JP2825273B2 - 図面管理方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は図面管理方法及び装置に関し、更に詳しく
は図面を修正・管理する方法及びその方法を実施する図
面管理装置に関する。

（従来の技術） 近年、設計図、写真、文字情報、地図などの画像情報
をコード化し画像データとして保管管理するシステムや
方法が実用化されてきた。殊に、電子計算機利用技術の
発達に伴ない、電子計算機の助けを藉りてコード化した
図面データを管理するCAD（Computer Aided Design）装
置が利用されるようになってきた。

（発明が解決しようとする課題） ところが、このように電子計算機の助けを藉りてコー
ド化された図面を変更、削除する修正作業はオペレータ
が端末に向い、出力されている図形、文字を見ながらカ
ーソルにより指示し、変更や削除する操作と、カーソル
によって指示された個所に新たに図形、文字を追加する
操作を繰り返すことによって行い、その後、修正済の図
面をコード化しシステム中に管理している。

したがって上述した従来のCADを利用した方法により
図面データの修正を行おうとすると、装置とオペレータ
との間に行われる操作に労力を要し、作業時間も長時間
になる欠点を有している。

この発明は、このようなCADを利用した図面管理方法
や装置の欠点を除去するためになされたものであって、
図面の修正が容易であり、しかも修正作業時間が短かく
て済む図面管理方法を提供しようとするものである。

また、この発明はこのような図面管理方法を実施する
に適した図面管理装置を提供しようとするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 以上の目的を達するため、この発明の図面管理方法は
基本的に第１図に示すプロセスに従って処理される。す
なわち、コード化図面データを画像出力するプロセス１
とプロセス１により画像出力された出力画像上へ、原図
面画像と異なる色相のカラーで修正画像を追記するプロ
セス２と、プロセス２により原図面と異なる色相のカラ
ーで追記された修正画像をコード化するプロセス３と、
プロセス３によりコード化された修正画像と原図面を対
応づけて管理するプロセス４とからなるものである。

また、この発明の図面管理装置は第２図に示すよう
に、コード化図面を記憶する図面記憶手段11と、制御指
令により図面データ記憶手段11に記憶されているコード
化図面データを入力し、当該コード化図面の画像を表示
する画像出力手段12と、原図面と異なる色相のカラーで
修正画像を表示する修正画像出力手段13と、上記画像出
力手段12の表示画像を入力すると共に、入力した出力画
像上に上記修正画像出力手段13から入力した修正画像を
追記する修正画像追記手段14と、修正画像追記手段14に
追記された修正画像のカラー表示図面データをコード化
する図面読取り手段15と、この図面読取り手段15によっ
てコード化された修正画像データをコード化する図面読
取り手段11と、当該図面読取り手段15によりコード化さ
れた修正画像データと原図面を対応ずける図形メモリ手
段16と、上記図面データ記憶手段11、画像出力手段12、
修正画像出力手段13、修正画像追記手段14、図面読取り
手段15及び図形メモリ手段16を指令制御する制御手段17
とにより構成するものである。

（作用） 以上のようにこの発明の図面管理方法は、コード化図
面を画像出力した後、画像出力された原図面画像上へ、
原図面と異なる色相の修正カラー画像を追記するから、
原図面画像と修正画像は明らかに識別でき、修正画像の
図面データは容易に、しかも短時間にコード化できる。
したがって、コード化された修正画像データと原図面を
対応づけて管理すれば、原図面と修正画像データの双方
を保存し管理することができるのみならず、同様の方法
を同じ原図に対する別種の修正画像データを作り保存、
管理することも可能である。

さらに、この発明の図面管理装置は制御手段17により
図面記憶手段11、画像出力手段12、修正画像出力手段1
3、修正画像追記手段14、図面読取り手段15及び図形メ
モリ手段16を指令制御するから、上述した図面管理方法
が確実に、しかも自動的に、迅速に実施できる。

（実施例） つぎに、この発明の図面管理装置の一実施例について
説明する。ただし、この図面管理装置は上述した本発明
の図面管理方法を実施する具体的な装置であるから、こ
の図面管理装置をもって、図面管理方法の実施例に代え
ることとする。

第３図は、この発明の図面管理装置の概略構成を示す
ブロック図であり、図中、21は装置全体の図面データの
管理、修正作業を指令・制御する汎用プロセッサ、22は
図面中のコード化された図形、文字情報を記憶させるた
めの二次記憶装置、23は管理されているコード化図面デ
ータの画像を表示するハードコピー装置、24はハードコ
ピー装置23に表示されている画像に原図と異なる色相の
カラーで情報を記入した修正画像を出力するためのカラ
ー画像入力装置、25はカラー画像入力装置24より得られ
た図面画像を記憶するための画像メモリ、26は画像メモ
リ25上の図面データ中の図形、文字情報をコード化する
ための図面読取り部であり、これらの汎用プロセッサ2
1、二次記憶装置22、ハードコピー装置23、カラー画像
入力装置24、画像メモリ25、図面読取り部26はシステム
バスL1に接続している。

以上の構成の図面管理装置によりハードコピー装置23
より出力された図面へ記入される修正カラー図面情報は
汎用プロセッサ21の指令制御により行われる。以下、そ
の動作を第４図に示すフローチャートにより説明する。

先ず、汎用プロセッサ21を起動して二次記憶装置22に
管理されているコード化図面データをハードコピー装置
23を介して出力画像を得る（ステップ31）。

ついで、24によりカラー画像入力装置24により修正カ
ラー画像図面を入力する（ステップ32）。

入力した修正カラー画像はハードコピー装置の出力画
像上に重ね書き、つまり追記する（ステップ33）。

ついで、追記した修正カラー画像のうち、原図面画像
出力部分と、追記部分を色相の異なるカラー情報によっ
て分離する。この処理は原図面出力カラーと追記図面画
像の出力カラーの異なることを利用して、各画像におけ
る色相を求め、この色相をもとにして原画像から修正画
像を分離する。この処理は原図出力カラーと追記画像の
出力カラーが異なることを利用して、各画像における色
相を求め、この色相をもとにして分類し、各画像を背
景、原図面の線、文字、追記部分の線、文字を構成する
画素に分類することにより行ない、さらに追記の線、文
字の部分について、図面読取部26を介して形状を判別
し、図形、文字のコード変換する（ステップ34）。

ついで、追記された線、文字の記入された位置情報を
もとにして、図面読取結果の図形、文字コードを原図面
に対応付ける（ステップ35）。

以上の処理手順により二次記憶装置32に保存されてい
る図面を修正することができる。

なお、本実施例では、カラーの画像入力装置を用いた
例について説明したが、原図面の色相を二値画像入力装
置のドロップアウトカラーとし、出力用紙にドロップア
ウト以外の位置決めマークを付加し、修正画像の画像、
位置検出に二値画像入力装置を用いてよい。

また、上述した実施例ではカラー画像入力装置24は、
ハードコピー装置23に表示された原図の出力画像に、所
要の修正画像情報を原図と異なる色相のカラーにより重
ね書きし、得られた修正画像を画像メモリ装置25へ送
り、図面読取り部によってコード化する例について説明
したが、本発明はこのような構成に限定されることな
く、例えば修正画像装置を用いすて修正しようとする画
像情報を、原図と異なる色相のカラーで表示させると共
に、この修正カラー画像を追記装置へ予め入力しておい
た原図の出力画像上へ入力させて重ね書きさせるように
した上、さらに図面読取装置を介して修正カラー画像を
コード化する構成にしてもよい。あるいは、汎用プロセ
ッサ21により二次記憶装置22、ハードコピー装置23、カ
ラー画像入力装置24、画像メモリー25、図面読取り部26
を指令制御する構成にしているが、このような汎用プロ
セッサ21の代わりに適宜の装置、例えば汎用CPU、ある
いは電気制御装置を適用しても同様の効果を発揮させる
ことができる。

［発明の効果］ この発明にかかる図面管理方法は、上述した構成にな
っているので、原図の修正を精確に行うことができる。
また、修正するに要する時間を短かく済ませることがで
きる。

また、この発明にかかる図面管理装置は上述した図面
管理方法を実施できるように図面データ記憶手段、画像
出力手段、修正画像出力手段、修正画像追記手段、図面
読取り手段及び図形メモリ手段を設け、さらにこれらの
手段を指令制御する制御手段を設けた構成にしているか
ら、従来のCADと異なり装置とオペレータとの対話操作
を軽減することができ、労力及び処理時間を大幅に短縮
できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の図面管理方法の時系列的な流れを示
すプロセス図、第２図はこの発明の図面管理装置の概略
構成を示すブロック図、第３図は実施例の図面管理装置
のブロック構成図、第４図は第３図に示す構成の図面管
理装置の動作の流れを示すフローチャート図である。 11……図面データ記憶手段 12……画像出力手段 13……修正画像出力手段 14……修正画像追記手段 15……図面読取り手段 16……図形メモリ手段 17……制御手段

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】イ 保管管理されているコード化図面を画
   像出力すること、 ロ 当該画像出力された原図面出力画像上へ、原図面画
   像と異なる色相のカラーで修正画像を追記すること、 ハ 上記原図面画像と異なる色相のカラーで追記した修
   正画像をコード化すること、 ニ このコード化した修正画像データと原図面を対応づ
   けて管理することからなる図面管理方法。
2. 【請求項２】画像情報をコード化した図面を記憶する図
   面データ記憶手段と、 制御指令により図面記憶手段に記憶しているコード化デ
   ータを入力し、当該コード化図面の画像を出力する画像
   出力手段と、 原図面と異なる色相のカラーで修正画像を出力する修正
   画像出力手段と、 上記画像出力手段の出力画像を入力すると共に、入力し
   た出力画面上に上記修正画像出力手段から入力した修正
   画像を追記する修正画像追記手段と、 この修正画像追記手段上に出力された画像上に重ね書き
   された修正画像のカラー出力図面をコード化する図面読
   取り手段と、 この図面読取り手段によってコード化された修正画像と
   上記図面データ記憶手段に記憶している原図面を対応づ
   ける図形メモリ手段と、 上記図面データ記憶手段、画像出力手段、修正画像出力
   手段、出力画像メモリ・追記手段及び図形メモリ手段を
   指令制御する制御手段とを備えたことを特徴とする図面
   管理装置。