JP3045315B2 - ハロゲン化銀中のニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体ドーパント及びイリジウムドーパントの組合せ - Google Patents

ハロゲン化銀中のニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体ドーパント及びイリジウムドーパントの組合せ

Info

Publication number
JP3045315B2
JP3045315B2 JP04509355A JP50935592A JP3045315B2 JP 3045315 B2 JP3045315 B2 JP 3045315B2 JP 04509355 A JP04509355 A JP 04509355A JP 50935592 A JP50935592 A JP 50935592A JP 3045315 B2 JP3045315 B2 JP 3045315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
iridium
silver halide
present
transition metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04509355A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05508036A (ja
Inventor
ジョンソン ビーバース,ドロシー
ルイス マックインタイア,グラディース
Original Assignee
イーストマン コダック カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イーストマン コダック カンパニー filed Critical イーストマン コダック カンパニー
Publication of JPH05508036A publication Critical patent/JPH05508036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3045315B2 publication Critical patent/JP3045315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/035Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08Sensitivity-increasing substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、写真用のハロゲン化銀粒子の生成に関す
る。特に、本発明はハロゲン化銀粒子の生成の間に金属
錯体(complex)を組み入れることに関する。
背景技術 ハロゲン化銀粒子は電磁放射線のような化学線によっ
て当てられた場合に現像可能な潜像を形成するのに有用
であることが写真分野に於いて知られている。結晶中に
臭化銀、塩化銀、沃化銀及びこれらのハロゲン化金属の
組合せを使用することが、写真製品に於いて広く使用さ
れてきた。
カラーネガフィルム、トランスパレンシー(透明ポ
ジ)及びカラー印画紙のいずれのためのカラー写真製品
の生成に於いて、これらの材料の性質、特にその感度及
び微細粒子特性に於ける改良が継続的に行われてきた。
しかしながら、より高いコントラスト、より低いカブ
リ及び広い露光範囲に亘る改良された相反則を有するよ
うな材料についてのニーズがある。
Research Disclosure,1989年12月,308119,Sections I
〜IV、993〜1000頁に示されるように、ゼラチン及びハ
ロゲン化銀粒子又結晶の乳剤に添加するために、広範囲
の種々のドーパント、分光増感剤及び化学増感剤が提案
されてきた。これらの材料は、乳剤を作る間にドーパン
トとして又は乳剤の生成後に増感剤として添加するため
に提案されてきた。しかしながら、より良い写真性能を
得るためにこのような材料を使用する際の改良について
の継続したニーズがある。
McDugle et alの米国特許第4,933,272号には、ニトロ
シル又はチオニトロシル配位リガンド(coordination l
igand)及び元素の周期律表のグループ5〜10から選択
された遷移金属を内部的に含む面心立方結晶格子を示
す、ハロゲン化銀粒子の形成が開示されている。これら
の錯体は写真性能を変性する際に重要な役割を果す。
Yamashita et alの米国特許第4,806,462号の4欄に
は、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アルミニウ
