JP2924225B2 - サーマルヘッド押圧機構 - Google Patents

サーマルヘッド押圧機構

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JP2924225B2
JP2924225B2 JP4152991A JP4152991A JP2924225B2 JP 2924225 B2 JP2924225 B2 JP 2924225B2 JP 4152991 A JP4152991 A JP 4152991A JP 4152991 A JP4152991 A JP 4152991A JP 2924225 B2 JP2924225 B2 JP 2924225B2
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thermal head
platen roller
arm
parallel
pressing mechanism
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JP4152991A
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淳一 相沢
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッドを用
いて文字や画像を記録紙に熱転写するプリンタ装置のサ
ーマルヘッド押圧機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば実開平2−24959号
公報に示された従来のプリンタ装置のサーマルヘッド押
圧機構を示す概略斜視図、図11は図10の正面図、図
12は図10の側面図である。図において、1はサーマ
ルヘッド、1aはサーマルヘッドの発熱、2はサーマ
ルヘッド1を保持するサーマルヘッドホルダー、2aは
サーマルヘッドホルダーA、2bはサーマルヘッドホル
ダーB、3はサーマルヘッド1に対向して設けられて両
端を回転自由に支持されたプラテンローラ、4はサーマ
ルヘッド1をプラテンローラ3に圧接させるための押圧
部材、5はサーマルヘッドホルダー2と押圧部材4との
間に保持された圧縮バネ、6はサーマルヘッド1及びサ
ーマルヘッドホルダー2の回動中心軸、7はサーマルヘ
ッドホルダーB2bと回動中心軸6とを連結するリン
ク、8はサーマルヘッドホルダーB2bとリンク7とを
回動自由に支持するピン、9a,9bはそれぞれ押圧部
材4を回動中心軸6の周りに回転させるための偏心カム
A、偏心カムB、10は二つの偏心カムA9a,B9b
を連結するためのカム軸、11は押圧部材4に係止して
サーマルヘッドユニットをプラテンローラ3の上方へ付
勢する引張りバネである。
【0003】次に動作について説明する。図10は接圧
状態を示している。初期状態ではサーマルヘッド1はプ
ラテンローラ3の上方に待機している。まず図示してい
ない駆動源により、カム軸10を回転することによりこ
れに連結している二つの偏心カム9a,9bも回転す
る。これにより押圧部材4が回動中心軸6を中心に図中
矢印方向に回動する。押圧部材4が回動すると圧縮バネ
5を介してサーマルヘッドホルダーA2a及びB2bが
押され、これに取付けられたサーマルヘッド1も回動中
心軸6の周りに回動し、やがてプラテンローラ3に当接
する。
【0004】この状態でさらに偏心カム9a,9bを回
転させると、サーマルヘッド1はプラテンローラ3に当
接したまま動かないが、押圧部材4はさらに回動し圧縮
バネ5を圧縮する。するとサーマルヘッドホルダーA2
a,B2bを介し、圧縮バネ5によって押圧されたサー
マルヘッド1がプラテンローラ3に圧接される。
【0005】次に、図11に示すように何らかの原因で
サーマルヘッド1とプラテンローラ3とが平行な状態で
ない場合は、図12に示すようにサーマルヘッドホルダ
ーB2bとリンク7とはピン8によって回動可能に連結
されているので、接圧をかけるためにサーマルヘッド1
が回動し、プラテンローラ3に接触し始めるとサーマル
ヘッドホルダーB2bはピン8を中心に回動し、サーマ
ルヘッド1がプラテンローラ3に対して平行に接触する
ようになる。
【0006】印画が終了すると、偏心カム9a.9bが
回転し、サーマルヘッド1の接圧が解除される。さらに
偏心カム9a,9bが回ることによって、サーマルヘッ
ドユニットは引張バネ11のバネ力により回動中心軸6
を中心に回動し、上方にはね上げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタ装置の
