JP2917762B2 - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

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JP2917762B2 JP19888693A JP19888693A JP2917762B2 JP 2917762 B2 JP2917762 B2 JP 2917762B2 JP 19888693 A JP19888693 A JP 19888693A JP 19888693 A JP19888693 A JP 19888693A JP 2917762 B2 JP2917762 B2 JP 2917762B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理システムに関
し、より特定的には、入力された画像ファイルを共通記
憶手段と複数のローカル記憶手段とのいずれかにネット
ワークを介して転送し格納するようにした画像処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の大型汎用コンピュータに代
わって、処理能力が著しく向上しているパーソナルコン
ピュータやワークステーション等の小型コンピュータを
活用してLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等
を組む動きが活発化している。こうした小型機への移行
は、「ダウンサイジング」と呼ばれ、主としてコストの
削減や開発期間の短縮化を目的として進められている。
印刷・製版、CAD等の画像処理の分野においても、ダ
ウンサイジングが急速に進められている。例えば、分散
配置された複数台の画像処理端末がネットワーク環境下
で動作し、データベースに蓄積された種々のデータを共
用しつつ並行的に所定の画像処理を実行するような画像
処理システムが一般的になりつつある。
【0003】図13は、従来の印刷・製版処理システム
の構成を示すブロック図である。図13において、複数
台の画像処理端末1と、データベース管理装置3と、画
像ファイル入力端末7とは、有線または無線のネットワ
ーク2を介して相互に通信可能に接続される。データベ
ース管理装置3には、共通記憶装置4が接続されてい
る。共通記憶装置4は、記憶容量が大きくかつファイル
を高速にアクセスできるハードディスク、光磁気ディス
ク、メモリディスク等の記憶装置によって構成される。
画像処理端末1には、ローカル記憶装置6が接続され
る。ローカル記憶装置6は、共通記憶装置4に比較して
記憶容量が小さくかつファイルのアクセススピードの低
いハードディスク、光磁気ディスク、メモリディスク等
の記憶装置によって構成される。
【0004】例えば、写真原稿等の複数の原稿の画像を
集版する場合、画像ファイル入力端末7に接続されたス
キャナ等の画像入力装置を用いて原稿の読み取り作業が
行われ、各原稿ごとの画像ファイルが作成される。デー
タベース管理装置3は、全ての画像ファイルを無条件に
画像ファイル入力端末7からネットワーク2を介して受
け取り、共通記憶装置4に書き込む。これによって、全
ての画像ファイルは、共通記憶装置4に格納される。デ
ータベース管理装置3は、共通記憶装置4に対する画像
ファイルの書込および読出を管理するとともに、共通記
憶装置4と各画像処理端末1との間の画像ファイルの転
送を管理する。これによって、各画像処理端末1は、共
通記憶装置4に蓄積された画像ファイルを共通に利用す
ることができる。
【0005】ところで、原稿に傷があったり、原稿の被
写体の背景によけいな電線が写っていたりする場合があ
る。このような場合には、画像ファイルのデータから傷
をなくしたり、電線を削除するようなレタッチ等の画像
処理が、各画像ファイルごとに、各画像処理端末1にお
いて各オペレータで分担して行われる。
【0006】この場合、画像処理端末1を操作する各オ
ペレータには、所定のスケジュールにしたがって、画像
処理のための作業予定が予め割り当てられている。ま
た、データベース管理装置3は、各画像処理端末1にお
いて画像処理する作業予定の画像ファイルを長期トラン
ザクション処理で管理する。ここで、長期トランザクシ
ョン処理は、通常、数時間以上にもわたって画像処理の
作業予定の画像ファイルにライトロックをかけ、共通記
憶装置4で一元的に画像ファイルを格納・管理するもの
である。
【0007】この長期トランザクション処理の下では、
ある画像処理端末1のオペレータがある画像処理の作業
予定の画像ファイルを読み込んだ場合、このオペレータ
が画像処理済みの画像ファイルを共通記憶装置4に再格
納することは許容される。しかし、一旦読み込まれたこ
の画像ファイルを他の画像処理端末1のオペレータが後
から読み込んだり書き込んだりすることは禁止される。
これは、他の画像処理端末1のオペレータによる不当な
画像ファイルの書換処理の実行を防止するためである。
【0008】このため、各画像処理端末1のオペレータ
は、画像処理の作業を開始する前に、画像処理端末1を
操作して、各自に割り当てられた作業予定の画像ファイ
ルを共通記憶装置4からネットワーク2を介して画像処
理を実施するローカル記憶装置6に格納する。これによ
り、ロックがかかる。その後、各オペレータは、画像処
理端末1を操作して、ローカル記憶装置6に格納された
画像ファイルを画像処理端末1の内部メモリに読み出し
て、レタッチ等種々の画像処理を施し、処理済みの画像
ファイルをローカル記憶装置6に格納する。そして、1
つの画像処理の作業が終了すると、各オペレータは処理
済みの画像ファイルを画像処理端末1のローカル記憶装
置6からデータベース管理装置3に逆転送し、共通記憶
装置4に再登録する。これにより、ロックが解除され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の印刷・
製版処理システムでは、画像ファイル入力端末7におい
て入力された画像ファイルを、無条件に、画像ファイル
入力端末7からネットワーク2およびデータベース管理
装置3を介して共通記憶装置4に一旦格納するようにし
ている。このため、各画像処理端末1は、画像ファイル
の画像処理をする前に、作業予定の画像ファイルを共通
記憶装置4からネットワーク2を介してローカル記憶装
置6に格納、すなわちチェックアウトする必要があっ
た。
【0010】ところで、印刷・製版で使用する画像ファ
