JP2903935B2 - キャブチルト用トーションバー装置 - Google Patents
キャブチルト用トーションバー装置Info
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- JP2903935B2 JP2903935B2 JP5080771A JP8077193A JP2903935B2 JP 2903935 B2 JP2903935 B2 JP 2903935B2 JP 5080771 A JP5080771 A JP 5080771A JP 8077193 A JP8077193 A JP 8077193A JP 2903935 B2 JP2903935 B2 JP 2903935B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のシャシフレーム
に対してキャブをチルトアップ方向に付勢するためのキ
ャブチルト用トーションバー装置に関する。
に対してキャブをチルトアップ方向に付勢するためのキ
ャブチルト用トーションバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャブオーバトラック等に用いら
れるチルトキャブ用トーションバー装置は、一般的に、
キャブのチルト軸中心と同軸にトーションバーを配置し
たもの(例えば、実公平3−56463号公報)と、チ
ルト軸の近傍にトーションバーを該チルト軸に平行に配
置し、トーションバーの一端に固着したアームを介して
キャブにチルト力(ねじれ力)を作用させるようにした
もの(例えば、実開平2−75386号公報)とに大別
される。
れるチルトキャブ用トーションバー装置は、一般的に、
キャブのチルト軸中心と同軸にトーションバーを配置し
たもの(例えば、実公平3−56463号公報)と、チ
ルト軸の近傍にトーションバーを該チルト軸に平行に配
置し、トーションバーの一端に固着したアームを介して
キャブにチルト力(ねじれ力)を作用させるようにした
もの(例えば、実開平2−75386号公報)とに大別
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のトー
ションバー装置においては、チルト軸にチルト力が蓄積
されるために、キャブのフロント荷重を支えるフロント
マウントゴムのバネ定数を高く設定せざるを得ず、この
ことがシャシフレームとキャブ間の振動特性を悪化さ
せ、乗り心地に悪影響を及ぼしている。
ションバー装置においては、チルト軸にチルト力が蓄積
されるために、キャブのフロント荷重を支えるフロント
マウントゴムのバネ定数を高く設定せざるを得ず、この
ことがシャシフレームとキャブ間の振動特性を悪化さ
せ、乗り心地に悪影響を及ぼしている。
【0004】これに対し、後者のトーションバー装置の
場合は、トーションバーのチルト力をアームを介してチ
ルト軸よりも後方位置でキャブに作用させることができ
る構造であり、アームを後方へ延長させてチルト力の作
用点をキャブ重心付近に設定することにより、チルト軸
に蓄積されるチルト力を軽減してフロントマウントゴム
のバネ定数を低く設定することが可能となる。
場合は、トーションバーのチルト力をアームを介してチ
ルト軸よりも後方位置でキャブに作用させることができ
る構造であり、アームを後方へ延長させてチルト力の作
用点をキャブ重心付近に設定することにより、チルト軸
に蓄積されるチルト力を軽減してフロントマウントゴム
のバネ定数を低く設定することが可能となる。
【0005】ところが、アームを後方へ延長する場合、
それはキャブとシャシフレームとの間に配置されている
他の機能部品等との干渉を回避しながらの延長となるた
め、アーム形状が複雑化するうえに強度確保のために大
型化するという問題がある。またこのほか、チルト軸と
トーションバーの軸中心とがずれている関係で、アーム
を介してチルト力をキャブに作用させる構造を採用する
と、チルトアップ時の安定動作を確保し難いうえにアー
ムの摺接による磨耗を生じ易いといった問題がある。
それはキャブとシャシフレームとの間に配置されている
他の機能部品等との干渉を回避しながらの延長となるた
め、アーム形状が複雑化するうえに強度確保のために大
型化するという問題がある。またこのほか、チルト軸と
トーションバーの軸中心とがずれている関係で、アーム
を介してチルト力をキャブに作用させる構造を採用する
と、チルトアップ時の安定動作を確保し難いうえにアー
ムの摺接による磨耗を生じ易いといった問題がある。
【0006】そこで本発明は、上述の従来例の不具合を
伴うことなく、フロントマウントゴムのバネ定数を小さ
く設定することを可能としたキャブチルト用トーション
バー装置を提供することを、解決すべき技術的課題とす
る。
伴うことなく、フロントマウントゴムのバネ定数を小さ
く設定することを可能としたキャブチルト用トーション
バー装置を提供することを、解決すべき技術的課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に以下のようなキャブチルト用トーションバー装置を創
出した。すなわち、本発明は、略車幅方向に延びるトー
ションバーにてキャブをチルトアップ方向に付勢するト
ーションバー装置であって、キャブとシャシフレーム間
に、両端にアームを有し、一側のアーム先端が通常位置
にあるキャブの車両前後方向における重心位置の下方
