JP2908969B2 - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JP2908969B2
JP2908969B2 JP5286127A JP28612793A JP2908969B2 JP 2908969 B2 JP2908969 B2 JP 2908969B2 JP 5286127 A JP5286127 A JP 5286127A JP 28612793 A JP28612793 A JP 28612793A JP 2908969 B2 JP2908969 B2 JP 2908969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺フィルムなどのフ
ィルム状のワークの表面に付着した塵を除去する方法を
改良した除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺のフィルムなどのフィルム状をなす
ワークの表面に付着した塵を除去するための除塵装置と
しては、次のようなものが公知である。これは、ロール
間に張り渡した状態で一方向に搬送されるワークの通過
領域に、回転ブラシを設けると共に、集塵ファン装置の
吸引側に接続された吸塵ダクトを設け、回転ブラシでワ
ークの表面を擦ることによりワークから塵を払い除ける
と共に、その払い除けた塵を空気と一緒に吸塵ダクト内
に吸引するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにして塵を排除しても、実際には、ワークの表面に
付着した塵を十分に除去することができないばかりでな
く、回転ブラシによってワークから排除された塵の一部
が吸塵ダクトに吸引されずに再びワークに付着する恐れ
があり、ワークの表面から塵を完全に取り除くことがで
きないというのが実情であった。本発明の目的は、ワー
クの表面に付着した塵を確実に除去できる除塵装置を提
供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる除塵装置
は、一連のフィルム状のワークを掛け渡してそのワーク
を上下方向に搬送する一対の転向ロールと、そのワーク
の上下方向の搬送領域に外周の除塵用粘着性表面を接触
させて転動する除塵ロールと、この除塵ロールの前記除
塵用粘着性表面に接触可能な剥離用粘着性表面を有し、
この除塵ロールを間に挟んで前記ワークの上下方向の搬
送領域と平行をなす細長い長円経路に沿って循環走行す
る剥離ベルトと、この剥離ベルトの剥離用粘着性表面を
洗浄する洗浄機構と、前記剥離ベルトに付着した洗浄水
を除去する水切り装置とを備えてなり、前記除塵ロール
が、前記剥離ベルトの長円走行経路における下向きの直
線走行領域に配され、前記洗浄機構が、前記剥離ベルト
の剥離用粘着性表面を水洗用タンクに貯留した洗浄水と
ともに回転ブラシで擦るようにしたものであって、その
剥離ベルトの下向きの直線走行領域の下端部に配され、
前記水切り装置が、前記剥離ベルトの上向きの直線走行
領域に配されているところに特徴を有するものである。
【0005】請求項2にかかる除塵装置は、請求項1の
発明において、前記除塵ロールが前記ワークの同一面側
においてその通過方向に間隔を空けた二カ所に設けら
れ、この二カ所の除塵ロールが、前記剥離ベルトから離
間してワークと接触して転動する位置と、ワークから離
間して前記剥離ベルトに接触して転動する位置との間で
互いに交互に変位する構成としたところに特徴を有する
ものである。
【0006】請求項3にかかる除塵装置は、請求項1又
は請求項2の発明において、前記除塵ロール及び前記剥
離ベルトがワークを挟んで両側に設けられている構成と
したところに特徴を有するものである。
【0007】請求項4にかかる除塵装置は、請求項3の
発明において、ワークを挟んで対応する両側の除塵ロー
ルの位置がワークの通過方向においてずれている構成と
したところに特徴を有するものである。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の除塵装置においては、ワークが搬送さ
れる間に、ワークの表面には、転動する除塵ロールの外
