JP2901849B2 - アンチスキッド制御装置用フェール検出装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置用フェール検出装置

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JP2901849B2 JP5222417A JP22241793A JP2901849B2 JP 2901849 B2 JP2901849 B2 JP 2901849B2 JP 5222417 A JP5222417 A JP 5222417A JP 22241793 A JP22241793 A JP 22241793A JP 2901849 B2 JP2901849 B2 JP 2901849B2
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靖雄 内藤
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/88Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration with failure responsive means, i.e. means for detecting and indicating faulty operation of the speed responsive control means
    • B60T8/885Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration with failure responsive means, i.e. means for detecting and indicating faulty operation of the speed responsive control means using electrical circuitry

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車輪速度信号に基づ
いて車輪の制動力を制御するアンチスキッド(ABS)
制御装置のフェール(故障)検出を行うアンチスキッド
制御装置用フェール検出装置に関し、特にメインマイコ
ンよりも低位のサブマイコンをメインマイコンに関連さ
せて用いることによりコストダウンを実現したアンチス
キッド制御装置用フェール検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等において、車輪速度
信号に基づいて車輪の制動力を制御するアンチスキッド
制御装置のフェール診断を行うためのアンチスキッド制
御装置用フェール検出装置としては、例えば、特開昭6
1−267140号公報に開示されているものがある。
【0003】図11は上記公報に記載された従来のアン
チスキッド制御装置用フェール検出装置を示す構成図で
ある。図において、1は周波数により車輪回転速度を表
わす車輪速度信号Vを生成する車輪速度センサであり、
トランスデューサとして作用し、車両の各車輪に対応し
た4個の車輪速度センサ1a〜1dからなる。2は車輪
速度センサ1a〜1dから生成された各車輪速度信号V
を増幅及び波形整形処理する信号処理回路である。
【0004】3a,3bは並列配置された2台のマイコ
ンであり、信号処理回路2で処理された車輪速度信号V
をそれぞれマルチプルラインL1を介して取り込んでい
る。各マイコン3a,3bは、プログラム制御された回
路、特にマイクロプロセッサの形態で設計された同一構
成の回路システムからなり、車輪速度信号Vを冗長的に
処理する。ここでは、一方のマイコン3aがブレーキシ
ステム用のメインマイコンとして機能し、他方のマイコ
ン3bがフェール監視用のサブマイコンとして機能す
る。
【0005】L2,L3は各マイコン3a,3bの出力
ポート、L4,L5は各マイコン3a,3b内のロジッ
クブロック(後述する)から導出された信号路である。
各マイコン3a,3bは、マルチプルラインL1を介し
て車輪速度信号Vを取り込むロジックブロック6a,6
bと、信号路L4,L5および出力ポートL2,L3上
の各信号を比較するコンパレータ9a,9bと、クロッ
ク発振器22,23とを備えている。
【0006】19はマイコン3a,3bを互いに接続す
る信号路、20,21はクロック発振器22,23によ
り駆動される水晶であり、これらは、クロック発振器2
2,23と協動して、各マイコン3a,3bの動作を同
期させるための同期手段を構成している。12は開閉制
御されることにより電源Batからの電力をマイコン3
aに供給(または遮断)する電源スイッチである。
【0007】13はマイコン3aの出力ポートL2に接
続された増幅回路またはバルブドライバ、10aはバル
ブドライバ13により電磁的に駆動される複数個のアク
チュエータすなわち多方向性油圧バルブである。多方向
性油圧バルブ10aは、既知の方法で、例えば自動車の
マスタシリンダ及びホイールブレーキ間のブレーキ配管
中(図示せず)に接続されている。
【0008】従って、多方向性油圧バルブ10aは、出
力ポートL2およびバルブドライバ13を介したマイコ
ン3aからの液圧制御信号によって動作し、車輪のスリ
ップを最適値に制御するようになっている。このときの
スリップ値は、マイコン3a,3bにおいて車輪速度信
号Vを用いることにより検出され、スリップの制御は、
ブレーキ圧力を増加,低減または保持することによって
行われる。
【0009】14はバルブドライバ13を介したマイコ
ン3aの出力信号をマイコン3b内のコンパレータ9b
