JPS6143692Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はハンドラベラーにおけるインクローラ
の保持装置に関する。本考案の目的はインクロー
ラ交換操作をきわめて簡単に手を汚さずに行うこ
とができるようにしたもので、従来のハンドラベ
ラーの如くインクローラ保持アームをハンドラベ
ラー本体に取付けられるインクローラ・アーム支
承軸に直接取付けるものではなく、該支承軸に捩
りばねが巻回され又押圧部材が回動自在に取付け
られ、そしてインクローラ・アームを上記捩りば
ね外周前面部に係合して懸垂し、該インクロー
ラ・アーム下端にインクローラを挾持し、上記捩
りばねにより上記押圧部材を印字器側に押圧し、
該押圧部材により上記インクローラ・アームを印
字器側に押圧するようにされるもので、次に本考
案に係るインクローラ保持装置を図面を参照して
説明する。

第１図は本考案に係る実施例のインクローラ保
持装置を一例のハンドラベラーに装着したものゝ
側面構造を示す図面で、機枠１の後部（図の右
側）は一体に把手２を形成し、上記機枠１の両側
（図面紙面の前後）に側板３が取付けられる。又
機枠１に取付けられた軸ピン４を枢軸として、そ
の尖端に印字器５を備える揺動アーム６を固定し
た操作レバー７が取付けられる。上記揺動アーム
６の下部に側板３に取付けられたホール軸１１を
回転軸としてラベルテープ１５をラベルテープの
長尺巻体１４から引出し、後方にテープ１６を送
り出すホイール１２が取付けられる。該ホイール
１２は作動レバー１３により、上間揺動アーム６
と一方向作動方式に連結される。即ち上記操作レ
バー７を把握した時は揺動アーム６は下方に揺動
するが、作動レバー１３はホイール１２と遊合状
態にありホイール１２は回動しないが、操作レバ
ー７の把握を離した時は、揺動アーム６は時計方
向に回動し同時に作動レバー１３はホイール１２
を反時計方向に回動する。これによりラベルテー
プ１５がラベル１枚分だけ引出され、印刷台２０
尖端の反転部２１でテープが反転され、その上面
に仮着されたラベル１７が剥離されて貼布ローラ
８の下面に送り出される。

上記揺動アーム６が反転時計方向に揺動された
時、その尖端に取付けられた印字器５も反時計方
向に下げられるが、この時その下端の活字５１が
インクローラ装置３０のインクローラ３１を押し
下げ、これと当接する活字面にインクが塗布され
て印刷台２０上のラベルに印刷する。上記インク
ローラ装置３０はラベラー側板３に取付けられた
支承軸３２を揺動軸として、インクローラ・アー
ム３３が印字器５により揺動されるもので、これ
を分解拡大して斜視図で第２図に示す。第２図の
イはインクローラ・アーム３３で、中間で連結さ
れたくの字形２叉アームで、上部は円弧状に開放
された回転係合部３４とされ、下端にインクロー
ラ３１の軸を自由に挿通挾持する支承孔３５を備
える。ロは捩りばね３６で両側に上記支承軸３２
を挿通するコイル部３７を備え、この両巻端３８
は上部に延ばされてラベラー側板３に係止される
ようにされ、上記両コイル部３７の中間部３９は
コの字形に下部に延ばされる。ハは押圧部材４０
で上部に上記支承軸３２を自由に挿通する軸孔４
１を備え、中間部に上記インクローラ・アーム３
３と当接係合する水平バー４２を備える。ニはイ
ンクローラ３１で上記インクローラ・アーム３３
の支承孔３５と嵌合する軸４３を備える。

インクローラ装置３０は上記の如き部分で構成
され、この組立状態を拡大して第３，４図に示
す。第３図は第１図同様の側面図、第４図はその
Ａ矢示正面図である。即ち支承軸３２に捩りばね
３６が取付けられ、その両コイル部３７の中間に
押圧部材４０が取付けられ、上記捩りばね３６の
巻端３８はラベラー側板３の上部に係止められ、
中間部３９が押圧部材４０の前面で水平バー４２
の直上部４４部（第２図ハ）を押圧するようにさ
れる。上記捩りばね３６のコイル部３７外面にイ
ンクローラ・アーム３３の回動係合部材３４をひ
つかけるように係合し、上記押圧部材４０の水平
バー４２の後面でインクローラ・アーム３３の中
間部を押圧するように組付けられる。そして該イ
ンクローラ・アーム３３の先端を開いて支承孔３
５にインクローラ３１の軸４３を差込み、インク
ローラ・アーム３３でインクローラ３１を挾持す
る。

上記のようにされるので、通常はインクロー
ラ・アーム３３は押圧部材４０を介して捩りばね
３６により印字器５側に押圧されて、インクロー
ラ３１が印字器５の下面活字５１に当接し、印字
器５が下降させられるとインクローラ・アーム３
３は捩りばね３６に抗して、インクローラ３１が
活字５１にインクを塗布しながら時計方向に回動
し、印字器５の前方側面（第１図左側）に当接す
るようになる。そして印字器５が印刷台２０上の
ラベルに印刷を行い、操作レバー７の把握が離さ
れて印字器５が上昇すれば、インクローラ・アー
ム３３は元の位置（第１図の位置）に戻る。

そしてインクローラ３１を交換する場合は、操
作レバー７を握つて印字器５でインクローラ３１
を押してインクローラ・アーム３３を前方に回動
し、押圧部材４０の下辺を指先で更に前方に回動
すれば、インクローラ・アーム３３はその上部係
合部３４が捩りばね３６外面にひつかけられてい
るだけなので、インクローラ・アーム３３を簡単
に取外すことができる。そしてインクローラ・ア
ーム３３の先端を開けばインクローラ３１はイン
クローラ・アーム３３から落ちる。このようにし
て新しいインクローラをインクローラ・アームに
挾持し、これを捩りばねの外面にひつかければよ
い。

以上のように本考案に係るインクローラ保持装
置によれば、インクローラの交換操作が極めて簡
単に手を汚すことなく行うことができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るインクローラ保持装置の
実施例装置を一例のハンドラベラーに装着した側
面構造を示す図面、第２図は第１図に示したイン
クローラ装置の部分を分解拡大して示す斜視図
で、イはインクローラ・アーム、ロは捩りばね、
ハは押圧部材、ニはインクローラを示す。第３図
は第２図の各部分を組立てた第１図同様の拡大側
面図、第４図は第３図のＡ矢示正面図である。 ３……ラベラー側板、５……印字器、３０……
インクローラ装置、３１……インクローラ、３２
……支承軸、３３……インクローラ・アーム、３
６……捩りばね、４０……押圧部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベラー機枠１に取付けられる支承軸３２に押
   圧部材４０が回動自在に取付けられ同時に上記押
   圧部材４０が常時印字器５側に押圧附勢される捩
   りばね３６が巻回され、下部が２叉状にされその
   ２叉先端にインクローラ３１の軸４３を自由に挟
   持しその前面部で上記押圧部材４０の下部後面部
   と当接するインクローラ・アーム３３が上記捩り
   ばね３６外周前面部に係合して着脱自在に懸垂取
   付けされることを特徴とするハンドラベラーにお
   けるインクローラ保持装置。