JP2894054B2 - 農作業機 - Google Patents
農作業機Info
- Publication number
- JP2894054B2 JP2894054B2 JP3336070A JP33607091A JP2894054B2 JP 2894054 B2 JP2894054 B2 JP 2894054B2 JP 3336070 A JP3336070 A JP 3336070A JP 33607091 A JP33607091 A JP 33607091A JP 2894054 B2 JP2894054 B2 JP 2894054B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- clutch
- engine
- pedal
- continuously variable
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Transplanting Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧無段変速機を備え
た農作業機に関する。
た農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭63−258219号に示
されているように、エンジンからトランスミッションヘ
油圧無段変速機を介して伝動する構成とした農作業機に
おいて、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人
為操作可能な主クラッチを設けたものがあった。
されているように、エンジンからトランスミッションヘ
油圧無段変速機を介して伝動する構成とした農作業機に
おいて、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人
為操作可能な主クラッチを設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、高
速走行中にブレーキをかけずに、上記主クラッチを操作
して伝動を遮断してしまうと、エンジンから油圧無段変
速機への伝動は断たれて駆動走行は中断されるが、慣性
走行により走行系から油圧無段変速機を逆駆動する状態
となって、慣性走行に大きな抵抗を生じ、走行速度の急
速な低下を招く。そのため、不安定な操縦状態となる間
題があった。
速走行中にブレーキをかけずに、上記主クラッチを操作
して伝動を遮断してしまうと、エンジンから油圧無段変
速機への伝動は断たれて駆動走行は中断されるが、慣性
走行により走行系から油圧無段変速機を逆駆動する状態
となって、慣性走行に大きな抵抗を生じ、走行速度の急
速な低下を招く。そのため、不安定な操縦状態となる間
題があった。
【0004】なお、油圧無段変速機からトランスミッシ
ョンへの伝動経路に主クラッチを設けると、上記問題は
生じなくなるが、エンジン始動時にエンジンと共に油圧
無段変速機を駆動させることになるから、始動トルクが
増大する問題がある。また、セルモータによってエンジ
ンを始動させる場合には、トルクが大きいセルモータが
必要となって、コスト高となる問題がある。本発明は、
上記の問題を解決することを目的になされたものであ
る。
ョンへの伝動経路に主クラッチを設けると、上記問題は
生じなくなるが、エンジン始動時にエンジンと共に油圧
無段変速機を駆動させることになるから、始動トルクが
増大する問題がある。また、セルモータによってエンジ
ンを始動させる場合には、トルクが大きいセルモータが
必要となって、コスト高となる問題がある。本発明は、
上記の問題を解決することを目的になされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、エンジンからトランスミッションヘ油圧
無段変速機を介して伝動する構成とした農作業機におい
て、上記油圧無段変速機からトランスミッションへの伝
動経路に人為操作可能な第1のクラッチを設けると共
に、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人為操
作可能な第2のクラッチを設けたことを特徴とする。
めに本発明は、エンジンからトランスミッションヘ油圧
無段変速機を介して伝動する構成とした農作業機におい
て、上記油圧無段変速機からトランスミッションへの伝
動経路に人為操作可能な第1のクラッチを設けると共
に、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人為操
作可能な第2のクラッチを設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によって本発明の農作業機は、駆動
走行中にあってクラッチ操作を行うときには、油圧無段
変速機からトランスミッションへの伝動経路に設けた人
為操作可能な第1のクラッチを操作することで、クラッ
チを切ったときに、走行速度が急速に低下して不安定な
操縦状態になることがなく、良好に操縦できる。しか
も、エンジン始動時には、エンジンから油圧無段変速機
への伝動経路に設けた人為操作可能な第2のクラッチを
操作することで、エンジンと共に油圧無段変速機を駆動
して始動するすることによる始動トルクの増大を回避で
き、エンジンを軽快に始動できる。
走行中にあってクラッチ操作を行うときには、油圧無段
変速機からトランスミッションへの伝動経路に設けた人
為操作可能な第1のクラッチを操作することで、クラッ
チを切ったときに、走行速度が急速に低下して不安定な
操縦状態になることがなく、良好に操縦できる。しか
も、エンジン始動時には、エンジンから油圧無段変速機
への伝動経路に設けた人為操作可能な第2のクラッチを
操作することで、エンジンと共に油圧無段変速機を駆動
して始動するすることによる始動トルクの増大を回避で
き、エンジンを軽快に始動できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図4及び図5において、乗用型
田植機1は、4輪駆動形式の乗用車体2の後部に昇降リ
ンク3を介して苗植付け装置4を昇降可能に装着してい
る。また、乗用車体2と苗植付け装置4との間の乗用車
体2の後部位置には、施肥装置5が配設されている。こ
の施肥装置5には、肥料ホッパ6の下側に、肥料ホッパ
6から繰り出される肥料を施肥管7に向け送り出す送風
管8が設けられ、この施肥管7にモータ9により駆動さ
れるブロア10が接続されている。そして、乗用車体2
から苗植付け装置4及び施肥装置5に動力が伝達され
て、苗植付け装置4では所定の間隔で多条(図面では6
条)の苗が圃場に植え付けられ、この植え付けられた苗
の条間に、施肥装置5により繰り出された肥料が施肥管
7から施肥される。
して具体的に説明する。図4及び図5において、乗用型
田植機1は、4輪駆動形式の乗用車体2の後部に昇降リ
ンク3を介して苗植付け装置4を昇降可能に装着してい
る。また、乗用車体2と苗植付け装置4との間の乗用車
体2の後部位置には、施肥装置5が配設されている。こ
の施肥装置5には、肥料ホッパ6の下側に、肥料ホッパ
6から繰り出される肥料を施肥管7に向け送り出す送風
管8が設けられ、この施肥管7にモータ9により駆動さ
れるブロア10が接続されている。そして、乗用車体2
から苗植付け装置4及び施肥装置5に動力が伝達され
て、苗植付け装置4では所定の間隔で多条(図面では6
条)の苗が圃場に植え付けられ、この植え付けられた苗
の条間に、施肥装置5により繰り出された肥料が施肥管
7から施肥される。
【0008】乗用車体2の運転座席11の下側にはエン
ジン12が搭載され、運転座席11の前側の車体前部に
設けたステアリングハンドル13及びハンドルポスト1
4の下側には、図1ないし図3に示すように、トランス
ミッション15が設けられている。エンジン12とトラ
ンスミッション15との間には油圧無段変速機(HS
T)16が設けられている。エンジンの第1の出力プー
リ12aと油圧無段変速機の入力プーリ16aとの間に
第1のべルト伝動系17が、油圧無段変速機の第1の出
力プーリ16bとトランスミッションの入力プーリ15
aとの間に第2のベルト伝動系18がそれぞれ設けられ
ている。また、上記第1のベルト伝動系17にはベルト
テンションクラッチ19が、トランスミッションの入力
プーリ15aにはクラッチ20がそれぞれ設けられ、こ
のクラッチ20直後のトランスミッション15内にはギ
ヤボックスが設けられている。
ジン12が搭載され、運転座席11の前側の車体前部に
設けたステアリングハンドル13及びハンドルポスト1
4の下側には、図1ないし図3に示すように、トランス
ミッション15が設けられている。エンジン12とトラ
ンスミッション15との間には油圧無段変速機(HS
T)16が設けられている。エンジンの第1の出力プー