にフィードバックするフィードバック回路、15a,1
5bは各コンパレータ9a,9bに出力信号を計数およ
び評価する計数評価回路である。16a,16bは各計
数評価各15a,15bの出力信号を監視するモニタ回
路であり、監視結果に応答して電源スイッチ12を制御
する。
【0010】モニタ回路16a,16bは、いずれか一
方に反応があってマイコン3aまたは3bにフェールが
発生したと判定された場合には、すぐに電源スイッチ1
2を開放してマイコン3aへの電源Batの電力供給を
中断し、ブレーキシステムを非制御状態に切換えるよう
になっている。
【0011】次に、図11に示した従来のアンチスキッ
ド制御装置用フェール検出装置の動作について説明す
る。まず、各車輪に設けられた車輪速度センサS1〜S
4から生成された車輪速度信号Vは、信号処理回路2に
より増幅及び波形整形されてバイナリ信号(即ち、デー
タ)に変換され、マルチプルラインL1を介して各マイ
コン3a,3bに入力される。
【0012】マイコン3a,3bは、バイナリ信号から
なる車輪速度信号Vをそれぞれ冗長的に処理し、処理結
果を出力ポートL2,L3から出力する。一方のマイコ
ン3aからの出力信号は、バルブドライバ13を経由し
て液圧制御信号となり、多方向性油圧バルブ10aを既
知の方法で駆動し、圧油を自動車のマスターシリンダ及
びホイールブレーキ間のブレーキ配管中に導入する。
【0013】この結果、多方向性油圧バルブ10aは、
マイコン3aからの液圧制御信号に応じて動作し、スリ
ップを最適値に制御する。このスリップは、マイコン3
a,3bにより、車輪速度信号Vに基づいて検出され
る。また、スリップの制御は、ブレーキ圧力に対して増
加,低減,保持のいずれかを行うことによって行われ
る。
【0014】多方向性油圧バルブ10aは、各車輪、即
ち、マイコン3aを含むコントロール回路毎に、1個の
増圧バルブおよび1個の減圧バルブとして用いられるこ
とが知られている。
【0015】2つのマイコン3a,3bの動作サイクル
は、水晶20,21と組合せたクロック発振器22,2
3によって決定され、例えば10MHzで作動し、交互
の信号路19を介して互いに同期されている。
【0016】また、マイコン3a,3bは、信号路L
4,L5を介して、例えば個々の車輪速度信号Vおよび
多方向性油圧バルブ10aに対する液圧制御信号(圧力
増加,一定圧力保持,圧力低減等)を相互間で交換する
と共に、並列的回路システムのコンパレータ9a,9b
に転送する。
【0017】更に、マイコン3aからの液圧制御信号
は、バルブドライバ13およびフィードバック回路14
を介して、マイコン3b内のコンパレータ9bに転送さ
れると共に、マイコン3bからの液圧制御信号は、マイ
コン3a内のコンパレータ9aに供給される。この場
合、マイコン3a,3bの内部に発生した信号と外部に
導出される液圧制御信号との両方の信号の一致性をチェ
ックすることになる。
【0018】各コンパレータ9a,9bの出力信号は、
計数評価回路15a,15bを介して、モニタ回路16
a,16bに導出され、モニタ回路16a,16bのい
ずれか一方に反応があった場合(フェール判定された場
合)には、電源スイッチ12をオフしてマイコン3aへ
の電源Batの電力供給を中断する。これにより、図示
されたブレーキシステムは、非制御状態に切換えられ
る。
【0019】このように、2台のマイコン3a,3bに
より同一演算を行い、演算結果の不一致に基づいてフェ
ール検出が行われる。しかしながら、アンチスキッド制
御装置用フェール検出装置の場合、航空機などのように
フェール時のバックアップが必要な冗長系と異なり、主
としてフェール検出後に制御を中止するのみなので、必
ずしも同一内容の並列演算を行うような構成をとる必要
はない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンチスキッド
制御装置用フェール検出装置は、以上のようにメインマ
イコンおよびサブマイコンとして機能する同一性能の2
個のマイコン3a,3bを用い、並列演算及び結果照合
を行うようにしているので、高位のコンピュータを2台
準備しなければならず、コストダウンを実現することが
できないという問題点があった。
【0021】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、フェール検出用のサブマイ
コンとして、メインマイコンよりも低位のマイコンを使
用することにより、コストダウンを実現したアンチスキ
ッド制御装置用フェール検出装置を得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るアンチスキッド制御装置用フェール検出装置は、車輪
の制動力を発生するアクチュエータを制御するための液
圧制御信号を生成する制御演算を行うメインマイコン
と、液圧制御信号に基づいてメインマイコンのフェール
を検出するためのサブマイコンと、メインマイコンまた
はサブマイコンに設けられてテスト信号を生成するテス
ト信号発生手段と、メインマイコンに設けられて車輪速
度信号またはテスト信号に応じて前記制御演算により、
前記液圧制御信号を決定するアンチスキッド制御信号演
算手段と、サブマイコンに設けられてテスト信号に応じ
た液圧制御信号を監視する液圧制御信号監視手段とを備
えたものである。
【0023】また、この発明の請求項2に係るアンチス
キッド制御装置用フェール検出装置は、請求項1におい
て、テスト信号発生手段は、イグニションスイッチがオ
ン、ブレーキスイッチがオフ且つ車輪速度信号が0のと
きに、テスト信号を発生するものである。
【0024】また、この発明の請求項3に係るアンチス
