JP4646799B2 - 電気的出力可変機構 - Google Patents

電気的出力可変機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4646799B2
JP4646799B2 JP2005370350A JP2005370350A JP4646799B2 JP 4646799 B2 JP4646799 B2 JP 4646799B2 JP 2005370350 A JP2005370350 A JP 2005370350A JP 2005370350 A JP2005370350 A JP 2005370350A JP 4646799 B2 JP4646799 B2 JP 4646799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
pattern
sliding
slider
common pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005370350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007173593A (ja
Inventor
茂明 木下
亮 高岡
Original Assignee
帝国通信工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝国通信工業株式会社 filed Critical 帝国通信工業株式会社
Priority to JP2005370350A priority Critical patent/JP4646799B2/ja
Publication of JP2007173593A publication Critical patent/JP2007173593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4646799B2 publication Critical patent/JP4646799B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Slide Switches (AREA)
  • Contacts (AREA)

Description

本発明は、基板上に形成した摺接パターン上を摺動子が摺接移動することで摺接パターンの導通状態が切り替わる電気的出力可変機構に関するものである。
従来、電子部品に設置されるスイッチ等における電気的出力可変機構として、図1(a)に示すように、基板100上に銅箔のエッチング等により形成した摺接パターン120と、この摺接パターン120上を摺接移動する摺動子110を備えたものがある。摺接パターン120は、コモンパターン121と、このコモンパターン121に並行して分割配置された一対の接点パターン122,123とを備えて形成され、図示しない移動型物に取り付けられた摺動子110が、これらコモンパターン121と接点パターン122,123とに沿って摺接移動可能な状態に設置されている。この電気的出力可変機構は、図示しない操作つまみ等を介して移動型物を操作することで、コモンパターン121と接点パターン122,123の間の導通状態を切り替えて、スイッチのオンオフ出力等の電気的出力を変化させるようになっている。
そして、この種の電気的出力可変機構には、図1(a)に示すように、接点パターン122,123の隙間124を摺動子110の摺接移動方向に対して傾斜させて形成することで、一個の摺動子110が隙間124を通過する際に、接点パターン122と接点パターン123とに同時に当接する領域を設け、両方の接点パターン122,123が同時にコモンパターン121と導通するタイミングを有するように構成したものがある。
ところが最近、電子部品の小型化により、摺動子110の小型化が進み、その摺接パターン120に接する接点の面積が小さくなったことで、摺動子110が摺接パターン120の局所に集中して接触するため、単位面積あたりの接触圧力が増大している。そのため、同図(b)に示すように、摺動子110の接点110aが接点パターン122,123間で摺接移動を繰り返すうちに、同図(c)に示すように、摺動子110の弾性力による接触圧力で押圧された接点パターン122,123の端部122a,123aが次第に摺接移動方向に延びてしまう。すると、電子部品の小型化により摺接パターン120が小型化し、接点パターン122,123の隙間124が従来よりも狭くなっていることで、延びた接点パターンの端部の122a,123aが短絡してしまい、電気的出力可変機構が正常に動作しなくなるという問題があった。特に、上記のように一個の摺動子110が接点パターン122と接点パターン123とに同時に当接する電気的出力可変機構では、隙間124の幅を非常に狭く形成する必要があるので、延びた接点パターンの端部122a,123aが短絡し易くなる。