JPS641213Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハンドラベラー（携帯式ラベル印字
貼着機）等のラベル印刷貼着機の印刷装置にイン
キを供給塗布するインキローラ装置に関するもの
である。

従来のハンドラベラー等におけるインキローラ
装置は、インキローラを保持するカートリツジ式
枠体に穿設された係合孔を、インキローラ装置の
ホルダーの凸部に嵌合して装着していた。ところ
が、かかるインキローラ装置においては、カート
リツジ式枠体とインキローラとを一体にしたもの
を交換しなければならず、他の型式のインキロー
ラとの互換性はなく、異種のインキローラを使用
することはできないという不便さを有していた。

そこで、実開昭53−156496号公報に関示された
インクローラ取付装置が提案された。

このインクローラ取付装置は、前記した従来の
インキローラ装置を改良して、インクローラの取
り替えを簡略化しようとして開発されたものであ
るが、このインクローラ取付装置は、印字器６の
真下に形成されており、一方の手でハンドルを握
つて印字器６を上方に上げ、他方の手でインクロ
ーラを取り替えるようにしているのであるが、や
はり、インクローラの取り替えには片手しか使え
ないという不便さを有しているために、インクロ
ーラを簡単に取り替えできるという構造とは必ず
しも言えない。

したがつて、この考案は、インキローラの交換
を容易化し、異なつた型式のインキローラをも使
用することが可能なラベル印刷貼着機におけるイ
ンキローラ装置を提供するものである。

以下、本考案を図面に示した実施例に従つて詳
細に説明する。

第１図は、本考案の一実施例たるインキローラ
装置を装着した携帯式ラベル印字貼着機の断面
図、第２図および第３図は該例の斜視図である。

インキローラ装置は、側面略凹字形の支持腕１
を含み、この支持腕１は、連設部８の下方端に連
設された支持部２と、連設部８の上方に固定され
た固定部とよりなる。この支持腕１の自由端たる
支持部２には、インキローラ３の軸４を嵌合する
嵌溝５が穿設されている。

６は、前記支持腕１の嵌溝５を覆う押止部材で
あり、該押止部材６の略中央に貫設された貫通孔
７に、支持腕１の連設部８に固定された軸棒９が
嵌挿され、該押止部材６は該軸棒９にて回動可能
に軸支されている。なお、該軸棒９の外周にはコ
イルバネ１０が巻装され、その一端は支持腕１の
横架部１１に当接し、且つ、他端は押止部材６の
押圧部１２の裏面に当接している。而して、該押
止部材６と支持腕１間に介在したコイルバネ１０
によつて、常時においては、軸棒９を支点として
支持腕１の嵌溝５は、押止部材６の突部にて覆わ
れ、インキローラ３のインキ含浸体１３のインキ
を使い切つたようなばあい等のインキローラ３の
交換時には、押圧部１２をバネ１０に抗して押し
下げるとよい。

そして、かかるインキローラ装置は、この携帯
式ラベル印字貼着機の機枠１４に、支持腕１の固
定部に貫設された軸孔１５に嵌入された枢軸１６
を固定して、この枢軸１６を中心として回動自在
に固定される。すなわち、インキローラ装置は、
機枠１４の前側部で、印字装置２０より前方外側
で、ラベルＡに当接する部位たる活字面２０ａよ
り上部に固定され、常時は、支持部２が、印字装
置２０のラベルＡ表面に当接する部位たる活字面
２０ａと略平行となるように固定される。

次に、本考案に係るインキローラ装置の作用に
ついて説明する。

まず、押止部材６の押圧部１２を指で押し上
げ、嵌溝５にインキローラ３の軸４の両端を嵌め
込み、押圧部１２より指を離して押止部材６の突
部にて嵌溝５を覆わせて、インキローラ３を回動
自在に固定をして準備をする。

