JP2903937B2 - コンクリートの打継ぎ方法 - Google Patents

コンクリートの打継ぎ方法

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茂幸 十河
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、先打ちコンクリート
に対する後打ちコンクリートの打継ぎ強度を確保するた
めのコンクリートの打継ぎ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンクリートを型枠内に打設する
と、コンクリート表層部では粗骨材が沈降して上部表面
はモルタル層が富な平滑面となり、特に締固め不要な超
流動性コンクリートではこの現象が顕著である。
【0003】したがって、コンクリートの硬化後にその
まま後打ちコンクリートを打継ぐと打継ぎ面が平らなた
めに、せん断力が伝達されず、構造的に脆弱となる。そ
こで、従来では、先打ちコンクリートの硬化後に表面を
チッピング(はつり)して凹凸面となし、その喰付き効
果により打継ぎ強度を出すか、或いは先打ちコンクリー
トの打設後に凝結遅延剤を散布して表面の硬化を遅ら
せ、適当な強度発現時期を見計らってジェット水流によ
り表面のモルタル成分を洗い出すことで骨材を露出させ
凹凸状態にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートの硬化後におけるチッピング処理は手数がかか
り、また洗い出し処理では、強度発現時期の判断が難し
く、ある程度強度が発現してしまうと水流による洗い出
しが行いにくく、水処理の問題に欠点があり、いずれの
方法にあっても手間の割りには効果が小さかった。特
に、超流動性コンクリートを用いたコンクリートの打設
方法はコンクリート工事の工期短縮を目指すものである
が、このように打継ぎ処理に手間がかかっていては工期
短縮の利点を損なうものとなる。
【0005】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的はチッピングや洗い出しによらず、簡単
な方法によって先打ちコンクリートと後打ちコンクリー
トとの打継ぎ強度を発現させることのできるコンクリー
トの打継ぎ方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、先打ちコンクリートの上部打継ぎ部に
後打ちコンクリートを打設して打継ぐ方法において、前
記先打ちコンクリートがある程度硬化した後、該先打ち
コンクリートの打継ぎ部の表面に多数の粗骨材を散布し
て該粗骨材を前記打継ぎ部の表面に半埋没状態で突出さ
せることを特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成によれば、打継ぎ部の処理は粗骨材
の散布のみによって行われ、先打ちコンクリートの打継
ぎ表面には多数の粗骨材が半埋没状態で突出し、この状
態で後打ちコンクリートを打設することで粗骨材が両コ
ンクリート間に、せん断力を伝達するためのキーとして
の機能をもたらす。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1はこの発明方法をコンクリート壁の
構築に適用した場合を示すもので、型枠1で囲われた内
部には鉄筋2が建て込まれており、図1(a)に示すよ
うに型枠1の内部には先打ちコンクリートC1 が打設さ
れる。
【0009】このコンクリートC1 は、例えば超流動性
コンクリートであって、鉄筋2が錯綜して配筋されてい
る内部にもその流動性に応じて迴り込み、打設天端を打
継ぎ面Aとして平滑な状態で打設完了する。
【0010】このコンクリートC1 が硬化するまで、コ
ンクリートC1 中の粗骨材3aは沈降して下部側に偏在
し、上部の打継ぎ部Aにはモルタルが富な層3b(以下
モルタル層と称する)が分離形成される。
【0011】次に、コンクリートC1 がある程度硬化し
て所定の強度が発現する以前の段階で、図1(b)に示
すように粗骨材4を鉄筋2で囲われた内側に散布する。
この粗骨材4は予め洗浄によって表面に付着した泥や微
粒子成分を除去されたもので、前記コンクリートC1 中
に含まれている粗骨材3aと同等或いはこれより大きな
粒径に形成され、例えば直径20〜40mm程度の寸法の
ものが好適である。
【0012】散布された粗骨材4は当初モルタル層3b
内に沈降するが、ある程度の量を撒き出すことによっ
て、粗骨材4の捲き出し後にある程度硬化するモルタル
層3bと粗骨材4との強度(付着性)により、モルタル
層3bの打継ぎ部Aの表面に半埋没状態に突出した状態
で沈降が停止する。
【0013】この状態を観察することで散布を停止し、
そのままの状態で先打ちコンクリートC1 を硬化させる
ことで粗骨材4は突出状態で打継ぎ部Aに一体化され
る。
【0014】次いで、図1(c)に示すように、後打ち
コンクリートC2 を先打ちコンクリート3の打継ぎ部A
の上部に打設すると、前記粗骨材4の突出部は後打ちコ
ンクリート5の底部に一体化され、両コンクリートC1
,C2 間の一体性を増し、せん断力伝達のためのキー
としての機能を発揮することになる。なお、後打ちコン
クリートC2 に打継ぎ部がある場合においても前記と同
様に粗骨材4の散布処理を行えば良い。
【0015】図1(d)は以上のようにして数段打ち継
がれたコンクリート壁体を示すもので先打ちおよび後打
ちコンクリートC1,C2 〜Cn 同士の各打継ぎ部Aには
本発明に係る粗骨材4が交差状態に一体化されている。
【0016】なお、前記粗骨材4はせん断力伝達のため
のキーの機能をもたらせば良く、その散布量,散布時期
などについては、打設コンクリートの配合や打設面積に
基づき最適な量および時期を適宜定めることができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したこの発明に係るコンクリー
トの打継ぎ方法にあっては、打継ぎ部の処理は粗骨材の
散布のみによって行われるため、従来のチッピングや洗
い出し処理に比べて作業が簡単で省力化でき、工期短縮
に好適である。従って、超流動性コンクリートを用いた
場合にあっては、より一層の工期短縮を図ることができ
る。
【0018】またこの発明では、先打ちコンクリートの
打継ぎ表面には多数の粗骨材が突出し、この状態で後打
ちコンクリートを打設することで粗骨材が両コンクリー
ト間にせん断力を伝達するためのキーとしての機能をも
たらすため、打継ぎ部の付着力が増し、止水性が向上す
るなどの利点があるほか、粗骨材が分離して沈降した部
分に対して新たに粗骨材の補給が行われるので、強度上
も有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)はこの発明方法をコンクリート
壁の構築に適用した場合の作業手順を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
C1 先打ちコンクリート C2 後打ちコンクリート 4 粗骨材 A 打継ぎ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−116606(JP,A) 特公 平6−13791(JP,B2) 実公 昭62−8296(JP,Y2) 実公 昭62−8297(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/02 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先打ちコンクリートの上部打継ぎ部に後
    打ちコンクリートを打設して打継ぐ方法において、前記
    先打ちコンクリートがある程度硬化した後、該先打ちコ
    ンクリートの打継ぎ部の表面に多数の粗骨材を散布して
    該粗骨材を前記打継ぎ部の表面に半埋没状態で突出させ
    ることを特徴とするコンクリートの打継ぎ方法。
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