JPH0680065A - 自動ブレーキ装置の制御方法 - Google Patents

自動ブレーキ装置の制御方法

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JPH0680065A
JPH0680065A JP25894892A JP25894892A JPH0680065A JP H0680065 A JPH0680065 A JP H0680065A JP 25894892 A JP25894892 A JP 25894892A JP 25894892 A JP25894892 A JP 25894892A JP H0680065 A JPH0680065 A JP H0680065A
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hydraulic
automatic brake
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Kazuhiro Fukamachi
和弘 深町
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動ブレーキ作動時に最適に制動制御し、油
圧センサの異常の場合にはブレーキ系の異常加圧を防止
して、車両の通常走行と自動ブレーキ機能を確保する。 【構成】 車両の対角2系統のブレーキ配管に自動ブレ
ーキ油圧ユニットを連通し、衝突の危険を生じる場合に
自動ブレーキ制御ユニット60からの電気信号により作
動して自動的にブレーキ圧を加圧、保持及び減圧する。
前記自動ブレーキ油圧ユニットは2系統のブレーキ管路
毎に油圧センサ33,43を有し、この2つの油圧セン
サ33,43が共に正常な場合には、2系統独立してフ
ィードバック制御し、いずれかが異常の場合には、自動
ブレーキ作動時に正常な油圧センサ33または43を用
いて2系統同時にフィードバック制御し、更に共に異常
の場合には、自動ブレーキ作動時に予め設定したデュー
ティ比とサイクル数の加減圧で2系統同時にフィードフ
ォワード制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両におい
て衝突等を防止するため自動的に制動する自動ブレーキ
装置の制御方法に関し、詳しくは、対角2系統のブレー
キ系に油圧センサを設け、自動ブレーキ作動時にブレー
キ圧をフィードバック制御する方式において、油圧セン
サ異常時のフェイルセーフ対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のブレーキ系には安全対策と
して、走行中の対向する物体との衝突の危険を予測し、
自動的に加圧制動して衝突を未然に防止する自動ブレー
キ装置が提案されている。この自動ブレーキ装置は衝突
予測時に例えば必要減速度に応じた目標ブレーキ圧を定
めて制御されるが、この場合に2系統のブレーキ系の特
性が相違すると、2系統の制動力が変動して適正に制動
できない等の不具合を生じる。従って、自動ブレーキ作
動を有効に行うためには、2系統のブレーキ系にそれぞ
れ油圧センサを設けて、2系統のブレーキ圧をフィード
バック制御することが望まれる。
【0003】ここで上記ブレーキ圧をフィードバック制
御する方式では、油圧センサが正常に作動することが前
提になっている。しかし油圧センサは、センサ自体の故
障やハーネスの断線により異常を生じることがあり、こ
の油圧センサの異常時にはセンサ信号が常に略零の状態
になる。このため目標値と実際値との偏差は最大になっ
て、アクチュエータにより最大限に加圧するように制御
した状態に固定され、これによりブレーキ系は異常加圧
状態に保持されて、その後の走行が不能になったり、ブ
レーキ系のトラブルを生じる等の問題を招く。従って、
油圧センサが常に正常か否かを監視し、異常の場合には
ブレーキ系の異常加圧を防止し、車両の通常走行と自動
ブレーキ機能を確保するようにフェイルセーフすること
が要求される。
【0004】従来、ブレーキ系の制動制御に関しては、
例えば特開平2−193752号公報、特開平3−21
554号公報の先行技術がある。ここでブレーキ系にブ
レーキ圧を検出する圧力センサ等を設け、車輪の駆動ス
リップ発生時にブレーキ圧を適正に制御してトラクショ
ン制御することが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、ブレーキ圧を制御してトラクショ
