JP2008159443A - 共用基板体を用いた回転式電子部品及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリック機構なしとクリック機構付きの両タイプの回転式電子部品の部品の種類を減少できる共用基板体を用いた回転式電子部品及びその組立方法を提供する。
【解決手段】摺接パターン45,47を露出した状態でその周囲に枠部材80を取り付け、底面側にも取付板20を取り付け、取付板20に枠部材80から露出するクリック板結合部25を設けてなる共用基板体10と、摺動子140を取り付けてなる回転つまみ120と、クリック板100とを用意する。クリック付きの回転式電子部品1−1の組み立ては、共用基板体10にクリック板結合部25に結合することでクリック板100を設置し、さらに回転つまみ120を設置することで行う。クリックなしの回転式電子部品1−1Aの組み立ては、共用基板体10の摺接パターン45,47を露出している表面側に回転つまみ120を設置することで行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、クリック付きとクリックなしの両回転式電子部品に共用できる共用基板体を用いた回転式電子部品及びその組立方法に関するものである。
従来、回転式電子部品の中には、その厚みの薄型化や外形の小型化を図ったものがある。例えば特許文献1に示す回転式電子部品は、金属板製の取付板上にフレキシブル回路基板を載置すると共に、前記取付板とフレキシブル回路基板の周囲を囲む部分に樹脂製の枠部材をモールド成形することによって取付板とフレキシブル回路基板とを一体化した基板体を形成し、このフレキシブル回路基板の摺接パターンを露出した面上に摺動子を取り付けた回転つまみを設置することで構成されている。このように構成すれば、基板体の厚みを、取付板とフレキシブル回路基板の厚みだけにすることができるので、回転式電子部品の厚みの薄型化を図ることができる。
一方上記したような薄型の回転式電子部品にクリック機構を設けることが要求される場合があるが、その場合、前記クリックなしの回転式電子部品を構成する部品とは異なる部品によってクリック付きの回転式電子部品を構成する必要があった。
このため両タイプの回転式電子部品を生産しようとした場合、部品の種類が多くなり、生産効率が低下し、生産コストの上昇を招く恐れがあった。
特開2000−183568号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、クリック機構なしとクリック機構付きの両タイプの回転式電子部品の部品の種類を減少でき、生産コストの低減化、生産効率の向上を図ることができる共用基板体を用いた回転式電子部品及びその組立方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、表面に摺接パターンを露出した状態でその周囲に枠部材を取り付け、且つ底面側にも取付板を取り付け、さらに前記取付板に前記枠部材から露出するクリック板結合部を設けてなる共用基板体を具備し、前記共用基板体の摺接パターンを露出している表面側に摺動子を取り付けた回転体を設置してなる回転式電子部品とするか、或いは前記共用基板体の前記摺接パターンを露出している表面側にクリック板及び摺動子を取り付けた回転体を設置してなるクリック付の回転式電子部品とすることを特徴とする共用基板体を用いた回転式電子部品にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記共用基板体は、取付板に前記摺接パターンを形成してなる回路基板を載置すると共に、前記取付板及び回路基板の周囲を前記枠部材でインサート成形してなる構造であることを特徴とする請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記共用基板体は、前記摺接パターンが導電金属板からなると共に、この導電金属板を前記枠部材でインサート成形し、成形した枠部材の底面側に前記取付板を取り付けてなる構造であることを特徴とする請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品にある。
本願請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品の組立方法において、表面に摺接パターンを露出した状態でその周囲に枠部材を取り付け、且つ底面側にも取付板を取り付け、さらに前記取付板に前記枠部材から露出するクリック板結合部を設けてなる共用基板体と、摺動子を取り付けてなる回転体と、クリック板とを用意し、クリックなしの回転式電子部品を組み立てる場合は、前記共用基板体の摺接パターンを露出している表面側に前記回転体を設置することで回転式電子部品を構成し、クリック付の回転式電子部品を組み立てる場合は、前記共用基板体の前記摺接パターンを露出している表面側に前記クリック板結合部に結合することでクリック板を設置し、さらに前記回転体を設置することで回転式電子部品を構成することを特徴とする共用基板体を用いた回転式電子部品の組立方法にある。
