JPS5923689Y2 - ラベルプリンタの台紙巻取装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ラベルプリンタの台紙巻取装置に関するも
のである。

従来、この種の装置は第１図および第２図に示すように
構成されている。

すなわち、ラベルプリンタ１の内部には、台紙２に複数
枚のラベル３が貼着されたラベル供給用紙をロール状に
巻回したロール体４を収納するロール体収納部５が上部
に設けられ、中間部にプリンタ６およびラベル剥離部７
が設けられ、その下方に送りローラ８が設けられ、最下
部に台紙２を巻取る巻取軸９が設けられている。

この巻取軸９は駆動軸と一体的なもので、その軸長寸法
は台紙２の幅と一致するがそれ以上のものであり、外周
面には台紙２の先端をはさみ込むクランプ１０が挿着さ
れる凹条１１が形成されている。

したがって、台紙２を取付けるに当ってはラベルプリン
タ１の図示しない側板を取りはずし、側方からクランプ
１０による台紙２の先端はさみ込みの作業をしな（′す
ればならない。

また、台紙２を取りはずす場合にも側方からの作業にな
り、とくにこの場合にはロール状に巻回された台紙２を
そのまま巻取軸９から引き抜く必要があり、がなりの力
を要すること、作業の安全性を確保するためには周囲ス
ペースを大きくとらなければならない等の欠点を有する
ものである。

そのため、ラベルプリンタ１の台紙２が通される側には
他の機器をセットすることができず、設置位置の制限も
大きなものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、台紙
のセットおよび取り出しが容易でスペース的な無駄がな
いラベルプリンタの台紙巻取装置を得ることを目的とす
る。

この考案の一実施例を第３図ないし第６図に基いて説明
する。

まず、１２はラベルプリンタで、このラベルプリンタ１
２の上部には支持枠１３によりラベル１４が貼着された
台紙１５がロール状に巻回されたロール部１６が取付け
られている。

そして、前記ラベルプリンタ１２の内部にはプリンタ１
７とラベル剥離部１８とが設けられ、これらの下方に送
りローラ１９が設けられている。

そして、前記ラベルプリンタ１２の手前側に突出する突
出部２ｏの側面２１から駆動軸２２が突出形成され、こ
の駆動軸２２には巻取軸２３が回転方向には固定的に着
脱自在に取付けられている。

この駆動軸２２と前記巻取軸２３との軸方向嵌合長さは
比較的短がく形成されている。

また、前記巻取軸２３の外周面にはＵ字形のクランプ２
４が嵌め込まれる凹溝２５が形成されている。

さらに、前記巻取軸２３の基部には二枚のフランジ２６
により形成された溝２７が形成されている。

しかして、前記側面２１に設けられた支軸２８に奥方向
の自重が大きいセットレバ−２９が回動自在に設けられ
、このセットレバ−２９には前記溝２７に嵌合する嵌合
部３０と指によりそのセットレバ−２９を解除方向に回
す押え部３１とが形成されている。

なお、３２は巻取軸２３の上部を覆う合板である。

このような構成において、ロール部１６が取付けられた
位置から巻取軸２３の位置までは台紙系路３３とされて
いるもので゛あるが、台紙１５のセットに当っては送り
ローラ１９から台紙１５を引き出し、駆動軸２２にセッ
トしてない巻取軸２３に一巻き程度回してからクランプ
２４をセットして固定する。

ついで、この巻取軸２３を駆動軸２２に差し込み、セッ
トレバ−２９で抜は止めを行なう。

この状態で各部を駆動状態にすれば必要事項がプリンタ
１７によりプリントされたラベル１４がラベル剥離部１
８から排出され、不要な台紙１５は巻取軸２３上に順次
ロール状に巻回される。

ついで、台紙１５を取りはずすには、台板３２を取りは
ずしてからラベルプリンタ１２の前部より押え部３１を
押してセットレバ−２９を巻取軸２３がらはすし、その
まま巻取軸２３を駆動軸２２から抜き取る。

このとき、両者の嵌合深さはあまり大きくないため、側
方への大きな動きを要することなく巻取軸２３は取り出
される。

そのため、巻取軸２３がら台紙１５を分離する場合、広
い場所で行ないうるので、その作業が容易である。

このように台紙１５の取付けおよび取りはすしの作業は
、ラベルプリンタ１２の両面から行ないうるので、その
ラベルプリンタ１２の側部に他の機器をセットしてもな
んらその作業の邪魔にならない。

したがって、ラベルプリンタ１２の設置位置は自由であ
り、制約はない。

この考案は、上述のようにラベルプリンタの片側へ寄せ
て台紙系路を形成し、台紙を巻取る巻取軸を短かい嵌合
長さで着脱自在に設けたので、手前側からの操作で台紙
の取付は取りはすしを行なうことができ、その操作もき
わめて容易であり、ラベルプリンタ自体の奥行寸法も小
さくできて小型化することができ、設置上の制約を受け
ることがない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例を示す各部装置の側面図、第２図は
巻取軸の斜視図、第３図はこの考案の一実施例を示す斜
視図、第４図はその各部の配置状態を示す側面図、第５
図は巻取軸部分の斜視図、第６図はその断面図である。 １２・・・・・・ラベルプリンタ、１４・・・・・・ラ
ベル、１５・・・・・・台紙、２０・・・・・・突出部
、２１・・・・・・側面、２２・・・・・・駆動軸、２
３・・・・・・巻取軸、３３・・・・・・台紙系路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリンタを内蔵して正面よりラベルを発行する直方体状
   のラベルプリンタを設け、このラベルプリンタの正面か
   ら見て右側または左側のいずれが一方に偏らせて上方か
   ら下方に向けて台紙系路を形成し、前記ラベルプリンタ
   の下方正面で前記台紙系路のない側に前記ラベルプリン
   タより幅が狭くて上面が台紙とされた突出部を形成し、
   この突出部の前記台紙系路側の側面に突出長さの小さい
   駆動軸を設け、この駆動軸に台紙を巻取る巻取軸を着脱
   自在に取付けたことを特徴とするラベルプリンタの台紙
   巻取装置。