JP2898165B2 - ハイブリッド回路 - Google Patents

ハイブリッド回路

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JP2898165B2
JP2898165B2 JP5090280A JP9028093A JP2898165B2 JP 2898165 B2 JP2898165 B2 JP 2898165B2 JP 5090280 A JP5090280 A JP 5090280A JP 9028093 A JP9028093 A JP 9028093A JP 2898165 B2 JP2898165 B2 JP 2898165B2
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貴彦 中野
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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/54Circuits using the same frequency for two directions of communication
    • H04B1/58Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • H04B1/586Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa using an electronic circuit

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送受信信号を入出力す
る4線式のモデム等と電話回線等の2線式回線とを接続
するためのハイブリッド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ハイブリッド回路は、図4に示すよ
うに、4線式のモデム(変復調装置)101と2線式の
電話回線102とに接続され、4線−2線の変換を行う
ものである。このハイブリッド回路103は、モデム1
01の送信信号線104から送られて来た送信信号を受
信信号線105側に漏らすことなく電話回線102に出
力すると共に、この電話回線102から送られて来た受
信信号を送信信号線104側に漏らすことなく受信信号
線105に出力するように構成される。
【0003】ところで、従来のハイブリッド回路として
は、例えば特開昭63−84323号公報に開示された
ものがある。このハイブリッド回路は、図5に示すよう
に、送信信号を抵抗R22を介してオペアンプ21の反転
入力端子に送るようになっている。オペアンプ21は、
抵抗R23を介して負帰還がかけられると共に非反転入力
端子が接地されており、反転増幅器として機能する構成
となっている。このオペアンプ21の出力は、抵抗R21
を介してライントランス22における一次側コイル22
aの一端に与えられる。この一次側コイル22aの他端
は接地されている。また、ライントランス22の二次側
コイル22bは、電話回線に接続されている。
【0004】上記抵抗R21のライントランス22側の一
端は、オペアンプ23の非反転入力端子に接続され、こ
の抵抗R21の他端は抵抗R24を介してオペアンプ23の
反転入力端子に接続されている。オペアンプ23は、抵
抗R25を介して負帰還がかけられ、差動増幅回路として
機能する構成となっている。なお、ここでは簡単のため
に、ライントランス22の一次側コイル22aのインピ
ーダンスZ1Lを抵抗成分のみとし、R21:Z1L=R24:
R25の関係が成立するように設定されているものとす
る。
【0005】このように構成されたハイブリッド回路の
動作内容を説明する。入力された送信信号は、オペアン
プ21によってR23/R22(=増幅率α)倍に増幅され
る。この増幅された信号は、抵抗R21を介してライント
ランス22の一次側コイル22aに送られるため、抵抗
R21と一次側コイル22aとで分圧されたZ1L/(R21
+Z1L)倍の電圧レベルで一次側コイル22aに印加さ
れる。具体的には、通常、ライントランス22のインピ
ーダンス整合のために、R21とZ1LとはR21=Z1Lとな
るように設定されているので、一次側コイル22aには
オペアンプ21の出力電圧の1/2の電圧が印加され
る。その後、二次側コイル22bを介して電話回線に送
り出される。
【0006】このとき、オペアンプ21の出力電圧は、
以下のようにしてオペアンプ23に入力される。即ち、