キッド制御装置用フェール検出装置は、車輪の制動力を
発生するアクチュエータを制御するための液圧制御信号
を生成するメインマイコンと、メインマイコンのフェー
ルを検出するためのサブマイコンと、メインマイコンま
たはサブマイコンに設けられ、車両モデルを含むアンチ
スキッドブレーキシステムを模擬するための擬似車輪速
度信号を含む種々の擬似信号を液圧制御信号に応じて生
成するシミュレータ手段と、メインマイコンに設けられ
て車輪速度信号または擬似車輪速度信号に応じた液圧制
御信号を演算するアンチスキッド制御信号演算手段と、
サブマイコンに設けられて擬似車輪速度信号に応じた液
圧制御信号または擬似信号のうちの少なくとも1つの信
号を監視するモニタ手段とを備えたものである。
【0025】また、この発明の請求項4に係るアンチス
キッド制御装置用フェール検出装置は、請求項3におい
て、シミュレータ手段は、イグニションスイッチがオ
ン、ブレーキスイッチがオフ且つ車輪速度信号が0のと
きに、擬似信号を発生するものである。
【0026】
【作用】この発明の請求項1においては、テスト信号発
生手段から生成されるテスト信号(車両制動時の車輪速
度パターン信号)をアンチスキッド制御信号演算手段に
供給し、テスト信号に応じてアンチスキッド制御信号演
算手段が演算した液圧制御信号を液圧制御信号監視手段
が監視し、液圧制御信号の妥当性をチェックする。
【0027】また、この発明の請求項2においては、イ
グニションスイッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且
つ車輪速度信号が0のときに、テスト信号発生条件を満
たしたものとし、テスト信号を発生する。
【0028】また、この発明の請求項3においては、車
両モデルを含むアンチスキッドブレーキシステムを模擬
する擬似信号を、液圧制御信号に応じてシミュレータ手
段より出力し、車両の制動時の擬似車輪速度信号をアン
チスキッド制御信号演算手段に供給し、擬似車輪速度信
号に応じてアンチスキッド制御信号演算手段が演算した
液圧制御信号またはシミュレータ手段が演算した擬似信
号のうちの少なくとも1つの信号をモニタ手段により監
視し、各信号の妥当性をチェックする。
【0029】また、この発明の請求項4においては、イ
グニションスイッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且
つ車輪速度信号が0のときに、テスト信号発生条件を満
たしたものとし、擬似信号を発生する。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1に対
応)を図について説明する。図1,図2はこの発明の実
施例1の要部を概略的に示すブロック図であり、図1は
テスト信号発生手段をメインマイコン内に設置した場
合、図2はテスト信号発生手段をサブマイコン内に設置
した場合をそれぞれ示す。
【0031】図1,図2において、3は車輪の制動力を
発生するアクチュエータ(後述する)を制御するための
液圧制御信号Cを生成するメインマイコン、4は液圧制
御信号Cに基づいてメインマイコン3のフェールを検出
するためのサブマイコン、6はメインマイコン3に設け
られて車輪速度信号Vまたはテスト信号Tに応じた液圧
制御信号Cを演算するアンチスキッド制御信号演算手
段、7はメインマイコン3(図1)またはサブマイコン
4(図2)に設けられてテスト信号Tを生成するテスト
信号発生手段、8はサブマイコン4に設けられてテスト
信号Tに応じた液圧制御信号Cを監視する液圧制御信号
監視手段である。
【0032】メインマイコン3は、プログラム制御され
た回路、特にマイクロプロセッサの形態で設計されてお
り、サブマイコン4は、メインマイコン3よりも低位の
マイコンからなる。テスト信号発生手段7からのテスト
信号Tは、車両の制動時の車輪速度パターンを示し、メ
インマイコン3内のアンチスキッド制御信号演算手段6
に供給され、テスト信号Tに応じて演算された液圧制御
信号Cは、液圧制御信号監視手段8によって監視され、
その妥当性がチェックされるようになっている。
【0033】図3は要部構成を図1に対応させた場合の
この発明の実施例1を示すブロック図であり、1、2、
L1、L2、12、Batおよび19〜23は、図11
内の構成と同様のものである。また、メインマイコン3
は前述のマイコン3aに対応している。
【0034】10は出力ポートL2を介した液圧制御信
号Cにより駆動されるアクチュエータであり、前述の多
方向性バルブ10aに対応している。アクチュエータ1
0は、車輪速度信号Vに基づいて車輪の制動力を制御す
るようになっており、例えば、複数個の電磁的に動作す
る方向バルブ等からなり、各車輪毎に、1個の増圧バル
ブおよび1個の減圧バルブを用いることが知られてい
る。
【0035】5はアンチスキッド制御信号演算手段6の
入力信号を切替える入力信号切替手段であり、マルチプ
ルラインL1を介して入力される信号処理回路2からの
車輪速度信号Vと、テスト信号発生手段7からのテスト
信号Tとのうちのいずれか一方を選択的に切替えてアン
チスキッド制御信号演算手段6に入力する。従って、ア
ンチスキッド制御信号演算手段6は、車輪速度信号Vま
たはテスト信号Tに応じて、アクチュエータ10に対す
る液圧制御信号Cを演算する。
【0036】11は液圧制御信号監視手段8がフェール
検出した場合に生成するフェール信号Fにより駆動され
る警報ランプである。また、フェール信号Fは、電源ス
イッチ12を開放(オフ)して、メインマイコン3への
電源Batの電力供給を中断するようになっている。
【0037】この場合、入力信号切替手段5、アンチス
