JPS6113471Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフアクシミリ装置等の装置本体内にロ
ール紙を収納させるロール紙ホルダー（以下「ス
ピンドル」と称する）の改良に関するものであ
る。

第１図Ａ，Ｂは従来のスピンドルの正面図及び
軸方向断面図であり、ロール紙１はスピンドル２
で保持され、このスピンドル２の左右軸部２ａ，
２ｂは装置本体のロール紙支持フレーム３ａ，３
ｂで支持されて装置本体内に収納されている。前
記ロール紙１のスピンドル２によつて保持される
機構は、スピンドル２にレバーピン４で回動可能
に固定されたスピンドルレバー５がスピンドル２
の角穴部２ｃで他端を保持したレバー押圧用スプ
リング６の押圧力により２個のスピンドル端部２
ｄと共にロール紙紙管１ａに圧接しロール紙１を
保持している。図中、７はロール紙当てである。
このように、従来のものはロール紙１の保持がレ
バー５等の押圧力のみで行なわれているため、そ
の押圧力が弱いと外部からなんらかの力が加わつ
た場合あるいは衝撃が加わつた場合等にロール紙
１がセツト位置からずれてペーパースキユー，画
面幅不良等の問題を発生する欠点があつた。ま
た、ロール紙１のスピンドル２との着脱は、前記
レバー押圧用スプリング６をその押圧力に抗して
圧縮させて行なうため、この圧縮させる強い力が
必要であり、操作が困難となる欠点があつた。

本考案は前記欠点を除去するためになされたも
のであり、押圧されたロール紙固定用部材を有す
るロール紙ホルダーにおいて、前記ロール紙固定
用部材のロール紙紙管との接触部に山溝を設け、
該山部のロール紙紙管への噛み込みを逃がす機構
を設けたことを特徴とするロール紙ホルダーを提
供するものである。

以下実施例により本考案を詳細に説明する。

なお、第２図において、第１図と同等の機能を
有するものは同一記号を付してある。

第２図は本考案の一実施例の軸方向断面図であ
り、スピンドルレバー５のロール紙紙管１ａとの
接触部に山溝８を設け、レバー押圧用スプリング
６の押圧力により前記山溝８の山部をロール紙紙
管１ａに噛み込ませてロール紙１をスピンドル２
と一体となるように保持する。

また、前記スピンドルレバー５はその先端部８
ａが回転軸方向に延長されてスピンドル２の外部
に位置するように構成されている。この先端部８
ａを押し下げることにより前記ロール紙紙管１ａ
とスピンドルレバー５の山溝８の山部との噛み込
みを逃がした状態でロール紙１とスピンドル２の
着脱を行なう。

なお、本実施例はフアクシミリ装置のロール紙
ホルダーについて設明したが、これに限定される
ことなく、本考案はその要旨を変更しない範囲に
おいてロール紙ホルダー全般に適用できることは
言うまでもない。

以上説明したように、本考案はロール紙ホルダ
ーにおいてロール紙紙管とスピンドルレバーの接
触部に山溝を設け、その山部をロール紙紙管に噛
み込ませるようにしたので、外部からなんらかの
力が加わつてもロール紙のセツト位置のずれを防
止し、ロール紙を完全に保持することができる。
またロール紙をスピンドルから着脱する場合も、
スピンドルレバーの先端部を押し下げ前記山溝と
ロール紙紙管との噛み込みを逃がした状態で行な
うので、前記着脱を極めて容易に行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂは従来のロール紙ホルダーの正面
図及び軸方向断面図、第２図は本考案の一実施例
の軸方向断面図である。 １……ロール紙、１ａ……ロール紙紙管、２…
…スピンドル、２ａ，２ｂ……左右スピンドル
軸、２ｃ……スピンドル角穴、２ｄ……スピンド
ル端部、３ａ，３ｂ……左右ロール紙支持フレー
ム、４……レバーピン、５……スピンドルレバ
ー、６……レバー押圧用スプリング、７……ロー
ル紙当て、８……スピンドルレバーの山溝、８ａ
……スピンドルレバーの先端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端をロール紙ホルダーにレバーピンで回動可
   能に固定し、その所定位置をスプリングで押圧し
   たロール紙固定用スピンドルレバーを有するロー
   ル紙ホルダーであつて、前記ロール紙固定用スピ
   ンドルレバーのロール紙紙管との接触部に山溝を
   設け、ロール紙固定用スピンドルレバーの回転軸
   と反対の先端部を回転軸方向に延長してロール紙
   ホルダーの外部に位置するように構成し、前記反
   対の先端部を前記スプリングに抗して押圧するこ
   とにより前記山溝の山部のロール紙紙管への噛み
   込みを逃がすようにしたことを特徴とするロール
   紙ホルダー。