JP2923350B2 - 電気アイロン - Google Patents

電気アイロン

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JP2923350B2 JP31085990A JP31085990A JP2923350B2 JP 2923350 B2 JP2923350 B2 JP 2923350B2 JP 31085990 A JP31085990 A JP 31085990A JP 31085990 A JP31085990 A JP 31085990A JP 2923350 B2 JP2923350 B2 JP 2923350B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、設定温度に応じてベース温度を制御する
電気アイロンに関する。
(従来の技術) 従来、この種の電気アイロンは例えば第7図に示すよ
うに使用者が綿、麻というように布地を選択することに
よりアイロンベースの温度が設定され、この設定温度に
応じてヒータへの通電が制御され、ベース温度が設定温
度に保持されるようになっている。そして使用者がスイ
ッチ操作により設定温度を変更しない限り設定温度は固
定されていた。
(発明が解決しようとする課題) ところでアイロン掛けを行う場合、例えば綿といって
もその中には、綿のハンカチも含めば綿のシーツも含ん
でおり、実際に負荷として小さなものから大きなものが
ある。また同じシーツでも比較的乾いている場合と湿っ
ている場合とではやはり負荷が異なる。
このようなことから第8図に示すように、負荷の小さ
いハンカチのような場合は設定温度に維持されるが、負
荷の大きいシーツ等の場合は、アイロン掛けするときベ
ースの熱が布に大きく奪われて温度が大きく下降し設定
温度よりも低下する問題があった。すなわち負荷の大き
な布地に対してアイロン掛けを行った場合には設定温度
以下でアイロン掛けを行ってしまう問題があった。
これは負荷の大きさに関係なくベースの温度レベルに
よりヒータへの通電の制御を行っているため、負荷が大
きい場合にはヒータがOFFすると急激にベース温度が下
降して直ぐに設定温度を下回り、またヒータがONされて
も直ぐにはベース温度は上昇せずに緩やかに設定温度に
到達するためである。
またスチームを使用するスチームモードにおいては、
ベース温度が設定温度よりも低下すると発生するスチー
ム量が減少し十分なスチームが得られないままアイロン
掛けを行ってしまうという問題があった。
そこでこの発明は、アイロン掛けする負荷の大きさに
応じてベースの温度下降勾配または温度上昇勾配が異な
るということを利用して負荷の大きさに応じて設定温度
を補正し、常に適切なアイロン掛けができる電気アイロ
ンを提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、アイロン掛け面を形成するベースの温度
を検出する温度検出手段及びベース温度を設定する温度
設定手段を設け、ベース温度が設定温度を維持するよう
にベースを加熱するヒータへの通電を制御するアイロン
において、温度検出手段により検出された温度データに
基づいて短時間毎に繰返し温度下降勾配または温度上昇
勾配を算定する演算手段と、この演算手段により算定さ
れた温度下降勾配または温度上昇勾配に応じて随時温度
設定手段による設定温度を可変する設定温度可変手段を
設けたものである。
(作用) このような構成の本発明においては、温度設定手段に
よりベース温度を設定してヒータへの通電を行うと、ア
イロンのベース温度は設定温度に保持される。
この状態でアイロン掛けを行うと、負荷が小さい場合
にはベース温度は設定温度から外れることはなく、従っ
て常に設定温度でアイロン掛けができる。
しかし例えば負荷が大きくなるとアイロン掛けしたと
きベースの温度が大きく下降する。しかしてこのときの
温度下降勾配を求めて設定温度をより高い温度に補正す
る。これによりベース温度が低下してもそのときの温度
が本来の設定温度近傍となる。
(実施例) 以下この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図において1は本体制御部を構成するマイクロコ
ンピュータで、このマイクロコンピュータ1にはCPU
(中央演算処理装置)、CPUが行う処理のプログラムデ
ータが格納されたROM、CPUが処理を行うときに使用する
メモリ等が形成されたRAM、カウンタ等が設けられてい
る。
前記マイクロコンピュータ1のROMにはまた第2図に
示すような温度下降勾配に対する設定温度補正値のテー
ブルも格納されている。すなわちこのテーブルには後述
する温度切換スイッチにより設定される温度目盛「1」
「2」「3」「毛」「綿」「麻」に対応した標準温度
「80℃」「110℃」「130℃」「155℃」「180℃」「190
℃」とともにその各標準温度毎に温度下降勾配0〜0.4