ム、ストロンチウム、ルテニウム(rheuthium)、ロジ
ウム、鉛、オスミウム、イリジウム、白金、カドミウ
ム、水銀及びマンガンを含む種々の金属でドープできる
ハロゲン化銀写真材料の生成が開示されている。
しかしながら、露光の間、合い反則(reciprocity)
を維持しながら、低露光でよりシャープな足(より高い
コントラスト)を有する改良された写真製品についての
ニーズがある。これらの特性を有するカラープリント材
料についての特別のニーズがある。
発明の開示 本発明の目的は、前記、従来技術の欠点を克服するこ
とにある。
本発明の更なる目的は改良された写真製品を提供する
とにある。
本発明の他の目的は、長い露光、低強度露光で改良さ
れたスピード感度を有する写真印画紙を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、改良されたコントラストを有す
る写真印画紙を提供することにある。
本発明のこれら及び他の目的は、一般的には、イリジ
ウムとニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体(以
下、「ニトロシル錯体」と呼ぶ)との組合せでドープし
た放射線感光性ハロゲン化銀からなるハロゲン化物乳剤
を提供することによって達成される。ドーピング方法
は、ニトロシル錯体を粒子中に全般的に一様に分布さ
せ、イリジウムを該粒子の約外側10体積%(about the
outer 10% by volume)に存在させることからなる。
好ましい態様に於いて、ニトロシル錯体は約0.03〜約
36モルppb(10億分の1)の量で存在し、イリジウムは
約10〜約350モルppbの量で存在する。好ましい量の選択
は、より大きい粒子についてはより少ないドーパントが
必要であるように、乳剤粒子のサイズに依存する。
発明を実施するための形態 本発明は、ハロゲン化銀乳剤を生成する従来方法及び
これらの方法により製造されたハロゲン化銀粒子を超え
る多数の利点を有する。
本発明は写真応答を制御する改良方法を提供する。こ
の方法は、特に長い露光時間で改良されたコントラスト
を与える。本発明は本発明のドープしたハロゲン化銀を
使用する写真製品について低強度露光で改良されたスピ
ード感度を与える。本発明は、更に、イリジウム及びニ
トロシル錯体が、ハロゲン化銀粒子の仕上で存在するこ
とのある他の増感剤又は添加剤と干渉しないという利点
を有する。これらの及びその他の利点は、以下の具体的
説明を更に考慮することから明らかになるであろう。ハ
ロゲン化銀乳剤は当該技術分野でよく知られている技術
により生成させることができる。通常使用される普通の
技術は、シングルジェット及びダブルジェット沈澱と言
われる。これらの技術の何れも本発明に於いて使用でき
る。更に、この方法は別々の混合器又は第二の容器内で
後に成長を行う第一容器内で、ハロゲン化銀粒子の核生
成して行うことができる。このような技術は公知であ
り、前記参照したResearch Disclosure,1989年12月、30
8119のSections I〜IVに記載されている特許に引用され
ている。本発明は乳剤製造のための全ての公知の技術で
実施できると信じられる。
本発明及び前記沈澱方法では、全ての公知のハロゲン
化銀粒子を使用できる。これらは塩素、臭素及び沃素と
銀とのハロゲン化物の組合せである。本発明は、普通カ
ラープリント印画紙で使用される塩化銀粒子と共に使用
するのが好ましいことが見出された。その使用は、低露
光での高コントラストが特に重要である場合にカラープ
リント印画紙で好ましく、ニトロシル錯体及びイリジウ
ムの効果が著しいことが判明した。しかしながら、本発
明の利点は板状粒子(tabular grain)、臭化物及び臭
沃化物板状又はその他のタイプの臭沃化物粒子を使用す
る白黒及びカラーフィルムに存在すると思う。
使用する遷移金属ニトロシル錯体の量は、イリジウム
と組み合わせてコントラストに所望の増加をもたらす任
意の量とすることができる。乳剤粒子のサイズにも若干
依存するが、ニトロシル錯体の量は塩化銀粒子の約0.03
〜約36モルppbが適当である。
添加するイリジウムの量は、低強度スピード感度に所
望の増加をもたらす任意の量とすることができる。多量
のイリジウムは露光と処理との間の時間経過が短く、普
通1時間又はそれより短い場合でも潜像が劣化すること
になる。イリジウムとニトロシル錯体とを組み合わせる
と、低強度露光で高いコントラストを維持しながら、ま
た潜像の劣化を少なくする。この適当な量は、約10〜約
350モルppbのイリジウムである。好ましい量は、ニトロ
シル錯体を約36モルppbの量で使用する場合に、好まし
い塩化銀粒子についてイリジウム約70モルppbであるこ