リ12aと油圧無段変速機の入力プーリ16aとの間に
第1のべルト伝動系17が、油圧無段変速機の第1の出
力プーリ16bとトランスミッションの入力プーリ15
aとの間に第2のベルト伝動系18がそれぞれ設けられ
ている。また、上記第1のベルト伝動系17にはベルト
テンションクラッチ19が、トランスミッションの入力
プーリ15aにはクラッチ20がそれぞれ設けられ、こ
のクラッチ20直後のトランスミッション15内にはギ
ヤボックスが設けられている。
【0009】エンジン12に近接してオルタネータ21
が設けられ、エンジンの第2の出力プーリ12bとオル
タネータの入力プーリ21aとの間に第3のべルト伝動
系22が設けられている。そして、オルタネータ21で
発電された交流電気が上記モータ9に供給されてブロワ
10を駆動するようにしている。また、油圧無段変速機
16のエンジン12側に油圧ポンプ23が設けられ、こ
の油圧ポンプ23の入力プーリ23aと油圧無段変速機
の第2の出力プーリ16cとの間に第4のベルト伝動系
24が設けられている。
が設けられ、エンジンの第2の出力プーリ12bとオル
タネータの入力プーリ21aとの間に第3のべルト伝動
系22が設けられている。そして、オルタネータ21で
発電された交流電気が上記モータ9に供給されてブロワ
10を駆動するようにしている。また、油圧無段変速機
16のエンジン12側に油圧ポンプ23が設けられ、こ
の油圧ポンプ23の入力プーリ23aと油圧無段変速機
の第2の出力プーリ16cとの間に第4のベルト伝動系
24が設けられている。
【0010】上記ハンドルポスト14の上部位置には、
主変速レバー25と副変速レバー26とが設けられ、主
変速レバー25は、操作ワイヤ25aを介してトランス
ミッション15内の変速歯車を切り換える変速シフタ2
7を作動させるようにしており、また、副変速レバー2
6は、操作リンク26aを介して油圧無段変速機の変速
軸(斜板角度操作軸)16dを操作するようにしてい
る。また、ハンドルポスト14の下部位置には、上記ク
ラッチ20を入り,切り操作するクラッチペダル(第1
のクラッチペダル)28と、上記ベルトテンションクラ
ッチ19を入り,切り操作する始動クラッチペダル(第
2のクラッチペダル)29とが、クラッチペダル28を
踏み込まない状態では、始動クラッチペダル29が独立
して踏み込めないようにして上下に配設されている。
主変速レバー25と副変速レバー26とが設けられ、主
変速レバー25は、操作ワイヤ25aを介してトランス
ミッション15内の変速歯車を切り換える変速シフタ2
7を作動させるようにしており、また、副変速レバー2
6は、操作リンク26aを介して油圧無段変速機の変速
軸(斜板角度操作軸)16dを操作するようにしてい
る。また、ハンドルポスト14の下部位置には、上記ク
ラッチ20を入り,切り操作するクラッチペダル(第1
のクラッチペダル)28と、上記ベルトテンションクラ
ッチ19を入り,切り操作する始動クラッチペダル(第
2のクラッチペダル)29とが、クラッチペダル28を
踏み込まない状態では、始動クラッチペダル29が独立
して踏み込めないようにして上下に配設されている。
【0011】即ち、図1及び図2のように、下側のクラ
ッチペダル28は横長形状でペダル部の面積が大きく、
上側の始動クラッチペダル29は縦長形状でぺダル部の
面積が小さく、かつ側面視で下側のクラッチペダル28
の方が踏み込み面でわずかに上方に突出し、両ぺダル2
8,29を一動作で踏み込めるように配設している。両
ぺダル28,29は、左右水平方向に設けられた支持軸
30に支持され、ペダル28は操作リンク28aを介し
てクラッチ20に連繋され、また、ペダル29は操作ワ
イヤ29aを介してベルトテンションクラッチ19に連
繋されている。そして、両ペダル28,29を踏み込む
と、ペダル28が所定深さまで踏み込まれたとき、クラ
ッチ20が切れ、それ以上にペダル29を踏み込んだと
きにベルトテンションクラッチ19が切れるようになっ
ている。
ッチペダル28は横長形状でペダル部の面積が大きく、
上側の始動クラッチペダル29は縦長形状でぺダル部の
面積が小さく、かつ側面視で下側のクラッチペダル28
の方が踏み込み面でわずかに上方に突出し、両ぺダル2
8,29を一動作で踏み込めるように配設している。両
ぺダル28,29は、左右水平方向に設けられた支持軸
30に支持され、ペダル28は操作リンク28aを介し
てクラッチ20に連繋され、また、ペダル29は操作ワ
