JP2920002B2 - インサート成形電子部品とその製造方法 - Google Patents

インサート成形電子部品とその製造方法

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JP2920002B2
JP2920002B2 JP20240991A JP20240991A JP2920002B2 JP 2920002 B2 JP2920002 B2 JP 2920002B2 JP 20240991 A JP20240991 A JP 20240991A JP 20240991 A JP20240991 A JP 20240991A JP 2920002 B2 JP2920002 B2 JP 2920002B2
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mold
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進 小原
清仁 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回路基板等の電子部
品を樹脂の内部に設けて成形したインサート成形電子部
品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば抵抗体が形成された基板の
端子を回路基板にはんだ付けすると、フラックスが端子
を伝って抵抗体にまで達し、接触不良等の問題を生じる
場合があるので、基板の周囲に樹脂をインサート成形し
た電子部品がある。インサート成形方法としては、図6
に示すように、金型10、12の間に、基板14を挟み
込んで位置決め固定して、金型16により形成されるキ
ャビティ18内に樹脂20を射出し、インサート成形を
行なうものがある。この場合、基板14は、これを挟み
込んでいる金型10、12に押さえられていた部分が、
外界に露出した状態で成形される。
【0003】また、図7、図8に示すように、基板14
をはさんで固定している金型10、12のうち、一方の
金型10を、成形樹脂がある程度キャビティ18内に充
填してきたところで、上方所定の位置まで退避させて、
基板14の一方の面を樹脂で覆うようにインサート成形
するものもある。この場合、図8に示すように、基板1
4の抵抗体形成面14aは外界に露出し、他方の面が樹
脂20で覆われた形に成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、端子22を回路基板にはんだ付けする際等にお
いて、基板14の表裏面が露出しているので、熱等の外
部環境の影響を受け易いという問題があった。また、上
記従来の技術の後者の場合、外部環境に対しては比較的
耐久性があるが、金型の一部を、キャビティ18内に樹
脂が射出された後に、所定のタイミングで退避させなけ
ればならず、金型の制御装置や駆動機構が必要となり、
装置全体が複雑になり、成形工程も難しいものになるの
で、製造コストが上昇するという欠点があった。
【0005】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みて成されたもので、フラックスや熱等の影響を受け
ず、製造に際しても簡単な金型で容易に製造することが
できるインサート成形電子部品とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、インサート
部品の一方の面を樹脂で覆い、他方の面の少なくとも一
部を露出し、上記インサート部品の一方の面を覆った樹
脂のゲート跡位置を上記インサート部品の一方の面の側
に偏心して設け、上記インサート部品の上記ゲート跡位
置に対して反対側の端縁部に、成形中に樹脂が通過する
樹脂通過部を設けるとともに、上記インサート部品の側
面と樹脂の側面との間を、上記樹脂通過部と比べて狭い
間隔に形成して成るインサート成形電子部品である。
【0007】またこの発明は、インサート成形するイン
サート部品の一方の面の少なくとも一部を金型で保持
し、他方の面を成形樹脂が覆うように金型のキャビティ
を形成し、上記インサート部品の他方の面に面した側の
金型に成形樹脂のゲートを形成し、上記インサート部品
の他方の面を覆うように成形樹脂をキャビティ内に射出
し、成形樹脂が上記インサート部品の他方の面を覆い上
記インサート部品に形成された樹脂通過部を経て、上記
インサート部品の一方の面を保持した金型の周囲に成形
樹脂が流れ、上記インサート部品の所定箇所を樹脂で覆
うインサート成形電子部品の製造方法である。
【0008】
【作用】この発明のインサート成形電子部品は、インサ
ート部品の一方の面を金型で保持し、他方の面を保持し
なくても他方の面に向かってゲートから成形樹脂が射出
され、インサート部品が成形樹脂の圧力で保持され、成
形樹脂が主にインサート部品の樹脂通過部を経て反対側
の面に流れるようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について図面を基にし
て説明する。図1ないし図3はこの発明の第一実施例を
示すもので、この実施例のインサート成形電子部品は、
図2に示すように、可変抵抗器を形成する電子部品であ
り、絶縁性の基板30に端子32が突設されている。こ
の端子32が形成された裏面30bとは反対側の表面3
0aに、図示しない抵抗体が形成され、図示しない摺動
子が摺接するものである。この基板30は、絶縁性の樹
脂34で裏面30bが全面的に覆われ、さらに表面30
aの周縁部が樹脂34で覆われている。表面30aに
は、摺動子が収納される円筒状の空間部38が形成さ
れ、基板30の表面30aに形成された抵抗体が露出す
るようになっている。
【0010】この基板30には、端子32が突設されて
いる端縁部の両角部が、切り欠かれて、成形時に溶融樹
脂が通過する樹脂通過部40が形成されている。また、
樹脂34が基板30の裏面30bを覆っている側の側面
であって、樹脂通過部40とは反対側の側面には、基板
30の裏面側に偏心して位置したゲート跡42が残って
いる。また、樹脂34の側面と基板30の側面との間隔
は、この樹脂通過部40と比較して狭い間隔に形成され
ている。
【0011】この実施例のインサート成形電子部品の製
造方法は、先ず、基板30を金型44の上面に載せ、金
型46により形成されたキャビティ48内の所定位置に
位置決めする。位置決めは、端子32が金型46の所定
箇所に保持された成される。また、金型46の上方の側
面であって基板30の樹脂通過部40とは反対側に位置
した側面部の、基板30の裏面30b側に偏心した位置
には、ゲート50が設けられている。このゲート50か
ら、溶融した成形樹脂52が、キャビティ48内の基板
30の裏面30b側に面した部分に射出される。従っ
て、射出された成形樹脂52は、基板30の裏面30b
側に先ず充填され、基板30の樹脂通過部40を通って
基板30の表面30a側に成形樹脂52が流入する。こ
のとき、成形樹脂52は、裏面30bから基板30を金
型44に押し付けて位置決めするので、金型44と基板
30の表面30aとの間には隙間は生じない。
【0012】この実施例によれば、金型で基板30を挟
み込んで保持していなくても、成形樹脂52の圧力で基
板30が位置決めされ、インサート成形により容易に基
板30の裏面30bが樹脂34で覆われた電子部品を成
形することができる。
【0013】次にこの発明の第二実施例について図4、
図5に基づいて説明する。ここで、上述の実施例と同様
の部材については同一符号を付して説明を省略する。こ
の実施例では、金型44の中央部に位置決め凸部54が
突出しており、基板30の中央部に設けられた回動軸用
透孔56に嵌合するように設けられている。この透孔5
6は、摺動子の回動軸が嵌合して回動するもので、成形
時に位置決め用に利用しているものである。また、凸部
54の高さは、基板30の厚さと等しく形成され、基板
30の裏面30b側に突出しないように形成されてい
る。
【0014】これによって、成形樹脂52がゲート50
から押し寄せてきても、基板30は確実に保持され、成
形樹脂52の流れの方に移動することはない。特に、端
子52が弱かったり、端子52が設けられていない形の
基板においてはこの位置決めが必要である。この凸部5
4は、角型やまる型でも良いが、角型にすることにより
基板30の回転も防止できる。
【0015】尚、この発明は、上記可変抵抗器に限ら
ず、金型で保持が必要なインサート部品の成形時に、ゲ
ート位置を偏心させることで保持が不要となるインサー
ト成形方法であり、形状は、比較的扁平な形であればよ
く、基板のように板状のものやリードフレームのように
平板を打ち抜いて形成された部品でも良く、種々の電子
部品のインサート成形に利用可能である。また、樹脂通
過部は、角を落とした切り欠きに限らず、透孔や金型と
インサート部品の端縁部との隙間により形成しても良い
ものである。
【0016】さらに、金型に設けられた凸部は、基板の
中央部の透孔に嵌合するものばかりでなく、基板の適宜
の箇所に形成された凹部または透孔に嵌合するものであ
れば良い。また、位置決め用に、基板の側面側に面した
金型から保持用凸部が突出していても良く、基板の一方
の面が樹脂で覆われるように保持用の凸部が邪魔になら
ない位置に形成されていれば良い。
【0017】
【発明の効果】この発明のインサート成形電子部品は、
インサート部品の一方の面を樹脂で覆い、他方の面の少
なくとも一部が露出するように形成され、インサート樹
脂により保護されている部分が多く、熱等の外部環境に
対して耐久性があり、信頼性を高くすることができる。
しかも、基板の端縁部に樹脂通過部が形成されているの
で、インサート成形に際して、ゲート位置をこの樹脂通
過部とは反対側に位置させ、インサート部品の一方の側
に成形樹脂を射出することにより、インサート部品を保
持していなくても、正確にインサート成形を行なうこと
ができる。
【0018】また、この発明のインサート成形電子部品
の製造方法は、金型のゲート位置をインサート部品の一
方の側に偏心させ、その位置から成形樹脂を射出し、ゲ
ートとは反対側のインサート部品の樹脂通過部から、成
形樹脂がインサート部品の反対側の面に流れて、所定の
キャビティ内に成形樹脂が充満するので、インサート部
品を強固に保持する必要がなく、一方の金型に載置して
おくだけで正確にインサート成形を行なうことができ
る。従って、成形作業が容易であり、金型のコストも大
幅に軽減することができ、インサート成形電子部品の製
造工数およびコストを大きく下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインサート成形電子部品の第一実施
例の成形時の縦断面図である。
【図2】この第一実施例のインサート成形電子部品の斜
視図である。
【図3】この第一実施例のインサート成形金型および基
板の平面図である。
【図4】この発明のインサート成形電子部品の第二実施
例の成形時の縦断面図である。
【図5】この第二実施例のインサート成形金型および基
板の平面図である。
【図6】従来の技術のインサート成形時の縦断面図であ
る。
【図7】他の従来の技術のインサート成形時の縦断面図
である。
【図8】他の従来の技術のインサート成形電子部品の縦
断面図である。
【符号の説明】
30 基板 34 樹脂 40 樹脂通過部 42 ゲート跡 44,46 金型 48 キャビティ 50 ゲート 52 成形樹脂
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01C 1/02 H01C 10/00 H01C 17/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的扁平な形状をしたインサート部品
    の一方の面が樹脂で覆われ、他方の面の少なくとも一部
    が露出するように形成されたインサート成形電子部品に
    おいて、上記インサート部品の一方の面を覆った樹脂の
    ゲート跡の位置が、上記インサート部品の一方の面の側
    に偏心して形成され、上記インサート部品の上記ゲート
    跡位置に対して反対側の端縁部に、成形中に成形樹脂が
    通過する樹脂通過部を設けるとともに、上記インサート
    部品の側面と成形された樹脂の側面との間が、上記樹脂
    通過部と比べて狭い間隔に形成されて成ることを特徴と
    するインサート成形電子部品。
  2. 【請求項2】 比較的扁平な形状をしたインサート部品
    の一方の面の少なくとも一部を金型で保持し、他方の面
    を成形樹脂が覆うように金型のキャビティを形成して樹
    脂をインサート成形するインサート成形電子部品の製造
    方法において、上記インサート部品の他方の面に面した
    側の金型に成形樹脂のゲートを形成し、上記インサート
    部品の他方の面を覆うように成形樹脂をキャビティ内に
    射出し、成形樹脂が上記インサート部品の他方の面を覆
    い、上記ゲートは反対側に形成された上記インサート部
    品の樹脂通過部を経て、上記インサート部品の一方の面
    を保持した金型の周囲に成形樹脂が流れ、上記インサー
    ト部品の所定箇所を樹脂で覆うことを特徴とするインサ
    ート成形電子部品の製造方法。
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JPH0521201A JPH0521201A (ja) 1993-01-29
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