とが見出された。
ニトロシル錯体及びイリジウムは、乳剤製造工程の任
意適当な時点で添加することができる。一般的には、ニ
トロシル錯体を粒子製造工程の間、ドーパントとして流
すことが好ましいことが判明した。それはこのことが所
望の性質を有する粒子を生成するからである。反対に、
粒子の生成工程でイリジウムを遅れて添加することによ
り粒子の表面近くにイリジウムを結合させることが好ま
しいことが判明した。最終粒子体積の約90〜約95%が沈
澱した時点で、乳剤製造物に添加することによってイリ
ジウムを結合させることが、好ましくは粒子体積の約93
〜約95%で乳剤製造の間に添加して好ましい結合をさせ
ることが判明した。イリジウム及びニトロシル錯体処理
は、カラー印画紙又はその他の写真製品の任意の層で使
用する粒子についても行うことができる。この粒子はマ
ゼンタ、シアン又はイエロー層の性能を改良するのに適
している。
遷移金属ニトロシル錯体及びイリジウムのソースは、
ハロゲン化銀粒子を形成する場合に粒子中に含有される
任意の物質であってもよい。セシウム及びオスミウムが
好ましい遷移金属である。米国特許第4,933,272号に開
示されているニトロシル錯体化合物を使用できる。本発
明に対して適当なものは下記の通りである。
〔OS(NO)Cl5-2 〔OS(NO)Br5-2 〔OS(NO)I5-2 〔OS(NO)F5-2 〔OS(NO)Cl4(TeCN)〕-2 〔OS(NO)Br4(OCN)〕-2 〔OS(NO)I4(TeCN)〕-2 〔OS(NO)Cl4(SeCN)〕-2 〔OS(NO)Br4(SeCN)〕-2 〔OS(NO)I4(SeCN)〕-2 〔OS(NO)Cl3(CN)-2 〔OS(NO)Br2(CN)-2 〔OS(NO)I2(SCN)-2 〔OS(NO)Cl2(SCN)-2 〔OS(NO)Cl(CN)-2 〔OS(NO)Br(CN)-2 〔OS(NO)I(SCN)-2 〔OS(NO)(CN)-2 好ましい物質はCs2Os(NO)Cl5及びK2Os(NO)Cl5
あることを見出した。
イリジウムはイリジウムハライド、アルカリ金属イリ
ジウムハライド、アルカリ土類金属イリジウムハライド
並びにアルキル−及びアリール−アンモニウムイリジウ
ムハライド、例えば、塩化イリジウム(III)、塩化イ
リジウム(IV)、ヘキサクロロイリジウム(III)酸カ
リウム、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム及び
ヘキサクロロイリジウム(III)又は(IV)酸アンモニ
ウムのような、三価又は四価状態のハロゲン化物塩又は
錯体として添加できる。イリジウムの好ましいソースは
カリウムK3又はK4塩として錯体化した塩化イリジウムIr
Cl6であることを見出した。
イリジウム及びニトロシル錯体でドープしたハロゲン
化銀粒子を生成させた後、粒子の乳剤を洗浄して過剰の
塩を除去し、これを次いで上で引用したResearch Discl
osure 308119に開示されているような従来の任意の方法
で化学的に及び分光的に増感することができる。増感し
た後、この乳剤を全ての適当なカプラー及び/又はカプ
ラー分散剤と一緒にして、所望のカラーフィルム又はプ
リント写真材料を作ることができる。これらはまた黒白
写真フィルム及びプリント材料に使用することができ
る。
実施例 下記の例は、本発明の生成方法及び本発明により生成
された粒子を例示することを意図しており、本発明を網
羅することを意図しているものではない。
乳剤の製造 乳剤製造のために使用した溶液 溶液A ゼラチン 21.0g 1,8−ジチオオクタンジオール 10.5mg 水 532.0cc 溶液B 硝酸銀 170.0g 水 467.8cc 溶液C 塩化ナトリウム 58.0g 水 480.0cc 溶液D 塩化ナトリウム 58.0g Cs2Os(NO)Cl5 2.4μg 水 480.0cc 溶液E 塩化ナトリウム 58.0g K3IrCl6 37.0μg 水 480.0cc 溶液Aを反応容器に入れ、46℃で攪拌した。乳剤1を
製造するために、銀ポテンシャルを1.5pC1に調節しなが
ら、溶液B及び溶液Cを一定流速で同時に添加した。こ
れらの乳剤製造に於いて他に示さない限り流速は約0.53
モル/分であった。次いで乳剤を洗浄して過剰の塩を除
去した。乳剤粒子は立方体であり、エッジ長さは0.384
μmであった。
反応溶液に溶液Aを入れ46℃の温度で攪拌することに
よって乳剤2を製造した。溶液B及び溶液Dを同時に一
定流速で粒子体積の93%分添加した。銀ポテンシャルを
1.5pClに調節した。粒子体積の93%が得られた後、反応
の残りについて溶液Dの代わりに溶液Cを使用した。乳
剤を洗浄して過剰の塩を除去した。粒子はエッジ長さ0.
