JP5084384B2 - 電子部品 - Google Patents

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本発明は、摺動子が移動することによって抵抗値を変化させる構造の電子部品に関するものである。
従来、電子部品の中には、摺動型物に取り付けた摺動子を回路基板上に設けた抵抗体パターン及びコモンパターンに摺接させ、これによって両パターン間の抵抗値を変化させる構造の電子部品(可変抵抗器)がある。この種の電子部品において、例えば特許文献1の第1図に示す可変抵抗器では、摺動子(5)を減衰量最大側に回し切ったときの最大減衰量は、抵抗体(1)の全抵抗値RAと、その端部に接続した導電体(6)の抵抗値RRと、導電体(6)と外部取出端子部(2)との接続部の抵抗値RTとによって決まり、(RR+RT)/(RA+RR+RT)となる。つまり導電体(6)の抵抗値RRによって最大減衰量は制限される(抵抗値RTに対して抵抗値RRは約50〜100倍であって非常に大きいので)。
そこで特許文献1においては、その第3図に示すように、減衰量最大側の外部取出端子(2)に導電体(6)以外の部分でのみ接続している補助導電体(8)を形成し、摺動子(5)を減衰量最大側に回し切ったときにこの摺動子(5)が補助導電体(8)に接続される構成としている。補助導電体(8)と外部取出端子部(2)との間には電流は流れず電圧降下がないので、減衰量は外部取出端子部(2)の接続部の抵抗値RTのみで決まる。即ち最大減衰量は、(RT)/(RA+RR+RT)となり、RT<<(RA+RR+RT)のため、大きな最大減衰量が得られる。
ところで特許文献1に示された可変抵抗器は回転式可変抵抗器であるが、これをスライド式可変抵抗器に適用すると、図9に示す構造の回路基板500となる。即ち回路基板500は、直線状の抵抗体パターン501とコモンパターン511とを一対ずつ二組具備し、抵抗体パターン501の一端部に導電体パターン503と、補助導電体パターン507とを直線状に形成し、導電体パターン503と補助導電体パターン507とをそれぞれ別々に外部取出端子505に接続し、減衰量最大側に移動し切った摺動子の摺動冊子550(図に一点鎖線で示す)をこの補助導電体パターン507に接続する構成となっている。導電体パターン503と補助導電体パターン507の間には、導電体パターン503と補助導電体パターン507の両者に同時に摺動冊子550が当接する領域rが設けられている。また導電体パターン503と外部取出端子505間を接続するため、導電体パターン503の外側辺から外方に張り出す位置に連結パターン509を設けている。
しかしながら上記回路基板500においては、前述のように導電体パターン503と外部取出端子505間を連結する連結パターン509を設けると、その分、回路基板500の幅寸法(摺動子のスライド移動方向に直交する方向の長さ)が大きくなり、この回路基板500を用いて構成されるスライド式電子部品の小型化が図れないという問題があった。
実開昭55−108706号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、大きな最大減衰量が得られるとともに、幅寸法の小型化が図れる電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、抵抗体パターンとコモンパターンとを並列に形成するとともに抵抗体パターンの端部に導電体パターンを接続してこの導電体パターンの端部を端子電極部として、さらにこの端子電極部の近傍に前記導電体パターンに沿って配置される補助導電体パターンを形成した回路基板と、前記コモンパターンに摺接する第1摺動冊子と、前記抵抗体パターンと導電体パターンと補助導電体パターンとに摺接する第2摺動冊子とを有する摺動子であって、前記第2摺動冊子がその終端当接位置において上記補助導電体パターンに当接する摺動子を少なくとも具備する電子部品であって、コモンパターンへの第1摺動冊子の終端当接位置を補助導電体パターンへの第2摺動冊子の終端当接位置よりも端子電極部から離れた位置にすることで、第1摺動冊子の終端当接位置から端子電極部側の部分に第1摺動冊子が移動してこない空領域を形成し、この空領域内に前記導電体パターンをはみ出して配線したことを特徴とする電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記補助導電体パターンと導電体パターンは第2摺動冊子の終端当接位置に近づくほど、コモンパターン側に近接する配置を有して、前記補助導電体パターンと導電体パターンの両者に同時に第2摺動冊子が当接する領域を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記空領域に位置するコモンパターンの幅を、第1摺動冊子が摺接する摺接領域のコモンパターンの幅よりも細くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、補助導電体パターンを設けることで、大きな最大減衰量が得られる。