サーマルヘッド押圧機構は以上のように構成されている
ので、サーマルヘッド1の保持部材の部品点数が多く、
かつサーマルヘッド1とサーマルヘッド1の回動軸との
間の空間を占有してしまいスペース効率が悪く、また保
持部材の構造が左右で違うためプラテンローラ3に対す
るサーマルヘッド1の押圧が均一にならないなどの問題
点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、部品点数を少なくしてサーマル
ヘッドユニットを小型化することによってスペース効率
を改善すると共にサーマルヘッドの全幅に亙って均等な
押圧が得られるサーマルヘッド押圧機構を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーマル
ヘッド押圧機構は、サーマルヘッドとプラテンローラと
の間に記録紙を圧接保持し、かつこの記録紙を搬送する
と共に前記サーマルヘッドを発熱させて前記記録紙に文
字及び画像情報を転写するプリンタ装置において、 前記
サーマルヘッドと平行に延びてこれを担持する平板部、
前記平板部の中央部分より伸びた1本のアーム部、前記
プラテンローラと平行な回動軸に回動自在に支持される
ブッシュ、前記ブッシュにこの軸線方向に平行にかつ間
隔を置いて固着された二枚の平行な板部材によって形成
される嵌合部、この嵌合部に回転摺動可能に嵌合し前記
アーム部の端にアーム部の長手方向に対して垂直に形成
されたアーム部の板部材、前記回動軸と直角方向のピン
により前記アーム部の板部材を回動自在に前記嵌合部に
連結したことを特徴とするサーマルヘッド押圧機構であ
る。
【0010】
【作用】この発明においては、サーマルヘッドを中央部
のアーム1本で保持するサーマルヘッドホルダーにより
保持するのでサーマルヘッド保持部材が小型化される。
またこのホルダーがプラテンローラの回転軸に対し垂直
な軸周りにも回動可能としたので、サーマルヘッドはプ
ラテンローラに押圧された場合、プラテンローラと平行
になるよう自動的に回動する。また、T字形のサーマル
ヘッドホルダ12のアーム部12bの端に直角に設けた
板部材を、回動中心軸に回動可能に装着したブッシュに
二枚の平行な板部材を設けてこれらのすき間にアーム部
の板部材を摺動可能に挿入して保持しているのでサーマ
ルヘッドホルダの方向を安定させることが極めて簡単に
なる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図9につ
いて説明する。図1は平面図、図2は側面図、図3は図
1のサーマルヘッドユニットの側面図、図4〜図6は図
1のサーマルヘッドユニットの動作説明図、図7は図3
を右からみた図、図8、図9は図1を左からみた図で動
作を説明する図であり、前記従来のものと同一または相
当部分には同一符号を付して説明を省略する。図におい
て、12はサーマルヘッド1を担持するための平板部1
2aとこの平板部12aを支えるためのアーム部12b
と平板部12a上に設けられた放熱フィン12cとから
なるサーマルヘッドホルダーである。このサーマルヘッ
ドホルダー12は図1に示すように平板部12aとアー
ム部12bとによってT字形を形成している。13はサ
ーマルヘッド1の回動中心軸6に固定されかつサーマル
ヘッドホルダー12に沿って伸びるアーム部13aとサ
ーマルヘッドホルダー12を押える押圧部13bとから
なる押圧部材である。14は押圧部材13が平板部12
aから離れすぎるのを止めるストッパー、15は回動中
心軸6に回動可能に取付けられブッシュ、15aは前
記ブッシュ15にその軸線方向に平行にかつ間隔を置い
て固着された二枚の平行な板部材15c,15cによっ
て形成される嵌合部、12dは前記嵌合部15aに摺動
可能に嵌合する板部材である。板部材12dはサーマル
ヘッドホルダー12のアーム部12bの一部でありかつ
サーマルヘッドの発熱体1aに平行 でありかつアーム部
12bの長手方向に対して垂直である。16はサーマル
ヘッドホルダー12の前記板部材12dをブッシュ15
の前記嵌合部15aに枢着させに示すようにブッシ
ュ15に関して回動中心軸6と直交する軸周りに回動さ
かつ図4に示すように回動中心軸6のまわりにブッシ
ュ15と共に回動させる固定ピン、17は回動中心軸6
に固定された歯車、18は減速歯車で、大歯車とウォー
ムホイールとからなっている。19は回転軸にウォーム
ギアを付けたモータで、回転方向の違いによってサーマ
ルヘッド1の回動方向を切り換える。