391μmの立方体であった。
粒子体積の93%が得られた後、粒子体積の95.3%が得
られるまで溶液Cを溶液Eで置き換えた以外は、乳剤1
と同様の方法で乳剤3を製造した。次いで反応の残りに
ついて溶液Eを溶液Cで置き換えた。乳剤を洗浄して過
剰の塩を除去した。粒子はエッジ長さ0.390μmの立方
体であった。
反応容器に溶液Aを入れ、46℃で攪拌することによっ
て乳剤4を製造した。溶液B及び溶液Dを同時に一定流
速で粒子体積の93%が得られるまで添加した。次いで、
粒子体積の95.3%が得られるまで溶液Dの代わりに溶液
Eで置き換え、粒子体積の95.3%が得られた時点で反応
の残りについて溶液Eの代わりに溶液Cで置き換えた。
銀ポテンシャルを1.5pClに調節した。乳剤を洗浄して過
剰の塩を除去した。粒子は立方体であり、エッジ長さは
0.383μmであった。
カプラーY=N−〔4−クロロ−3−〔〔4,5−ジヒド
ロ−5−オキソ−1−(2,4,6−トリクロロフェニル)
−1H−ピラゾール−3−イル〕アミノ〕−フェニル〕−
2−〔3−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシ
フェノキシ〕−テトラデカンアミド カプラーX=2−〔2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピ
ル)フェノキシ〕−N−(3,5−ジクロロ−4−エチル
−2−ヒドロキシフェニル)−ブタンアミド 例1〜8 上記の4種の乳剤それぞれを40℃で溶融した。各乳剤
に増感色素A35mg及びNa2S2O3 5mg+KAuCl4 5mgを添加し
た。次いでこの乳剤を65℃で熟成した。更に、APMT290m
g、KBr1710mg及びスチルベン化合物D130mgを添加した。
この乳剤を分け、乳剤の半分に色素C17.4mgを添加し、
他の半分に色素B25.0mgを添加した。この乳剤を、シア
ン形成性カプラーX448mg/m2と共に183mg/m2で紙支持体
上に塗布した。保護層としてゼラチンオーバーコート10
76mg/m2を適用した。塗布物をWR12フィルターを使用し
て10秒間及び500秒間露光し、下記のようにして35℃で
処理した。
カラー現像 45秒 漂白−定着(FeEDTA) 45秒 洗浄 3分 現像剤組成: 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−ベータヒドロ
キシエチルアニリンサルファイト 5.0g/ トリエタノールアミン(99%) 11.0cc/ LiSO4 2.7g/ K2CO3 25.0g/ K2SO345% 0.5cc/ KBr 0.025g/ KCl 1.3g/ 水で1リットルにし、pHを10.12に調節した。
処理後、塗布物を反射濃度計で読み取った。例1〜8
の結果を表1に示す。表1のデータは、ニトロシル錯体
が、より短い露光時間でより高いコントラストになるよ
り低い足値を与え(乳剤2)、他方イリジウムドーパン
トが長い低強度露光での応答についての変化量を低減さ
せる(乳剤3)ことを示している。ドーパントの組合せ
(例4)は、シャープな足と低強度露光のための変化に
於ける改良との両方のために、対照に比較して改良され
た位置を示している。また、露光と処理との間の時間の
ための値の低減が、イリジウム含有乳剤(乳剤3)より
以上に本発明(乳剤4)で認めることができる。
例9〜16 上記の4種の乳剤それぞれを40℃で溶解した。各乳剤
に増感色素A35mg及び米国特許第2,642,316号に開示され
ているような金増感剤28mgを添加した。次いでこの乳剤
を65℃で熟成した。更に、APMT275mg、KBr933mg及びス
チルベン化合物D235mgを添加した。次いでこの乳剤を分
け、乳剤の半分に色素C17.4mgを添加し、他の半分に色
素B25.0mgを添加した。この乳剤を、例1〜8に於ける
ようにして塗布し、処理した。これらの結果を表IIに示
し、再び本発明による改良を示す。ドーパントの組合せ
を有する乳剤は、長い低強度露光に対応して少ない変化
と共に低い足値を有している。対照はシャープな足又は
改良された低強度位置の何れかを与えるが、本発明のみ
が両方の応答で改良を示している。
例17〜20 上記の乳剤を40℃で溶融した。各乳剤に増感色素A280
mg、チオ硫酸ナトリウム6.8mg及び塩化金酸カリウム4.2
mgを添加した。次いでこの乳剤を65℃で熟成した。乳剤
を紙支持体に塗布する前に、KBr1145mg、APMT192mg及び
KCl6613mgをこの乳剤に添加した。この乳剤を色素形成
性カプラーYと共に、Ag塗布量280mg/m2で、カプラーY
塗布量448mg/m2で塗布した。例1〜8に於けるようなゼ
ラチン層を保護のために乳剤プラスカプラー層の上に塗
布した。露光及び処理は例1〜8について記載したこと
と同様であった。結果を表IIIに示し、再びシャープな
足及び長い低強度露光のための少ない変化の両方が見ら
れる本発明の利点を示す。
例21〜24 上記の4種の乳剤を40℃で溶融した。各乳剤に増感色
素A333mg及び米国特許第2,642,361号に開示されている
ような金増感剤20mgを添加した。この乳剤を65℃で熟成
した。塗布する前に、APMT380mg、KBr1320mg及びKCl661
3mgをこの乳剤に添加した。この乳剤を例17〜20に於け
るようにして塗布し、露光しそして処理した。結果を表
IVに示す。再び、長い低強度露光での少ない変化を有す
るシャープな足がドーパントの組合せから得られるので
本発明の利点が明らかである。
例25〜27 溶液B及び溶液Eを粒子体積の93%が得られるまで同
時に一定流速で添加した以外は乳剤4と同様の方法で乳
剤5を製造した。次いで、粒子体積の95.3%が得られる
まで溶液Eを溶液Dで置き換えた。
乳剤3、4及び5を40℃で溶融した。各乳剤に米国特
許第2,642,361号に開示されているような金増感剤17.8m
gを添加した。この乳剤を65℃で熟成し、次いでKBr1306
mg及び色素C20mgを添加した。この乳剤を例1〜8に記
載した方法で塗布した。これらの例で使用した露光はWR
12フィルターで1/10秒及び100秒であった。処理は例1
〜8について記載したものと同様であった。この結果を
表Vに示す。
表Vの結果は、再び、ドーパントの組合せがよりシャ
ープな足の乳剤を与えること及び低強度露光のための変
化がイリジウムドープ乳剤に比較したとき維持されるこ
とを示している。また、露光と処理との間の時間のため
の変化がドーパントの組合せで改良される。しかしなが
ら、ドーパントの位置が例27に示すように例26の好まし
い本発明から反転した場合には、露光と処理との間の時
間のための変化は著しく劣化する。
本発明をその好ましい態様を特に参照して詳細に記載