また第2摺動冊子をその終端当接位置で補助導電体パターンに当接するために、導電体パターンは補助導電体パターンの側部を通過して端子電極部に接続されることとなるが、コモンパターンへの第1摺動冊子の終端当接位置を補助導電体パターンへの第2摺動冊子の終端当接位置よりも端子電極部から離れた位置にすることで、コモンパターンへの第1摺動冊子の終端当接位置から端子電極部側の部分に第1摺動冊子が移動してこない空領域を形成し、この空領域内に前記導電体パターンをはみ出して配線したので、コモンパターンと導電体パターン(さらには補助導電体パターン)を含めた全体の幅寸法(摺動子の移動方向に直交する方向の長さ寸法)、つまり回路基板の幅寸法を小型化でき、この回路基板を用いて構成される電子部品の幅寸法の小型化が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、第2摺動冊子がその終端当接位置に近づくにつれて導電体パターンから補助導電体パターンに当接していくので、その切り換えをスムーズに行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、空領域に位置するコモンパターンの幅を、摺接領域のコモンパターンの幅よりも細くしたので、コモンパターンと導電体パターン(さらには補助導電体パターン)を含めた全体の幅寸法、つまり回路基板の幅寸法をさらに小型化でき、この回路基板を用いて構成される電子部品のさらなる幅寸法の小型化が図れる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明を適用する電子部品(以下「スライド式可変抵抗器」という)1−1を示す斜視図、図2はスライド式電子部品1−1の分解斜視図である。また図3は摺動子41を取り付けた摺動型物10を下面側から見た斜視図である。これらの図に示すようにスライド式可変抵抗器1−1は、移動体(以下「摺動型物」という)10と、摺動型物10を収納するケース50と、ケース50の収納部55を覆うカバー200とを具備して構成されている。
摺動型物10は略矩形状の本体部20と、本体部20の上面中央に立設して取り付けられるレバー40と、本体部20上に載置される弾発板33及び摺動板37とを具備して構成されており、本体部20の下面(図3参照)には電気的機能部である摺動子41が二組取り付けられている。本体部20は合成樹脂(この実施形態ではPOM樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂でも良い)の成形品であり、略矩形状に形成されている。本体部20の下面には、図3に示すように、摺動子41を取り付けるための複数(4つ)の小突起31が設けられている。
レバー40は上下に長尺な薄板状の樹脂板又は金属板によって構成されており、その下端部は前記本体部20の上面に設けた図示しない凹部内に圧入又はインサート成形によって本体部20に一体に固定されている。弾発板33は金属製(例えばリン青銅製)の弾性板を本体部20の上面に載置される外形形状に形成して構成されており、その中央に前記レバー40を挿通する矩形状の開口部(図示せず)を設け、またその全体をスライド移動方向Aに沿って上方向に凸となるように円弧状に湾曲させて構成されている。摺動板37は合成樹脂製(例えばPOM樹脂製)の薄板を前記本体部20の上面に載置される外形形状に形成して構成されており、その中央には前記レバー40を挿通する矩形状の開口部39が設けられている。
摺動子41は弾性金属板製であり、平板状の基部43と、基部43から並列に突出する2本の第1,第2摺動冊子45a,45bとを具備して構成されている。基部43はスライド移動方向A(本実施形態では直線方向)に向けて長尺であってその両端に矩形状の固定部44a,44bを設け、両固定部44a,44bに前記本体部20の小突起31を挿入する図示しない小孔を設けている。第1,第2摺動冊子45a,45bはそれらの根元部分が一方の固定部44aの外周(固定部44b側を向く辺)に連結されており、この根元部分で第1,第2摺動冊子45a,45b全体を下方向に斜めに折り曲げている。第1,第2摺動冊子45a,45bが突出する方向はスライド移動方向Aに略平行な方向であり、第1,第2摺動冊子45a,45bの先端近傍部分には下方向に円弧状に湾曲する当接部46a,46bが設けられている。