イルは、ラスタデータで構成されている。このため、こ
の画像ファイルの画像データのデータ量は、一般的に大
きい。例えば、A4原稿の画像ファイル(400L/I
nch)の場合、約60MBにも達する。一方、ネット
ワーク2に高速なLANを使用しても、ネットワーク2
の画像ファイルのデータの実効転送速度は、例えば数M
bit/sec〜数十Mbit/sec程度に制限され
る。このため、ネットワーク2が使用されていない状態
で、ある画像処理端末1からデータベース管理装置3と
の間で画像ファイルを転送するのに十数秒〜数十秒かか
る。
【0011】一方、画像処理が複数の画像処理端末1に
おいて行われるため、同時に他の画像処理端末1もデー
タベース管理装置3から画像ファイルの転送を受ける場
合がある。この場合には、ネットワーク2の負荷が増大
し、ネットワーク2における転送速度が実質的に低下
し、画像ファイルの転送にさらに時間がかかる。一方、
チェックアウトごとにデータベース管理装置3から共通
記憶装置4への画像ファイルの入出力のための時間と、
画像処理端末1からローカル記憶装置6へ画像ファイル
の格納・読出の入出力のための時間もかかる。
【0012】したがって、従来の印刷・製版処理システ
ムでは、オペレータの待ち時間が長くなり、ネットワー
ク2を使用している画像処理端末1の処理効率を下げ、
システム全体の稼働率を低下させるという問題があっ
た。
【0013】従来のCADシステムも、上述した印刷・
製版処理システムと同様に構成されている。ところで、
一般にCADシステムにおいて扱われる画像ファイル
は、ベクトルデータで構成されている。このため、CA
Dシステムにおいて扱われる画像ファイルのデータ量
は、印刷・製版処理システムで扱われる画像ファイルの
データ量の数十分の一程度である。したがって、CAD
システムの場合には、印刷・製版処理システムに比べて
上述の問題点が多少軽減される。しかし、従来のCAD
システムにおいても、上述の問題点があることに変わり
はない。
【0014】本発明は、上述の技術的課題を解決し、オ
ペレータの待ち時間を短くし、ネットワークを使用して
いる画像処理端末の処理効率を上げ、しかもシステム全
体の稼働率を向上させた画像処理システムを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するために、本発明は、以下の構成をとる。請求項1の
画像処理システムは、入力された画像ファイルを共通記
憶手段と複数のローカル記憶手段とのいずれかにネット
ワークを介して転送し格納するようにしたものであっ
て、ネットワークに接続され、共通記憶手段に対する画
像ファイルの書込および読出を管理するデータベース管
理装置と、ネットワークに接続され、それぞれ対応する
ローカル記憶手段から画像ファイルを読み出して所定の
画像処理を施す複数の画像処理端末と、画像ファイルを
入力する画像ファイル入力手段と、ネットワークに接続
され、画像ファイル入力手段によって入力される各画像
ファイルについて、画像処理端末での作業予定の有無を
表す識別情報を少なくとも含むJOB情報ファイルを生
成するJOB情報ファイル生成手段と、ネットワークに
接続され、JOB情報ファイル中の識別情報に基づい
て、画像ファイル入力手段によって入力された画像ファ
イルを共通記憶手段およびローカル記憶手段のいずれか
に分散転送する分散転送手段とを備え、それによって画
像処理端末で作業予定のある画像ファイルは、対応する
ローカル記憶手段に、画像処理端末で作業予定のない画
像ファイルは、共通記憶手段に分散転送される。
【0016】請求項2の画像処理システムは、請求項1
のものにおいて、分散転送手段が、JOB情報ファイル
中の識別情報が画像処理端末での作業予定有りを表す場
合に、対応するローカル記憶手段に転送すべき画像ファ
イルを書き込むだけの空き容量があるか否かをサーチす
る空き容量サーチ手段と、空き容量サーチ手段によるサ
ーチの結果、対応するローカル記憶手段に空き容量があ
るときにはローカル記憶手段に画像ファイルを転送し、
対応するローカル記憶手段に空き容量がないときには共
通記憶手段に画像ファイルを転送する分配手段とを含
む。
【0017】
【作用】請求項1の画像処理システムにおいては、デー
タベース管理装置と、複数の画像処理端末と、JOB情
報ファイル生成手段と、分散転送手段とは、ネットワー
クに接続される。分散転送手段は、JOB情報生成手段
から転送されたJOB情報ファイル中の識別情報に基づ
いて、画像ファイル入力手段によって入力された画像フ
ァイルを共通記憶手段およびローカル記憶手段のいずれ
かに分散転送する。これによって、画像処理端末で作業
予定のある画像ファイルは、対応するローカル記憶手段
に、画像処理端末で作業予定のない画像ファイルは、共
通記憶手段に分散転送される。画像処理端末のオペレー
タが作業予定の画像ファイルを画像処理する場合、この
オペレータが作業する画像処理端末のローカル記憶手段
から作業予定の画像ファイルが呼び出されることにな
る。この場合には、ローカル記憶手段から画像処理端末
に作業予定の画像ファイルを読み出す時間しかかからな
い。このため、共通記憶手段からデータベース管理装置
への読出時間も、ネットワークを介するデータベース管
理装置から画像処理端末への転送時間も、画像処理端末
からローカル記憶手段への格納時間も必要がない。ま
た、ネットワークに対する負荷もかけることもなく、ネ
ットワークの実質的転送速度が高速度に維持される。
【0018】請求項2の画像処理システムは、請求項1
のものにおいて、分散転送手段が、空き容量サーチ手段
と、画像ファイルを転送する分配手段とを含む。空き容
量サーチ手段は、JOB情報ファイル中の識別情報が画
像処理端末での作業予定有りを表す場合に、対応するロ
ーカル記憶手段に転送すべき画像ファイルを書き込むだ
けの空き容量があるか否かをサーチする。分配手段は、
空き容量サーチ手段によるサーチの結果、対応するロー
カル記憶手段に空き容量があるときにはローカル記憶手
段に画像ファイルを転送し、対応するローカル記憶手段
に空き容量がないときには共通記憶手段に画像ファイル
を転送する。このため、作業予定有りの画像ファイルが
失われることがない。したがって、画像処理端末のオペ
レータは、ローカル記憶手段の空き容量を気にせずに作
業を実施できる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の印刷・製版処理
システムの構成を示すブロック図である。図1におい
て、複数の画像処理端末10a〜10nと、データベー
ス管理装置30と、JOB管理装置50と、画像ファイ
ル入力端末70とは、有線または無線のネットワーク2
0を介して相互に通信可能に接続される。画像処理端末
10a〜10n、データベース管理装置30、JOB管
理装置50および画像ファイル入力端末70は、例えば
ワークステーションで構成されている。
【0020】データベース管理装置30には、共通記憶
手段としての共通記憶装置40が接続されている。共通
記憶装置40は、複数の画像ファイルや画像部品等その
他のファイルを大量に格納し、かつ画像ファイルやその
他のファイルを高速にアクセスする必要があるため、記
憶容量が大きくかつシークタイムの早いハードディス
ク、光磁気ディスク、メモリディスク等の記憶装置によ
って構成される。
【0021】画像処理端末10a〜10nには、ローカ
ル記憶手段としてのローカル記憶装置60a〜60nが
個別対応して接続される。ローカル記憶装置60a〜6
0nは、対応する画像処理端末10で画像処理する画像
ファイルや画像処理で使用する画像部品等のファイルを
格納できればよいため、共通記憶装置40に比較して記
憶容量が小さなハードディスク、光磁気ディスク、メモ
リディスク等の記憶装置によって構成される。
【0022】画像ファイル入力端末70には、ローカル
通信を行うためのローカルバス713(例えば、SCS
Iバス)が接続される。ローカルバス713には、原稿
を読み取り、画像ファイルを入力するためのドラムスキ
ャナ714および平面スキャナ715と、入力された画
像ファイルを一旦格納する磁気ディスク装置716が接
続される。
【0023】例えば、各ページ毎に画像(複数または単
数)を挿入する複数ページからなる印刷物の製版の依頼
があった場合、工程責任者は、添付されたカラーフィル
ム等の原稿から仕上がり画像を予想して、画像のレタッ
チ等の画像処理が必要か否か検討する。そして、工程責
任者は、画像処理の要否等に基づいて製版指示書を作成
し、製版指示書をJOB管理装置50、画像ファイル入
力端末70および画像処理端末10a〜10nのオペレ
ータに渡す。
【0024】JOB管理装置50のオペレータは、製版
指示書に基づいて、各画像処理端末10におけるオペレ
ータの作業予定等を定めたJOB情報を入力する。これ
によって、JOB管理装置50は、JOB情報ファイル
を作成する。なお、JOB管理装置50は、後述する画
像ファイル入力端末70、画像処理端末10a〜10n
およびデータベース管理装置30とほぼ同様に構成され
ている。JOB管理装置50において作成されたJOB
情報ファイルは、ネットワーク20を介してデータベー
ス管理装置30、画像ファイル入力端末70および画像
処理端末10a〜10nに転送される。
【0025】画像ファイル入力端末70は、JOB情報
ファイルに基づいて、この画像ファイル入力端末70に
おいて入力した画像ファイルをどの画像処理端末10a
〜10nのローカル記憶装置60a〜60nに転送する
か、あるいはデータベース管理装置30の共通記憶装置
40に転送するかを定め、ネットワーク20を介して作
業予定のローカル記憶装置60a〜60nと共通記憶装
置40とのいずれかにこの画像ファイルを転送する。各
画像処理端末10a〜10nのオペレータは、製版指示
書に基づいて、作業予定にしたがい、画像ファイルのデ
ータにレタッチ等の画像処理を行なう。
【0026】図2は、図1に示す画像ファイル入力端末
70およびローカルバス713付近の構成の一例を示す
ブロック図である。図2において、画像ファイル入力端
末70のシステムバス700には、CPU701、メイ
ンメモリ702、フレームバッファ703、磁気ディス
ク装置705、キーボード707、マウス708および
通信インタフェイス711,712が接続される。フレ
ームバッファ703には、デジタル信号をアナログ映像
信号に変換するD/A変換器709が接続される。D/
A変換器709にはCRTディスプレイ710が接続さ
れる。通信インタフェイス711は、ネットワーク20
に接続される。通信インタフェイス712には、ローカ
ルバス713が接続される。
【0027】CPU701は、通信インタフェイス71
1およびネットワーク20を介してJOB管理装置50
と通信し、JOB情報ファイルを受け取り、磁気ディス
ク装置705に格納する。磁気ディスク装置705に
は、ウインドウシステムや、画像読取プログラムや、画
像転送プログラム等が格納されている。CPU701
は、磁気ディスク装置705に格納されたウインドウシ
ステム、画像読取プログラム、画像転送プログラムや、
JOB情報ファイル等をメインメモリ702に展開し、
これらのプログラムやJOB情報ファイルにしたがって
動作する。
【0028】オペレータは、キーボード707およびマ
ウス708を操作し、ドラムスキャナ714または平面
スキャナ715にセットされた原稿の読み取り範囲、原
稿の読み取り密度、読み取った画像ファイルのファイル
名等を指示するコマンドや各種データを入力する。CP
U701は、オペレータのコマンドや各種データの入力
により、ドラムスキャナ714または平面スキャナ71
5によって入力された画像ファイルを、一旦磁気ディス
ク装置716に格納する。
【0029】なお、原稿の読み取り時のオペレータのコ
マンドや各種データの入力操作をする場合や、読み取っ
た画像ファイルを確認する等の場合においては、CPU
701は、ウインドウや読み取った画像ファイルをフレ
ームバッファ703に読み込んで、CRTディスプレイ
710に表示する。また、CPU701は、通信インタ
フェイス711およびネットワーク20を介してデータ
ベース管理装置30および各画像処理端末10と通信
し、JOB情報ファイルに基づいて磁気ディスク装置7
16に格納された画像ファイルをデータベース管理装置
30または画像処理端末10a〜10nに転送する。
【0030】図3は、図1に示す画像処理端末10aお
よびローカル記憶装置60aの構成の一例を示すブロッ
ク図である。図3において、画像処理端末10aのシス
テムバス100には、CPU101、メインメモリ10
2、フレームバッファ103、磁気ディスク装置10
5、キーボード107、マウス108、通信インタフェ
イス111および入出力インタフェイス112が接続さ
れる。フレームバッファ103にはD/A変換器109
が接続され、D/A変換器109にはCRTディスプレ
イ110が接続される。通信インタフェイス111は、
ネットワーク20に接続される。入出力インタフェイス
112には、ローカル記憶装置60aとして、例えば光
磁気ディスク装置が接続される。他の画像処理端末10
b〜10nおよびローカル記憶装置60b〜60nは、
画像処理端末10aおよびローカル記憶装置60aと同
様に構成されている。
【0031】CPU101は、通信インタフェイス11
1およびネットワーク20を介してJOB管理装置50
と通信し、JOB情報ファイルを受け取り、磁気ディス
ク装置105に格納する。磁気ディスク装置105に
は、ウインドウシステムや、画像処理アプリケーション
や、画像ファイルの読み込みプログラムや、新バージョ
ン画像ファイル生成プログラム等が格納されている。C
PU101は、磁気ディスク装置105に格納されたウ
インドウシステム、画像処理アプリケーション、画像フ
ァイルの読み込みプログラム、新バージョン画像ファイ
ル生成プログラムや、JOB情報ファイル等にしたがっ
て動作する。
【0032】CPU101は、通信インタフェイス11
1およびネットワーク20を介して画像ファイル入力端
末70およびデータベース管理装置30とも相互に通信
できる。この画像処理端末10aで画像処理する作業予
定の画像ファイルが画像ファイル入力端末70から送ら
れてきた場合、CPU101は、この画像ファイルを入
出力インタフェイス112を介してローカル記憶装置6
0aに格納する。オペレータは、キーボード107およ
びマウス108を操作し、レタッチ等のコマンドを用
い、作業予定の画像ファイルについて画像処理を行う。
CPU101は、オペレータのキーボード107および
マウス108の操作にしたがって、作業予定の画像ファ
イルを読み出して、メインメモリ102に展開し、この
画像ファイルに対して所定の画像処理を実行する。
【0033】図4は、図1に示すデータベース管理装置
30および共通記憶装置40の構成の一例を示すブロッ
ク図である。図4において、システムバス300には、
CPU301、メインメモリ302、フレームバッファ
303、磁気ディスク装置305、キーボード307、
マウス308、通信インタフェイス311および入出力
インタフェイス312が接続される。フレームバッファ
303にはD/A変換器309が接続され、D/A変換
器309にはCRTディスプレイ310が接続される。
通信インタフェイス311は、ネットワーク20に接続
される。入出力インタフェイス312には、共通記憶装
置40として、例えば大容量のハードディスク装置が接
続される。
【0034】CPU301は、通信インタフェイス31
1およびネットワーク20を介してJOB管理装置50
と通信し、JOB情報ファイルを受け取り、磁気ディス
ク装置305に格納する。磁気ディスク装置305に
は、ウインドウシステムや、データベースプログラム等
が格納されている。CPU301は、磁気ディスク装置
105に格納されたウインドウシステム、データベース
プログラムや、JOB情報ファイル等にしたがって動作
する。
【0035】CPU301は、通信インタフェイス31
1およびネットワーク20を介して画像ファイル入力端
末70および画像処理端末10a〜10nとも相互に通
信できる。画像ファイル入力端末70から画像処理端末
10a〜10nで画像処理する作業予定のない画像ファ
イルが送られてきた場合、CPU101は、この画像フ
ァイルを入出力インタフェイス312を介して共通記憶
装置40に格納する。共通記憶装置40に格納された画
像部品等のファイルの読み出し要求が画像処理端末10
a〜10nからあった場合、CPU301は、共通記憶
装置40からこのファイルを読み出して、通信インタフ
ェイス311およびネットワーク20を介して要求のあ
った画像処理端末10a〜10nに転送する。
【0036】次いで、図1の印刷・製版処理システムの
動作を詳細に説明する。図5はJOB管理装置50の動
作を示すフローチャートであり、図6はJOB管理装置
50が生成するJOB情報ファイルを示す図である。以
下、これら図5および図6を参照して、JOB管理装置
50におけるJOB情報ファイルの生成と、JOB管理
装置50からJOB情報ファイルを転送する際の動作を
説明する。
【0037】まず、JOB管理装置50のオペレータ
は、製版指示書に基づき、複数の原稿のそれぞれについ
て、JOB名、頁No、画像ファイル名、色数、入力線
数、主走査方向のサイズ(画素数PIX)、副走査方向
のサイズ(画素数PIX)、データ量、作業者名、作業
予定の画像処理端末および画像処理予定の有無の各デー
タを入力する。これによって、JOB管理装置50のC
PUは、図6に示すJOB情報ファイルを生成する(ス
テップa1)。JOB情報ファイルを生成すると、JO
B管理装置50のCPUは、このJOB情報ファイルを
ネットワーク20を介してデータベース管理装置30、
画像ファイル入力端末70および画像処理端末10a〜
10nに転送する(ステップa2)。
【0038】図6において、JOB情報ファイルのJO
B名は、印刷物の製版を行う際の1つの仕事の管理概念
であり、例えば印刷物の製版を発注した会社名に該当す
る。なお、このJOB名は、仕事を階層的に分類するデ
ータとして使用され、ローカル記憶装置60a〜60n
および共通記憶装置40内のディレクトリ情報として用
いられる。頁Noは、JOB名の下位の管理概念であ
り、例えば印刷物の各頁に対応するシリアルNoに該当
する。入力線数は、ドラムスキャナ714または平面ス
キャナ715で原稿を読み取る読み取り密度(Line
/Inch)である。色数は、印刷に用いる色数であ
る。カラー印刷する場合には、通常はイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、墨(K)の4色であ
る。
【0039】主走査方向は、ドラムスキャナ714また
は平面スキャナ715での原稿の読み取り方向である。
例えば、ドラムスキャナ714の場合には、ドラムの回
転方向になる。副走査方向は、主走査方向に直交する方
向である。例えば、ドラムスキャナ714の場合には、
ドラムの回転軸方向になる。主走査方向および副走査方
向のサイズは、画像を形成する1単位ピクセル(画素)
の数である。データ量は、各色について(8ビット/画
素)であれば式(1)により計算する。 データ量(Byte)= 主走査方向サイズ(Pixel)×副走査方向サイズ(Pixel)×色数 …(1) なお、この計算は、JOB管理装置50が自動計算する
ようにしてもよい。
【0040】作業者名は、画像処理端末10a〜10n
で画像ファイルを処理するオペレータの名前である。作
業予定の画像処理端末は、画像ファイルを画像処理する
画像処理端末10a〜10nである。画像処理予定の有
無は、画像処理端末10a〜10nでの画像処理の作業
予定を表す識別情報であり、画像ファイルの画像処理端
末10a〜10nまたは共通記憶装置40への転送にお
いて重要な役割を果たす。「有り」は、画像処理端末1
0a〜10nで画像処理の作業予定が有ることを表す。
「無し」は、画像処理端末10a〜10nでの画像処理
の作業予定が無いことを表す。
【0041】図7は、画像ファイル入力端末70が画像
ファイルを転送する場合のフローチャートである。ま
ず、画像ファイル入力端末70のCPU701は、共通
記憶装置40とローカル記憶装置60a〜60nとのい
ずれかに転送する画像ファイルの数を表すカウンタkの
計数値を初期化する(ステップb1)。次いで、CPU
701は、JOB管理装置50からJOB情報ファイル
を受信する(ステップb2)。次いで、CPU701
は、JOB情報ファイルの行数(図6参照)、すなわち
画像ファイルの総数を見て、共通記憶装置40とローカ
ル記憶装置60a〜60nとのいずれかに転送すべき画
像ファイルの総数Mをレジスタmにセットする(ステッ
プb3)。
【0042】次いで、CPU701は、カウンタkの計
数値を取得し、共通記憶装置40とローカル記憶装置6
0a〜60nとのいずれかに転送した画像ファイルの数
を知る(ステップb4)。例えば、図6の最初に転送す
る画像ファイルF11の場合、カウンタkの計数値は、
「0」である。
【0043】次いで、CPU701は、転送する画像フ
ァイルについてのJOB情報ファイルの「画像処理予定
の有無」の欄を見て、画像処理端末10a〜10nで画
像処理が行われる作業予定が有るか否か判断する(ステ
ップb5)。画像処理予定が有る場合には、CPU70
1は、転送する画像ファイルについてのJOB情報ファ
イルのデータ量の欄を見て、転送する画像ファイルのデ
ータ量を取得する。次いで、CPU701は、作業予定
の画像処理端末10a〜10nのローカル記憶装置60
a〜60nに画像ファイルを格納するだけの空き容量が
有るか否か判断する(ステップb6)。
【0044】空き容量が有れば、CPU701は、作業
予定の画像処理端末10a〜10nのローカル記憶装置
60a〜60nにその画像ファイルを転送する(ステッ
プb7)。例えば、最初に転送される画像処理予定有り
の画像ファイルF11は、画像処理端末10aのローカ
ル記憶装置60aに空き容量が有れば、ローカル記憶装
置60aに転送される。
【0045】なお、ステップb5において画像処理予定
がない場合には、CPU701は、この画像ファイルを
共通記憶装置40に転送する(ステップb8)。例え
ば、図6に示す画像処理予定なしの画像ファイルF21
は、共通記憶装置40に転送される。これによって、ロ
ーカル記憶装置60a〜60nの空き容量が減ることが
防止される。また、ステップb6において、画像処理予
定のある画像処理端末10a〜10nのローカル記憶装
置60a〜60nに画像ファイルを格納するだけの空き
容量が無い場合、CPU701は、この作業予定の画像
ファイルを共通記憶装置40に転送する(ステップb
8)。これによって、この作業予定の画像ファイルが失
われることが無い。したがって、画像処理端末10a〜
10nのオペレータは、ローカル記憶装置60a〜60
nの空き容量を気にせずに作業を実施できる。
【0046】1つの画像ファイルをローカル記憶装置6
0a〜60nと共通記憶装置40とのいずれかに転送す
ると(ステップb7,b8)、CPU701は、カウン
タkの計数値がレジスタmに設定されている画像ファイ
ルの数M以下か否か判断する(ステップb9)。ローカ
ル記憶装置60a〜60nと共通記憶装置40とのいず
れかに未だ転送されていない画像ファイルがある場合
(k<Mの場合)には、カウンタkの計数値を「1」イ
ンクリメントし(ステップb10)、ステップb4〜ス
テップb10を繰り返し実行し、未だ転送されていない
画像ファイルをローカル記憶装置60a〜60nと共通
記憶装置40とのいずれかに転送する。
【0047】ローカル記憶装置60a〜60nと共通記
憶装置40とのいずれかに転送すべき画像ファイル(図
6のM個の画像ファイルF11〜Fn1)を全て転送す
ると、CPU701は、ステップb9においてループを
脱出し、画像ファイルの転送作業を終了する。
【0048】新たな仕事で画像処理端末10a〜10n
で画像処理を実施する場合、通常、ローカル記憶装置6
0a〜60nに格納されている画像ファイル等は、作業
開始前にほとんど削除されている。このため、ローカル
記憶装置60a〜60nの空き容量は、多い(例えば、
数100MB)。したがって、ローカル記憶装置60a
には図6の画像処理予定有りの画像ファイルF11,F
12が、ローカル記憶装置60bには画像処理予定有り
の画像ファイルF23が、…が格納される。一方、共通
記憶装置40には、画像処理予定無しの画像ファイルF
21,F22,…,Fn1が格納される。
【0049】画像処理端末10a〜10nのオペレータ
が作業予定の画像ファイルを画像処理する場合、このオ
ペレータが作業する画像処理端末10a〜10nのロー
カル記憶装置60a〜60nから作業予定の画像ファイ
ルが呼び出されることになる。この場合には、ローカル
記憶装置60a〜60nから画像処理端末10a〜10
nに作業予定の画像ファイルを呼び出す時間しかかから
ない。このため、共通記憶装置40からデータベース管
理装置30への転送時間も、ネットワーク20を介する
データベース管理装置30から画像処理端末10a〜1
0nへの転送時間も必要がない。また、ネットワーク2
0に対する負荷もかけることもなく、ネットワーク20
の実質的転送速度が高速度に維持される。したがって、
オペレータの待ち時間が短時間になるとともに、画像処
理端末10a〜10nの処理効率が高まり、システム全
体の稼働効率が高まる。
【0050】次に、画像処理端末10a〜10nにおけ
るオペレータの操作および画像処理端末10a〜10n
の動作を説明する。ここで、画像処理端末10a〜10
nにおけるオペレータの操作および画像処理端末10a
〜10nの動作は、ほぼ同じである。したがって、画像
処理端末10aにおけるオペレータの操作および画像処
理端末10aの動作を代表して説明する。図8は画像処
理端末10aにおけるオペレータの操作フローを示す図
であり、図9は画像処理端末10aが画像ファイルを読
み込む場合のフローチャートであり、図10は画像処理
端末10aが新バージョンの画像ファイルを生成する場
合のフローチャートである。
【0051】図8において、画像処理端末10aのオペ
レータは、画像処理アプリケーションを起動する(ステ
ップc1)。次いで、オペレータは、製版指示書に基づ
いて、作業対象の画像ファイル名(例えば、図6のF1
2)と、バージョン(例えば、1)とを入力する(ステ
ップc2)。次いで、オペレータは、入力した画像ファ
イルのデータに対して、製版指示書に基づいて、指示通
りにレタッチ等の画像処理を実施する(ステップc
3)。次いで、オペレータは、画像処理が指示通り実施
できたか判断する(ステップc4)。
【0052】指示通り実施できた場合には、作業対象に
なった画像ファイル(F12のバージョン1)を保存し
ておくために、画像処理を実施した画像ファイルに次の
バージョン(例えば、バージョン2が使用されていない
場合にはバージョン2、バージョン2,3,4,5がす
でに使用されている場合にはバージョン6)を入力する
(ステップc5)。次いで、オペレータは、画像処理を
実施した画像ファイルをセーブする(ステップc6)。
ステップc4において画像処理が指示通りできなかった
場合には、画像処理を実施した画像ファイルを破棄し、
終了する。これにより、作業対象になったバージョンの
画像ファイル(例えば、バージョン2,3,4等の処理
作業過程において失敗した場合には、F12のバージョ
ン1,2,3等)が残存し、オペレータは、再び画像処
理をやり直すことができる。
【0053】ここで、ステップc5,c6に基づいて作
成されるデータベース管理ファイルと、画像ファイルの
バージョン遷移について説明する。図11は画像ファイ
ル「F12」について作成されるデータベース管理ファ
イルを示す図であり、図12は画像ファイル「F12」
のバージョン遷移を示す図である。なお、このデータベ
ース管理ファイルは、データベース管理装置30により
作成するようにしてもよいし、画像処理端末10aによ
り作成しデータベース管理装置30に転送するようにし
てもよい。
【0054】バージョンは、図8のステップc5で説明
したように、画像処理端末10aのオペレータが自ら入
力する。このデータベース管理ファイルでは、バージョ
ンの履歴を管理するため、前バージョンも一括して管理
する。画像ファイル「F12」は、画像処理端末:絶対
パス(/(/:ルート)で始まるパス名)で管理され
る。データベース管理ファイルのファイル名は、(オペ
レータに開示するファイル名).(バージョン).(前
バージョン)である。例えば、F12.3.2は、オペ
レータに開示するファイル名が「F12」、バージョン
が「3」、前バージョンが「2」である。また、オペレ
ータが最後にアクセスしたバージョン(図11の「○」
を付した画像ファイル)も、データベース管理ファイル
で管理される。バージョンは、編集処理を行うためのデ
フォルトのバージョン「1」から順次+1ずつインクリ
メントしていく。
【0055】図12において、バージョン1は、画像フ
ァイル入力端末70から転送された画像ファイルF12
そのものである。バージョン2は、例えばバージョン1
の人物の背景に写っている電線を削除した画像ファイル
である。バージョン3は、例えばバージョン2の人物の
肌の色を薄くしたものである。バージョン4は、バージ
ョン2の人物の肌の色を濃くしたものである。バージョ
ン5は、バージョン3で肌の色を薄くしたことに起因し
てニキビが目立つようになったため、このニキビを削除
したものである。このバージョン5を作成する段階にお
いては、データベース管理ファイルの最新アクセスバー
ジョンは、図11に示すように、バージョン3になる。
【0056】次いで、図9の画像処理端末10aが画像
ファイルを読み込む場合のフローチャートを説明する。
なお、図9のフローチャートは、図8のステップc2の
オペレータの操作に伴って実行される。まず、画像処理
端末10aのCPU101は、画像処理アプリケーショ
ンから作業対象の画像ファイルの読み出し要求が有った
か否か判断し、要求が有るのを待つ(ステップd1)。
画像処理アプリケーションから画像ファイルの読み出し
要求が有ると、CPU101は、図6のJOB情報ファ
イルおよび図11のデータベース管理ファイルを参照す
るとともに、ローカル記憶装置60aの空き容量をサー
チし、作業対象の画像ファイル名・バージョンのデータ
量、存在するディレクトリ、ローカル記憶装置60aの
空き容量を取得する(ステップd2)。
【0057】次いで、CPU101は、ローカル記憶装
置60aに作業対象の画像ファイルを格納できる空き容
量が有るか否か判断する(ステップd3)。なお、ロー
カル記憶装置60aの空き容量を判断するのは、ローカ
ル記憶装置60aで画像処理する画像ファイルと画像処
理した画像ファイルをできるだけ、ローカル記憶装置6
0aに残しておくためである。
【0058】ローカル記憶装置60aに空き容量がある
場合には、作業予定の画像ファイルをローカル記憶装置
60aにチェックアウトする(ステップd4)。例え
ば、ローカル記憶装置60aの画像ファイルF12のバ
ージョン2が呼び出され、バージョン4を作成するよう
な場合(図11,図12参照)、ローカル記憶装置60
aのバージョン2の画像ファイルF12がローカル記憶
装置60aにコピーされ、暫定的にバージョンXが付さ
れる。このため、ローカル記憶装置60aには、バージ
ョン2と、バージョン2と同じ内容のバージョンXとの
2つの画像ファイルが存在することになる。これは、画
像ファイルに画像処理を施す場合、画像処理を施す前の
画像ファイルを旧バージョンとして残し、バックアップ
するためである。そして、バージョン2の画像ファイル
F12には、ロックがかけられる。オペレータは、ロー
カル記憶装置60aから読み出したバージョンXの画像
ファイルについて画像処理を行うことになる。
【0059】ステップd3においてローカル記憶装置6
0aに空き容量がない場合には、作業予定の画像ファイ
ルを共通記憶装置40にチェックアウトする(ステップ
d5)。例えば、ローカル記憶装置60aの画像ファイ
ルF12のバージョン3が呼び出され、バージョン5を
作成するような場合(図11,図12参照)、ローカル
記憶装置60aのバージョン3の画像ファイルF12が
共通記憶装置40にコピーされ、暫定的にバージョンX
が付される。そして、バージョン3の画像ファイルF1
2には、ロックがかけられる。オペレータは、共通記憶
装置40から読み出したバージョンXの画像ファイルに
ついて画像処理を行うことになる。
【0060】次いで、図10の画像処理端末10aが新
バージョンの画像ファイルを生成する場合のフローチャ
ートについて説明する。なお、図10のフローチャート
は、図8のステップc5,c6のオペレータの操作に伴
って実行される。図11において説明したように、この
実施例では、画像処理した画像ファイルのバージョン
は、オペレータ自ら入力する。このため、画像処理した
画像ファイルのバージョンという概念が、オペレータに
意識させて管理されることになる。
【0061】なお、従来においてもオペレータは、バー
ジョンを管理することが可能であった。この従来のバー
ジョンの管理は、次のようなものである。画像ファイル
の画像処理が終了すると、オペレータは、バージョンの
変更が有れば、新規の画像ファイル名を入力する。例え
ば、旧バージョンの画像ファイル名が「F12」の場
合、新バージョンの画像ファイル名を「B12」とする
ようなものであった。そして、オペレータは、新バージ
ョンの画像ファイル名B12をデータベース管理装置3
0のデータベース管理ファイルに登録する。そして、オ
ペレータは、新バージョンの画像ファイルB12を共通
記憶装置4にチェックインする。
【0062】しかし、このような従来のバージョン管理
は、オペレータにとって旧バージョンと新バージョンと
の関係がわかりにくく、かえってバージョン管理をしに
くいものであった。また、種々の操作をしなければなら
ないため、オペレータに負担がかかっていた。したがっ
て、この実施例では、オペレータのバージョン管理を容
易にし、オペレータの負担をなくすようにしている。
【0063】図10において、画像処理端末10aのC
PU101は、まず画像ファイルの画像処理が終了した
か否か判断し、画像処理が終了するまで待つ(ステップ
e1)。画像処理が終了すると、ステップe2に進み、
バージョンが変更されたか否か判断する。オペレータに
よって図8のステップc5,c6が実行された場合、C
PU101は、新バージョンの画像ファイルを図11の
データベース管理ファイルに登録する(ステップe
3)。次いで、画像処理した画像ファイルのデータをチ
ェックインする(ステップe4)。すなわち、図9のス
テップd4,d5で説明した暫定的にバージョンXが付
された画像ファイルの上に新バージョンの画像ファイル
がオーバーライトされる。このため、旧バージョンの画
像ファイルと新バージョンの画像ファイルがローカル記
憶装置60aまたは共通記憶装置40に存在することに
なる。そして、旧バージョンの画像ファイルのロックが
解除される。これにより、他の画像処理端末10b〜1
0nのオペレータがこの画像ファイルを使用することが
できる。
【0064】これによって、オペレータは、図8のステ
ップc5において新バージョン「2」,「3」,…の入
力と、ステップc6のSAVE操作をするだけでよい。
このため、オペレータは、画像ファイル名の変更をする
必要がなく、データベース管理ファイルに登録する必要
もなく、新バージョンの画像ファイルをチェックインす
る必要もない。したがって、オペレータのバージョン管
理が容易になり、オペレータの負担がなくなる。
【0065】ステップe2において、バージョンの変更
がない場合には、すなわち、オペレータが図8のステッ
プc4から強制終了した場合には、CPU101は、未
処理または処理不完全な画像ファイルのデータを消去す
る(ステップe5)。このとき、図9のステップd4,
d5で説明した暫定的にバージョンXが付された画像フ
ァイルが消去される。このため、ローカル記憶装置60
aまたは共通記憶装置40の容量に空きができる。そし
て、旧バージョンの画像ファイルのロックが解除され
る。これにより、他の画像処理端末10b〜10nのオ
ペレータがこの画像ファイルを使用することができる。
【0066】なお、図9のフローチャートによりローカ
ル記憶装置60aに空き容量がある限り、画像ファイル
がローカル記憶装置60aからローカル記憶装置60a
にチェックアウトされることになる。また、図10のフ
ローチャートよりローカル記憶装置60aからローカル
記憶装置60aにチェックインされることになる。この
ため、ネットワーク20を使用した画像ファイルの転送
がなくなり、ネットワーク20の負荷が低減され、ネッ
トワーク20の実質的転送速度が維持される。また、ロ
ーカル記憶装置60aからローカル記憶装置60aへの
チェックアウトであるので、画像ファイルの入出力時間
を高速に実行できる。したがって、これによってもオペ
レータの待ち時間が短時間になるとともに、画像処理端
末10a〜10nの処理効率が高まり、システム全体の
稼働効率が高まる。
【0067】なお、上述の実施例においてローカル記憶
装置60a〜60nに光磁気ディスク、共通記憶装置4
0にハードディスクを用いたが、それぞれハードディス
ク、光磁気ディスク、メモリディスク、磁気テープ等の
記憶装置を用いて実施するようにしてもよい。また、印
刷・製版処理システムとして実施したが、CADシステ
ム等の他の画像処理システムで実施するようにしてもよ
い。また、データベース管理装置30とJOB管理装置
50とを別に設けるようにしたが、データベース管理装
置30とJOB管理装置50との両方の機能を備える1
つの装置で実施するようにしてもよい。
【0068】また、ドラムスキャナ714、平面スキャ
ナ715と画像ファイル入力端末70とを用いて実施す
るようにしたが、オフラインメディア、例えばアーカイ
バに画像ファイルを予め入力しておき、アーカイバ入力
装置からネットワーク20を介して画像ファイルを転送
するようにしてもよく、他のネットワークシステムとネ
ットワーク20との間に接続装置を設け、他のネットワ
ークシステムにおいて入力された画像ファイルを接続装
置からネットワーク20を介して転送するようにしても
よい。さらに、マウント等の技法を用いて、共通記憶装
置40を画像処理端末10a〜10nの仮想的なローカ
ル記憶装置とするようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明においては、オペレータ
の作業前に、画像処理端末で作業予定のある画像ファイ
ルは対応するローカル記憶手段に、画像処理端末で作業
予定のない画像ファイルは共通記憶手段に分散転送する
ようにしている。このため、画像処理端末のオペレータ
が作業予定の画像ファイルを画像処理する場合、このオ
ペレータが作業する画像処理端末のローカル記憶手段か
ら作業予定の画像ファイルが呼び出されることになる。
この場合には、ローカル記憶手段から画像処理端末に作
業予定の画像ファイルを読み出す時間しかかからない。
このため、共通記憶手段からデータベース管理装置への
読出時間も、ネットワークを介するデータベース管理装
置から画像処理端末への転送時間も、画像処理端末から
ローカル記憶手段への格納時間も必要がない。また、ネ
ットワークに対する負荷もかけることもなく、ネットワ
ークの実質的転送速度が高速度に維持される。したがっ
て、オペレータの待ち時間が短時間になるとともに、画
像処理端末10a〜10nの処理効率が高まり、システ
ム全体の稼働効率が高まる。
【0070】請求項2の発明においては、JOB情報フ
ァイル中の識別情報が画像処理端末での作業予定有りを
表す場合に、対応するローカル記憶手段に転送すべき画
像ファイルを書き込むだけの空き容量があるか否かをサ
ーチし、対応するローカル記憶手段に空き容量があると
きにはローカル記憶手段に画像ファイルを転送し、対応
するローカル記憶手段に空き容量がないときには共通記
憶手段に画像ファイルを転送するようにしている。この
ため、作業予定有りの画像ファイルが失われることがな
い。したがって、画像処理端末のオペレータは、ローカ
ル記憶手段の空き容量を気にせずに作業を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の印刷・製版処理システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像ファイル入力端末70およびロ
ーカルバス713付近の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図3】図1に示す画像処理端末10aおよびローカル
記憶装置60aの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1に示すデータベース管理装置30および共
通記憶装置40の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】JOB管理装置50の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】JOB管理装置50が生成するJOB情報ファ
イルを示す図である。
【図7】画像ファイル入力端末70が画像ファイルを転
送する場合のフローチャートである。
【図8】画像処理端末10aにおけるオペレータの操作
フローを示す図である。
【図9】画像処理端末10aが画像ファイルを読み込む
場合のフローチャートである。
【図10】画像処理端末10aが新バージョンの画像フ
ァイルを生成する場合のフローチャートである。
【図11】画像ファイル「F12」について作成される
データベース管理ファイルを示す図である。
【図12】画像ファイル「F12」のバージョン遷移を
示す図である。
【図13】従来の印刷・製版処理システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10a〜10n…画像処理端末 20…ネットワーク 30…データベース管理装置 40…共通記憶装置 50…JOB管理装置 60a〜60n…ローカル記憶装置 70…画像ファイル入力端末 714…ドラムスキャナ 715…平面スキャナ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像ファイルを共通記憶手段
    と複数のローカル記憶手段とのいずれかにネットワーク
    を介して転送し格納するようにした画像処理システムで
    あって、 前記ネットワークに接続され、前記共通記憶手段に対す
    る画像ファイルの書込および読出を管理するデータベー
    ス管理装置と、 前記ネットワークに接続され、それぞれ対応する前記ロ
    ーカル記憶手段から画像ファイルを読み出して所定の画
    像処理を施す複数の画像処理端末と、 画像ファイルを入力する画像ファイル入力手段と、 前記ネットワークに接続され、前記画像ファイル入力手
    段によって入力される各画像ファイルについて、前記画
    像処理端末での作業予定の有無を表す識別情報を少なく
    とも含むJOB情報ファイルを生成するJOB情報ファ
    イル生成手段と、 前記ネットワークに接続され、前記JOB情報ファイル
    中の識別情報に基づいて、前記画像ファイル入力手段に
    よって入力された画像ファイルを前記共通記憶手段およ
    び前記ローカル記憶手段のいずれかに分散転送する分散
    転送手段とを備え、それによって前記画像処理端末で作
    業予定のある画像ファイルは、対応する前記ローカル記
    憶手段に、前記画像処理端末で作業予定のない画像ファ
    イルは、前記共通記憶手段に分散転送されることを特徴
    とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記分散転送手段は、 前記JOB情報ファイル中の識別情報が前記画像処理端
    末での作業予定有りを表す場合に、対応する前記ローカ
    ル記憶手段に転送すべき画像ファイルを書き込むだけの
    空き容量があるか否かをサーチする空き容量サーチ手段
    と、 前記空き容量サーチ手段によるサーチの結果、対応する
    前記ローカル記憶手段に空き容量があるときには前記ロ
    ーカル記憶手段に画像ファイルを転送し、対応する前記
    ローカル記憶手段に空き容量がないときには前記共通記
    憶手段に画像ファイルを転送する分配手段とを含む、請
    求項1に記載の画像処理システム。
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