イヤ29aを介してベルトテンションクラッチ19に連
繋されている。そして、両ペダル28,29を踏み込む
と、ペダル28が所定深さまで踏み込まれたとき、クラ
ッチ20が切れ、それ以上にペダル29を踏み込んだと
きにベルトテンションクラッチ19が切れるようになっ
ている。
【0012】また、クラッチペダル28のペダル部は所
定の範囲で前後に回動可能で、このペダル部の背部にフ
ック状のロックアーム31が設けられており、クラッチ
ペダル28及びペダル29を所定深さまで深く踏み込ん
だとき、まずクラッチ20が切れ、次いでベルトテンシ
ョンクラッチ19が切れて、ロックアーム31が係止ピ
ン32に係止されてロックされる。クラッチペダル28
及びペダル29のロック状態の解除は、ペダル28をさ
らに踏み込んで、ペダル部を前後に回動してロックアー
ム31の係止ピン32との係止を解除することにより行
う。
定の範囲で前後に回動可能で、このペダル部の背部にフ
ック状のロックアーム31が設けられており、クラッチ
ペダル28及びペダル29を所定深さまで深く踏み込ん
だとき、まずクラッチ20が切れ、次いでベルトテンシ
ョンクラッチ19が切れて、ロックアーム31が係止ピ
ン32に係止されてロックされる。クラッチペダル28
及びペダル29のロック状態の解除は、ペダル28をさ
らに踏み込んで、ペダル部を前後に回動してロックアー
ム31の係止ピン32との係止を解除することにより行
う。
【0013】さらに、ハンドルポスト14の下部位置に
は、左右の後輪サイドクラッチ・ブレーキペダル33,
34が設けられ、操作リンク33a,34aを介して後
輪サイドクラッチ・ブレーキシフタ35を作動するよう
にしている。上記ステアリングハンドル13のステアリ
ングシャフト13aの途中にはラック・ピニオン式のパ
ワステユニット36が設けられている。トランスミッシ
ョン15内で変速された動力はPTO軸37を介して取
り出され、後輪伝動軸38,38を介して後輪に伝達さ
れ、また、作業部伝動軸39を介して苗植付け装置4及
び施肥装置5に伝達される。左右の後輪は車体フレーム
2aにローリング軸40を介してローリング可能に支持
されている。41,41は乗用車体2の前部左右両側に
設けられた予備苗載せ台、42はセンターマーカ、43
はアクセルレバーである。
は、左右の後輪サイドクラッチ・ブレーキペダル33,
34が設けられ、操作リンク33a,34aを介して後
輪サイドクラッチ・ブレーキシフタ35を作動するよう
にしている。上記ステアリングハンドル13のステアリ
ングシャフト13aの途中にはラック・ピニオン式のパ
ワステユニット36が設けられている。トランスミッシ
ョン15内で変速された動力はPTO軸37を介して取
り出され、後輪伝動軸38,38を介して後輪に伝達さ
れ、また、作業部伝動軸39を介して苗植付け装置4及
び施肥装置5に伝達される。左右の後輪は車体フレーム
2aにローリング軸40を介してローリング可能に支持
されている。41,41は乗用車体2の前部左右両側に
設けられた予備苗載せ台、42はセンターマーカ、43
はアクセルレバーである。
【0014】このように構成された本発明の一実施例の
乗用型田植機1は、水田圃場に導入されて、乗用車体2
の走行と共に、昇降リンク3により苗植付け装置4を下
降させてフロートを田面に接した状態で苗植付け装置4
を滑走させ、乗用車体2から作業部伝動軸39を介して
伝達される動力で苗植付け装置4及び施肥装置5を駆動
させ、苗植付け装置4では所定の間隔で6条の苗が圃場
に植え付けられ、この植え付けられた苗の条間に、施肥
装置5の施肥管7から繰り出された肥料が施肥される。
乗用型田植機1は、水田圃場に導入されて、乗用車体2
の走行と共に、昇降リンク3により苗植付け装置4を下
降させてフロートを田面に接した状態で苗植付け装置4
を滑走させ、乗用車体2から作業部伝動軸39を介して
伝達される動力で苗植付け装置4及び施肥装置5を駆動
させ、苗植付け装置4では所定の間隔で6条の苗が圃場
に植え付けられ、この植え付けられた苗の条間に、施肥
装置5の施肥管7から繰り出された肥料が施肥される。
【0015】乗用車体2のエンジン12を始動させると
きは、クラッチペダル28及び始動クラッチペダル29
を所定深さまで深く踏み込むと、まずクラッチ20が切
れ、次いでベルトテンションクラッチ19が切れる。こ
の状態で、あるいはロックアーム31を係止ピン32に