また、延びた接点パターンの端部122a,123aはその厚さが薄く、接点パターン122,123本体から剥離し易いため、剥離片が生じてこれが接点パターン122,123間を短絡してしまうおそれもあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、たとえ小型化しても接点パターン間が短絡するおそれがなく、正常な動作状態を維持できる電気的出力可変機構を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、基板上に形成したコモンパターンと前記コモンパターンに並行して分割配置された一対の接点パターンと、前記コモンパターン及び接点パターン上を摺接移動することで前記コモンパターンと各接点パターン間の導通状態を切り替える摺動子とを備えた電気的出力可変機構において、前記摺動子を摺接移動方向に沿って二個並べて設置し、前記二個の摺動子が摺接移動する際に、一方の摺動子と一方の接点パターンの当接のみ又は他方の摺動子と他方の接点パターンの当接のみが生じる領域と、一方の摺動子と一方の接点パターンの当接及び他方の摺動子と他方の接点パターンの当接が同時に生じる領域と、を有するように構成したことを特徴とする。
また本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気的出力可変機構において、前記各摺動子は、前記コモンパターンと前記接点パターンにそれぞれ摺接する二個の摺動接点を具備してなることを特徴とする。
また本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電気的出力可変機構において、前記二個の摺動子は、互いに同一の形状に形成されていることを特徴とする。
また本願の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の電気的出力可変機構において、前記コモンパターンは直線状に形成され、前記一対の接点パターンは、このコモンパターンと平行な直線上に分割配置されていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、一方の接点パターンのみがコモンパターンと導通するタイミング又は他方の接点パターンのみがコモンパターンと導通するタイミングと、両接点パターンが同時にコモンパターンと導通するタイミングとを有するようにしながら、両接点パターンが摺動子の摺接移動の繰り返しで圧延された場合でも両接点パターン間が短絡しない程度にそれらの隙間を広く形成することが可能となる。したがって、たとえ電気的出力可変機構の小型化により摺動子の接点圧力が増大しても、摺動子の摺接移動の繰り返しにより両接点パターン間が短絡してしまうおそれがなくなり、正常な動作状態を長期に渡って維持できる電気的出力可変機構となる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、各摺動子は、コモンパターンと接点パターンとにそれぞれ摺接する二個の摺動接点を具備してなるので、コモンパターンとこのコモンパターンに並行して分割配置された一対(2トラック)の接点パターンだけで、一方の接点パターンのみがコモンパターンと導通するタイミング又は他方の接点パターンのみがコモンパターンと導通するタイミングと、両接点パターンが同時にコモンパターンと導通するタイミングとを有するように構成することが可能となるため、コモンパターンと一対の接点パターンとをそれぞれ並行に3トラック設けた場合と比較して、各パターンの長手方向に直交する方向の幅を狭くでき、電気的出力可変機構の小型化を図ることができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、二個の摺動子が、互いに同一の形状に形成されているので、異なる形状の摺動子を製作する手間が省け、その分、電気的出力可変機構を安価に製造することができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、コモンパターンを直線状に形成し、一対の接点パターンをこのコモンパターンと平行な直線上に分割配置したので、摺動子を操作する操作つまみ等が直線状にスライド移動する構成の電子部品に用いて好適な電気的出力可変機構となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図2及び図3は、本発明の一実施形態にかかる電気的出力可変機構を備えたスライド式スイッチ1の各構成部品を、それぞれ上方及び下方から見た分解斜視図である。