JPH0843163A - 吸入空気流量計測装置 - Google Patents

吸入空気流量計測装置

Info

Publication number
JPH0843163A
JPH0843163A JP6181546A JP18154694A JPH0843163A JP H0843163 A JPH0843163 A JP H0843163A JP 6181546 A JP6181546 A JP 6181546A JP 18154694 A JP18154694 A JP 18154694A JP H0843163 A JPH0843163 A JP H0843163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air flow
flow rate
signal
air
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6181546A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nishimura
豊 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6181546A priority Critical patent/JPH0843163A/ja
Priority to EP95112031A priority patent/EP0695928A3/en
Priority to KR1019950023615A priority patent/KR960008276A/ko
Priority to CN95115320A priority patent/CN1050198C/zh
Priority to US08/510,571 priority patent/US5817932A/en
Publication of JPH0843163A publication Critical patent/JPH0843163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの絞り弁全開時のように、空気流が逆
流を伴った脈動流である場合にも、平均空気流量を高精
度に測定すること。 【構成】熱式空気流量計,該熱式空気流量計からの信号
の応答遅れを補正する手段,空気流の向きを検出する手
段からなり、該熱線式空気流量計から求めた空気流量,
応答遅れ補正手段と空気流の向き検出手段を用いて求め
た逆流空気流量をそれぞれ求め、吸気行程間で該空気流
量は加算し逆流空気流量はその2倍を減算することによ
り、真に機関に吸入された空気量を求める。 【効果】逆流を伴った脈動流の平均空気流量を正確に求
めることができる。その結果、流量検出部の機械的強度
が優れる実用的なエンジン制御用の空気流量計を提供で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】内燃機関の吸入空気流量を測定す
る空気流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の電子制御燃料噴射装置の空気流
量計として、熱線式流速計の原理を用いた流量計は、小
形で応答性が良く、質量流量が直接測定できる等の長所
があり広く用いられてきた。しかし、熱線式空気流量計
は流れの方向を検出できない欠点があり、しぼり弁全開
時のように、空気流が逆流を伴った脈動流である場合に
大きな誤差を生じる課題がある。この課題に対して、従
来は特公昭62−14705 号等に示すように、該熱線式空気
流量計の信号に補正係数をかける方法を用いていた。し
かし、この方法は、対症療法的で精度が悪くかつ補正係
数を実験により求めるのでシステムの開発に時間がかか
る欠点があった。また特開平1−185416 号には1枚の電
気絶縁体上に2ケの発熱抵抗体を設けて、該2ケの発熱
抵抗体を用いた熱線式空気流量計の信号の差から空気流
の方向を検知する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空気流が逆流を伴った
脈動流である場合、空気流の向き検出手段を付加して、
逆流の時は流量計の信号にマイナス符号を付け、順流の
時は流量計の信号にプラス符号を付け積算して平均流量
を求める方法が考えられる。この時の流量計信号の波形
を図19に示す。通常の応答遅れをもつ熱線式流量計で
は、応答遅れのため信号の脈動振幅が小さくなり逆流部
分の流量信号が真の逆流流量に比べ大幅に大きくなって
しまう。その結果、単に空気流の向き検出手段を付加し
ただけでは、通常の応答遅れをもつ熱線式流量計では、