したが、その変形及び修正が本発明の精神及び範囲内で
有効であることを理解されたい。
以下に、本発明の態様を列挙する。
1.イリジウムとニトロシルリガンドを有する遷移金属錯
体との組合せでドープした放射線感光性ハロゲン化銀を
含んでなる写真ハロゲン化銀乳剤。
2.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が約0.03
〜36モルppbの量で存在する態様1記載の乳剤。
3.該イリジウムが約10〜約350モルppbの量で存在する態
様1記載の乳剤。
4.該イリジウムが該粒子の外側約10体積%に存在する態
様1記載の乳剤。
5.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が該粒子
中に全般的に一様に分布している態様1記載の乳剤。
6.該ハロゲン化銀が塩化銀からなる態様1記載の乳剤。
7.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が約0.03
〜36モルppbの量で存在し、該イリジウムが該ハロゲン
化銀の約10〜約350モルppbの量で存在する態様1記載の
乳剤。
8.該イリジウムが該粒子の外側約10体積%に存在する態
様7記載の乳剤。
9.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が該粒子
中に全般的に一様に分布している態様8記載の乳剤。
10.ゼラチン並びに粒子中に全般的に一様に分布しニト
ロシルリガンドを有する遷移金属錯体及び該粒子の外側
約10体積%に存在するイリジウムからなるハロゲン化銀
粒子からなる写真乳剤。
11.該ハロゲン化銀が塩化銀からなる態様10記載の乳
剤。
12.該イリジウムが該粒子の約10〜約350モルppbからな
る態様10記載の乳剤。
13.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体がK2Os
(NO)Cl5又はCs2Os(NO)Cl5として存在する態様10記
載の乳剤。
14.写真素子の少なくとも1層が、ニトロシルリガンド
を有する遷移金属錯体とイリジウムとの組合せでドープ
されたハロゲン化銀粒子からなる写真素子。
15.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が約0.0
3〜約36モルppbの量で存在する態様14記載の写真素子。
16.該イリジウムが約10〜約350モルppbの量で存在する
態様14記載の写真素子。
17.該イリジウムが該粒子の外側約10体積%に存在する
態様14記載の写真素子。
18.該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体が該粒
子中に全般的に一様に分布している態様14記載の写真素
子。
19。該遷移金属錯体がオスミウム及びセシウムからなる
態様14記載の写真素子。
20.該遷移金属錯体がオスミウム及びセシウムからなる
態様10記載の乳剤。
21.該ニトロシルリガンドがオスミウムリガンドからな
る態様14記載の乳剤。
22.該ニトロシルリガンドがオスミウムリガンドからな
る態様10記載の乳剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−20852(JP,A) 特開 平1−105940(JP,A) 特開 平4−51232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/09

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イリジウムとニトロシルリガンドを有する
    遷移金属錯体との組合せでドープした放射線感光性ハロ
    ゲン化銀を含んでなる写真ハロゲン化銀乳剤。
  2. 【請求項2】該イリジウムが該粒子の外側約10体積%に
    存在する請求の範囲第1項記載の乳剤。
  3. 【請求項3】該ニトロシルリガンドを有する遷移金属錯
    体が0.03〜36モルppbの量で存在し、該イリジウムが該
    ハロゲン化銀の10〜350モルppbの量で存在する請求の範
    囲第1項記載の乳剤。
  4. 【請求項4】ゼラチン並びに粒子中に全般的に一様に分
    布しニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体及び該粒
    子の外側約10体積%に存在するイリジウムからなるハロ
    ゲン化銀粒子からなる写真乳剤。
  5. 【請求項5】写真素子の少なくとも1層が、ニトロシル
    リガンドを有する遷移金属錯体とイリジウムとの組合せ
    でドープされたハロゲン化銀粒子からなる写真素子。
JP04509355A 1991-03-22 1992-03-19 ハロゲン化銀中のニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体ドーパント及びイリジウムドーパントの組合せ Expired - Fee Related JP3045315B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US67361291A 1991-03-22 1991-03-22
US673.612 1991-03-22
PCT/US1992/002201 WO1992016876A1 (en) 1991-03-22 1992-03-19 Transition metal complex with nitrosyl ligand dopant and iridium dopant combinations in silver halide

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05508036A JPH05508036A (ja) 1993-11-11
JP3045315B2 true JP3045315B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=24703383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04509355A Expired - Fee Related JP3045315B2 (ja) 1991-03-22 1992-03-19 ハロゲン化銀中のニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体ドーパント及びイリジウムドーパントの組合せ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5372926A (ja)
EP (1) EP0530361B1 (ja)
JP (1) JP3045315B2 (ja)
DE (1) DE69222385T2 (ja)
WO (1) WO1992016876A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5385817A (en) * 1993-01-12 1995-01-31 Eastman Kodak Company Photographic emulsions containing internally and externally modified silver halide grains
JPH06242539A (ja) * 1993-01-12 1994-09-02 Eastman Kodak Co コントラスト改良用ドーピング剤含有ハロゲン化銀写真乳剤
US5252451A (en) * 1993-01-12 1993-10-12 Eastman Kodak Company Photographic emulsions containing internally and externally modified silver halide grains
US5399479A (en) * 1993-12-16 1995-03-21 Eastman Kodak Company Photographic element exhibiting improved speed and stability
EP0699944B1 (en) 1994-08-26 2000-06-07 Eastman Kodak Company Tabular grain emulsions with sensitization enhancements
US5480771A (en) * 1994-09-30 1996-01-02 Eastman Kodak Company Photographic emulsion containing transition metal complexes
US5474888A (en) * 1994-10-31 1995-12-12 Eastman Kodak Company Photographic emulsion containing transition metal complexes
US5500335A (en) * 1994-10-31 1996-03-19 Eastman Kodak Company Photographic emulsion containing transition metal complexes
US5576172A (en) * 1995-05-15 1996-11-19 Eastman Kodak Company Elevated iodide surface laminae tabular grain emulsions
US6902879B2 (en) 2001-08-30 2005-06-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic emulsion, silver halide photosensitive material, and novel iridium complex and preparation process thereof
WO2004025254A2 (en) * 2002-09-16 2004-03-25 Agcert International, Llc Food-borne pathogen and spoilage detection device and method
GB0328127D0 (en) * 2003-12-04 2004-01-07 Eastman Kodak Co Photographic materials having improved keeping properties
GB0328128D0 (en) 2003-12-04 2004-01-07 Eastman Kodak Co Photographic materials having improved keeping properties

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2717833A (en) * 1952-05-12 1955-09-13 Sperry Rand Corp Direct positive emulsions
JPS4835373B1 (ja) * 1969-05-17 1973-10-27
US3890154A (en) * 1969-12-24 1975-06-17 Fuji Photo Film Co Ltd Light-sensitive silver halide photographic materials
US3982950A (en) * 1971-12-28 1976-09-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic emulsion for use in flash exposure
US3790387A (en) * 1972-03-20 1974-02-05 Eastman Kodak Co Precipitation of metal salts
JPS51139323A (en) * 1975-05-27 1976-12-01 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Silver halide photographic emulsifier for scintilation exposure
US4147542A (en) * 1975-05-27 1979-04-03 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Silver halide photographic emulsions for use in flash exposure
JPS6055821B2 (ja) * 1981-02-18 1985-12-06 富士写真フイルム株式会社 内部潜像型ハロゲン化銀写真乳剤の製造法
US4439520A (en) * 1981-11-12 1984-03-27 Eastman Kodak Company Sensitized high aspect ratio silver halide emulsions and photographic elements
