JPS5823803Y2 - 紙送り出し装置におけるロ−ルシャフト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、印字機構を備えた情報端末装置などに用いら
れる紙送り出し装置に係り、特にこの装置に装填される
ロール紙を軸支するロールシャフトに関する。

従来この種の紙送り出し装置において、ロール紙へのロ
ールシャフトの取付構造としては、ロール紙の軸孔とほ
ぼ同じ軸径で形成したロールシャフトを、ロール紙の軸
孔内へ強制的に嵌入することにより両者を固定する構成
が一般に採用されていた。

しかしながら、このような取付構造では、ロールシャフ
トをロール紙の軸孔に無理に押込んで固定するために、
ロールシャフトの取付け、取外し作業に手間がかかると
いう欠点があり、ロール紙の消費量が多いとそれだけロ
ール紙の交換を多く必要とし、面倒なものであった。

本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、略
矩形状に折曲げ形成された棒状はね部材を、ロールシャ
フトの両端側に相対向して形成されたスリットと貫通孔
とを利用して装着し、このばね部材の彎曲形成された一
対の圧接腕部をロールシャフトの外周面へ相対して露呈
させ、その弾性力を利用するという簡易な構成によって
、ロール紙の軸孔への着脱が簡単に行なえ、しかも取付
は時においてはロール紙を確実に固定することができる
紙送り出し装置におけるロールシャフトを提供するもの
である。

以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図は本考案に係るロールシャフトを実施した紙送り
装置の一部を示す断面図であり、同図において、符号１
は装置本体、２は装置本体１に形成された断面Ｕ字形状
のロール紙収納部、３はロール紙で、また４は前記ロー
ル紙収納部２に切欠かれた開口２ａかも突出して設けら
れた案内片である。

この場合、この案内片４はその下端を軸５にて回動自在
に支持されかつその軸５に巻回されたばね６により時計
方向の付勢力が付与されている。

そして、この案内片４のヒ端は収納部２から送り出され
た紙３ａの下面に圧接し繰り出される紙３ａにたるみを
もたせて紙の繰り出し動作を円滑に行なうように構成さ
れている。

７は装置本体１の両側に設けられた軸支部で、後述する
ロールシャフト１０の両端部を回動自在に支持する○す
なわち、これらの軸支部７は、一対の係止片７ａ。

７ｂと支持突部７ｃとからなり、係止片７ ａ 、７ｂ
の間へＬ方からロールシャフト１０の両端部を押込んで
嵌合させることによりこれらを回動自在に支持するごと
く構成されている。

なお、これらの係止片？ａ、７ｂの内側上端部にはそれ
ぞれ突起部が形成されており、ロールシャフト１０の回
転中にこのロールシャフト１０が浮き上ったり外れたり
するのを防止するためのものであるＣそして、この装置
では図示しない駆動機構により紙３ａは図中左方向に順
次繰り出され、これに伴なってロール紙３はロールシャ
フト１０と共に、時計方向に回転される。

さて、本考案によれば、上述したロール紙３へのロール
シャフト１０の取付けを簡単に行ない、しかも両者を確
実に固定できるとともに、その取外しも容易に行なえる
ように、ロールシャフト１０に棒状ばね部材２０を装着
し、その弾性作用力を利用するようにしたところに特徴
を有している。

これを第２図以下を用いて詳述すると、このロールシャ
フト１０は、本体部１０ａと、この本体部１０ａより小
径の両端部１１．．１２から形成されており、この両端
部１１，１２から本体部１０ａにかけて軸方向にそれぞ
れ略９０度ずれてスリット１３，１４が形成されている
。

捷た、酌記一方（図中右側）の端部１１寄りの本体部１
０ａには、前記他方側（図中左側）スリット１４の溝底
の長手方向と平行な軸線をもつ貫通孔１５が穿設されて
いる。

符号２０は全体が略矩形状を呈するごとく折曲げ形成さ
れた棒状ばね部材で、第３図から明らかなように、基部
２１とその両端から互いに離間する方向に彎曲して延設
された一対の圧接腕部２２゜２３とその先端で互いに対
向するように折曲げられた一対の係止部２４．２５とか
ら形成されている。

この場合、一対の係止部２４，２５の先端部間は互いに
離間され、開口２６となっている○このばね部材２０は
、その基部２１を前記スリット１４に嵌挿した後、・係
止部２４．２５間の開口２６を押し開は前記係止部２４
．２５をそれぞれ前記貫通孔１５に係入）ることにより
、第２図Ａｔ’Ｂに示すように、ロールシャフト１０に
取付けられる。

そして、この状態において、前記圧接腕部２２，２３は
それぞれ彎曲してロールシャフト１０の外周面より相対
して圧縮自在に露呈している。

次に、上述したロールシャフト１０の□−ル紙３への取
付は動作を述べる。

１ず、ロール紙３０軸孔にロールシャフト１０を一端部
１３側から強制的に挿入すれば、第４図に示すように、
前記圧接腕部２２，２３は、ロール紙３の軸孔によりロ
ールシャフト１０の外周面側にそれぞれ押圧され、その
基部２１はロールシャフト１０のスリット１４内で、若
干図中左側へ移動した状態となり、これによりロールシ
ャフト１０はロール紙３内に固定されることになる。

そして、このとき、ばね部材２０はその基部２１がスリ
ット１４の溝底に当接する方向への復帰宿性を有し、こ
れによって生じる一対の圧接腕部２２，２３による弾性
作用力によりロールシャフト１０はロール紙３軸孔内に
確実に位置固定される。

−刀、ロールシャフト１０を取外す場合は、前記弾性作
用力に抗して強制的にロール紙３の軸孔から引き抜けば
よい。

以上説明したように、本考案によれば、全体略矩形状に
折曲げ形成した棒状ばね部材を、ロールシャフトに設け
、このばね部材の弾性力に上りロール紙軸孔内にロール
シャフトを固定するというＷな構成であり、ロール紙軸
へのロールシャフトの挿脱に格別大きな力を必要とせず
、その取付け、取外し作業が容易に行なえ、しかも取付
は時にはロール紙は確実にロールシャフト上に固定され
るものであり、ロール紙の交換が迅速に行なえる等、そ
の実用上の効果は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロールシャフトを実施した紙送り
出し装置の一部を拡大して示す概略断面図、第２図Ａ、
Ｂは本考案を特徴づけるロールシャフトの一実施例を示
す正面図および平面図、第３図は同じく分解斜視図、第
４図はロール紙の軸孔へのロールシャフトの取付状態を
示す説明図である０ １・・・・・・紙送り出し装置、３・・・・・・ロール
紙、１０・・・・・・ロールシャフト、１１，１２・・
・・・・端部、１３゜１４・・・・・・スリット、１５
・・・・・・貫通孔、２０・・・・・・棒状ばね部材、
２１・・・・・・基部、２２，２３・・・・・・一対の
圧接腕部、２４．２５・・・・・・一対の係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール紙’ｘ軸支−ｊ−ルロールシャフトを、ロール紙
   と一体に回転させて紙送りを行なう紙送り出し装置にお
   いて、前記ロールシャフトの一端からその軸線方向に切
   り込１れたスリットと、このスリットの溝底の長手方向
   と平行な軸線をもつようにロールシャフトの他端側に穿
   設された貫通孔が設けられ、かつ前記スリットの溝底に
   嵌装される基部とこの基部の両端から前記ロールシャフ
   トの軸線方向に延設され互いに離間する方向に彎曲する
   一対の圧接腕部とこれら圧接腕部の先端で互いに対向す
   るように折曲げられ前記貫通孔に係入される一対の係止
   部とによって全体が略矩形状に折曲げ形成された棒状ば
   ね部材を備えてなることを特徴とする紙送り出し装置に
   おけるロールシャフト。