測定平均空気流量が真値より小さくなる課題が生じる。
【0004】本発明の目的は逆流を含む脈動流の平均空
気流量を高精度に測定できる吸入空気流量計測装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】熱線式空気流量計,該熱
線式空気流量計信号の応答遅れを補正する手段,空気流
の向きを検出する手段からなり、該熱線式空気流量計か
ら求めた空気流量,応答遅れ補正手段と空気流の向き検
出手段を用いて求めた逆流空気流量をそれぞれ求め、吸
気行程間で該空気流量は加算し逆流空気流量はその2倍
を減算することにより、真にエンジンに吸入された空気
量を求める。
【0006】
【作用】逆流を含む脈動流の測定時には、図20に示す
ように通常の熱線式空気流量計の信号は空気流の向きを
検知できず、かつ応答遅れを伴う。しかしその平均値は
逆流を順流とした時の平均値にほぼ一致する。一方、応
答遅れを持つ通常の熱線式流量計の信号波形は応答遅れ
補正手段により真の空気流波形に近づけ、さらに流れの
向き検出手段を用いて逆流時の該補正空気流を積算して
真の逆流空気量を求めることができる。従って、前者の
逆流を順流とした時の平均値から後者の真の逆流空気量
の2倍を減算すると、逆流を伴った脈動流の平均空気流
量を得ることができる。なお、後者の逆流空気量は、補
正計算で求めた近似値であり誤差を伴うが、エンジンの
吸入空気流では逆流空気量は順流空気量に比べかなり小
さいので平均空気量に及ぼす該誤差の影響は小さく、精
度良く平均空気流量を得ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の空気流量計測装置である。熱
線式空気流量計1,流れの向き検出手段2の信号はエン
ジン制御回路3に入力される。該エンジン制御回路で
は、熱線式空気流量計1の信号の応答遅れ補正,熱線式
空気流量計1,流れの向き検出手段2の信号を用いた平
均空気量の算出,燃料量,点火時期の算出等のエンジン
制御の演算を行う。
【0008】図2は図1の熱線式空気流量計1の詳細で
ある。空気通路4内に整流部材5,9,内筒6が設けら
れ、さらに、内筒6内に流れの向き検出機能をもつ流量
検出部7,空気温度検出部8が設置されている。10は
熱線式空気流量計の電子回路である。順流時、空気流は
整流部材5,内筒6で均一流れに整流され流量検出部
7,空気温度検出部8で空気流量を測定する。逆流時、
空気流は整流部材9,内筒6で均一流れに整流され同様
に流量検出部7,空気温度検出部8で空気流量を測定す
る。空気通路4の入口,出口に整流部材5,9を設置す
ることにより、順流,逆流を高精度に測定できる効果が
ある。
【0009】図3は図1の熱線式空気流量計の電子回路
の詳細である。2ケの熱線式空気流量計からなり、両者
の信号の大小の比較から空気流の向きを求め、両者の信
号の和を空気流量信号とするもので、該空気流量信号と
該空気流の向き信号を組み合わせた信号を出力するもの
である。流量検出部は薄い電気絶縁板11上に2ケの発
熱抵抗体12,13を設けた構造である。発熱抵抗体1
2,温度補償抵抗体16,抵抗21,32,31からな
るホイートストンブリッジ、差動増幅器33,トランジ
スタ34で1ケの熱線式空気流量計を構成し、他方の熱
線式空気流量計は発熱抵抗体13,温度補償抵抗体1
7,抵抗22,35,36からなるホイートストンブリ
ッジ,差動増幅器37,トランジスタ38で構成する。
該2ケの熱線式空気流量計の流量信号である発熱抵抗1
2,13の下端の電位をコンパレータ30で比較して空
気流の方向信号を得、これをアナログスイッチ41の制
御信号として用いる。空気流に対して上流側の発熱抵抗
体の信号が下流側のそれより大きくなることから、流れ
の向き信号が得られる。流量信号は、発熱抵抗12,1
3の下端の電位の和を差動増幅器39,40で空気流量
と信号の関係を調整し、流れの向き信号でアナログスイ
ッチ41を動作して、図4に示すように、順流時には信
号は空気流量と共に増加する特性、逆流時には信号は空
気流量と共に減少する特性とした。この信号は、エンジ
ン制御回路3に入力される。流れの向き信号とアナログ
スイッチ41を用いて、信号と空気流量の関係を図4の
ようにすることにより、1本の信号線で、流れの向きを
含む流量信号をエンジン制御回路3に送ることができ
る。
【0010】図5は図3の変形例である。2ケの熱線式
空気流量計からなり、両者の信号の差を空気流量信号と
する。なお図5において図3と同じ番号をつけた部分は
同じ機能をもつ。流量信号は、両発熱抵抗12,13の
下端電位の差を差動増幅器46で信号と空気流量の関係