JPH0677131B2 (ja) * 1986-05-02 1994-09-28 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0734103B2 (ja) * 1987-10-19 1995-04-12 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0814682B2 (ja) * 1988-01-18 1996-02-14 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀感光材料
US4933272A (en) * 1988-04-08 1990-06-12 Eastman Kodak Company Photographic emulsions containing internally modified silver halide grains
US4937180A (en) * 1988-04-08 1990-06-26 Eastman Kodak Company Photographic emulsions containing internally modified silver halide grains
US4835093A (en) * 1988-04-08 1989-05-30 Eastman Kodak Company Internally doped silver halide emulsions
US4997751A (en) * 1989-05-12 1991-03-05 Eastman Kodak Company Silver halide emulsions having improved low intensity reciprocity characteristics and processes of preparing them
JP2670885B2 (ja) * 1990-05-15 1997-10-29 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料及びその現像処理方法
US5229263A (en) * 1990-05-15 1993-07-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide photographic material and process for the development thereof
US5219722A (en) * 1990-09-21 1993-06-15 Konica Corporation Silver halide color photographic light-sensitive material

Also Published As

Publication number Publication date
DE69222385D1 (de) 1997-10-30
WO1992016876A1 (en) 1992-10-01
EP0530361B1 (en) 1997-09-24
DE69222385T2 (de) 1998-04-09
JPH05508036A (ja) 1993-11-11
EP0530361A1 (en) 1993-03-10
US5372926A (en) 1994-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4349622A (en) Photographic silver halide emulsion comprising epitaxial composite silver halide crystals, silver iodobromide emulsion and process for preparing the same
JP3045315B2 (ja) ハロゲン化銀中のニトロシルリガンドを有する遷移金属錯体ドーパント及びイリジウムドーパントの組合せ
US3531289A (en) Silver halide photographic emulsions improved by new precipitation methods
JPH08211529A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤
JPH0259968B2 (ja)
EP0606894B1 (en) Photographic emulsions containing internally and externally modified silver halide grains
JPH08211530A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤
JP3042712B2 (ja) セレン及びイリジウムドープした乳剤
JP2877437B2 (ja) 写真ハロゲン化銀乳剤の調製方法
EP0610670B1 (en) Photographic silver halide emulsion containing contrast improving dopants
JPS6343735B2 (ja)
EP0606893B1 (en) Photographic silver halide emulsion containing contrast improving grain surface modifiers
JPH06235993A (ja) 内部及び外部改質ハロゲン化銀粒子含有写真乳剤
JPH08248553A (ja) ハロゲン化銀粒子の仕上げ方法
JP3075437B2 (ja) ハロゲン化銀写真要素の作製方法
JP3095192B2 (ja) セレン増感塩化銀大粒子含有写真要素
US5627020A (en) Doped fine grain silver halide grains as a means of incorporating metal dopant in emulsion finishing
JPS6343734B2 (ja)
JPH08179454A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤
EP0428334B1 (en) Process for the spectral sensitisation of photographic silver halide emulsions and products thereof
JPS6342769B2 (ja)
EP0462528B1 (en) Method for preparing a silver halide emulsion
JPH06501789A (ja) 高塩化銀乳剤中のカブリ防止剤としての金化合物
JPS63305344A (ja) 経時カブリ等の少ない改良されたハロゲン化銀写真感光材料
JP3452969B2 (ja) コア−シェル乳剤を用いる高スピード直接ポジティブ写真要素

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees