JP2913986B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2913986B2
JP2913986B2 JP4061853A JP6185392A JP2913986B2 JP 2913986 B2 JP2913986 B2 JP 2913986B2 JP 4061853 A JP4061853 A JP 4061853A JP 6185392 A JP6185392 A JP 6185392A JP 2913986 B2 JP2913986 B2 JP 2913986B2
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internal combustion
combustion engine
air
model
air flow
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藤枝  護
宜茂 大山
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸入空気流
量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸入空気流量測定装置にも熱
線式空気流量計等が用いられているが(1) 吸気脈動が大
きく、吸気がエアクリーナ側に吹き返すとき、(2) バル
ブのオーバラップが大きく吸気がすどうりするとき、ま
た2ストロークエンジンのように掃気が大きいときに、
正しくシリンダ内充填空気量を測定できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】吹き返し時やすどうり
時にシリンダ内充填空気量を正しく測定することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内燃機関の
吸気通路に設けられた空気流量計と、前記空気流量計の
出力を補正する補正手段と、前記補正手段の出力に基づ
いて前記内燃機関に供給する燃料量を制御する制御手段
と、を備えた内燃機関の制御装置において、前記補正手
段は、前記空気流量計の時間ベースの遅れ修正モデル
と、前記吸気管の時間ベースの遅れ修正モデルと、吸気
行程での空気量を積算する積算モデルと、前記内燃機関
の負荷と回転数とに基づいて前記内燃機関のシリンダに
充填される空気量を演算するモデルと、を組み合わせた
ことによって達成される。
【作用】 シリンダに供給される空気量をGe ,吸気効率
をηtrとすると、シリンダに残る吸気Gf はGf =ηtr
e と表される。したがって、本発明においては、吸気
側に取り付けられた空気流量計によって、Ge を測定
し、あらかじめ求めておいたηtrをかけて、Gf 、すな
わちシリンダ内充填空気量を求める。また、空気流量計
によって測定された空気流量Xm に対し、吸気管の容積
等によって、シリンダに入る空気流量Xe は時間的に遅
れる。これは、一次遅れのモデルの数1式によって修正
される。ここでXa は流量計を実際に通る空気流量であ
る。
【0005】
【数1】
【0006】空気流量計にも応答遅れがあり、計測され
た空気量Xm とXa の間には数2式の関係がある
【0007】
【数2】
【0008】この関係を用い、Xm からXa を求め、数
1式を用いてXa からXe を求め、これを吸気行程で積
算してGe を求め、
【0009】
【数3】
【0010】の関係を用いて、Ge からGf を求める。
これにより、吹き返し、すどうり時のシリンダ充填空気
量Gf を正確に求めることができる。
【0011】気流量計を通過する空気流量Xa に対
し、出力Xm は流量計の遅れ分だけ遅れ、例えば数2式
の関係がある。従って、数2式のモデルをコンピュータ
にあらかじめ記憶して、演算によって、Xa を求める。
【0012】熱線流量計においては、吹き返し時にも、
生の空気量が流れたものとして計算されるので誤差が増
大する。このときは、数2式のモデルでXa を求め、さ
らに、Xa の波形から、吹き返し部分を、負の値に変換
する。すなわち、吹き返しの補正を、コンピュータ上で
実施する。
【0013】吸気効率ηtrは、エンジンの負荷,回転数
によって変化する。これは、あらかじめ測定しておき、
コンピュータに記憶しておく。
【0014】吸気効率の測定方法は、内燃機関計測ハン
ドブック(1979年5月、朝倉店)に開示されている。
混合気が過濃な状態で、排気中の酸素濃度を測定する。
この時の酸素濃度Yは、
【0015】
【数4】
【0016】で表される。すなわち
【0017】
【数5】
【0018】となる。したがって、排気中の酸素濃度を
測定することによって、ηtrを求めることができる。空
気過剰率λが1より大きい場合は、数4式のGf にも酸
素が含まれる。酸素を含まない残量はGf/λである。
したがって、
【0019】
【数6】
【0020】となる。よって、
【0021】
【数7】
【0022】となる。本発明においては、排気管に酸素
センサを取付け、Yを測定し、数5,数7式によって、
ηtrを求める。
【0023】
【実施例】図1において空気流量計1はエンジン2の吸
気側に取り付けられ、測定値Xmが、コンピュータ3に
入力される。コンピュータ3内の流量計モデル4(例え
ば数2式)によって、空気流量Xa が求まる。吸気系モ
デル5(例えば数1式)によってXe が求まる。次に積
算モデル6によって、シリンダ供給空気量Ge が求ま
る。さらに、吸気効率モデル7によって、シリンダ充填
空気量Gf が正確に求まる。このGf によって、燃料噴
射量を正確に制御することができ、エンジン2の燃費特
性、排気浄化性が改善される。
【0024】排気管8に酸素センサ9が取り付けられ、
酸素濃度のデータがコンピュータ3に入力される。吸気
効率モデル10(数5式,数7式)によって、吸気効率
ηtrが求まる。これをモデル7に入力して、記憶されて
いるηtrを修正する。これによるモデル7の経時変化に
よる精度の低下を回避することができる。
【0025】図2に空気流量計1が熱線式空気流量計の
場合の事例を示す。測定値Xmにたいして、流量計モデ
ル4を一次遅れとして求めたXaは図2のごとくなる。
時間t1−t2,t3−t4において、Xa は正になってい
る。これは熱線式が逆方向でも、正方向の流れとして検
出するためで、実際は、a,bのごとく、吹き返しのた
め負にする必要がある。したがって、一次遅れのモデル
のみでなく、吹き返しのモデルを用いてt1−t2,t3
−t4のXaを負に変換する。
【0026】図3に示すごとく、吸気管11のバイパス