請求項1,2,3に記載の発明によれば、摺接パターンを設けてなる基板体を共用基板体としたので、クリック機構なしとクリック機構ありの両タイプの回転式電子部品を構成する部品の種類を減少でき、生産コストの低減化、生産効率の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、摺接パターンを設けてなる基板体を共用基板体としたので、クリック機構なしとクリック機構ありの両タイプの回転式電子部品を構成する部品の種類を減少でき、また組み立て方法も共用化でき、生産コストの低減化、生産効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明を適用した共用基板体10を用いたクリック付きの回転式電子部品(以下「回転式スイッチ」という)1−1の分解斜視図、図2は組み立てたクリック付きの回転式スイッチ1−1の概略側断面図である。図1に示すようにこのクリック付きの回転式スイッチ1−1は、共用基板体10の上にクリック板100と回転体(以下「回転つまみ」という)120とを設置して構成されている。以下各構成部品について説明する。
図3は共用基板体10を構成する各部材(枠部材80を除く)の分解斜視図である。同図に示すように共用基板体10は、取付板20上に回路基板(以下「フレキシブル回路基板」という)40を載置し、フレキシブル回路基板40の3つの端子接続パターン51上にそれぞれ金属端子70の一端を載置した上で、取付板20及びフレキシブル回路基板40の周囲(外周)に図1に示すように樹脂製の枠部材80を取り付ける(以下「成形する」という)ことによって構成されている。なお枠部材80を成形する際、端子接続パターン51と金属端子70は圧接接続される。
取付板20は図3に示すように薄い金属板(例えば厚み0.3mm)によって構成されており、その中央に筒状に絞って突出させた軸部21を設け、またその外周の左右両側2ヶ所ずつから、それぞれ舌片状(帯状)の一対の係止片23とクリック板結合部25と取付部27とを突出して設け、さらに一方の取付部27近傍の外周から1つの舌片状の係止片29を突出して構成されている。係止片23はその先端側の面を取付板20の面よりも少し軸部21の突出側に平行移動して突出するように屈曲されている。クリック板結合部25は取付板20の面と同一面の平面状であり略矩形状に形成されている。取付部27も取付板20の面と同一面の平面状であり略矩形状で長尺に形成されている。係止片29はその先端を軸部21の突出側に略直角に屈曲させている。
フレキシブル回路基板40は可撓性を有する略円形の合成樹脂フイルム(この実施形態ではポレエチレンテレフタレートフイルムを用いているが、他の各種熱可塑性又は熱硬化性の合成樹脂フイルムを用いてもよい)41の中央に貫通する挿通孔43を設け、挿通孔43の周囲の上面に一対の同心円状の摺接パターン(以下「オンオフパターン」という)45,45を設けると共に、オンオフパターン45,45の外周側に一本の円弧状の摺接パターン(以下「コモンパターン」という)47を設け、さらに合成樹脂フイルム41の一辺に3つの端子接続パターン51を設け、各端子接続パターン51と前記オンオフパターン45,45及びコモンパターン47とをそれぞれ連結する連結パターン55,55,59を設けて構成されている。上記各パターンは導電ペースト(銀ペーストやカーボンペースト等)の印刷によって形成されているが、その方法以外に金属箔のエッチングなどによって形成してもよい。また各端子接続パターン51の間には樹脂挿通用の貫通する樹脂挿通孔61が設けられている。
3本の金属端子70は長尺平板状の鉄板製であり、その一端近傍に抜け防止用の幅方向に突出する突起を設けた当接部71を設けて構成されている。
そして共用基板体10を製造するには、まず取付板20の上にフレキシブル回路基板40を載置すると同時に、フレキシブル回路基板40の各端子接続パターン51の上に各金属端子70の当接部71を当接する。このとき軸部21は挿通孔43に挿通される。またフレキシブル回路基板40の端子接続パターン51を設けた部分の底面(下面)側には取付板20は位置しない。なお実際には各金属端子70の当接部71の反対側の端部は図示しないリードフレームに一列に接続されており、下記する枠部材80成形後に切断され各々独立にされる。同様に実際には取付板20の各クリック板結合部25と各取付部27もそれらの先端が図示しないフープ材に設けられたリードフレームに連結されており、下記する枠部材80成形後に切断される。
そしてこれら取付板20とフレキシブル回路基板40と金属端子70とを図示しない金型によって挟持し、取付板20とフレキシブル回路基板40の周囲の部分に形成される金型のキャビティー(枠部材80と同一形状)内に高温高圧の溶融成形樹脂(例えばポリアミド樹脂等)を圧入して満たし、冷却後に金型を取り外せば、図1に示すように取付板20とフレキシブル回路基板40の周囲を枠部材80でインサート成形した共用基板体10が完成する。
このとき枠部材80の底面(下面)は図2に示すように、取付板20の底面(下面)と同一面となっており(即ち取付板20の底面は露出しており)、またフレキシブル回路基板40の端子接続パターン51を形成している部分の底面には取付板20がなく、その上下を枠部材80が挟持し、これによって端子接続パターン51と金属端子70の当接部71間が確実に電気的に接続されている。また枠部材80の上面(フレキシブル回路基板40のパターン形成面側)には、フレキシブル回路基板40のオンオフパターン45,45とコモンパターン47が露出しており、その周囲を囲むフレキシブル回路基板40の表面上には枠部材80が設けられている。枠部材80の一辺からは3本の金属端子70が突出し、また金属端子70を突出しない枠部材80の対向する左右両側壁からは一対ずつのクリック板結合部25と取付部27(図1では何れも一方のみ示す)とが突出している(図1では金属端子70と取付部27とを後工程で下方向に折り曲げた状態を示しているが、枠部材80を成形したときは何れも枠部材80の面と同一面方向に直線状に突出している)。なお取付板20の前記係止片23と係止片29は、何れも枠部材80内に埋設され、取付板20と枠部材80間を強固に固定している。なお枠部材80の対向する左右両側壁から突出する一対のクリック板結合部25の突出長さは短く、下記するクリック板100の厚みよりも少し長い程度である。
クリック板100は図1に示すように、弾性金属板(例えばリン青銅板製)を略円形に形成し、中央に円形の開口101を設けると共に開口101の内周に沿うように半円弧状のクリックアーム103と半円弧状のアーム105とを同心円状に設けて構成されている。クリックアーム103とアーム105とはそれらの両端が開口101の内側の左右対称位置にある基部107に連結されており、何れも基部107の部分を折り曲げることで上方向(共用基板体10から離れる方向)に傾斜している。クリックアーム103の中央には、上方(共用基板体10から離れる方向)に向かって略U字状に屈曲して突出するクリック弾接部109が設けられている。クリック板100の外周の略左右対称の位置(前記共用基板体10の一対のクリック板結合部25に対向する位置)には、外方に向けて舌片状に突出して略垂直に下方向に折り曲げられる一対の被結合部111が設けられている。被結合部111はその内部に矩形状の開口113が設けられ、前記共用基板体10のクリック板結合部25を挿入して結合される構成となっている。これら被結合部111は上記形状を有することで、先端側が外方(クリック板100からその面方向に離れる方向)に向けて所定の弾性をもって開く構造(クリック板結合部25をスナップイン係合する構造)となっている。またクリック板100の外周の略左右対称の所定位置には、外方に向けて舌片状に突出して略垂直に下方向に折り曲げられる一対の位置決め手段(以下「ガイド片」という)115が設けられている。ガイド片115の折り曲げ部分にはその折り曲げを容易とする開口117が設けられている。両ガイド片115は前記共用基板体10の対向する両外周側辺(この実施形態では金属端子70の突出する辺の両側の対向する外周側辺)を挟む位置に設けられている。
図4は摺動子140を取り付けた回転つまみ120を下面側から見た斜視図である。図1,図4に示すように回転つまみ120は、合成樹脂(例えばポリアミド樹脂)を略円板状に成形して構成されており、その中央には前記共用基板体10の軸部21を回動自在に挿通する挿通部121が設けられ、またその下面の挿通部121の周囲の面を摺動子取付面123とし、さらに摺動子取付面123の外周にリング状の凹凸からなるクリック係合部125を設けて構成されている。摺動子取付面123には摺動子140が取り付けられている。摺動子140は弾性金属板(例えばリン青銅板)製であり、リング状の中央基部141から放射状に3つの扇状の基部143を突出し、各基部143から同一円周方向に向けて2対ずつの摺動冊子145を突出して構成されている。2対ある摺動冊子145の内のそれぞれ一方は前記フレキシブル回路基板40に設けたオンオフパターン45,45に摺接する位置に、それぞれ他方はコモンパターン47に摺接する位置になるように設置されている。この摺動子140は各基部143に設けた小孔に前記摺動子取付面123から突出する3本の小突起127を挿入してその先端を熱カシメすることで摺動子取付面123に固定されている。