に、他側のアーム先端がシャシフレームにそれぞれ回動
自在に枢着されるトーションバーを2本左右対称に組合
わせて配設し、かつ両トーションバーを互いに平行な状
態を維持するように連結手段により連結したことを特徴
としている。
に以下のようなキャブチルト用トーションバー装置を創
出した。すなわち、本発明は、略車幅方向に延びるトー
ションバーにてキャブをチルトアップ方向に付勢するト
ーションバー装置であって、キャブとシャシフレーム間
に、両端にアームを有し、一側のアーム先端が通常位置
にあるキャブの車両前後方向における重心位置の下方
に、他側のアーム先端がシャシフレームにそれぞれ回動
自在に枢着されるトーションバーを2本左右対称に組合
わせて配設し、かつ両トーションバーを互いに平行な状
態を維持するように連結手段により連結したことを特徴
としている。
【0008】前記連結手段は、前記両トーションバーの
ねじれを許容し、かつトーションバー相互の間隔が常時
一定になるように両トーションバーを連結する複数の連
結部材にて構成でき、また、前記連結手段は、前記両ト
ーションバーの両側において、先端がシャシフレーム側
に枢着されるアームの基端部と、先端がキャブ側に枢着
されるアームの基端部とをそれぞれ回動自在に結合する
結合部材で構成しても良い。
ねじれを許容し、かつトーションバー相互の間隔が常時
一定になるように両トーションバーを連結する複数の連
結部材にて構成でき、また、前記連結手段は、前記両ト
ーションバーの両側において、先端がシャシフレーム側
に枢着されるアームの基端部と、先端がキャブ側に枢着
されるアームの基端部とをそれぞれ回動自在に結合する
結合部材で構成しても良い。
【0009】また、前記両トーションバーの一側におい
て、先端がシャシフレーム側に枢着されるアームと、先
端がキャブ側に枢着されるアームとの間にキャブをチル
トアップ位置に保持するロックステーを備えることがで
きる。
て、先端がシャシフレーム側に枢着されるアームと、先
端がキャブ側に枢着されるアームとの間にキャブをチル
トアップ位置に保持するロックステーを備えることがで
きる。
【0010】
【作用】上記のように構成された請求項1の発明に係る
キャブチルト用トーションバー装置においては、左右対
称に組み合わせて配設した2本のトーションバーのチル
ト力が、キャブ側に枢着されたアームの取付部を作用点
としてキャブの左右両側に作用し、キャブがチルトアッ
プされるに伴いトーションバーはシャシフレーム側に枢
着されたアームの取付部を回動中心として上方に変位す
る。このとき、両トーションバーは軸方向の両端部にア
ームを介して互いに離反する方向の反力を受けるが、こ
の反力は連結手段により打ち消され、初期の平行状態が
維持される。
キャブチルト用トーションバー装置においては、左右対
称に組み合わせて配設した2本のトーションバーのチル
ト力が、キャブ側に枢着されたアームの取付部を作用点
としてキャブの左右両側に作用し、キャブがチルトアッ
プされるに伴いトーションバーはシャシフレーム側に枢
着されたアームの取付部を回動中心として上方に変位す
る。このとき、両トーションバーは軸方向の両端部にア
ームを介して互いに離反する方向の反力を受けるが、こ
の反力は連結手段により打ち消され、初期の平行状態が
維持される。
【0011】また、請求項2の発明にあっては、前記両
トーションバーを複数の連結部材にて連結し、あるいは
請求項3の発明にあっては、アームの基端部を結合部材
にて互いに結合することにより、トーションバー装置を
簡素に構成できる。また、請求項4の発明にあっては、
シャシフレーム側に取り付けられるアームとキャブ側に
取り付けられるアームとの間に、キャブをチルトアップ
位置に保持するロックステーを備えているから、ロック
ステーの小型化が可能である。
トーションバーを複数の連結部材にて連結し、あるいは
請求項3の発明にあっては、アームの基端部を結合部材
にて互いに結合することにより、トーションバー装置を
簡素に構成できる。また、請求項4の発明にあっては、
シャシフレーム側に取り付けられるアームとキャブ側に
取り付けられるアームとの間に、キャブをチルトアップ
位置に保持するロックステーを備えているから、ロック
ステーの小型化が可能である。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
先ず、実施例1について図1〜図7を参照して説明す
る。図3に模式的に示すように、キャブオーバートラッ
クのキャブ1は、車両前後方向に延びる左右のシャシフ
レーム2a,2b上に配設された左右一対のフロントマ
ウント3とリヤマウント4とにより支持されており、か
つ、車両前端部で車幅方向に配置されたチルト軸5を回
動中心として前方へ約45°チルトアップ可能に構成さ
れている。そして、シャシフレーム2a,2bとキャブ
1との間にチルト操作力の軽減を図るためのトーション
バー装置6が備えられている。
先ず、実施例1について図1〜図7を参照して説明す
る。図3に模式的に示すように、キャブオーバートラッ
クのキャブ1は、車両前後方向に延びる左右のシャシフ
レーム2a,2b上に配設された左右一対のフロントマ
ウント3とリヤマウント4とにより支持されており、か
つ、車両前端部で車幅方向に配置されたチルト軸5を回
動中心として前方へ約45°チルトアップ可能に構成さ
