JP2906641B2 - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録再生に用いられる磁気ヘッドおよ
び、その製造方法に関するものである。
従来の技術 近年、磁気記録媒体の高HC化にともなって、磁気ヘッ
ドにおいては高飽和磁束密度を有する金属磁性材を使用
する方向にある。
例えば第6図に示す磁気ヘッドはその一例の斜視図で
ある(特開昭61-250808号公報)。本磁気ヘッドは、フ
ェライト磁気コア40,41の1つの面にアモルファス金属
磁性材の層42,43を形成し、この金属磁性材の層42,43の
間にSiO2等の非磁性材をギャップ材として形成すること
により、ヘッドギャップ44の近傍の磁気コアを飽和磁束
密度の高い金属磁性材42′,43′で構成したものであ
る。ここで45,46,47は磁気コア半導体同志を接合するた
めのガラス等の接合部材である。また47は磁気媒体との
摺接面である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この構成の磁気ヘッドでは巻線窓より
後部のギャップ部49においては下端部にのみ磁気コア半
導体同志の接合部材47があるので、このギャップ部49で
の割れや剥離が発生し易い欠点があった。これを避ける
ために、例えば特開昭58-155513号公報に示されたもの
では第7図に示すようにトラック幅を決定する溝52,53
は磁気媒体との摺接面50から後部のギャップ部51の下端
まで設けてある構成となっている。しかしながら、第6
図の磁気ヘッドと同じトラックの幅で比較してこの構成
の磁気ヘッドでは後部のギャップ対向面積が第6図で示
した磁気ヘッドより小さくなるため、後部ギャップ部で
の磁気抵抗が増加して第6図で示した磁気ヘッドよりヘ
ッドの再生効率が低下することが考えられる。
本発明の目的は、磁気ヘッドにおいて後部のギャップ
部における割れや剥離を防止し、かつそのギャップ対向
面積を大きくとることによりヘッドの記録と再生効率も
高く出来得る構成の磁気ヘッドおよびその製造方法を提
供するものである。
課題を解決するための手段 上述した問題点を解決するために、本発明の磁気ヘッ
ドは、酸化物磁性基体上に金属磁性膜を被着してなる磁
気コア半体同志を非磁性ギャップ材を介して突き合わせ
てなる複合磁気ヘッドにおいて、対向する溝により磁気
媒体と摺接するヘッドのトラック部を形成して非磁性材
を充填した第1の溝と、前記第1の溝からコア半体の後
端面に延設され巻線を施す窓を形成した溝と交差しかつ
巻線を施す窓より下方の後部ギャップ部の幅を前記トラ
ック部のギャップ対向部の幅寸法より大きくし非磁性材
を充填した第2の溝が設けたものである。
また、本発明の磁気ヘッドの製造方法は、酸化物磁性
基体の直方体状ブロックのA面にスパッタリング法によ
り金属磁性材の層を所定厚に形成する第1の工程と、前
記ブロックの金属磁性材を含む1つの稜に第1の切込溝
を入れて所定幅のトラックを形成する第2の工程と、前
記第1の切込溝と重なって第1の切込溝の幅より狭い第
2の切込溝を形成する第3の工程と、前記第1と第2の
切込溝中に非磁性材を充填した後、前記A面を研摩して
金属磁性材を所定厚残して鏡面として第1の磁気コアを
作る第4の工程と、前記と同様な方法により作られ、か
つA面の一部に巻線用の溝を形成した第2の磁気コア
と、前記第1の磁気コアの少なくとも一方のコアのA面
にギャップ材を所定の厚みに形成する第5の工程と、前
記第1と第2の磁気コアのA面を前記ギャップ材を介
し、かつ前記第1と第2の磁気コアのトラック同志を突
き合わせた状態で接合することにより両コア間にギャッ
プを有するギャップバーを形成する第6の工程と、前記
ギャップバーを前記ギャップに対し所定の角度をもち、
かつ前記第2の切込溝の略中央で切断する第7の工程を
もって製造するようにしたものである。
作用 本発明によれば、磁気コア半体同志の接合部材が従来
の磁気ヘッドのように後部のギャップ部の一部のみでは
なく、巻線窓より下方の後部ギャップ部全体に沿ってあ
る構成となっているため、このギャップ部での接合強度
が大きくなり、本ギャップ近傍での割れや剥離の発生し
ない磁気ヘッドが提供できる。しかも、磁気ヘッドの磁