ン制御するものであり、追突防止の自動ブレーキ制御と
は異なる。また圧力センサ等の異常時に対する対策は施
されていない。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、ブレーキ系に油圧センサを設けてフィードバック制
御する自動ブレーキ装置において、自動ブレーキ作動時
に最適に制動制御し、油圧センサの異常の場合にはブレ
ーキ系の異常加圧の状態を防止して、車両の通常走行と
自動ブレーキ機能を確保するようにフェイルセーフする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両の対角2系統のブレーキ配管に自動
ブレーキ油圧ユニットが連通され、衝突の危険を生じる
場合に自動ブレーキ制御ユニットからの電気信号によ
り、自動ブレーキ油圧ユニットを作動して自動的にブレ
ーキ管路を加圧、保持及び減圧する自動ブレーキ装置に
おいて、自動ブレーキ油圧ユニットは2系統のブレーキ
管路毎に油圧センサを有し、この2つの油圧センサが共
に正常な場合には、自動ブレーキ作動時に2系統独立制
御し、2つの油圧センサのいずれかが異常の場合には、
自動ブレーキ作動時に正常な油圧センサを用いて2系統
同時制御し、更に2つの油圧センサが共に異常の場合に
は、自動ブレーキ作動時に予め設定したデューティ比と
サイクル数の加減圧で2系統同時制御するものである。
【0008】
【作用】上記制御方法においては、先ず対角2系統の各
ブレーキ管路にそれぞれ設けられる2つの油圧センサが
正常か否かチェックされる。そして2つの油圧センサが
共に正常な場合には、自動ブレーキ作動時に2系統のブ
レーキ圧が、衝突予測による目標値と油圧センサによる
実際値で独立にフィードバック制御されて、2系統のブ
レーキ特性が相違する場合にも2系統の制動力が同一に
なって最適に制動し、衝突が安定して確実に防止され
る。またいずれかの油圧センサが異常な場合には、自動
ブレーキ作動時に正常な油圧センサにより2系統のブレ
ーキ圧が同時にフィードバック制御されて、同様に衝突
防止するように制動し、且つ異常な油圧センサによる異
常加圧の状態を防止するようにフェイルセーフされる。
更に2つの油圧センサが共に異常な場合には、自動ブレ
ーキ作動時に予め設定された加減圧の信号により2系統
のブレーキ圧が略目標値になるようにフィードフォワー
ド制御されて、同様に衝突防止するように制動し、且つ
ブレーキ系の異常加圧の状態を防止するようにフェイル
セーフされる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3において、車両の駆動系とブレーキ系の概略
について説明する。先ず車両は左右の前輪1L,1Rと
後輪2L,2Rを有しており、駆動系としてエンジン3
がクラッチ4、変速機5、プロペラ軸6、ディファレン
シャル装置7、車軸8を介して例えば左右の前輪1L,
1R、後輪2L,2Rに伝動構成される。エンジン3の
スロットル弁10にはスロットル制御ユニット12を有
するアクチュエータ11が設けられ、トラクション制
御、クルーズ制御、自動ブレーキ制御等の際にスロット
ル制御するようになっている。
【0010】またブレーキ系について説明すると、ブレ
ーキペダル13を有するマスターシリンダ14から対角
2系統のブレーキ配管15として、P系ブレーキ管路1
6により右前輪1Rと左後輪2Lのホイールシリンダ1
7に、S系ブレーキ管路18により左前輪1Lと右後輪
2Rのホイールシリンダ19にそれぞれ連通される。そ
こで、このようなP系とS系のブレーキ管路16,18
の途中に、自動ブレーキ装置20の自動ブレーキ油圧ユ
ニット21が、自動ブレーキ制御ユニット60の信号に
より自動ブレーキ作動するように設けられる。尚、AB
S装置が装着される場合は、ABS油圧ユニットが自動
ブレーキ油圧ユニットの下流側に直列的に連通され、自
動ブレーキ作動時の車輪ロックも防止することが可能に
なっている。
【0011】図2において、自動ブレーキ油圧ユニット
21について説明する。対角2系統のブレーキ配管15
において、P系ブレーキ管路16について説明すると、
このP系ブレーキ管路16に減圧ソレノイド弁30とリ
リーフ弁31が設けられる。また加圧源34として、マ
スターシリンダ14のオイルリザーバ22からの管路2
3がオイルポンプ24に、モータ25の駆動で油圧を生
