JPH08227630A - 摺動型接点電子部品の製造方法 - Google Patents

摺動型接点電子部品の製造方法

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JPH08227630A
JPH08227630A JP32964295A JP32964295A JPH08227630A JP H08227630 A JPH08227630 A JP H08227630A JP 32964295 A JP32964295 A JP 32964295A JP 32964295 A JP32964295 A JP 32964295A JP H08227630 A JPH08227630 A JP H08227630A
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JP
Japan
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insulating substrate
conductor
slider
conductor portion
sliding contact
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Application number
JP32964295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohito Nakagawa
清仁 中川
Susumu Obara
進 小原
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、導体部と絶縁基板との間を電
気的に確実に区切ること。 【解決手段】 金属板を所定形状に打ち抜いて摺動子2
6が摺接する導体部22を形成し、さらに所定の形に折
り曲げ、この導体部22を形成する金属板を成形金型内
に固定する。この後、樹脂を注入して絶縁基板20をイ
ンサート成形し、このインサート成形の際、導体部22
の表面位置が絶縁基板20の表面と面一になるように位
置決めし、摺動子26が摺接する導体部22の端部32
に、絶縁基板20の表面から深さ方向に空隙部30を形
成するため、金型の一部分を導体部22の端部32に位
置させて成形を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチやエン
コーダ等、摺動子と導体部とが摺接することにより電気
的信号を取り出す摺動型接点電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば従来のロータリースイッチ等の接
点は、図3に示すように、絶縁基板10上に銅箔等の導
体部12が形成され、摺動子14は、この絶縁基板10
の表面から導体部12の表面の間を摺動する。また、図
4に示すように、導体部12と絶縁基板10との間に段
差がないように、導体部12を絶縁基板10の表面と面
一に形成したスイッチ部材もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の図3
に示すものの場合、導体部は絶縁基板10の上に形成さ
れているため、摺動子14がその段差部に当たり導体部
12および摺動子14の接触部が摩耗しやすいと言う問
題があった。しかも、この摩耗により導体粉16が絶縁
基板10上に延びて、摺動子14が導体部から絶縁基板
10上に移行する際に、図5(B)に示すように、信号
にチャタリングが生じるという問題があった。さらに、
摺動子14が導体部12との間でオン、オフする際アー
ク放電が生じ、これが繰り返されると、導体部12が僅
かながら溶融して、図3(B)に示すように、導体部1
2が絶縁基板10の方に延びてしまうという問題もあっ
た。さらに、これによって図5(C)に示すように、摺
動子のオン、オフ位置が導体部12の境界線からずれて
しまい、微妙な位置を検出しているエンコーダ等の接点
部材にとっては大きな問題であった。特にロータリーエ
ンコーダ等の回転型の接点部材にとっては、上記のよう
な僅かな位置ずれであっても、角度位置の検出誤差とな
って現われ、装置を小型化すればするほど上記位置ずれ
は大きな角度誤差となって現われるという問題があっ
た。
【0004】また、上記従来の技術の図4に示すものに
おいても、長期間の使用によって、絶縁基板10の表面
に導体粉等が延びたり、アーク放電による導体部の溶融
延びが生じてくるため、上述の接点位置とオンオフのタ
イミング誤差が生じるという問題があった。
【0005】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みて成されたもので、簡単な構成で、導体部と絶縁基板
との間を電気的に確実に区切ることができる摺動型接点
電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属板を所
定形状に打ち抜いて摺動子が摺接する導体部を形成し、
さらに所定の形に折り曲げ、この導体部を形成する金属
板を成形金型内に固定し、樹脂を注入して絶縁基板をイ
ンサート成形し、このインサート成形の際、上記導体部
の表面位置が上記絶縁基板の表面と面一になるように位
置決めし、上記摺動子が摺接する上記導体部の端部に、
上記絶縁基板の表面から深さ方向に空隙部を形成するた
め、上記金型の一部分を上記導体部の端部に位置させて
成形を行なう摺動型接点電子部品の製造方法である。
【0007】またこの発明は、上記絶縁基板中に、金属
板を打ち抜いて形成され摺動子が摺接する導体部をイン
サート成形し、この絶縁基板から突出したターミナル部
と上記導体部とが上記金属板で一体に形成され、上記導
体部の表面と摺動子の摺動軌跡上の絶縁基板表面とを同
一平面上に形成し、上記導体部の摺接端部を上記摺動子
の摺動方向に対して垂直な直線状に形成し、上記導体部
の摺接端部と絶縁基板との間に摺動子の接触部より小さ
い幅の空隙部を成形するため、上記金型の一部分を上記
導体部の端部に位置させて成形を行なう摺動型接点電子
部品の製造方法である。
【0008】この発明の摺動型接点電子部品の製造方法
は、上記導体部と絶縁基板表面との間に空隙部を設け、