そして第1,第2摺動冊子45a,45bの長さは異なっていて第1摺動冊子45aの方が長くなっており、これによって第1,第2摺動冊子45a,45bの当接部46a,46bの位置はスライド移動方向Aに向かって所定距離ずれている。なお第1摺動冊子45aは下記するコモンパターン85に摺接する冊子であり、第2摺動冊子45bは下記する抵抗体パターン83と導電体パターン89と補助導電体パターン97とに摺接する冊子である。なお抵抗体パターン83との摺接抵抗を小さくするため、この実施形態では第1摺動冊子45aの幅(スライド移動方向Aに直交する方向の長さ)よりも、第2摺動冊子45bの幅の方を大きくしている。即ち両当接部46a,46bは、下記するフレキシブル回路基板80の抵抗体パターン83とコモンパターン85とにそれぞれ当接する位置が摺動型物10のスライド移動方向Aに向けて所定寸法異なる位置となるようにその長さを異ならせている。そしてこれら一対の摺動子41,41は、それらの両固定部44a,44bに設けた小孔に前記本体部20に設けた小突起31を挿入し小突起31の先端を熱かしめすることで、摺動型物10の本体部20の下面に固定されている。
ケース50は合成樹脂を上面が開放されスライド移動方向Aに向かって長尺な矩形箱型に形成し、さらにその底部51に回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)80を設置して構成されている。即ちケース50は合成樹脂製の底部51と底部51から立設する一対のスライド移動方向Aに沿う側壁53,53とを有することで両側壁53,53の間に摺動型物10の本体部20を収納する収納部55を形成し、また底部51の内底面に前記フレキシブル回路基板80をその上面が収納部55内に露出するようにインサート成形して構成されている。またケース50のスライド移動方向Aの両端部の下面からは下記するフレキシブル回路基板80の各端子電極部87,93,95に接続された外部取出端子(以下「端子板」という)150が突出している。側壁53の外側面の下部には、上下方向に向かう矩形溝状の複数の係止部ガイド溝63が設けられている。
図4はフレキシブル回路基板80の平面図である。同図に示すようにフレキシブル回路基板80は、可撓性を有する略矩形状の長尺の合成樹脂フイルム(この実施形態ではポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムであるが、他の各種合成樹脂フイルムでも良い)81の上面にスライド移動方向Aに向けて電気的機能部である二本一組ずつ(全部で四本)の直線状の抵抗体パターン83とコモンパターン85とを並列に形成して構成されている。コモンパターン85は略直線状で、その一端に端子電極部87を連結している。抵抗体パターン83は略直線状で、その両端に摺動子を当接する導電体パターン89,91が設けられ、さらにそれらの両端に端子電極部93,95を連結している。さらに導電体パターン89側には、導電体パターン89と略同一直線上に補助導電体パターン97が設けられている。抵抗体パターン83はこの実施形態では抵抗体ペーストを塗布(スクリーン印刷等)することで形成されている。コモンパターン85と端子電極部87と導電体パターン89,91と端子電極部93,95と補助導電体パターン97はこの実施形態では銀ペーストを塗布(スクリーン印刷等)した上にカーボンペーストを被覆するように塗布(スクリーン印刷等)することで同一工程で一度に形成されている。もちろん他の各種方法(例えば金属箔のエッチングや、蒸着等の技術)を用いてこれら各パターンを形成しても良い。フレキシブル回路基板80の各端子電極部87,93,95を設けた部分には、上下に貫通する矩形状の小孔からなる端子挿通孔99が設けられている。
抵抗体パターン83と導電体パターン89と補助導電体パターン97と端子電極部93とは、スライド移動方向Aに向けて略同一直線上に形成され、補助導電体パターン97は、端子電極部93に向かってその幅をコモンパターン85側にテーパ状に広げ、且つ補助導電体パターン97の幅が広がる側の辺に並行して導電体パターン89の細帯状となっている部分(導電体パターン89の端子電極部93に連結する部分)を設けている。これによって抵抗体パターン83に当接していた摺動子41の第2摺動冊子45bの当接部46bを補助導電体パターン97側に移動していくと、この当接部46bは、まず抵抗体パターン83から導電体パターン89に当接し、次に導電体パターン89と補助導電体パターン97の両者に同時に当接し、最後に第2摺動冊子45bの当接部46bの終端当接位置において補助導電体パターン97のみに当接する。つまりこの実施形態においては、補助導電体パターン97と導電体パターン89の両者に同時に摺動子41の第2摺動冊子45bが当接する領域Rを、補助導電体パターン97のみに当接する第2摺動冊子45bの終端当接位置(図7に一点鎖線で示す)の直前の位置に設けている。また言い換えると、補助導電体パターン97と導電体パターン89は、第2摺動冊子45bの終端当接位置に近づくほど、コモンパターン85側に近接する配置を有して、補助導電体パターン97と導電体パターン89の両者に同時に第2摺動冊子45bが当接する領域Rを設けている。なおこの実施形態においては、領域Rを設けるために、補助導電体パターン97の幅を、第2摺動冊子45bの終端当接位置に近づくにつれてテーパ状に広げるように形成したが、前記図9に示す領域rのように、階段状に広げる形状としても良く、さらにそれら以外の各種形状に形成しても良い。
図5,図6はケース50にインサート成形されるフレキシブル回路基板80及び端子板150を示す図である。ケース50を製造するにはまず図5に示すようにフレキシブル回路基板80及び端子板150を用意する。ここで端子板150は、細帯状でスライド移動方向Aを向く支持部151の先端に略矩形平板状の端子当接部153を設け、さらに端子当接部153の支持部151を接続している側の辺から突出する細帯状の端子部155を略直角に下方に向けて折り曲げて構成されている。各支持部151の図示しない根元部分は一枚の金属板に連結されており、これによって各端子部155間のピッチが、前記フレキシブル回路基板80の各端子挿通孔99間のピッチと同一になるようにしている。そして図6に示すように前記各端子板150の端子部155をフレキシブル回路基板80の各端子挿通孔99に挿入し、その端子当接部153を端子電極部87,93に当接したものを、図示しない金型内に設置し、金型内に形成されるキャビティーに溶融成形樹脂を注入して硬化させ、金型を取り外し、さらにケース50のスライド移動方向Aの両端面から突出している支持部151を切断すれば、図2に示すケース50が完成する。これによってフレキシブル回路基板80の下面側に底部51が形成され、フレキシブル回路基板80の長手方向に沿う両側辺上に側壁53が形成され、また端子板150の上を覆う端子押え部65が形成される。
カバー200は図2に示すように、金属板を下面が開放された箱型に折り曲げることによって、前記ケース50を覆う形状に形成されている。即ちカバー200は、前記ケース50の収納部55を覆う寸法形状の上面部201の外周4辺からそれぞれ突出する側面部203a,b,c,dを略直角下方向に折り曲げ、スライド移動方向Aに沿う一対の側面部203a,cの下端辺の前記ケース50の各係止部ガイド溝63に対向する位置からそれぞれ係止部205を突出し、一方上面部201の中央にスライド移動方向Aに向かって伸びる矩形状のレバー挿通孔207を設けて構成されている。
そしてスライド式可変抵抗器1−1を組み立てるには、まず摺動子41を取り付け、弾発板33と摺動板37とを装着した摺動型物10の本体部20をケース50の収納部55内に収納する。このとき摺動型物10の下面に取り付けている摺動子41の第1,第2摺動冊子45a,45b(それらの当接部46a,46b)はそれぞれコモンパターン85と抵抗体パターン83とに、スライド移動方向Aに所定距離ずれた位置で当接する。そして前記ケース50の上にカバー200を被せ、その際カバー200の各係止部205をケース50の各係止部ガイド溝63に挿入し、各係止部205の先端部分をケース50の底面51の下面側に折り曲げる。これによってケース50とカバー200が一体に固定されて図1に示すスライド式可変抵抗器1−1が完成する。
そして摺動型物10のレバー40をスライド移動方向Aに向けて移動すれば、摺動子41の一対ずつの各第1,第2摺動冊子45a,45b(それらの当接部46a,46b)がそれぞれコモンパターン85と抵抗体パターン83上を摺動し、これによって各端子板150間の抵抗値が変化する。
ここで図7は摺動子41が減衰量最大側に移動したときの摺動子41の第1,第2摺動冊子45a,45bの位置(終端当接位置)を一点鎖線で示すフレキシブル回路基板80の要部平面図である。主として同図に示すように、このスライド式電子部品1−1は、抵抗体パターン83とコモンパターン85とを並列に形成するとともに抵抗体パターン83の端部に導電体パターン89を接続してこの導電体パターン89の端部を端子電極部93として、さらにこの端子電極部93の近傍に導電体パターン89に沿って配置される補助導電体パターン97を形成したフレキシブル回路基板80と、コモンパターン85に摺接する第1摺動冊子45aと、抵抗体パターン83と導電体パターン89と補助導電体パターン97とに摺接する第2摺動冊子45bとを有する摺動子であって、第2摺動冊子45bがその終端当接位置において補助導電体パターン97に当接する摺動子41を少なくとも具備するスライド式可変抵抗器1−1であって、コモンパターン85への第1摺動冊子45aの終端当接位置を補助導電体パターン97への第2摺動冊子45bの終端当接位置よりも(摺動子41の移動方向に向けて)端子電極部93から離れた位置にして構成されている。