JPS6027670Y2 - 印字機用インクロ−ラ−支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主としてハンドラベラーに使用する印字機用イ
ンクローラー支持装置に関する。

一般にハンドラベラーは第１図に示すように握りレバー
１を握ることにより回動枠２を介してその先端に取付け
た印字機３を、その印面４下に挿入されたインクローラ
ー５によってその印面４にインクを付けながら下降させ
て押印台６上のラベル７に印字し、握りレバー１を離す
ことにより印字機３を上昇させるとともにラチェット機
構８を介してラベルテープ９を前方に送り、印字された
ラベル７をラベルテープ９からはがしながらゴムローラ
ー１０下面に繰り出させるようにしている。

このようなハンドラベラーにおける印字機用のインクロ
ーラー５の取付けは、第２図に示すように軸１１をイン
クローラー５に一体に備え、これを揺動枠１２の一端の
ローラー支持片１２ａ。

１２ｂの孔１３ａ及び溝１３ｂに挿入しばね片１４をも
って抜は止めするようにしたものや、第３図に示すよう
に一対のローラー支持片１５ａ、１５ｂを別々に回動自
在となし、その一方の支持片１５ａにローラー軸１６を
一体に突設し、筒状のインクローラー５をこの軸１６に
挿入し、他方の支持片１５ｂをもって抜は止めするよう
にしたものが開発されている。

しかしながら、前述した第２図に示す形式のものは第１
図に示すように全体のコンパクト化等のためにハンドラ
ベラーケーシング内の中央部分に配置した場合、インク
ローラーを揺動片の先端側より押し込むものであるため
、その着脱作業が困難であるとともにローラー面を押さ
なければならないため手が汚れることが多い欠点があっ
た。

また第３図に示す形式のものは両ローラー支持が別々に
揺動可能なためローラーは片持ち構造のローラー軸によ
って支持されることとなり、これがために両端における
印面との接触圧が異なってインクの塗布−が不均一にな
る欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点にかんがみ、インクロー
ラーがハンドラベラーケーシング内の狭い場所にあって
もその着脱が容易になし得られ、しかも揺動枠のスプリ
ング圧力がインクローラーの両端に均一にかかり、印字
との接触圧を両端において均一なものとすることを目的
としてなされたものでありその要旨とするところは上下
動する印字機の印面に接触自在に印面下に挿入されるイ
ンクローラーを揺動枠の先端に支持させ、該揺動枠をそ
の先端のインクローラーを印面下に挿入する方向にスプ
リングをもって附勢し、前記印字機の降下によりインク
ローラーに印面が接触され、かつインクローラーが印面
下より押しのけられるようにしてなる印字機用インクロ
ーラー支持装置において、前記揺動枠は一枚の基板を有
し、該基板の基端部両側縁に一対の軸受片を屈曲起立さ
せるとともに該基板の一側縁に一方のローラー支持片を
一体的に備え、かつ、該基板の他側縁上面に当接させ、
基端部を前記軸受片の内側に重合させて他方のローラー
支持片を備え、該他方のローラー支持片の基端部に前記
両軸受片に挿通した支軸に揺動自在に挿通させるととも
に前記他方のローラー支持片を軸受片の内側面に押圧す
るスプリングを備えてなる印字機用インクローラー支持
装置に存する。

次に本考案の実施の一例を第４図以下の図面について説
明する。

図中２０は本考案に係るインクローラー支持装置を構成
する揺動枠であり、この揺動枠２０は先端にインクロー
ラー２１が支持され、基端部が前述した従来例と同様に
ハンドラベラーの支持フレーム２３に軸２４をもって取
り付けされ、引張スプリング２５をもって、インクロー
ラ−２１側端部が印字機２６下に挿入される方向に附勢
している。

この揺動枠２０は一枚の基板２７を有し、その基板２７
の基端部両側縁に屈曲起立させて軸受片２８ ａ、２８
ｂが一体成形されている。

また基板２７の一方側の側縁には軸受片２８ａと一体に
屈曲起立させて一方のローラー支持片２９ａが一体成形
され、そのローラー支持片２９ａにインクローラー軸３
０がその一端が固定されて取り付けされている。

一方基板２７の他方側側縁部上面に当接されて他方側の
ローラー支持片２９ｂが配置され、そのローラー支持片
２９ｂはその先端に前述したインクローラー軸３０の先
端に嵌り合うローラー軸孔３１が開口され、筒状のイン
クローラー２１をローラー軸３０に嵌め合わせローラー
支持片２９ｂにより抜は止めするようにしている。