キッド制御信号演算手段6およびテスト信号発生手段7
は、プログラム制御されたメインマイコン3内に構成さ
れ、液圧制御信号監視手段8は、サブマイコン4内に構
成されている。IGはイグニションスイッチ信号の入力
端子、BRKはブレーキスイッチ信号の入力端子をそれ
ぞれ示し、各スイッチ信号は入力端子IGおよびBRK
からメインマイコン3に入力される。
【0038】なお、テスト信号発生手段7は、前述の図
2のように、サブマイコン4内で実現することも可能で
ある。また、フェール検出時に、メインマイコン3の電
源Batの電力供給を中断する電源スイッチ12のかわ
りに、フェール信号Fによってアクチュエータ10の電
源Batの電力供給を中断する電源スイッチを使用して
もよい。
【0039】次に、図4のテスト信号Tによる車輪速度
VTのパターン波形図を参照しながら、図1および図3
に示したこの発明の実施例1の動作について詳細に説明
する。まず、前述と同様に、車両の各車輪に設けられた
車輪速度センサ1a〜1dにより検出された各車輪速度
信号Vは、信号処理回路2によりバイナリ信号にデータ
変換され、マルチプルラインL1を介して並列にメイン
マイコン3に供給される。
【0040】メインマイコン3は、信号処理後の車輪速
度信号Vを入力信号切替手段5を介して選択的に処理
し、アンチスキッド制御信号演算手段6により液圧制御
信号Cを演算し、出力ポートL2を介してアクチュエー
タ10を駆動する。
【0041】この結果、アクチュエータ10を介して車
両の各車輪のスリップが最適に制御される。このとき、
アンチスキッド制御信号演算手段6によって演算される
スリップ制御は、車輪の回転速度に依存して、ブレーキ
圧力を一定に保持し、ブレーキ圧力を低減し、更に増加
させることによって行われる。
【0042】また、前述と同様に、メインマイコン3お
よびサブマイコン4の動作サイクルは、水晶20,21
と組み合わせられたクロック発振器22,23によって
決定され、例えば10MHzで作動し、交互の信号路1
9を介して互いに同期される。このような通常運転中の
ブレーキ作動状態においては、テスト信号Tは生成され
ず、フェール検出は行われない。
【0043】ここで、テスト信号発生条件が成立した場
合、例えば、イグニッションスイッチがオンであって電
源スイッチ12がオン状態であり、ブレーキスイッチが
オフであってブレーキ作動中でなく、かつ車輪速度信号
Vが0(即ち、停止状態)であって走行中でない等の条
件が成立した場合には、テスト信号発生手段7は、一定
時間、図4に示すような1つ以上の車輪速度VTのパタ
ーンをテスト信号Tとして発生する。
【0044】また、テスト用の車輪速度VTのパターン
発生と同時に、入力信号切替手段5により、アンチスキ
ッド制御信号演算手段6への入力信号として、テスト信
号Tが選択される。従って、メインマイコン3内のアン
チスキッド制御信号演算手段6は、図4のように、テス
ト信号Tの車輪速度VTに応じた液圧制御信号Cを演算
し、所定時間毎の周期で出力する。また、サブマイコン
4内の液圧制御信号監視手段8は、テスト信号Tに応じ
た液圧制御信号Cを監視し、液圧制御信号Cの妥当性を
チェックする。
【0045】図4において、アクチュエータ10に対す
る液圧制御信号Cは、0[V]がブレーキ圧力増加、
2.5[V]がブレーキ圧力一定保持、5[V]がブレ
ーキ圧力減少を示す。また、テスト用の車輪速度VT
は、例えば、(a)H−μ路(摩擦係数μの高い路面に
対応)と(b)L−μ路(摩擦係数μの低い路面に対
応)の2つの場合について用意されている。
【0046】図4(a)のように、H−μ路における車
輪速度VTは、ブレーキ圧力の変化に対する応答が早い
ため、ブレーキ圧力を短時間減少させることにより車輪
速度VTが車体速度(破線)に一致する。しかし、図4
(b)のように、L−μ路における車輪速度VTは、ブ
レーキ圧力の変化に対する応答が遅いため、ブレーキ圧
力を長時間減少させないと車輪速度VTが車体速度(破
線)に一致しない。
【0047】従って、テスト信号Tに対応した車輪速度
VTおよびブレーキ圧力に対応した液圧制御信号Cは、
急ブレーキをかけたときに車輪がスリップして、車体速
度に比べて車輪速度が或るスリップ量を持ち始める場合
に、ABS制御装置により自動的にブレーキが緩められ
て、スリップが解消される様子を示している。
【0048】アンチスキッド制御信号演算手段6は、テ
スト信号Tが入力されると、当初、スリップを解消する
ために、図4のように特有の時間的変化を示す液圧制御
信号Cを出力し、アクチュエータ10または液圧制御信
号監視手段8に出力する。
【0049】液圧制御信号監視手段8は、メインマイコ
ン3のフェールを検出したときに、フェール信号Fを発
生し、フェール信号Fを入力とする警告ランプ11を点
灯させると共に、フェール信号を入力とする電源スイッ
チ12をオフさせてメインマイコン3への電源Batの
電力供給を中断するか、またはアクチュエータ10の電
源リレー(図示せず)を遮断する。
【0050】以上述べたように、この発明の実施例1に
おいては、処理された車輪速度センサ1からの車輪速度
信号Vまたはテスト信号発生手段7からのテスト信号T
を、メインマイコン3により次々と時系列的に処理し、
メインマイコン3が演算して出力する液圧制御信号C
を、サブマイコン4により時系列的に処理する。
【0051】次に、図5のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施例1の動作について更に説明する。
図5はこの発明の実施例1のメインマイコン3およびサ
ブマイコン4の動作の一例を並列的に示すもので、各一