ここで図7に示すように、第1摺動冊子45aがコモンパターン85上を終端当接位置まで摺動する範囲をコモン用の摺接領域A1といい、第2摺動冊子45bが抵抗体パターン83及び導電体パターン89及び補助導電体パターン97上を終端当接位置まで摺動する範囲を抵抗体用の摺接領域A3といい、コモンパターン85への第1摺動冊子45aの終端当接位置を補助導電体パターン97への第2摺動冊子45bの終端当接位置よりも端子電極部93,87から離れた位置にしたことにより形成された第1摺動冊子45aが摺接しない範囲をコモン用の空領域A2ということとする。従ってA1+A2=A3となる。なお端子板150は並行する導電体パターン89と補助導電体パターン97とがそれぞれ直接端子板150に接続するように端子電極部93に接続されている。
そして摺動型物10に取り付けた摺動子41は、フレキシブル回路基板80上に設けたコモンパターン85及び抵抗体パターン83上を摺動して行き、図7に一点鎖線で示すように、摺動子41が減衰量最大側に移動し切ったときは、摺動子41の第2摺動冊子45bは補助導電体パターン97のみに当接する。そして前述したように補助導電体パターン97と端子板150との間には電流は流れず電圧降下がないので、減衰量は端子電極部93と端子板150との接続部の抵抗値RTのみで決まる。つまり抵抗体パターン83の全抵抗値をRA、導電体パターン89の抵抗値をRR、端子電極部93と端子板150の接続部の抵抗値をRTとすると、最大減衰量は、(RT)/(RA+RR+RT)となり、RT<<(RA+RR+RT)のため、大きな最大減衰量が得られる。なおこの実施形態では端子電極部93に端子板150を取り付けた例を示したが、場合によっては端子板150を取り付けず、端子電極部93をそのまま露出した構造の電子部品に本発明を適用することもできる。
さらに前述のように第2摺動冊子45bをその終端当接位置で補助導電体パターン97に当接させるために、導電体パターン89は補助導電体パターン97の側部を通過して端子電極部93と端子板150に接続されることとなるが、コモンパターン85への第1摺動冊子45aの終端当接位置を、補助導電体パターン97への第2摺動冊子45bの終端当接位置よりも摺動子41の移動方向(スライド移動方向A)に向けて端子電極部93から離れた位置にしたので、コモンパターン85への第1摺動冊子45aの終端当接位置から端子電極部93及び端子板150側の部分に第1摺動冊子45aが移動してこない空領域A2が生じ、従ってこの空領域A2に前記端子電極部93及び端子板150に接続される導電体パターン89をはみ出して配線することができるため、そのコモンパターン85と導電体パターン89(さらには補助導電体パターン97)を含めた全体の幅寸法(摺動子41の移動方向に直交する方向の長さ寸法)、つまりフレキシブル回路基板80の幅寸法を小型化でき、このフレキシブル回路基板80を用いて構成されるスライド式電子部品1−1の小型化が図れる。
またこの実施形態において、補助導電体パターン97と導電体パターン89は第2摺動冊子45bの終端当接位置に近づくほど、コモンパターン85側に近接する配置を有して、補助導電体パターン97と導電体パターン89の両者に同時に第2摺動冊子45bが当接する領域Rを設けたので、第2摺動冊子45bがその終端当接位置に近づくにつれて導電体パターン89から徐々に補助導電体パターン97に当接していくので、その切り換えをスムーズに行うことができる。
図8は本発明の他の実施形態にかかるフレキシブル回路基板80−2の要部平面図(図7と同一のもの)である。同図に示すフレキシブル回路基板80−2において、前記図1〜図7に示す実施形態に用いたフレキシブル回路基板80と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図7に示す実施形態と同じである。このフレキシブル回路基板80−2において前記フレキシブル回路基板80と相違する点は、コモンパターン85への第1摺動冊子45aの終端当接位置を補助導電体パターン97への第2摺動冊子45bの終端当接位置よりも端子電極部87,93から離れた位置にしたことにより形成された第1摺動冊子45aが摺接しない空領域A2に位置するコモンパターン85の幅W2を、第1摺動冊子45aが摺接する摺接領域A1のコモンパターン85の幅W1よりも細くした点である。これによって空領域A2において導電体パターン89がコモンパターン85側に張り出しても、コモンパターン85を直線状(又は直線に近い形状)に形成することが可能となる。つまり空領域A2に位置するコモンパターン85の幅W2を、摺接領域A1のコモンパターン85の幅W1よりも細くしたので、コモンパターン85と導電体パターン89(さらには補助導電体パターン97)を含めた全体の幅寸法、つまりフレキシブル回路基板80全体の幅寸法をさらに小型化でき、このフレキシブル回路基板80を用いて構成されるスライド式電子部品のさらなる小型化が図れる。なお図1〜図7に示す実施形態においても、空領域A2に位置するコモンパターン85の幅W2を、摺接領域A1のコモンパターン85の幅W1より少し細くしており、同様の効果が生じている。
