JP2907631B2 - アスファルトフィニッシャのバンパローラ装置 - Google Patents

アスファルトフィニッシャのバンパローラ装置

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JP2907631B2 JP11146892A JP11146892A JP2907631B2 JP 2907631 B2 JP2907631 B2 JP 2907631B2 JP 11146892 A JP11146892 A JP 11146892A JP 11146892 A JP11146892 A JP 11146892A JP 2907631 B2 JP2907631 B2 JP 2907631B2
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俊司 大野
直 矢倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルトフィニッ
シャのバンパローラ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアスファルトフィニッシャのバン
パローラ装置の構成を図6から図8を用いて説明する。
図8は、アスファルトフィニッシャの全体平面を示す図
であり、図において、1はホッパ、2はアスファルト合
材、3はバーコンベア、4はコンベアスクリュー、5は
バンパローラ装置、6は主スクリード、7は伸縮スクリ
ード、8は補助スクリード、9はデフレクタを示し、ホ
ッパ1に供給されたアスファルト合材2は、バーコンベ
ア3により後方へ運搬され、コンベアスクリュー4によ
り施工幅に拡げられ、スクリード装置6,7,8により
所定の舗装面の敷固め施行を行われる。
【0003】図6は、アスファルトフィニッシャがバン
パローラ装置5をダンプトラックの後輪12に接触させ
て、施工を行う状態を示す一部透視した側面図であり、
図7は、バンパローラ装置5とダンプトラックの後輪1
2の接触関係の詳細を示す側面図である。
【0004】図6において、アスファルトフィニッシャ
は、ホッパ1及びホッパの先端に取り付けてあるバンパ
ローラ装置5をダンプトラックのベッセル11の下に進
行させて、バンパローラ装置5をダンプトラックの後輪
12に接触させて、ダンプトラックの後輪12を押して
ダンプトラックを一緒に移動させながら施工を行う。こ
のようにすることにより、アスファルト合材2の供給を
ダンプトラックにより連続的に受けながらアスファルト
フィニッシャによる施工を行うことができるので、能率
的である。
【0005】バンパローラ装置5は、図7に詳細に示す
ように、ホッパ1のホッパフレーム15前面の左右2箇
所に設けられていて、ホッパフレーム15に固着された
ブラケット14の先端にボルト16及びナット17によ
りローラ13を組み付けることによって構成されてい
る。
【0006】また、バンパローラ装置5がダンプトラッ
クの後輪12を押す高さは、ダンプトラックの後輪12
の車軸よりも高いと、アスファルトフィニッシャがダン
プトラックの後輪に乗り上げてしまい、逆に、後輪12
の車軸よりも低すぎると、アスファルトフィニッシャが
ダンプトラックの後輪12の下に入り込んでしまう(後
輪12がアスファルトフィニッシャの上に乗り上げてし
まう)ので、路面の凹凸による変化等を考慮して、後輪
12の車軸よりもhだけ下がった位置を押すのが最適で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近、道路交通安全上
の問題からダンプトラックのバンパ位置を従来より下げ
るよう要望があり、平成4年6月以降製造・販売の車両
は道路運送車両法の改正によりこの規制を受けることに
なった。これにより、従来、ダンプトラックのリアバン
パ10の下を通過して後輪12に接触するようにベッセ
ル11の下方を進行することができたバンパローラ装置
5が、ダンプトラックより連続的に合材をホッパに受け
る作業形態とするためにダンプトラックの後方よりアク
セスするとき、ダンプトラックの低くなったバンパと干
渉してしまい、アスファルトフィニッシャのダンプトラ
ックへの接車ができなくなって、作業性が著しく低下す
ることとなる。
【0008】従って、本発明の目的は、アスファルトフ
ィニッシャのダンプトラックへのアクセス時には、ダン
プトラックの低くなったバンパより低くして、前記バン
パとの干渉を避け、ダンプトラックの後輪に接触する際
には、従来通りに後輪軸よりhだけ下がった最適位置と
なるように位置が上がる、可動式のバンパローラ装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のバンパローラ装置は以下のような構成を有す
る。ホッパフレーム上に設けられたホッパにダンプトラ
ックからアスファルト合材の供給を受けながら、ダンプ
トラックの後輪を押して、共に移動しながら作業を行う
アスファルトフィニッシャに用いられるバンパローラ装
置が、ダンプトラックの後輪に当接するローラ部分とロ
ーラ部分を支持するアーム部分とを有し、ローラ部分の
軸線を水平方向に維持したまま、ローラ部分が上下方向
に位置を変更可能であることを特徴とする。
【0010】本発明のバンパローラ装置は、好適には、
アーム部分が回転軸の周りに回動可能とされ、ダンプト
ラックの後輪にローラ部分が接触しないときは重力によ
り下方位置にあり、ダンプトラックの後輪にローラ部分
が接触後は上向きモーメントにより上方位置に保持され
るように構成される。また、上方位置での保持は、アー
ム部分がホッパを支持するホッパフレームと当接し、ロ
ーラ部分がダンプトラックの後輪に当接することによっ
て、ホッパフレームとダンプトラック後輪との間にバン
パローラ装置が挟まれるようにして行われることができ
る。
【0011】本発明のバンパローラ装置はまた、ダンプ
トラックの後輪に当接するローラ部分と、ローラ部分を
支持するアーム部分と、更にガイド溝を設けられたブラ
ケットとを有し、アーム部分が、ガイド溝に沿って摺動
可能なピンを有し、アーム部分が、ガイド溝に沿って摺
動することによりローラ部分の上下方向の位置を変更す
ることができ、ダンプトラックの後輪にローラ部分が接
触しないときは重力により下方位置にあり、ダンプトラ
ックの後輪にローラ部分が接触後は上向きモーメントに
より上方位置に保持されるように構成されることもでき
る。更に、上方位置での保持は、アーム部分のピンが、
ブラケットのガイド溝の上端部に当接し、ローラ部分が
ダンプトラックの後輪に当接することによって、ガイド
溝の上端部とダンプトラック後輪との間に挟まれるよう
にして行われるように構成することもできる。
【0012】
【作用】次に本発明のバンパローラ装置の動作について
説明する。本発明によるバンパローラ装置においては、
ローラ部分を支えるアーム部分を、回転軸の周りに回動
可能にし、アーム部分先端のローラ部分がダンプトラッ
ク後輪に接触しない間は、重力によりアーム部分及びロ
ーラ部分は下がって低い位置にあるので、従来より低く
なったダンプトラックのバンパの下を通過でき、前記ロ
ーラ部分が前記後輪に接触し始めると、ローラ部分は後
輪に押されて上方に押し上げられ、上方位置になり従来
通りのダンプトラック後輪を押すのに最適な高さになる
のである。
【0013】また、本発明によるバンパローラ装置の別
の形態においては、ローラ部分を支持するアーム部分が
複数のピンを有し、該ピンと嵌まり合うガイド溝を設け
られたブラケット上をアーム部分が摺動可能であるの
で、ローラ部分がダンプトラック後輪と接触しない間
は、重力により前記アーム部分及びローラ部分は下方位
置にあり、ローラ部分が後輪と接触し始めて上方に押さ
れる力が働くと、アーム部分に設けられたピンはブラケ
ットに形成されたガイド溝に沿って上方に動き、アーム
部分及びローラ部分は上方になるようになるのである。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例であるバンパローラ
装置5Aを示す。図1において、ローラ13を先端に取
り付けたアーム18Aは、その根元部をピン19により
アスファルトフィニッシャのホッパフレーム15に対し
て回動可能に取り付けられている。ローラ13がダンプ
トラックの後輪12に接触しない間は、重力によりアー
ム18A及びローラ13は下方に下がっており、二点鎖
線にて図示するように下方位置にある。ローラ13がダ
ンプトラックの後輪12に接触して押され始めると、ロ
ーラ13及びアーム18Aは上方へ押し上げられ、実線
で示した上方位置まで上がる。この位置は、従来同様の
後輪車軸よりhだけ下がった最適位置である。
【0015】図2及び図3に図1のものと別形の、本発
明によるバンパローラ装置を示す。図2において、ロー
ラ13を支えるアーム18Bはその根元部において、外
側に突き出した2本のピン20を有し、ホッパフレーム
15より前方に突き出したブラケット22に設けられた
「く」の字型のガイド溝21に前記2本のピンが嵌まり
合っている。従って、アーム18Bはガイド溝21によ
り導かれて動き、ローラ13が後輪12に接触しない間
では、重力でローラ13及びアーム18Bは二点鎖線に
て図示する下方位置に下がっている。ローラ13が後輪
12に接触して押されたときには、前記2本のピン20
はガイド溝21に案内されて上方へ上がり、これに従っ
てローラ13は実線で示す上方位置になり、後輪12を
押す最適位置になる。
【0016】図4は、図2の実施例の一部変形実施例を
示し、ブラケット22に設けたガイド溝21′を曲線状
としたものであり、他の構成及び動作は、図2の実施例
のバンパローラ装置と同様である。
【0017】図2の実施例の場合も図4の実施例の場合
も、ガイド溝21,21′上を摺動するピン20,2
0′の数を2個としたが、ピンの数はこれに限定される
ものではなく、必要に応じ選ぶことができ、また、ガイ
ド溝の形状も「く」の字型または曲線状に限定されるも
のではなく、ローラを含むアームが上下方向に摺動でき
るものであればいかなる形状をも選び得るものである。
【0018】図5は、図1に示した本発明によるバンパ
ローラ装置5Aを採用したアスファルトフィニッシャの
ダンプトラックへのアクセスを説明する図であり、ダン
プトラックの後方からアスファルトフィニッシャがアク
セスするときには、図の点線で示すように、バンパロー
ラ装置5Aは重力によりその下方位置にあり、そのた
め、ダンプトラックのバンパに干渉することなく、ベッ
セル11の下方を進行して後輪に接近することができ
る。そして、バンパローラ装置5Aのローラ13が後輪
に接触すると、前述したように、バンパローラ装置5A
は上方に移動し、後輪12を押す最適高さhである上方
位置となって、通常の施工状態となる。図2及び図4に
例示した他のバンパローラ装置も全く同様に作動する。
【0019】
【発明の効果】道路交通安全上の理由から道路運送車両
法が改正され、ダンプトラックのバンパ位置を従来より
低くするように規制される事態にあっても、ダンプトラ
ックへのアクセス時のダンプトラックのバンパとの干渉
を防止して、アスファルトフィニッシャの施工時にダン
プトラックを押しながらの一体移動が従来同様に円滑に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるバンパローラ装置を示
す側面図。
【図2】本発明の他の実施例であるバンパローラ装置を
示す側面図。
【図3】図2の一部透視した平面図。
【図4】図2の一部変形した、本発明のバンパローラ装
置の別の実施例を示す側面図。
【図5】本発明によるバンパローラ装置を採用したアス
ファルトフィニッシャとダンプトラックとの相対関係を
示す側面図。
【図6】従来のバンパローラ装置の取り付け状況及びダ
ンプトラックとアスファルトフィニッシャの関係を示す
一部透視した側面図。
【図7】従来のバンパローラ装置の構成及びダンプトラ
ック後輪との関係を示す側面図。
【図8】アスファルトフィニッシャ全体構成を示す平面
図。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 アスファルト合材 3 バーコンベア 4 コンベアスクリュー 5 バンパローラ装置 5A バンパローラ装置 5B バンパローラ装置 5D バンパローラ装置 6 主スクリード 7 伸縮スクリード 8 補助スクリード 9 デフレクタ 10 バンパ 11 ベッセル 12 後輪 13 ローラ 14 ブラケット 15 ホッパフレーム 16 ボルト 17 ナット 18A アーム 18B アーム 18D アーム 19 ピン 20 ピン 20′ ピン 21 ガイド溝 21′ ガイド溝 22 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尾 政信 東京都港区北青山一丁目2番3号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−181606(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 19/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパフレーム上に設けられたホッパに
    ダンプトラックからアスファルト合材の供給を受けなが
    ら、ダンプトラックの後輪を押して、共に移動しながら
    作業を行うアスファルトフィニッシャに用いられるバン
    パローラ装置において、ダンプトラックの後輪を押す該
    バンパローラ装置が、ダンプトラックの後輪に当接する
    ローラ部分と、該ローラ部分を支持するアーム部分とを
    有し、前記ローラ部分の軸線を水平方向に維持したま
    ま、前記ローラ部分が上下方向に位置を変更可能である
    ことを特徴とするバンパローラ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバンパローラ装置におい
    て、前記アーム部分が回転軸の周りに回動可能とされ、
    ダンプトラックの後輪にローラ部分が接触しないときは
    重力により下方位置にあり、ダンプトラックの後輪にロ
    ーラ部分が接触後は上向きモーメントにより上方位置に
    保持されることを特徴とするバンパローラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のバンパローラ装置におい
    て、前記上方位置での保持が、前記アーム部分がホッパ
    を支持するホッパフレームと当接し、前記ローラ部分が
    ダンプトラックの後輪に当接することによって、前記ホ
    ッパフレームと前記ダンプトラック後輪との間にバンパ
    ローラ装置が挟まれるようにして行われることを特徴と
    するバンパローラ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のバンパローラ装置におい
    て、前記バンパローラ装置が更に、ガイド溝を設けられ
    たブラケットを有し、前記アーム部分が、該ガイド溝に
    沿って摺動可能な複数のピンを有し、該アーム部分が、
    該ガイド溝に沿って摺動することにより前記ローラ部分
    の上下方向の位置を変更することができ、ダンプトラッ
    クの後輪にローラ部分が接触しないときは重力により下
    方位置にあり、ダンプトラックの後輪にローラ部分が接
    触後は上向きモーメントにより上方位置に保持されるこ
    とを特徴とするバンパローラ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のバンパローラ装置におい
    て、前記上方位置での保持が、前記アーム部分のピン
    が、前記ブラケットのガイド溝の上端部に当接し、前記
    ローラ部分がダンプトラックの後輪に当接することによ
    って、前記ガイド溝の上端部と前記ダンプトラック後輪
    との間に挟まれるようにして行われることを特徴とする
    バンパローラ装置。
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JP4963098B2 (ja) * 2007-10-12 2012-06-27 株式会社Nippo 車両後押しユニット
JP5274505B2 (ja) * 2010-04-15 2013-08-28 住友建機株式会社 道路舗装機械のプッシュローラ前後可動機構

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