連のステップは所定のインタバルで循環的に進行する。
【0052】まず、このサイクルの開始時において、メ
インマイコン3は、ステップS1の判断分岐においてテ
スト条件が成立しているか否かを判定し、テスト条件が
成立している(即ち、YES)と判定されれば、ステッ
プS2において、メインマイコン3の内部での入力信号
としてテスト信号Tを選択する。
【0053】続いて、ステップS3においてテスト信号
Tを発生してサブマイコン4に送信し、ステップS4に
おいて通常の車輪速度演算を行い、ステップS5におい
てその時点の液圧制御信号Cをサブマイコン4に送信す
る。なお、ステップS1においてテスト条件が不成立
(即ち、NO)と判定された場合は、ステップS2およ
びS3を実行せずにステップS4に進む。
【0054】更に、液圧制御信号Cの送信ステップS5
に続いて、ステップS6においてABS制御演算を行
い、このサイクルにおける液圧制御信号Cを決定する。
ステップS5にて送信する液圧制御信号Cはこの時点で
更新される。
【0055】次に、ステップS7においてサブマイコン
4側からの終了信号Eを受信し、ステップS8の判断分
岐において終了信号Eを受信したか否かを判定する。も
し、ステップS7において終了信号Eを受信している場
合には、ステップS8の判定結果がYESとなりステッ
プS9に進む。
【0056】ステップS9においては入力信号の切替え
を行い、メインマイコン3の内部での入力信号として車
輪速度センサ1からのデータ(車輪速度信号V)を選択
し、サイクルの最初即ちステップS1にリターンする。
なお、ステップS8の判断分岐において、終了信号Eを
受信していない(即ち、NO)と判定された場合は、ス
テップS9を実行せずに直ちにステップS1に戻り、一
連のステップS1〜S9を繰り返す。
【0057】一方、サブマイコン4側でのサイクルの開
始時には、ステップS10においてメインマイコン3か
らのテスト信号Tを受信し、ステップS11の判断分岐
において、テスト信号Tを受信したか否かを判定する。
もし、ステップS10においてテスト信号Tが受信され
れば、ステップS11においてYESと判定され、ステ
ップS12において、メインマイコン3からの液圧制御
信号Cを受信する。
【0058】続いて、ステップS13の判断分岐におい
て、ステップS10で受信されたテスト信号Tが終了か
否かの判定を行い、もしテスト信号Tが終了している
(即ち、YES)と判定されれば、ステップS14にお
いて、メインマイコン3側に正常終了を示す終了信号E
を送信する。その後、フェール判定ステップS16に進
む。
【0059】一方、ステップS13においてテスト信号
Tが終了していない(即ち、NO)と判定されれば、ス
テップS15において液圧制御信号Cのフェール判定を
行い、ステップS16においてフェールしたか否かを判
定する。
【0060】もし、ステップS16においてYESと判
定され、フェールを検出した場合には、ステップS17
において、警告ランプ11及び電源スイッチ12にフェ
ール信号Fを出力してプログラムを終了する。一方、ス
テップS16の判定結果がNOであってフェールが検出
されない場合には、ステップS10にリターンして一連
のステップS10〜S17を繰り返す。
【0061】実施例2.なお、上記実施例では、擬似的
な車輪速度VTのパターンをテスト信号Tとして生成し
たが、シミュレータ手段を用いて種々の擬似信号を生成
してもよい。以下、シミュレータ手段を用いたこの発明
の実施例2(請求項2に対応)を図について説明する。
【0062】図6はこの発明の実施例2の要部構成を概
略的に示すブロック図、図7はこの発明の実施例2を示
すブロック図であり、1、2、L1、L2、5、6、1
0〜12、19〜23、E、C、F、Bat、IGおよ
びBRKは前述と同様のものである。3Aおよび4A
は、それぞれメインマイコン3およびサブマイコン4に
対応している。また、7Aおよび8Aはシミュレータ手
段およびモニタ手段であり、それぞれテスト信号発生手
段7および液圧制御信号監視手段8に対応している。
【0063】車両モデルを含むアンチスキッドブレーキ
システムを模擬するシミュレータ手段7Aは、例えばサ
ブマイコン4A内に設けられており、テスト信号発生条
件が成立した場合に、液圧制御信号Cを受けて逐次的に
擬似車輪速度信号M1、擬似ブレーキ圧信号M2、擬似
車両減速度信号M3および擬似スリップ率信号M4を演
算する。従って、各種の擬似信号M1〜M4は、アンチ
スキッド制御信号演算手段6において周期的に演算され
る液圧制御信号Cの結果を逐次反映することになる。
【0064】この場合、テスト信号発生条件を判定する
ためのイグニションスイッチおよびブレーキスイッチか
らの各入力端子IG,BRKはサブマイコン4A側に導
入されている。なお、シミュレータ手段7Aは、前述の
テスト信号発生手段7の場合と同様にメインマイコン3
A内に設けられてもよい。
【0065】モニタ手段8Aは、サブマイコン4A内に
設けられており、擬似車輪速度信号M1に応じた液圧制
御信号Cならびにシミュレータ手段7Aから生成される
各種擬似信号M1〜M4のうちの少なくとも1つを監視
する。
【0066】モニタ手段8Aは、各信号の妥当性をチェ
ックして、メインマイコン3Aのフェールを検出したと
きには、フェール信号Fにより電源スイッチ12をオフ
し、メインマイコン3Aへの電源Batの電力供給を中
断する。なお、電源スイッチ12の代わりに、フェール
信号によってアクチュエータ10への電力供給を中断す
る電源スイッチを使用してもよい。
【0067】図8はシミュレータ手段7Aの詳細を示す
ブロック図であり、71は液圧制御信号Cに基づいて擬
似ブレーキ圧信号M2(ブレーキ油圧に相当)を演算す
る油圧演算部、72は路面摩擦係数信号μおよび擬似ブ
レーキ圧信号M2に基づいて擬似車輪速度信号M1,擬
似車両減速度信号M3および擬似スリップ率信号M4を
演算する車両モデル演算部、73は擬似スリップ率信号
M4および路面データ変更指令信号Dに基づいて路面デ
ータの種類を示す信号Rおよび路面摩擦係数信号μを演
算する路面特性演算部、74は擬似車輪速度信号M1お
よび路面データ種類信号Rに基づいて路面データ変更指
令信号Dおよび終了信号Eを生成する終了判断部であ
る。
【0068】図9は路面特性演算部73内に格納された
路面摩擦係数データを示す特性図であり、路面特性演算
部73は、例えば、図9(a),(b)に示すようなH
−μ(高摩擦係数)路およびL−μ(低摩擦係数)路の
μ−λ(擬似スリップ率信号M4に対応)のデータを有
し、或る擬似スリップ率信号M4(=λ)を入力とし
て、路面摩擦係数信号μを出力する。
【0069】車両モデル演算部72は、擬似ブレーキ圧
信号M2および路面摩擦係数信号μから車両モデルの制
動時の運動方程式を計算し、擬似車輪速度信号M1や擬
似車両減速度信号M3を演算する。終了判断部74は、
擬似車輪速度信号M1および路面データ種類信号Rか
ら、シミュレータ手段7Aによるフェール判定の終了を
判断し、終了信号Eを出力する。
【0070】次に、図8および図9を参照しながら、図
6および図7に示したこの発明の実施例2の動作につい
て詳細に説明する。前述と同様に、車輪速度センサ1a
〜1dからの車輪速度信号Vは、信号処理回路2でデー
タ変換され、メインマイコン3A内の入力信号切替手段
5を介してアンチスキッド制御信号演算手段6に入力さ
れ、選択的に処理される。
【0071】この結果、アンチスキッド制御信号演算手
段6で演算された液圧制御信号Cによりアクチュエータ
10が駆動され、車両の各車輪のスリップが最適に制御
される。前述のように、スリップ制御は、車輪の回転速
度に依存し、ブレーキ圧力を一定に保持し、この圧力を
低減し、更に増加させることによって行われる。また、
メインマイコン3Aおよびサブマイコン4Aの動作サイ
クルは、水晶20,21と組み合せたクロック発振器2
2,23により例えば10MHzで作動し、交互の信号
路19を介して互いに同期している。
【0072】ここで、前述と同様のテスト信号発生条件
が成立した場合には、あらかじめ設定された初期状態か
ら、シミュレータ手段7Aより擬似車輪速度信号M1が
生成される。これと同時に、入力信号切替手段5によ
り、アンチスキッド制御信号演算手段6への入力信号と
して、擬似車輪速度信号M1が選択される。
【0073】従って、アンチスキッド制御信号演算手段
6は、擬似車輪速度信号M1を入力として、所定時間毎
の周期で液圧制御信号Cを演算して出力する。この液圧
制御信号Cを受けて、シミュレータ手段7Aは、次のサ
イクルでアンチスキッド制御信号演算手段6が制御演算
に使用する擬似車輪速度信号M1を、車両モデル及び路
面データを使用して演算する。このとき、シミュレータ
手段7Aは、擬似ブレーキ圧信号M2および擬似車両減
速度信号M3も演算する。
【0074】以下、シミュレータ手段7Aからの出力結
果(擬似信号)、即ち擬似ブレーキ圧信号M2、擬似車
両減速度信号M3、擬似スリップ率信号M4または液圧
制御信号Cのうちの少なくとも1つの信号をモニタ手段
8Aによって監視し、その妥当性をチェックする。
【0075】モニタ手段8Aは、メインマイコン3Aの
フェールを検出した場合にフェール信号Fを発生し、こ
のフェール信号Fを入力とする警告ランプ11を点灯さ
せると共に、電源スイッチ12をオフしてメインマイコ
ン3Aへの電源Batからの電力供給を中断する。また
は、アクチュエータ10の電源スイッチを切ってもよ
い。
【0076】このように、この発明の実施例2において
は、通常運転時には処理された車輪速度信号Vを、テス
ト時には擬似車輪速度信号M1を、それぞれメインマイ
コン3Aで次々と時系列的に処理し、サブマイコン4A
で、メインマイコン3Aが演算出力する液圧制御信号C
を同じく時系列的に処理する。
【0077】次に、図10のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施例2の動作について更に説明す
る。図10はこの発明の実施例2の動作の一例を示すも
ので、所定時間のインタバルで循環的に進行する。
【0078】図10のサイクルの開始時に、サブマイコ
ン4A側では、ステップS30の判断分岐において、前
述と同様のテスト条件が成立しているか否かを判断す
る。もテスト条件が成立している(即ち、YES)と判
定されれば、ステップS31において、メインマイコン
3A側の入力信号切替回路5に対して入力切替信号を送
信することにより、入力信号切替を指示する。更に、ス
テップS32において、車両モデル及び油圧部の初期値
を設定する。
【0079】次に、ステップS33において、後述する
メインマイコン3A側からの液圧制御信号Cを受信す
る。更に、ステップS34において、あらかじめ設定さ
れた条件のブレーキ液圧を計算し、その値を受けて、ス
テップS35で、車両モデルの演算を開始する。
【0080】この際、使用する路面データとしては、例
えば、図9(a),(b)に示すようなH−μ路および
L−μ路を用意し、これらの一方もしくは、両方の場合
について車両モデルを計算する。続いて、ステップS3
6において、ステップS35で得られた擬似車輪速度信
号M1をメインマイコン3Aに送信する。
【0081】次に、ステップS37の判断分岐におい
て、擬似車輪速度信号M1が0になるか否かを判定し、
擬似車輪速度信号M1が0でない(即ち、NO)と判定
されている間は、ステップS41においてフェール判定
を行った後、ステップS33に戻り、ステップS33〜
S41までの演算を繰り返す。
【0082】一方、ステップS37の判断分岐におい
て、擬似車輪速度信号M1が0(即ち、YES)と判定
されれば、ステップS38の判断分岐に進み、路面デー
タとしてH−μおよびL−μを使用する場合には、その
両方とも使用したかどうかを判断する。まだ、H−μお
よびL−μのうちの一方の路面データしか使用していな
い(即ち、NO)と判定されれば、路面データを変更し
てステップS32に戻り、ステップS32の初期値設定
から、一連のシミュレータ演算によるフェール判定を繰
り返す。
【0083】一方、ステップS38の判断分岐において
YESと判定され、両方の路面データを使用したことを
確認した場合には、ステップS39において、メインマ
イコンに対して終了信号Eを送信し、更にステップS4
2に進む。ステップS42の判断分岐においては、ステ
ップS41においてフェール判定した際、フェールした
か否かの確認を行う。
【0084】ステップS42において、もしフェールし
ていない(即ち、NO)と判定されれば、サイクルの開
始時のステップS30に戻り、一連のステップを繰り返
す。一方、ステップS42の判断分岐においてYESと
判定され、フェールしていることを確認した場合は、ス
テップS43においてフェール信号Fを出力し、プログ
ラムを終了する。
【0085】次に、メインマイコン3A側の動作ステッ
プS21〜S29について説明する。まず、ステップS
21において、サブマイコン4Aからの入力切替指令信
号を受信し、ステップS22において、その時点の液圧
制御信号Cをサブマイコン4A側に送信する。
【0086】続いて、ステップS23の判断分岐におい
て、入力切替指令信号を受信したか否かを判定し、もし
切替指令を受信した(即ち、YES)とを判断した場合
には、ステップS24において入力信号の切替えを行
う。
【0087】即ち、サブマイコン4A側でテスト条件成
立と判断した場合には、入力信号として、サブマイコン
4A側からの擬似車輪速度信号M1を選択する。但し、
入力切替を最初に行ったサイクルでは、車輪速度とし
て、その次のサイクルからサブマイコン4A側が出力し
た擬似車輪速度信号M1を使用する。
【0088】その後、ステップS25において通常の車
輪速度演算、ステップS26においてABS制御演算等
を行い、このサイクルにおける液圧制御信号Cを決定す
る。更に、ステップS27において、サブマイコン4A
側からの終了信号Eの受信を行う。
【0089】次に、ステップS28の判断分岐におい
て、終了信号Eを受信したか否かを判定し、もし終了信
号Eを受信している(即ち、YES)と判断した場合に
は、ステップS29において入力信号の切替えを行い、
入力信号として、車輪速度センサ1からのデータ(車輪
速度信号V)を選択する。
【0090】このように、擬似車輪速度信号M1に応じ
た液圧制御信号Cまたは各種擬似信号M1〜M4のうち
の少なくとも1つの信号に基づいて、フェール検出する
ことができる。なお、フェール検出のためのテスト信号
は車両が停車中に発生されることから、通常の運転中や
ブレーキ作動中の制御に支障を与えることはない。
【0091】また、テスト中に演算される液圧制御信号
Cおよび各種擬似信号M1〜M4は、シミュレータ手段
7Aにより液圧制御信号Cに応じてリアルタイムで模擬
したシミュレーション結果を逐次反映しているので、い
ずれかの信号に基づいてフェール検出が可能なことは言
うまでもない。
【0092】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車輪の制動力を発生するアクチュエータを制御する
ための液圧制御信号を生成する制御演算を行うメインマ
イコンと、液圧制御信号に基づいてメインマイコンのフ
ェールを検出するためのサブマイコンと、メインマイコ
ンまたはサブマイコンに設けられてテスト信号を生成す
るテスト信号発生手段と、メインマイコンに設けられて
車輪速度信号またはテスト信号に応じて前記制御演算に
より、前記液圧制御信号を決定するアンチスキッド制御
信号演算手段と、サブマイコンに設けられてテスト信号
に応じた液圧制御信号を監視する液圧制御信号監視手段
とを備え、液圧制御信号の妥当性をチェックするように
したので、フェール検出用のサブマイコンとして、メイ
ンマイコンよりも低位のマイコンを使用することがで
き、コストダウンを実現したアンチスキッド制御装置用
フェール検出装置が得られる効果がある。
【0093】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、テスト信号発生手段は、イグニションス
イッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且つ車輪速度信
号が0のときにテスト信号を発生するようにしたので、
通常のアンチスキッド制御性を損なうことなくコストダ
ウンを実現したアンチスキッド制御装置用フェール検出
装置が得られる効果がある。
【0094】また、この発明の請求項3によれば、車輪
の制動力を発生するアクチュエータを制御するための液
圧制御信号を生成するメインマイコンと、メインマイコ
ンのフェールを検出するためのサブマイコンと、メイン
マイコンまたはサブマイコンに設けられ、車両モデルを
含むアンチスキッドブレーキシステムを模擬するための
擬似車輪速度信号を含む種々の擬似信号を液圧制御信号
に応じて生成するシミュレータ手段と、メインマイコン
に設けられて車輪速度信号または擬似車輪速度信号に応
じた液圧制御信号を演算するアンチスキッド制御信号演
算手段と、サブマイコンに設けられて擬似車輪速度信号
に応じた液圧制御信号または擬似信号のうちの少なくと
も1つの信号を監視するモニタ手段とを備え、各信号の
妥当性をチェックするようにしたの、フェール検出用
サブマイコンとして、メインマイコンよりも低位のマイ
コンを使用することができ、コストダウンを実現したア
ンチスキッド制御装置用フェール検出装置が得られる効
果がある。
【0095】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、シミュレータ手段は、イグニションスイ
ッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且つ車輪速度信号
が0のときに、擬似信号を発生するようにしたので、通
常のアンチスキッド制御性を損なうことなくコストダウ
ンを実現したアンチスキッド制御装置用フェール検出装
置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の一例の要部構成を概略的
に示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の他の例の要部構成を概略
的に示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例1で用いられるテスト信号の
パターン例を液圧制御信号と共に示す波形図である。
【図5】この発明の実施例1の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】この発明の実施例2の要部構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図7】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施例2におけるシミュレータ手段
の具体的構成を示すブロック図である。
【図9】図8内の路面特性演算部で用いられる路面デー
タを示す特性図である。
【図10】この発明の実施例2の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】従来のアンチスキッド制御装置用フェール検
出装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 車輪速度センサ 3、3A メインマイコン 4、4A サブマイコン 6 アンチスキッド制御信号演算手段 7 テスト信号発生手段 7A シミュレータ手段 8 液圧制御信号監視手段 8A モニタ手段 10 アクチュエータ C 液圧制御信号 IG イグニションスイッチ信号入力端子 BRK ブレーキスイッチ信号入力端子 M1 擬似車輪速度信号 M1〜M4 擬似信号 T テスト信号 V 車輪速度信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/88

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の制動力を発生するアクチュエータ
    を制御するための液圧制御信号を生成する制御演算を行
    メインマイコンと、 前記液圧制御信号に基づいて前記メインマイコンのフェ
    ールを検出するためのサブマイコンと、 前記メインマイコンまたは前記サブマイコンに設けられ
    てテスト信号を生成するテスト信号発生手段と、 前記メインマイコンに設けられて車輪速度信号または前
    記テスト信号に応じて前記制御演算により、前記液圧制
    御信号を決定するアンチスキッド制御信号演算手段と、 前記サブマイコンに設けられて前記テスト信号に応じた
    前記液圧制御信号を監視する液圧制御信号監視手段と、 を備えたことを特徴とするアンチスキッド制御装置用フ
    ェール検出装置。
  2. 【請求項2】 前記テスト信号発生手段は、イグニショ
    ンスイッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且つ前記車
    輪速度信号が0のときに、前記テスト信号を発生するこ
    とを特徴とする請求項1のアンチスキッド制御装置用フ
    ェール検出装置。
  3. 【請求項3】 車輪の制動力を発生するアクチュエータ
    を制御するための液圧制御信号を生成するメインマイコ
    ンと、 前記メインマイコンのフェールを検出するためのサブマ
    イコンと、 前記メインマイコンまたは前記サブマイコンに設けら
    れ、車両モデルを含むアンチスキッドブレーキシステム
    を模擬するための擬似車輪速度信号を含む種々の擬似信
    号を前記液圧制御信号に応じて生成するシミュレータ手
    段と、 前記メインマイコンに設けられて車輪速度信号または前
    記擬似車輪速度信号に応じた液圧制御信号を演算するア
    ンチスキッド制御信号演算手段と、前記サブマイコンに設けられて 前記擬似車輪速度信号に
    応じた液圧制御信号または前記擬似信号のうちの少なく
    とも1つの信号を監視するモニタ手段と、 を備えたことを特徴とするアンチスキッド制御装置用フ
    ェール検出装置。
  4. 【請求項4】 前記シミュレータ手段は、イグニション
    スイッチがオン、ブレーキスイッチがオフ且つ前記車輪
    速度信号が0のときに、前記擬似信号を発生することを
    特徴とする請求項3のアンチスキッド制御装置用フェー
    ル検出装置。
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