JP4619196B2 - 押圧スイッチ付き摺動式電子部品 - Google Patents

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本発明は、押圧スイッチ付き摺動式電子部品に関するものである。
従来、つまみをスライド移動することによってその電気的出力を変化するスライド式電子部品がある。そして近年、各種操作を一つのつまみで行うようにするため、この種のつまみに押釦スイッチ用のキートップを上下動自在に取り付け、つまみをスライド移動することで所定の電気的出力を得るとともに、つまみが所定のキートップ押圧位置(例えばつまみの中立位置)に位置したときに前記キートップによって押圧用のスイッチをオンオフできる構成、即ちスライド式電子部品のつまみに押圧スイッチを一体に取り付けた押圧スイッチ付摺動式電子部品が望まれていた。
しかしながらこの種の構成、即ちつまみのスライド操作とキートップの押圧操作とをそれぞれ独立して行う構成を有する押圧スイッチ付き摺動式電子部品において、その構成が簡単で、且つキートップを確実に所定の位置のみでオンオフ操作できる構造のものはなかった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、つまみのスライド操作とキートップの押圧操作とをそれぞれ独立して確実に行うことができ、その際前記キートップを確実に所定の位置のみでオンオフ操作でき、さらに構造の簡単な押圧スイッチ付き摺動式電子部品を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、取付部材と、取付部材の上面側に取付部材に沿って移動自在に設置されるつまみと、前記つまみに上下動自在に設置され且つつまみとともに移動するキートップと、取付部材の下面側に設置され前記つまみと一体に移動する摺動型物と、取付部材の下面側に設置され前記摺動型物の移動によって電気的出力を変化させる電気的機能部と、取付部材の下面側に設置され前記キートップに設けた押圧部によって押圧されるスイッチと、前記キートップの押圧部が前記つまみの移動によって前記スイッチを押圧する以外の位置に位置する際にキートップの押圧を阻止する押圧規制機構とを具備し、前記押圧規制機構は、前記スイッチとキートップの間に設置され前記キートップの押圧部がスイッチを押圧する位置においてこの押圧部を挿通する押圧部挿通部を有してなる押圧規制部材と、前記押圧規制部材と前記スイッチの間に上下動自在に設置されその下面に前記スイッチを押圧するスイッチ押圧部を設けるとともにその上面にその上面から突出する挿入部を設けてこの挿入部を前記押圧規制部材の押圧部挿通部内に挿入してこの挿入部の上面である当接部を前記押圧規制部材の表面とほぼ同一面としてなるスイッチ押圧部材とを有して構成されていることを特徴とする押圧スイッチ付き摺動式電子部品にある。
請求項1に記載の発明によれば、摺動式電子部品の操作を行うつまみに、押圧スイッチの操作を行うキートップを取り付けてその機能を集約化しても、つまみの摺動操作とキートップの押圧操作とをそれぞれ独立して確実に行うことができ、しかも押圧規制機構によってキートップを確実に所定の位置のみでオンオフ操作できる。
請求項に記載の発明によれば、簡単な構造の押圧規制機構によってキートップを確実に所定の位置のみでオンオフ操作することができるようになる。
請求項に記載の発明によれば、押圧規制部材とスイッチの間で上下動するスイッチ押圧部材の当接部(挿入部の上面)にキートップの押圧部を当接して押圧することでスイッチを押圧するように構成したので、スイッチの押圧を確実に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1及び図2は本発明の第1実施形態にかかる押圧スイッチ付摺動式電子部品(具体的に言えば押圧スイッチ付スライド式電子部品)1−1を示す分解斜視図であり、図1はその上側部分を示し、図2はその下側部分を示している。また図3は組み立てた押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の要部概略断面図である。図1〜図3に示すように押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1は、取付部材(以下この実施形態では「ケース」という)80の上面側につまみ10とキートップ30と押圧用弾発手段50と保持部材60とを一体化したものを設置し、一方ケース80の下面側に弾発手段100と摺動子130を取り付けた摺動型物110とフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とスイッチ押圧部材180とスイッチ210とを設置して構成されている。この実施形態ではフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とから押圧規制部材170を構成している。さらにこの押圧規制部材170とスイッチ押圧部材180によって押圧規制機構190を構成している。また少なくともキートップ30とスイッチ210とによって押圧スイッチが構成されている。以下各構成部品について説明する。
つまみ10は合成樹脂をその外形が略矩形状になるように成形して構成されており、その中央には上方向に突出する凸部11が設けられ、凸部11の中央には開口穴からなるキートップ挿入部13が設けられ、またキートップ挿入部13の下側には図3に示すようにキートップ挿入部13より更に大なる開口穴からなる収納部15が形成され、さらに収納部15の下側には収納部15より大なる開口穴からなる保持部材収納部17が形成されている。ここでキートップ挿入部13は略矩形状の貫通孔であり、下記するキートップ30の本体部31を上下動自在に挿入する寸法形状に形成されている。収納部15は下記するキートップ30のつば部33を上下動自在に収納する内面形状(つば部33の外形形状に合わせて略矩形形状)に形成されている。この収納部15には下記する押圧用弾発手段50も収納される。保持部材収納部17は下記する保持部材60を収納する内面形状(保持部材60の外形形状に合わせて略矩形状)に形成されている。またつまみ10の下面(保持部材収納部17の底面)からは二本の取付部19が突出して設けられている。
キートップ30は合成樹脂の成形品であり、その上部に設けた略直方体形状の本体部31の下部外周から薄板状のつば部33を突出して設け、本体部31の下面から1本の略棒状の押圧部35を下方向に突出するように設けて構成されている。また図3に示すように本体部31の下面中央には下記する押圧用弾発手段50を収納する凹状の弾発手段収納部37が設けられ、その中央に前記押圧部35が突出している。押圧部35は押圧用弾発手段50を保持する機能も有する。
押圧用弾発手段50はコイルスプリング(いわゆる圧縮コイルスプリング)であり、前記押圧部35を挿入するように、その内径寸法を形成している。保持部材60は成形樹脂を略矩形の薄板状に成形して構成されている。保持部材60は前記つまみ10の下面に設けた保持部材収納部17内にその全体が挿入される形状寸法に形成されている。そしてその上面中央に前記キートップ30のつば部33を挿入する寸法形状の略矩形凹状のつば部収納部61を設け、つば部収納部61の内底面に前記押圧部35を上下動自在に貫通する寸法形状の貫通孔からなる押圧部ガイド部63を設け、前記つまみ10に設けた二本の取付部19をそれぞれ挿入する位置に貫通孔からなる取付固定部65を設け、またその下面の中央付近から下方向に突出する一対の小突起状の係止部67(図1ではその一方のみ示す)を設けて構成されている。
ケース80は合成樹脂を略平板状に成形して構成されており、その所定位置に略矩形状の開口部81を設け、またその下面の開口部81を囲む位置に摺動型物110の移動(直線方向に沿うスライド方向Aへのスライド移動)をガイドする枠状の摺動型物ガイド部83を設け、さらに摺動型物ガイド部83のスライド方向Aに平行な両側辺の内の一方の側辺の中央に設けた切欠き部85の両端近傍に小突起状の一対の係合部87,87を設けて構成されている。
弾発手段100は弾性金属棒をリング状に略2回巻き回したリング部101の両端部を半径方向外方に向けて突出することで係止部103,103として構成されている。そして両係止部103,103を接近又は離間することで、リング部101をねじり、これによって係止部103,103間に元の位置に向かう弾発力を生じるものである。即ちこの弾発手段100はねじりコイルバネである。
摺動型物110は合成樹脂を略矩形状に成形して構成されており、その上面には前記弾発手段100のリング部101を収納する凹状の弾発手段収納部111を設け、またその下面には下記する摺動子130の取付部137を挿入する小突起状の取付固定部(図示せず)を設けている。弾発手段収納部111はその外周が略矩形状であり、中央に上方向に突出する円柱状の突起部113を設けることによってリング状に形成している。弾発手段収納部111の前記弾発手段100の係止部103,103に対向する位置には、切欠きを形成することで係止部挿通部115を設け、係止部挿通部115の対向する両側面を当接面116,116としている。当接面116,116の上部の対向位置にはそれぞれ内側に向かって突出する爪状の抜け防止部117,117が設けられている。突起部113の中央にはスライド方向Aに垂直な方向に向かって直線状に溝部119が設けられ、溝部119の底面には前記保持部材60の一対の係止部67をそれぞれ貫通する小孔からなる取付部121,121が設けられている。さらに溝部119の底面の中央には前記キートップ30の押圧部35を上下動自在にガイドしながら貫通する挿通ガイド部123が設けられている。電気的機能部の構成部品となる摺動子130は弾性金属板からなり、平板状の基部131の外周辺から突出する一対の摺動冊子133,133を基部131の下面側に折り曲げその先端近傍を摺動接点135,135(手前側のみ示す)として構成されている。基部131には小孔からなる取付部137が設けられている。
フレキシブル回路基板140は可撓性を有する絶縁性合成樹脂フイルムからなる基板141の表面の前記摺動子130が摺接する位置に電気的機能部の構成部品となる導電パターン(以下この実施形態では「スイッチパターン」という)143を形成し、またスイッチパターン143の側部であって前記ケース80の開口部81に対向するその中央位置に開口部81よりも小さい寸法の矩形状の押圧部挿通部145を設け、さらに押圧部挿通部145を囲む位置に4つの小孔からなる固定部147を設けて構成されている。押圧部挿通部145は前記キートップ30の押圧部35を挿入できる大きさに形成されている。また固定部147は下記するスイッチ体200の各固定部203に対向する位置に設けられている。
押圧規制板160は硬質板(この実施形態では金属板を用いているが硬質の樹脂板等、他の材質でも良い)161の前記押圧部挿通部145に対向する位置にこの押圧部挿通部145と同一寸法形状の貫通する開口からなる矩形状の押圧部挿通部163を設け、また押圧部挿通部163の周囲の前記フレキシブル回路基板140の各固定部147に対向する位置に固定部147と同一寸法形状の4つの小孔からなる固定部165を設けて構成されている。この押圧規制板160は、前記フレキシブル回路基板140を載置して支持することで、フレキシブル回路基板140と共に押圧規制部材170を構成する。
スイッチ体200は、箱型であってその上面が開放されたケース201内に2段スイッチ210を収納して構成されている。ケース201の上端辺の四隅近傍には上方向に突出する4つの小突起状の固定部203が設けられている。ケース201内に収納されている2段スイッチ210の上面には反転板211が設置されている。反転板211は弾性板(この実施形態では弾性金属板)をドーム形状に形成して構成されている。そして2段スイッチ210はその内部構造は図示していないが、反転板211を押圧すると反転板211が反転してクリック感覚を生じると同時にその下側に設置した1段目のスイッチがオンし、さらに反転板211を押圧すると反転板211全体が下降することで下側に設置した2段目のスイッチがクリック感覚を生じながらオンする構造に構成されている。一方前記押圧を解除していけば、2段目のスイッチ、1段目のスイッチの順でスイッチがオフしていく。なお2段スイッチ210はこの2段スイッチ210の構成に限定されず種々の変形可能であり、例えば下側のスイッチが先にオンした後に上側のスイッチがオンする構造でも良く、また反転板211などを省略してクリック感覚のないスイッチとしても良い。また本発明は必ずしも2段スイッチ210とする必要はなく、1段のスイッチ、又は3段以上のスイッチとしても良い。
スイッチ押圧部材180は合成樹脂を略矩形の平板状に成形して構成されており、その上面中央には前記押圧規制板160の押圧部挿通部163とフレキシブル回路基板140の押圧部挿通部145とに挿入される矩形状に突出する挿入部181が設けられ、その上面が当接部183となっている。挿入部181の高さ、即ち当接部183の面のその周囲の面からの高さは、フレキシブル回路基板140と押圧規制板160とによって構成される押圧規制部材170の厚み寸法と略同一寸法に形成されている。スイッチ押圧部材180の外形はスイッチ体200のケース201の内周面に上下動自在にガイドされる寸法形状に形成されている。またスイッチ押圧部材180の下面中央、即ち当接部183の真下位置には下方向に突出する円柱状のスイッチ押圧部185が設けられている。
次に押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1を組み立てるには、まず予めつまみ10の下面側からそのキートップ挿入部13と収納部15内にそれぞれキートップ30の本体部31とつば部33とを挿入する。次にキートップ30の弾発手段収納部37内に押圧用弾発手段50を挿入し、さらにつまみ10の下面に保持部材60を配置し、その際キートップ30の押圧部35を保持部材60の押圧部ガイド部63に挿入し、同時につまみ10の各取付部19を保持部材60の各取付固定部65に挿入し、保持部材60の下面側に突出する各取付部19の先端を熱カシメによって固定する。これによってつまみ10とキートップ30と押圧用弾発手段50と保持部材60とは一体化され、同時にキートップ30は押圧用弾発手段50によってその本体部31がつまみ10の上部側に向けて弾発される。一方摺動型物110の下面に摺動子130を配置し、その際摺動型物110の下面に設けた図示しない取付固定部を摺動子130の取付部137に挿入してその先端を熱カシメして固定する。また摺動型物110の上面の弾発手段収納部111内に弾発手段100のリング部101を収納し、その際両係止部103,103は係止部挿通部115を通して摺動型物110の外部に突出され、両係止部103,103は両当接面116,116に弾接する。なお両係止部103,103は抜け防止部117,117によって係止部挿通部115から外れることはない。さらにフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とを重ね合わせてその下側にスイッチ押圧部材180を収納したスイッチ体200を設置し、その際スイッチ体200に設けた各固定部203を押圧規制板160に設けた各固定部165とフレキシブル回路基板140に設けた各固定部147に挿入し、各固定部203の先端をフレキシブル回路基板140の上面で熱カシメによって固定してこれら各部材を一体化しておく。
そして保持部材60等を取り付けたつまみ10をケース80の開口部81上に設置し、一方ケース80の下面側に弾発手段100等を取り付けた摺動型物110を設置する。このとき保持部材60の下面から突出する一対の係止部67をケース80の開口部81に挿通してさらに摺動型物110の一対の取付部121に挿入してその下面側で係止部67先端を熱カシメする。これによってつまみ10と摺動型物110間は一体化されるが、このとき摺動型物110はケース80下面の摺動型物ガイド部83内に収納されているので、これら一体化された各部材は摺動型物110が摺動型物ガイド部83内をガイドされながら移動する方向、即ちスライド方向Aのみに移動可能となる。そして次に摺動型物110の下面側にスイッチ体200等を固定したフレキシブル回路基板140を設置し、図示しない位置でフレキシブル回路基板140及び押圧規制板160をケース80に取り付け、ケース80とフレキシブル回路基板140間に所定の離間距離を保って位置するようにする。これによって押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の組み立てが完了する。
以上のようにして組み立てられた押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1は、摺動子130の摺動接点135がスイッチパターン143に当接し、これら摺動子130とスイッチパターン143とによって電気的機能部を構成している。また弾発手段100の両係止部103,103は、前述のように摺動型物110の両当接面116,116に弾接しているが、同時にケース80下面の切欠き部85を貫通して両係合部87,87の内側部分に当接している。つまり弾発手段100の両係止部103,103が摺動型物110の両当接面116,116とケース80の両係合部87,87とに同時に当接している状態が、つまみ10等が中立位置にある状態である。またこの中立位置において、キートップ30の押圧部35の先端はスイッチ押圧部材180の当接部183の中央に接近して位置している。なお当接部183の面は、押圧規制部材170の表面、即ちフレキシブル回路基板140の表面と略同一面に位置している。
即ちこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1には、ケース80と、ケース80の上面側にケース80に沿って移動自在に設置されるつまみ10と、つまみ10に上下動自在に設置され且つつまみ10とともに移動するキートップ30と、ケース80の下面側に設置されつまみ10と一体に移動する摺動型物110と、ケース80の下面側に設置され摺動型物110の移動によって電気的出力を変化する電気的機能部(摺動子130及びスイッチパターン143からなる)と、ケース80の下面側に設置されキートップ30の下部に設けた押圧部35によって押圧されるスイッチ210と、を有し、さらにキートップ30の押圧部35がつまみ10の移動によってスイッチ210を押圧する以外の位置に位置する際にキートップ30の押圧を阻止する押圧規制機構190を有している構成が開示されている。またこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1には、前記押圧規制機構190が、スイッチ210とキートップ30の押圧部35の間に設置される押圧規制部材(フレキシブル回路基板140及び押圧規制板160からなる)170を具備して構成され、この押圧規制部材170に、キートップ30の押圧部35がスイッチ210を押圧する位置においてこの押圧部35を挿通する押圧部挿通部145,163が設けられている構成が開示されている。またこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1には、押圧規制機構190がさらに、押圧規制部材170とスイッチ210の間に上下動自在に設置されるスイッチ押圧部材180を具備し、このスイッチ押圧部材180の上面に押圧規制部材170に設けた押圧部挿通部145,163においてキートップ30の押圧部35に当接する当接部183を設け、且つスイッチ押圧部材180の下面にスイッチ210を押圧するスイッチ押圧部185を設けている構成が開示されている。
そして前記つまみ10の中立位置において、キートップ30の本体部31を押圧すると、その押圧部35が当接部183を押圧することでスイッチ押圧部材180が下降し、スイッチ押圧部材180のスイッチ押圧部185がその真下に位置する2段スイッチ210を押圧してその2段スイッチをオンオフ操作する。ここでキートップ30を押し込んだ状態のままつまみ10をスライド移動しようとしても、押圧部35がフレキシブル回路基板140と押圧規制板160のそれぞれの押圧部挿通部145,163内に挿入された状態なので、つまみ10のスライド移動はできない。
一方前記キートップ30の押圧を解除した状態でつまみ10をその中立位置からスライド方向Aの一方の方向に指等によって移動すると、図4に示すように摺動型物110がつまみ10とともに移動し、摺動子130の摺動接点135がスイッチパターン143(図2参照)上を摺動し、その電気的出力を変化する。なおつまみ10の移動の際、前述のように当接部183の面とフレキシブル回路基板140の表面とは略同一面に位置しているので、キートップ30の押圧部35の下面がフレキシブル回路基板140に設けた押圧部挿通部145の周囲の部分に引っ掛かることを確実に防止でき、そのスムーズな移動が確実に行える。
なおつまみ10を中立位置から移動した場合、キートップ30の押圧部35は押圧部挿通部145,163内から外れた位置に位置し、つまり押圧部35の下面がフレキシブル回路基板140の表面上に位置するので、キートップ30を押圧することはできず、2段スイッチ210を操作することはできない。言い換えれば押圧部挿通部145,163は、キートップ30の押圧部35がスイッチ210を押圧する位置からずれた状態では挿入されない寸法形状に形成されている。このとき弾発手段100の一方の係止部103(図1参照)はこの係止部103が当接している摺動型物110の一方の当接面116によって押圧されるのでリング部101の内径が小さくなる方向に絞られ(このときこの係止部103はこれが当接していたケース80の係合部87から離れている)、その弾性復帰力によって中立位置への自動復帰力が働き、つまみ10のスライド方向Aへの力を解除すると、つまみ10は元の中立位置に自動復帰し、その電気的出力も中立位置における電気的出力に戻る。
以上のようにこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1によれば、摺動式電子部品の操作を行うつまみ10に、押圧スイッチの操作を行うキートップ30を上下動自在に取り付けたので、つまみ10の摺動操作と、キートップ30の押圧操作とを集中して行うことが可能となる。しかもつまみ10が所定のキートップ押圧位置(この実施形態では中立位置)に位置したときのみにキートップ30による押圧操作を可能にしたので、スイッチ本体200の誤操作を確実に防止できる。
なおこの実施形態において、リング部101を有する弾発手段100を用いたのは以下の理由による。即ち本発明においては、つまみ10の下面から突出するキートップ30の押圧部35が摺動型物110を貫通してその下側まで突出する構成となっている。そこでリング部101を有する構造の弾発手段100を用い、リング部101を摺動型物110の上面に設置して弾発手段100を摺動型物110の外部にほとんど張り出させず、同時に前記押圧部35をリング部101内部に貫通させ、これによって弾発手段100によって押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1が大型化するのを効率的に防止するためである。またこの弾発手段100は摺動型物110の中央に設置できるので、摺動型物110の移動時のバランスを良くすることもできるからである。但しもちろん他の構造の弾発手段100を用いても良く、要は摺動型物110を所定の位置に自動復帰させるように弾発する弾発手段(例えば通常の圧縮コイルスプリングや引っ張りコイルスプリングや板バネ等)であればどのような構成の弾発手段であっても良い。
〔第2実施形態〕
図5は本発明の第2実施形態にかかる押圧スイッチ付摺動式電子部品(具体的に言えば押圧スイッチ付回転式電子部品)1−2の斜視図、図6はその要部概略断面図(図5のB−B線上概略断面図)である。同図に示す押圧スイッチ付摺動式電子部品1−2において、前記押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1と同じである。図5に示すようにこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−2は、取付部材(以下この実施形態では「ケース」という)80の上面側につまみ10とキートップ30と押圧用弾発手段50と保持部材60とを一体化したものを設置し、一方ケース80の下面側に摺動子130を取り付けた摺動型物110とフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とスイッチ押圧部材180とスイッチ体200とを設置して構成されている。この実施形態でもフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とによって押圧規制部材170を構成し、さらにこの押圧規制部材170とスイッチ押圧部材180とによって押圧規制機構190を構成している。
この実施形態において前記実施形態と相違する点は、つまみ10として成形樹脂を略円板状に成形してなる回転式のつまみを用いた点と、これに合わせて図示はしないがフレキシブル回路基板140上に形成する導電パターン(以下この実施形態では「スイッチパターン」という)を円弧状に形成した点と、弾発手段100を省略した点とである。つまみ10の回動角度は図示しないストッパー機構によって所定の範囲に限定され、またつまみ10の中立位置への自動復帰動作は図示しない別の弾発手段によって行われる。
そしてつまみ10が図示する所定位置(この実施形態では中立位置)に位置する場合に、キートップ30の本体部31をつまみ10の上面側から押圧すれば、その押圧部35が当接部183を押圧することでスイッチ押圧部材180が下降し、スイッチ押圧部材180のスイッチ押圧部185がその真下に位置する2段スイッチ210を押圧してその2段スイッチをオンオフ操作する。ここでキートップ30を押し込んだ状態のままつまみ10を回転移動しようとしても、押圧部35がフレキシブル回路基板140と押圧規制板160のそれぞれの押圧部挿通部145,163内に挿入された状態なので、つまみ10の回転移動はできない。一方キートップ30の押圧を解除した状態でつまみ10をその中立位置から回転方向Cの一方の方向に指等によって移動すると、摺動型物110がつまみ10とともに移動し、摺動子130とスイッチパターンとで構成される電気的機能部の電気的出力が変化する。つまみ10を中立位置から移動した場合、キートップ30の押圧部35はフレキシブル回路基板140及び押圧規制板160の押圧部挿通部145,163内から外れた位置に位置するので、キートップ30を押圧することはできず、2段スイッチ210を操作することはできない。
以上のようにこの押圧スイッチ付摺動式電子部品1−2によれば、摺動式電子部品の操作を行うつまみ10に、押圧スイッチの操作を行うキートップ30を上下動自在に取り付けたので、つまみ10の摺動操作(回転操作)と、キートップ30の押圧操作とを集中して行うことが可能となる。しかもつまみ10が所定のキートップ押圧位置(この実施形態では中立位置)に位置したときのみにキートップ30による押圧操作を可能にしたので、スイッチ210の誤操作を確実に防止できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態においてはつまみ10が中立位置にあるときにキートップ30の押圧部35に対向する位置に押圧部挿通部145,163が位置してキートップ30を押圧できるように構成したが、キートップ30を押圧できる位置としては必ずしもつまみ10の中立位置でなくても良く、つまみ10を移動している途中の位置であっても良い。この場合はその途中の位置につまみ10が位置する際にキートップ30の押圧部35に対向する位置に押圧部挿通部145,163を設置すれば良い。また上記実施形態では摺動子とスイッチパターンとによって電気的機能部を構成したが、本発明は他の種々の構成からなる電気的機能部であっても良く、要は摺動型物の移動によって電気的出力を変化する電気的機能部であればどのような構造のものであっても良い。キートップの形状構造も種々の変形が可能であり、要はつまみに上下動自在に設置され且つつまみとともに移動するキートップであればどのような構成のものであっても良い。
また上記実施形態ではフレキシブル回路基板140と押圧規制板160とを合わせて押圧規制部材170を構成したが、例えばフレキシブル回路基板140の代りに硬質の回路基板を用いた場合は押圧規制板160は不要であり、その場合は回路基板のみで押圧規制部材を構成することができる。要は押圧規制機構は、キートップの押圧部がつまみの移動によってスイッチを押圧する以外の位置に位置する際にキートップの押圧を阻止する構成であればどのような構成でも良い。また押圧規制部材170の形状構造も種々の変形が可能であり、要はスイッチとキートップの押圧部の間に設置され、キートップの押圧部がスイッチを押圧する位置においてこの押圧部を挿通する押圧部挿通部が設けられている構成であればどのような構成であっても良い。またスイッチ押圧部材180も種々の変更が可能であり、要は押圧規制部材とスイッチの間に上下動自在に設置され、その上面に押圧規制部材に設けた押圧部挿通部においてキートップの押圧部に当接する当接部を設け且つその下面にスイッチを押圧するスイッチ押圧部を設ける構成であれば、どのような構成であっても良い。
また上記実施形態ではキートップ30をつまみ10内において上方向に押し上げる押圧用弾発手段50を設置したが、押圧用弾発手段50は必ずしも設置する必要はなく、省略しても良い。この場合、スイッチ押圧部材180の当接部183の面を押圧規制部材170の表面(即ちフレキシブル回路基板140の表面)と略同一面としておけば、前述のようにキートップ30の押圧部35の下面が押圧部挿通部145の周囲の部分で引っ掛かることを確実に防止でき、例え押圧用弾発手段50を省略してもそのスムーズな移動が確実に行えて好適である。なお押圧部35は1本とする必要はなく、本体部31の下面から複数本突出させても良い。
押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の上側部分を示す分解斜視図である。 押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の下側部分を示す分解斜視図である。 押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の要部概略断面図である。 押圧スイッチ付摺動式電子部品1−1の動作説明図である。 押圧スイッチ付摺動式電子部品1−2の斜視図である。 押圧スイッチ付摺動式電子部品1−2の要部概略断面図である。
符号の説明
1−1 押圧スイッチ付摺動式電子部品
10 つまみ
30 キートップ
31 本体部
35 押圧部
50 押圧用弾発手段
60 保持部材
80 ケース(取付部材)
81 開口部
100 弾発手段
110 摺動型物
111 弾発手段収納部
130 摺動子(電気的機能部)
140 フレキシブル回路基板
143 スイッチパターン(導電パターン、電気的機能部)
145 押圧部挿通部
160 押圧規制板
163 押圧部挿通部
170 押圧規制部材
180 スイッチ押圧部材
183 当接部
185 スイッチ押圧部
190 押圧規制機構
200 スイッチ体
201 ケース
210 2段スイッチ
1−2 押圧スイッチ付摺動式電子部品

Claims (1)

  1. 取付部材と、取付部材の上面側に取付部材に沿って移動自在に設置されるつまみと、前記つまみに上下動自在に設置され且つつまみとともに移動するキートップと、取付部材の下面側に設置され前記つまみと一体に移動する摺動型物と、取付部材の下面側に設置され前記摺動型物の移動によって電気的出力を変化させる電気的機能部と、取付部材の下面側に設置され前記キートップに設けた押圧部によって押圧されるスイッチと、前記キートップの押圧部が前記つまみの移動によって前記スイッチを押圧する以外の位置に位置する際にキートップの押圧を阻止する押圧規制機構とを具備し、
    前記押圧規制機構は、前記スイッチとキートップの間に設置され前記キートップの押圧部がスイッチを押圧する位置においてこの押圧部を挿通する押圧部挿通部を有してなる押圧規制部材と、
    前記押圧規制部材と前記スイッチの間に上下動自在に設置されその下面に前記スイッチを押圧するスイッチ押圧部を設けるとともにその上面にその上面から突出する挿入部を設けてこの挿入部を前記押圧規制部材の押圧部挿通部内に挿入してこの挿入部の上面である当接部を前記押圧規制部材の表面とほぼ同一面としてなるスイッチ押圧部材とを有して構成されていることを特徴とする押圧スイッチ付き摺動式電子部品。
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