またこのローラー支持片２９ｂは基端部に孔３３が開口
され、その基端部を軸受片２８ｂの内側面に配置させ、
孔３３に軸２４が挿通されている。

孔３３はその径を軸２４よりやや大きく形威し、ローラ
ー支持片２９ｂが軸２４に対してその円周方向のみなら
ず軸方向にも揺動可能としている。

そして軸２４に巻装したコイルスプリング３４によりロ
ーラー支持片２９ｂの基端部を軸受片２８ｂに押し付け
てこれに沿わせることによって軸２４に対する軸方向の
角度が規制され、先端がローラー軸３０から抜は止めさ
れるようにしている。

なお図中３５は支持フレーム２３に備えた回り止めスト
ッパーであり３６はスプリング係止片、３７はローラー
支持片操作摘みである。

上述の実施例ではインクローラー軸３０をローラー支持
片２９ａに固定しているがこの他第７図に示すようにイ
ンクローラー２１に一体的に軸３０を固着しておき、そ
の両端をインクローラー支持片２９ａ、２９ｂに開口さ
せたローラー軸受孔３８．３１に軸受させてもよいもの
である。

本考案のインクローラー支持装置は上述の如く構成され
、インクローラー２１が両ローラー支持片２９ａ、２９
ｂに支持されるものであり、その状態で一方のローラー
支持片２９ａは基板２７と一体であり他方の支持片２９
ｂはその基板２７の上面に当接されて支持されるため、
印字機２６が降下されてインクローラー２１を押し下げ
た際、両ローラー支持片２９ａ、２９ｂは共に基板２７
上に支持されることとなり、これがためにインクローラ
ー２１が傾くことなく両端部において均等に印面と接触
されることとなったものである。

また片側のローラ支持片２９ｂを軸受片２８ｂの内側に
沿わせて軸２４に揺動自在に嵌合し、スプリング３４に
より軸受片２８ｂに押圧させてその角度を規制すること
によってインクローラー軸３０から抜は止めしたのでイ
ンクローラー２１の着脱に際してはそのローラー支持片
２９ｂをスプリング３４に抗して傾斜させて、先端をイ
ンクローラー軸３０から外して上方に回動させることに
よってインクローラー２１をその軸方向に引き抜くこと
ができ、従って、ハンドラベラーのケーシング内等の狭
い箇所に取り付けた場合にも側部より容易にインクロー
ラーの着脱が可能となったものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のインクローラー支持装置を使用したハン
ドラベラーの縦断面図、第２図は従来のインクローラー
支持装置の一例の分解斜視図、第３図は回能の例の分解
斜視図、第４図は本考案の実施の一例を示す取り付は状
態の武分側面図、第５図は組立状態の斜視図、第６図は
分解斜視図、第７図は本考案の他の実施例の部分分解斜
視図である。 ２０・・・・・・揺動枠、２１・・曲インクローラー、
２３・・・・・・支持フレーム、２４・・・・・・軸、
２５・曲・引張スプリング、２６・・・・・・印字機、
２７・・・・・・基板、２８ ａｔ ２ ａ ｂ−−−
−−一軸受片、２９ ａ、 ２９ ｂ＝ｃｒ−ラー支持
片、３０・・・・・・インクローラー軸、３４・・・・
・・コイルスフリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下動する印字機の印面に接触自在に印面下に挿入され
   るインクローラーを揺動枠の先端に支持させ、該揺動枠
   をその先端のインクローラーを印面下に挿入する方向に
   スプリングをもって附勢し、前記印字機の降下によりイ
   ンクローラーに印面が接触され、かつインクローラーが
   印面下より押しのけられるようにしてなる印字機用イン
   クローラー支持装置において、前記揺動枠は一枚の基板
   を有し、該基板の基端部両側縁に一対の軸受片を屈曲起
   立させるとともに該基板の一側縁に一方のローラー支持
   片を一体的に備えかつ、該基板の他側縁上面に当接させ
   、基端部を前記軸受片の内側に重合させて他方のローラ
   ー支持片を備え該他方のローラー支持片の基端部に前記
   円軸受片に挿通した支軸に揺動自在に挿通させるととも
   に前記他方のローラー支持片を軸受片の内側面に押圧す
   るスプリングを備えてなる印字機用インクローラー支持
   装置。