JP3538935B2 - 車両の制動能力判定装置 - Google Patents
車両の制動能力判定装置Info
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- JP3538935B2 JP3538935B2 JP00892195A JP892195A JP3538935B2 JP 3538935 B2 JP3538935 B2 JP 3538935B2 JP 00892195 A JP00892195 A JP 00892195A JP 892195 A JP892195 A JP 892195A JP 3538935 B2 JP3538935 B2 JP 3538935B2
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- Japan
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- braking
- state quantity
- vehicle
- braking force
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の制動能力判定装置
に関し、特に、故障部位を特定できる車両の制動能力判
定装置に関する。
に関し、特に、故障部位を特定できる車両の制動能力判
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両の制動力が低下したとき、
これを早期に検出して運転者に警告する車両制動能力判
定装置が開発されている。例えば特開平5−10507
5号公報にはブレーキ操作力と車体減速度との不整合状
態と、ブレーキの操作履歴とに基づいて、車両の制動能
力を判定する車両制動能力判定装置が記載されている。
これを早期に検出して運転者に警告する車両制動能力判
定装置が開発されている。例えば特開平5−10507
5号公報にはブレーキ操作力と車体減速度との不整合状
態と、ブレーキの操作履歴とに基づいて、車両の制動能
力を判定する車両制動能力判定装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来装置においては、
ブレーキ系全体としての制動能力を判定できるものの、
制動能力が低下した場合に故障部位がどこであるかを特
定できないという問題があった。
ブレーキ系全体としての制動能力を判定できるものの、
制動能力が低下した場合に故障部位がどこであるかを特
定できないという問題があった。
【0004】請求項1の発明の目的は、制動力倍力手段
における倍力媒体の消費度合いとその消費度合いに相応
する車両状態量とを勘案して制動能力の異常を判定する
ことにより、故障部位を特定できる車両の制動能力判定
装置を提供することにある。請求項2の発明の目的は、
請求項1の発明の目的に加えて、倍力媒体の消費度合い
とその消費度合いに応じるべき車両状態量とを勘案して
制動能力の異常を判定することにより、故障部位が制動
力発生手段或いは伝達部であるか、調整部であるかを特
定できる車両の制動能力判定装置を提供することにあ
る。
における倍力媒体の消費度合いとその消費度合いに相応
する車両状態量とを勘案して制動能力の異常を判定する
ことにより、故障部位を特定できる車両の制動能力判定
装置を提供することにある。請求項2の発明の目的は、
請求項1の発明の目的に加えて、倍力媒体の消費度合い
とその消費度合いに応じるべき車両状態量とを勘案して
制動能力の異常を判定することにより、故障部位が制動
力発生手段或いは伝達部であるか、調整部であるかを特
定できる車両の制動能力判定装置を提供することにあ
る。
【0005】また、請求項3の発明の目的は、請求項1
の発明の目的に加えて、倍力媒体の消費度合いを決定す
る車両状態量と実際の倍力媒体の消費度合いとを勘案し
て制動能力の異常を判定することにより、故障部位が制
動力発生手段或いは調整部であるか、伝達部であるかを
特定できる車両の制動能力判定装置を提供することにあ
る。
の発明の目的に加えて、倍力媒体の消費度合いを決定す
る車両状態量と実際の倍力媒体の消費度合いとを勘案し
て制動能力の異常を判定することにより、故障部位が制
動力発生手段或いは調整部であるか、伝達部であるかを
特定できる車両の制動能力判定装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図1(A)に示す如く、ブレーキ操作部材M1と、
該ブレーキ操作部材の操作状態に基づいて制動力を発生
する制動力発生手段M3と、該制動力発生手段に倍力媒
体であるブレーキ液を伝達する伝達部M2aと、倍力媒
体の前記制動力発生手段への伝達度合いを前記ブレーキ
操作部材の操作状態に応じて調整する調整部M2bとか
ら成り、前記制動力発生手段によって発生させられる制
動力を倍力する制動力倍力手段M2とを有する車両の制
動能力判定装置であって、前記制動力倍力手段の倍力媒
体であるブレーキ液の消費度合いを検出する倍力媒体消
費度合い検出手段M4と、所定の車両状態量を検出する
車両状態量検出手段M5と、前記車両状態量とブレーキ
液の消費度合いとを取得し、この関係を予め定められた
車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの関係と比較す
ることによって制動能力の異常を判定し、この判定の結
果、制動能力が異常である場合に車両状態量の変化に対
するブレーキ液の消費度合いの変化の大きさに基づい
て、その故障部位を特定する故障部位特定手段M6とを
備える。
は、図1(A)に示す如く、ブレーキ操作部材M1と、
該ブレーキ操作部材の操作状態に基づいて制動力を発生
する制動力発生手段M3と、該制動力発生手段に倍力媒
体であるブレーキ液を伝達する伝達部M2aと、倍力媒
体の前記制動力発生手段への伝達度合いを前記ブレーキ
操作部材の操作状態に応じて調整する調整部M2bとか
ら成り、前記制動力発生手段によって発生させられる制
動力を倍力する制動力倍力手段M2とを有する車両の制
動能力判定装置であって、前記制動力倍力手段の倍力媒
体であるブレーキ液の消費度合いを検出する倍力媒体消
費度合い検出手段M4と、所定の車両状態量を検出する
車両状態量検出手段M5と、前記車両状態量とブレーキ
液の消費度合いとを取得し、この関係を予め定められた
車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの関係と比較す
ることによって制動能力の異常を判定し、この判定の結
果、制動能力が異常である場合に車両状態量の変化に対
するブレーキ液の消費度合いの変化の大きさに基づい
て、その故障部位を特定する故障部位特定手段M6とを
備える。
【0007】請求項2に記載の発明は、図1(B)に示
す如く、請求項1記載の車両の制動能力判定装置におい
て、前記車両状態量検出手段は、前記制動力倍力手段の
倍力媒体であるブレーキ液の消費に起因して生じる車両
状態量を検出する倍力媒体消費起因状態量検出手段M7
であり、前記故障部位特定手段は、前記判定により制動
能力が異常であると判定した場合に、故障部位が前記制
動力発生手段であるか、前記調整部であるかを特定す
る。
す如く、請求項1記載の車両の制動能力判定装置におい
て、前記車両状態量検出手段は、前記制動力倍力手段の
倍力媒体であるブレーキ液の消費に起因して生じる車両
状態量を検出する倍力媒体消費起因状態量検出手段M7
であり、前記故障部位特定手段は、前記判定により制動
能力が異常であると判定した場合に、故障部位が前記制
動力発生手段であるか、前記調整部であるかを特定す
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
車両の制動能力判定装置において、前記車両状態量検出
手段は、その車両状態量に基づいて前記制動力倍力手段
の倍力媒体であるブレーキ液の消費度合いが決定される
車両状態量を検出する倍力媒体消費度合い決定状態量検
出手段M8であり、前記故障部位特定手段は、前記判定
により制動能力が異常であると判定した場合に、故障部
位が前記制動力発生手段であるか前記調整部であるかを
特定する。
車両の制動能力判定装置において、前記車両状態量検出
手段は、その車両状態量に基づいて前記制動力倍力手段
の倍力媒体であるブレーキ液の消費度合いが決定される
車両状態量を検出する倍力媒体消費度合い決定状態量検
出手段M8であり、前記故障部位特定手段は、前記判定
により制動能力が異常であると判定した場合に、故障部
位が前記制動力発生手段であるか前記調整部であるかを
特定する。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明においては、ブレーキ操
作部材の操作状態に基づいて制動力発生手段によって発
生させられる制動力が、制動力倍力手段によって倍力さ
れる。制動力倍力手段では、調整部がブレーキ操作部材
の操作状態に応じて調整した伝達度合いで、伝達部が制
動力発生手段へ倍力媒体を伝達している。倍力媒体であ
るブレーキ液が制動力発生手段に伝達されることによっ
てブレーキ液が消費されており、この倍力媒体であるブ
レーキ液の消費度合いが倍力媒体消費度合い検出手段に
よって検出され、車両状態量検出手段によって検出され
た車両状態量とブレーキ液の消費度合いの関係を予め定
められた車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの関係
と比較することによって、故障部位特定手段で制動能力
の異常が判定され、この判定の結果、制動能力が異常で
ある場合に車両状態量の変化に対するブレーキ液の消費
度合いの変化の大きさに基づいて、その故障部位が特定
される。
作部材の操作状態に基づいて制動力発生手段によって発
生させられる制動力が、制動力倍力手段によって倍力さ
れる。制動力倍力手段では、調整部がブレーキ操作部材
の操作状態に応じて調整した伝達度合いで、伝達部が制
動力発生手段へ倍力媒体を伝達している。倍力媒体であ
るブレーキ液が制動力発生手段に伝達されることによっ
てブレーキ液が消費されており、この倍力媒体であるブ
レーキ液の消費度合いが倍力媒体消費度合い検出手段に
よって検出され、車両状態量検出手段によって検出され
た車両状態量とブレーキ液の消費度合いの関係を予め定
められた車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの関係
と比較することによって、故障部位特定手段で制動能力
の異常が判定され、この判定の結果、制動能力が異常で
ある場合に車両状態量の変化に対するブレーキ液の消費
度合いの変化の大きさに基づいて、その故障部位が特定
される。
【0010】請求項2に記載の発明においては、倍力媒
体消費度合い検出手段によって検出された倍力媒体消費
度合いと、倍力媒体消費起因状態検出手段によって検出
された倍力媒体であるブレーキ液の消費に起因して生じ
る車両状態量とに基づいて、故障部位特定手段によっ
て、制動能力の異常が判定され、判定により制動能力が
異常である場合にはその故障部位が制動力発生手段であ
るか、調整部であるかが特定される。
体消費度合い検出手段によって検出された倍力媒体消費
度合いと、倍力媒体消費起因状態検出手段によって検出
された倍力媒体であるブレーキ液の消費に起因して生じ
る車両状態量とに基づいて、故障部位特定手段によっ
て、制動能力の異常が判定され、判定により制動能力が
異常である場合にはその故障部位が制動力発生手段であ
るか、調整部であるかが特定される。
【0011】請求項3に記載の発明においては、倍力媒
体消費度合い検出手段によって検出された倍力媒体消費
度合いと、倍力媒体消費度合い決定状態量検出手段によ
って検出された車両状態量とに基づいて制動能力の異常
が判定され、判定により制動能力が異常である場合にそ
の故障部位が制動力発生手段であるか調整部であるかが
特定される。
体消費度合い検出手段によって検出された倍力媒体消費
度合いと、倍力媒体消費度合い決定状態量検出手段によ
って検出された車両状態量とに基づいて制動能力の異常
が判定され、判定により制動能力が異常である場合にそ
の故障部位が制動力発生手段であるか調整部であるかが
特定される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例である制動力倍力能
力判定装置を図面に基づいて詳細に説明する。図2にお
いて、ブレーキペダル10が制動力倍力手段としてのブ
レーキブースタ12を介してマスタシリンダ14に連携
させられ、そのマスタシリンダ14が左右前輪のホイー
ルシリンダ16,17及び左右後輪ホイールシリンダ1
8,19夫々にブレーキ圧を発生させる。ブレーキブー
スタ12内のスプールバルブ13はブレーキペダル10
が踏まれてない状態でアキュムレータ24のブレーキ油
圧をブースタ内に導入させない。スプールバルブ13は
ブレーキペダル10が踏まれるとレバー15に押動され
てアキュムレータ24のブレーキ油圧をブースタ内に導
入し、これによってパワーピストン20が押動されブレ
ーキペダル10の踏力を助勢する。ブレーキブースタ1
2にはアキュムレータ24が接続され、そのアキュムレ
ータ24には、ポンプ26によりブレーキフルードがリ
ザーバ28から汲み上げられて蓄積される。アキュムレ
ータ24内のアキュムレータ圧が約24.5MPaに達
するとリリーフバルブ30が開いて、アキュムレータ圧
が異常に高くなることが防止される。
力判定装置を図面に基づいて詳細に説明する。図2にお
いて、ブレーキペダル10が制動力倍力手段としてのブ
レーキブースタ12を介してマスタシリンダ14に連携
させられ、そのマスタシリンダ14が左右前輪のホイー
ルシリンダ16,17及び左右後輪ホイールシリンダ1
8,19夫々にブレーキ圧を発生させる。ブレーキブー
スタ12内のスプールバルブ13はブレーキペダル10
が踏まれてない状態でアキュムレータ24のブレーキ油
圧をブースタ内に導入させない。スプールバルブ13は
ブレーキペダル10が踏まれるとレバー15に押動され
てアキュムレータ24のブレーキ油圧をブースタ内に導
入し、これによってパワーピストン20が押動されブレ
ーキペダル10の踏力を助勢する。ブレーキブースタ1
2にはアキュムレータ24が接続され、そのアキュムレ
ータ24には、ポンプ26によりブレーキフルードがリ
ザーバ28から汲み上げられて蓄積される。アキュムレ
ータ24内のアキュムレータ圧が約24.5MPaに達
するとリリーフバルブ30が開いて、アキュムレータ圧
が異常に高くなることが防止される。
【0013】本車両は、車両制動時に各車輪がロック状
態に陥ることがないように各車輪のブレーキ圧を制御す
るアンチロック制御(ABS)と、車両発進時及び加速
時に駆動車輪である左右後輪に過大なスリップが発生し
ないように、車両の図示しないエンジンの出力を低減さ
せるとともに各後輪のブレーキ16,17を作用させる
トラクション制御(TRC)とが可能とされている。そ
のため、マスタシリンダ14と各ホイールシリンダ16
〜19との間に、各ホイールシリンダ16〜19のブレ
ーキ圧を電気的に制御するブレーキ圧制御装置32が設
けられている。
態に陥ることがないように各車輪のブレーキ圧を制御す
るアンチロック制御(ABS)と、車両発進時及び加速
時に駆動車輪である左右後輪に過大なスリップが発生し
ないように、車両の図示しないエンジンの出力を低減さ
せるとともに各後輪のブレーキ16,17を作用させる
トラクション制御(TRC)とが可能とされている。そ
のため、マスタシリンダ14と各ホイールシリンダ16
〜19との間に、各ホイールシリンダ16〜19のブレ
ーキ圧を電気的に制御するブレーキ圧制御装置32が設
けられている。
【0014】ブレーキ圧制御装置32内の切り換えソレ
ノイドバルブSA1,SA2,SA3,STR及び制御
ソレノイドバルブSRL,SRR,SFL,SFR夫々
は図示しないアンチロックブレーキシステム(ABS)
及びトラクションコントロール(TRC)コンピュータ
からの信号によって切換え制御される。ABS制御及び
TRC制御を行わない通常制動時には切り換えソレノイ
ドバルブSA1,SA2,SA3,STR夫々はオフと
され、制御ソレノイドバルブSRL,SRR,SFL,
SFR夫々はオフ(増圧位置)とされている。これによ
ってマスタシリンダ14のブレーキ油圧がホイールシリ
ンダ16〜19に導入される。なお、このとき、ブレー
キブースタ12のブレーキ油圧が油圧リミッタ35を経
由して増圧装置36に作用し、増圧装置36が作動しな
いようにしている。
ノイドバルブSA1,SA2,SA3,STR及び制御
ソレノイドバルブSRL,SRR,SFL,SFR夫々
は図示しないアンチロックブレーキシステム(ABS)
及びトラクションコントロール(TRC)コンピュータ
からの信号によって切換え制御される。ABS制御及び
TRC制御を行わない通常制動時には切り換えソレノイ
ドバルブSA1,SA2,SA3,STR夫々はオフと
され、制御ソレノイドバルブSRL,SRR,SFL,
SFR夫々はオフ(増圧位置)とされている。これによ
ってマスタシリンダ14のブレーキ油圧がホイールシリ
ンダ16〜19に導入される。なお、このとき、ブレー
キブースタ12のブレーキ油圧が油圧リミッタ35を経
由して増圧装置36に作用し、増圧装置36が作動しな
いようにしている。
【0015】ABS及びTRCコンピュータはさらに、
前記アキュムレータ24内のアキュムレータ圧を検出す
る圧力センサ42の信号に基づき、前記ポンプ26を駆
動するポンプモータの発停を制御する。具体的には、圧
力センサ42がアキュムレータ圧が約14.7MPa以
下に低下したことを検出すれば、ポンプモータを始動さ
せ、圧力センサ42がアキュムレータ圧が約18.1M
Pa以上に上昇したことを検出すれば、ポンプモータを
停止させ、これにより、アキュムレータ圧を約150kg
/cm2と約185kg/cm2以上との間に維持するのである。
前記アキュムレータ24内のアキュムレータ圧を検出す
る圧力センサ42の信号に基づき、前記ポンプ26を駆
動するポンプモータの発停を制御する。具体的には、圧
力センサ42がアキュムレータ圧が約14.7MPa以
下に低下したことを検出すれば、ポンプモータを始動さ
せ、圧力センサ42がアキュムレータ圧が約18.1M
Pa以上に上昇したことを検出すれば、ポンプモータを
停止させ、これにより、アキュムレータ圧を約150kg
/cm2と約185kg/cm2以上との間に維持するのである。
【0016】制動能力判定コンピュータ80は、CP
U,ROM,RAM,バス、入力インターフェース及び
出力インターフェースを含んでいて、ROMには、図
3,図5のフローチャートで表されるプログラムを始め
とする各種プログラムや各種マップ等が記憶されてい
る。入力インターフェースには、ブレーキペダル10が
踏み込まれた場合にオンとなるストップランプスイッチ
34と、車体に発生する前後加速度(以下、前後Gとい
う)を検出する前後Gセンサ86と、アキュムレータ圧
を検出する圧力センサ42とが接続されている。
U,ROM,RAM,バス、入力インターフェース及び
出力インターフェースを含んでいて、ROMには、図
3,図5のフローチャートで表されるプログラムを始め
とする各種プログラムや各種マップ等が記憶されてい
る。入力インターフェースには、ブレーキペダル10が
踏み込まれた場合にオンとなるストップランプスイッチ
34と、車体に発生する前後加速度(以下、前後Gとい
う)を検出する前後Gセンサ86と、アキュムレータ圧
を検出する圧力センサ42とが接続されている。
【0017】ストップランプスイッチ34は、ブレーキ
操作状態検出手段であり、倍力媒体消費度合い決定状態
量検出手段M8である。ブレーキペダル10の操作量が
倍力媒体の消費度合いを決定する車両状態量なのであ
る。また、前後Gセンサ86が減速度検出手段であり、
倍力媒体消費起因状態量検出手段M7である。前後Gが
倍力媒体の消費に起因して生じる車両状態量である。さ
らに、圧力センサ42が倍力媒体消費度合い検出手段M
4である。アキュムレータ24に蓄圧された高圧のブレ
ーキ油が倍力媒体であり、アキュムレータ24のブレー
キ油圧によってパワーピストン20が押動されブレーキ
ペダル10の踏力(ブレーキ操作部材の操作力)が助勢
されてマスタシリンダ14に伝達されることにより、制
動力を倍力するものとなっている。したがって、アキュ
ムレータ24のブレーキ油圧の変化度合いが倍力媒体の
消費度合いである。
操作状態検出手段であり、倍力媒体消費度合い決定状態
量検出手段M8である。ブレーキペダル10の操作量が
倍力媒体の消費度合いを決定する車両状態量なのであ
る。また、前後Gセンサ86が減速度検出手段であり、
倍力媒体消費起因状態量検出手段M7である。前後Gが
倍力媒体の消費に起因して生じる車両状態量である。さ
らに、圧力センサ42が倍力媒体消費度合い検出手段M
4である。アキュムレータ24に蓄圧された高圧のブレ
ーキ油が倍力媒体であり、アキュムレータ24のブレー
キ油圧によってパワーピストン20が押動されブレーキ
ペダル10の踏力(ブレーキ操作部材の操作力)が助勢
されてマスタシリンダ14に伝達されることにより、制
動力を倍力するものとなっている。したがって、アキュ
ムレータ24のブレーキ油圧の変化度合いが倍力媒体の
消費度合いである。
【0018】また、ポンプ26、アキュムレータ24、
スプールバルブ13、アキュムレータ24からスプール
バルブ13までの配管が伝達部M2aに相当する。ま
た、スプールバルブ13、レバー15が調整部M2bに
相当する。スプールバルブ13はスプールバルブ13を
介してブレーキ油がマスタシリンダ14に伝達されるか
ら伝達部でもあり、スプールバルブ13のオリフィス開
度によってブレーキ油のマスタシリンダ14への伝達度
合いが決定されるから調整部でもある。
スプールバルブ13、アキュムレータ24からスプール
バルブ13までの配管が伝達部M2aに相当する。ま
た、スプールバルブ13、レバー15が調整部M2bに
相当する。スプールバルブ13はスプールバルブ13を
介してブレーキ油がマスタシリンダ14に伝達されるか
ら伝達部でもあり、スプールバルブ13のオリフィス開
度によってブレーキ油のマスタシリンダ14への伝達度
合いが決定されるから調整部でもある。
【0019】また、制動力発生手段M3は、ブレーキ操
作部材M1つまりブレーキペダル10の操作力が入力部
に入力されて液圧を発生するマスタシリンダ14と、マ
スタシリンダ14に発生した液圧が伝達されて、車輪の
回転を抑制するブレーキを作動させるホイールシリンダ
16〜19とから成り、制動力倍力手段M2は、ブレー
キ操作部材の操作力とは別の圧力を発生する圧力発生手
段アキュムレータ24と、その圧力を前記マスタシリン
ダ14の入力部に伝達する配管と、ブレーキ操作部材M
1の操作力に応じて該配管の開度を調整する調整弁(ス
プールバルブ13)とから成る。この場合、配管が伝達
部M2aに、調整弁が調整部M2bに相当する。
作部材M1つまりブレーキペダル10の操作力が入力部
に入力されて液圧を発生するマスタシリンダ14と、マ
スタシリンダ14に発生した液圧が伝達されて、車輪の
回転を抑制するブレーキを作動させるホイールシリンダ
16〜19とから成り、制動力倍力手段M2は、ブレー
キ操作部材の操作力とは別の圧力を発生する圧力発生手
段アキュムレータ24と、その圧力を前記マスタシリン
ダ14の入力部に伝達する配管と、ブレーキ操作部材M
1の操作力に応じて該配管の開度を調整する調整弁(ス
プールバルブ13)とから成る。この場合、配管が伝達
部M2aに、調整弁が調整部M2bに相当する。
【0020】図3は制動能力判定コンピュータ80が実
行する制動時の故障判定処理のフローチャートを示す。
この処理はイグニッションスイッチがオンとなった後、
開始される。同図中、まず、ステップS10ではストッ
プランプスイッチ34がオン状態であるか否か、つま
り、プレーキペダル10が踏込まれたか否かを判別す
る。そしてストップランプスイッチ34がオフであれ
ば、このステップS10を繰り返し、ストップランプス
イッチ34がオンとなるとステップS12に進む。
行する制動時の故障判定処理のフローチャートを示す。
この処理はイグニッションスイッチがオンとなった後、
開始される。同図中、まず、ステップS10ではストッ
プランプスイッチ34がオン状態であるか否か、つま
り、プレーキペダル10が踏込まれたか否かを判別す
る。そしてストップランプスイッチ34がオフであれ
ば、このステップS10を繰り返し、ストップランプス
イッチ34がオンとなるとステップS12に進む。
【0021】ステップS12では回数i,時間t(i)
夫々をゼロリセットし、前後Gセンサ86,圧力センサ
42夫々の検出値を読み込んで前後加速度G(i),ア
キュムレータ圧力P(i)夫々に設定する。次にステッ
プS14で回数iを1だけインクリメントし、ステップ
S16で時間t(i+1)を時間t(i)から時間増分
Δtだけ増加させる。またステップS17で前後Gセン
サ86,圧力センサ42夫々の検出値を読み込んでG
(i+1),P(i+1)夫々に設定する。
夫々をゼロリセットし、前後Gセンサ86,圧力センサ
42夫々の検出値を読み込んで前後加速度G(i),ア
キュムレータ圧力P(i)夫々に設定する。次にステッ
プS14で回数iを1だけインクリメントし、ステップ
S16で時間t(i+1)を時間t(i)から時間増分
Δtだけ増加させる。またステップS17で前後Gセン
サ86,圧力センサ42夫々の検出値を読み込んでG
(i+1),P(i+1)夫々に設定する。
【0022】この後、ステップS18では回数i+1に
おける加速度変化率∂G/∂t(i+1),及び圧力変
化率∂P/∂t(i+1)夫々を(1),(2)式から
算出する。
おける加速度変化率∂G/∂t(i+1),及び圧力変
化率∂P/∂t(i+1)夫々を(1),(2)式から
算出する。
【0023】
【数1】
【0024】次にステップS20で加速度変化率と圧力
変化率との変化率比K(i+1)を(3)式を算出す
る。
変化率との変化率比K(i+1)を(3)式を算出す
る。
【0025】
【数2】
【0026】この後、ステップS22でストップランプ
スイッチ34がオンか否かを判別し、これがオンであれ
ばステップS24で時間t(i+1)が所定時間t1 以
上か否かを判別する。ここで、t(i+1)<t1 の場
合はステップS14に進んでステップS14〜S24を
繰り返し、t(i+1)≧t1 の場合はステップS26
に進む。また、ステップS22でストップランプスイッ
チ34がオンでない場合はステップS10に進む。
スイッチ34がオンか否かを判別し、これがオンであれ
ばステップS24で時間t(i+1)が所定時間t1 以
上か否かを判別する。ここで、t(i+1)<t1 の場
合はステップS14に進んでステップS14〜S24を
繰り返し、t(i+1)≧t1 の場合はステップS26
に進む。また、ステップS22でストップランプスイッ
チ34がオンでない場合はステップS10に進む。
【0027】ステップS26では、ステップS20で求
めた変化率比K(i+1)が所定値K1を越えるか否か
を判別し、K(i+1)>K1の場合はステップS28
に進み、K(i+1)≦K1の場合はステップS30に
進む。ステップS30では変化率比K(i+1)が所定
値K2(K2<K1)から所定値K1の範囲にあるか否
かを判別し、K2<K(i+1)<K1の場合にはステ
ップS32に進み、K2≧K(i+1)の場合はステッ
プS10に進む。
めた変化率比K(i+1)が所定値K1を越えるか否か
を判別し、K(i+1)>K1の場合はステップS28
に進み、K(i+1)≦K1の場合はステップS30に
進む。ステップS30では変化率比K(i+1)が所定
値K2(K2<K1)から所定値K1の範囲にあるか否
かを判別し、K2<K(i+1)<K1の場合にはステ
ップS32に進み、K2≧K(i+1)の場合はステッ
プS10に進む。
【0028】ここで、正常時には加速度変化率∂G/∂
tと圧力変化率∂P/∂tとは比例関係にあり、∂G/
∂t=K0・∂P/∂tと表わすことができる。このた
め、図4に示す如く、ストップランプスイッチ34がオ
ンとなった時点t(0)から、アキュムレータ圧Pは実
線Iaに示す如く、前後加速度G(破線IIで示す)に追
従して変化する。これに対して圧力センサ42の取付位
置から見てスプールバルブ13より下流でのブレーキフ
ルードの外部洩れがある異常時にはアキュムレータ圧は
図4の実線Ibに示す如く、前後加速度Gの変化に比べ
て大きく変化する。また、スプールバルブ13の作動時
の機能不良がある異常時にはアキュムレータ圧は実線I
cに示す如く実線Ibほどではないが前後加速度Gの変
化に比べて大きく変化する。
tと圧力変化率∂P/∂tとは比例関係にあり、∂G/
∂t=K0・∂P/∂tと表わすことができる。このた
め、図4に示す如く、ストップランプスイッチ34がオ
ンとなった時点t(0)から、アキュムレータ圧Pは実
線Iaに示す如く、前後加速度G(破線IIで示す)に追
従して変化する。これに対して圧力センサ42の取付位
置から見てスプールバルブ13より下流でのブレーキフ
ルードの外部洩れがある異常時にはアキュムレータ圧は
図4の実線Ibに示す如く、前後加速度Gの変化に比べ
て大きく変化する。また、スプールバルブ13の作動時
の機能不良がある異常時にはアキュムレータ圧は実線I
cに示す如く実線Ibほどではないが前後加速度Gの変
化に比べて大きく変化する。
【0029】図3に示す処理で用いる変化率比K1,K
2夫々は上記K0に対して非常に大きい値であり、K1
は図4の実線Ibに相当し、K2は実線Icに相当す
る。つまり、ストップランプスイッチ34がオンした
後、時間t1 を経過したとき、ステップS26でK(i
+1)>K1であれば図4の斜線で示す領域Aにあり、
スプールバルブ13下流で洩れがある異常としてステッ
プS28に進み、ランプ91を点灯して警告し、処理を
終了する。また、ステップS30でK2<K(i+1)
<K1であれば図4のなし地で示す領域Bにあり、スプ
ールバルブ13の作動時の機能不良がある異常としてス
テップS32に進み、ランプ92を点灯して警告し、処
理を終了する。ステップS30でK(i+1)>K1の
場合は正常とみなし、ステップS10に進んで処理を繰
り返す。
2夫々は上記K0に対して非常に大きい値であり、K1
は図4の実線Ibに相当し、K2は実線Icに相当す
る。つまり、ストップランプスイッチ34がオンした
後、時間t1 を経過したとき、ステップS26でK(i
+1)>K1であれば図4の斜線で示す領域Aにあり、
スプールバルブ13下流で洩れがある異常としてステッ
プS28に進み、ランプ91を点灯して警告し、処理を
終了する。また、ステップS30でK2<K(i+1)
<K1であれば図4のなし地で示す領域Bにあり、スプ
ールバルブ13の作動時の機能不良がある異常としてス
テップS32に進み、ランプ92を点灯して警告し、処
理を終了する。ステップS30でK(i+1)>K1の
場合は正常とみなし、ステップS10に進んで処理を繰
り返す。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】ステップS26でK(i+1)>K1の場
合にスプールバルブ13下流での洩れと特定すること
は、故障部位を制動力発生手段M3と特定することであ
り、ステップS30でK2<K(i+1)<K1の場合
にスプールバルブ13の機能不良と特定することは、ス
プールバルブ13のオリフィス開度調整機構が故障して
いると特定することであるため、故障部位を調整部M2
bと特定することである。倍力媒体消費起因状態量とし
ては、前後Gの他に、車両回転加減速度、車体速度、車
輪回転速度など、車両前後移動関連量を挙げることがで
きる。倍力媒体消費度合い決定状態量としては、ブレー
キ操作/非操作の他に、ブレーキペダルの操作力などブ
レーキ操作部材の操作状態量を挙げることができる。ま
た、トラクションコントロールにおいて駆動輪スリップ
関連量(駆動輪スリップ率、車体速と駆動輪速との偏差
など)に基づいて定められるホイールシリンダ増圧量
や、車間距離制御装置において、他車との車間距離を一
定に保つために他車との車間距離に応じて定められる減
