JPS621059Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はハンドラベラーの印字器用インクロー
ラの保持装置に関する。ハンドラベラーにおける
印字器用インクローラはそのインクが乾いて来た
時、ラベラー本体に組込まれたまゝで新しいイン
クを含浸させるのは、その操作が困難な上に均一
な適正含浸を行うことができず、どうしてもイン
ク塗布過多になり、塗布後は多数のラベルを空打
消費しなければならないような無駄も生ずる。こ
のような不具合をなくすためにインクローラが乾
いて来た時、そのインクローラを取除いて新しい
インクローラと交換するような方式のものが考案
されている。然しこの場合でもそのインクローラ
の交換に手間を要し、又指先を汚す欠点は避けら
れない。本考案はこのような欠点をも解消するイ
ンクローラ保持装置を提供することを目的とする
もので、インクローラ保持装置をハンドラベラー
の前面に回動させれば、インクローラ保持装置は
ハンドラベラー本体前面外部で自動的にロツクさ
れて、インクローラの交換を手を汚すことなく簡
単に行えるようにしたものである。

本考案を図面を参照して説明すれば、第１図は
本考案に係るインクローラ保持装置を装着したハ
ンドラベラーの実施例図で、ラベラー本体の手前
側側板を取外して内部構造を示す側面図である。
枢軸１に支承されるラベラー・グリツプ２を把握
すれば、これと一体の印字器作動アーム３が反時
計方向に揺動して印字器４を下降させる。すると
印字器４の印字輪５（点線図示）の最下位の活字
６は、ハンドラベラー本体（両側板）７・７に取
付けられたインクローラ保持装置１０の下部尖端
に取付けられたインクローラ１２によりインクを
塗布されながらインクローラ保持装置１０を時計
方向に回動させて、印刷台３１上のラベルに印刷
を行う。そして上記ラベラー・グリツプ２の把握
を離すと、ばね８により牽引されて作動アーム３
が戻り上記印字器４が戻る。それと同時にラベル
テープ送り装置３０が作動（反時計方向に回動）
されてハンドラベラー本体７の上部に組付けられ
たラベルテープ連続体３２からラベルテープ３３
がラベル１枚分だけ引出されて、今印刷されたラ
ベル３４はラベル貼付ローラ３５の下面に送られ
る。

上記インクローラ保持装置１０は第２図に斜視
図で示すように、前面板１３の下部両側にインク
ローラ保持アーム１４が斜め下方に突出され、又
上部両側にロツク・アーム１５が突出されるイン
クローラ保持部体１１を備え、上記ロツク・アー
ム１５の根元部に保持部体１１の支承ピン１６が
取付けられ、該支承ピン１６の両端は保持部体１
１の両外側に突出してハンドラベラー両側板
（７・７）に回動自在に受けられる。又上記支承
ピン１６の下部で該ピン同様にハンドラベラー両
側板（７・７）に支承される捩りばね係止ピン１
８が備えられる。そして上記支承ピン１６には捩
りばね１９が巻回され、その端部１９′は保持部
体１１の上記前面板１３の上端に掛止められ、中
央部１９″は下方に延ばされて、上記捩りばね係
止ピン１８に係止められてインクローラ保持部体
１１は上記支承ピン１６を支点として常時反時計
方向（印字器４側）に付勢されている。上記イン
クローラ保持アーム１４の先端にインクローラ軸
２０が遊合貫通され、該軸２０にインクローラ側
板２１が固定されてインクローラ１２が挾持され
る。

インクローラ保持装置は上記のようにされて、
通常のハンドラベラーの使用時には上述のように
ラベラー・グリツプ２の把握・開放による印字器
４の上下動により、インクローラ１２が押されて
印字輪の活字にインクを塗布しながら支承ピン１
６を支点として左右に揺動する。即ち印字器４の
下降時はインクローラ１２がインクを塗布しなが
らインクローラ保持部体１１は捩りばね１９に抗
して時計方向に回動し、印字器の上昇時は保持部
体１１は捩りばね１９によつて反時計方向に戻さ
れる。

そしてインクローラを交換する場合は、インク
ローラ保持部体１１の前面板１３の下面１３′
（第２図）を指先でラベラー本体の前方（第１図
で時計方向）に回動する。するとロツク・アーム
１５の尖端が上記作動アーム３の先端に当接し、
作動アーム３をちよつと下げるが、ロツク・アー
ム尖端が作動アーム前端を越すと作動アーム３は
元に戻され、第３図（ハンドラベラー前部のイン
クローラ保持装置部について示す側面図）に示す
ようにロツク・アーム１５尖端上面が作動アーム
３前面に当接するようになり、インクローラ１２
はラベラー本体の前面外部に突出されたまゝの状
態となる。従つて両側のインクローラ保持アーム
１４を指先でちよつと開けばインクローラ１２は
脱落する、そしてその後へ新しいインクローラを
挿入すればよい。そしてグリツプ２をちよつと握
れば作動アーム３の尖端は下るから、上記のロツ
ク・アーム１５と作動アーム前面との当接係合は
外れて、インクローラ保持部体１１は捩りばね１
９により元の位置に戻る（第１図の状態に戻
る）。

以上の如く本考案に係るインクローラ保持装置
によれば、指先でインクローラ保持部体１１をラ
ベラー本体前面に回動させれば、保持部体は自動
的にロツクされるからインクローラ保持アーム１
４を片手で開いてインクローラを脱落させ、その
まゝ片手で新しいインクローラのインクローラ側
板２１を持つて今乾いたインクローラを落した保
持アーム１４間に嵌合させ、グリツプ２をちよつ
と握ればよにのであるから、インクローラの交換
は極めて簡単にそして手を汚すことなく行うこと
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る実施例のインクローラ保
持装置を装着した一例のハンドラベラーの構造を
示す側面図、第２図は第１図に示したインクロー
ラ保持装置のみの斜視図、第３図は第１図のイン
クローラ保持装置においてインクローラ保持部体
をロツクさせた状態を示すインクローラ保持装置
部のみの側面図である。 ２……ラベラー・グリツプ、３……印字器作動
アーム、４……印字器、７……ラベラー本体側
板、１１……インクローラ保持部体、１２……イ
ンクローラ、１４……インクローラ保持アーム、
１５……ロツク・アーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベラー・グリツプ２を把握すれば該グリツプ
   ２の前部で該グリツプ２と一体関係にある作動ア
   ーム３の先端に設けられた印字器４が下降されこ
   れによつて該印字器４の前部でラベラー本体に枢
   着されるインクローラ保持部体の先端に取付けら
   れたインクローラ１２が上記印字器４の印刷用活
   字にインクを塗布して印字器４前面に回動する如
   くされたハンドラベラーにおいて、インクローラ
   保持部体１１は上部に２叉のロツク・アーム１５
   を下部にインクローラ１２を自由に挟持する２叉
   のインクローラ保持アーム１４を突出形成し上記
   ラベラー・グリツプ２を把握して印字器４を下げ
   該インクローラ保持部体１１を手動で更に前方に
   回動して上記ロツク・アーム１５が作動アーム３
   の前面に位置させそしてグリツプ２を離せば印字
   器４は稍上方に戻された状態で上記ロツク・アー
   ム１５の上面と作動アーム３の前面とが係合し該
   インクローラ保持部体１１がロツクされる如くさ
   れることを特徴とするハンドラベラーのインクロ
   ーラ保持装置。