係止させた状態で、図示しないセルモータのスタータボ
タンを操作してエンジン12を始動回転させるが、この
とき、エンジン12と共にオルタネータ21が回転する
のみで、トランスミッション15内のギヤボックスや油
圧無段変速機16は回転しないので、セルモータの回転
トルクは小さいものでよい。
きは、クラッチペダル28及び始動クラッチペダル29
を所定深さまで深く踏み込むと、まずクラッチ20が切
れ、次いでベルトテンションクラッチ19が切れる。こ
の状態で、あるいはロックアーム31を係止ピン32に
係止させた状態で、図示しないセルモータのスタータボ
タンを操作してエンジン12を始動回転させるが、この
とき、エンジン12と共にオルタネータ21が回転する
のみで、トランスミッション15内のギヤボックスや油
圧無段変速機16は回転しないので、セルモータの回転
トルクは小さいものでよい。
【0016】また、乗用車体2が走行中に走行停止や作
業停止するときは、後輪サイドクラッチ・ブレーキペダ
ル33,34を踏み込んで後輪の駆動を停止すると共
に、ブレーキをかけて走行を停止し、これとほぼ同時に
クラッチペダル28及び始動クラッチペダル29を所定
深さまで踏み込むと、まずクラッチ20が切れてトラン
スミッション15内への動力伝達が断たれ、次いでベル
トテンションクラッチ19が切れて油圧無段変速機16
への動力伝達が断たれる。従って、走行停止時に油圧無
段変速機16の回転抵抗が掛かって急停止することがな
い。
業停止するときは、後輪サイドクラッチ・ブレーキペダ
ル33,34を踏み込んで後輪の駆動を停止すると共
に、ブレーキをかけて走行を停止し、これとほぼ同時に
クラッチペダル28及び始動クラッチペダル29を所定
深さまで踏み込むと、まずクラッチ20が切れてトラン
スミッション15内への動力伝達が断たれ、次いでベル
トテンションクラッチ19が切れて油圧無段変速機16
への動力伝達が断たれる。従って、走行停止時に油圧無
段変速機16の回転抵抗が掛かって急停止することがな
い。
【0017】乗用車体2の前・後進及び前進速度の切換
えは、クラッチペダル28を所定深さまで踏み込んでク
ラッチ20を切り、主変速レバー25により変速操作
し、クラッチペダル28を離してクラッチ20を接続し
て走行を開始し、副変速レバー26により所望の走行速
度を選択して作業を行う。この乗用車体2の走行速度の
調節と同期して、苗植付け装置4及び施肥装置5への回
転速度の調節が行われる。
えは、クラッチペダル28を所定深さまで踏み込んでク
ラッチ20を切り、主変速レバー25により変速操作
し、クラッチペダル28を離してクラッチ20を接続し
て走行を開始し、副変速レバー26により所望の走行速
度を選択して作業を行う。この乗用車体2の走行速度の
調節と同期して、苗植付け装置4及び施肥装置5への回
転速度の調節が行われる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の農作業機に
よれば、油圧無段変速機からトランスミッションへの伝
動経路に人為操作可能な第1のクラッチを設けると共
に、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人為操
作可能な第2のクラッチを設けたので、機体の駆動走行
中にあってクラッチ操作を行うときには、第1のクラッ
チを操作することで、クラッチを切ったときに、走行速
度が急速に低下して不安定な操縦状態になる問題はなく
なり、良好に操縦できるものとなる。しかも、エンジン
始動時には、第2のクラッチを操作することで、エンジ
ンと共に油圧無段変速機を駆動して始動するすることに
よる始動トルクの増大を回避することができ、エンジン
を軽快に始動できるものとなる。
よれば、油圧無段変速機からトランスミッションへの伝
動経路に人為操作可能な第1のクラッチを設けると共
に、エンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人為操
作可能な第2のクラッチを設けたので、機体の駆動走行
中にあってクラッチ操作を行うときには、第1のクラッ
チを操作することで、クラッチを切ったときに、走行速
度が急速に低下して不安定な操縦状態になる問題はなく
なり、良好に操縦できるものとなる。しかも、エンジン
始動時には、第2のクラッチを操作することで、エンジ
ンと共に油圧無段変速機を駆動して始動するすることに
よる始動トルクの増大を回避することができ、エンジン
