JPH0546460U - サーマルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインヘッドをプラテン上に押圧する回動カ
ムを設けたサーマルプリンタにおいて、回動カムを回動
させる操作機構を支持フレームの外方に設ける必要をな
くして装置を小型化する。 【構成】 主走査方向に離反した二個の回動カム１５を
偏心した連結部材１６で連結し、この連結部材１６の手
動操作で回動カム１５を回動させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラベルプリンタ等に利用されるサーマルプリンタに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

現在、各種のプリンタ装置が実用化されており、例えば、ラベルプリンタ等の 機器としては簡易な構造で静粛に画像印刷が行なえるサーマルプリンタが利用さ れている。そこで、このようなサーマルプリンタの従来例を図４に基づいて説明 する。まず、このサーマルプリンタであるラベルプリンタ１では、一対の支持フ レーム２内にプラテンローラ３が回転自在に軸支されており、このプラテンロー ラ３に接離自在に対向する発熱素子(図示せず)が表面に配列されたラインヘッド ４が押圧板５と共に前記支持フレーム２間に揺動自在に軸支されている。そして 、このラベルプリンタ１では、前記支持フレーム２の外方で操作レバー６に回動 軸７で連結された回動自在な回動カム８が前記押圧板５に上方から当接しており 、この押圧板５は押圧部材であるスプリング(図示せず)を介して前記ラインヘッ ド４に連結されている。なお、このラベルプリンタ１では、上述した支持フレー ム２や操作レバー６等は本体ハウジング(図示せず)内に格納されており、この本 体ハウジングには前記操作レバー６と対向する位置に開閉カバー(図示せず)が設 けられている。

【０００３】 このような構成において、このラベルプリンタ１では、回動カム８で位置決め 保持された押圧板５下のスプリングがラインヘッド４をプラテンローラ３上に押 圧しているので、このプラテンローラ３上を搬送される感熱紙等の記録媒体(図 示せず)にラインヘッド４の発熱走査で画像印刷が行なわれる。

【０００４】 そして、このラベルプリンタ１では、操作レバー６を手動操作して回動カム８ を回動させることで押圧板５が変位するので、この押圧板５下のスプリングによ ってラインヘッド４からプラテンローラ３に作用する押圧力を可変することがで きる。このようにすることで、例えば、記録媒体の厚さに対応してラインヘッド ４とプラテンローラ３との間の押圧力を調整したり、このような押圧力を記録媒 体のセット時に解除してラインヘッド４をプラテンローラ３から離反させるよう なことができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述したラベルプリンタ１では、ラインヘッド４にスプリングを圧接する押圧 板５上の回動カム８を回動させることで、ラインヘッド４からプラテンローラ３ に作用する押圧力を可変するようになっている。

【０００６】 しかし、上述したラベルプリンタ１では、回動カム８を回動させるために支持 フレーム２を貫通した回動軸７に操作レバー６を装着しているので、その軸方向 の長さをラインヘッド４と同等にすることができず、その小型軽量化が阻害され ている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

表面に配列された発熱素子がプラテンに接離自在に対向するラインヘッドを一 対の支持フレーム間に揺動自在に支持し、前記ラインヘッドの裏面上に弾性部材 を介して対向する位置に回動自在に軸支されて前記ラインヘッドを前記プラテン 上に可変自在な押圧力で付勢する回動カムを設けたサーマルプリンタにおいて、 前記回動カムを主走査方向に離反した二個に分割して回動中心から偏心した位置 に配置した連結部材で連結した。

【０００８】

【作用】

連結部材を手動操作することで回動カムを回動させることができ、このように 回動カムを回動させるための操作レバーを支持フレームの外方などに設ける必要 がないので、装置を軸方向に短縮することができる。

【０００９】

【実施例】

本考案の実施例を図１ないし図３に基づいて説明する。まず、このサーマルプ リンタであるラベルプリンタ９では、図１に例示するように、一対の支持フレー ム１０間にプラテンローラ３が回転自在に軸支されており、このプラテンローラ ３に接離自在に対向する発熱素子(図示せず)が表面に配列されたラインヘッド４ が押圧板５と共に前記支持フレーム１０間に揺動自在に軸支されている。そして 、このラベルプリンタ９では、ラインヘッド４の裏面に突設されて押圧板５を貫 通した支持ピン１１の先端部にＥリング１２が装着されており、このようにして 連結された押圧板５とラインヘッド４との間に圧入された弾性部材であるスプリ ング１３は支持ピン１１の外周部に装着されている。

【００１０】 そして、このラベルプリンタ９では、押圧板５上の位置で前記支持フレーム１ ０間に装着された回動軸１４に主走査方向に離反した二個の回動カム１５が装着 されており、これらの回動カム１５間には回動中心から偏心した位置に連結部材 である操作シャフト１６が装着されている。さらに、このラベルプリンタ９では 、押圧板５の前縁側方と前記支持フレーム１０の上部との間にスプリング２０が 張設されており、このスプリング２０の張力に抗して前記回動カム１５が押圧板 ５を位置保持している。

【００１１】 なお、このラベルプリンタ９は、図２に例示するように、上述した支持フレー ム１０等を格納した本体ハウジング１７の天板１８が開閉自在となっており、こ こでは電子料金秤１９に接続されている。

【００１２】 このような構成において、このラベルプリンタ９では、回動カム１５で位置決 め保持された押圧板５下のスプリングがラインヘッド４をプラテンローラ３上に 押圧しているので、このプラテンローラ３上を搬送される記録媒体であるラベル シート２０にラインヘッド４の発熱走査で画像印刷が行なわれる。

【００１３】 そして、このラベルプリンタ９では、ラベルシート２０の厚さに対応してライ ンヘッド４とプラテンローラ３との押圧力を調整したり、ラベルシート２０のセ ット時にラインヘッド４をプラテンローラ３から離反させるような場合、図３に 例示するように、前述したラベルプリンタ１と同様に回動カム１５を回動させて 押圧板５を変位させるようになっている。

【００１４】 そして、このラベルプリンタ９では、上述のように回動カム１５を回動させる 場合は、本体ハウジング１７の天板１８を開けて回動カム１５や操作シャフト１ ６を露出させ、この操作シャフト１６を手動操作することで回動カム１５を回動 させるようになっている。

【００１５】 このようにすることで、このラベルプリンタ９では、回動カム１５を回動させ るための操作レバーを支持フレーム１０の外方などに設ける必要がないので、そ の軸方向の長さをラインヘッド４と同等にすることが可能となっている。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上述のように、表面に配列された発熱素子がプラテンに接離自在に対 向するラインヘッドを一対の支持フレーム間に揺動自在に支持し、前記ラインヘ ッドの裏面上に弾性部材を介して対向する位置に回動自在に軸支されて前記ライ ンヘッドを前記プラテン上に可変自在な押圧力で付勢する回動カムを設けたサー マルプリンタにおいて、前記回動カムを主走査方向に離反した二個に分割して回 動中心から偏心した位置に配置した連結部材で連結したことにより、この連結部 材を手動操作することで回動カムを回動させることができ、このように回動カム を回動させるための操作レバーを支持フレームの外方などに設ける必要がないの で、装置を軸方向に短縮することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図２】全体の外観を示す斜視図である。

【図３】要部の動作工程を示す側面図である。

【図４】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

３ プラテン ４ ラインヘッド ９ サーマルプリンタ １０ 支持フレーム １１ 弾性部材 １５ 回動カム １６ 連結部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に配列された発熱素子がプラテンに
   接離自在に対向するラインヘッドを一対の支持フレーム
   間に揺動自在に支持し、前記ラインヘッドの裏面上に弾
   性部材を介して対向する位置に回動自在に軸支されて前
   記ラインヘッドを前記プラテン上に可変自在な押圧力で
   付勢する回動カムを設けたサーマルプリンタにおいて、
   前記回動カムを主走査方向に離反した二個に分割して回
   動中心から偏心した位置に配置した連結部材で連結した
   ことを特徴とするサーマルプリンタ。