周の除塵用粘着性表面が接触し、ワークの表面に付着し
ている塵はこの除塵用粘着性表面の粘着力により除塵ロ
ールに移し取られてワークから除去される。また、除塵
ロールの除塵用粘着性表面には、走行する剥離ベルトの
剥離用粘着性表面が接触し、ワーク表面から除塵用粘着
性表面に移し取った塵は、剥離用粘着性表面の粘着力に
より剥離ベルトに移し取られて除塵ロールから除去され
る。これにより、除塵ロールの粘着力が回復し、除塵性
能が持続する。さらに、剥離ベルトの剥離用粘着性表面
に移し取られた塵が洗浄機構によって剥離用粘着性表面
から除去される。これにより、剥離ベルトの粘着力即ち
除塵能力が回復する。
【0010】請求項2にかかる除塵装置においては、ワ
ークの表面に常にいずれか一方の除塵ロールが接触して
転動し、この除塵ロールの除塵用粘着性表面の粘着力に
よりワークの表面に付着している塵が除去されてその除
塵ロールに移し取られる。この間、ワークから離間して
剥離ベルトに接触している除塵ロールは、そのワーク表
面から移し取った塵を剥離用粘着性表面の粘着力により
除去し、更にこれが剥離ベルトに移し取られる。これに
て除塵ロールの粘着力が回復し、除塵性能が持続する。
【0011】請求項3にかかる除塵装置においては、ワ
ークの両面に除塵ロールが接触して転動し、ワークの両
面に付着している塵は除塵ロールに移し取られて除去さ
れる。また、除塵ロールの除塵用粘着性表面には剥離ベ
ルトが接触することにより、ワーク表面から除塵用粘着
性表面に移し取った塵が剥離ベルトに移し取られ、除塵
ロールの粘着力が回復する。
【0012】請求項4にかかる除塵装置においては、ワ
ークの両側に設けた除塵ロールの位置がワークの通過方
向にずれているため、除塵ロールがワークの両面を挟圧
することはない。
【0013】
【0014】
【発明の効果】このように、本発明の除塵装置によれ
ば、ワークの表面の塵は、擦り払われて空気と共に吸引
されるのではなく、粘着力によって直に除塵ロールに移
し取られるようにして除去され、しかも、除塵ロールに
移し取られた塵を剥離ベルトで除去することによって除
塵ロールの粘着能力を回復させるようになっているか
ら、ワーク表面の塵を完全に排除し、且つ、その除塵性
能を長期間に渡って継続することができるという優れた
効果を奏する。また、洗浄機構によって剥離ベルトの除
塵能力が回復されるため、長期間に亘って剥離ベルトの
交換が不要となり、ひいては、除塵ロールの交換も長期
間に亘って不要になる。
【0015】請求項2にかかる発明によれば、常にいず
れかの除塵ロールがワークに接触して除塵を行い、しか
も、その除塵ロールの除塵能力は剥離ベルトによって回
復されるから、除塵を連続して行うことが可能である。
【0016】請求項3にかかる発明によれば、除塵ロー
ルと剥離ベルトがワークの両側に設けられているため、
ワークの両面を同時に除塵することができる。
【0017】請求項4にかかる発明によれば、除塵ロー
ルがワークを挟圧することがないから、挟圧されたため
にワークに皺が寄ってその皺の中の塵が除去されずに残
るという事態が生じるのを防止することができる。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例につい
て図1乃至図4を参照して説明する。全体的構成は図1
に示すように、ハウジング100内に長尺のフィルム状
をなすワークWの搬送路を設けると共に、ワークWの通
過領域に除塵機構20、剥離機構30及び洗浄機構50
を設けた構造になっている。
【0020】まず、ワークWの搬送経路ついて述べる。
ワークWは、ハウジング100の内部に支持した下部転
向ロール10と上部転向ロール11とに掛け回され、図
示しない駆動機構によって、ハウジング100の図1に
おける下部右面からハウジング100内に水平に進入し
て下部転向ロール10において鉛直上向きに転向し、上
部転向ロール10において水平左向きに転向し、ハウジ
ング100の上部左面からその外部へ退出するという経
路で搬送される。
【0021】次に、除塵機構20について述べる。除塵
機構20は、上下両転向ロール10,11の間において