℃/s、0.5〜0.9℃/s、1.0〜℃/sの3段階に対して設定
温度の上昇値が設定されている。
なお、この温度補正値はその補正を行ってアイロン掛
けしても、布地に支障のない範囲内で設定してある。
前記マイクロコンピュータ1は温度検出回路2および
通電制御手段としてのリレー駆動回路3と共にアイロン
制御回路部4を構成している。
5はアイロン機構部で、このアイロン機構部5は温度
設定手段としての温度切換スイッチ6およびスチームス
イッチ7から構成された操作部8と、アイロンベース
(図示ぜず)の内部に設けられた温度検出手段としての
センサ9、前記ベースが水平状態か自立状態かを検出す
る状態検出器10、前記ベースを加熱するヒータ11および
どの設定温度になっているか、またスチームモードか否
かを表示するLED(発光ダイオード)表示器12とから構
成されている。
前記マイクロコンピュータ1は、前記温度切換スイッ
チ6および前記スチームスイッチ7からの入力信号に基
づいて、前記LED表示器12を制御するようになってい
る。
また前記マイクロコンピュータ1は、前記温度検出回
路2を介して前記センサ9からの信号を取り込むと共に
状態検出器10から信号を直接取り込み、それら信号に基
づいて前記リレー駆動回路3を制御して前記ヒータ11へ
の通電を制御するようになっている。
第3図は前記マイクロコンピュータ1が行う設定温度
補正のための処理を示す流れ図で、マイクロコンピュー
タ1は先ずRAM内に形成された領域DMAXに数値0を格納
する。
次に内部に設けられたカウンタが0.5秒カウントする
まで待機し、0.5秒をカウントするとそのときのベース
温度を前記温度検出回路2を介して取り込みRAMに形成
された領域「d」に格納する。またカウントをクリアし
て再スタートさせる。
そしてRAMに形成された領域「d2」の温度データを「d
1」に転送し、領域「d3」の温度データを「d2」に転送
し、領域「d4」の温度データを「d3」に転送し、領域
「d5」の温度データを「d4」に転送し、そしていま取り
込んだ領域「d」の温度データを「d5」に転送するよう
にしている。
この領域「d5」から「d1」に格納された5個の温度デ
ータにより、2秒間における平均値DDnを次式により求
める。
DDn=(d1+d2+d3+d4+d5)/5 この平均値DDnをRAMの領域「DDn」に格納する。
このDDnと前回の平均値DDnでRAMの領域「DDn-1」に格
納されたデータとにより1秒間における平均のベース温
度上昇、すなわち温度上昇勾配Dnを次式により求める。
(演算手段) Dn=(DDn-1−DDn)×2 この温度上昇勾配Dnが前記領域「DMAX」のデータより
も大きいか否かを判断して、大きくなければそのままと
し、大きいならばそのDnを領域「DMAX」に格納して、こ
の領域「DMAX」のデータから、第2図に示すテーブルを
参照して設定温度の補正を行う。(設定温度可変手段) そして領域「DDn」のデータを領域「DDn-1」に転送す
る。
カウンタが次の0.5秒をカウントすると再度同様の処
理を繰り返す。こうして0.5秒が経過する毎に2秒間の
平均温度変化値を求め、その平均値の1秒間の温度変化
から温度勾配を求めている。これをグラフで示せば第4
図に示すようになる。
このような構成の実施例においては、例えば、温度切
換スイッチ6にて綿を設定し、最初に負荷の小さな綿の
布地に対してアイロン掛けを行い、続いて負荷が中くら
いの綿の布地に対してアイロン掛けを行い、最後に負荷
の大きな綿の布地に対してアイロン掛けしたとすると、
ベース温度は第5図に示すように変化する。
すなわち負荷が小さい布地の場合は、ベース温度の変
化は緩やかでDn=(DDn-1−DDn)×2によって求められ
る温度下降勾配は0〜0.4℃/sの範囲に収まることにな
る。従ってこのときには設定温度の補正値は0℃とな
り、本来の設定温度を保持する。
また負荷が中くらいの布地の場合は、ベース温度の変
化は比較的大きくなりDn=(DDn-1−DDn)×2によって
求められる温度下降勾配は0.5〜0.9℃/sの範囲に収まる
ことになる。従ってこのときには設定温度の補正値は+
10℃となり、設定温度が10℃高くなる。
これによりアイロンのベース温度は低下しても本来の
設定温度以下には低下しなくなる。
また負荷が大きな布地の場合は、ベース温度の変化は
さらに急激となりDn=(DDn-1−DDn)×2によって求め
られる温度下降勾配は1.0以上℃/sとなる。従ってこの
ときには設定温度の補正値は+20℃となり、設定温度が
20℃高くなる。
これによりアイロンのベース温度は大きく低下しても
本来の設定温度以下には低下しなくなる。
このようにアイロン掛けする布地の負荷が変化しても
それに応じて設定温度が自動的に補正され、アイロンベ
ースの温度が本来の設定温度以下に大きく低下しないよ
うにしているので、常に布地にあった適切な温度でアイ
ロン掛けを行うことができ、良好なアイロン掛けができ
る。
また状態検出器10がアイロンの自立の状態を一定時間