じるように連通する。このオイルポンプ24の吐出側管
路26は、チェック弁27を介してリリーフ弁28に連
通し、更にアキュムレータ29に蓄圧可能に連通する。
また管路26は加圧ソレノイド弁32を介してP系ブレ
ーキ管路16に連通し、主として高圧のアキュムレータ
圧Paにより応答良く加圧するようになっている。
【0012】減圧ソレノイド弁30は、OFFで連通位
置して通常のブレーキ作用を可能にすると共に自動ブレ
ーキ作動時に減圧し、ONにより遮断位置に切換わって
自動ブレーキ作動時にブレーキ圧を保持する。加圧ソレ
ノイド弁32は逆にOFFで遮断位置し、ONにより連
通位置に切換わって自動ブレーキ作動時に加圧するもの
である。アキュムレータ29を有する管路26には圧力
スイッチ35が設けられ、設定下限圧でモータ25を駆
動し、設定上限圧でモータ25を停止するように制御し
てオイルポンプ24を作動し、アキュムレータ29に常
に高圧のアキュムレータ圧を蓄圧する。また各管路1
6,26には、ペダル圧を検出する油圧センサ36、ア
キュムレータ圧を検出する油圧センサ37、P系ブレー
キ圧を検出するP系油圧センサ33が設けられる。
【0013】一方、対角2系統のブレーキ配管15のS
系ブレーキ管路18にも同様に減圧ソレノイド弁40と
リリーフ弁41が設けられ、ポンプ側の管路26から分
岐する管路44が加圧ソレノイド弁42を有してそのS
系ブレーキ管路18に連通する。またS系ブレーキ圧を
検出するS系油圧センサ43が各別に設けられ、S系ブ
レーキ管路18のブレーキ圧を各別に制御するように構
成される。
【0014】図1において、自動ブレーキ制御ユニット
60について説明する。先ずCCDカメラ50、車速セ
ンサ51、自動ブレーキ制御選択スイッチ52、P系と
S系の油圧センサ33,43、ブレーキスイッチ53、
スロットル開度センサ54を有し、これらのセンサとス
イッチの信号が制御ユニット60に入力する。制御ユニ
ット60は、CCDカメラ50、自動ブレーキ制御選択
スイッチ52及び車速センサ51の信号が入力する追突
予測部61を有し、選択スイッチ52がONでの車両走
行の場合に、CCDカメラ50の情報と車速vに基づき
例えば先行車との相対的な距離L、速度Vsを演算し
て、追突の危険の有無を予測する。そして追突の危険が
ある場合は、アラーム55に接近警報信号を出力する。
またスロットル開度センサ54と追突予測の信号はスロ
ットル閉判定部62に入力し、追突予測時にスロットル
開度が設定値以上の場合は、スロットル制御ユニット1
2にスロットル閉信号を出力する。
【0015】追突予測の信号は必要減速度算出部63に
入力して、追突を回避するための必要減速度Gを算出す
る。この必要減速度Gとブレーキスイッチ53の信号は
目標ブレーキ圧設定部64に入力して、ブレーキスイッ
チOFFの場合に必要減速度Gに応じた目標ブレーキ圧
Ptを設定する。ここで対角2系統のブレーキ配管15
において、P系とS系のブレーキ特性が異なることがあ
り、この場合に両者で有効にブレーキ圧をフィードバッ
ク制御するため、P系加減圧制御部65とS系加減圧制
御部66を有する。
【0016】P系加減圧制御部65は、目標ブレーキ圧
PtとP系油圧センサ33の信号によるP系ブレーキ圧
Ppにより、先ず両者の偏差を算出し、この偏差に応じ
加減圧を判定して加圧デューティ比または減圧デューテ
ィ比を決定し、このデューティ信号を加圧ソレノイド弁
32または減圧ソレノイド弁30に出力して、ブレーキ
圧を加減圧制御する。また偏差が設定値未満の場合に
は、加圧ソレノイド弁32にOFF信号を減圧ソレノイ
ド弁30にON信号を出力して、所定のブレーキ圧に保
持制御するのであり、こうしてP系ブレーキ管路16の
ブレーキ圧をフィードバック制御する。またS系加減圧
制御部66は、目標ブレーキ圧PtとS系油圧センサ4
3の信号によるS系ブレーキ圧Psにより同様に演算し
て、加圧ソレノイド弁42と減圧ソレノイド弁40に制
御信号を出力し、S系ブレーキ管路18のブレーキ圧を
各別にフィードバック制御する。
【0017】次いで、特にP系とS系の両油圧センサ3
3,43の、異常時のフェイルセーフ対策について説明
する。先ず、両油圧センサ33,43、ブレーキスイッ
チ53、追突予測の信号が入力するセンサ異常検出部6
7を有する。ここで油圧センサが、例えば図4に示すよ
うに油圧に比例して1〜5Vの出力電圧Vpを生じる構
造の場合は、1Vより若干小さいレベルに設定値bを、
逆に若干大きいレベルに設定値をaをそれぞれ設定する
と、断線時にVp<bになる。またブレーキスイッチO
FFで自動ブレーキ不作動の場合に、Vp>aとなる
と、センサ内のダイヤフラムや回路の異常による故障と
判断される。そこでセンサ異常検出部67は、P系とS
系の油圧センサ33,43毎にこのような断線や故障に
よる異常の有無をそれぞれ検出する。
【0018】そして上記センサ異常検出部67で異常検
知した場合の異常信号は、P系加減圧制御部65、S系
加減圧制御部66及びフィードフォワード制御部68に
それぞれ入力する。そして例えばP系油圧センサ33の
みが異常の場合には、P系加減圧制御部65の出力をカ
ットし、正常なS系加減圧制御部66の出力により2系
統を同時に制御する。S系油圧センサ43のみが異常の
場合にも同様に2系統同時に制御する。
【0019】一方、両油圧センサ33,43が共に異常
の場合には、両加減圧制御部65,66の出力をカット
し、フィードフォワード制御部68により制御する。即
ち、この場合には予め加減圧のデューティ比Dが設定さ
れ、且つ目標ブレーキ圧Ptに応じたサイクル数Cが増
大関数的に設定されている。そこで目標ブレーキ圧Pt
の変化に応じてこのデューティ比Dとサイクル数Cの信
号を、2系統に同時に出力する。また目標ブレーキ圧P
tが一定の場合には、ON、OFF信号を出力し、こう
して2系統同時に目標ブレーキ圧Ptにフィードフォワ
ード制御するように構成される。
【0020】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず図5のフローチャートを実行し、ステップS1
でP系油圧センサ33が正常か否かをチェックし、正常
な場合にはステップS2でS系油圧センサ43が正常か
否かをチェックする。またP系油圧センサ33が異常の
場合には、ステップS3でS系油圧センサ43が正常か
否かをチェックする。
【0021】このセンサチェックでは、図6のフローチ
ャートを実行する。そこで先ずステップS10でセンサ
出力電圧Vpと大きい設定値aを比較し、設定値a以下
ではステップS11で小さい設定値bと比較し、その設
定値b以上で略1Vの場合にステップS12に進んで正
常を判断する。出力電圧Vpが設定値aより大きい場合
は、ステップS10からステップS13に進んでブレー
キスイッチ53の動作状態を見て、ブレーキ操作でスイ
ッチONする場合にはステップS12で正常判断する。
この場合にスイッチOFFではステップS14に進んで
自動ブレーキの動作状態を見て、作動時には同様にステ
ップS12で正常判断する。一方、出力電圧Vpが設定
値b以下の略0Vでは、ステップS11からステップS
15に進んで断線を判断する。またブレーキ操作と自動
ブレーキ作動が無いにもかかわらず出力電圧Vpが設定
値aより大きい場合は、ステップS14からステップS
16に進んで故障を判断する。
【0022】そこで、P系とS系の油圧センサ33,4
3が共に正常な場合には、図5のフローチャートのステ
ップS2からステップS4に進んで2系統を独立してフ
ィードバック制御する。即ち、自動ブレーキ制御選択ス
イッチ52をONした場合には、車速vとCCDカメラ
50による情報により自動ブレーキ制御ユニット60
で、先行車との車間距離L、相対速度Vsを算出して追
突の有無を予測し、必要減速度Gを算出する。そして追
突の危険があるにもかかわらずブレーキ操作されない場
合には、必要減速度Gに応じた目標ブレーキ圧Ptが設
定され、P系とS系で加減圧、保持制御される。
【0023】即ち、P系加減圧制御部65で目標ブレー
キ圧PtとP系油圧センサ33のP系ブレーキ圧Ppに
より、先ずP系ブレーキ管路16の減圧ソレノイド弁3
0がONしてマスターシリンダ14から遮断され、この
とき加圧ソレノイド弁32が所定のデューティ比でON
して高圧のアキュムレータ圧Paが直ちに導入されるの
であり、こうして右前輪1Rと左後輪2Lのブレーキ圧
Ppが応答良く加圧される。そして目標ブレーキ圧Pt
が一定になると、加圧ソレノイド弁32がOFFし減圧
ソレノイド弁30がONして、ブレーキ圧Ppは封じ込
めにより一定に保持される。こうしてP系ブレーキ管路
16のブレーキ圧Ppは、目標ブレーキ圧Ptに追従し
て増大するようにフィードバック制御される。
【0024】またS系加減圧制御部66においても、同
一の目標ブレーキ圧PtとS系油圧センサ43のS系ブ
