JP2907081B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2907081B2
JP2907081B2 JP7273616A JP27361695A JP2907081B2 JP 2907081 B2 JP2907081 B2 JP 2907081B2 JP 7273616 A JP7273616 A JP 7273616A JP 27361695 A JP27361695 A JP 27361695A JP 2907081 B2 JP2907081 B2 JP 2907081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置に関
し、特にその入力ラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入力ラッチ回路を用いた従来の半導体記
憶装置として、外部クロック信号に同期して作動するク
ロック同期型ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ(シンクロナスDRAM、以下「同期型DRAM」と
いう)がある。
【0003】図6は、従来の同期型DRAMの構成を示
す図であり、図7及び図8は、それぞれ同期型DRAM
のアクティブコマンド入力時、READ(読み出し)/
WRITE(書き込み)コマンド入力時における信号波
形を示す図である。
【0004】図9は、入力セットアップタイム及び入力
ホールドタイムを説明するための図であり、図10は、
ラッチ回路の構成を示す図である。以下、図6、図7、
図8、図9、及び図10を参照して従来の一般的な同期
型DRAMの動作を説明する。
【0005】同期型DRAMを実現する技術としては各
種存在するが、高速化技術として3段パイプライン技術
がある。
【0006】これは列アドレス(カラムアドレス)入力
から読み出し・書き込みの動作を、2つのラッチ回路に
より3分割し、各ステージにおける処理を並列に動作さ
せることにより高速化を実現する技術である。
【0007】図6に示す同期型DRAMの回路構成図、
および図7(a)〜(i)のタイミング波形図を参照し
て、時刻t0で、端子46にアクティブ(ACTIV
E)コマンド(行アドレス系動作コマンド、CSバー
(チップ選択信号、Lowアクティブ)とRASバー
(ロウアドレスストーブ信号、Lowアクティブ)がL
owレベル、CASバー(カラムアドレスストローブ信
号、Lowアクティブ)、WEバー(書込みイネーブル
信号、Lowアクティブ)がHighレベル、なお以下
では「CSバー」、「RASバー」、「CASバー」お
よび「WEバー」をそれぞれ「CSB」、「RAS
B」、「CASB」および「WEB」という)が、端子
47のクロック入力に対して定められた入力セットアッ
プタイム、入力ホールドタイムの間、入力されると、A
CTIVEコマンドは入力回路21を通してデコードさ
れ、ラッチ回路22(D型フリップフロップ回路)に入
力される。
【0008】また、時刻t0にて、端子47に外部から
入力されるクロック信号は、入力回路34を通して内部
クロック信号発生回路35に入力されて、内部クロック
信号発生回路35において内部クロック信号(1)36
が生成出力され、ラッチ回路2、22および31、論理
回路37および43、書き込み制御回路26、読み出し
制御回路27、遅延回路39等に送られる。
【0009】そして、論理回路37からは、内部クロッ
ク信号(1)36の入力を受けて、内部クロック信号
(2)38が生成出力され、遅延回路39からは、別途
他の入力信号との相互作用を介して、内部クロック信号
(5)40、内部クロック信号(6)41および内部ク
ロック信号(7)42が生成出力される。
【0010】また、論理回路43からは、前記内部クロ
ック信号(1)36の入力とともに、遅延回路39より
出力される内部クロック信号(7)42の入力と、前記
読み出し制御回路27より出力される内部クロック
(3)許可信号30の入力を受けて、同様に内部クロッ
ク信号(3)44が生成出力される。
【0011】前記ACTIVEコマンドは、ラッチ回路
22において内部クロック信号(1)36によりラッチ
され、ラッチされたACTIVEコマンドは、行アドレ
ス制御回路13へ入力されて、行アドレス制御回路13
からはAバンク行アドレス許可信号(「ARAE」とも
いう)14と、Bバンク行アドレス許可信号(「BRA
E」という)15が出力される。
【0012】また、端子45に入力される行アドレス入
力(X)がクロック入力に対して定められた入力セット
アップタイム、入力ホールドタイムの間、入力される
と、入力回路1を通してラッチ回路2(D型フリップフ
ロップ回路)に入力されて、ラッチ回路2において内部
クロック信号(1)36によってラッチされる。
【0013】ラッチされた行アドレス(X)は、その
後、行アドレスバッファ7を通して行デコーダ8に入力
され、行デコーダ8において、行アドレス(X)に対応
する行選択線9が選択される。
【0014】図6に示す同期型DRAMは、2バンク構
成による一例を示している。バンクとは、行アドレス選
択とプリチャージを各バンクごとにアドレス選択により
独立に実行することができるもので、2バンク構成の同
期型DRAMは、行アドレスの制御回路を2組保持して
いる。
【0015】前述のように、図6における、ARAE
は、Aバンク行アドレス許可信号で、BRAEはBバン
ク行アドレス許可信号であり、各バンクのACTIVE
コマンドが入力されると、これらのARAE、BRAE
はHighレベルとなる。
【0016】図7の信号波形図は、Aバンクが選択され
た場合の一例を示しており、ARAEがHighレベル
となっている。
【0017】次に、データ読み出し時の動作について説
明する。
【0018】図6および図8(a)〜(j)において、
時刻t0で、端子46にREADコマンド(読み出し動
作コマンド、CBSとCASBがLowレベル、RAS
BとWEBがHighレベル)と、端子45にアドレス
(A1)がクロック入力に対して、予め定められた入力
セットアップタイム、入力ホールドタイムの間、入力さ
れると、READコマンドは、入力回路21を通してデ
コードされ、ラッチ回路22へ入力される。
【0019】READコマンドは、ラッチ回路22にお
いて内部CLK信号(1)36によりラッチされ、ラッ
チされたREADコマンド信号25は、列アドレス制御
回路11に入力されるとともに、読み出し制御回路27
へ送られる。
【0020】列アドレス制御回路11においては、RE
ADコマンド信号25の入力を受けて列アドレス許可信
号12が出力され、列アドレスバッファ3に入力され
る。
【0021】また、アドレス(A1)は、入力回路1を
通してラッチ回路2(D型フリップフロップ回路)に入
力されて内部クロック信号(1)36によりラッチさ
れ、ラッチされたアドレス(A1)は、列アドレスバッ
ファ3を通して列デコーダ4に入力される。
【0022】この列デコーダ4より出力されるアドレス
(A1)は、ラッチ回路5(D型ラッチ回路)におい
て、論理回路37より出力される時刻t1のクロック入
力に対応する内部クロック信号(2)38によってラッ
チされ、このアドレスに対応する列選択線6が選択され
る。これにより読み出すべきメモリセルが選択されたこ
とになる。
【0023】次に、メモリセルアレイ10から、センス
アンプ16を経由して読み出されるデータ出力は、R/
W(READ/WRITE)バス17を経由してデータ
アンプ18において増幅され、時刻t2のクロック入力
に対応する内部クロック信号(3)44により、ラッチ
回路19(D型フリップフロップ回路)にラッチされ
て、出力回路20を介して端子48に出力される。
【0024】図8は、バースト長(連続的に読み出し、
書き込みを実行するビット長)が4ビットの場合の動作
波形を示す図であり、一連の動作は、1サイクルごとに
次のビットの読み出し動作が実行され並列に処理され
る。
【0025】すなわち、2ビット目(A2)は時刻t1
〜t3、3ビット目(A3)は時刻t2〜t4、4ビッ
ト目(A4)は時刻t3〜t5の3クロックでそれぞれ
実行される。
【0026】次に、データ書き込み時の動作について説
明する。この場合の動作も、前述の読み出し時とほとん
ど同様である。
【0027】図8を参照して、時刻t8にて、端子46
からWRITEコマンド(書き込み動作コマンド、CS
BとCASBとWEBがLowレベル、RASBがHi
ghレベル)、端子48から書き込みデータ(DQ)、
端子45からアドレス(B1)がクロック入力に対して
定められた入力セットアップタイム、入力ホールドタイ
ムの間、入力される。
【0028】WRITEコマンドは、入力回路21を通
してデコードされてラッチ回路22へ入力される。ラッ
チ回路22においては、WRITEコマンドは時刻t8
のクロック入力に対応して内部クロック信号発生回路3
5より出力される内部クロック信号(1)36によりラ
ッチされ、WRITEコマンド信号24が出力され、書
き込み制御回路26へ送られる。
【0029】端子48より入力される書き込みデータ
(DQ)は、入力回路32を通してラッチ回路31(D
型フリップフロップ回路)に入力され、時刻t8のクロ
ック入力に対応して内部クロック信号発生回路35より
出力される内部クロック信号(1)36によりラッチさ
れて、書き込み制御回路26に入力される。
【0030】また、一方、アドレス(B1)は、入力回
路1を通してラッチ回路2へ入力され、時刻t8のクロ
ック入力に対応して内部クロック信号発生回路35より
出力される内部クロック信号(1)36によりラッチさ
れ、ラッチされたアドレス(B1)は列アドレスバッフ
ァ3を通して列デコーダ4に入力される。
【0031】この列デコーダ4より出力されるアドレス
(B1)は、ラッチ回路5(D型ラッチ回路)におい
て、時刻t9のクロック入力に対応して論理回路37よ
り出力される内部クロック信号(2)38によりラッチ
され、アドレス(B1)に対応する列選択線6が選択さ
れる。これにより、メモリセルアレイ10の書き込むべ
きメモリセルが選択される。
【0032】それと同時に時刻t9に対応する内部クロ
ック信号(1)36により、書き込み制御回路26から
出力される書き込みデータは、R/W(READ/WR
ITE)バス17、センスアンプ16を経由してメモリ
セルアレイ10の対応するメモリセルに書き込まれる。
【0033】そして時刻t10に対応するクロック入力
からの内部クロック信号(2)38により列選択信号9
が非選択となり書き込みが終了する。
【0034】読み出しと同様に書き込みも4ビットの動
作が並列に処理される。つまり2ビット目(B2)は時
刻t9〜t11、3ビット目(B3)は時刻t10〜t
12、4ビット目(B4)は時刻t11〜t13の3ク
ロックでそれぞれ実行される。
【0035】上述した動作モードは、読み出し動作では
READコマンドが入力されてから3クロック目でデー
タが出力されるために、“CAS LATENCY
3”(CASレイテンシが「3」)といい、MODE−
SETコマンド(CASレイテンシ等を設定するコマン
ド、CBS、RASB、CASBおよびWEBがLow
レベル)が入力されると、状態設定回路33によって設
定される。なお、他のCASレイテンシの動作モードも
あるが本発明と直接関連がないためその説明は省略す
る。
【0036】次に、上述した入力セットアップタイムと
入力ホールドタイムについて、図9および図10を参照
して、さらに詳しく説明する。
【0037】入力セットアップタイムとは、コマンド、
アドレス、データの入力信号の切り替わりから、外部ク
ロック信号の立ち上がりまでの時間(図中で示す)を
いい、入力ホールドタイムは、外部クロック信号の立ち
上がりから入力信号の次の切り替わりまでの時間(図中
で示す)をいう。
【0038】図10に示す入力信号ラッチ回路の一例で
わかるように、入力信号は内部クロック信号によりある
一定のタイミングでラッチされるように設定されてお
り、入力セットアップタイムと入力ホールドタイムはそ
のラッチ動作のマージンであり、予め定められた値を保
たないとラッチミス(ラッチ誤動作)を起こしてしま
う。
【0039】例えば図9に示すアドレス入力において、
“A”のアドレスを入力したい時に、入力セットアップ
タイムを満足しないようなタイミングでアドレス入力が
なされると、“B”のアドレスがラッチされてしまう。
【0040】また、入力ホールドタイムを満足しないよ
うなタイミングでアドレス入力がなされると、“C”の
アドレスがラッチされてしまうことになる。コマンド入
力、書き込みデータ入力に関しても同じである。
【0041】また、入力セットアップタイムと入力ホー
ルドタイムをたしたものを入力ウィンドウ幅(図中で
示す)という。入力ウィンドウ幅は連続した入力を考慮
すれば、外部クロックの周波数が高いほど狭く設定しな
ければならず、通常100MHz動作(サイクル10n
s)で3〜4nsに設定される。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には以下のような問題点がある。
【0043】同期型DRAMを用いるシステムにおいて
は、一般に、入力セットアップタイム、入力ホールドタ
イムのいずれか一方のみを重視する。すなわち、1サイ
クルに一度だけ入力を切り替える(例えば入力セットア
ップタイム重視の場合にはクロックエッジの少なくとも
セットアップ時間分前に入力信号が一回遷移し、入力ホ
ールドタイム重視の場合にはクロックエッジの少なくと
もホールド時間分後に入力信号が一回遷移する)ことが
普通であるにもかかわらず、どちらで使用するシステム
にも対応できるように、同期型DRAMの設計において
は、入力セットアップタイム、入力ホールドタイムの両
方が最適となるようにしなければならない。
【0044】また、同期型DRAMの製品グレードを決
定する主な項目は、サイクルタイム(動作周波数)と、
アクセスタイムと、入力ウィンドウ幅(入力セットアッ
プタイム、入力ホールドタイム)である。
【0045】入力セットアップタイム、入力ホールドタ
イムは、電源依存や温度依存があるうえ、プロセスパラ
メータのばらつきによって悪化する。なぜならば、電源
レベルや温度、プロセスパラメータによって、入力回路
の特性が変化し、例えば、入力信号のLowレベルから
Highレベルへの遷移、HighレベルからLowレ
ベルの遷移に対する入力回路出力信号のスピード差が生
じたり、ラッチ回路の入力信号と内部クロック信号のタ
イミングがずれたりするからである。
【0046】具体的には、製造プロセス等のばらつきを
考慮すると、入力ウィンドウ幅は3ns程度が限界であ
り、今後、100MHz以上の高周波数品においては、
入力セットアップタイム、入力ホールドタイムを最適に
設計することは極めて困難である。
【0047】例えば、200MHz(サイクル5ns)
では、入力ウィンドウ幅は2ns程度にしなければなら
ない。
【0048】したがって、このような高周波製品におい
ては、仮にサイクルタイム、アクセスタイムが所定の実
力があったとしても、入力セットアップタイム、入力ホ
ールドタイムが製品グレードを決定してしまう可能性が
ある。すなわち、入力セットアップタイム、及び入力ホ
ールドタイムが高周波製品における動作周波数の高速化
の律速要因となる。
【0049】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、入力ラッチ回路を状態設定回路により切り
替え、入力セットアップタイム、入力ホールドタイムに
よる製品グレードを決定してしまうという問題を解消す
るようにした半導体記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0050】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、外部クロックから生成される内部クロッ
クに同期して動作する同期型のDRAMからなる半導体
記憶装置において、状態設定コマンド入力と、アドレス
入力により、状態を設定するための信号を出力する状態
設定回路を備え、アドレス入力信号、コマンド入力信
号、及びデータ入力信号を、前記内部クロックでそれぞ
れラッチするアドレスラッチ回路、コマンドラッチ回
路、及びデータラッチ回路の各々が、前記状態設定回路
の出力信号により制御されるスイッチと、前記アドレス
入力信号、コマンド入力信号、データ入力信号をそれぞ
れ遅延させる遅延回路と、を有し、前記アドレス入力信
号、コマンド入力信号、及びデータ入力信号をそれぞれ
そのまま入力するか、前記各遅延回路により遅らせた前
記アドレス入力信号、コマンド入力信号及びデータ入力
信号を入力するかを、前記アドレスラッチ回路、前記コ
マンドラッチ回路、及び前記データラッチ回路のそれぞ
れの前記スイッチで切り替え、前記アドレス入力信号、
コマンド入力信号、及びデータ入力信号の切り替わりか
ら前記外部クロック信号の立ち上がりまでの時間で規定
される入力セットアップタイムか、前記外部クロック信
号の立ち上がりから前記アドレス入力信号、コマンド入
力信号、及びデータ入力信号の次の切り替わりまでの時
間で規定される入力ホールドタイムか、の何れか一方
を、所定時間分確保したことを特徴とする半導体記憶装
置を提供する。
【0051】本発明において、前記アドレスラッチ回
路、コマンドラッチ回路、及びデータラッチ回路の前記
各ラッチ回路が、前記ラッチ回路の入力信号と、前記ラ
ッチ回路の入力信号を前記遅延回路で遅延させた信号と
を入力し、前記状態設定回路の出力信号を切替制御信号
として入力するスイッチと前記スイッチの出力端をデ
ータ入力端に入力し前記内部クロックをクロック入力端
に入力するD型フリップフロップと、を備える
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0053】図1は、本発明の一実施形態の構成を示す
ブロック図である。図1において、前記従来例の説明で
参照した図6と同一又は同等の機能を有する要素には同
一の参照符号が付されている。
【0054】図1に示されるように、本実施形態は、ア
ドレスに対する入力回路1と、行アドレス選択/読み出
し/書き込みを含むコマンド信号に対する入力回路21
と、クロック入力に対する入力回路34と、データ出力
に対する出力回路20と、データ入力に対する入力回路
32と、内部クロック信号発生回路35と、状態設定回
路33と、ラッチ回路5、19と、状態設定回路33の
出力信号が入力するラッチ回路2、22、31と、列ア
ドレスバッファ3と、列デコーダ4と、行アドレスバッ
ファ7と、行デコーダ8と、メモリセルアレイ10と、
列アドレス制御回路11と、行アドレス制御回路13
と、センスアンプ16と、データアンプ18と、書き込
み制御回路26と、読み出し制御回路27と、論理回路
37と、遅延回路39とから構成される。
【0055】また、図2および図3は、ラッチ回路2、
22、31の構成例を示す図である。
【0056】図2及び図3を参照して、これらのラッチ
回路は、インバータ49と、遅延回路50と、トランス
ファゲート(パストランジスタ)として作用するNチャ
ネル型MOSトランジスタ51、52と、D型フリップ
フロップ53とから、構成される。
【0057】そして、図4(a)〜(f)は、状態設定
時における信号波形図を示し、図5は、状態設定回路3
3の構成の一例を示す図である。
【0058】図5を参照して、状態設定回路33は、D
型フリップフロップ回路54と、論理回路55により構
成される。
【0059】図1と図6の対比により明らかなように、
本実施形態と前述の従来例との相違点は、本実施形態に
おいては、新たに状態設定回路33において、MODE
信号が設定され、アドレスラッチ回路2、コマンドラッ
チ回路22、及び書き込みデータラッチ回路31に、M
ODE信号が入力され、これらのラッチ回路がMODE
信号により制御されている点である。
【0060】図1において、ACTIVEコマンド(行
アドレス系動作コマンド:CSBおよびRASBがLo
wレベル、CASBおよびWEBがHighレベル)が
入力される場合の動作、データ読み出し時に、READ
コマンド(読み出し動作コマンド:CSBおよびCAS
BがLowレベル、RASBおよびWEBがHighレ
ベル)と、アドレスが入力される場合の動作、およびデ
ータ書き込み時に、WRITEコマンド(書き込み動作
コマンド:CBS、CASBおよびWEBがLowレベ
ル、RASBがHighレベル)が入力される場合の動
作については、それぞれ基本的には前記従来例の場合と
同様である。
【0061】したがって説明の重複を避けるために、以
下では、本実施形態が前記従来例と異なる点に焦点を当
てて、本発明の特徴部をなすラッチ回路の動作を主に説
明する。
【0062】図2に示すラッチ回路においては、D型フ
リップフロップ回路53への入力が、入力データと入力
データを遅延回路50で遅らせた信号を状態設定回路3
3で設定したMODE信号により切り替えるように構成
されている。
【0063】すなわち、MODE信号がLowレベルの
ときは、インバータ49を介してN型MOSトランジス
タ51が導通し入力データそのものがD型フリップフロ
ップ回路53にデータ信号として入力され、一方、MO
DE信号がHighレベルのときは、N型MOSトラン
ジスタ52が導通し入力データを遅延回路50で遅延さ
せた信号が、D型フリップフロップ回路53にデータ信
号として入力される(遅延回路50の遅延時間分の入力
ホールドタイムが確保される)。
【0064】また、図3に示すラッチ回路においては、
内部クロック信号(1)と、内部クロック信号(1)を
遅延回路50で遅らせた信号を、状態設定回路33で設
定したMODE信号により切り替えるように構成されて
いる。
【0065】すなわち、MODE信号がLowレベルの
ときは、インバータ49を介してN型MOSトランジス
タ52が導通し内部クロック信号(1)を遅延回路50
で遅らせた信号がD型フリップフロップ回路53のラッ
チ信号として用いられ(遅延回路50の遅延時間分の入
力セットアップタイムが確保される)、一方、MODE
信号がHighレベルのときは、N型MOSトランジス
タ51が導通し内部クロック信号(1)そのものがD型
フリップフロップ回路53のラッチ信号として用いられ
る。
【0066】図4および図5において、MODE−SE
Tコマンド(状態設定コマンド:CSB、RASB、C
ASBおよびWEBがLowレベル)が入力されると、
MODE−SETコマンド信号がHighとなる。
【0067】次に、D型フリップフロップ回路54にお
いて、内部アドレス信号IA2がMODE−SET信号
によってラッチされ、MODE信号がLowまたはHi
ghレベルに設定される。
【0068】図4では、MODE信号がHighレベル
に遷移する例を示してある。
【0069】同様に、内部アドレス信号IA0、IA1
がMODE−SET信号によってラッチされ、論理回路
55を通して、CASレイテンシを規定する制御信号C
LT1〜CLT3の論理値が決定される。なお、図5は
アドレス信号A0〜A2を用いた一例を示している。
【0070】さらに、入力セットアップタイム、入力ホ
ールドタイムを含めて説明する。
【0071】図2、図3とも、MODE信号がLowレ
ベルの時は入力セットアップタイムのみ重視したラッチ
タイミング、MODE信号がHighレベルの時は入力
ホールドタイムのみ重視したラッチタイミングになるよ
うにそれぞれ設計する。
【0072】これは、D型フリップフロップ回路の入力
信号と内部クロック信号(1)と遅延回路のタイミング
調整のみであり、従来の入力セットアップタイム、及び
入力ホールドタイムをどららも考慮して設計する場合に
比べ、自由度が2倍になるため、設計が容易に行える
(特にタイミング設計を容易にする)。
【0073】そこで、入力セットアップタイムのみを重
視するシステムでは、MODE−SETコマンド(状態
設定コマンド:CBS、RASB、CASBおよびWE
BがLowレベル)とアドレス入力によってMODE信
号をLowレベルに設定し使用する。
【0074】また、入力ホールドタイムのみを重視する
システムでは、MODE−SETコマンド(状態設定コ
マンド:CSB、RASB、CASBおよびWEBがL
owレベル)とアドレス入力によってMODE信号をH
ighレベルに設定し使用すればよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
状態設定回路と状態設定回路の出力信号により制御され
るスイッチを有し、前記入力手段の出力信号とその出力
信号を遅延回路により遅らせた信号を、スイッチにより
切り替え、内部クロック信号によりいずれか一方をラッ
チする構成、または内部クロック信号とその内部クロッ
ク信号を遅延回路により遅らせた信号を、スイッチによ
り切り替え、いずれか一方で入力手段の出力信号をラッ
チする構成としたことによって、状態設定コマンドとア
ドレスキーによってシステムで使用する状態に設定可能
であり、高周波製品においても入力セットアップ、入力
ホールドタイムが製品グレードを決定するというような
ことがなく、設計自由度が2倍とされ、製品設計を容易
化するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示した本発明の一実施形態におけるラッ
チ回路2、22、31の構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示した本発明の一実施形態におけるラッ
チ回路2、22、31の構成の別の例を示す図である
【図4】図1に示した本発明の一実施形態における状態
設定コマンド時における信号波形図である。
【図5】図1に示した本発明の一実施形態における状態
設定回路33の構成の一例を示す図である。
【図6】従来例の構成を示すブロック図である。
【図7】ACTIVEコマンド入力時における信号波形
を示す図である。
【図8】READ/WRITEコマンド入力時における
信号波形を示す図である。
【図9】入力セットアップタイム、入力ホールドタイム
を説明するための図である。
【図10】ラッチ回路の構成を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1、21、32、34 入力回路 2、5、19、22、31 ラッチ回路 3 列アドレスバッファ 4 列デコーダ 6 列選択信号 7 行アドレスバッファ 8 行デコーダ 9 行選択信号 10 メモリセルアレイ 11 列アドレス制御回路 12 列アドレス許可信号 13 行アドレス制御回路 14 ARAE(Aバンク行アドレス許可信号) 15 BRAE(Bバンク行アドレス許可信号) 16 センスアンプ 17 R/W(READ/WRITE)バス 18 データアンプ 20 出力回路 23 ACTIVEコマンド信号 24 WRITEコマンド信号 25 READコマンド信号 26 書き込み制御回路 27 読み出し制御回路 28 データアンプ制御回路 29 出力許可信号 30 内部CLK信号(3)許可信号 33 状態設定回路 35 内部CLK信号発生回路 36 内部CLK信号(1) 37、43、55 論理回路 38 内部CLK信号(2) 39、50 遅延回路 40 内部CLK信号(5) 41 内部CLK信号(6) 42 内部CLK信号(7) 44 内部CLK信号(3) 45、46、47、48 端子 49 インバータ 51、52 N型MOSトランジスタ 53、54、56 D型フリップフロップ回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部クロックから生成される内部クロック
    に同期して動作する同期型のDRAMからなる半導体記
    憶装置において、状態設定コマンド入力と、アドレス入力により、 状態を
    設定するための信号を出力する状態設定回路を備え、アドレス入力信号、コマンド入力信号、及びデータ入力
    信号を、前記内部クロックでそれぞれラッチするアドレ
    スラッチ回路、コマンドラッチ回路、及びデータラッチ
    回路の各々が 、 前記状態設定回路の出力信号により制御されるスイッチ
    と、 前記アドレス入力信号、コマンド入力信号、データ入力
    信号をそれぞれ遅延させる遅延回路と、を有し、 前記アドレス入力信号、コマンド入力信号、及びデータ
    入力信号をそれぞれそのまま入力するか、前記各遅延回
    路により遅らせた前記アドレス入力信号、コマンド入力
    信号及びデータ入力信号を入力するかを、前記アドレス
    ラッチ回路、前記コマンドラッチ回路、及び前記データ
    ラッチ回路のそれぞれの前記スイッチで切り替え、前記
    アドレス入力信号、コマンド入力信号、及びデータ入力
    信号の切り替わりから前記外部クロック信号の立ち上が
    りまでの時間で規定される入力セットアップタイム、も
    しくは前記外部クロック信号の立ち上がりから前記アド
    レス入力信号、コマンド入力信号、及びデータ入力信号
    の次の切り替わりまでの時間で規定される入力ホールド
    タイムのいずれか一方を、所定時間分確保したことを特
    徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記アドレスラッチ回路、コマンドラッチ
    回路、及びデータラッチ回路の前記各ラッチ回路が前記ラッチ回路の入力信号と前記ラッチ回路の入力信
    号を前記遅延回路で遅延させた信号とを入力し前記状
    態設定回路の出力信号を切替制御信号として入力するス
    イッチと前記スイッチの出力端をデータ入力端に接続し、前記内
    部クロックをクロック 入力端に入力するD型フリップフ
    ロップと、 を備えた ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
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