れている。そして、シャシフレーム2a,2bとキャブ
1との間にチルト操作力の軽減を図るためのトーション
バー装置6が備えられている。
【0013】トーションバー装置6は、図1に示すよう
に、シャシフレーム2a,2bの側部に固着されたシャ
シフレーム側ブラケット7a,7bと、前記キャブ1の
下面の左右一対のメンバ8a,8bに固着されたキャブ
側ブラケット9a,9bと、それぞれのブラケット7
a,7b,9a,9bに接続され、車幅方向に延びる2
本のトーションバー10a,10bと、それら両トーシ
ョンバー10a,10b相互を連結する連結部材16
a,16b,16cとから主に構成される。そして、そ
れぞれのブラケット7a,7b,9a,9bは、通常位
置(チルト角0°)にあるキャブ1の車両前後方向にお
ける重心位置Gの下方に配設されている(図3参照)。
に、シャシフレーム2a,2bの側部に固着されたシャ
シフレーム側ブラケット7a,7bと、前記キャブ1の
下面の左右一対のメンバ8a,8bに固着されたキャブ
側ブラケット9a,9bと、それぞれのブラケット7
a,7b,9a,9bに接続され、車幅方向に延びる2
本のトーションバー10a,10bと、それら両トーシ
ョンバー10a,10b相互を連結する連結部材16
a,16b,16cとから主に構成される。そして、そ
れぞれのブラケット7a,7b,9a,9bは、通常位
置(チルト角0°)にあるキャブ1の車両前後方向にお
ける重心位置Gの下方に配設されている(図3参照)。
【0014】前記トーションバー10aは、図2に示す
ように、その両端部に半径方向に延びるほぼ等長のアー
ム部12a,13aを備えており、アーム部12a,1
3aの先端に取付孔14a,15aが設けられている。
このアーム部12a,13aの長さは前記チルト軸5を
中心としたキャブ側ブラケット9a,9bの回転半径よ
り短く設定される。なお、他方のトーションバー10b
は、トーションバー10aと同一形状であるので、対応
する記号10b〜15bを括弧内に示す。
ように、その両端部に半径方向に延びるほぼ等長のアー
ム部12a,13aを備えており、アーム部12a,1
3aの先端に取付孔14a,15aが設けられている。
このアーム部12a,13aの長さは前記チルト軸5を
中心としたキャブ側ブラケット9a,9bの回転半径よ
り短く設定される。なお、他方のトーションバー10b
は、トーションバー10aと同一形状であるので、対応
する記号10b〜15bを括弧内に示す。
【0015】そして、図1に示すように、前記取付孔1
4a,15aに挿通される取付ピン17,17を介し
て、トーションバー10aの左側のアーム部12aがシ
ャシフレーム側ブラケット7aに、右側のアーム部13
aがキャブ側ブラケット9bに、それぞれチルト軸5と
平行な軸線回りに回動自在に取り付けられている。同様
に、他方のトーションバー10bの左側のアーム部12
bがキャブ側ブラケット9aに、右側のアーム部13b
がシャシフレーム側ブラケット7bにそれぞれチルト軸
5と平行な軸線回りに回動自在に取り付けられている。
4a,15aに挿通される取付ピン17,17を介し
て、トーションバー10aの左側のアーム部12aがシ
ャシフレーム側ブラケット7aに、右側のアーム部13
aがキャブ側ブラケット9bに、それぞれチルト軸5と
平行な軸線回りに回動自在に取り付けられている。同様
に、他方のトーションバー10bの左側のアーム部12
bがキャブ側ブラケット9aに、右側のアーム部13b
がシャシフレーム側ブラケット7bにそれぞれチルト軸
5と平行な軸線回りに回動自在に取り付けられている。
【0016】前記両トーションバー10a,10bは、
その両端部及び中央部に配設された連結部材16a,1
6b,16cにて相互に連結されている。連結部材16
a〜16cは、互いに平行な2本の円筒部が一体に形成
されたもので、この円筒部に挿通される両トーションバ
ー10a,10bのねじれを許容した状態で、両トーシ
ョンバー10a,10b相互の間隔を一定に保ってい
る。
その両端部及び中央部に配設された連結部材16a,1
6b,16cにて相互に連結されている。連結部材16
a〜16cは、互いに平行な2本の円筒部が一体に形成
されたもので、この円筒部に挿通される両トーションバ
ー10a,10bのねじれを許容した状態で、両トーシ
ョンバー10a,10b相互の間隔を一定に保ってい
る。
【0017】そして、前記両トーションバー10a,1
0bは、キャブ1が通常位置にあるときに、所定のねじ
れが付与された状態で取り付けられ、メンバ8a,8b
を介してキャブ1に対しチルト力を作用させるようにな
っている。なお、キャブ1がチルトアップされたときの
トーションバー10a,10bの様子が破線で示されて
いる。
0bは、キャブ1が通常位置にあるときに、所定のねじ
れが付与された状態で取り付けられ、メンバ8a,8b
を介してキャブ1に対しチルト力を作用させるようにな
っている。なお、キャブ1がチルトアップされたときの
トーションバー10a,10bの様子が破線で示されて
いる。
【0018】次に、前記連結部材16a,16b,16
cの作用について説明すると、図1に示すように、シャ
シフレーム2a側では、キャブ側ブラケット9aを介し
てトーションバー10bのアーム部12bの先端にトー
ションバー作用力f2 の反力F2 が下向きにかかってお
り、アーム部12bの基端部にも同方向の力F2aがかか
っている。同様に、トーションバー10aのアーム部1
2a先端には、前記反力F2 とほぼ同じ大きさの反力F
1 が上向きに発生しており、アーム部12aの基端部で
同方向の力F1aとなっている。また、シャシフレーム2
b側でも互いに反対向きの力が発生している(図示省
略)。すなわち、トーションバー10a,10bは上記
の反力によって互いに離反する方向に回転しようとする
が、連結部材16a〜16cが上記の反力を相殺してい
るのである。
cの作用について説明すると、図1に示すように、シャ
シフレーム2a側では、キャブ側ブラケット9aを介し
てトーションバー10bのアーム部12bの先端にトー
ションバー作用力f2 の反力F2 が下向きにかかってお
り、アーム部12bの基端部にも同方向の力F2aがかか
っている。同様に、トーションバー10aのアーム部1
2a先端には、前記反力F2 とほぼ同じ大きさの反力F
1 が上向きに発生しており、アーム部12aの基端部で
同方向の力F1aとなっている。また、シャシフレーム2
b側でも互いに反対向きの力が発生している(図示省
略)。すなわち、トーションバー10a,10bは上記
の反力によって互いに離反する方向に回転しようとする
が、連結部材16a〜16cが上記の反力を相殺してい
るのである。
【0019】次に、本実施例に係るトーションバー装置
6を備えた車両のフロントマウント3の荷重について説
明し、従来例のものと比較する。図3〜図5に模式的に
示すように、キャブ1はチルト軸5回りに約45°チル
トアップ可能に構成されており、キャブ1の通常位置
(チルト角0°)における重心位置Gは、フロントマウ
ント3とリヤマウント4との中央近くにある。
6を備えた車両のフロントマウント3の荷重について説
明し、従来例のものと比較する。図3〜図5に模式的に
示すように、キャブ1はチルト軸5回りに約45°チル
トアップ可能に構成されており、キャブ1の通常位置
(チルト角0°)における重心位置Gは、フロントマウ
ント3とリヤマウント4との中央近くにある。
【0020】いま、キャブ1の重量をW、トーションバ
ーのトルクによる作用力をf2 、フロントマウント3か
らリヤマウント4までの距離をL0 、フロントマウント
3から作用力f2 の入力点までの距離をL2 、フロント
マウント3から重量Wの作用点までの距離をL1 、フロ
ントマウント3への入力をf1 とする。この状態で、フ
ロントマウント3(チルト軸5)回りのキャブ重量モー
メントM0 とトーションバーのねじりモーメントM1 と
が釣り合っていると仮定すると、次の関係が成り立つ。 f2 =W(L1 /L2 ) f1 =(f2 (L0 −L2 )−W(L0 −L1 ))/L0
ーのトルクによる作用力をf2 、フロントマウント3か
らリヤマウント4までの距離をL0 、フロントマウント
3から作用力f2 の入力点までの距離をL2 、フロント
マウント3から重量Wの作用点までの距離をL1 、フロ
ントマウント3への入力をf1 とする。この状態で、フ
ロントマウント3(チルト軸5)回りのキャブ重量モー
メントM0 とトーションバーのねじりモーメントM1 と
が釣り合っていると仮定すると、次の関係が成り立つ。 f2 =W(L1 /L2 ) f1 =(f2 (L0 −L2 )−W(L0 −L1 ))/L0
【0021】ところで、本実施例に係るトーションバー
装置6において、L1 ,L2 は、 L1 =0.5L0 ,L2 =0.4L0 として設定されているので、それぞれの値を上記の,
両式に代入すると、f2 =1.25W,f1 =0.2
5W となる。一方、従来例に係るトーションバー装置
におけるL1 ,L2 の設定値は、 L1 =0.5L0 ,L2 =0.1L0 程度であるので、それぞれの値を上記の,両式に代
入すると、f2 =5W,f1 =4W となる。
装置6において、L1 ,L2 は、 L1 =0.5L0 ,L2 =0.4L0 として設定されているので、それぞれの値を上記の,
両式に代入すると、f2 =1.25W,f1 =0.2
5W となる。一方、従来例に係るトーションバー装置
におけるL1 ,L2 の設定値は、 L1 =0.5L0 ,L2 =0.1L0 程度であるので、それぞれの値を上記の,両式に代
入すると、f2 =5W,f1 =4W となる。
【0022】従って、フロントマウント3への入力f1
を、本実施例と従来例とで比較すると、f1 (本実施
例)/f1 (従来例)=1/16 となり、本実施例で
は大幅にフロントマウント3への荷重が軽減されている
ことがわかる。なお、前記距離L1 とL2 とを等しく設
定すれば、上記の計算から、フロントマウント3への入
力をゼロ(f1 =0)にすることも可能である。すなわ
ち、フロントマウント3への分担荷重の軽減によって、
フロントマウント3のばね定数を小さく、かつ最適なも
のに設定することが可能になるから、キャブの乗り心地
を良くすることができるのである。
を、本実施例と従来例とで比較すると、f1 (本実施
例)/f1 (従来例)=1/16 となり、本実施例で
は大幅にフロントマウント3への荷重が軽減されている
ことがわかる。なお、前記距離L1 とL2 とを等しく設
定すれば、上記の計算から、フロントマウント3への入
力をゼロ(f1 =0)にすることも可能である。すなわ
ち、フロントマウント3への分担荷重の軽減によって、
フロントマウント3のばね定数を小さく、かつ最適なも
のに設定することが可能になるから、キャブの乗り心地
を良くすることができるのである。
【0023】次に、本実施例に係るトーションバー装置
6を備えたキャブ1をチルトアップするときの操作力を
求める。図5にはチルト角0°とチルト角45°におけ
るトーションバーの状態が模式的に示されている。同図
中の記号で示される角度や長さを各チルト角Θについて
計算すれば、下記の基本式を用いてチルト角Θに対応す
るチルト操作力Fを求めることができる。
6を備えたキャブ1をチルトアップするときの操作力を
求める。図5にはチルト角0°とチルト角45°におけ
るトーションバーの状態が模式的に示されている。同図
中の記号で示される角度や長さを各チルト角Θについて
計算すれば、下記の基本式を用いてチルト角Θに対応す
るチルト操作力Fを求めることができる。
【0024】 キャブ重量モーメント M0 =WL1 cos(Θ+δ0 ) チルトモーメント M1 =f2 L4 トーションバートルク T =Φπd4 G/Lb トーションバー作用力 f2 =T/L3 チルト操作力 F =(M0 −M1 )/L0 ここで、δ0 :キャブの初期重心位置を示す角,Φ :
トーションバーねじり角, G :横弾性係数,Lb :
トーションバー有効長さ, d :トーションバー有効
径,L3 ,L4 :腕の長さ(図5参照)である。
トーションバーねじり角, G :横弾性係数,Lb :
トーションバー有効長さ, d :トーションバー有効
径,L3 ,L4 :腕の長さ(図5参照)である。
【0025】上記の諸式に基づく計算結果は図6及び図
7に示される。図6にはチルト角Θに対するキャブ重量
モーメントM0 とチルトモーメントM1 との関係が示さ
れ、図7にはチルト角Θに対するチルト操作力Fの変化
が示されている。なお、両図には、従来例に係るトーシ
ョンバー装置、すなわち、チルト軸中心と同軸にトーシ
ョンバーが配置されている場合の一例が、本実施例と対
比して示されており、本実施例とはチルトアップ操作フ
ィーリングが違っていることがわかる。
7に示される。図6にはチルト角Θに対するキャブ重量
モーメントM0 とチルトモーメントM1 との関係が示さ
れ、図7にはチルト角Θに対するチルト操作力Fの変化
が示されている。なお、両図には、従来例に係るトーシ
ョンバー装置、すなわち、チルト軸中心と同軸にトーシ
ョンバーが配置されている場合の一例が、本実施例と対
比して示されており、本実施例とはチルトアップ操作フ
ィーリングが違っていることがわかる。
【0026】なお、本実施例(曲線A)のトーションバ
ーの緒元は、d=14.7mm,L b =1056mm,
バネ定数K=0.56kgm/degであり、曲線Bで
示される従来例におけるトーションバー(1本式の場
合)の緒元は、d=21.1mm,Lb =792mm,
バネ定数K=3.79kgm/degである。従って、
従来例と比べてトーションバーのバネ定数を小さく設定
でき、しかも、チルト操作力Fを減少させることが可能
である。
ーの緒元は、d=14.7mm,L b =1056mm,
バネ定数K=0.56kgm/degであり、曲線Bで
示される従来例におけるトーションバー(1本式の場
合)の緒元は、d=21.1mm,Lb =792mm,
バネ定数K=3.79kgm/degである。従って、
従来例と比べてトーションバーのバネ定数を小さく設定
でき、しかも、チルト操作力Fを減少させることが可能
である。
【0027】本実施例に係るトーションバー装置6で
は、キャブ1のチルトアップに伴ってアーム部12a〜
13bがリンク機構として働いて腕の長さL3 (図5参
照)がチルト角Θの増加と共に短くなることから、作用
力の低下が少ないものとなり、トーションバーのトルク
を有効に利用することができる。従って、図7に示すよ
うに、チルト操作力Fを従来例に比し低減でき、しか
も、初期及び最終操作力として所望の保持力を付与する
ことができるという好ましい特性を実現できるため、チ
ルトアップ時の操作フィーリングが良好なものになる。
また、トーションバー装置6では、トーションバー10
a,10bをチルト軸5と重心位置Gとの間に配置して
おり、アーム部12a〜13bを比較的短く設定したう
えでキャブ側ブラケット9a,9bをキャブ1の重心位
置G近傍に配設することが可能となっている。
は、キャブ1のチルトアップに伴ってアーム部12a〜
13bがリンク機構として働いて腕の長さL3 (図5参
照)がチルト角Θの増加と共に短くなることから、作用
力の低下が少ないものとなり、トーションバーのトルク
を有効に利用することができる。従って、図7に示すよ
うに、チルト操作力Fを従来例に比し低減でき、しか
も、初期及び最終操作力として所望の保持力を付与する
ことができるという好ましい特性を実現できるため、チ
ルトアップ時の操作フィーリングが良好なものになる。
また、トーションバー装置6では、トーションバー10
a,10bをチルト軸5と重心位置Gとの間に配置して
おり、アーム部12a〜13bを比較的短く設定したう
えでキャブ側ブラケット9a,9bをキャブ1の重心位
置G近傍に配設することが可能となっている。
【0028】次に、実施例2について説明する。本実施
例は、実施例1に係るトーションバー10a,10bの
別例であり、その他の構成については変わる所はない。
図8に示すように、トーションバー18は棒状本体18
aの両端部に半径方向に延びる板状アーム19a,19
bが固着されて成る。従って、棒状本体18aと板状ア
ーム19a,19bとを別体に作ることができ、実施例
1のようにトーションバー両端を曲げ加工する必要がな
くなるため、製作性に優れている。
例は、実施例1に係るトーションバー10a,10bの
別例であり、その他の構成については変わる所はない。
図8に示すように、トーションバー18は棒状本体18
aの両端部に半径方向に延びる板状アーム19a,19
bが固着されて成る。従って、棒状本体18aと板状ア
ーム19a,19bとを別体に作ることができ、実施例
1のようにトーションバー両端を曲げ加工する必要がな
くなるため、製作性に優れている。
【0029】次に、実施例3を図9及び図10に基づい
て説明する。図9において、シャシフレーム側ブラケッ
ト7a,7bにはアーム23,26が取付ピン17,1
7を介してチルト軸(図示省略)と平行な軸線回りに回
動自在に取り付けられ、キャブ側ブラケット9a,9b
にはアーム25,24が取付ピン17,17を介してチ
ルト軸と平行な軸線回りに回動自在に取り付けられてい
る。各アーム23〜26の基端部には、図9及び図10
に示すように、内周部にスプライン溝を備えた有底の支
持パイプ23a,24a,25a,26aが開口部を互
いに対向させ、かつその軸線がチルト軸と平行になるよ
うに取り付けられている。
て説明する。図9において、シャシフレーム側ブラケッ
ト7a,7bにはアーム23,26が取付ピン17,1
7を介してチルト軸(図示省略)と平行な軸線回りに回
動自在に取り付けられ、キャブ側ブラケット9a,9b
にはアーム25,24が取付ピン17,17を介してチ
ルト軸と平行な軸線回りに回動自在に取り付けられてい
る。各アーム23〜26の基端部には、図9及び図10
に示すように、内周部にスプライン溝を備えた有底の支
持パイプ23a,24a,25a,26aが開口部を互
いに対向させ、かつその軸線がチルト軸と平行になるよ
うに取り付けられている。
【0030】一方、一対のトーションバー21,22の
端部21a,21b,22a,22bにはスプラインが
形成されており、その端部21a〜22bが対応する支
持パイプ23a〜26aにそれぞれ挿通され、スプライ
ンとスプライン溝との噛合によってトーションバー2
1,22がチルト軸と平行状態に支持されている。な
お、アーム23〜26及びトーションバー21,22を
介して、シャシフレーム側ブラケット7a,7bとキャ
ブ側ブラケット9a,9bとの間が、図示したように、
たすき掛け状に接続されているのは前記実施例1と同様
である。そして、支持パイプ24a,26aにねじ込ま
れたボルト30によりトーションバー21,22の抜止
めがなされている。なお、支持パイプ24a,26aの
長さが支持パイプ23a,25aより長くなっており、
トーションバー21,22の端部21b,22bがアー
ム24,26からオーバハングした状態で支持されてい
るのは、車両側の機能部品との干渉を避けつつトーショ
ンバー21,22の有効長さを確保するためである。
端部21a,21b,22a,22bにはスプラインが
形成されており、その端部21a〜22bが対応する支
持パイプ23a〜26aにそれぞれ挿通され、スプライ
ンとスプライン溝との噛合によってトーションバー2
1,22がチルト軸と平行状態に支持されている。な
お、アーム23〜26及びトーションバー21,22を
介して、シャシフレーム側ブラケット7a,7bとキャ
ブ側ブラケット9a,9bとの間が、図示したように、
たすき掛け状に接続されているのは前記実施例1と同様
である。そして、支持パイプ24a,26aにねじ込ま
れたボルト30によりトーションバー21,22の抜止
めがなされている。なお、支持パイプ24a,26aの
長さが支持パイプ23a,25aより長くなっており、
トーションバー21,22の端部21b,22bがアー
ム24,26からオーバハングした状態で支持されてい
るのは、車両側の機能部品との干渉を避けつつトーショ
ンバー21,22の有効長さを確保するためである。
【0031】さらに、互いに対向するアーム23と25
及びアーム24と26の基端部相互は結合ピン27,2
8にてそれぞれチルト軸と平行な軸線回りに回動自在に
結合され、トーションバー21,22をチルト軸線に対
して略平行状態に維持するようになっている。
及びアーム24と26の基端部相互は結合ピン27,2
8にてそれぞれチルト軸と平行な軸線回りに回動自在に
結合され、トーションバー21,22をチルト軸線に対
して略平行状態に維持するようになっている。
【0032】次に、キャブをチルトアップ位置に保持す
るためのロックステーについて説明する。図9に示すよ
うに、トーションバー21,22の一端部において、ア
ーム23の略中央部には先端に係止突部を有する下ステ
ー31がピン23bにて回動自在に取付けられ、アーム
25の略中央部には上ステー32がピン25bにて回動
自在に取付けられている。さらに、下ステー31と上ス
テー32とは互いの先端部がピン33にて回動自在に結
合されており、キャブのチルトに伴って、両アーム2
3,25及び両ステー31,32が回動し、パンタグラ
フ状に変位するようになっている。上ステー32には、
下ステー31先端の係止突部に係合可能な係合爪が形成
されたロックアーム34がピン32aにて回動自在に取
り付けられ、しかも、ロックアーム34は上ステー32
に取り付けられたスプリング35にて時計回転方向に付
勢されるように構成されている。
るためのロックステーについて説明する。図9に示すよ
うに、トーションバー21,22の一端部において、ア
ーム23の略中央部には先端に係止突部を有する下ステ
ー31がピン23bにて回動自在に取付けられ、アーム
25の略中央部には上ステー32がピン25bにて回動
自在に取付けられている。さらに、下ステー31と上ス
テー32とは互いの先端部がピン33にて回動自在に結
合されており、キャブのチルトに伴って、両アーム2
3,25及び両ステー31,32が回動し、パンタグラ
フ状に変位するようになっている。上ステー32には、
下ステー31先端の係止突部に係合可能な係合爪が形成
されたロックアーム34がピン32aにて回動自在に取
り付けられ、しかも、ロックアーム34は上ステー32
に取り付けられたスプリング35にて時計回転方向に付
勢されるように構成されている。
【0033】そして、キャブをチルトアップさせたとき
には、図9に示すように、下ステー31と上ステー32
とがほぼ一直線状になり、スプリング35にて付勢され
ているロックアーム34が下ステー31に係合すること
によって下ステー31と上ステー32との回動がロック
され、アーム25の下降が阻止される。なお、キャブを
チルトダウンさせるときには、ロックアーム34を手で
操作して下ステー31に対する係合を外せば良い。
には、図9に示すように、下ステー31と上ステー32
とがほぼ一直線状になり、スプリング35にて付勢され
ているロックアーム34が下ステー31に係合すること
によって下ステー31と上ステー32との回動がロック
され、アーム25の下降が阻止される。なお、キャブを
チルトダウンさせるときには、ロックアーム34を手で
操作して下ステー31に対する係合を外せば良い。
【0034】本実施例に係るトーションバー装置6aは
上記のように構成されたものであるから、トーションバ
ー21,22には曲げ応力がかかり難く、また、トーシ
ョンバー21,22に付与するねじれ角の設定が容易な
ものとなっている。また、各アーム23〜26にてトー
ションバー21,22を支持する構成であるため、トー
ションバーやアームの形状及び配置の自由度が大きく、
設置が容易である。また、アーム23と25の間にロッ
クステーを備えているから、ロックステーの小型化が可
能である。
上記のように構成されたものであるから、トーションバ
ー21,22には曲げ応力がかかり難く、また、トーシ
ョンバー21,22に付与するねじれ角の設定が容易な
ものとなっている。また、各アーム23〜26にてトー
ションバー21,22を支持する構成であるため、トー
ションバーやアームの形状及び配置の自由度が大きく、
設置が容易である。また、アーム23と25の間にロッ
クステーを備えているから、ロックステーの小型化が可
能である。
【0035】次に、実施例4について説明する。図11
及び図12に示すトーションバー装置6bは、トーショ
ンバー21,22の中央部にトーションバー21と22
とを連結する連結板29を設けて剛性アップを図ったも
のである。その他の構成については前述のトーションバ
ー装置6aとほぼ同一構成であるから、同一部位につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
及び図12に示すトーションバー装置6bは、トーショ
ンバー21,22の中央部にトーションバー21と22
とを連結する連結板29を設けて剛性アップを図ったも
のである。その他の構成については前述のトーションバ
ー装置6aとほぼ同一構成であるから、同一部位につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャブチ
ルト用トーションバー装置では、従来例のトーションバ
ー装置の不具合を伴うことなく、トーションバー及びア
ーム取付部のレイアウト上の自由度が得られ、キャブ前
後左右のキャブマウントの荷重配分を最適化できるとと
もに、フロントマウントゴムのバネ定数を小さく設定で
きる。従って、キャブの乗り心地を良くすることができ
るという効果がある。
ルト用トーションバー装置では、従来例のトーションバ
ー装置の不具合を伴うことなく、トーションバー及びア
ーム取付部のレイアウト上の自由度が得られ、キャブ前
後左右のキャブマウントの荷重配分を最適化できるとと
もに、フロントマウントゴムのバネ定数を小さく設定で
きる。従って、キャブの乗り心地を良くすることができ
るという効果がある。
【図1】実施例1に係るトーションバー装置を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】実施例1に係るトーションバー単体を示す斜視
図である。
図である。
【図3】実施例1に係るトーションバー装置にてキャブ
をチルトアップする状態を説明する図である。
をチルトアップする状態を説明する図である。
【図4】キャブマウントの負荷を計算するための模式図
である。
である。
【図5】キャブのチルトアップ操作力を計算するための
模式図である。
模式図である。
【図6】キャブ重量モーメントとチルトモーメントの計
算結果の説明図である。
算結果の説明図である。
【図7】キャブチルト操作力の計算結果の説明図であ
る。
る。
