JP2917331B2 - 白色不透明化ポリオレフィンフイルム - Google Patents

白色不透明化ポリオレフィンフイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、白色不透明化ポリオレフィンフイルムに関
するものであり、特に隠蔽性に優れた白色不透明化ポリ
オレフィンフイルムに関する。
[従来技術] 従来、不透明化ポリオレフィンフイルムの構成として
は、炭酸カルシウム等の無機フィラーあるいはポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン
等の非相溶性樹脂をブレンドし、延伸し、形成されたボ
イドの光散乱により、不透明化するものである(特開昭
61−157547号、特公昭60−37793号等)。
またポリプロピレン固有の結晶変態を利用し、ボイド
を生成する技術も公開されている(特公昭55−40411
号)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、非相溶性成分としてポリアミド、ポリ
エステル、あるいは無機フィラーを大量に添加し、白色
化フイルムとした場合、ボイドの体積が大きいためか、
フイルムの表面が粗面化したり、フイルム表面がデラミ
ネーションしやすく、さらには、非相溶性ポリマーの凝
集エネルギーの違いから生じるフイルム面内の光学濃度
差が生じやすいという欠点がある。また、ポリプロピレ
ンの結晶変態を利用する方法では、隠蔽性が不十分であ
ったり、製膜条件の制御が難しく、隠蔽度のむらが生じ
やすい等の問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決し、フイルム表面がデ
ラミネーションしにくく、隠蔽度が高くかつそのむらの
ない白色不透明化ポリオレフィンフイルムを得ることを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、結晶性ポリプロピレン96.9〜82重量%と該
結晶性ポリプロピレンに非相溶性であり、溶融結晶化温
度が140℃以上である熱可塑性樹脂3〜15重量%と平均
粒子径0.02〜3.0μmの粒子0.1〜3.0重量%とからな
り、フイルム厚みが30μmにおける光学濃度が0.4以上
で、かつフイルム面内での光学濃度差が0.15以下、該フ
イルム表面の光沢度が50%以上であることを特徴とする
白色不透明化ポリオレフィンフイルムとするものであ
る。
本発明のポリプロピレン(以下PPと略称する)は、結
晶性ポリプロピレンの範疇に入るものであって、プロピ
レンモノマー単位以外のα−オレフィン(エチレン、ブ
テン、ヘキセン等、)モノマーを含有することが許され
るが、該PPの5モル%以下としておくことが不透明性を
良好とする上で好ましい。
また、該PP樹脂は、極限粘度([η])が1.4〜2.3dl
/g、アイソタックチックインデックス(II)が96%以
上、メルトフローインデックス(MFI)が、1.0〜10g/10
分の範囲がフイルムの機械特性等の諸物性、および不透
明化の均一性が良好となるので好ましい。
該PPには、本発明の目的を効果的に達成するために特
定の結晶核剤を添加したものが好ましく、その中でもβ
晶を選択的に生じさせる結晶核剤が、フィルムの隠蔽
性、光沢性に優れるので好ましい。具体的な結晶核剤と
して、安息香酸ナトリウム、1、2−ヒドロキシステア
リン酸カルシウム、コハク酸マグネシウムなどのカルボ
ン酸のアルカリまたはアルカリ土類金属塩類、ベンゼン
スルホン酸ナトリウムなどの芳香族スルホン酸系化合物
類、フタロシアニンブルーなどのフタロシアニン類ある
いはキナクリドン類などがあげられる。特にキナクリド
ン類、キナクリドンキノン類が好ましい。
このようなβ晶核剤の含有量としては、本発明のフイ
ルム中に1×10-6〜1×10-4重量%であると隠蔽性が良
好でかつ添加剤による着色の問題が無くなるので好まし
い。
本発明の結晶性ポリプロピレンに非相溶性な熱可塑性
樹脂(以下、単に非相溶性樹脂と略称する)の溶融結晶
化温度は140℃以上であることが必要であり、好ましく
は150〜230℃である。溶融結晶化温度が140℃より低い
場合は、非相溶性樹脂による隠蔽性の発現が困難となる
ので好ましくない。
非相溶性樹脂として、具体的には、ポリ−4−メチル
ペンテン1、ポリ−3−メチルブテン1、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリア
ミド等が挙げられる。この中でも、ポリ−4−メチルペ
ンテン1(以下PMPと略称する)、ポリエチレンテレフ
タレートがPPとの分散性が良く、化学的安定性にすぐれ
るので好ましい。より好ましくはPMPである。
本発明のPMPは4−メチルペンテン1の単独重合体が
好ましいが、共重合体成分としてエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ヘキセン、デセン等の他のモノマーが5モ
ル%以下共重合された共重合体であっても良い。また、
PMPの融解温度は好ましくは230℃以上、より好ましくは
235℃以上である。融解温度がこの値未満ではフイルム
の隠蔽性が不十分となりやすいので好ましくない。ま
た、本発明のPMPのMw/Mnは6以下であることが好まし
い。Mw/Mnが6を越える場合は隠蔽性が不十分となりや
すいので好ましくない。
また、該PMPの特性として、溶融結晶化温度が200℃以
上、メルトフローインデックスが1.0〜80g/10分が、分
散性、隠蔽性がよくなる方向であり好ましい。
また、本発明の非相溶性な熱可塑性樹脂としてのポリ
ブチレンテレフタレート(以下、PBPと略称することが
ある)は、その単独重合体、あるいはイソフタル酸等の
他のエステル形成が可能なモノマーが5モル%以下共重
合された共重合体である。
本発明のフイルムに含まれる非相溶性樹脂の含有量は
3〜15重量%、好ましくは5〜12重量%である。非相溶
性樹脂の含有量が本発明の範囲未満では、隠蔽性が劣
り、本発明の目的とするものを得るのが困難となり好ま
しくない。また、この範囲を越えると、本発明のフイル
ムの表面光沢が低下する方向にあり、また表面層がデラ
ミネーションが起こりやすくなり、印刷、ラミネート等
の加工後において層間剥離の原因となるので好ましくな
い。
本発明のフイルム中に含まれる粒子は、平均粒子径が
0.02〜3.0μm、好ましくは0.05〜1.5μm、より好まし
くは0.1〜0.9μmである。また粒子の含有量は0.1〜3.0
重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%である。PPと非相溶
性樹脂の混合フイルムにおいて、非相溶性樹脂の添加量
の増大にともなって、隠蔽性は高くなるが、得られるフ
イルムの表面の光沢性が低下しやすく、表面層のデラミ
ネーションが生じやすくなる方向にあるが、本発明の範
囲とすることで、上記欠点のない白色不透明ポリプロピ
レンフイルムとなることを骨子としたものである。
本発明の粒子の平均粒子径が本発明の範囲未満では、
粗大な二次凝集粒子が生成しやすくなり、フイルムの表
面欠点が生じやすくなるので好ましくない。またこの範
囲を越える場合はフイルムの表面光沢が低下しやすくな
るので好ましくない。また粒子の含有量が本発明の範囲
未満ではフイルム面内の光学濃度差を小さくする降下が
発揮しにくくなるので好ましくない。またこの範囲を越
える場合はフイルムの表面硬度が低下しやすくなるので
好ましくない。
本発明の粒子とは無機粒子、あるいは熱硬化性の有機
粒子である。例えば、天然シリカ、合成シリカ、サイロ
イド、ゼオライト、酸化チタン、ハイドロタルサイト、
架橋シリコン、架橋スチレン、ベンゾグアナミン粒子な
どが挙げられる。特に合成シリカ、架橋シリコンが好ま
しい。その形状は球状を示し、L/Dが1.5以下が好まし
い。
本発明のフイルムは、フイルム厚み30μmにおける光
学濃度が0.4以上、好ましくは、0.5以上、また光沢度は
50%以上、好ましくは60%以上である。これらについ
て、この範囲未満では、例えは包装フイルムとして、包
装する内容物を隠蔽することが十分でなく、また印刷な
どの仕上がり性(光沢性、色調)が不十分であったりし
て、本発明の目的に適合しない。
白色不透明化フイルムの隠蔽性(例えば、食品などを
包装した場合、包装内容物と密着した場合でも内容物が
判別しにくいなど)は、一般的に、フイルムの光学濃度
が0.5以上であれば十分である。このことから本発明の
フイルム厚みは20μm以上に適用されるのが好ましい。
特に好ましいのは25〜100μmである。
また、本発明フイルムの光学濃度差は0.15以下である
必要がある。0.15を越えると印刷などの仕上がり性、す
なわち色調のむらが生じやすくなるので好ましくない。
本発明の白色不透明化ポリオレフィンフイルムの製造
方法について述べる。
結晶性PPと非相溶性樹脂(例えばPMP)と粒子(例え
ば合成シリカ)を二軸押出機等の押出機に供給し、260
〜320℃の温度で溶融し、十分に混練した後、280℃以
上、好ましくは290〜320℃の温度で、成形口金を用い
て、シート状に成形し、40〜110℃、好ましくは50〜90
℃の温度のドラムに巻き付けて、押出されたシートが60
〜120℃といった高い温度範囲に保持されるようににし
て冷却成形する。特に結晶性PPに結晶核剤、例えばキナ
クリドンが含まれる場合は、本発明を効果的に実施する
には、290℃以上の温度で押出して、シート状に成形
し、70℃未満の温度のドラムに巻き付け冷却固化すると
ともに、溶融シートを40℃以下の温度の空気をスリット
状ノズルから吹き付けるか、あるいは小径の冷却ロール
で押さえ付けて、ドラム面に密着し、冷却固化すること
が、フイルムの光沢度を高め、光学濃度差を小さくする
ので好ましい。次いで、成形した該シートを120〜140℃
の温度に加熱し、周速度の異なるロール間で長手方向に
4〜6倍に延伸し、ただちに室温に冷却する。次いでス
テンエターに導いて140〜170℃の温度で幅方向に6〜10
倍に延伸し、次いで幅方向に12%以下の弛緩を与えつ
つ、150〜170℃の温度で熱固定して巻取る。幅方向の延
伸に際してのフイルムの予熱温度は延伸温度〜延伸温度
+15℃の温度範囲とするのがフイルム表面のデラミネー
ションを改良するので好ましい。
本発明のフイルムの延伸フイルムは、逐次二軸延伸法
が好ましく、同時二軸延伸法は隠蔽性が発現しにくいの
で好ましくない。
本発明のフイルムは、目的に応じて、帯電防止剤、耐
候剤、防曇剤などの添加剤を添加、またはコーテングし
ても良い。また、接着性を改良するための目的で空気雰
囲気中、不活性ガス雰囲気中等でコロナ放電処理などの
公知の処理を施しても良い。
本発明のフイルムは、目的に応じて、エンボス加工、
印刷、押出ラミネーション加工、他の樹脂フイルム、
紙、布などと張り合わせ加工を行ない、用いることがで
きる。
本発明の白色不透明化フイルムは、特に、隠蔽性に優
れ、光学濃度差が少ないため印刷の白色下塗り層が省略
でき、印刷仕上がりが良く、菓子、スナック類の包装及
び装飾用として好適であり、また各種印刷用紙、粘着ベ
ース用としても良好な特性を有している。
[発明の効果] 本発明は、結晶性PPに特定の非相溶性樹脂と微粒子を
併用混合し、特定の逐次二軸延伸をすることにより、白
色不透明化ポリオレフィンフィルムとしたものである。
ポリオレフィンと非相溶性樹脂からなる混合物を延伸し
て生成されるボイドは、大きさが不均一となりやすい
が、そこに球状の微粒子を添加することで微細なボイド
が生成し、フイルムの光学濃度が高く、かつフイルム面
内の光学濃度差が改良される効果を発揮する。これは微
粒子がボイド生成の核剤的作用を果たすもの思われる。
[特性の評価方法] つぎに本発明に関する特性の評価方法を示す。
(1)光学濃度(OD)及び光学濃度差 マクベス社製濃度計504を用いて測定した。入射光量
をI0、透過光量Iとすると OD=−log10(I/I0) で定義される。この値をフイルム厚み30μmに換算した
値を記す。
20cm×20cmの大きさのフイルムの面内で25ポイントを
測定し、その値の最大値と最小値の差を光学濃度差とし
て示す。
(2)光沢度 JIS−Z874(60゜、−60゜)に準ずる。
(3)フイルム厚み ダイヤルゲージ式厚み計(JIS−B−7509、測定子5mm
φ平型)を用いて測定した。
(4)融解温度(Tm),及び溶融結晶化温度(Tmc) 示差走査熱量計(DSC−2型、パーキンエルマー社
製)を用い、サンプル5mgを室温より、20℃/分の昇温
速度で昇温していった際の結晶の溶解に伴う融解吸熱ピ
ーク温度を融解温度(Tm)とする。ついで、280℃の融
解保持温度まで昇温し、5分間保持した後に20℃/分の
冷却速度にて、冷却していった時に、結晶化に伴う潜熱
のピーク温度を溶融結晶化温度(Tmc)とした。
(5)フイルム表面のデラミネーション フイルム表面に幅18mmのセロハンテープ(ニチバン
(株)製、NO405)を長さ50mmを貼りつけて、手剥離
(速度;約200mm/sec)し、フイルム表面の表層部分の
劈開の有無で判定した。
(6)Mw/Mn ゲル浸透クロマトグラフによって、重量平均分子量
(Mw)および数平均分子量(Mn)を求め、その比をMw/M
nとする。
条件は以下の通り。
装置:GPC−150C(WATERS) カラム:shodex KF−80M(昭和電工) 溶媒:O−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添
加、135℃) 試料濃度:0.2(wt/vol)% 流速:1ml/min 分子量校正:単分散ポリスチレン (7)粒子の平均粒子径 溶媒中(例えば、エタノール等)に試料を分散させ、
遠心沈降粒度分布測定装置(堀場製作所製CAPA500)を
もちいて体積平均径を算出し、平均粒径とした。
(8)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し、粒子は溶解させない溶媒を選
択し、熱可塑性樹脂を溶解し、粒子を遠心分離し、粒子
の重量を測定し、その重量比(重量%)を示した。
[実施例] 以下では実施例及び比較例を用いて本発明を詳細に説
明する。
実施例1〜3、比較例1〜2 結晶性PP(極限粘度:1.9dl/g、MI:2.0g/10分)樹脂に
PMPペレット(Mw/Mn:4.0、Tm:240℃、Tmc:218℃)9.0重
量%と平均粒子径0.4μmの真球状の合成シリカを表1
の量を添加し二軸押出機に供給し、280℃の温度であら
かじめ溶融混合し、ペレット状にした。該ペレットを押
出機に供給し、300℃の温度で溶融し、T型口金でシー
ト状に成形し、90℃の温度のドラムに巻き付けてシート
状に冷却固化した。このとき溶融シートに25℃の温度の
圧空をスリット状ノズルより吹き付けるようにして成型
し、シートの冷却状態を均一になるようにした。該シー
トを120℃の温度に予熱した後、130℃の温度で速度の異
なるロール間で長手方向に5.0倍延伸し、ただちに室温
に冷却した。次に該延伸フイルムをテンターに導き、17
0℃の温度に予熱し、引きつづぎ160℃の温度で幅方向に
9.0倍延伸し、次いで幅方向に8%の弛緩を与えつつ160
℃の温度で熱処理を施した後、冷却し巻取った。フイル
ム厚みは30μmになるように押出量を調節した。フイル
ム特性は表1のとおりであった。本発明の範囲のフイル
ムは隠蔽性が良好で、かつ表面光沢性の優れたものであ
った。
比較例3 実施例1の結晶性PP樹脂にPMP樹脂(Mw/Mn:6.5、Tm:2
25℃、moc:195℃)10重量%の混合物を用い、実施例1
と同様にして逐次二軸延伸フイルムを得た。フイルムの
特性は表1のとおりであった。該フイルムは隠蔽性の不
足したものであった。
実施例4〜5 PP樹脂としてγ−キナクリドンを0.0006重量%含有し
た結晶性PP樹脂(極限粘度:1.8dl/g、MI:3.0g/10分)に
平均粒子径0.4μmの真球状の合成シリカを1.0重量%と
PMPペレット(Mw/Mn:4.0、Tm:240℃、Tmc:218℃)を表
1の量添加した樹脂の混合物を二軸押出機に供給し、28
0℃の温度で溶融混合し、ペレット化した。該ペレット
を押出機に供給し、310℃の温度で溶融し、T型口金で
シート状に成型し、60℃の温度のドラムに巻き付けて冷
却固化した。このとき溶融シートに表面温度が60℃の金
属小径ロール(径;100φ、シリコン表面処理ロール)を
押し付け、ドラム面に密着させ、均一な冷却となした。
該シートを実施例1と同様に延伸熱処理して、逐次二次
延伸フイルムを得た。本フイルムの特性は表1のとおり
であった。
比較例4〜5 実施例4に用いた結晶性PP樹脂に、実施例4と同じPM
Pペレットと合成シリカを表1に示した量添加した混合
物をペレット化し、該ペレットを押出機に供給し270℃
の温度で溶融し、T型口金でシート状に成形し、40℃の
温度のドラムに巻き付けて冷却固化した。該シートを実
施例1と同様にして逐次二軸延伸フイルムを得た。その
フイルムの特性は表1のとおりであった。
実施例6 γ−キナクリドンを0.0006重量%含有した結晶性PP樹
脂(極限粘度:1.6dl/g、MI:6.0g/10分)に、130℃の温
度の熱風で5時間乾燥したポリブチレンテレフタレート
(融解温度;218℃、溶融結晶化温度;187℃)10重量%と
平均粒子径1.0μmの架橋シリコン粒子1.0重量%の混合
物を二軸押出機に供給し、280℃の温度で溶融し、ペレ
ット状に成形した。該ペレットを130℃の温度の熱風で
5時間乾燥し、押出機に供給し、300℃の温度で溶融
し、T型口金でシート状に成形し、65℃の温度のドラム
に巻き付けて冷却固化した。このとき溶融シートに25℃
の温度の圧空をスリット状ノズルより吹き付け、溶融シ
ートを冷却ドラム面に押し付け、冷却した。該シートを
実施例1と同様にして、逐次二軸延伸フィルムを得た。
フイルムの特性は表1のとおりであった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199742(JP,A) 特開 平2−311539(JP,A) 特公 昭55−41900(JP,B2) 特公 昭49−34746(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 9/00 - 9/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン96.9〜82重量%と該
    結晶性ポリプロピレンに非相溶性であり、溶融結晶化温
    度が140℃以上である熱可塑性樹脂3〜15重量%と平均
    粒子径0.02〜3.0μmの粒子0.1〜3.0重量%とからな
    り、フイルム厚みが30μmにおける光学濃度が0.4以上
    で、かつフイルム面内での光学濃度差が0.15以下、該フ
    イルム表面の光沢度が50%以上であることを特徴とする
    白色不透明化ポリオレフィンフイルム。
  2. 【請求項2】結晶性ポリプロピレンに非相溶性な熱可塑
    性樹脂が、融解温度が230℃以上、Mw/Mnが6以下のポリ
    −4−メチルペンテン−1であることを特徴とする請求
    項(1)に記載の白色不透明化ポリオレフィンフイル
    ム。
  3. 【請求項3】結晶性ポリプロピレンがβ晶核剤を含有す
    ることを特徴とする請求項(1)又は(2)に記載の白
    色不透明化ポリオレフィンフイルム。
  4. 【請求項4】結晶性ポリプロピレンがβ晶核剤を含有
    し、かつ結晶性ポリプロピレンに非相溶性な熱可塑性樹
    脂がポリブチレンテレフタレートであることを特徴とす
    る請求項(1)に記載の白色不透明化ポリオレフィンフ
    イルム。
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