継続して検出したときには布地の交換がなされたとし
て、領域「DMAX」をクリアすると共に設定温度の補正を
キャンセルするようになっている。
なおこの実施例においては補正値を各標準の設定温度
について温度下降勾配が0〜0.4℃/s、0.5〜0.9℃/s、
1.0〜℃/sの3段階に設定しているが必ずしもこれに限
られるものではなく、温度下降勾配に対応して連続的に
設定温度を補正しても良い。
また前記実施例では各標準の設定温度について温度下
降勾配に応じて設定温度を直接補正するようにしたが、
例えば第6図に示す制御を行ってもよい。
これはある化学繊維に対して適温範囲を設定し、負荷
に応じてリレー駆動回路3がリレーをON、OFFするポイ
ントを可変するようにしている。すなわち負荷が小さい
場合は温度上昇勾配は大きくなるので、この場合には曲
線イで示すようにベース温度がポイントXまで上昇する
とリレーをOFFしてヒータ11への通電を停止させ、その
後ベース温度がポイントX−βまで低下するとリレー
をONしてヒータ11への通電を再開させる。
また負荷が中くらいの場合は温度上昇勾配はやや小さ
くなるので、この場合には曲線ロで示すようにベース温
度がポイントX+αまで上昇するとリレーをOFFして
ヒータ11への通電を停止させ、その後ベース温度がポイ
ントX−αまで低下するとリレーをONしてヒータ11へ
の通電を再開させる。
さらに負荷が大きい場合は温度上昇勾配は緩くなるの
で、この場合には曲線ハで示すようにベース温度がポイ
ントX+βまで上昇するとリレーをOFFしてヒータ11
への通電を停止させ、その後ベース温度がポイントXま
で低下するとリレーをONしてヒータ11への通電を再開さ
せる。
なお、α<β、α<βとなっている。
このようにしても負荷の大きさに応じて設定温度を変
更、すなわち補正できる。すなわち負荷が小さい場合に
は設定温度はX〜X−βとなり、また負荷が中くらい
の場合には設定温度はX+α〜X−αとなり、さら
に負荷が大きい場合には設定温度はX+β〜Xとな
る。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、アイロン掛け
する負荷の大きさに応じてベースの温度下降勾配または
温度上昇勾配が異なるということを利用して負荷の大き
さに応じて設定温度を補正し、常に適切なアイロン掛け
ができる電気アイロンを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第5図はこの発明の一実施例を示すもので、
第1図は要部ブロック図、第2図は設定温度補正用テー
ブルの構成を示す図、第3図はマイクロコンピュータが
行う設定温度補正処理の流れ図、第4図はベース温度の
下降勾配算出概念を説明するためのグラフ、第5図は負
荷変化とそれに応じた設定温度の補正値変化とベース温
度の変化を示すグラフ、第6図はこの発明の他の実施例
を示すもので負荷に応じた適温範囲でのリレーのON、OF
F点の変化を示すグラフ、第7図および第8図は従来例
を示すもので、第7図は温度設定の可変によるベース温
度の変化を示すグラフ、第8図は負荷変化によるベース
温度の変化を示すグラフである。 1……マイクロコンピュータ、 2……温度検出回路、 3……リレー駆動回路、 6……温度切換スイッチ、 9……センサ、 11……ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 一春 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝熱器具株式会社内 (72)発明者 坂井 博明 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝熱器具株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−110000(JP,A) 特開 平4−132599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 75/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイロン掛け面を形成するベースの温度を
    検出する温度検出手段及びベース温度を設定する温度設
    定手段を設け、ベース温度が設定温度を維持するように
    ベースを加熱するヒータへの通電を制御するアイロンに
    おいて、前記温度検出手段により検出された温度データ
    に基づいて短時間毎に繰返し温度下降勾配または温度上
    昇勾配を算定する演算手段と、この演算手段により算定
    された温度下降勾配または温度上昇勾配に応じて随時前
    記温度設定手段による設定温度を可変する設定温度可変
    手段を設けたことを特徴とする電気アイロン。
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