を軽快に始動できるものとなる。
【図1】本発明の要部の側面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本発明の要部の平面図である。
【図4】本発明を適用した乗用型田植機の側面図であ
る。
る。
【図5】同平面図である。
1 乗用型田植機 2 乗用車体 3 昇降リンク 4 苗植付け装置 5 施肥装置 6 肥料ホッパ 7 施肥管 8 送風管 9 モータ 10 ブロワ 11 運転座席 12 エンジン 13 ステアリングハンドル 14 ハンドルポスト 15 トランスミッション 16 油圧無段変速機(HST) 17 第1のベルト伝動系 18 第2のベルト伝動系 19 ベルトテンションクラッチ 20 クラッチ 21 オルタネータ 22 第3のベルト伝動系 23 油圧ポンプ 24 第4のベルト伝動系 25 主変速レバー 26 副変速レバー 27 変速シフタ 28 クラッチペダル(第1のクラッチペダル) 29 始動クラッチペダル(第2のクラッチペダル) 30 支持軸 31 ロックアーム 32 係止ピン 33,34 後輪サイドクラッチ・ブレーキペダル 35 後輪サイドクラッチ・ブレーキシフタ 36 パワステユニット 37 PTO軸 38 後輪伝動軸 39 作業部伝動軸 40 ローリング軸 41 予備苗載せ台 42 センターマーカ 43 アクセルレバー
フロントページの続き (72)発明者 草本 英之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社技術部内 (56)参考文献 特開 平3−249478(JP,A) 特開 昭63−258219(JP,A) 実開 昭64−44833(JP,U) 実開 昭63−114826(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 11/02 313 B60K 17/08 F16D 48/02 F16D 23/12
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンからトランスミッションへ油圧
無段変速機を介して伝動する構成とした農作業機におい
て、 上記油圧無段変速機からトランスミッションへの伝動経
路に人為操作可能な第1のクラッチを設けると共に、エ
ンジンから油圧無段変速機への伝動経路に人為操作可能
な第2のクラッチを設けたことを特徴とする農作業機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336070A JP2894054B2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 農作業機 |
KR1019920022247A KR950009026B1 (ko) | 1991-11-25 | 1992-11-24 | 승용이앙기의 클러치 및 주행레버 조작장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336070A JP2894054B2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 農作業機 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09231199A Division JP3123478B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 農作業機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146205A JPH05146205A (ja) | 1993-06-15 |
JP2894054B2 true JP2894054B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=18295386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336070A Expired - Fee Related JP2894054B2 (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 農作業機 |
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