摺動子の摺動方向に対して、導体部と絶縁基板表面との
間で絶縁が確実になされるようにするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明の一実施の形態につ
いて図1、図2に基づいて説明する。この実施形態の摺
動接点型電子部品は、絶縁樹脂を成形した絶縁基板20
の表面に所定のパターンに導体部22が形成されてい
る。この導体部22は金属板を打ち抜いて形成され、そ
の表面位置と絶縁基板20の表面とが面一になるよう
に、絶縁基板20の表面に埋め込まれている。導体部2
2は、絶縁基板20の中央の透孔24と同心的な円弧状
に形成され、摺動子26が回動して接触するように形成
されている。絶縁基板20の一端縁部には、上記導体部
22を形成する金属板と一体に成形されたターミナル部
28が設けられ、各ターミナル部28は各導体部22と
絶縁基板20内で一体的に各々接続している。
【0010】摺動子26が接触する導体部22には、絶
縁基板20の表面と導体部22の各摺接端部32との間
に、摺接端部32に接して絶縁基板20の表面から内側
に形成された空隙部30が設けられている。この空隙部
30は、摺動子26の接触部のRと比べて摺動方向に極
めて狭い幅のスリットであり、摺動子26の摺動時に段
差を感じさせない程度のものである。
【0011】この実施形態の摺動型接点電子部品の製造
方法は、まず、金属板を導体部22およびターミナル部
28の形状に打ち抜き、所定の形にプレスして折り曲げ
る。そして、この導体部22等を形成する金属板のフレ
ームを成形金型内に固定し、絶縁基板20をインサート
成形する。このインサート成形のとき、導体部22の表
面位置は、絶縁基板20の表面と面一になるように位置
決めするとともに、導体部22の両端部に、空隙部30
を形成するための金型の一部分を位置させて、成形を行
なう。
【0012】この実施形態の摺動型接点電子部品は、摺
動子26が摺動することにより、導体部22等の導体粉
が、絶縁基板20の表面の摺動子26の摺動軌跡上に付
着しても、空隙部30により絶縁基板20の表面と導体
部22とは完全に絶縁されており、導体部22の切れ目
で確実にオン、オフがなされるものである。しかも、金
型で絶縁基板20を成形する際に、導体部22等をイン
サート成形し、空隙部30も形成するので、極めて効率
良く製造することができる。
【0013】なお、この発明の摺動型接点電子部品は、
摺動子は摺接する絶縁基板表面と導体部との間に空隙部
が形成されていればよく、摺動子の形状や摺動方向は問
わない。また、その用途は、スイッチやエンコーダその
他接点が摺動するものすべてに利用できるものである。
また、導体部は、銅箔や導電塗料を印刷したものでもよ
く、絶縁基板も導体部表面と面一になるように摺動子の
摺動軌跡上を高く形成したものでもよい。さらに導体部
の形成は、熱可塑性樹脂で絶縁基板を形成し、絶縁基板
の表面が柔らかいうちに銅箔パターンで形成した導体部
をはめ込み、硬化させ、摺接端部の先端をわずかにエッ
チングして空隙部を形成するものでもよく、その製造方
法は問わない。
【0014】
【発明の効果】この発明の摺動型接点電子部品の製造方
法は、絶縁基板とその表面の導体部の先端縁に空隙部を
形成するので、摺動子が摺動することにより、導体部等
の導体粉が、絶縁基板の表面の、摺動子摺動軌跡上に付
着しても、絶縁基板の表面と導体部とは完全に絶縁状態
が維持され、導体部の切れ目で確実にオン、オフがなさ
れる。また、摺動子の摺動によるアーク放電により、導
体部がわずかに溶けて先端部に延びてきても、空隙部に
入り込み、それ以上摺動子の摺動方向に導体部が延びる
ことはなく、従来の技術のように、摺動位置とオン、オ
フ時とのずれは生じない。従って、小型化された接点部
品であっても、精度が高く耐久性も十分なものにするこ
とができる。また、導体部をインサート成形により樹脂
中設けることにより、絶縁基板に対して正確に位置決め
された導体部を容易に形成することができ、位置精度が
高く、しかも、耐久性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の絶縁基板と摺動子の接
触部を示す部分断面図である。
【図2】この実施形態の絶縁基板の斜視図である。
【図3】従来の技術の絶縁基板と摺動子の接触部を示す
部分断面図である。
【図4】従来の技術の他の絶縁基板と摺動子の接触部を
示す部分断面図である。
【図5】従来の技術の接点位置とオンオフ波形を示す図
である。
【符号の説明】
10,20 絶縁基板 12,22 導体部 14,26 摺動子 30 空隙部 32 摺接端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を所定形状に打ち抜いて摺動子が
    摺接する導体部を形成し、さらに所定の形に折り曲げ、
    この導体部を形成する金属板を成形金型内に固定し、樹
    脂を注入して絶縁基板をインサート成形し、このインサ
    ート成形の際、上記導体部の表面位置が上記絶縁基板の
    表面と面一になるように位置決めし、上記摺動子が摺接
    する上記導体部の端部に、上記絶縁基板の表面から深さ
    方向に空隙部を形成するため、上記金型の一部分を上記
    導体部の端部に位置させて成形を行なう摺動型接点電子
    部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁基板中に、金属板を打ち抜いて
    形成され摺動子が摺接する導体部をインサート成形し、
    この絶縁基板から突出したターミナル部と上記導体部と
    が上記金属板で一体に形成され、上記導体部の表面と摺
    動子の摺動軌跡上の絶縁基板表面とを同一平面上に形成
    し、上記導体部の摺接端部を上記摺動子の摺動方向に対
    して垂直な直線状に形成し、上記導体部の摺接端部と絶
    縁基板との間に摺動子の接触部より小さい幅の空隙部を
    成形するため、上記金型の一部分を上記導体部の端部に
    位置させて成形を行なう摺動型接点電子部品の製造方
    法。
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