なお厳密に言えば、フレキシブル回路基板80,80−2の幅を細くできる部分はフレキシブル回路基板80,80−2全体ではなく、主として空領域A2近傍の部分ということになる。即ち図9に示す回路基板500においては、各摺動冊子550を一列(スライド移動方向に直交する方向)に並べて配置しているため、連結パターン509を回路基板500の幅方向に張り出して設置することとなるが、本願の各実施形態においてはその必要がないので、その分その部分の回路基板の幅を細くすることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態において用いた摺動子や抵抗体パターンやコモンパターンや導電体パターンや端子電極部や外部取出端子や補助導電体パターンや回路基板等の各構成部品(各構成部分)については種々の変形が可能である。また本発明は、スライド式電子部品ばかりでなく、回転式電子部品等の他の各種電子部品にも適用することができる。また摺動冊子45a,45bの数は二本に限定されず、1又は他の複数本でもよく、また接触信頼性を向上させるため1本の摺動冊子中にスライド移動方向に向けて設ける切り欠きの数を1又は複数本としても良い。
スライド式可変抵抗器1−1の斜視図である。 スライド式可変抵抗器1−1の分解斜視図である。 摺動子45を取り付けた摺動型物10を裏面側から見た斜視図である。 フレキシブル回路基板80の平面図である。 フレキシブル回路基板80及び端子板150のケース50へのインサート成形方法説明図である。 フレキシブル回路基板80及び端子板150のケース50へのインサート成形方法説明図である。 摺動子41が減衰量最大側に移動したときの摺動子41の第1,第2摺動冊子45a,45bの位置(終端当接位置)を一点鎖線で示すフレキシブル回路基板80の要部平面図である。 フレキシブル回路基板80−2の要部平面図である。 回路基板500の要部平面図である。
符号の説明
1−1 スライド式可変抵抗器(スライド式電子部品、電子部品)
10 摺動型物(移動体)
41 摺動子
45a 第1摺動冊子
45b 第2摺動冊子
50 ケース
80 フレキシブル回路基板(回路基板)
83 抵抗体パターン
85 コモンパターン
87,93,95 端子電極部
89,91 導電体パターン
97 補助導電体パターン
A1 摺接領域
A2 空領域
A3 摺接領域
150 端子板(外部取出端子)
200 カバー
A スライド移動方向
80−2 フレキシブル回路基板

Claims (3)

  1. 抵抗体パターンとコモンパターンとを並列に形成するとともに抵抗体パターンの端部に導電体パターンを接続してこの導電体パターンの端部を端子電極部として、さらにこの端子電極部の近傍に前記導電体パターンに沿って配置される補助導電体パターンを形成した回路基板と、
    前記コモンパターンに摺接する第1摺動冊子と、前記抵抗体パターンと導電体パターンと補助導電体パターンとに摺接する第2摺動冊子とを有する摺動子であって、前記第2摺動冊子がその終端当接位置において上記補助導電体パターンに当接する摺動子を少なくとも具備する電子部品であって、
    コモンパターンへの第1摺動冊子の終端当接位置を補助導電体パターンへの第2摺動冊子の終端当接位置よりも端子電極部から離れた位置にすることで、第1摺動冊子の終端当接位置から端子電極部側の部分に第1摺動冊子が移動してこない空領域を形成し、この空領域内に前記導電体パターンをはみ出して配線したことを特徴とする電子部品。
  2. 前記補助導電体パターンと導電体パターンは第2摺動冊子の終端当接位置に近づくほど、コモンパターン側に近接する配置を有して、前記補助導電体パターンと導電体パターンの両者に同時に第2摺動冊子が当接する領域を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記空領域に位置するコモンパターンの幅を、第1摺動冊子が摺接する摺接領域のコモンパターンの幅よりも細くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品。
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