レーキ圧Psにより、加圧ソレノイド弁42と減圧ソレ
ノイド弁40を作動する。そこでS系ブレーキ管路18
のブレーキ圧Psも、目標ブレーキ圧Ptに追従するよ
うにフィードバック制御され、これにより2系統のブレ
ーキ特性が相違する場合にも両者のブレーキ圧Pp,P
sは同一になる。このため必要減速度Gに応じて2系統
に同一の制動力が作用して制動され、こうして先行車に
対する追突が未然に防止される。一方、追突が回避され
ると、2系統において減圧ソレノイド弁30,40がO
FFしてブレーキ管路16,18のブレーキ圧Pp,P
sがマスターシリンダ14を介してオイルリザーバ22
に抜かれる。そこでP系とS系の両ブレーキ管路16,
18のブレーキ圧Pp,Psは減圧して元に復帰し、通
常走行することが可能になる。
【0025】P系とS系の油圧センサ33,43のいず
れか一方が異常な場合には、図5のフローチャートのス
テップS2またはステップS3からステップS5に進ん
で2系統を同時にフィードバック制御する。即ち、例え
ばP系油圧センサ33が異常の場合には、正常なS系油
圧センサ43を用いたS系加減圧制御部66により2系
統の加圧ソレノイド弁32,42と減圧ソレノイド弁3
0,40が同時に作動し、P系ブレーキ管路16とS系
ブレーキ管路18のブレーキ圧Psが目標ブレーキ圧P
tに追従するようにフィードバック制御される。そこで
この場合は2系統の制動力が若干相違するものの略適正
に制動して、先行車に対する追突が未然に防止される。
また追突が回避されると、再びS系加減圧制御部66に
より2系統のブレーキ圧Psが同時に減圧し、これによ
りP系ブレーキ管路16も異常加圧の状態が防止されて
正常に元に復帰し、通常走行が可能になる。S系油圧セ
ンサ43が異常の場合にも、同様に2系統が同時制御さ
れる。
【0026】P系とS系の油圧センサ33,43が共に
異常な場合には、図5のフローチャートのステップS3
からステップS6に進んで2系統を同時にフィードフォ
ワード制御する。即ち、この場合にはフィードフォワー
ド制御部68により2系統のブレーキ管路16,18に
おいて、先ず図7(a)のように減圧ソレノイド弁3
0,40をONした状態で、加圧ソレノイド弁32,4
2が予め設定したデューティ比で例えば3回のサイクル
数だけ繰返してONするように作動し、その後同図
(b)のように加圧ソレノイド弁32,42がOFFし
て保持される。従ってP系ブレーキ管路16とS系ブレ
ーキ管路18では目標ブレーキ圧Ptによるフィードフ
ォワード制御で、略目標ブレーキ圧Ptと等しいブレー
キ圧Pt’を生じる。そこでこの場合も略適正に制動し
て、先行車に対する追突が未然に防止される。その後、
車間距離などの変化に応じて必要減速度Gも変動し、目
標ブレーキ圧Ptが増大した場合、同図(a)のように
増圧し、目標ブレーキ圧Ptが減少した場合、同図
(c)のように減圧する。また追突が回避されると、再
びフィードフォワード制御部68により加圧ソレノイド
弁32,42とともに減圧ソレノイド弁30,40がO
FFし、2系統のブレーキ圧Pt’が同時に減圧する。
このため2系統のブレーキ管路16,18では共に異常
加圧の状態が防止されて正常に元に復帰し、この場合も
通常走行が可能になる。
【0027】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両の対角2系統ブレーキ配管に装着されて、追突等の
衝突を防止する自動ブレーキ装置において、2系統にそ
れぞれ油圧センサを設け、自動ブレーキ作動時に2系統
のブレーキ圧を独立してフィードバック制御することを
前提とした制御方法であるから、2系統の配管長、バル
ブ特性のバラツキ等によるブレーキ特性の相違に対し
て、自動ブレーキ作動時に2系統の制動力を同一にする
ことができ、制動性能が向上する。また車両の姿勢を安
定に保って、確実に衝突防止することができる。
【0029】いずれかの油圧センサが異常の場合には、
自動ブレーキ作動時に正常な油圧センサを用いて2系統
を同時にフィードバック制御するので、自動ブレーキ機
能を適正に確保することができ、且つブレーキ系の異常
加圧状態を防止して円滑に通常走行することができる。
【0030】2つの油圧センサが共に異常の場合には、
自動ブレーキ作動時に予め設定された加減圧の信号によ
り2系統を同時にフィードフォワード制御するので、最
低限の自動ブレーキ機能を確保することができる。また