速量に基づくホイールシリンダ増圧量など、車両挙動制
御要求制動力を挙げることができる。
合にスプールバルブ13下流での洩れと特定すること
は、故障部位を制動力発生手段M3と特定することであ
り、ステップS30でK2<K(i+1)<K1の場合
にスプールバルブ13の機能不良と特定することは、ス
プールバルブ13のオリフィス開度調整機構が故障して
いると特定することであるため、故障部位を調整部M2
bと特定することである。倍力媒体消費起因状態量とし
ては、前後Gの他に、車両回転加減速度、車体速度、車
輪回転速度など、車両前後移動関連量を挙げることがで
きる。倍力媒体消費度合い決定状態量としては、ブレー
キ操作/非操作の他に、ブレーキペダルの操作力などブ
レーキ操作部材の操作状態量を挙げることができる。ま
た、トラクションコントロールにおいて駆動輪スリップ
関連量(駆動輪スリップ率、車体速と駆動輪速との偏差
など)に基づいて定められるホイールシリンダ増圧量
や、車間距離制御装置において、他車との車間距離を一
定に保つために他車との車間距離に応じて定められる減
速量に基づくホイールシリンダ増圧量など、車両挙動制
御要求制動力を挙げることができる。
【0041】また、本実施例における故障部位特定手段
M6は、倍力媒体の消費度合いと、倍力媒体消費起因状
態量と、倍力媒体消費度合い決定状態量とに基づいて制
動能力の異常を判定し、制動能力が異常である場合にそ
の故障部位を特定するものである。
M6は、倍力媒体の消費度合いと、倍力媒体消費起因状
態量と、倍力媒体消費度合い決定状態量とに基づいて制
動能力の異常を判定し、制動能力が異常である場合にそ
の故障部位を特定するものである。
【0042】更に言えば、故障部位特定手段M6は、ブ
レーキ操作の有無を示すブレーキ操作状態検出手段(ス
トップランプスイッチ34)や、車体の減速度を示す減
速度検出手段(前後Gセンサ86)などの車両状態量検
出手段によって検出された現在の車両状態量と、現在の
倍力媒体の消費度合いとの現在関係を取得し、この現在
関係を予め定められた車両状態量と倍力媒体の消費度合
いとの関係と比較することによって故障部位を特定する
ものである。
レーキ操作の有無を示すブレーキ操作状態検出手段(ス
トップランプスイッチ34)や、車体の減速度を示す減
速度検出手段(前後Gセンサ86)などの車両状態量検
出手段によって検出された現在の車両状態量と、現在の
倍力媒体の消費度合いとの現在関係を取得し、この現在
関係を予め定められた車両状態量と倍力媒体の消費度合
いとの関係と比較することによって故障部位を特定する
ものである。
【0043】なお、上記実施例ではブレーキブースタ1
2は倍力媒体としてブレーキフルードを用い、アキュム
レータ圧Pの変化から倍力媒体の消費度合いを認識して
いる。
2は倍力媒体としてブレーキフルードを用い、アキュム
レータ圧Pの変化から倍力媒体の消費度合いを認識して
いる。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
制動力倍力手段における倍力媒体であるブレーキ液の消
費度合いとその消費度合いに相応する車両状態量とを予
め定められた車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの
関係と比較することによって制動能力の異常を判定し、
この判定の結果、制動能力が異常である場合に車両状態
量の変化に対するブレーキ液の消費度合いの変化の大き
さに基づいて故障部位を特定するため、車両の制動装置
における故障部位を特定できる。
制動力倍力手段における倍力媒体であるブレーキ液の消
費度合いとその消費度合いに相応する車両状態量とを予
め定められた車両状態量とブレーキ液の消費度合いとの
関係と比較することによって制動能力の異常を判定し、
この判定の結果、制動能力が異常である場合に車両状態
量の変化に対するブレーキ液の消費度合いの変化の大き
さに基づいて故障部位を特定するため、車両の制動装置
における故障部位を特定できる。
【0045】請求項2の発明によれば、制動力倍力手段
における倍力媒体であるブレーキ液の消費度合いとその
消費度合いに応じるべき車両状態量とを勘案して制動能
力の異常を判定するため、車両の制動装置における故障
部位が制動力発生手段であるか、調整部であるかを特定
できる。
における倍力媒体であるブレーキ液の消費度合いとその
消費度合いに応じるべき車両状態量とを勘案して制動能
力の異常を判定するため、車両の制動装置における故障
部位が制動力発生手段であるか、調整部であるかを特定
できる。
【0046】また、請求項3の発明によれば、制動力倍
力手段における倍力媒体の消費度合いを決定する車両状
態量と実際の倍力媒体の消費度合いとを勘案して制動能
力の異常を判定するため、車両の制動装置における故障
部位が制動力発生手段であるか調整部であるかを特定で
きる。
力手段における倍力媒体の消費度合いを決定する車両状
態量と実際の倍力媒体の消費度合いとを勘案して制動能
力の異常を判定するため、車両の制動装置における故障
部位が制動力発生手段であるか調整部であるかを特定で
きる。
【0047】従って、本発明によれば、制動能力が異常
である場合に修理を行う際に、故障部位の特定を容易と
することができ、実用上きわめて有用である。
である場合に修理を行う際に、故障部位の特定を容易と
