JPH0214425Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 この考案は、プリンタのペーパーベイル装置に
関するものである。

考案の技術的背景及びその問題点 まず、第１図に従来例を示す。印字ヘツド１と
リボンカセツト２とを保持するキヤリア３がプラ
テン４と平行なガイドシヤフト５，６にスライド
自在に保持されている。ガイドシヤフト５，６は
左右一対のフレーム（図示せず）に回動自在に保
持され、ガイドシヤフト５の両端にはアーム７が
嵌合されている。これらのアーム７の上端にはペ
ーパーベイルローラ８を保持するシヤフトの両端
が固定され、下端にはトグルスプリング９の一端
が保持されている。これらのトグルスプリング９
は反対側の他端がフレームに立設されたピン１０
に保持され、ニユートラルポジシヨンを境として
アーム７をプラテン４方向に向う前方又は反対の
後方に付勢するものである。

このようなものは、印字に際してはペーパーベ
イルローラ８をポジシヨンＡに位置させ、ペーパ
ー１１をセツトするときはアーム７を回動しペー
パーベイルローラ８をポジシヨンＢに位置させる
ものである。印字に際し、ペーパーベイルローラ
８はペーパー１１を押えるだけでなく印字位置と
一定の距離を保つているため印字位置の目やすと
もなる。ペーパー１１がカツトシートの場合はこ
のカツトシートの上縁をペーパーベイルローラ８
が押えることになるのでカツトシートの無駄を省
くにはペーパーベイルローラ８を印字位置（印字
ヘツド１先端との対向部）に近づける要望が強
い。しかし、印字リボン２を交換するときはペー
パーベイルローラ８をポジシヨンＡに位置させて
行なうので、ペーパーベイルローラ８が印字位置
に近くなる程リボン１２がペーパーベイルローラ
８に引掛りリボンカセツト２の装着及び取り外し
が行ないにくい欠点を有している。

考案の目的 この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、ペーパーベイルローラを印字位置との距練を
短縮してペーパーの無駄を省き、しかも、リボン
カセツトの着脱作業を容易に行ないうるプリンタ
のペーパーベイル装置をうることを目的とするも
のである。

考案の概要 この考案は、ペーパーをセツトするときにはペ
ーパーベイルローラのシヤフトの両端を保持する
伸縮アームを後方へ倒し、印字に際して伸縮アー
ムを前方へ倒してペーパーベイルローラをプラテ
ンに接合し、このときにペーパーベイルローラを
印字位置に近づけてペーパーの消費量を節約し、
また、リボンカセツトをキヤリアに対して着脱す
るときには伸縮アームを伸ばしペーパーベイルロ
ーラを印字位置から遠くに離してプラテンに接触
させ、したがつて、リボンカセツトの着脱作業を
きわめて容易に行ない々るように構成したもので
ある。

考案の実施例 この考案の一実施例を第２図ないし第４図に基
いて説明する。第１図において説明した部分と同
一部分は同一符号を用い説明も省略する。プラテ
ン４側のガイドシヤフト５の両端には伸縮アーム
１３が保持されている。これらの伸縮アーム１３
はガイドシヤフト５に回動自在に嵌合された第一
のアーム１４とペーパーベイルローラ８が嵌合さ
れたシヤフト１５の両端を保持する第二のアーム
１６とよりなる。第一のアーム１４の一端にはト
グルスプリング９の一端が保持され他端には角筒
部１７が一体的に形成されている。この角筒部１
７には弾性的に屈撓する爪１８が一体的に成形さ
れている。第二のアーム１６の一端には爪１８に
係合する凹部１９，２０が形成され他端にはつま
み２１が形成されている。

このような構成において、キヤリア３にリボン
カセツト２をセツトするときは第二のアームム１
６を引き上げて下部の凹部２０に爪１８を弾発的
に係合し、この状態で伸縮アーム１３をプラテン
４側に倒す。これにより、ペーパーベイルローラ
８はポジシヨンＣに位置し、リボン１２がペーパ
ーベイルローラ８に干渉することなくキヤリア３
にリボンカセツト２を装着することができる。印
字するときは第二のアーム１６銭角筒部１７に押
し込んで上部の凹部１９に爪１８を係合し、ペー
パーベイルローラ８を印字位置に近づける。これ
により、印字開紙にあたりペーパー１１の上縁と
印字第一行との間を詰めペーパー１１の消費量を
節約することが可能である。ペーパー１１をセツ
トするときは伸縮アーム１３をプラテン４から離
れる方向に回動しペーパーベイルローラ８をポジ
シヨンＢに位置させる。

考案の効果 この考案は上述のように構成したので、印字に
際しては印字位置に近づけてペーパーベイルロー
ラをペーパーに接触させ、これにより、ペーパー
の消費量を節減することができ、また、リボンカ
セツトの交換に際しては伸縮アームを伸ばしリボ
ンとペーパーベイルローラとの干渉を防止してリ
ボンカセツトの着脱作業を容易に行なうことがで
きる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図はこの考
案の一実施例を示す側面図、第３図はその伸縮ア
ームの斜視図、第４図はその伸縮アームの断面図
である。 １……印字ヘツド、２……リボンカセツト３…
…キヤリア、４……プラテン、８……ペーパーベ
イルローラ、１３……伸縮アーム、１５……シヤ
フト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字ヘツドとリボンカセツトが保持されたキヤ
   リアをプラテンに沿つて移動自在に設け、ペーパ
   ーを前記プラテンに押えるペーパーベイルローラ
   をシヤフトに嵌合し、半径方向の長さが調節され
   る左右一対の伸縮アームを前記プラテンと平行な
   軸心をもつてて回動自在に取付け、前記ペーパー
   ベイルローラを嵌合した前記シヤフトの両端を前
   記伸縮アームに連結したことを特徴とするプリン
   タのペーパーベイル装置。