【0012】次に動作について説明する。図3に示すよ
うにサーマルヘッドユニット全体が回動中心軸6の周り
に回動可能となっている。そして、このサーマルヘッド
ユニットは初期状態において、図4に示すようにサーマ
ルヘッド1がプラテンローラ3の上方に待機する位置に
ある。次にサーマルヘッド1をプラテンローラ3に押圧
する場合は、まず図1、図2に示すモータ19を回転さ
せ、減速機構を介して回動中心軸6を回転させることに
より、サーマルヘッドユニット全体を図3の図中点線矢
印方向に回動させる。サーマルヘッドユニットはやがて
図4から図5の状態となり、サーマルヘッド1とプラテ
ンローラ3とが接触する。図5の状態からさらに回動中
心軸6を同方向に回転させると、サーマルヘッド1はプ
ラテンローラ3に当接しているのでその位置からほとん
ど動かないが、押圧部材13はさらに回動され圧縮バネ
5を圧縮するのでサーマルヘッド1はプラテンローラ3
に押圧され図6の状態となる。そしてこの図6の状態で
印画を行う。又印画が終わり接圧を解除する場合はモー
タ19を逆転させサーマルヘッドユニットを図3の図中
実線矢印方向に回動させてやればよい。
【0013】次に何らかの原因により図8に示すように
サーマルヘッド1がプラテンローラ3に対して傾いてい
る場合、サーマルヘッド1をプラテンローラ3に押圧し
ようとすると、最初にサーマルヘッド1の片方の端が接
触するが、さらにサーマルヘッド1を押し込むと、サー
マルヘッドホルダー12が固定ピン16を中心にプラテ
ンローラ3と平行になるように自動的に回動して図9に
示す状態となり、サーマルヘッド1の発熱体1a全体に
均一な接圧が得られる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によればサーマ
ルヘッドのホルダー形状を中央の1本のアームで支持す
るT字形としたのでサーマルヘッド支持部材が小型化さ
れスペース効率が改善されると共に部品点数も削減され
るし、またアームの他端をサーマルヘッドがプラテンロ
ーラの長手方向に対しても回動できるように支持したの
でプラテンローラの全幅にわたって均等な押圧を得るこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1のサーマルヘッドユニットの側面図であ
る。
【図4】 図1のサーマルヘッドユニットの動作説明図
である。
【図5】 図4からサーマルヘッドユニットがプラテン
ローラに接触した状態を示す図である。
【図6】 図5からサーマルヘッドユニットがさらに押
圧された状態を示す図である。
【図7】 図3を右からみた図である。
【図8】 図1を左からみた動作説明図である。
【図9】 図8から変化した状態を示す動作説明図であ
る。
【図10】 従来のサーマルヘッド押圧機構を示す斜視
図である。
【図11】 図10のサーマルヘッド押圧機構における
接圧状態を示す正面図である。
【図12】 図11の側面図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 3 プラテンローラ 6 回動中心軸 12 サーマルヘッドホルダー 12a 平板部 12b アーム部 13 押圧部材 15 ブッシュ 16 固定ピン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドとプラテンローラとの間
    に記録紙を圧接保持し、かつこの記録紙を搬送すると共
    に前記サーマルヘッドを発熱させて前記記録紙に文字及
    び画像情報を転写するプリンタ装置において、 前記サーマルヘッドと平行に延びてこれを担持する平板
    部、前記平板部の中央部分より伸びた1本のアーム部、
    前記プラテンローラと平行な回動軸に回動自在に支持さ
    れるブッシュ、前記ブッシュにこの軸線方向に平行にか
    つ間隔を置いて固着された二枚の平行な板部材によって
    形成される嵌合部、この嵌合部に回転摺動可能に嵌合し
    前記アーム部の端にアーム部の長手方向に対して垂直に
    形成されたアーム部の板部材、前記回動軸と直角方向の
    ピンにより前記アーム部の板部材を回動自在に前記嵌合
    部に連結したことを特徴とするサーマルヘッド押圧機
    構。
JP4152991A 1991-03-07 1991-03-07 サーマルヘッド押圧機構 Expired - Lifetime JP2924225B2 (ja)

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