通路12に熱線式空気流量計13を配置することもでき
る。このとき、通路12の長さを大きくすると、慣性遅
れによって、吸気管内のXaに対して、通路12内のXa
に図4のごとくなり、吹き返しが無くなる。この場合
は、吹き返しのモデルを用いることなく、XmからXa
求めることができる。
【0027】脈動が小さい場合は、吸気管11内の速度
分布は図5(a)のごとくなっているが、脈動が大きく
なると、図5(b)のごとく、中心部のXaが小さくな
る。したがって、熱線を、吸気管11の中央に設置して
いると、脈動時の空気流量Xa が真の流量より小さくな
る。
【0028】また、流量計1の上流に曲がり部が存在す
るときも速度分布が変化して、測定誤差が生じる。コン
ピュータ3の流量計モデル4に形状モデル14を付加し
て、この速度分布の影響を回避する。形状係数をXa
かけて、平均的なXa を求めるものである。形状係数は
曲がり部の曲率半径等の関数として、あらかじめもとめ
ておく。また、この係数は流速の影響を受けるので、速
度に対するデータもあらかじめ記憶しておく。
【0029】以上、流量系の経過時間に対する測定値X
mを時間ベースのモデルを用いて、Xa ,Xe に変換
し、これを積算して、シリンダ供給量Ge を求め、これ
を、吸気効率で変換して、真のシリンダ充填空気量Gf
が求まる。
【0030】図6に吸気形状の例を示す。エアクリーナ
20a,20b,20c,20d,吸気ダクト21a,
21b,21c,21d,空気流量計22a,22b,2
2c,22dといった多様な変化がある。そのため,そ
れぞれの形状係数を図7の様に求めておき、形状に合わ
せて形状係数を選定する。
【0031】図8は形状係数の他の検索法の実施例であ
る。空気流量計1より空気量Qa ,酸素センサ9よりO
2 信号がコンピュータ3に入力され,燃料Qf が噴射弁
25よりエンジン2に供給される。この空燃比フィード
バック系でQf の補正量よりQa のずれが検出できる。
このずれより,形状係数を自動的に探索し,補正するこ
とができる。
【0032】また、図8に示した吸気管圧力センサ26
の信号Pm により,エンジン2に流入した空気量Q
c は、
【0033】
【数8】
【0034】ここに k:定数 ηv:吸気効
率 である。ここで、空気流量計1のQa とQc は、Pm
変化が少ない場合は同等であり、このPm 信号とのずれ
より形状係数を特定することができる。また数8式の方
法で空気量を検出すれば、吸入空気がエンジンの脈動に
より空気の逆流信号は検出しない。このため、エンジン
の脈動や、逆流が発生する領域では、Qa信号の替わり
に、Qc 信号を使用することにより正確に空気量が計測
できる。
【0035】図9は、空気流量計1の設置場所実施例で
ある。吸気系には図9に示すようにエアクリーナ27,
コレクタ28があり圧力波が破線のような振幅をもって
伝達する。このように、圧力振幅最大位置は速度振幅が
ゼロであり、このような、A,B,C点に空気流量計1
を設置すれば、正確な空気量の測定ができる。また、図
10に示したように圧力振幅最大点は回転数で変化する
ため、B点とB′点に空気流量計1の検出部材(熱線プ
ローブ)を設置しておき回転数により切り替えることが
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、計測される空気流量の
応答遅れを補正することにより、内燃機関に供給する燃
料量の制御性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の特性図である。
【図3】実施例の構成図である。
【図4】実施例の特性図である。
【図5】実施例の特性図である。
【図6】吸気系の構成図である。
【図7】実施例の特性図である。
【図8】実施例の構成図である。
【図9】実施例の構成図である。
【図10】実施例の構成図である。
【符号の説明】
1…空気流量計、2…エンジン、2…コンピュータ、8
…排気管、9…酸素センサ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−210051(JP,A) 特開 平2−157452(JP,A) 特開 昭63−32322(JP,A) 特開 平2−40041(JP,A) 特開 昭63−183231(JP,A) 特開 平3−185243(JP,A) 特開 平3−197821(JP,A) 特開 平1−240754(JP,A) 特開 平2−141623(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/00 - 45/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気通路に設けられた空気流量
    計と、 前記空気流量計の出力を補正する補正手段と、 前記補正手段の出力に基づいて前記内燃機関に供給する
    燃料量を制御する制御手段と、 を備えた内燃機関の制御装置において、 前記補正手段は、前記空気流量計の時間ベースの遅れ修
    正モデルと、前記吸気管の時間ベースの遅れ修正モデル
    と、吸気行程での空気量を積算する積算モデルと、前記
    内燃機関の負荷と回転数とに基づいて前記内燃機関のシ
    リンダに充填される空気量を演算するモデルと、を組み
    合わせたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記モデルは、測定された前記内燃機関の排気管の酸素
    濃度に基づいて修正されることを特徴とする内燃機関の
    制御装置。
JP4061853A 1992-03-18 1992-03-18 内燃機関の制御装置 Expired - Lifetime JP2913986B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2840793C3 (de) * 1978-09-20 1995-08-03 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Einrichtung zum Bestimmen der von einer Brennkraftmaschine angesaugten Luftmenge
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JP2758679B2 (ja) * 1989-12-26 1998-05-28 オーバル機器工業株式会社 超音波流量計

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