ワークWが上向きに走行する通過領域にワークWを挟ん
でその両側に2基設けられている。各除塵機構20は、
上下に間隔を空けて回転自由に支持された除塵ロール2
1A,21Bから構成されている。両除塵機構20の4
つの除塵ロール21のうち、上側の2つの上部除塵ロー
ル21A,21Aと下側の2つの下部除塵ロール21
B,21Bが夫々互いに同じ高さで対応している。
【0022】各除塵ロール21は、図2に示すように、
円筒支持体22の両端部にそれぞれボス23を嵌着する
と共にこのボス23に軸受24を介して枢軸25が取り
付けられ、円筒支持体22の外周面に例えばウレタンゴ
ム板26を巻回して構成されている。ウレタンゴム板2
6は化学構造としてはポリウレタンとして表されるもの
で比重は1.00〜1.30である。ウレタンゴム板2
6の表面は粘着性を有しており、塵の粘着除去という観
点からは、ウレタンゴム板26の硬度は10〜30°で
あることが好ましく、本実施例では硬度30°のものを
使用している。このウレタンゴム板26の粘着性能によ
り除塵ロール21の外周面は除塵用粘着性表面27とな
っている。
【0023】次に、除塵ロール21の支持構造について
述べる。各除塵ロール21の枢軸25の両端部には、フ
レーム101に固定したエアシリンダ28のワークWに
向かって水平方向に突出するピストンロッド29の先端
が連結されている。ピストンロッド29が進出すると、
除塵ロール21がワークWに接触する除塵位置に変位
し、ピストンロッド29が後退すると除塵ロール21が
ワークWから離間する洗浄位置に変位する。これらの4
つの除塵ロール21は、後述する手段によって各エアシ
リンダ28が制御されることにより連動して除塵位置と
洗浄位置との間で変位するようになっている。
【0024】次に、剥離機構30について述べる。剥離
機構30は上記除塵機構20においてワークWから除塵
ロール21に移し取られた塵を除塵ロール21から除去
するものであって、ワークWの通過領域にワークWを挟
んでその両側に2基設けられている。剥離機構30は、
上部位置に支持されてモータ31により駆動される駆動
ロール32と駆動ロール32の下方に支持された従動ロ
ール33との間に無端状の剥離ベルト34を掛け渡した
構造になり、剥離ベルト34は両ロール32,33の間
を循環走行する。なお、従動ロール33は、その枢軸3
5がフレーム101に固定したエアシリンダ36の下向
きのピストンロッド37に連結されていて、エアシリン
ダ36の駆動により上下動して剥離ベルト34の張力を
調整することができるようになっている。
【0025】剥離ベルト34は、図3に示すように、伸
び防止用のベルト状基材38の外周側表面に特殊粘着エ
ラストマーからなるベルト状粘着材39を貼り付けた構
造になり、この剥離ベルト34の外周面は剥離用粘着性
表面40となっている。この剥離用粘着性表面40の粘
着力は除塵ロール21の除塵用粘着性表面27よりも強
く、両粘着性表面27、40が密着すると除塵用粘着性
表面27上の付着物が剥離用粘着性表面40に移し取ら
れるようになっている。また、剥離用粘着性表面40上
の付着物は水で擦り洗いすることによって容易に除去す
ることができ、これにより、剥離用粘着性表面40の粘
着性能が保たれるようになっている。
【0026】剥離ベルト34の駆動ロール32と従動ロ
ール33との間における2つの直線走行部のうち、ワー
クWに近い側の部分は除塵ロール21と対応している。
そして、この剥離ベルト34の直線部分においては、除
塵ロール21がワークWに接触する除塵位置にある状態
ではその除塵ロール21は剥離ベルト34から離間して
おり、また、除塵ロール21がワークWから離間する洗
浄位置にあるときにはその除塵ロール21が剥離ベルト
34の剥離用粘着性表面40に接触して転動するように
なっている。
【0027】次に洗浄機構50について述べる。洗浄機
構50は、水洗用タンク51と回転ブラシ52、及び、
水切り装置55から構成されている。水洗用タンク51
内では、図示しない注水口から所定の流量で注入される
洗浄水53が一定量貯留されてその中に従動ロール33
の下部が常に浸されるようになっている。また、洗浄水
53中においては、外周に例えばナイロン製の起毛を有
する回転ブラシ52が支持されて図示しないモータによ
り回転駆動されるようになっており、その回転ブラシ5
2の起毛は、剥離ベルト34の従動ロール33に掛け回
されている部分の剥離用粘着性表面40に常に接触して
いる。なお、水洗用タンク51から流出する洗浄水53
の排水経路にはフィルターを設け、洗浄水53を濾過し
て洗浄水53中の異物が垂れ流しになることを防止する
ようにすることが望ましい。
【0028】また、水切り装置55は水洗用タンク51
の上方に設けられている。水切り装置55は、フレーム
101に支持した固定水切りロール56と、ハウジング
100にアーム57によって揺動自由に支持した可動水
切りロール58とからなり、両水切りロール56,58
は、剥離ベルト34の除塵ロール21と対応しない側の
直線走行部を両側から挟むように設けられている。これ
らの各ロール56,58は図4に示すように芯筒59の
外周に筒形のスポンジ60を装着したものであり、スポ
ンジ60は、親水性高分子であるポリビニルアルコール
を原料とし、極微細な連続気孔により優れた吸水及び保
水能力を有すると共に柔軟性及び耐摩耗性を備えた材料
からなっている。
【0029】次に本実施例の作用について述べる。ま
ず、両面に塵の付着したワークWを搬送し、2つの上部
除塵ロール21A,21Aを除塵位置に進出させてその
除塵用粘着性表面27,27をワークWの両面に挟み付
けるように密着させると共に、2つの下部除塵ロール2
1B,21Bを洗浄位置に後退させてその除塵用粘着性
表面27,27を剥離ベルト34,34の剥離用粘着性
表面40,40に密着させ、さらに、それらの剥離ベル
ト34,34を走行させる。
【0030】すると、ワークWが下部転向ロール10と
上部転向ロール11との間を上向きに通過する間に、両
上部除塵ロール21A,21Aがその除塵用粘着性表面
27,27の粘着力によってワークWの表面上を転動し
つつ、ワークWの表面の塵が除塵用粘着性表面27,2
7に粘着して上部除塵ロール21A,21Aへ移し取ら
れることにより除去される。この上部除塵ロール21A
による除塵はワークWの両側の面において同時に行わ
れ、塵を除去されたワークWはハウジング100外へ退
出する。
【0031】そして、ワークWの搬送長さ、ワークWに
付着する塵の見積り量、ワークWの搬送速度即ち上部除
塵ロール21Aの転動周速度、除塵用粘着性表面27の
面積等の諸条件に応じて予め図示しないタイマーに設定
しておいた切換時間が経過すると、そのタイマーが作動
し、上部除塵ロール21A,21Aの粘着力が大きく低
下するより前に、洗浄位置にあった2つの下部除塵ロー
ル21B,21Bが除塵位置に進出してワークWの両面
に密着し、その直後に両上部除塵ロール21A,21A
が除塵位置から洗浄位置に後退する。除塵位置に進出し
た両下部除塵ロール21B,21Bは上部除塵ロール2
1A,21Aと同様にしてワークWの両面の除塵を行
い、ワークWの表面に付着した塵が下部除塵ロール21
B,21Bの除塵用粘着性表面27,27に移し取られ
る。
【0032】この下部除塵ロール21B,21Bによる
除塵が行われている間に、洗浄位置に後退した上部除塵
ロール21A,21Aは走行する剥離ベルト34,34
の剥離用粘着性表面40,40に密着しながら転動し、
上部除塵ロール21A,21Aの除塵用粘着性表面2
7,27上のワークWから移し取られた塵は剥離用粘着
性表面40,40の強い粘着力によって剥離ベルト3
4,34に移し取られ、これによって、上部除塵ロール
21A,21Aの徐塵能力が回復する。
【0033】上部除塵ロール21Aから塵を移し取った
剥離ベルト34は、従動ロール33で転向する間に洗浄
機構50の水洗用タンク51内を通過し、この間に洗浄
水53中において剥離用粘着性表面40が回転ブラシ5
2で擦られることにより剥離ベルト34の塵が除去され
る。
【0034】こうして塵が除去された後、剥離ベルト3
4は水切り装置55を通過する。水切り装置55におい
ては、固定水切りロール56と可動水切りロール58と
の間に挟まれて通過することにより、水洗装置50にお
いて剥離ベルト34に付着した水分が各水切りロール5
6、58に吸収されて除去される。
【0035】そして、前記図示しないタイマーの作動に
より、上部除塵ロール21A,21Aが粘着力を完全に
回復した状態で洗浄位置から除塵位置に進出して再びワ
ークWの塵の除去を開始する共に、下部除塵ロール21
B,21Bがその粘着力を大きく低下させる前に洗浄位
置に後退してワークWから移し取った塵を剥離ベルト3
4,34に移し取られることとなる。
【0036】上述のようにして、上部除塵ロール21
A,21Aと下部除塵ロール21B,21Bが一定時間
毎に交互に上下動する動作が繰り返されることにより、
ワークWからの塵の除去を長時間に渡って連続して行い
続けることができる。
【0037】このように本実施例によれば、ワークWの
上面を除塵ロール21が転動するから、その除塵用粘着
性表面27の粘着力によつてワークW上面の塵を完全に
除去することができる。しかも、除塵ロール21に移し
取られた塵は剥離ベルト34によって除去されるから、
除塵ロール21の粘着能力が維持され、長期間に亘って
除塵ロール21の交換は不要となる。
【0038】次に、本発明の第2実施例を図5に基づい
て説明する。本第2実施例の除塵装置は、除塵ロール6
1以外の他の構成は上記第1実施例と同じである。本実
施例の除塵ロール61は、ワークWの両側に夫々上下2
つずつ設けられているが、ワークWを挟んで対応する2
つの上部除塵ロール61A,61A、及び、同じくワー
クWを挟んで対応する2つの下部除塵ロール61B,6
1Bは、夫々、互いに異なる高さに位置している。かか
る除塵装置は、2つの上部除塵ロール61A,61Aと
2つの下部除塵ロール61B,61Bとが交互に除塵位
置と洗浄位置との間で進退し、除塵ロール61によるワ
ークWの除塵と剥離ベルト34による除塵ロール61の
洗浄が連続して行われる。
【0039】本第2実施例においては、除塵ロール61
が除塵位置に進出してワークWの両側に密着したとき
に、ワークWがその両側から除塵ロール61,61によ
って挟み付けられないため、除塵ロール61,61の挟
圧力によってワークWの表面に皺が寄るということはな
く、したがって、皺の中の塵が除去されずに残るという
事態が生じるのが防止される。
【0040】次に、本発明の第3実施例を図6に基づい
て説明する。本第3実施例の除塵装置は、ワークWの一
方の面だけを除塵するものであって、ワークWが上下の
転向ロール74,75の間を通過する領域には、そのワ
ークWの片側の面に対応して上下2つの除塵ロール71
A,71B、1本の剥離ベルト73及び1つの洗浄機構
75が設けられている。この除塵装置においては、上下
の除塵ロール71A,71Bが交互に除塵位置と洗浄位
置との間で進退することにより、除塵ロール71による
ワークWの片面の除塵と、ワークWから除塵ロール71
に移し取られた塵の除去が連続して行われる。
【0041】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が
可能である。
【0042】(1)除塵ロールの除塵用粘着性表面を構
成する材料としては、ウレタンゴムに限らず、他の粘着
性材料であってもよい。なお、ウレタンゴムとする場合
には、ワークに付着する塵の材質や大きさ等に応じて適
宜選択することができる。
【0043】(2)上記実施例では、除塵ロールを円筒
支持体の表面にウレタンゴム板を貼り付けて構成した
が、これに限らず、例えばシャフトに形成した径部の外
周に直接にウレタンゴムを設けた構成であってもよい。
【0044】(3)上記実施例では、2つの除塵ロール
を設けて交互に進退移動させることによりワークの除塵
を連続的に行わせるようにしたが、本発明の構成要件で
ある除塵ロールはその数が限定されるものではなく、1
つの除塵ロールを用いてワークの除塵を行う動作と除塵
ロールの塵を剥離ベルトで除去する動作を同時に行わせ
る構成とする場合や、除塵ロールをワークの搬送方向に
添って3段以上に渡って設ける構成とする場合も含むも
のである。
【0045】
【0046】(5)上記実施例では、洗浄によって濡れ
た剥離ベルトの水分を水切りロールで挟むことによって