気媒体との摺接するトラック部と後部ギャップを形成す
る磁気コアの対向部の幅寸法を変えて構成でき、トラッ
ク部よりも後部ギャップ対向部を大きくすることにより
ヘッドの磁気抵抗を少しでも下げて記録と再生の効率の
良い磁気ヘッドが提供できる。
実施例 本発明による第1の実施例の斜視図を第1図に示す。
第1図において、1,2はMn-Znフェライト単結晶等の酸化
物磁性材からなる第1,第2の磁気コアで、ヘッドギャッ
プ3の近傍はアモルファス磁性材4,4′で構成されてい
る。5,5′は第1と第2の磁気コアを接合するための接
合部材で、ガラスが用いられている。6は磁気媒体との
摺接面であり、7は巻線を施す巻線窓である。又、8a,8
a′は磁気コア1のトラック部を形成する第1の溝であ
り、8b,8b′は磁気コア2のトラック部を形成する第1
の溝である。さらに9a,9a′は磁気コア1の、9b,9b′は
磁気コア2の第2の溝である。
第1の実施例のギャップ3及び巻線窓7近傍の要部拡
大図を第2図に示す。本発明の実施例の特徴は第1の溝
8a,8a′と8b,8b′により形成されたトラックの幅寸法A,
A′より、第2の溝9a,9a′と9b,9b′により形成された
磁気コア対向部の幅寸法B,B′が大きいことである。こ
のためヘッドのギャップ間での磁気抵抗が前部ギャップ
3より後部ギャップ10で低いため、記録と再生の効率が
良好な磁気ヘッドが提供できる。さらに本実施例では巻
線溝7より下方の後部ギャップ10の両側全体に渡って磁
気コア1と2の接合部材5,5′がある構成となっている
ため、後部ギャップ10での接合強度の大きい磁気ヘッド
が提供できる。
上記の特徴を有する本実施例の磁気ヘッドを容易に製
造できる製造方法を第3図以下の図面を用いて説明す
る。まず、第3図aのごとくMn-Znフェライト基体の直
方体状ブロック11のA面にスパッタリング法によりアモ
ルファ磁性材等の飽和磁束密度の高い金属磁性材12を適
当な厚さTまで付着させた後、金属磁性材12の1つの稜
13に切込溝14を溝幅寸法W2で入れ、トラック部15を幅寸
法W1で順次形成する。
次に第3図bに示す通り、切込溝14に交差してかつ金
属磁性材の厚さT以上の深さでMn-Znフェライト基体の
A面に略平行な切込溝16を前記溝幅寸法W2より狭い寸法
W4で入れることにより、前記トラック幅W1より広い後部
ギャップ部17を寸法W3で形成する。
次に第3図cに示す通り、切込溝14及び16中にガラス
18を溶融して充填する。次に金属磁性材12の表面を厚さ
T′まで研摩して、鏡面に仕上げる。このようにして作
られた基板と、同様にして作られた第3図dに示すよう
なトラック部15′と巻線用溝19が形成された基板とを1
対とし、少なくとも一方の基板の前記鏡面上にSiO2等の
ギャップ材をスパッタ等の方法により所定厚さに形成す
る。
次に第3図eの様に両基板を前記ギャップ材を挟持
し、かつトラック部15と15′を合わせて接合し、ギャッ
プ20を有したギャップバーを作る。次に点線21に示され
る様に、切込溝14のほぼ中央をギャップ20に対し所定の
角度をもって切断することにより、前述の本発明の磁気
ヘッドを得ることができる。
以下、本発明の第2の実施例について図面を参照しな
がら説明する。第4図は第2の実施例の斜視図を示して
いる。第4図において22,23は第1,第2の磁気コアであ
り、24,25はヘッドギャップ26の近傍のアモルファス磁
性材であり、27,28は第1と第2の磁気コアを接合する
ための接合部材であり、29は巻線を施す巻線窓であり、
30,31は磁気コア22のトラックを形成する第1の溝であ
り、32,33は磁気コア23のトラック部を形成する第1の
溝であって、以上は第1図に示した第1の実施例の構成
と同様なものである。第1図の構成と異なるのは巻線窓
29と交差し、かつその下方の後部ギャップ34の対向幅を
規制している第2の溝35,36が磁気コア23のみに設けた
点である。
上記のように構成された第2の実施例においては第1
の実施例と同様に第1の溝32,33により形成されたトラ
ック幅よりも、第2の溝35,36により形成された後部ギ
ャップ34の磁気コア対向幅の方が大きいため、第1の実
施例と同様の理由でヘッドの記録と再生の効率の良好な
磁気ヘッドが提供できる。又、第2の溝が後部ギャップ
をはさむ片側にのみあることで、接合強度を確保しなが
ら第1の実施例より製造工程が簡略化出来る利点があ
る。
上記の特徴を有する本実施例の磁気ヘッドの製造方法
を以下に示す。まず第3図aの加工の後、ガラス37を充
填し、かつ巻線溝38を形成した後、金属磁性材39の表面
を研摩して鏡面に仕上げた第5図に示すような基体と第
3図aからcまでほどこした基体とを1対として、それ
以降の工程を第1の実施例と同様に行うことで、前述し
た本発明の第2の実施例の磁気ヘッドを得ることができ
る。
なお、第2の実施例では第2の溝35,36を磁気コア23
に設けたが、第2の溝35,36は巻線窓29のある磁気コア2
2にのみ設ける構成としてもよい。又、第1と第2の実
施例では第2の溝を第1の溝とは非平行に設けたが、こ
れらの両方の溝を略平行に設ける構成としてもよい。
発明の効果 以上のように本発明によれば、磁気コア半体同志の接
合部材が巻線窓より下方の後部ギャップ部全体に沿って
ある構成となっているため、本ギャップ部での接合強度
が大きくなり、割れや剥離の発生しない量産性に優れた
磁気ヘッドが提供できる。また、ヘッドの摺動方向と直
角のトラック部の幅寸法よりも後部ギャップ対向面の幅
寸法が大きい構成のため、後部ギャップ部での磁気抵抗
が少なく、ヘッドの記録と再生の効率の良い磁気ヘッド
が提供できるといった優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の斜視図、第2図は第1
図の要部拡大図、第3図は第1の実施例に係る磁気ヘッ
ドの製造工程図、第4図は本発明の第2の実施例の斜視
図、第5図は第2の実施例に係る磁気ヘッドの製造工程
図、第6図と第7図は従来の磁気ヘッドの斜視図であ
る。 1,2……磁気コア、3……ヘッドギャップ、4,4′……ア
モルファス磁性材、5,5′……接合部材、6……摺接
面、7……巻線窓、8,8′……第1の溝、9,9′……第2
の溝。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物磁性基体上に金属磁性膜を被着して
    なる磁気コア半体同志を非磁性ギャップ材を介して突き
    合わせてなる複合磁気ヘッドにおいて、対向する溝によ
    り磁気媒体と摺接するヘッドのトラック部を形成して非
    磁性材を充填した第1の溝と、前記第1の溝からコア半
    体の後端面に延設され巻線を施す窓を形成した溝と交差
    しかつ巻線を施す窓より下方の後部ギャップ部の幅を前
    記トラック部のギャップ対向部の幅寸法より大きくし非
    磁性材を充填した第2の溝が設けてあることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】酸化物磁性基体の直方体状ブロックのA面
    にスパッタリング法により金属磁性材の層を所定厚に形
    成する第1の工程と、前記ブロックの金属磁性材を含む
    1つの稜において第1の切込溝を入れて所定幅のトラッ
    クを形成する第2の工程と、前記第1の切込溝と重なっ
    て第1の切込溝の幅より狭い第2の切込溝を形成する第
    3の工程と、前記第1と第2の切込溝中に非磁性材を充
    填した後、前記A面を研摩して金属磁性材を所定厚残し
    て鏡面として第1の磁気コアを作る第4の工程と、前記
    と同様な方法により作られ、かつA面の一部に巻線用の
    溝を形成した第2の磁気コアと、前記第1の磁気コアの
    少なくとも一方のコアのA面にギャップ材を所定の厚み
    に形成する第5の工程と、前記第1と第2の磁気コアの
    A面を前記ギャップ材を介し、かつ前記第1と第2の磁
    気コアのトラック同志を突き合わせた状態で接合するこ
    とにより両コア間にギャップを有するギャップバーを形
    成する第6の工程と、前記ギャップバーを前記ギャップ
    に対し所定の角度をもち、かつ前記第2の切込溝の略中
    央で切断する第7の工程をもって製造することを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
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