これらの図に示すように、スライド式スイッチ1は、ケース20の上面側に配置した操作つまみ10と、ケース20下面側に配置した移動型物(以下、この実施の形態では「摺動型物」という)40とを、ケース20の貫通穴30,30を介してその上下で一体に取り付け、さらに摺動型物40の下面に、一方の摺動子(以下、この実施の形態では単に「摺動子」という)60−1と、他方の摺動子(以下、この実施の形態では単に「摺動子」という)60−2の二個の摺動子を取り付け、ケース20の下側に、摺動子60−1,60−2が摺接する摺接パターン73を形成したフレキシブル回路基板70を配置し、その下側に取付部材80を設置して構成されている。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明では、スライド式スイッチ1において操作つまみ10と摺動型物40が一体に移動する方向である、これらが直線状にスライド移動する方向(図2、図3の矢印で示す方向)を、スライド方向と呼ぶ。
操作つまみ10は、略矩形の平板状に形成された合成樹脂の成形品で、上面のスライド方向の両側には、指などで操作する突起状の操作部12,12が形成され、下面中央のスライド方向に直交する両側には、下方に向かって突出する小突起状の固定部13,13が形成されている。
ケース20は、合成樹脂の成形品で、スライド方向を長手方向とする略長方形の平板状に形成された上壁21の周囲に下方に向かう側壁22を設けることで、下面側に摺動型物40等を収納する凹部23を形成して構成されている。側壁22の下端の四隅には、下方に向かって突出する小突起状の固定部24が設けられている。一方、上壁21の上面には、スライド方向を長手方向とする略長方形状に囲まれた側壁25が立設され、この側壁25の内側が、操作つまみ10をスライド移動自在に収納する収納溝26になっている。収納溝26の底面26aのスライド方向に直交する両外側の固定部13,13に対応する位置には、スライド方向に沿って延びる長方形状の一対の貫通穴30,30が形成されている。貫通穴30,30は、ケース20下面の下記する収納溝31内に貫通している。
ケース20の下面には、図3に示すように、貫通穴30,30の周囲に、摺動型物40をスライド移動自在に収納する略長方形状の収納溝31が形成されている。また、この収納溝31の短手方向の一方の側面31bの外側には、半円筒状の底部を有するコイルスプリング収納溝32が形成されている。コイルスプリング収納溝32の一端は収納溝31内に連通し、他端は下記するコイルスプリング55の端部を当接させる当接面32aになっている。また、ケース20のスライド方向に向かう一方の側壁22aの内面には、いずれもケース20の内側に向かって突出する突起状の弾接部係合部33−1,33−2が所定間隔で形成されている。
摺動型物40は、スライド方向を長手方向とする略長方形の板状に形成された合成樹脂の成形品で、図3に示すように、下面の長手方向の中間部付近から下方に突出し、その先が摺動型物40の長手方向の両外側に向かって略水平に延びている可撓性を有する一対のアーム部43−1,43−2が設けられ、これらアーム部43−1,43−2の先端に、突起状の弾接部44−1,44−2が形成されている。弾接部44−1,44−2は、摺動型物40の長手方向の一方の側面40cの両端部近傍からこの側面40cの外方に向かって突出している。両弾接部44−1,44−2の間隔は、ケース20の両弾接部係合部33−1,33−2の間隔と同一である。一方、摺動型物40の下面の長手方向の他方の側面40dの近傍には、スライド方向に沿って並べて配置された下方に向かって突出する各2個ずつの小突起からなる固定部45−1,45−2が設けられている。また、摺動型物40のスライド方向の中間部の両側には、操作つまみ10の固定部13,13を取り付ける貫通穴からなる取付固定部46,46が設けられている。そして、摺動型物40の短手方向の一方の側面40aには、その外方に向かって略水平に突出する軸状のコイルスプリング取付部47が設けられている。このコイルスプリング取付部47には、弾性を有する線材をコイル状に巻回してなるコイルスプリング55が取り付けられる。
摺動子60−1,60−2は、共に導電性を有する弾性金属板で同一の形状に形成されていて、平板状の基部61の一端から二本の摺動冊子62を突出させて、それらの根元部分を基部61の下面側に向かって折り曲げると共に、これら二本の摺動冊子62それぞれの先端に、下側に向かって凸となる半円弧状に湾曲した摺動接点64が設けられている。基部61には、摺動型物40の固定部45−1,45−2に対応する二個の貫通穴からなる取付固定部63が設けられている。
フレキシブル回路基板70は、その外形がケース20の外周と略同一形状に形成された可撓性を有する合成樹脂フイルム(ポリエチレンテレフタレートフイルム〔PETフイルム〕等)で、その四隅に、ケース20の固定部24に対応する貫通穴からなる取付固定部72が形成されている。そして上面には、摺動子60−1,60−2の摺動接点64が摺接する位置に貼り付けた銅箔等の金属箔を所定形状にエッチングした摺接パターン73が設けられている。摺接パターン73は、一本の直線状に形成されたコモンパターン74と、このコモンパターン74に隣接して平行する直線上に隙間77を介して分割して配置された一方の接点パターン75(以下、この実施の形態では単に「接点パターン」という)と、他方の接点パターン76(以下、この実施の形態では単に「接点パターン」という)とからなる一対の接点パターンを具備して構成されている。接点パターン75は、コモンパターン74の一端に対向して配置され、接点パターン76は、接点パターン75よりも長い寸法に形成されてコモンパターン74の中間部付近に対向して配置されている。なお、この摺接パターン73は、フレキシブル回路基板70の表面に形成された図示しない回路パターンに接続され、さらにこの回路パターンは、フレキシブル回路基板70の一端に設けた引出部78を介して外部に引き出されている。
取付部材80は、金属製あるいは合成樹脂製などの硬質平板で、その外形がケース20の外周と略同一形状に形成され、その四隅には、ケース20の固定部24に対応する貫通穴からなる取付固定部82が形成されている。
このスライド式スイッチ1を組み立てるには、まず、摺動子60−1,60−2を、互いにその向きを反対に(各々の摺動冊子62の根元の折り返し部分が両外側に位置するように)配置し、それぞれを摺動型物40の下面の固定部45−1,45−2に取り付ける。即ち、摺動子60−1の取付固定部63に固定部45−1を挿通させ、摺動子60−2の取付固定部63に固定部45−2を挿通させ、摺動子60−1の基部61の下面に突出する固定部45−1の先端と、摺動子60−2の基部61の下面に突出する固定部45−2の先端とをそれぞれ熱カシメして固定する。これにより二個の摺動子60−1,60−2が、摺接パターン73に対する摺接移動方向(摺動型物40のスライド方向と同一の方向)に沿って所定間隔を有して並べて設置される。また、摺動型物40のコイルスプリング取付部47にコイルスプリング55を取り付ける。
一方、ケース20の貫通穴30,30にその上側から操作つまみ10の固定部13,13を挿入して、収納溝26内に操作つまみ10を配置する。そして、上記の摺動型物40を、ケース20の下面の収納溝31内に設置すると共に、操作つまみ10の固定部13,13を摺動型物40の取付固定部46,46に挿入し、摺動型物40の下面側に突出したこの固定部13,13の先端を熱カシメして固定すれば、ケース20を介してその上下で操作つまみ10と摺動型物40とが一体に固定される。またこのとき、摺動型物40に取り付けたコイルスプリング55が、コイルスプリング収納溝32内に配置されると共に、摺動型物40の両弾接部44−1,44−2が、ケース20の側壁22aの内面に当接する。この状態で、ケース20の下側にフレキシブル回路基板70を配置し、さらにその下側に取付部材80を設置して、ケース20の固定部24を取付固定部72と取付固定部82とに挿通させて、取付部材80の下面に突出する固定部24の先端を熱カシメで固定すれば、スライド式スイッチ1の組み立てが完了する。
図4は、組み立てたスライド式スイッチ1の斜視図であり、図5は、その概略側断面図である。両図に示すようにこのスライド式スイッチ1は、操作つまみ10と摺動型物40とがケース20を介してその上下で一体にスライド移動するように取り付けられ、摺動型物40の下面に取り付けた摺動子60−1,60−2の摺動接点64,64が、フレキシブル回路基板70に形成された摺接パターン73上を摺接移動するようになっている。詳細には、摺動子60−1の二個の摺動接点64のうちの一方が、図2に示すコモンパターン74に摺接し、他方が接点パターン75に摺接する。また、摺動子60−2の二個の摺動接点64のうちの一方が、コモンパターン74に摺接し、他方が接点パターン76に摺接する。コモンパターン74に摺接する摺動子60−1の摺動接点64と摺動子60−2の摺動接点64は、常時、コモンパターン74上のいずれかの位置に当接していることになる。なお、図5及び下記の図6では、摺接パターン73のうち接点パターン75,76のみが図示され、コモンパターン74は図示されていない。
次に、上記の各図と図6の動作説明図とを用いて、スライド式スイッチ1の動作を説明する。まず、図6(a)に示す状態では、摺動型物40がコイルスプリング55によって同図の左方向に向かって弾発され、図3に示す摺動型物40の両弾接部44−1,44−2が、ケース20の両弾接部係合部33−1,33−2の側面に弾接した状態で摺動型物40が停止している。この状態で、摺動子60−2が接点パターン76に当接して、接点パターン76とコモンパターン74が導通している。摺動子60−1は、接点パターン75と接点パターン76の間の隙間77に位置している。この状態から、操作つまみ10を同図の右方向に向かってスライド移動させると、コイルスプリング55が圧縮されながら操作つまみ10と摺動型物40が一体にスライド移動する。摺動型物40が同図(b)に示す位置まで移動した状態で、摺動子60−2が接点パターン76に当接して、接点パターン76とコモンパターン74が導通している。またその位置で、摺動子60−1が接点パターン75に当接して、接点パターン75とコモンパターン74が導通している。つまり、この位置では摺動子60−1の接点パターン75への当接と、摺動子60−2の接点パターン76への当接とが同時に生じている。この状態から、操作つまみ10を移動させている力を取り除くと、コイルスプリング55の復元力により、操作つまみ10と摺動型物40が一体に同図の左方向に向かってスライド移動して、図6(a)の位置に戻る。
また図6(a)の状態から、操作つまみ10を同図の左方向に向かってスライド移動させると、この場合も摺動型物40が一体にスライド移動する。この際、図6(a)から図6(c)の状態へ摺動型物40がスライド移動する間に、図2に示す摺動型物40の両弾接部44−1,44−2がケース20の両弾接部係合部33−1,33−2を乗り越えることでクリック感覚が生じる。両弾接部44−1,44−2が両弾接部係合部33−1,33−2を乗り越えたら、両弾接部44−1,44−2が両弾接部係合部33−1,33−2の側面(前記図6(a)の場合と反対側の側面)に当接することで、図6(c)に示す位置で摺動型物40のスライド移動が係止された状態になる。この位置では、摺動子60−2が接点パターン76に当接せず、かつ摺動子60−1が接点パターン75に当接しないので、接点パターン76と接点パターン75のいずれもコモンパターン74と導通していない。一方、この状態から操作つまみ10及び摺動型物40を同図の右方向に向かってスライド移動させれば、図6(a)の状態へ戻る際に、両弾接部44−1,44−2が両弾接部係合部33−1,33−2を前記とは逆方向に乗り越えることで、クリック感覚が生じる。
上記のスライド式スイッチ1によれば、二個の摺動子60−1,60−2を摺接移動方向に沿って並べて設置し、摺動子60−1がコモンパターン74と接点パターン75との導通状態を切り替え、摺動子60−2がコモンパターン74と接点パターン76との導通状態を切り替えるように構成し、さらに図6(b)に示すように、摺動子60−1の接点パターン75への当接と、摺動子60−2の接点パターン76への当接とが同時に生じる領域を有するように構成している。こうすることで、接点パターン76のみがコモンパターン74と導通するタイミングと、両接点パターン75,76が同時にコモンパターン74と導通するタイミングとを有するようにしながら、両接点パターン75,76の端部が摺動子60−1,60−2の摺接移動の繰り返しで圧延された場合でも、両接点パターン75,76間が短絡しない程度に隙間77を広く形成することが可能となるので、たとえスライド式スイッチ1の小型化により摺動子60−1,60−2の接点圧力が増大しても、摺動子60−1,60−2の摺接移動の繰り返しにより両接点パターン75,76間が短絡してしまうおそれがなくなり、正常な動作状態を長期に渡って維持できるスライド式スイッチ1となる。
また上記のスライド式スイッチ1では、各摺動子60−1,60−2は、コモンパターン74と接点パターン75,76とにそれぞれ摺接する二個の摺動接点64を具備してなるので、コモンパターン74とこのコモンパターン74に並行して分割配置された一対(2トラック)の接点パターン75,76だけで、接点パターン76のみがコモンパターン74と導通するタイミングと、両接点パターン75,76が同時にコモンパターン74と導通するタイミングとを有するように構成することが可能となるため、コモンパターンと一対の接点パターンとをそれぞれ並行に3トラック設けた場合と比較して、各パターンの長手方向に直交する方向の幅を狭くでき、その分スライド式スイッチ1の小型化を図ることができる。
また上記のスライド式スイッチ1では、二個の摺動子60−1,60−2が、互いに同一の形状に形成されているので、異なる形状の摺動子を製作する手間が省け、その分、スライド式スイッチ1を安価に製造することができる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、図2に示すように、接点パターン75,76をコモンパターン74の一方の側部(同図の向かって右側)に配置した場合を示したが、接点パターン75,76は、コモンパターン74の他方の側部(同図の向かって左側)に配置してもよい。その場合は、摺動子60−1,60−2を、これらコモンパターン74と各接点パターン75,76の両方に摺接可能な位置に設置する。また、上記実施形態における接点パターン75,76の長さ寸法や配置等は一例であり、これ以外の長さ寸法に形成したり、隙間の幅等を変更することも可能である。また、上記実施形態では、接点パターン76のみがコモンパターン74と導通するタイミングを有するように構成したが、接点パターン75,76の配置を変更することで、接点パターン75のみがコモンパターン74と導通するタイミングを有するように構成することもできる。
また本発明にかかる電気的出力可変機構は、その適用がスライド式スイッチに限定されるものではなく、摺動子が摺接パターン上を摺接移動することでその電気的出力が変化するように構成したものであれば、スライド式可変抵抗器等の各種電子部品に広く適用することが可能である。また、直線方向に移動する移動型物を備えた電子部品に限らず、移動型物が円周方向に移動する回転式電子部品等にも適用できる。したがって、上記実施形態では、コモンパターン74は直線状に形成され、接点パターン75,76はこのコモンパターン74と平行な直線上に分割配置された場合を示したが、コモンパターン74や接点パターン75,76の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、コモンパターン74を円弧形状や任意の曲線状に形成して、接点パターン75,76をこのコモンパターン74の円弧や曲線に沿って分割配置した形状にすることも可能である。
また、上記実施形態では、基板(フレキシブル回路基板70)の上面に銅箔を貼り付けることで摺接パターン73を形成した場合を示したが、摺接パターン73は、これ以外にも基板上に導電ペーストを印刷形成したものや、基板上にスパッタ等により導電性膜を蒸着して形成したもの等としてもよい。
従来の電気的出力可変機構の問題点を説明するための図である。 本発明の一実施の形態にかかる電気的出力可変機構を備えたスライド式スイッチ1の分解斜視図(上側)である。 スライド式スイッチ1の分解斜視図(下側)である。 組み立てたスライド式スイッチ1の外観を示す斜視図である。 スライド式スイッチ1の概略側断面図である。 スライド式スイッチ1の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 スライド式スイッチ
10 操作つまみ
20 ケース
26 収納溝
30,30 貫通穴
31 収納溝
40 摺動型物(移動型物)
45−1 固定部
45−2 固定部
60−1 摺動子(一方の摺動子)
60−2 摺動子(他方の摺動子)
61 基部
62 摺動冊子
63 取付固定部
64 摺動接点
70 フレキシブル回路基板
73 摺接パターン
74 コモンパターン
75 接点パターン(一方の接点パターン)
76 接点パターン(他方の接点パターン)
80 取付部材

Claims (4)

  1. 基板上に形成したコモンパターンと前記コモンパターンに並行して分割配置された一対の接点パターンと、前記コモンパターン及び接点パターン上を摺接移動することで前記コモンパターンと各接点パターン間の導通状態を切り替える摺動子とを備えた電気的出力可変機構において、
    前記摺動子を摺接移動方向に沿って二個並べて設置し、
    前記二個の摺動子が摺接移動する際に、一方の摺動子と一方の接点パターンの当接のみ又は他方の摺動子と他方の接点パターンの当接のみが生じる領域と、一方の摺動子と一方の接点パターンの当接及び他方の摺動子と他方の接点パターンの当接が同時に生じる領域と、を有するように構成したことを特徴とする電気的出力可変機構。
  2. 請求項1に記載の電気的出力可変機構において、
    前記各摺動子は、前記コモンパターンと前記接点パターンにそれぞれ摺接する二個の摺動接点を具備してなることを特徴とする電気的出力可変機構。
  3. 請求項1又は2に記載の電気的出力可変機構において、
    前記二個の摺動子は、互いに同一の形状に形成されていることを特徴とする電気的出力可変機構。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気的出力可変機構において、
    前記コモンパターンは直線状に形成され、前記一対の接点パターンは、このコモンパターンと平行な直線上に分割配置されていることを特徴とする電気的出力可変機構。
JP2005370350A 2005-12-22 2005-12-22 電気的出力可変機構 Expired - Fee Related JP4646799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370350A JP4646799B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電気的出力可変機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005370350A JP4646799B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電気的出力可変機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007173593A JP2007173593A (ja) 2007-07-05
JP4646799B2 true JP4646799B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=38299726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005370350A Expired - Fee Related JP4646799B2 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 電気的出力可変機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4646799B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107978408A (zh) * 2017-11-27 2018-05-01 卫星电子(中山)有限公司 一种直滑式碳膜电位器两段调光开关

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56150028U (ja) * 1980-04-09 1981-11-11
JPS62144017U (ja) * 1986-03-05 1987-09-11
JPS639717U (ja) * 1986-07-08 1988-01-22
JP2005056766A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 操作つまみのロック機構
JP2005150275A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転操作型可変抵抗器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56150028U (ja) * 1980-04-09 1981-11-11
JPS62144017U (ja) * 1986-03-05 1987-09-11
JPS639717U (ja) * 1986-07-08 1988-01-22
JP2005056766A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 操作つまみのロック機構
JP2005150275A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転操作型可変抵抗器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007173593A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3222714B2 (ja) 押圧・回転操作型電子部品
US6388212B1 (en) Push and rotary operating type electronic component
JP4646799B2 (ja) 電気的出力可変機構
JP5084384B2 (ja) 電子部品
JP4601583B2 (ja) 多機能型電子部品
JP2008152966A (ja) 回転体復帰機構
JP4357211B2 (ja) フレキシブル基板
JP2004362979A (ja) スイッチ装置
JP3566483B2 (ja) 端子取付け構造
JP5180725B2 (ja) 回転型摺動子連結体及び回転式電子部品
JP3841673B2 (ja) スライド式電子部品
JP4570560B2 (ja) 電子部品
JP4601718B2 (ja) 多機能型電子部品
JP6238841B2 (ja) 回転式電子部品用回路基板
JP6361184B2 (ja) スライドスイッチ
JP3617496B2 (ja) スライド式電子部品
JP2004103288A (ja) 回転操作型電気部品
JP2006140092A (ja) 電子部品の静電気侵入防止機構
JP2007053018A (ja) スライド式電子部品及びその組立方法
JP4619196B2 (ja) 押圧スイッチ付き摺動式電子部品
JP2008211035A (ja) 可変抵抗器
JP2515060Y2 (ja) 切換スイッチ
JP2605568Y2 (ja) スイッチ用固定接点基板
JP2003178648A (ja) 電子部品
JP2009239220A (ja) スライド式電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080507

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees