JPH0226739A - 複合フイルム及びプリンター用印字基材 - Google Patents

複合フイルム及びプリンター用印字基材

Info

Publication number
JPH0226739A
JPH0226739A JP63178322A JP17832288A JPH0226739A JP H0226739 A JPH0226739 A JP H0226739A JP 63178322 A JP63178322 A JP 63178322A JP 17832288 A JP17832288 A JP 17832288A JP H0226739 A JPH0226739 A JP H0226739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
polyester
thermoplastic resin
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63178322A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0696281B2 (ja
Inventor
Kenji Uhara
賢治 鵜原
Hiroaki Kobayashi
弘明 小林
Kenji Tsunashima
研二 綱島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP63178322A priority Critical patent/JPH0696281B2/ja
Publication of JPH0226739A publication Critical patent/JPH0226739A/ja
Publication of JPH0696281B2 publication Critical patent/JPH0696281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Duplication Or Marking (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複合フィルムに関する。更に詳しくはプリン
ター印字基材や像形成用材料に適した複合フィルムに関
する。
[従来の技術] 従来、プリンター印字基材や像形成用材料としては、ポ
リオレフィン系の合成紙をベースとしたものや、原紙の
上に酸化チタンなどの白色顔料を混練したポリエチレン
を耐水層として設け、その上に感光性写真乳剤層を塗布
した、いわゆる印画紙等が知らせている。
また、上記印画紙は破れ易く、耐水性も十分ではない(
端面から吸水)ため、こうした欠点を改良する基材とし
て、熱可塑性樹脂を用いることが提案されぜている。例
えば、酸化チタンと硫駿バリウムを熱可塑性樹脂に配合
した例(特公昭56−4901号)、ポリエステルにW
rt酸バリウムを配合した例(特公昭60−30930
号)、ポリエステルに酸化チタンを配合した例(特開昭
61−118746号〉などが必る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の技術において、印画紙は、破れ易く
、耐水性も十分ではない。また、ポリオレフィン系の合
成紙をベースとしたものは、耐熱i生が悪く、感熱転写
型プリンター用印字基材として用いた場合には、印字し
た際プリント時の熱でカールを起こしたり、印字面が波
打ったりする。
更に、特公昭56−4901号や特公昭60−3093
0号、特開昭61−118746号等における基材フィ
ルムを印字基材に用いた場合、クッション性や表面粗さ
に関する配慮が欠けているため、プリント時の印字適性
が悪く、印字が不鮮明となったり、インクの載りが悪い
、いわゆる後けを生じたりする。特に、画像の鮮明さが
必要とされるビデオプリンターにおいては、不鮮明な画
像した得られず、実用化に至っていない。
又、従来技術では、複合フィルムではなかったため、無
機粒子及び/又は熱可塑性樹脂が高充填された場合、製
膜時の破れや表面の荒れが大きくなるといった問題がお
った。又無機粒子の場合、その粒子表面のポリエステル
との非親和性のためか、ポリエステル中に体積分率で高
充填させるのが困難でおり、従ってクッション率も十分
ではなかった。
本発明は、かかる問題点を解決し、強度、耐熱性に優れ
るポリエステルを用いた複合フィルム、特にプリンター
用印字基材、像形成用材料の用途に適したクッション性
の良い複合フィルムを提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、基本層(A)及び該基本層(A>の少なくと
も片面に設けられた表面層(B)からなる複合フィルム
であって、該基本層(A)はポリエステル100重量部
に対し、該ポリエステルと異種の熱可塑性樹脂及び/又
は無機粒子5〜100重量部を含有せしめた組成物から
なり、該表面層(B)の表面粗さが1.0μm以下であ
り、かつ積層体全体のクッション率が10〜50%であ
ることを特徴とする複合フィルムに関するものである。
本発明にあけるポリエステルとは、ジカルボン酸成分と
して、テレフタル酸、イソフタル酸、イソフタル酸−5
−硫酸ナトリウム塩、アジピン酸、セバシン酸、2.6
−ジカルポキシナフタリン等、ジオール成分として、エ
チレングリコール、1゜4−ブタンジオール、ジエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、シクロヘキサンジメタツール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物などよりなるポリエ
ステルで必る。殿械的強度、耐熱性の点から、エチレン
テレフタレート単位又は2,6−エチレンナフタレート
単位が50モル%以上のポリエステルが好ましく、より
好ましくはエチレンテレフタレート単位又は2,6−エ
チレンナフタレート単位が70モル%以上のポリエステ
ルである。
また、このポリエステルの中には、公知の各種添加剤、
例えば酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、増白剤、蛍光発
色剤等が添加されていて゛もよい。
本発明における熱可塑性樹脂としては、基本層(A)に
用いるポリエステル以外の熱可塑性樹脂を用いる。この
中でも、ポリエステルに対し、非相溶な樹脂が好ましい
。ポリエステルに対し非相溶な熱可塑性樹脂とは、示差
走査熱量計(DSC>で公知の方法での測定において、
ポリエステルと該熱可塑性樹脂とを溶融混合した系にお
いて、ポリエステルに相当するガラス転移温度(以下T
gと略する)以外に該熱可塑性樹脂に相当するTC+が
観測される樹脂でおる。ポリエステルに対し、非相溶な
熱可塑性樹脂は、ポリエステル中では、粒子状に分散し
、延伸によりポリエステルフィルム中に空所を形成せし
める効果が大きい。このような熱可塑性樹脂の融点は、
ポリエステルの融点よりも低温でおり、かつフィルム支
持体を配向させるに用いる温度よりも高温で必ることが
好ましい。かかる点から、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ4−メチル−1−ペンテンのようなオレフィン
系の重合体又はその共重合体が好ましい。
特にポリプロピレン系が好ましい。延伸による空所を微
細化し、表面粗さを小さくするために、カルボキシル基
やエポキシ基等の極性基ヤポリエステルと反応性のある
官能基をもったオレフィン系の重合体及び共重合体を添
加すると分散径が小さくなり、ひいては延伸による空所
を微細化でき、表面粗さも小さくなるので更に好ましい
本発明でいう無機粒子とは、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ
、タルク、クレー等が挙げられる。
この中でも、プリント時の印字適性点から粒子形状が粒
状の酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ等の粒状が好
ましい。
また、無機粒子の平均粒径は、0.1〜4μmが好まし
く、より好ましくは0.3〜3μmである。
本発明においては、かかる熱可塑性樹脂及び/又は無機
粒子を基本層(A)のポリエステル100重量部に対し
5〜100重量部、好ましくは10〜50重量部含有さ
せる。熱可塑性樹脂と無機粒子両者を基本層のポリエス
テルに含有せしめるのが好ましい。含有量がこの範囲よ
り少ないと積層全体のクッション率を本発明範囲内にす
ることが難しく、印字適性に優れた印字基材が得られな
い。一方、多すぎると、延伸工程での破れが頻発して好
ましくない。
本発明の表面@(B)の基本となる樹脂組成物としては
、溶融押出可能な熱可塑性樹脂であれば特に限定されな
いか、好ましくは前述の如きポリエステルである。この
表面層(B)のポリエステルにも、前述の如き熱可塑性
樹脂及び/又は無機粒子を含有せしめてもよいが、本発
明範囲の表面粗さに容易にコントロールすうためには、
無機粒子のみが好ましく、また該無機粒子の平均粒径は
、0.3〜3μmが好ましい。
熱可塑性樹脂及び/又は無機粒子をポリエステル中に混
合する方法は、予め溶融混合し、それを押出してもよく
、また押出成形中に添加してもよいが、無機粒子を混合
する場合は、ポリエステルの重合時に添加する方法が好
ましい。
上述の如き基本層(A>と表面層(B)とを積層するこ
とによって、積層体仝休のクッション率と表面粗さが適
切なフィルムを製造することが可能となった。
本発明におけるフィルムの積層方法は、基本層(A>及
び表面層(B)が溶融状態にあるとき積層されるのが最
も好ましい。
また、積層構成は、(B>/(A>又は(B)/ (A
)/ (B)が好ましいが、これら以外の積層体であっ
てもよい。
本発明の積層体全体のクッション率は、10〜50%、
好ましくは20〜40%である。フィルムが硬くてクッ
ション率がこの範囲より小さい場合は、例えば印字基材
として用いた場合、プリント時の印字適性が改良されな
い。一方、クッション率がこの範囲より大きいものは、
逆に表面が柔かすぎて塑性変形し、印字面の美観が損わ
れるため好ましくない。
本発明でいうクッション率とは、フィルムに一定荷重を
かけた時の厚さ変化量を定量化したものでおる。
本発明における複合フィルムの表面層(B)の表面粗ざ
Raは、1.0μm以下、好ましくは0゜21μm以下
、更に好ましくは0.16μm以下である。表面粗さR
aがこの値より大きいと、印字基材として使用した場合
の印字適性が改良されない。
本発明における複合フィルムの白色度は75%以上が望
ましく、光線反射率は80%以上が好ましいが、これら
に限定されるものではない。
本発明の複合フィルムは、機械的強度、寸法安定性の点
から、少なくとも一軸に延伸されているのが好ましい。
二軸に延伸する場合も、公知の方法(逐次又は同時二輪
延伸方法)を用い得る。
また、本発明の複合フィルムの厚みは25〜350μm
が好ましい。より好ましくは50〜200μmである。
複合フィルムがこの範囲より簿いと、印字基材としての
腰が弱すぎ、一方この範囲より厚いと硬すぎて取扱いに
くい。
又、延伸により積層フィルムを作成する場合、無定形シ
ートの厚み構成比に関して、層(A)の構成する厚みT
aと層(B)の構成する厚みTbの化工a/Tbは、0
.5〜50が好ましく、より好ましくは1〜10である
。厚みの比Ta/Tbがこの範囲以上でおると表面層の
平滑化効果が小さくなり、延伸後の表面粗さが大きくな
り、印字適性に劣ることがある。また上記範囲以下で必
ると、クッション率の適正化の点において不利となるこ
とがおる。
次に、本発明の複合フィルムの製造方法について一例を
挙げて説明する。本発明がこれらの例に限定されるもの
でないことはもちろんである。
予め真空乾燥された@(A)用及び層(B)用のポリマ
ーチップを、そ、れぞれ250〜310℃に加熱された
2つの押出機に別々供給し、溶融する。次にスリット状
口金内で、層(A)用ポリエステルの片面、又は両面に
層(B)用ポリエステルを積層して押出し、2層又は3
層のシート状物に成形する。更にこのシートを表面温度
30〜60℃の冷却ドラムで冷却固化せしめ、無定形シ
ートとした債、80〜110℃に加熱した予熱ロール群
に導き、縦延伸し、20〜30℃のロール群で冷却する
。続いて縦延伸したフィルムの両端をクリップでつかみ
ながら、テンターに導き、80〜120℃に加熱された
雰囲気中で横延伸する。
延伸倍率は、縦・横それぞれ2〜5倍に延伸するが、面
積倍率は6〜15倍である。
面積倍率が小さいと、延伸むらを生じ易く、この範囲よ
り大きいと、延伸時に破れを生じ易く、製膜が安定しな
い。場合により、こうして得られた二軸延伸フィルムを
190〜230 ’Cの熱固定温度で処理するのもよい
このような方法により本発明フィルムを得ることができ
る。
又は、このフィルムをプリンター用印字基材として用い
る場合、印字されるリインキを受容する層の形成は、バ
ーコード、リバースコート、グラビアコートなどの公知
の方法で本発明フィルムに塗布することができる。
し測定及び評価方法] (1)  クッション率 三豊製ダイヤルゲージのスピンドル上部に109の台座
を取りつけ、スピンドルをもち上げて測定台にセットし
たサンプルの上に下す。台座の上に50C1の分銅を載
せ、5秒後の厚みを読みとり、この時の値を8μmとす
る。台座の分銅を500qのものと取り替え、5秒後の
厚みを読みとり、この時の値をbIimとし、次式によ
りクッション率Cを算出した。
c= 1 oox (a−b> 、”a  (%)注)
ダイアルゲージのタイプ: N 0 、 2109−1
0測定子:3mmφ硬球 (2)平均粒子径 無機粒子をエタノール中に分散させ、遠心沈降式粒度分
布測定装置(濡場製作所製CAP△500)を用いて測
定し、体積平均径を算出し、平均粒子径とした。
<3)表面粗さRa J lS−8−0601に従って、触針式表面粗さ計(
小板研究所’$4  ET−10>で測定した。
測定倍率は、5万倍、測定長は、1mmとし、5回の測
定値を平均した。
(4)  プリント時の印字適性 フィルム上にインク受容層を3μmコーティングした後
、シャープ製ビデオプリンター−GZP10B/Wにて
プリントし、プリント状態を観察して判定した。
O:印字、画像が良好(本発明の目的は範囲内で好まし
い) ×:印字、画像が不鮮明てあ、一部欠落しているもの(
本発明の目的に達しない) (5)  ポリプロピレンのアイソタクチック・インデ
ックス(1,1)は、沸[1n−へブタンの抽出残置(
wt%)で表わす。
(6)  ポリプロピレンの極限粘度[η]は、AST
M  D1601に従って、テトラリン中135℃で測
定した。旧/g単位で表わす。
(7)  ポリエステルの極限粘度は、ASTM  D
1601に従って、O−クロロフェノール中で測定した
もので、di/Clで表わす。
(8)  光線反射率:日立製作所製分光光度計323
型で測定し、白さの代表値とぎれる450nmの反射率
を用いた。MCl0白板を100%基準とした。
(9)白色度: J l5−L1073の2波長法によ
り求めた値であり、目視判定とよく合う。
白色度H=4B−3G ここで、B:分光光度計で測定した450nmの反射率 G:分光光度計で測定した550止の 反射率 [実施例] 以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明の一実tM
態様を説明する。
実施例1 平均粒子径1μmの炭酸カルシウム15重間部、ポリプ
ロピレン(極限粘度[η]=2.0、アイツタクチイッ
ク・インデックス(1,I)=97>10重置部、慣用
のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘
度(1,V)=0.60>からなる組成物を基本層(A
>とし、平均粒、子径0.6μmの炭酸カルシウム15
重量部、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレ
ート(I。
V=0.60>85重量部からなる組成物を表層(B)
として、両者をスリット状口金で積層して押出し、無定
形シートを得た。この無定形シートにおいて、積層構成
をB/A/Bの3層とし、それぞれの厚みを50μm1
500μm150μmとした。その後90℃に加熱した
予熱ロール群で予熱し、延伸区間は非接触にして3.3
倍に縦延伸して25°Cのロール群で冷却し、引続き延
伸されたフィルムの両端部をクリップでつかみ、テンタ
ー内に導き、100″Cの雰囲気中で3.0倍に横延伸
した後、200℃の雰囲気中で熱固定し、3層積層フィ
ルムを得た。この積層フィルムの表面粗ざRat、to
、02μm、クッション率は30%であった。
得られたフィルム上にインクの受容層として、下記組成
物を3μm(固形分)の厚みにバーコードし、プリンタ
ー用印字のフィルムを得た。
・ポリエステル樹脂(東洋紡バイロン200)10重量
部 ・アミン変性シリコーン(信越化学工業製KF−393
>             0.5重量部・エポキシ
変性シリコーン(信越化学工業製X−22−343> 
        0.5重量部・トルエン/メチルエチ
ルケトン−1フ190重量部 得られた印字フィルムは、プリント時の印字適性が良好
あった。
比較例1〜2 実施例1の無定形シートにおいて、積層構成をB/A/
Bの3層とし、それぞれの厚みを5μm1590um1
5.umとした(比較例1)。
また、積層構成をB/A/Bの3層とし、それぞれの厚
みを200μm/100μm/20C1mとした(比較
例2)。
それ以外は、実施例1と同様の手法でフィルムを作成し
、評価を行なった。その結果を第1表に示した。
これらの結果から、基本層(A)の厚みと、表面層(B
)の厚みを適切にすることにより、クッション率及び表
面粗さを本発明範囲内に保て、ひいてはプリント時の印
字適性が良好な印字基材が得られることが分る。
実施例2.比較例3〜4 平均粒子径1μmの二酸化チタン20重量部、低密度ポ
リエチレン(メルト・インデックス(M。
■、=7、密度=0.919>10重量部、慣用のフィ
ルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0.
60>70重量部からなる組成物を基本層(A>とし、
平均粒径0.6μmの炭酸カルシウム15重量部、慣用
のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘
度0.60>82重量部、ポリプロピレン([η]=2
.0.1、I=97)3重量部からなる組成物を表面層
(B)とした以外は、実施例1と同様の手法でフィルム
を作成し、評価を行なった。その結果を第1表に示した
実施例1と同様の手法で延伸条件のみ変化させた例を比
較例3〜4まで示した。
これらの結果からクッション率及び表面粗さを本発明の
範囲内に保つことにより、プリント時の印字適性が良好
な印字基材が得られることが分る。
又、本発明品を得るためには、適当な延伸条件が必要で
おることが分る。
実施例3、比較例5 平均粒子径3μmの炭酸カルシウム20重量部、慣用の
フィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度
0.60>80重量部からなる組成物を基本1n(A>
とし、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレー
ト(極限粘度0.60>100重量部を表面層(B)と
した以外は、実施例1と同様の手法でフィルムを作成し
、評価を行なった。その結果を第1表に示した。
又、比較例として、無定形3層積層シートを作成する際
、表面層(B)に、その組成物の供給を止め、単層シー
トを作成し、実施例2と同一延伸条件で延伸したが、延
伸中に破断した。このように積層にすることにより、製
膜性も改良できる。
実施例4 ポリプロピレン([η]=2.0,1.I=97〉20
重量部、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレ
ート(極限粘度0.60)80重半部からなる組成物を
基本層(A>とし1.平均粒子径0.6μmの二酸化チ
タン10重量部、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテ
レフタレート(極限粘度0.60>90重量部とからな
る組成物を表面層として、両者をスリット状口金で積層
して押出し、無定形シートを得た。
この無定形シートの積層構成は、B/Aの2層とし、そ
れぞれの厚みを50μm1500μmとした。その後9
0℃に加熱した予熱ロール群で予熱し、延伸区間は、非
接触にして3.3倍に縦延伸して25℃のロール群で冷
却し、引続き延伸されたフィルムの両端部をクリップで
つかみ、テンツー内に導き、100’Cの雰囲気中で熱
固定し、2層積層フィルムを得た。
実施例1と同様の手法で評価を行なった。その結果を第
1表に示した。
比較例6 ポリプロピレン([η]=2.0,1.I=97)55
重量部、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレ
ート(極限粘度0.60>からなる組成物を基本層(A
>とし、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレ
ート(極限粘度0゜60)を表面層(B)とした以外は
、実施例1と同様の手法でフィルムを作成した。
フィルムを延伸中に破断した。
比較例7 平均粒径1μmの炭酸カルシウム55重量部、慣用のフ
ィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0
.60>からなる組成物を基本層(A>とし、慣用のフ
ルイム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0
.60>を表面とした以外は、実施例1と同様の手法で
フィルムを作成した。
フィルムは延伸中に破断した。
比較例4,5より、ポリエステルに対し、大量の熱可塑
性樹脂及び/又は無機粒子を含有せしめた場合には、延
伸中にしばしば破断することが分る。
比較例8 平均粒径2μmのtj[バリウム10重量部、ポリプロ
ピレン([η]=2.0,1.I=97>2重量部、慣
用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限
粘度0.60>88重量部からなる組成物を基本層(A
>とし、慣用のフィルム形成性ポリエチレンテレフタレ
ート(極限粘度0.60>を表面層(B)として、両者
をスリット状口金で積層して押出し、無定形シートを得
た以外は、実施例1と同様の手法でフィルムを製造し、
評価した。
実施例5 平均粒子径1μmの炭酸カルシウム10重量部、慣用の
フィルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度
=0.60>75重量部、ポリフッ化ビニリデン(商標
KFポリマー#1000、具材化学工業(株)製)15
重量部からなる組成物を基本層(A>とし、慣用のフィ
ルム形成性ポリエチレンテレフタレート(極限粘度=0
.60)を表面層(B)とした以外は、実施例1と同様
の手法で製膜・評価した。
実施例6 エチレングリコールとナフタレン2.6−ジカルボン酸
ジメチルとエステル交換反応後、重縮合し、極限粘度0
.67のポリエチレン2−6ナフタレー(2,6−PE
N)チップを製造した。エステル交換反応条件は、触媒
として酢酸カルシウムを用い、200〜230’Cで7
時間であり、重縮合反応は、三酸化アンチモンを用い、
280〜300 ’Cで3時間であった。
平均粒子径1μmの炭酸カルシウム10重量部、ポリプ
ロピレン([η]=2.0.1.I=97>15重量部
、及び上記で製造した2、6−PEN75重量部からな
る組成物を基本層(A>とし、平均粒径0.6μmの炭
酸カルシウム12重量部、上記の2.6−PEN88重
量部とからなる組成物を表面層(B)とし、両者をスリ
ット状口金で積層して押出し、無定形シートを得た。こ
の無定形シートにおいて、積層構成をB/A/Bの3層
とし、それぞれの厚みを501500150 (μm)
とした。その後、135°Cに加熱した予熱ロール群で
予熱し、延伸区間は非接触にして、3゜3倍に縦延伸し
て25°Cのロール群で冷却し、引続き延伸されたフィ
ルムの両端部をクリップでつかみテンター内に導き、1
40’Cの雰囲気で3゜0倍に横延伸した後、225°
Cの雰囲気で熱固定し、3層積層フィルムを得た。得ら
れたフィルムは、実施例1と同様の評価を行なった。そ
の結果を第2表に示した。
[発明の効果] 本発明の複合フィルムは、延伸により空所を形成する物
質を高充填した層を基本層(A>とし、表面が平滑な表
面層(B)を積層してなるため、表面粗さが小ざく、か
つクッション率が良い積層フィルムが得られ、ひいては
印字性の良いプリンター用印字基材が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基本層(A)及び該基本層(A)の少なくとも片
    面に設けられた表面層(B)からなる複合フィルムであ
    って、該基本層(A)はポリエステル100重量部に対
    し、該ポリエステルと異種の熱可塑性樹脂及び/又は無
    機粒子5〜100重量部を含有せしめた組成物からなり
    、該表面層(B)の表面粗さが1.0μm以下であり、
    かつ積層体全体のクッション率が10〜50%であるこ
    とを特徴とする複合フィルム。
  2. (2)熱可塑性樹脂が基本層(A)におけるポリエステ
    ルに対し非相溶な樹脂であることを特徴とする請求項1
    記載の複合フィルム。
  3. (3)熱可塑性樹脂がポリオレフィン樹脂であることを
    特徴とする請求項1記載の複合フィルム。
  4. (4)請求項1〜3のいずれかに記載の複合フィルムの
    表面層(B)にインク受容層が設けられたことを特徴と
    するプリンター用印字基材。
JP63178322A 1988-07-18 1988-07-18 複合フイルム及びプリンター用印字基材 Expired - Lifetime JPH0696281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63178322A JPH0696281B2 (ja) 1988-07-18 1988-07-18 複合フイルム及びプリンター用印字基材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63178322A JPH0696281B2 (ja) 1988-07-18 1988-07-18 複合フイルム及びプリンター用印字基材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0226739A true JPH0226739A (ja) 1990-01-29
JPH0696281B2 JPH0696281B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=16046457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63178322A Expired - Lifetime JPH0696281B2 (ja) 1988-07-18 1988-07-18 複合フイルム及びプリンター用印字基材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696281B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05329969A (ja) * 1992-06-01 1993-12-14 Toyobo Co Ltd 空洞含有フィルム
WO1999059813A1 (fr) * 1998-05-20 1999-11-25 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Film etire en resine thermoplastique
JP2000198174A (ja) * 1999-01-05 2000-07-18 Toyobo Co Ltd 空洞含有ポリエステル系フィルム
KR100363870B1 (ko) * 1998-10-27 2003-02-19 에스케이씨 주식회사 종이 대용 백색 다공성 폴리에스테르 다층 필름및 그의 제조방법
KR100389402B1 (ko) * 2000-10-16 2003-06-27 주식회사 엘지이아이 비닐코팅 금속판용 보호필름
US6896941B1 (en) 1999-06-01 2005-05-24 Teijin Limited Polyester film for use as an ink image receiving base film and ink
WO2006075734A1 (ja) * 2005-01-14 2006-07-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 熱転写受像シート及びその製造方法
JP2015020298A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 東洋紡株式会社 紙の代替使用が可能な折畳み保持性に優れたポリエステル系フィルム及び紙代替用途のフィルム製物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49134755A (ja) * 1972-10-24 1974-12-25
JPS6259090A (ja) * 1985-09-09 1987-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱転写記録方法
JPS62259848A (ja) * 1986-04-07 1987-11-12 王子油化合成紙株式会社 複層構造の合成紙

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49134755A (ja) * 1972-10-24 1974-12-25
JPS6259090A (ja) * 1985-09-09 1987-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱転写記録方法
JPS62259848A (ja) * 1986-04-07 1987-11-12 王子油化合成紙株式会社 複層構造の合成紙

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05329969A (ja) * 1992-06-01 1993-12-14 Toyobo Co Ltd 空洞含有フィルム
JP2508615B2 (ja) * 1992-06-01 1996-06-19 東洋紡績株式会社 空洞含有フィルム
WO1999059813A1 (fr) * 1998-05-20 1999-11-25 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Film etire en resine thermoplastique
US6534150B1 (en) 1998-05-20 2003-03-18 Oji-Yuka Synthetic Paper Co., Ltd. Stretched film of thermoplastic resin
KR100363870B1 (ko) * 1998-10-27 2003-02-19 에스케이씨 주식회사 종이 대용 백색 다공성 폴리에스테르 다층 필름및 그의 제조방법
JP2000198174A (ja) * 1999-01-05 2000-07-18 Toyobo Co Ltd 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP4686797B2 (ja) * 1999-01-05 2011-05-25 東洋紡績株式会社 空洞含有ポリエステル系フィルム
US6896941B1 (en) 1999-06-01 2005-05-24 Teijin Limited Polyester film for use as an ink image receiving base film and ink
KR100389402B1 (ko) * 2000-10-16 2003-06-27 주식회사 엘지이아이 비닐코팅 금속판용 보호필름
WO2006075734A1 (ja) * 2005-01-14 2006-07-20 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 熱転写受像シート及びその製造方法
JP2015020298A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 東洋紡株式会社 紙の代替使用が可能な折畳み保持性に優れたポリエステル系フィルム及び紙代替用途のフィルム製物品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0696281B2 (ja) 1994-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050019559A1 (en) Coextruded, hotsealable and peelable polyester film having easy peelability, process for its production and its use
KR20050045869A (ko) 자기환기특성을 가진 필러블 폴리에스테르 필름, 그 제조공정 및 그 용도
KR20050045868A (ko) 백색, 열시일성 필러블 폴리에스테르 필름, 그 제조 공정및 그 용도
KR20050045864A (ko) 열시일성, 필러블 폴리에스테르 필름, 그 제조 방법
JP2004504459A (ja) シクロオレフィン共重合体を含有し、良好な接着性を有する不透明ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびにその使用
KR20040091576A (ko) 공압출, 열시일성 및 필러블 폴리에스테르 필름, 그 제조공정 및 그 용도
US11052641B2 (en) Multi-layer card and film assembly
JPH0226739A (ja) 複合フイルム及びプリンター用印字基材
JP4747442B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム
JPH03207694A (ja) 被熱転写シート
JPH08176329A (ja) 空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JP2002052674A (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルム
JPH0229438A (ja) ポリエステルフイルム及びプリンター用印字基材
JP4747441B2 (ja) 白色ポリエステルフィルム
JP4830187B2 (ja) 白色積層ポリエステルフィルム
JP4001307B2 (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルムおよびビデオプリンター用受像紙
JP2001219519A (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルム
JPH01136783A (ja) プリンター用印字基材
JP3761008B2 (ja) 熱転写受像シート用ポリエステル系フィルムおよび熱転写受像シート
JP3296022B2 (ja) 白色フィルム
JP4286937B2 (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルムおよびラミネート金属缶
JP2003159773A (ja) 白色ポリエステルフィルム
JP2000094615A (ja) 白色積層ポリエステルフィルム
JP2002060531A (ja) 微細気泡含有単層ポリエステルフィルム
JPH11157037A (ja) 微細気泡含有積層ポリエステルフィルムおよびビデオプリンター用受像紙

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 14