することができ、実用上きわめて有用である。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の構成図である。
【図3】故障判定処理のフローチャートである。
【図4】図3の処理を説明するための図である。
10 ブレーキペダル
12 ブレーキブースタ
13 スプールバルブ
14 マスタシリンダ
16〜19 ホイールシリンダ
24 アキュムレータ
26 ポンプ
28 リザーバ
30 リリーフバルブ
32 ブレーキ圧制御装置
42 圧力センサ
80 制動能力判定コンピュータ
86 前後Gセンサ
91〜94 ランプ
M1 ブレーキ操作部材
M2 制動力倍力手段
M2a 伝達部
M2b 調整部
M3 制動力発生手段
M4 倍力媒体消費度合い検出手段
M5 車両状態量検出手段
M6 故障部特定手段
M7 倍力媒体消費起因状態量検出手段
M8 倍力媒体消費度合い決定状態量検出手段
Claims (3)
- 【請求項1】 ブレーキ操作部材と、 該ブレーキ操作部材の操作状態に基づいて制動力を発生
する制動力発生手段と、 該制動力発生手段に倍力媒体であるブレーキ液を伝達す
る伝達部と、倍力媒体の前記制動力発生手段への伝達度
合いを前記ブレーキ操作部材の操作状態に応じて調整す
る調整部とから成り、前記制動力発生手段によって発生
させられる制動力を倍力する制動力倍力手段とを有する
車両の制動能力判定装置であって、 前記制動力倍力手段の倍力媒体であるブレーキ液の消費
度合いを検出する倍力媒体消費度合い検出手段と、 所定の車両状態量を検出する車両状態量検出手段と、 前記車両状態量とブレーキ液の消費度合いとを取得し、
この関係を予め定められた車両状態量とブレーキ液の消
費度合いとの関係と比較することによって制動能力の異
常を判定し、この判定の結果、制動能力が異常である場
合に車両状態量の変化に対するブレーキ液の消費度合い
の変化の大きさに基づいて、その故障部位を特定する故
障部位特定手段とを備えたことを特徴とする車両の制動
能力判定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両の制動能力判定装置
において、 前記車両状態量検出手段は、前記制動力倍力手段の倍力
媒体であるブレーキ液の消費に起因して生じる車両状態
量を検出する倍力媒体消費起因状態量検出手段であり、 前記故障部位特定手段は、前記判定により制動能力が異
常であると判定した場合に、故障部位が前記制動力発生
手段であるか、前記調整部であるかを特定するものであ
ることを特徴とする車両の制動能力判定装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の車両の制動能力判定装置
において、 前記車両状態量検出手段は、その車両状態量に基づいて
前記制動力倍力手段の倍力媒体であるブレーキ液の消費
度合いが決定される車両状態量を検出する倍力媒体消費
度合い決定状態量検出手段であり、 前記故障部位特定手段は、前記判定により制動能力が異
常であると判定した場合に、故障部位が前記制動力発生
手段であるか前記調整部であるかを特定するものである
ことを特徴とする車両の制動能力判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00892195A JP3538935B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 車両の制動能力判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00892195A JP3538935B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 車両の制動能力判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198101A JPH08198101A (ja) | 1996-08-06 |
JP3538935B2 true JP3538935B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=11706129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00892195A Expired - Fee Related JP3538935B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 車両の制動能力判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538935B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4784419B2 (ja) * | 2006-07-20 | 2011-10-05 | トヨタ自動車株式会社 | 異常検出装置 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP00892195A patent/JP3538935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08198101A (ja) | 1996-08-06 |
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