JPS5913089Y2 - ハンドラベラ−等におけるインキ供給装置の着脱機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、携帯式ラベル印刷貼付機（以下、ハンドラベ
ラーという）等の印刷機において、インキローラを保持
するインキ塗布器を印刷機本体に極めて容易に着脱でき
るようにしたインキ供給装置の着脱機構に関する。

従来、ハンドラベラー等において、印字器の活字面にイ
ンキを塗布するインキローラの交換を容易にするため、
このインキローラが保持されでいるインキ塗布器が本体
に対して着脱自在に構成されている。

そして、この着脱機構としては、本体又は塗布器のどち
らか一方に設けた突起や突条と、他方に設けた孔や溝と
の保合による手段が採用されているが、いずれの手段も
機構が複雑になったり、着脱操作がやりずらかったりし
て、満足できる機構のものはなかった。

本考案は、上記の実情に鑑み案出されたものであって、
その目的は、簡単な構造からなり、しかも簡単な操な操
作で着脱でき、かつ塗布器が印刷機本体に確実に保持さ
れるようにした、ハンドラベラー等におけるインキ供給
装置の着脱機構を提供することにある。

以下、本考案の１実施例を図面により詳細に説明する。

第１図は、本考案の着脱機構を備えたインキ供給装置８
が装着されたハンドラベラーの全体を示したもので、１
，１は間隔を置いて設けられた一対の機枠で、その後方
（図において右側）にはグリップ２が一体に形成されて
いる。

この機枠１゜１間には支点軸３によりハンドレバー４が
枢着されており、そのハンドレバー４の前部は二叉状を
したヨーク５をなしている。

ヨーク５の先端部には活字７を有する印字器６が固定さ
れている。

前記グリップ２の内部にはスプリング掛はピン３１が設
けである。

また３２は前記ハンドレバー４の一端に穿設されたスプ
リング掛は孔で、この孔３２と前記スプリング掛はピン
３１との間に駆動スプリング３３が張設されており、そ
の収縮作用によってヨーク５とハンドレバー４とを、支
点軸３を支点として常に時計方向に付勢している。

インキ供給装置８は、インキローラ９が回転自在に保持
されているインキ塗布器１０と、該塗布器１０が着脱自
在に取付けられる保持体１１と、一端がこの保持体１１
に、他端が前記ヨーク５にそれぞれ枢着されている回動
リンク１２とから構成されている。

上記インキ塗布器１０は、第３図に示したようにインキ
ローラ９の保持枠１３とホルダー１４とからなり、該保
持枠１３の上面に形成されている断面逆「Ｔ」状の係合
溝１５と、ホルダー１４の下面に形成されている断面逆
「Ｔ」状の突条１６との係脱により、両者は着脱自在に
構成されている。

ホルダー１４はプラスチック等の可撓性材料からなり、
その上部中央には断面ｒ Ｌ 、形の支持板１７が、左
右両端には断面路「コ」形の折曲片１８．１８がそれぞ
れ形成されており、また該折曲片１８の外側片１８ ａ
の外面には、上部に凹凸状の摘み部１９が、下部に保合
突起２０がそれぞれ設けである。

保持体１１は、第３図から明らかなように対向する一対
の側板２１．２１と、この両側板２１．２１を連結する
連結板２２とからなり、該側板２１．２１の一端部が軸
２３．２３によって回動リンク１２に枢着されている。

また、この軸２３．２３に近接して、前記ホルダー１４
の保合突起２０．２０と係合する係合孔１４、２４が穿
設されている。

さらに、側板２１．２１の他端部外面には、前記機枠１
，１の内面に凹設されているガイド溝２５．２５内に転
動するガイドコロ２６、２６（第１図）が取付けである
と共に、側板２１゜２１の内面端部には、その縁に沿っ
て略「Ｃ」形のストッパー２７．２７が突設されている
。

このス１〜ツバ−２７は、前記インキ塗布器１０が保持
体１１に取付けられる際に、インキローラ保持枠１３の
側板の湾曲端面１３ ａ、 １３ ａを案内すると共に
、この側板を適正な位置に収容するためのものであって
、内側（第３図左側）から順に、一端の案内部２７ ａ
、中央の止め部２７ ｂ及び他端の規制部２７ Ｃとな
っていて、後記するようにそれぞれの機能を有している
。

また、回動リンク１２は第１図及び第２図で明らかなよ
うに、一端が前記ヨーク５に枢着２８．２８されている
と共に、他端が保持体１１の側板２１，２１に枢着２３
．２３されており、かつその中央部には、機枠１，１の
内面に取付けられたコロ２９．２９を案内するための湾
曲状の長孔３０．３０が設けである。

なお、第１図において、３４はロール状ラベル連続体３
５を回転自在に保持する保持装置、３６は該ロール状ラ
ベル連続体３５から繰り出されるテープ状ラベル連続体
３７を、プラテン３８上に送る移送装置、前下端の３９
は貼着ローラである。

次に、本考案に係るインキ供給装置の着脱機構の作用を
説明する。

インキ塗布器１０をハンドラベラ一本体に取付けるには
、まずグリップ２とハンドレバー４とを握り締めて、第
２図及び第３図の如く保持体１１を本体の前面に移動さ
せ、次いで塗布器１０のホルダー１４の摘み部１９．１
９を指先で挟圧しつつ、第３図の如くインキローラ９を
下に向けて保持体１１の側板２１．２１間へ挿入し、保
持枠１３ノ湾曲端面１３ａ、１３ａを前記Ｘ ｌ−ツバ
−２７゜２７に突き当てた後、摘み部１９，１９がら指
先を離して折曲片１８．１８の外側片１８ａ、１８ａを
復帰させ、その係合突起２０．２０を保持体１１の係合
孔２４．２４に係合させ取付けを終了する。

この取付は操作をさらに詳しく説明すると、塗布器１０
は保持体１１の真上から垂直方向に（矢印Ａ方向）挿入
してもよく、あるいはまた矢印Ｂのように斜め前方から
挿入してもよい。

すなわち、斜め前方から挿入した場合には、湾曲端面１
３ａ。

１３ａがストッパー２７．２７の案内部２７ａ、２７ａ
に当接した後、該案内部２７ａ、２ａに沿って下方へ若
干摺動し、下端の止め部２７ｂ、２７ｂに突き当って停
止する。

次いで、塗布器１０の上部を矢印Ｃの如く本体方向へ押
せば、塗布器１０全体がストッパー２７の湾曲中心を支
点として回動して、前記係合突起２０．２０が係合孔２
４．２４に合致し係合する。

なお、ストッパー２７の端部には規制部２７ Ｃが形成
されているため、塗布器１０がストッパー２７から外れ
るおそれは全く無い。

また、インキローラのインキを使い切ってローラを交換
する場合は、取付は時と同様にグリップ２とハンドレバ
ー４とを把握して保持体１１及びインキ塗布器１０を本
体の前面に移動させ、次いで摘み部１９．１９を摘み、
かつ挟圧して係合突起２０゜２０と係合孔２４．２４と
の保合を解除し、そのまま持ち上げれば塗布器１０を簡
単に取外すことができる。

取外した塗布器１０は、保持枠１３とホルダー１４とを
側面方向に互にスライドさせて、前記係合溝１５と突条
１６との係合を外した後、新しいインキローラの付いて
いる別の保持枠１３の保合溝１５にホルダー１４の突条
１６を係合させ、この塗布器１０を上記と同様にして再
び保持体１１に装着すればよい。

なお、本実施例に示したハンドラベラー全体の作動を説
明する。

まず第１図の静止状態からグリップ２とハンドレバー４
とを握り締めて、ハンドレバー４を上方（反時計方向）
へ回動させると、第２図に示したようにヨーク５は、支
点軸３を支点として反時計方向に（下方に）回動するか
ら、回動リンク１２は軸２８を支点軸として時計方向に
回動する。

この際、回動リンク１２は、機枠１の内壁に突設されて
いるコロ２９に長孔３０が案内されつつ回動する。

そのため、該回動リンク１２に枢着されている保持体１
１に取付けられたインキ塗布器１０は、回動リンク１２
の回動と共に前進する。

そして、保持体１１に取付けられているガイドコロ２６
．２６が機枠内面のガイド溝２５．２５に案内されて転
動するから、塗布器１０のインキローラ９は常に一定の
軌跡を移動し、したがって印字器６の活字７面に常に一
定の圧力をもって接触しながら前進する。

そのため、活字７面へのインキ塗布が十分かつ均一化さ
れて行なわれる。

次いで、ハンドレバー４を握り切ると、第２図の如くヨ
ーク５がさらに下降して、活字７面がプラテン３８上の
テープ状ラベル連続体３７に当接し印字が行なわれる。

また、インキ供給装置８は前進かつ」三方へ回動して、
保持体１１及びインキ塗布器１０が本体前面においてほ
ぼ起立状態となる。

この状態において、前記のように塗布器１０の着脱が可
能となる。

次に、握っているハンドレバー４を釈放すると、駆動ス
プリング３３の収縮力によってヨーク５は時計方向へ上
動するから、これに伴って前記回動ノンク１２が前述し
た握り締め操作時における作動とは反対の方向へ回動し
、保持体１１及び塗布器１０も後退して第１図の元の状
態に戻る。

一方、この釈放操作の間に前記移送装置３６が作動して
、テープ状ラベル連続体３７を送ると共に、印刷済みの
１枚になったラベル４０を台紙がら剥離させて、貼着ロ
ーラ３９の下方に送り出すようになっている。

以上説明したように、本考案においては、保持体に案内
部、止め部及び規制部からなるストッパーを設け、カリ
保持体とインキ塗布器とを係合させる手段を設けたので
、 （１） インキ塗布器を一定の方向からだけでなく、
かなり広範囲の角度がらでも保持体に挿入して取付ける
ことができるため、着脱操作が極めてやり易くなる。

したがって、片手操作でも容易に着脱することができる
。

（２）上記ストッパーには規制部が設けてあり、がつ保
持体とインキ塗布器との係合手段が設けであるため、塗
布器が保持体に確主に保持され、塗布器の取付は時やハ
ンドラベラーの作動中に該塗布器が脱落するようなおそ
れは全く無い。

（３）さらにまた、機構が簡単であリコス）・の低減を
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図は本考案
の機構を備えたハンドラベラーの静止状態の全体側面図
、第２図は同、ハンドレバーを握り切った状態の全体側
面図、第３図は同、インキ塗布器の着脱状態を示す要部
の斜視図、第４図Ａはインキ塗布器の正面図、第４図Ｂ
は同、側面図である。 図中、９・・・・・・インキローラ、１０・・・・・・
インキ塗布器、１］・・・・・・保持体、 ２０・・・
・・・係合突起、２４・・・・・・係合孔、２７・・・
・・・ストッパー、２７ａ・・・・・・案内部、２７
ｂ・・・・・・止め部、２７ Ｃ・・・・・・規制部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハンドラベラー等の本体に取付けられた保持体と、 インキローラを備え、上記保持体に着脱自在に取付けら
   れるインキ塗布器と、 該インキ塗布器にほぼ半円状に形成された一対の湾曲端
   面と、 上記保持体にほぼ半円状に形成されて、その一端から順
   に案内部、止め部及び規制部からなり、上記インキ塗布
   器の湾曲端面を受ける一対のストッパーと、 上記保持体とインキ塗布器とを係合させる凹凸結合によ
   る保合手段と、 からなるハンドラベラー等におけるインキ供給装置の着
   脱機構。