図5は本発明を適用した共用基板体10を用いたクリックなしの回転式電子部品(以下「回転式スイッチ」という)1−1Aの分解斜視図、図6は組み立てたクリックなしの回転式スイッチ1−1Aの概略側断面図である。この回転式スイッチ1−1Aにおいて、前記図1〜図4に示す実施形態にかかる回転式スイッチ1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図4に示す実施形態と同じである。図5に示すようにクリックなしの回転式スイッチ1−1Aは、共用基板体10の上に回転つまみ120Aを設置して構成されており、前記クリック付きの回転式スイッチ1−1と相違する点は、クリック板100を省略した点と、回転つまみ120Aの形状を一部変更した点のみである。
即ちこの回転式スイッチ1−1Aに用いる共用基板体10は、前記回転式スイッチ1−1に用いる共用基板体10と全く同一構造であり、取付板20上にフレキシブル回路基板40を載置し、フレキシブル回路基板40の3つの端子接続パターン51上にそれぞれ金属端子70の一端を載置した上で、取付板20及びフレキシブル回路基板40の周囲(外周)に樹脂製の枠部材80を成形することによって構成されている。従ってその説明は省略する。
図7は摺動子140を取り付けた回転つまみ120Aを下面側から見た斜視図である。摺動子140の構造は前記回転式スイッチ1−1に用いている摺動子140の構造と同一なので、その説明は省略する。回転つまみ120Aにおいて前記回転式スイッチ1−1に用いる回転つまみ120と相違する点は、回転つまみ120において設けていた凹凸状のクリック係合部125を省略してその面を平面状にした点と、回転つまみ120A上面の挿通部121の周囲に設けた円形の凹部の内径寸法を大きくした点のみである。それ以外の点は回転つまみ120と同一なので、その説明は省略する。
次に、上記クリック付きの回転式スイッチ1−1と、クリックなしの回転式スイッチ1−1Aを組み立てる方法について説明する。即ちまず上記共用基板体10と、クリック板100と、摺動子140を取り付けた回転つまみ120及び回転つまみ120Aとを用意する。
そしてクリック付きの回転式スイッチ1−1を組み立てる場合は、図1,図2に示すように、共用基板体10の上にクリック板100を載置し、その際クリック板100の一対の被結合部111を共用基板体10のクリック板結合部25にスナップイン係合によって結合する。即ちこのスナップイン係合は、クリック板100を共用基板体10上に載置する際に共用基板体10の両クリック板結合部25が両被結合部111を開くように湾曲変形させた後に開口113に係合させて被結合部111が元の状態に戻ることで行われる。このとき同時にクリック板100の一対のガイド片115が、共用基板体10の対向する両外周側辺を挟むことで、クリック板100の面方向のがたつきを確実に防止する。
次にクリック板100の上に、摺動子140を取り付けた回転つまみ120を載置し、回転つまみ120の挿通部121に共用基板体10の軸部21を回動自在に挿通し、軸部21の先端をかしめれば、回転式スイッチ1が完成する。このとき摺動子140の摺動冊子145はオンオフパターン45,45とコモンパターン47に弾接し、クリック板100のクリック弾接部109は回転つまみ120のクリック係合部125に弾接している。
そして回転つまみ120を回転すれば、摺動子140がオンオフパターン45,45とコモンパターン47上を摺動して各金属端子70間のオンオフ出力を変化する。同時に、クリック弾接部109がクリック係合部125の凹凸に弾接していくことでクリック感覚を生じる。また取付板20とクリック板100は金属板製なので、取付板20をアースしておけば(このとき取付板20はアース板となる)、クリック板結合部25と被結合部111の結合によって電気的に接続されているクリック板100もアースされ、これによってフレキシブル回路基板40の露出する表面上に侵入しようとする静電気を取付板20及びクリック板100によって効果的に防止できる。取付板20のアースは、例えば取付部27をアースすることによって行う。なお取付板20の代わりにクリック板100側をアースしても良い。
一方クリックなしの回転式スイッチ1−1Aの組み立ては、図5,図6に示すように、共用基板体10の上に、摺動子140を取り付けた回転つまみ120Aを載置し、回転つまみ120Aの挿通部121に共用基板体10の軸部21を回動自在に挿通し、軸部21の先端をかしめることによって行う。このとき摺動子140の摺動冊子145はオンオフパターン45,45とコモンパターン47に弾接している。そして回転つまみ120Aを回転すれば、摺動子140がオンオフパターン45,45とコモンパターン47上を摺動して各金属端子70間のオンオフ出力を変化する。
以上のようにこの実施形態によれば、摺接パターン(オンオフパターン45とコモンパターン47)を設けてなる基板体を共用基板体10としたので、クリック機構なしとクリック機構ありの両タイプの回転式スイッチ1−1,1−1Aを構成する部品の種類を減少でき、また組み立て方法も共用化でき、同一の組立治具等が使用でき、生産コストの低減化、生産効率の向上を図ることができる。
〔第2実施形態〕
図8は本発明を適用した共用基板体10−2を用いたクリック付きの回転式電子部品(以下「回転式スイッチ」という)1−2の分解斜視図である。図8に示すようにこのクリック付きの回転式スイッチ1−2は、共用基板体10−2の上にクリック板100と回転つまみ120とを設置して構成されている。なおクリック板100と回転つまみ120と摺動子140は、前記第1実施形態の回転式スイッチ1−1で用いたものと同一なので、その説明は省略する。即ちこの回転式スイッチ1−2において前記回転式スイッチ1−1と相違する点は、共用基板体10−2の構造のみである。
即ち共用基板体10−2は、摺接パターン(オンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2)が導電金属板からなると共に、この導電金属板を枠部材80−2でインサート成形し、成形した枠部材80−2の底面側に取付板20−2を取り付けた構造となっている。以下各構成部品について説明する。
図10はオンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2と金属端子70−2とを構成する導電金属板を示す斜視図である。同図に示すように各導電金属板は、オンオフパターン45−2とこのオンオフパターン45−2に連結部55−2によって接続される金属端子70−2とを一体に形成した一対の導電金属板と、コモンパターン47とこのコモンパターン47に連結部57−2によって接続される金属端子70−2とを一体に形成した導電金属板とによって構成されている。そしてこれら導電金属板を金型内に設置し、金型内に形成された枠部材80−2と同一形状のキャビティー内に溶融成形樹脂を注入することで、枠部材80−2内に各導電金属板をインサート成形する。このとき各導電金属板のオンオフパターン45−2及びコモンパターン47−2の表面を枠部材80−2の表面に露出し、また各導電金属板の金属端子70−2を枠部材80−2の外周側面の1辺から突出させる。なお突出した各金属端子70−2は、枠部材80−2成形後に、枠部材80−2から突出したところで図8,図10に示すように下方向に略直角に折り曲げられる。枠部材80−2の中央には下記する取付板20−2の軸部21−2を挿入する円形の貫通する挿入部81−2が設けられ、また枠部材80−2の左右両側辺(金属端子70−2を突出する側辺の両側の側辺)と、もう一方の側辺(金属端子70−2を突出する側辺に対向する側の側辺)の、それぞれ下記する一対の係止片23−2と1つの係止片29−2に対向する位置には、それぞれ1つずつ小突起状(爪状)の取付板係止部83−2が設けられている(図8では1つのみ示す)。
一方取付板20−2は薄い金属板(例えば厚み0.3mm)によって構成されており、その中央に筒状に絞って突出させた軸部21−2を設け、またその外周の左右両側から、それぞれ舌片状(帯状)の一対ずつの係止片23−2とクリック板結合部25−2と取付部27−2とを突出して設け、さらに1つの係止片29−2を突出して構成されている。両係止片23−2と係止片29−2はその先端部分を上方向に略直角に折り曲げ、折り曲げた部分に矩形状の開口からなる係止部231を設けている。クリック板結合部25−2は取付板20−2の面と同一面の平面状であり略矩形状に形成されている。取付部27−2は取付板20−2の面と同一面の平面状であり略矩形状で長尺に形成されており、その略中央部分を下方向に向けて略直角に折り曲げている。
そして基板体10−2の組み立ては、前記枠部材80−2の底面(下面)側に取付板20−2を設置し、その際取付板20−2の軸部21−2を枠部材80−2の挿入部81−2に挿入し、同時に取付板20−2の各係止片23−2,23−2,29−2をそれぞれ枠部材80−2の各取付板係止部83−2にスナップイン係合することによって行う。このようにして組み立てられた基板体10−2を図9に示す。図9に示すようにこのとき一対のクリック板結合部25−2は、枠部材80−2の左右両側辺から少し外方に向けて露出(突出)している。
図11は本発明を適用した共用基板体10−2を用いたクリックなしの回転式電子部品(以下「回転式スイッチ」という)1−2Aの分解斜視図である。この回転式スイッチ1−2Aは、前記回転式スイッチ1−2で用いた共用基板体10−2と同一の共用基板体10−2と、前記図5〜図7に示す回転式スイッチ1−1Aに用いた摺動子140付きの回転つまみ120Aと同一の回転つまみ120Aとを用いて構成している。従ってこれら各部品の説明は省略する。
次に、上記クリック付きの回転式スイッチ1−2と、クリックなしの回転式スイッチ1−2Aを組み立てる方法について説明する。即ちまず上記共用基板体10−2と、クリック板100と、摺動子140を取り付けた回転つまみ120及び回転つまみ120Aとを用意する。
そしてクリック付きの回転式スイッチ1−2を組み立てる場合は、図8に示すように、予め組み立てた共用基板体10−2の上にクリック板100を載置し、その際クリック板100の一対の被結合部111を共用基板体10−2のクリック板結合部25−2にスナップイン係合によって結合する。即ちこのスナップイン係合は、クリック板100を共用基板体10−2上に載置する際に共用基板体10−2の両クリック板結合部25−2が両被結合部111を開くように湾曲変形させた後に開口113に係合させて被結合部111が元の状態に戻ることで行われる。このとき同時にクリック板100の一対のガイド片115が、共用基板体10−2の対向する両外周側辺を挟むことで、クリック板100の面方向のがたつきを確実に防止する。
次にクリック板100の上に、摺動子140を取り付けた回転つまみ120を載置し、回転つまみ120の挿通部121に共用基板体10−2の軸部21−2を回動自在に挿通し、軸部21−2の先端をかしめれば、回転式スイッチ1−2が完成する。このとき摺動子140の摺動冊子145はオンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2に弾接し、クリック板100のクリック弾接部109は回転つまみ120のクリック係合部125に弾接している。
そして回転つまみ120を回転すれば、摺動子140がオンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2上を摺動して各金属端子70−2間のオンオフ出力を変化する。同時に、クリック弾接部109がクリック係合部125の凹凸に弾接していくことでクリック感覚を生じる。また取付板20−2とクリック板100は金属板製なので、何れか一方をアースしておけば、オンオフパターン45−2やコモンパターン47−2に侵入しようとする静電気を取付板20−2及びクリック板100によって効果的に防止できる。取付板20−2のアースは、例えば取付部27−2をアースすることによって行う。
一方クリックなしの回転式スイッチ1−2Aの組み立ては、図11に示すように、共用基板体10−2の上に、摺動子140を取り付けた回転つまみ120Aを載置し、回転つまみ120Aの挿通部121に共用基板体10−2の軸部21−2を回動自在に挿通し、軸部21−2の先端をかしめることによって行う。このとき摺動子140の摺動冊子145はオンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2に弾接している。そして回転つまみ120Aを回転すれば、摺動子140がオンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2上を摺動して各金属端子70−2間のオンオフ出力を変化する。
以上のようにこの実施形態によれば、摺接パターン(オンオフパターン45−2とコモンパターン47−2)を設けてなる基板体を共用基板体10−2としたので、クリック機構なしとクリック機構付きの両タイプの回転式スイッチ1−2,1−2Aを構成する部品の種類を減少でき、また組み立て方法も共用化でき、同一の組立治具等が使用でき、生産コストの低減化、生産効率の向上を図ることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では摺接パターンとしてスイッチパターン(コードパターン)を用いたが、他の各種形状のスイッチパターンや抵抗体パターン等であっても良い。また上記実施形態では回路基板としてフレキシブル回路基板40を用いたが、硬質の回路基板を用いても良い。また上記図1〜図7に示す実施形態では薄型化のため、取付板20の底面を枠部材80の底面と同一面とすることで取付板20の底面を露出させたが、場合によっては取付板20の底面に所定の厚みの枠部材80を設けてもよい。また上記実施形態では、クリック付きとクリックなしの回転式電子部品に用いる回転つまみ120,120Aを2種類としたが、これらを同一の回転つまみ(クリック付きに用いる方の回転つまみ)120のみの1種類としても良い。