この場合もブレーキ系全体の異常加圧状態が防止される
ので、ブレーキ系のトラブルが回避され、円滑に通常走
行することができる。油圧センサは、断線とセンサ自体
の故障がチェックされるので、高い精度で異常の有無を
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動ブレーキ装置の制御方法に適
した実施例を示すブロック図である。
【図2】自動ブレーキ装置の油圧ユニットを示す油圧回
路図である。
【図3】車両の駆動系とブレーキ系の概略を示す図であ
る。
【図4】油圧センサの出力電圧特性を示す図である。
【図5】自動ブレーキ制御を示すフローチャートであ
る。
【図6】油圧センサの正常の有無をチェックするフロー
チャートである。
【図7】油圧センサが共に異常な場合の自動ブレーキ制
御の状態を示す図である。
【符号の説明】
15 対角2系統ブレーキ配管 16,18 ブレーキ管路 20 自動ブレーキ装置 21 自動ブレーキ油圧ユニット 33,43 油圧センサ 60 自動ブレーキ制御ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の対角2系統のブレーキ配管に自動
    ブレーキ油圧ユニットが連通され、衝突の危険を生じる
    場合に自動ブレーキ制御ユニットからの電気信号によ
    り、自動ブレーキ油圧ユニットを作動して自動的にブレ
    ーキ管路を加圧、保持及び減圧する自動ブレーキ装置に
    おいて、自動ブレーキ油圧ユニットは2系統のブレーキ
    管路毎に油圧センサを有し、この2つの油圧センサが共
    に正常な場合には、自動ブレーキ作動時に2系統独立制
    御し、2つの油圧センサのいずれかが異常の場合には、
    自動ブレーキ作動時に正常な油圧センサを用いて2系統
    同時制御し、更に2つの油圧センサが共に異常の場合に
    は、自動ブレーキ作動時に予め設定したデューティ比と
    サイクル数の加減圧で2系統同時制御することを特徴と
    する自動ブレーキ装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 2つの油圧センサが共に正常、またはい
    ずれかが異常の場合には、自動ブレーキ作動時に目標値
    と油圧センサで検出される実際値により、2系統のブレ
    ーキ管路のブレーキ圧をフィードバック制御することを
    特徴とする請求項1記載の自動ブレーキ装置の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 2つの油圧センサが共に異常の場合に
    は、自動ブレーキ作動時に所定のデューティ比で目標値
    に応じたサイクル数の信号を出力して、2系統のブレー
    キ管路のブレーキ圧をフィードフォワード制御すること
    を特徴とする請求項1記載の自動ブレーキ装置の制御方
    法。
  4. 【請求項4】 油圧センサは、断線またはセンサの故障
    による異常が検出されることを特徴とする請求項1記載
    の自動ブレーキ装置の制御方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203796A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toyota Motor Corp 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP2009273337A (ja) * 2008-05-12 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd Dc/dcコンバータ装置、電気車両及びdc/dcコンバータの制御方法
JP2010260514A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用運転支援装置
JP2014172416A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキ制御装置
JP2016007991A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 本田技研工業株式会社 車両制動制御装置

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