【図8】実施例2に係るトーションバーを示す斜視図で
ある。
ある。
【図9】実施例3に係るトーションバー装置を示す斜視
図である。
図である。
【図10】実施例3に係るトーションバー装置の要部を
示す一部破断拡大図である。
示す一部破断拡大図である。
【図11】実施例4に係るトーションバー装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図12】図11のC−C断面図である。
1 キャブ 2a,2b シャシフレーム 3 フロントマウント 4 リヤマウント 6,6a,6b トーションバー装置 7a,7b シャシフレーム側ブラケット 9a,9b キャブ側ブラケット 10a,10b トーションバー 12a,12b,13a,13b アーム部 16a,16b,16c 連結部材 17 取付ピン 27,28 結合ピン
Claims (4)
- 【請求項1】 略車幅方向に延びるトーションバーにて
キャブをチルトアップ方向に付勢するトーションバー装
置であって、 キャブとシャシフレーム間に、両端にアームを有し、一
側のアーム先端が通常位置にあるキャブの車両前後方向
における重心位置の下方に、他側のアーム先端がシャシ
フレームにそれぞれ回動自在に枢着されるトーションバ
ーを2本左右対称に組合わせて配設し、かつ両トーショ
ンバーを互いに平行な状態を維持するように連結手段に
より連結したことを特徴とする キャブチルト用トーショ
ンバー装置。 - 【請求項2】 前記連結手段は、前記両トーションバー
のねじれを許容し、かつトーションバー相互の間隔が常
時一定になるように両トーションバーを連結する複数の
連結部材からなる請求項1に記載のキャブチルト用トー
ションバー装置。 - 【請求項3】 前記連結手段は、前記両トーションバー
の両側において、先端がシャシフレーム側に枢着される
アームの基端部と、先端がキャブ側に枢着されるアーム
の基端部とをそれぞれ回動自在に結合する結合部材から
なる請求項1に記載のキャブチルト用トーションバー装
置。 - 【請求項4】 前記両トーションバーの一側において、
先端がシャシフレーム側に枢着されるアームと、先端が
キャブ側に枢着されるアームとの間にキャブをチルトア
ップ位置に保持するロックステーを備えてなる請求項1
ないし3のいずれかに記載のキャブチルト用トーション
バー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080771A JP2903935B2 (ja) | 1992-04-09 | 1993-04-07 | キャブチルト用トーションバー装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-30768 | 1992-04-09 | ||
JP3076892 | 1992-04-09 | ||
JP5080771A JP2903935B2 (ja) | 1992-04-09 | 1993-04-07 | キャブチルト用トーションバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068858A JPH068858A (ja) | 1994-01-18 |
JP2903935B2 true JP2903935B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=26369180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5080771A Expired - Fee Related JP2903935B2 (ja) | 1992-04-09 | 1993-04-07 | キャブチルト用トーションバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2903935B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3809954B2 (ja) * | 2002-10-23 | 2006-08-16 | 株式会社小松製作所 | チルトフロアを備えた作業車両 |
JP5491992B2 (ja) * | 2010-07-05 | 2014-05-14 | 日産ライトトラック株式会社 | キャブチルト装置 |
KR101459467B1 (ko) * | 2013-06-12 | 2014-11-07 | 현대자동차 주식회사 | 캡 틸팅장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125891U (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-17 | ||
JP3040176U (ja) * | 1996-12-19 | 1997-08-15 | 北次株式会社 | 壁面用吊り棚 |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP5080771A patent/JP2903935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH068858A (ja) | 1994-01-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |