JP3222714B2 - 押圧・回転操作型電子部品 - Google Patents

押圧・回転操作型電子部品

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JP3222714B2 JP00856795A JP856795A JP3222714B2 JP 3222714 B2 JP3222714 B2 JP 3222714B2 JP 00856795 A JP00856795 A JP 00856795A JP 856795 A JP856795 A JP 856795A JP 3222714 B2 JP3222714 B2 JP 3222714B2
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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、押圧操作及び回転操作
の双方によって操作される押圧・回転操作型電子部品に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、各種電子機器のリモートコントロ
ーラや携帯型の電子機器において、操作つまみ等の操作
部を回転操作することによって所定の電気信号を生成す
るエンコーダ等の回転操作型の電子部品と、操作部を押
圧操作することによって動作されるスイッチ等の押圧操
作型の電子部品を備えたものが用いられている。
【０００３】この種の電子機器に用いられる回転操作型
の電子部品と押圧操作型の電子部品は、それぞれ独立の
部品として構成され、それぞれ独立して機器本体等の取
付部に取り付けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように独立に構成
された回転操作型の電子部品と押圧操作型の電子部品
を、それぞれ独立して取付部に取り付けるようにした電
子機器にあっては、回転操作型の電子部品及び押圧操作
型の電子部品を操作するための操作部をそれぞれ設ける
必要がある。
【０００５】このように、回転操作型の電子部品及び押
圧操作型の電子部品に対応してそれぞれ操作部を設ける
と、操作部を取り付けるための取り付けスペースが大き
くなり、リモートコントローラや携帯型の電子機器を小
型化することが困難となってしまう。
【０００６】また、回転操作型の電子部品と押圧操作型
の電子部品の双方を順次操作することによって互いに関
連した機能を実行するように構成されたリモートコント
ローラや携帯型の電子機器がある。この種の電子機器に
おいて、回転操作型の電子部品と押圧操作型の電子部品
がそれぞれ独立して取り付けられていると、互いに関連
した機能を実行するため、各電子部品を操作する二つの
操作部を独立して操作する必要があり、操作性が悪くな
ってしまう。
【０００７】本発明の目的は、リモートコントローラや
携帯型の電子機器の如く携帯して用いられる電子機器の
一層の小型化を実現することを可能となす押圧・回転操
作型電子部品を提供することにある。本発明の他の目的
は、回転操作型の電子部品と押圧操作型の電子部品を共
通の操作部で個別に操作することを可能となす押圧・回
転操作型電子部品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る押圧・回転
操作型電子部品は、上面に接点を有する取付基板と、取
付基板の上面に上面に沿って直線移動可能に配置された
ケース部を有し、一面に所定の接点パターンが形成され
取付基板の面に垂直な回転軸を中心として回転可能にケ
ース部内に収納された回転板と該回転板を回転操作する
操作部とを有する回転型部品部と、ケース部に配置され
回転板の一面に形成された所定の接点パターンに接触し
回転板の回転に対応した電気信号を生成するための第１
弾性接点脚と、ケース部に配置され第１弾性接点脚から
の電気信号を取付基板上の接点に伝達するための第２弾
性接点脚と、回転型部品部の直線移動の一方向にケース
部を押圧付勢する付勢部材と、取付基板上に配設され、
回転型部品部を付勢部材の付勢力に抗して押圧操作する
ことにより動作する押圧型部品部とを備え、第１弾性接
点脚及び第２弾性接点脚を同一の金属板により一体に形
成したことを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】この押圧・回転操作型電子部品は、操作部を回
転操作することによって回転型部品部から電気信号が生
成され、操作部を介して回転型部品部を付勢部材の付勢
力に抗して押圧操作することにより押圧型部品部が動作
される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明に係る押圧・回転操作型電子部
品を押圧操作型のスイッチ付回転型エンコーダに適用し
た例を挙げて説明する。本例の押圧操作型のスイッチ付
回転型エンコーダは、図１に示すように、接点付取付基
板１の上に回転操作型の電子部品としての回転型エンコ
ーダ部２と押圧操作によって動作される押圧操作型の電
子部品としてのプッシュスイッチ部３が配設されてい
る。回転型エンコーダ部２は、接点付取付基板１の上
に、一定の範囲で回転中心軸に直交する方向に移動でき
るように配され、プッシュスイッチ部３は、接点付取付
基板１の上に動かないように固定されて配されている。
【００１１】なお、以下の説明において、接点付取付基
板１は取付基板１、回転型エンコーダ部２はエンコーダ
部２、プッシュスイッチ部３はスイッチ部３と省略して
説明する。取付基板１は、図２に示すように、樹脂成形
によって平板状に構成されている。この取付基板１の平
面状をなす一方の面側には、エンコーダ部２の移動用の
ガイドレール部４と、エンコーダ部２が配設される窪み
５と、スイッチ部３を固定するための押し止め壁６を有
する窪み７及びエンコーダ部２の電気信号を外部へ伝達
するための端子８を有する接点板９が設けられている。
【００１２】エンコーダ部２は、図３及び図４に示すよ
うに、取付基板１の窪み５に嵌めこまれてガイドレール
部４により一定の範囲で図１及び図４に示す矢印Ｈ１方
向である水平方向に動き得るように保持されたケース部
である樹脂製の箱形ケース１０と、この箱形ケース１０
の底面にインサート成形により取り付けられた弾性接点
体３５から上方及び下方に各々突出した第１弾性接点脚
である弾性接点脚１１及び第２弾性接点脚である弾性摺
動接点脚１２と、箱形ケース１０の中央に一体化された
円柱軸１３により回転可能に保持され、円板状で下面に
弾性接点脚１１が弾接する放射状接点板１４を有する樹
脂製の回転体１５と、この回転体１５を回転操作できる
ようにその上方にねじ１６により取り付けられた外周操
作タイプの円板状操作つまみ１７とによって構成され、
図２及び図６に示すように、取付基板１の上のピン状突
起１８に位置決めされたネジリコイルバネ１９により箱
形ケース１０の側面を水平方向に押され、通常状態にお
いて、スイッチ部３から離れた位置にあるように付勢さ
れていると共に、箱形ケース１０の底面から下方に突出
した弾性摺動接点脚１２が取付基板１の接点板９に弾接
している。
【００１３】スイッチ部３は、図４に示すように、操作
ボタン２０がエンコーダ部２に対向し、後端部が押し止
め壁６に当接するように取付基板１の窪み７に嵌めこま
れて固定されている。そして、エンコーダ部２の箱形ケ
ース１０に一体に設けられた駆動用突起２１がスイッチ
部３の操作ボタン２０の先端に当接している。
【００１４】本実施例のスイッチ付回転型エンコーダは
以上のように構成されるものであるが、電子機器に装着
される場合は、図５に示すように、取付基板１の下面の
脚部１Ａ，１Ｂとエンコーダ部２の端子８及びスイッチ
部３の接続用端子２２が、機器のプリント配線基板２３
の取付孔２４Ａ，２４Ｂ，２５，２６に挿入及び半田付
けして接続され、エンコーダ部２の円板状操作つまみ１
７のスイッチ部３の側とは反対側の端部１７Ａが機器の
外装ケース２７の隙間から外部に突出するように取り付
けられている。
【００１５】次に、本実施例のスイッチ付回転型エンコ
ーダの動作について説明する。まず、図６に示すよう
に、エンコーダ部２の上端に取り付けられた円板状操作
つまみ１７の外装ケース２７から突出している端部１７
Ａに接線方向の力を加えて回転させることにより、回転
体１５が箱形ケース１０の中央の円柱軸１３を中心とし
て回転し、その下面の放射状接点板１４の上を上方の弾
性接点脚１１が弾接して摺動し、この接触部分で円板状
操作つまみ１７の回転操作に連動したパルス信号を発生
する。
【００１６】そして、このパルス信号が上方の弾性接点
脚１１から下方の弾性摺動接点脚１２に伝わり、更に下
方の弾性摺動接点脚１２が弾接している取付基板１の上
の接点板９に伝わって外部接続用の端子８を経て電子機
器のプリント配線基板２３の回路に伝達される。
【００１７】また、図７に示すように、取付基板１の上
のネジリコイルバネ１９の付勢力に逆らって、円板状操
作つまみ１７の突出している端部１７Ａに、円板状操作
つまみ１７の中心とスイッチ部３を結ぶ方向である図７
中矢印Ｈ２方向の水平方向の押し力を加えて、エンコー
ダ部２の全体を取付基板１のガイドレール部４に沿って
水平方向に動かし、箱形ケース１０に設けられた駆動用
突起２１で操作ボタン２０を押してスイッチ部３を動作
させ、その信号が接続用端子２２を経て電子機器のプリ
ント配線基板２３の回路に伝達される。
【００１８】円板状操作つまみ１７に加えていた押し力
を除くと、取付基板１の上のネジリコイルバネ１９の弾
性復元力によってエンコーダ部２が押し戻されて元の図
６に示す状態に復帰する。また、上述したように、円板
状操作つまみ１７に押し力を加えてエンコーダ部２全体
を水平方向に動かす場合にも、箱形ケース１０の弾性摺
動接点脚１２は、取付基板１の接点板９上を弾接摺動し
ており、両者間の電気的接続は確保されている。
【００１９】上述の例では、エンコーダ部２の電気信号
を取付基板１の端子８へ伝達する手段として、エンコー
ダ部２の箱形ケース１０の底面から下方に突出した弾性
摺動接点脚１２が取付基板１の接点板９に弾接する構造
としたが、これを取付基板１から弾性摺動接点脚を出し
て箱形ケース１０の底面の接点板に弾接させる構成とし
てもよいことは勿論である。
【００２０】図８は、本発明の押圧・回転操作型電子部
品の他の実施例を示すものであり、上記の実施例のスイ
ッチ付回転型エンコーダのエンコーダ部２の回転体１５
が節度感を伴って回転するようにして、円板状操作つま
み１７を押してスイッチ部３を操作する際に円板状操作
つまみ１７を回してしまうことを防止している。
【００２１】すなわち、図８及び図９において上記実施
例の回転体１５に相当するエンコーダ部の回転体２８の
一方の面である上面に放射状に設けられた凹凸部２８Ａ
に対して、エンコーダ部の固定側となる箱形ケース１０
に取り付けられた弾性脚部３０の先端の弾性変位部であ
るダボ部３０Ａが弾接して円板状操作つまみ３１、すな
わち回転体２８の回転時に節度感を発生するようにした
ものであり、通常状態でダボ部３０Ａは凹凸部２８Ａの
凹部で止まり、ここから動きだす時には少し大きな力を
要するようにしたものである。
【００２２】上記の各実施例では、回転操作型の電子部
品として回転型エンコ−ダを例として説明したが、これ
は回転型可変抵抗器などの他の電子部品でもよいことは
勿論である。
【００２３】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る押圧・回
転操作型電子部品は、回転型部品部と押圧型部品部を一
つの操作部により個別に操作することができるので、部
品自体の小型化を実現でき、リモートコントローラや携
帯用電子機器などの電子機器に取り付けた場合に、取り
付けスペースを小さくでき、機器自体の小型化にも寄与
できる。
【００２４】さらに、回転型部品部と押圧型部品部を連
続して操作する場合に、指を一方の操作部から離して他
方の操作部へ移す必要がないので、迅速に容易に操作す
ることができる。また、回転型部品部と押圧型部品部を
接点を有する取付基板上に装着して、回転型部品部の電
気信号をケース部に配置された第１及び第２弾性接点脚
を介して取付基板の接点へ伝達することにより、これら
を一体とした部品として取り扱うことができるので、回
転型部品部と押圧型部品部との位置関係を正確に保つこ
とができ、押圧操作時の動作が確実であると共に、電子
機器への装着も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る押圧・回転操作型電子部品をスイ
ッチ付回転型エンコーダに適用した例を示す外観斜視図
である。
【図２】上記スイッチ付回転型エンコーダの要部である
接点付取付基板を示す斜視図である。
【図３】上記スイッチ付回転型エンコーダの正面断面図
である。
【図４】上記スイッチ付回転型エンコーダの側面断面図
である。
【図５】上記スイッチ付回転型エンコーダを使用機器に
装着させた状態を示す部分断面側面図である。
【図６】上記スイッチ付回転型エンコーダを構成する回
転型エンコーダ部を説明する一部破断平面図である。
【図７】上記スイッチ付回転型エンコーダを構成するプ
ッシュスイッチ部を説明する平面図である。
【図８】本発明に係る押圧・回転操作型電子部品の他の
実施例を示す側面断面図である。
【図９】上記他の実施例の要部である回転体と弾性脚部
の分解斜視図である。
【符号の説明】
１ 接点付取付基板 １Ａ，１Ｂ 接点付取付基板の脚部 ２ 回転型エンコーダ部 ３ プッシュスイッチ部 ４ ガイドレール部 ５，７ 窪み ６ 押し止め壁 ８ 端子 ９ 接点板 １０ 箱形ケース １１ 弾性接点脚 １２ 弾性摺動接点脚 １３ 円柱軸 １４ 放射状接点板 １５，２８ 回転体 １６ ねじ １７，３１ 円板状操作つまみ １７Ａ 端部 １８ ピン状突起 １９ ネジリコイルバネ ２０ 操作ボタン ２１ 駆動用突起 ２２ 接続用端子 ２３ プリント配線基板 ２４Ａ，２４Ｂ，２５，２６ 取付孔 ２７ 外装ケ−ス ２８Ａ 凹凸部 ３０ 弾性脚部 ３０Ａ ダボ部 ３５ 弾性接点体
フロントページの続き (72)発明者 山本 保 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 榎戸 一浩 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 山岸 豊 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−13433（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−144450（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 25/00 H01H 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 上面に接点を有する取付基板と、 上記取付基板の上面に該上面に沿って直線移動可能に配
    置されたケース部を有し、一面に所定の接点パターンが
    形成され上記取付基板の面に垂直な回転軸を中心として
    回転可能に上記ケース部内に収納された回転板と該回転
    板を回転操作する操作部とを有する回転型部品部と、 上記ケース部に配置され上記回転板の上記一面に形成さ
    れた上記所定の接点パターンに接触し上記回転板の回転
    に対応した電気信号を生成するための第１弾性接点脚
    と、 上記ケース部に配置され上記第１弾性接点脚からの電気
    信号を上記取付基板上の上記接点に伝達するための第２
    弾性接点脚と、 上記回転型部品部の上記直線移動の一方向に上記ケース
    部を押圧付勢する付勢部材と、上記取付基板上に配設され、 上記回転型部品部を上記付
    勢部材の付勢力に抗して押圧操作することにより動作す
    る押圧型部品部とを備え、 上記第１弾性接点脚及び第２弾性接点脚を同一の金属板
    により一体に形成したことを特徴とする 押圧・回転操作
    型電子部品。
  2. 【請求項２】 上記回転型部品部の回転体の一面に放射
    状に形成された凹凸部と、上記回転型部品部の固定部側
    に上記凹凸部に弾接する弾性変位部とを備えることによ
    り、上記回転体が節度感をもって回転することを特徴と
    する請求項１記載の押圧・回転操作型電子部品。
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