クリック付きの回転式スイッチ1−1の分解斜視図である。 クリック付きの回転式スイッチ1−1の概略側断面図である。 共用基板体10を構成する各部材(枠部材80を除く)の分解斜視図である。 摺動子140を取り付けた回転つまみ120を下面側から見た斜視図である。 クリックなしの回転式スイッチ1−1Aの分解斜視図である。 クリックなしの回転式スイッチ1−1Aの概略側断面図である。 摺動子140を取り付けた回転つまみ120Aを下面側から見た斜視図である。 クリック付きの回転式スイッチ1−2の分解斜視図である。 基板体10−2の斜視図である。 オンオフパターン45−2,45−2とコモンパターン47−2と金属端子70−2とを構成する導電金属板を示す斜視図である。 クリックなしの回転式スイッチ1−2Aの分解斜視図である。
符号の説明
1−1 回転式スイッチ(回転式電子部品)
10 共用基板体
20 取付板
25 クリック板結合部
40 フレキシブル回路基板(回路基板)
45 オンオフパターン(摺接パターン)
47 コモンパターン(摺接パターン)
70 金属端子
80 枠部材
100 クリック板
120 回転つまみ(回転体)
140 摺動子
1−1A 回転式スイッチ(回転式電子部品)
1−2 回転式スイッチ(回転式電子部品)
10−2 共用基板体
20−2 取付板
45−2 オンオフパターン(摺接パターン)
47−2 コモンパターン(摺接パターン)
70−2 金属端子
80−2 枠部材
1−2A 回転式スイッチ(回転式電子部品)
120A 回転つまみ(回転体)

Claims (4)

  1. 表面に摺接パターンを露出した状態でその周囲に枠部材を取り付け、且つ底面側にも取付板を取り付け、さらに前記取付板に前記枠部材から露出するクリック板結合部を設けてなる共用基板体を具備し、
    前記共用基板体の摺接パターンを露出している表面側に摺動子を取り付けた回転体を設置してなる回転式電子部品とするか、或いは前記共用基板体の前記摺接パターンを露出している表面側にクリック板及び摺動子を取り付けた回転体を設置してなるクリック付の回転式電子部品とすることを特徴とする共用基板体を用いた回転式電子部品。
  2. 前記共用基板体は、取付板に前記摺接パターンを形成してなる回路基板を載置すると共に、前記取付板及び回路基板の周囲を前記枠部材でインサート成形してなる構造であることを特徴とする請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品。
  3. 前記共用基板体は、前記摺接パターンが導電金属板からなると共に、この導電金属板を前記枠部材でインサート成形し、成形した枠部材の底面側に前記取付板を取り付けてなる構造であることを特徴とする請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品。
  4. 請求項1に記載の共用基板体を用いた回転式電子部品の組立方法において、
    表面に摺接パターンを露出した状態でその周囲に枠部材を取り付け、且つ底面側にも取付板を取り付け、さらに前記取付板に前記枠部材から露出するクリック板結合部を設けてなる共用基板体と、
    摺動子を取り付けてなる回転体と、
    クリック板とを用意し、
    クリックなしの回転式電子部品を組み立てる場合は、前記共用基板体の摺接パターンを露出している表面側に前記回転体を設置することで回転式電子部品を構成し、
    クリック付の回転式電子部品を組み立てる場合は、前記共用基板体の前記摺接パターンを露出している表面側に前記クリック板結合部に結合することでクリック板を設置し、さらに前記回転体を設置することで回転式電子部品を構成することを特徴とする共用基板体を用いた回転式電子部品の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011004953A1 (ko) * 2009-07-09 2011-01-13 대성전기공업 주식회사 로터리 스위치 유니트
WO2011115021A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 矢崎総業株式会社 照明調光装置

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