を調整して、エンジン制御回路3に入力する。信号と空
気流量の関係は図4のようになり、1本の信号線で、流
れの向きを含む流量信号をエンジン制御回路3に送るこ
とができる特長がある。
【0011】図6は図3の変形例である。流れの向き信
号と空気流量信号を別々に2本の電線でエンジン制御回
路3に入力する例である。流れの向き信号と空気流量信
号が別なので、空気流量信号を精度良く読める効果があ
る。なお図6において図3と同じ番号をつけた部分は同
じ機能をもつ。流量信号は、両発熱抵抗12,13の下
端電位の和を差動増幅器42で信号と空気流量の関係を
調整して、エンジン制御回路3に入力する。流れの向き
信号は発熱抵抗12,13の下端の電位をコンパレータ
30で比較して求め、エンジン制御回路3に入力する。
図7,図8に、エンジン制御回路3に入力される流れの
向き信号と流量信号の例を示す。
【0012】図9は発熱抵抗体12,13の詳細であ
る。発熱抵抗体12,13は特開昭56−106159号,USP4
517837で開示された構造で、円筒型のアルミナボビンの
外周に細い白金線を巻くか、あるいは白金薄膜を形成し
その上をガラス被覆したものである。発熱抵抗体12,
13は0.1から1.5mm程度離して該空気流に直角にか
つ該空気流に対して上下流の関係になるように、支柱1
4,15を用いて固定壁18に支持固定されている。な
お、支柱14は、支柱15に比べ細くすることにより、
発熱抵抗体から固定壁への熱伝導量を小さくして空気流
量の測定精度の改善を図っている。
【0013】図10は図9の変形例である。1枚の電気
絶縁板(セラミックス,プラスチック,シリコン等)1
1上に2ケの発熱抵抗体12,13を設け、該2ケの発
熱抵抗体12,13の間にスリット19を設けて発熱抵
抗体12,13間の熱伝導を遮断する構造である。電気
絶縁板11は、熱容量と機械的強度の両立の点から厚さ
は0.05から0.1mmが最適であり、セラミックス板2
0にガラス等で接着される。セラミックス板20上に
は、抵抗21,22があり、発熱抵抗体12,13との接
続はアルミ線等を用いたワイヤボンディングによる。こ
の構造は、図9に比べ、空気流に対して発熱抵抗体12
と13の位置関係がばらつきにくい効果がある。
【0014】図9,図10に示した発熱抵抗体12,1
3の構造は、自動車用としての耐久性にはすぐれている
が熱容量がやや大きく、図20に示したように空気流量
の変化に対して応答遅れがある。
【0015】図11は、エンジン制御回路3の詳細であ
る。アナログスイッチ41,差動増幅器42の出力は、
マルチプレクサ101に入力され、時分割的にセレクト
されてADコンバータ102に送られデジタル信号とな
る。なお、コンパレータ30の出力,クランク角,キー
スイッチ等のパルス信号は、I/O103に入力され
る。CPU104はデジタル演算を行い、ROM105は制御プログ
ラム及びデータを格納する記憶素子、RAM106は読みだし
書き込み可能な記憶素子である。I/O103は、入力
信号をCPU104に送ったり、CPU104の出力信号を燃料噴射
弁,点火コイルヘ送る機能を持つ。
【0016】図12は、エンジン制御回路3内の平均空
気量算出のフローチャートである。流量信号を図4また
は図8に示すテーブルを用いて空気流量に換算して逐一
加算する。同時に、該流量信号に応答遅れ補正の演算を
行い遅れのない流量信号を得、これを図4または図8に
示すテーブルを用いて空気流量に換算し、流れの向き検
出手段を用いて逆流流量を求め、該加算空気流量から逆
流流量を減算して平均空気流量を求める演算手順であ
る。
【0017】ステップ70で初期値をゼロとし、ステッ
プ71で熱線式空気流量計の信号を定時間毎または定ク
ランク角毎にとりこみ、ステップ72で図4,図8に示
すテーブルを用いて空気流量qiに換算する。ステップ
73で熱線式空気流量計の応答モデルの逆演算を行い遅
れのない流量信号を得る。ステップ74で図4,図8に
示すテーブルを用いて該遅れのない流量信号を空気流量
qtiに換算する。ステップ75,76で流れの向き信
号から順流であるか逆流であるかを判断する。順流の時
は、ステップ78で、応答遅れ補正後の空気流量をゼロ
として、逆流の時は、ステップ77で、応答遅れ補正後
の空気流量を2倍してマイナス符号を付ける。ステップ
79において、ステップ72で求めたqiとステップ7
7,78で求めたqtiを積算すると共に、積算回数N
をカウントする。ステップ80で1吸気行程の積算が終
了したかを判断する。終了の場合はステップ81に進
み、終了してない場合はステップ71に戻りステップ7