除去するようにしたが、この水切り手段に加えて熱風の
吹き付けなどを利用した乾燥手段を設けるようにしても
よい。
【0047】(6)上記実施例では、除塵ロールが回転
自由に支持されていて粘着力によりワーク及び剥離ベル
トに接触しつつ転動するようになっているが、除塵ロー
ルはモータによりワークまたは剥離ベルトの走行速度に
合わせて回転駆動させるようにしてもよい。
【0048】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるもものではなく、要旨を逸脱しない範
囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断面図
【図2】除塵ロールの部分断面図
【図3】剥離ベルトの断面図
【図4】水切りロールの断面図
【図5】第2実施例の概略的断面図
【図6】第3実施例の概略的断面図
【符号の説明】
W…ワーク 21A…上部除塵ロール 21B…下部除塵ロール 27…除塵用粘着性表面 34…剥離ベルト 40…剥離用粘着性表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−165902(JP,A) 特開 平1−258951(JP,A) 特開 平1−136748(JP,A) 特開 平6−304537(JP,A) 特開 平6−304538(JP,A) 特開 平6−210250(JP,A) 特開 平6−210251(JP,A) 特開 昭61−187981(JP,A) 実開 平5−9685(JP,U) 実開 平2−99996(JP,U) 実開 昭61−71433(JP,U) 実開 平5−44808(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 11/00 B08B 7/00 B08B 1/00 - 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のフィルム状のワークを掛け渡して
    そのワークを上下方向に搬送する一対の転向ロールと、 そのワークの上下方向の搬送領域に外周の除塵用粘着性
    表面を接触させて転動する除塵ロールと、この除塵ロールの前記除塵用粘着性表面に接触可能な剥
    離用粘着性表面を有し、 この除塵ロールを間に挟んで前
    記ワークの上下方向の搬送領域と平行をなす細長い長円
    経路に沿って循環走行する剥離ベルトと、この剥離ベルトの剥離用粘着性表面を洗浄する 洗浄機構
    と、前記剥離ベルトに付着した洗浄水を除去する 水切り装置
    とを備えてなり、前記除塵ロールが、前記剥離ベルトの長円走行経路にお
    ける下向きの直線走行領域に配され、 前記洗浄機構が、前記剥離ベルトの剥離用粘着性表面を
    水洗用タンクに貯留した洗浄水とともに回転ブラシで擦
    るようにしたものであって、その剥離ベルトの下向きの
    直線走行領域の下端部に配され、 前記水切り装置が、前記剥離ベルトの上向きの直線走行
    領域に配されている ことを特徴とする除塵装置。
  2. 【請求項2】 前記除塵ロールが前記ワークの同一面側
    においてその通過方向に間隔を空けた二カ所に設けら
    れ、この二カ所の除塵ロールが、前記剥離ベルトから離
    間してワークと接触して転動する位置と、ワークから離
    間して前記剥離ベルトに接触して転動する位置との間で
    互いに交互に変位する構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の除塵装置。
  3. 【請求項3】 前記除塵ロール及び前記剥離ベルトがワ
    ークを挟んで両側に設けられていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の除塵装置。
  4. 【請求項4】 ワークを挟んで対応する両側の除塵ロー
    ルの位置がワークの通過方向においてずれていることを
    特徴とする請求項3に記載の除塵装置。
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