そして、機枠１４に連設されたグリツプ１７と
ハンドレバー１８を握り締めることによつて、ハ
ンドレバー１８にヨーク１９を介して固定された
印字装置２０が、ハンドレバー１８を機枠１４に
固定する枢軸２１を中心として、グリツプ１７の
内部の奥端とハンドレバー１８の一端とに張設さ
れたバネ２２に抗して下方に押し下げられ、かか
る印字装置２０の押圧力によつて、インキローラ
装置の支持腕１が枢軸１６を中心として前方へ回
動し、インキローラ３のスポンジ状のインキ含浸
体１３を印字装置２０の活字面２０ａを順次押圧
し転動させて、インキを活字面２０ａに供給塗布
する。

さらに、グリツプ１７とハンドレバー１８を握
り締めると、インキが塗布された活字面２０ａが
ラベルＡ表面に当接し、ラベルＡに印刷を施すこ
とができる。

そして、インキローラ３を取り替えるときに
は、印字装置２０より、より前方に位置するイン
キローラ３が、より一層機枠１４の前方より外側
に出るように、枢軸１６を中心として支持腕１全
体を前方に引き出し、押止部材６の押圧部１２を
指で押し下げ、インキローラ３の軸４を嵌溝５よ
り外し、他のインキローラ３を準備し、前記した
インキローラ３の固定方法と同様にして、別のイ
ンキローラ３を支持腕１の支持部２に固定する。

本考案は、上記のように構成されているため、
インキローラ装置の押止部材の押圧部を指で軽く
押し下げるだけで、容易にインキローラを変換す
ることができ、カートリツジ式枠体と一体になつ
たインキローラを用いる必要性はなく、異種の型
式のインキローラでも使用をすることが可能とな
る。

本考案は、上記のように非常に優れた効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例たるインキローラ
装置を装着した携帯式ラベル印字貼着機の断面図
で、第２図および第３図は該例の斜視図である。 図において、１は支持腕、２は支持部、３はイ
ンキローラ、４は軸、５は嵌溝、６は押止部材、
７は貫通孔、８は連設部、９は軸棒、１０はコイ
ルバネ、１１は横架部、１２は押圧部、１３はイ
ンキ含浸体、１４は機枠、１５は軸孔、１６は枢
軸、１７はグリツプ、１８はハンドレバー、１９
はヨーク、２０は印字装置、２０ａは活字面、２
１は枢軸、２２はバネを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 印刷装置の活字面に、インキローラを転動さ
   せてインキを塗布し、かかるインキが塗布され
   た活字面をラベル表面に当接させて印刷を施す
   ように形成したラベル印刷貼着機において、イ
   ンキローラを固定する支持腕が、連設部の下方
   端に連設された支持部と、連設部の上方端に連
   設された固定部とよりなり、その支持腕は、そ
   の上方端の固定部において機枠の前側上部で、
   かつ印刷装置より前側で、ラベルに当接する部
   位たる活字面より上部に回動自在に固定され、
   インキローラの軸の両端が、その支持腕の支持
   部に穿設された嵌溝に嵌合され、かつ、その嵌
   溝を覆う押止部材が支持腕に固定された軸棒に
   て回動可能に軸支されるとともに、その押止部
   材と支持腕間に介在したバネによつて、常時に
   おいては軸棒を支点として支持腕の嵌溝を覆う
   ように付勢され、支持部はインキローラととも
   に、支持腕の固定部の枢軸を中心として前方に
   回動させて、インキローラを機枠外に引き出す
   ことができるように形成され、押止部材の前端
   に設けられた押圧部をバネの弾発力に抗して押
   下した時においては、嵌溝が押止部材で覆われ
   なくてインキローラを支持腕から外すことがで
   きるように形成されたことを特徴とする、ラベ
   ル印刷貼着機におけるインキローラ装置。 ２ バネは、軸棒の外周に巻装され、その一端が
   押止部材に当接しかつ他端が支持腕を押圧する
   コイルバネである、実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のラベル印刷貼着機におけるインキロ
   ーラ装置。