9の積算を繰り返す。なお1吸気行程の積算は、図7の
クランク角信号の立上りから立上りまで(4気筒エンジ
ンでは、クランク角で180度毎)行う。従って終了の
判断は、クランク角信号が立上りか否かで判断する。ス
テップ81で、該空気流量の加算値Qを積算回数Nで割
って平均流量を求め,ステップ82で、供給燃料量,点
火時期を計算する。
【0018】図13は図12のフローチャートの説明図
である。該熱線式空気流量計から求めた空気流量,応答
遅れ補正手段と空気流の向き検出手段を用いて求めた逆
流空気流量をそれぞれ求め、吸気行程間で該空気流量は
加算し逆流空気流量はその2倍を減算することにより、
真に機関に吸入された空気量を求めるという手順であ
る。換言すれば、熱線式空気流量計1から求めた吸気行
程の積算空気量,応答遅れ補正手段と空気流の向き検出
手段を用いて求めた逆流空気量をそれぞれ求め、該積算
空気量から該逆流空気量の2倍を減算することになる。
但し、逆流時は空気通路4内の流速分布が一様にはなり
にくく、実用上、該2倍は1倍から2倍の間の適切な値
にするのが良い。
【0019】図14,図15,図16を用いて、図12
のステップ73の詳細を説明する。空気流量がステップ
的に変化した時の熱線流量計の信号変化を図14に示
す。特開昭59−176450号で説明されているように、熱線
流量計の信号のステップ応答は2ケの時定数の和で表さ
れ、第1の時定数は熱線式の電子回路の定数で決まり、
第2の時定数は流量検出部の熱容量で決まる。ステップ
73は熱線式空気流量計1からの信号Viをこの応答モ
デルを用いて逆変換して応答遅れがない空気流量信号V
tiを得る計算手順であり、詳細を図15に示す。ステ
ップ83で信号Viをこの応答モデルを用いて逆変換す
る。時定数T1,T2の2ケの1次遅れを差分式で解い
て、応答遅れがない流量信号Vtiを得る。ステップ8
4では、前ステップで得た流量信号Vtiから図16の
テーブルを用いて該1次遅れの定数A,T1,T2の値
を求める。これらの定数の値は空気流量に強く依存する
ので、ステップ83で流量信号Vtiを得る毎に更新す
る必要がある。なお図16(a)はAの値、図16
(b)は時定数T1、図16(c)は時定数T2等と空
気流量の関係を表すテーブルである。
【0020】図17,図18,図19により本発明の変
形例を説明する。図17は図3の変形で、図3と同じ番
号を付けた部分は同じ機能をもつ。空気流の上流下流に
設けた2ケの熱線流量計の信号をゼロスパン調整回路4
3,44で空気流量との関係を調整してエンジン制御回
路3に入力する。エンジン制御回路3内では、コンパレ
ータ45で該2ケの熱線流量計の信号の大きさを比較し
て空気流の方向信号を得、かつ該2ケの信号はマルチプ
レクサ101を介してADコンバータでデジタル信号に
変換する。
【0021】図18はエンジン制御回路3内の信号処理
の説明図である。コンパレータ45から得た空気流の方
向信号を基に、順流時は上流側の熱線式流量計の信号を
空気流量に換算して、逆流時は下流側の熱線式流量計の
信号を図15と同じ方法で応答遅れ補正をしてその信号
を空気流量に換算してマイナス符号を付けて積算平均す
る方法である。この方法によれば、逆流時は応答遅れ補
正をした下流側の熱線式流量計の信号から逆流量を正確
に測定でき、一方、順流時は空気流量が高く図16に示
したように応答遅れは小さいので、応答遅れの補正なし
に上流側の熱線式流量計の信号から順流流量を正確に測
定できる。その結果、順流流量から逆流量を減算して、
平均空気流量を精度良く測定できる。
【0022】図19は、図18の説明図のフローチャー
トである。図12と同じ番号を付けたステップは同じ機
能をもつ。ステップ70で初期値をゼロとし、ステップ
71で2ケの熱線式空気流量計の信号Vu,Vdを定時
間毎または定クランク角毎にとりこみ、ステップ72で
上流側熱線式空気流量計の信号Vuを図8のテーブルを
用いて空気流量quに換算する。ステップ73で熱線式
空気流量計の応答モデルの逆演算を行い下流側熱線式空
気流量計の信号Vdから遅れのない流量信号Vtを得
る。ステップ74で図8に示すテーブルを用いて該遅れ
のない流量信号Vtを空気流量qtに換算する。ステッ
プ75,76で流れの向き信号(コンパレータ45の出
力信号)から順流であるか逆流であるかを判断する。順
流時は、ステップ84,85で、上流側の熱線流量計信
号Vuの空気流量換算値quを積算、逆流時は応答遅れ
補正後の空気流量qtに定数cをかけてマイナス符号を
付け積算する。ステップ80で1吸気行程の積算が終了
したかを判断する。終了の場合はステップ81に進み、
終了してない場合はステップ71に戻りステップ85の
積算を繰り返す。ステップ81で、該空気流量の加算値
Qを積算回数Nで割って平均流量を求め、ステップ82
で、供給燃料量,点火時期を計算する。
【0023】図21は、図12の熱線式空気流量計の応
答モデルの逆演算(ステップ73)の変形例である。図
12と同じ番号を付けたステップは同じ機能をもつ。空
気流量qi,エンジン回転数Neから図22または図2
3を用いて補正係数を求め、空気流量qiに該補正係数
をかけて真の空気流量を求める方式である。
【0024】具体的には、ステップ70で初期値をゼロ
とし、ステップ71で定時間または定クランク角毎に熱
線式空気流量計の信号Vi,エンジン回転数Neを読み
込み、ステップ72で図8のテーブルを用いて熱線式空
気流量計の信号Viを空気流量qiに換算する。ステッ
プ75,76で流れの向き信号(コンパレータ30の出
力信号)をよみこみ順流であるか逆流であるかを判断す
る。順流時は、ステップ92で、逆流期間の空気流量q
tiをゼロ(qti=0)とする。逆流時はステップ9
0,91で、空気流量qi,エンジン回転数Neから図
22を用いて補正係数を求め、空気流量qiに該補正係
数をかけて真の逆流空気流量を求め、さらに2倍してマ
イナス符号を付ける。ステップ79において、ステップ
72で求めたqiとステップ91,92で求めた逆流空
気流量qtiを積算すると共に、積算回数Nをカウント
する。ステップ80で1吸気行程の積算が終了したかを
判断する。終了の場合はステップ81に進み、終了して
ない場合はステップ71に戻りステップ79の積算を繰
り返す。ステップ81で、該空気流量の加算値Qを積算
回数Nで割って平均流量を求め、ステップ82で、供給
燃料量,点火時期を計算する。なお、逆流の程度が小さ
い時または逆流時の要求精度が低い時は、図22に示す
ように、該補正係数はエンジン回転数のみで決まる値と
する。さらに、流れの向き検出は図3,図6で示した方
法以外に、特公平5−10612号,特公平5−54890 号で開
示されたソフトウエアによる方法でも良い。
【0025】この方法によれば、図21,図22に示し
たテーブルを予め実験的に求める必要があるものの、図
12のステップ73の(詳細は図15)の微分演算は補
正係数の掛け算となり、空気流量信号Viにノイズを含
む時も高精度に真の空気流量を得ることができる効果が
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、やや応答遅れをもった
熱線式空気流量計で逆流を伴った脈動流の平均空気流量
を正確に求めることができる。その結果、流量検出部の
機械的強度が優れる実用的なエンジン制御用空気流量計
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気流量計測装置である。
【図2】図1の熱線式空気流量計の詳細である。
【図3】図1の熱線式空気流量計の電子回路の詳細であ
る。
【図4】流れの向きを含めた空気流量と信号の関係であ
る。
【図5】図3の変形例である。
【図6】図3の変形例である。
【図7】流れの向き信号と流量信号の例である。
【図8】流量信号から空気流量を求めるテーブルの例で
ある。
【図9】発熱抵抗体12,13の詳細である。
【図10】図9の変形例である。
【図11】エンジン制御回路3の詳細である。
【図12】平均空気量算出のフローチャートである。
【図13】図12のフローチャートの説明図である。
【図14】空気流量がステップ的に変化した時の熱線流
量計の信号変化である。
【図15】ステップ73の詳細である。
【図16】流量計の応答遅れの定数A,T1,T2のテ
ーブルの例である。
【図17】図3の変形例である。
【図18】エンジン制御回路3内の信号処理の説明図で
ある。
【図19】図18の説明図のフローチャートである。
【図20】熱式空気流量計の信号を示した図である。
【図21】図12の熱式空気流量計の応答モデルの逆演
算の変形例である。
【図22】補正係数を求めるためのマップを示す図であ
る。
【図23】エンジン回転数と補正係数との関係を示す図
である。
【符号の説明】
1…熱線式空気流量計、2…流れの向き検出手段、3…
エンジン制御回路、4…空気通路、5,9…整流部材、
6…内筒、7…流量検出部、8…空気温度検出部、10
…電子回路、12,13…発熱抵抗体、14,15…支
柱、16,17…温度補償抵抗体、19…スリット、2
0…セラッミクス基板、21,22…抵抗、30,45
…コンパレータ、33,37,39,40,42,46
…差動増幅器、34,38…トランジスタ、41…アナ