オペアンプ23の反転入力端子には、オペアンプ21の
出力電圧が抵抗R24と抵抗R25で分圧されて入力され、
オペアンプ23の非反転入力端子には、オペアンプ21
の出力電圧を抵抗R21と一次側コイル22aとで分圧し
た電圧が入力される。このようにして入力される反転入
力端子の電圧と非反転入力端子の電圧とは、上述のR2
1:Z1L=R24:R25の関係が成立しているので、等し
くなる。その結果、オペアンプ21から出力された送信
信号は、受信信号線には出力されない。
【0007】一方、上記ハイブリッド回路に電話回線か
ら受信信号が入力された場合には、ライントランス22
の一次側コイル22aに誘起された電圧は、オペアンプ
23の非反転入力端子に送られると共に、抵抗R21、抵
抗R24及び抵抗R25によって分圧されてオペアンプ23
の反転入力端子に送られる。オペアンプ23は、抵抗R
21、抵抗R24の両端の電位差を増幅して受信信号線に印
加する。
【0008】従って、抵抗R25によって負帰還されたオ
ペアンプ23は、非反転入力端子と反転入力端子との電
圧が等しくなるようにバランスし(イマジナリショー
ト)、一次側コイル22aに誘起された電圧そのものを
受信信号として出力することになる。
【0009】このように構成されたハイブリッド回路を
模式的にブロック図で表すと図6に示すようになる。な
お、三角形の中の数字や記号は増幅率を示している。図
6のハイブリッド回路の動作内容は、上述の場合と同様
である。以下に、簡単に、図6のハイブリッド回路の動
作内容を述べる。即ち、送信信号は、増幅率αのアンプ
24で増幅されて抵抗R21を介し一次側コイル22aに
送られる。従って、この送信信号はα倍に増幅されると
共に、Z1L/(R21+Z1L)倍、つまりここでは1/2
倍に分圧されて一次側コイル22aに送られることにな
る。また、この送信信号は、アンプ24でα倍された電
圧がアンプ25で1/2倍に増幅されて、つまりα/2
倍となって減算器27に与えられる。この減算器27に
は、抵抗R21を通ることにより分圧されてα/2倍とな
った電圧がアンプ26で等倍されて、つまりα/2倍と
なって与えられる。減算器27は、これらアンプ25,
26の出力差を演算するので、この減算器27からは送
信信号成分は出力されない。一方、一次側コイル22a
に誘起された受信信号は、アンプ26のみが機能し、こ
こで等倍されて出力される。
【0010】したがって、従来のハイブリッド回路は、
送信信号が抵抗R21とライントランス22の一次側コイ
ル22aとで分圧されて2分の1の電圧レベルで送出さ
れるため、アンプ24(オペアンプ21)の増幅率α
(R23/R22)を2倍程度に引き上げる必要がある。よ
って、この従来当初のハイブリッド回路の場合には、ハ
イブリッド回路をLSI化しようとすると、上述した増
幅率αの引き上げを要するので、LSI化に要求される
低電圧化を図れなくなるという欠点が生じる。
【0011】そこで、低電圧化を図れるハイブリッド回
路が提案されている(例えば特開昭57−25731号
公報)。このハイブリッド回路は、図7に示すように、
送信信号をオペアンプ31を介して入力するようになっ
ている。このオペアンプ31は、直接負帰還がかけられ
た増幅率1のバッファアンプであり、その出力は、抵抗
R31を介してライントランス32における一次側コイル
32aの一端に与えられると共に、抵抗R32を介してオ
ペアンプ33の反転入力端子に与えられる。ここでも、
一次側コイル32aのインピーダンスZ1Lは抵抗成分の
みとし、R31:Z1L=1:1の関係となるように設定さ
れている。
【0012】オペアンプ33は、抵抗R32に対してR32:
R33=1:1の関係を備えた抵抗R33を介して負帰還が
かけられると共に非反転入力端子が接地されているた
め、増幅率1の反転増幅器となる。このオペアンプ33
の出力は、ライントランス32の一次側コイル32aの
他端に与えられる。ライントランス32の二次側コイル
32bには、電話回線が接続されている。
【0013】上記抵抗R31と一次側コイル32aとの接
続点bは、オペアンプ34の非反転入力端子に接続され
ている。オペアンプ34は、直接負帰還がかけられた増
幅率1のバッファアンプであり、ここから受信信号が出
力されるようになっている。なお、特開昭57−257
31号公報では、抵抗R31が可変インビーダンスとして
構成されているが、ここでは簡単のため抵抗成分として
説明する。また、オペアンプ31は、利得を調整するた
めに、上記図5に示したオペアンプ21のような反転増
幅器として構成してもよい。
【0014】このハイブリッド回路において、送信信号
の入力により、例えばオペアンプ31の出力点aでの瞬
時電圧が+2Vになったとすると、この電圧は抵抗R31
と一次側コイル32aの直列回路に印加される。また、
この+2Vの電圧は、オペアンプ33によって反転さ
れ、オペアンプ33の出力点cで−2Vとなり、前同様
に一次側コイル32aと抵抗R31の直列回路に印加され
る。このとき、抵抗R31と一次側コイル32aとの接続
点bにおいては、上記したR31:Z1L=1:1の関係に
基づいて、オペアンプ31の出力電圧の1/2である+
1Vとなり、オペアンプ33の出力電圧の1/2である
−1Vとなるため、結果として0Vとなる。したがっ
て、ライントランス32の一次側コイル32aには、
(接続点bの電圧)−(出力点cの電圧)=+2Vの電
圧が印加され、オペアンプ31の出力電圧がそのままの
状態で印加されるようになる。また、接続点bの電圧が
常に0Vとなるため、オペアンプ34の出力にこの送信
信号が漏れ込むようなことがない。
【0015】したがって、図7の提案されたハイブリッ
ド回路によれば、送信信号が分圧によって減衰するよう
なことがなくなるので、図5のハイブリッド回路のよう
に送信信号を高い増幅率で増幅する必要がなくなり、L
SI化に際する低電圧化に適したものとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハイブリッ
ド回路をLSI化する場合、上記のような低電圧化に加
えて低雑音化の要請も強くなっている。特に、AD変換
器やDA変換器等をも組み込んでLSI化を行う場合
や、他のディジタル回路を組み込んでLSI化を行う場
合には、ディジタル回路の存在により接地配線に雑音が
混入するため、雑音排除の必要性が生じる。また、上述
した雑音が発生すると、LSI化すべく低電圧化された
ハイブリッド回路においては、低電圧化に伴って雑音の
信号に対する相対的な影響が大きくなる。
【0017】しかしながら、提案された図7のハイブリ
ッド回路の場合には、低電圧化は図れるものの、接地配
線の存在により低雑音化に対しては不十分であり、低電
圧化と低雑音化とを共に満足させることができないとい
う問題があった。
【0018】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、低電圧化と低雑音化とを
両立させ得るハイブリッド回路を提供することを目的と
している。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のハイブリッド回
路は、非反転送信信号が入力される第1増幅回路と、反
転送信信号が入力される第2増幅回路と、該第1増幅回
路の出力端子に一端が接続された第1インピーダンス回
路と、該第2増幅回路の出力端子に一端が接続された第
2インピーダンス回路と、該第1インピーダンス回路の
他端および該第2インピーダンス回路の他端が両端に接
続された一次側コイルを有するライントランスと、該第
1インピーダンス回路の両側の電位差を増幅し、非反転
受信信号を出力する第1差動増幅回路と、該第2インピ
ーダンス回路の両側の電位差を増幅し、反転受信信号を
出力する第2差動増幅回路とを具備するので、そのこと
により上記目的が達成される。
【0020】
【作用】本発明にあっては、送信信号として非反転送信
信号と反転送信信号とを使用する。非反転送信信号は第
1増幅回路及び第1インピーダンス回路を介してライン
トランスの一次側コイルに印加され、反転送信信号は第
2増幅回路及び第2インピーダンス回路を介して同じ一
次側コイルに逆方向から印加される。従って、一次側コ
イルには、非反転送信信号に基づく電圧と反転送信信号
に基づく電圧とが加算された電圧が印加されるため、第
1増幅回路と第2増幅回路との増幅率を小さくすること
ができる。
【0021】また、2線式回線側から一次側コイルに誘
起された受信信号は、第1、第2差動増幅回路を経て4
線式回線側へ出力されるが、このとき受信信号は非反転
受信信号と反転受信信号とに分けられて処理される。
【0022】したがって、本発明のハイブリッド回路
は、対称差動回路として構成されているため、接地を不
要にでき、また送信信号の増幅率を大きくする必要がな
い。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳述する。
【0024】図1は本発明に係るハイブリッド回路の構
成を示すブロック図である。なお、三角形の中の数字は
増幅率を示している。このハイブリッド回路は、非反転
送信信号を入力するアンプ1と、反転送信信号を入力す
るアンプ2とを有する。アンプ1は増幅率1のバッファ
アンプであり、このアンプ1の出力は、抵抗R1を介し
てライントランスにおける一次側コイル3aの一端に与
えられる。アンプ2は増幅率1のバッファアンプであ
り、このアンプ2の出力は、前記抵抗R1と同じ抵抗値
の抵抗R2を介して一次側コイル3aの他端に与えられ
る。ここでは、簡単のため、一次側コイル3aのインピ
ーダンスZ1Lを抵抗成分のみとして、ライントランスの
インピーダンス整合をとるためにR1:R2:Z1L=1:
1:2の関係となるように設定している。
【0025】上記抵抗R1の一次側コイル3a側の一端
は増幅率1のアンプ5に接続され、このアンプ5は減算
器8の正入力に接続されている。抵抗R1の他端は、増
幅率1/2のアンプ4に接続され、このアンプ4は同じ
減算器8の負入力に接続されており、減算器8は非反転
受信信号を出力するようになっている。また、上記抵抗
R2の一次側コイル3a側の一端は増幅率1のアンプ7
に接続され、このアンプ7は減算器9の正入力に接続さ
れている。抵抗R2の他端は、増幅率1/2のアンプ6
に接続され、このアンプ6は同じ減算器9の負入力に接
続されており、減算器9は反転受信信号を出力するよう
になっている。
【0026】なお、上記各アンプ1,2,4〜7は、入
力インピーダンスが無限大で出力インピーダンスが零と
なる理想増幅器であるとする。オペアンプ(演算増幅
器)は、このような理想増幅器にほぼ近いものとするこ
とができる。
【0027】次に、このように構成されたハイブリッド
回路の動作内容を説明する。ここで、上述したR1:R
2:Z1L=1:1:2の関係が得られるように、図2に
示すように一次側コイル3aの中点に仮想的な接地点A
が有るものとする。この場合において、アンプ1を介し
て非反転送信信号が入力され、アンプ2を介して反転送
信信号が入力されると、接地点Aを挟んで2分される一
次側コイル3aの抵抗R1側と抵抗R2側とに平衡な送信
信号がそれぞれ印加されることになり、しかも、この一
次側コイル3aには送信信号が減衰することなく印加さ
れることになる。また、図1に示すように、アンプ1を
経た非反転送信信号は、アンプ4へ送られて、ここで電
圧が1/2倍に増幅されて減算器8に与えられると共
に、抵抗R1を経て、つまり電圧が1/2に分圧されて
アンプ5に与えられ、増幅されることなくそのままの状
態で減算器8に与えられる。従って、この減算器8で
は、非反転送信信号成分が相殺されるため出力されな
い。一方のアンプ6,7及び減算器9においても、同様
に反転送信信号が相殺されるため出力されない。
【0028】一次側コイル3aに誘起された受信信号
は、アンプ5及び減算器8を介して非反転の受信信号と
して出力されると共に、アンプ7及び減算器9を介して
反転された受信信号として出力される。
【0029】したがって、本発明のハイブリッド回路に
おいては、対称差動回路構成となっているので、各アン
プ1,2,4〜7における増幅が1以下でよく、低電圧
化を図ることができる。また、説明のために接地点Aを
想定したが、実際には接地する必要がないため低雑音化
を図ることができる。このため、低電圧化と低雑音化と
の両立を確保することが可能となる。更に、非反転送受
信信号と反転送受信信号を平衡式で入出力するので、同
相成分として混入する雑音を容易に除去することができ
る。
【0030】図3は、図1のハイブリッド回路をオペア
ンプと抵抗とで構成した場合のブロック図である。図1
におけるアンプ1,2は、図3ではオペアンプ11,1
2によって構成している。これらのオペアンプ11,1
2は、共に直接負帰還がかけられて増幅率1のバッファ
アンプとして機能し、送信バッファとして用いている。
また、図1に示した一次側コイル3aは、ライントラン
ス3の一次側に設けられたコイルであり、このライント
ランス3の二次側コイル3bには、電話回線が接続され
ている。
【0031】抵抗R1の両端は、それぞれ抵抗R3,R5
を介してオペアンプ13の反転入力端子と非反転入力端
子に接続されている。また、抵抗R2の両端は、それぞ
れ抵抗R7,R9を介してオペアンプ14の反転入力端子
と非反転入力端子に接続されている。これらのオペアン
プ13,14の反転入力端子は、それぞれ抵抗R4,R8
を介して負帰還がかけられ、オペアンプ13,14の非
反転入力端子は、直列接続された抵抗R6及び抵抗R10
を介して互いに接続されている。従って、これらオペア
ンプ13,14は、共に差動増幅回路として機能する。
そして、各抵抗は、R3:R4=R7:R8=1:1,R
5:R6=R9:R10=3:1の関係となるように設定さ
れている。
【0032】かかる構成のハイブリッド回路に入力され
た非反転送信信号と反転送信信号が一次側コイル3aか
らライントランス3を介して電話回線に送出されるのは
上記図1に説明した通りである。
【0033】また、非反転送信信号について、図2に示
した一次側コイル3aの仮想の接地点Aに対し、図3に
示したB点の電圧は、同図に示したC点の電圧の1/2
となる。このB点の電圧は、抵抗R3と抵抗R4によって
1/2に分圧されてオペアンプ13の反転入力端子に印
加される。また、C点の電圧は、抵抗R5と抵抗R6によ
って4分の1に分圧されてオペアンプ13の非反転入力
端子に印加される。従って、このオペアンプ13は、同
レベルの電圧を差動増幅することになるため、非反転送
信信号に対しては出力を行わない。
【0034】また、反転送信信号についても、図示D点
とE点が同様の関係となり、オペアンプ14からは出力
されない。なお、この際、抵抗R6と抵抗R10の接続点
Fは、仮想的な接地点となる。
【0035】一方、電話回線からの受信信号がライント
ランス3の一次側コイル3aに誘起されると、オペアン
プ13がこれを非反転受信信号として出力すると共に、
オペアンプ14が反転受信信号として出力する。
【0036】したがって、オペアンプと抵抗とを用いた
図3に示す回路により、上述した図1に示す本発明のハ
イブリッド回路を実現することが可能となる。なお、上
記オペアンプ13,14等に接続する抵抗の値を変えて
増幅率を調整したり、コンデンサ等を接続することによ
りフィルタ特性を付加することもできる。
【0037】なお、本発明のハイブリッド回路は、オペ
アンプと抵抗とを用いる場合だけに限らず、オペアン
プ、抵抗以外の他の電気部品、電子部品を使用してもよ
い。要は、等価的に図1に示す回路構成が得られれば、
どのような電気部品、電子部品を使用してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、送信信号の入力回路と受信信号の出力回路を
対称差動回路構成とすることにより、ハイブリッド回路
の低電圧化と共に低雑音化を図り、LSI化に適したハ
イブリッド回路を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、ハイブ
リッド回路の構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すものであって、ライン
トランスの一次側コイルにおける仮想的な接地点を示す
回路図である。
【図3】本発明の一実施例を示すものであって、ハイブ
リッド回路の具体的構成を示す回路ブロック図である。
【図4】ハイブリッド回路をモデムと電話回線との間に
接続した状態を示すブロック図である。
【図5】従来例を示すものであって、ハイブリッド回路
の構成を示す回路ブロック図である。
【図6】図5に示したハイブリッド回路の模式的な構成
を示すブロック図である。
【図7】他の従来例を示すものであって、ハイブリッド
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 アンプ 2 アンプ 3 ライントランス 3a 一次側コイル 3b 二次側コイル 4 アンプ 5 アンプ 6 アンプ 7 アンプ 8 減算器 9 減算器 11 オペアンプ 12 オペアンプ 13 オペアンプ 14 オペアンプ R1 抵抗 R2 抵抗 R3 抵抗 R4 抵抗 R5 抵抗 R6 抵抗 R7 抵抗 R8 抵抗 R9 抵抗 R10 抵抗

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非反転送信信号が入力される第1増幅回
    路と、 反転送信信号が入力される第2増幅回路と、 該第1増幅回路の出力端子に一端が接続された第1イン
    ピーダンス回路と、 該第2増幅回路の出力端子に一端が接続された第2イン
    ピーダンス回路と、 該第1インピーダンス回路の他端および該第2インピー
    ダンス回路の他端が両端に接続された一次側コイルを有
    するライントランスと、 該第1インピーダンス回路の両側の電位差を増幅し、非
    反転受信信号を出力する第1差動増幅回路と、 該第2インピーダンス回路の両側の電位差を増幅し、反
    転受信信号を出力する第2差動増幅回路と、 を具備するハイブリッド回路。
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