ログスイッチ、43,44…ゼロスパン調整回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の吸気通路内に設置された熱式空気流
    量計と,該熱式空気流量計によって検出された空気流量
    に対応した信号の応答遅れを補正する手段と,該吸気通
    路内の空気流の向きを検出する手段とからなることを特
    徴とする吸入空気流量計測装置。
  2. 【請求項2】熱式空気流量計から求めた特定クランク間
    に流れた空気量検出手段と,該線式空気流量計と応答遅
    れ補正手段及び空気流の向き検出手段とを用いて該特定
    クランク間の逆流空気量を求める逆流空気量検出手段
    と,該空気量から該逆流空気量の定数倍を減算する手段
    とからなることを特徴とする吸入空気流量計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1ないし2のいずれかにおいて、空
    気通路の入口,出口に整流部材を設置したことを特徴と
    する吸入空気流量計測装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし2のいずれかにおいて、空
    気流の上流と下流に2ケの発熱抵抗体を設ける熱線式空
    気流量計のそれぞれの信号の和を流量信号とし、かつ、
    該両信号の大小関係から流れの向き信号を得ることを特
    徴とする吸入空気流量計測装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし2のいずれかにおいて、流
    れの向き信号でアナログスイッチ41を動作して、順流
    時に流量信号は空気流量と共に増加する特性,逆流時に
    流量信号は空気流量と共に減少する特性としたことを特
    徴とする吸入空気流量計測装置。
  6. 【請求項6】空気流の上流と下流に2ケの発熱抵抗体を
    設ける熱式空気流量計において、空気流の方向信号を基
    に、順流時は上流側の熱線式流量計の信号を空気流量に
    換算して、逆流時は下流側の熱線式流量計の信号に応答
    遅れ補正を加えてその信号を空気流量に換算してマイナ
    ス符号を付けて積算平均することを特徴とする吸入空気
    流量計測装置。
JP6181546A 1994-08-02 1994-08-02 吸入空気流量計測装置 Pending JPH0843163A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6181546A JPH0843163A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 吸入空気流量計測装置
EP95112031A EP0695928A3 (en) 1994-08-02 1995-07-31 Suction air flow meter for an internal combustion engine
KR1019950023615A KR960008276A (ko) 1994-08-02 1995-08-01 내연기관의 흡입공기량 계측장치
CN95115320A CN1050198C (zh) 1994-08-02 1995-08-02 内燃机的吸入空气量计量装置
US08/510,571 US5817932A (en) 1994-08-02 1995-08-02 Intake air flow measuring apparatus for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6181546A JPH0843163A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 吸入空気流量計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0843163A true JPH0843163A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16102681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6181546A Pending JPH0843163A (ja) 1994-08-02 1994-08-02 吸入空気流量計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0843163A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10318813A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Omron Corp 流量測定装置
JP2012251452A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Denso Corp 内燃機関の吸入空気量検出装置
DE102013218271A1 (de) 2013-02-13 2014-08-14 Mitsubishi Electric Corporation Thermisches Luftflussmeter
JP2016217814A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 アズビル株式会社 熱式流量計及びその傾斜誤差改善方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10318813A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Omron Corp 流量測定装置
JP2012251452A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Denso Corp 内燃機関の吸入空気量検出装置
DE102013218271A1 (de) 2013-02-13 2014-08-14 Mitsubishi Electric Corporation Thermisches Luftflussmeter
US8899103B2 (en) 2013-02-13 2014-12-02 Mitsubishi Electric Corporation Thermal air flow meter
DE102013218271B4 (de) 2013-02-13 2018-10-31 Mitsubishi Electric Corporation Thermisches Luftflussmeter
JP2016217814A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 アズビル株式会社 熱式流量計及びその傾斜誤差改善方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5817932A (en) Intake air flow measuring apparatus for internal combustion engine
WO1981002202A1 (en) Apparatus for measuring air flow rate using hot-wire type air flowmeter
JP4130877B2 (ja) 流量計及び流量計システム
JPS6236522B2 (ja)
JP2796432B2 (ja) 熱薄膜式空気重量測定器の測定誤差補正方法
JPS5917371B2 (ja) 流量検出装置
US5681989A (en) Intake air amount measuring apparatus for internal combustion engines
JP2005106723A (ja) 熱式流量計及び制御システム
US4457166A (en) Engine intake air flow measuring apparatus
US4450715A (en) Method for measuring the flow of a medium
JP3421245B2 (ja) 発熱抵抗体式空気流量測定装置
JP3583136B2 (ja) エアーフローメータの出力信号補正方法
US7096723B2 (en) Method and device for determining the throughput of a flowing medium
JPH0843163A (ja) 吸入空気流量計測装置
JP3470620B2 (ja) 熱式空気流量計
JPH03238323A (ja) 熱式吸入空気量センサ
JPS6214705B2 (ja)
JPH0250406B2 (ja)
JPH0915013A (ja) 熱式空気流量測定方法及び測定装置
KR820002255B1 (ko) 공기유량 측정장치
JPH075009A (ja) エンジンの空気流量測定装置、燃料噴射制御装置及びこれらに用いる流量センサ
JPH0843159A (ja) 空気流量計
JPH0438261Y2 (ja)
JP3974209B2 (ja) 測定エラー補正装置
JPH0875519A (ja) 空気流量計