JP2893580B2 - 建築部材用継手装置 - Google Patents
建築部材用継手装置Info
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Description
骨構造建築物等を建築するのに好適な骨組を構築するた
めの建築部材用継手装置に関する。
法と枠工法なるものが良く知られている。前者は、スケ
ルトンスキン工法やポスト&ビーム工法とも称されるも
ので、柱、横架材を主体として構成する架構方法であ
る。
ォームフレーム工法とも称されるもので、根太で組まれ
た床の枠組に対して構造物用合板又はそれと同等以上の
性能を有する面材を打ち付けて形成した床に、枠材で組
まれた壁の枠組に対して構造用合板その他これに類する
ものを打ち付けて形成した壁体をくぎ及び金物で取り付
けて建築物を建築するものである。
と、まず、空間の構成は、前者は「軸(線)」、後者は
「版(面)」である。床面、壁面等の剛性付与構造は、
前者は「火打ちばり、筋かい」、後者は「構造用合板張
り」である。使用する木材は、前者は「正方形を主とし
た大断面・長尺材(通し柱)を含む」、後者は「小断面
・短尺材を主とする」である。施工時の工程は、前者は
「一階・二階軸,小屋連続建上げ,床」、後者は「一階
床→一階壁→二階床→二階壁→小屋(ステップ作業)」
である。
家屋等の建築物の施工においては、基礎を構成した後、
木材等の建築部材を巧みに切断し切欠加工してこれらを
構造力学に沿って巧みに組み立て結合し、特に建築部材
の重要接続部分をボルト等で固定している。しかし、こ
のような古来の方法では、建築部材の結合等高度の技量
と熟練を要し、作業能率,建築部材の経済性,結合部分
の強度等に劣り、工期が長く、結局高価となる。
り上記の経済性の問題を幾分は解決するが、耐久性,強
度(特に結合部)に劣り、多様性に欠け、建築後使用す
る期間の経過に従ってみすぼらしくなり、長期の使用に
なると、建築の落ち着き感,重量感等の良さを醸し出す
ことができない。そこで、本願出願人は、上記の如き構
造部材の結合について永年鋭意研究の結果、従来の最も
簡単な結合方法、例えば鉄板とボルト・ナットを種々組
み合わせる方法に比して更に簡単であり、しかも、強度
において古来の木造刻み込み方式にも優る建築部材用継
手を開発した。
によって明らかにされている。即ち、この継手は、立方
体若しくは直方体形状の基本継手本体に対し、該基本継
手本体表面から、該表面に略直交する平面内を外向きに
延びる板状部材を溶接固定したものであり、該板状部材
には、ボルト等の固定具が挿通し得る孔を設けたもので
ある。このものは、基本継手部材本体と板状部材の形
状,数及び方向を変えて組み合わせることにより多数の
種類の継手部材が得られる。
は、次のような問題点があった。即ち、上記のような立
方体若しくは直方体形状の基本継手本体を適用した結
果、継手として重量がかなり嵩み、材料費も多く必要と
なって、コスト的に不利である。又、重量が重い結果、
取扱に苦慮し、建築部材の結合作業が難しい。又、継手
を製作するに当たって、溶接箇所が多い等工数が掛り、
製作性に劣るものである。
合、横架材同士の結合、柱と横架材との結合等に、夫々
異なる種類の継手を使用する必要があるため、継手の製
作に手間が掛り、その管理も煩雑となる。本発明は以上
のような従来の問題点に鑑み、建築部材として、規格化
されたプレカット部材を使用可能とし、これを結合して
建築物の骨組を形成するに好適な規格化された継手部材
からなる建築部材用継手装置であって、在来軸組工法と
枠組壁工法の両特徴を混合した建築物等に適した骨組を
構築し得る継手装置を提供することを課題とする。
の発明は、以下のAに示される締結手段と共に用いら
れ、Bに示される基本継手部材にC及びDに示される第
1及び第2の応用継手部材の少なくとも1つを組み合わ
せて構成された建築部材用継手装置とした。
れる一対の第1及び第2の側板部と、板面が鉛直方向に
延び、前記側板部の相対する内面の中央部に両側端が固
定されて両側板部を相互連結し、かつ、第1の前記締結
手段が挿通される挿通孔が開設された中間板部と、板面
が水平方向に延び、周端の一端が前記第1及び第2の側
板部並びに中間板部に固定される端板部と、を含んで構
成され、材軸が鉛直方向に延びる少なくとも1つの鉛直
建築部材の端部が嵌合される空間を構成するH形の水平
断面形状をなす基本継手部材。
同一面内に延び、一側端が前記基本継手部材の一方の側
板部外面中央部への固定部となり、材軸が水平方向に延
びる水平建築部材を連結するための第2の前記締結手段
が挿通される挿通孔、及び、材軸が斜め方向に延びる少
なくとも1つの斜め建築部材を連結するための第3の前
記締結手段が挿通される挿通孔が開設された第1の連結
用板部と、板面が水平方向に延び、一側端が前記基本継
手部材の一方の側板部外面への固定部となると共に、上
面に前記第1の連結用板部の下端が固定され、前記水平
建築部材を受ける第1の受板部と、を含んで構成された
第1の応用継手部材。
直建築部材の端部のうち前記中間板部に平行な少なくと
も1つの側面に固定取付けされる第4の前記締結手段が
挿通される挿通孔が開設された第3の側板部と、板面が
鉛直方向に延び、一側端が前記第3の側板部外面中央部
への固定部となり、前記水平建築部材を連結するための
第5の前記締結手段が挿通される挿通孔、及び、少なく
とも1つの前記斜め建築部材を連結するための第6の前
記締結手段が挿通される挿通孔が開設された第2の連結
用板部と、板面が水平方向に延び、一側端が前記第3の
側板部外面への固定部となると共に、上面に前記第2の
連結用板部の下端が固定され、前記水平建築部材を受け
る第2の受板部と、を含んで構成された第2の応用継手
部材。
本発明を詳述する。本発明に係る継手装置(以下、コネ
クタという)の一実施形態の構成を、図1〜図3に示
す。この実施形態のコネクタ1A〜1Cは、材軸が鉛直
方向に延びる鉛直建築部材としての柱と柱、柱と材軸が
水平方向の延びる水平建築部材としての横架材、柱と材
軸が斜め方向に延びる斜め建築部材としての筋かい等の
斜材を夫々結合するためのものである。
製の、基本継手部材2とこれと選択的に組み付けられる
第1及び第2の応用継手部材3及び4とから構成され
る。まず、第1の実施例として建築構造物の基礎部分
に、鉛直建築部材としての柱10に対して、水平建築部
材としての横架材11と、斜め建築部材としての筋かい
等の斜材12と、を上方から見て2方向に結合するため
のコネクタ1Aを、図1に基づいて説明する。
隔をもって平行に対面して配置される一対の側板部2
a、2bと、板面が鉛直方向に延び、前記側板部2a、
2bの相対する内面の中央部に両側端が固定されて両側
板部2a、2bを相互連結する中間板部2cと、板面が
水平方向に延び、周端の一端が前記側板部2a、2b及
び中間板部2cに固定される端板部2dと、を含んで構
成されている。この側板部2a、2b及び中間板部2c
によって、材軸が鉛直方向に延びる鉛直建築部材として
の柱10の端部が嵌合するH形の水平断面形状の空間
(以下、H形断面空間という)が構成されている。ここ
で、H形断面空間は、例えば、軽量H形鋼から、或い
は、中間板部2cを側板部2a、2bに溶接により固着
することで形成される。
は、締結手段の一例としてのボルトとナットのうちボル
トが挿通される挿通孔5が2ヵ所に開設され、柱10を
コネクタ1Aに強固に固定するために使用される。ま
た、基本継手部材2の端板部2dは、本実施例において
は、図示しない建築構造物の基礎への締結部となるもの
であって、H形部の底部に溶接により固着されており、
ボルトが挿通される挿通孔6が4ヵ所(各H形断面空間
に2ヵ所ずつ)に開設されている。
継手部材2の中間板部2cと同一面内に延び、一側端が
前記基本継手部材2の一方の側板部2a、2b(本実施
例では側板部2b)外面中央部への固定部となり、材軸
が水平方向に延びる水平建築部材としての横架材11を
連結するためのボルトが挿通される挿通孔7a、及び、
材軸が斜め方向に延びる少なくとも1つの斜め建築部材
としての斜材12を連結するためのボルトが挿通される
挿通孔7bが開設された連結用板部3aと、板面が水平
方向に延び、一側端が前記基本継手部材2の一方の側板
部2a、2b(本実施例では側板部2b)外面への固定
部となると共に、上面に前記連結用板部3aの下端が固
定され、横架材11を受ける受板部3bと、を含んで構
成されている。
は、方形状に形成された後で、溶接により相互に固着さ
れる。そして、このように形成された第1の応用継手部
材3は、溶接により基本継手部材2の一方の側板部2
a、2bの外面に固着される。第2の応用継手部材4
は、前記基本継手部材2に嵌合される柱10のうち中間
板部2cに平行な少なくとも1つの側面に固定取付けさ
れるボルトが挿通される挿通孔8が開設された側板部4
aと、板面が鉛直方向に延び、一側端が前記側板部4a
外面中央部への固定部となり、前記水平建築部材として
の横架材11を連結するためのボルトが挿通される挿通
孔9a、及び、少なくとも1つの前記斜め建築部材とし
ての斜材12を連結するためのボルトが挿通される挿通
孔9bが開設された連結用板部4bと、板面が水平方向
に延び、一側端が前記側板部4a外面への固定部となる
と共に、上面に前記連結用板部4bの下端が固定され、
前記横架材11を受ける受板部4cと、を含んで構成さ
れている。
部材3及び4は、横架材11の上方に斜材12を1つ連
結するための構成をなしているため、前記連結用板部3
a及び4bには、横架材11を連結するための挿通孔7
a、9aが1つ、及び、斜材12を連結するための挿通
孔7b、9bが1つ、即ち、計2ヵ所ずつ開設されてい
る。但し、横架材11或いは斜材12を連結するための
ボルトは1つとは限らず、必要に応じてその数が決定さ
れる。
部材2の側板部2a、2bの少なくとも一方、即ち、基
本継手部材2に最大2つ取り付けることができ、また、
第2の応用継手部材4は、基本継手部材2における第1
の応用継手部材2と直角方向の少なくとも一方、即ち、
基本継手部材2に最大2つ取り付けることができる。こ
のように、任意の数だけ第1の応用継手部材3及び第2
の応用継手部材4を取り付けることができるので、建築
部材用締結装置としてのコネクタのバリエーションを容
易に増やすことができる。
しての柱10の柱頭部に使用され、柱10に対して水平
建築部材としての横架材11及び斜め建築部材としての
斜材12を上方から見て2方向に結合するためのコネク
タ1Bを、図2に基づいて説明する。但し、基本継手部
材2、第1及び第2の応用継手部材3、4の基本的な構
成は、上述したコネクタ1Aと同一であるので、その説
明は省略し、ここでは、コネクタ1Aとの相違点のみを
説明する。
び第2の応用継手部材3、4とから構成されている。こ
の基本継手部材2を構成する端板部2dは、柱10の柱
頭部に使用できるように、H形部の上部に溶接により固
着される。また、この端板部2dには、コネクタ1Aの
ように挿通孔が設けられていないが、コネクタ1Aと全
く同一の基本継手部材2(端板部2dに挿通孔6が開設
されているもの)を共通部品として使用する場合には、
コネクタ1Bの基本継手部材2の端板部2dに挿通孔6
が開設されていても差し支えない。
が、連結用板部3aの中間部(本実施例では中央部のや
や下側)に溶接により固着されている。同様に、第2の
応用継手部材4の受板部4cも、連結用板部4bの中間
部に溶接により固着されている。このような位置に受板
部を配置することで、横架材11を受けることができる
ようになる。
2bの下端が延伸され、第1の応用継手部材3の連結用
板部3aの下端の一側端と溶接により固着されること
で、第1の応用継手部材3の強度を高めている。次に、
第3の実施例として鉛直建築部材としての柱10と柱1
0を連結すると共に、その連結部に水平建築部材として
の横架材11及びその上下に斜め建築部材としての斜材
12を上方から見て2方向に結合するためのコネクタ1
Cを、図3に基づいて説明する。ここでも、基本継手部
材2、第1及び第2の応用継手部材3、4の基本的な構
成は、上述したコネクタ1A及び1Bと同一であるの
で、その説明は省略し、ここでは、コネクタ1A及び1
Bとの相違点のみを説明する。
b及び中間板部2cは、コネクタ1A、1Bに比べて、
鉛直方向に延伸された方形状に形成されており、これら
の側板部2a、2b及び中間板部2cによって鉛直方向
に延びたH形断面空間が形成されている。そして、端板
部2dが、H形断面空間の中間部(本実施例では、中央
部よりやや上側)に溶接により固着され、H形断面空間
が上下に2分割されている。
は、その上下に2分割されたH形断面空間夫々に、ボル
トが挿通される挿通孔5が2ヵ所ずつ、即ち、計4ヵ所
開設されている。ここで、第1の応用継手部材3におけ
る連結用板部3aには、横架材11を連結するためのボ
ルトが挿通される挿通孔7a、及び、2つの斜材12を
連結するためのボルトが挿通される挿通孔7bが計4ヵ
所開設されており、また、第2の応用継手部材4におけ
る連結用板部4bにも、同様に、ボルトが挿通する挿通
孔9a及び9bが計4ヵ所開設されている。そして、第
1及び第2の応用継手部材3及び4における受板部3
b、4cが、横架材11とその下方に連結される斜材1
2との間に設けられ、横架材11を受けるようになって
いる。
2bの下端が延伸され、第1の応用継手部材3の連結用
板部3aの下端の一側端と溶接により固着されること
で、第1の応用継手部材4の強度を高めている。次にか
かるコネクタ1A〜1Cを使用した建築部材の結合形態
を、図4に基づいて説明する。ここでは、代表例として
図1のコネクタ1Aの結合形態について説明し、他のコ
ネクタ1B及び1Cの結合形態は、基本的にはコネクタ
1Aと同様であるので省略する。
用継手部材3及び第2の応用継手部材4を夫々1つ取り
付けたコネクタ1Aを使用して、鉛直建築部材としての
柱10、水平建築部材としての横架材11及び斜め建築
部材としての斜材12を、基礎13に結合する一例を示
している。即ち、建築構造物の基礎13に埋設されてい
るアンカーボルト14を、基本継手部材2を構成する端
板部2dに開設した挿通孔6(図示せず)に挿通し、端
板部2dからのボルト突出部にワッシャ及びナット15
(以下、ナットと略記する)を嵌合することで、コネク
タ1Aを基礎13に強固に固定する。このナット15
は、図4に表示されない反対側の端板部2dからのボル
ト突出部にも嵌合される。
には、予め基本継手部材2を構成する中間板部2cと嵌
合するスリット10aを形成しておく。そして、この柱
10に形成したスリット10aを中間板部2cに嵌合し
て、第2の応用継手部材4の挿通孔8から挿通したボル
トを柱10の挿通孔10b及び中間板部2cの挿通孔5
に挿入し、柱10からのボルト突出部にナット(図示せ
ず)を嵌合することで、柱10を強固に固定する。この
場合、第2の応用継手部材4も柱10と同時に固定され
る。なお、柱10の下端に、コネクタ1Aを基礎13に
固定したスタッドボルト14及びナット15との干渉を
さける溝を形成しておけば、柱10の下端端部が端板部
2dに突き当たるので、柱10の材軸下向き荷重に対し
てより有利になる。
横架材11及び斜材12は、上述した柱10と同様の結
合方法により、強固にコネクタ1Aに固定される。即
ち、横架材11及び斜材12に、予めスリット11a、
12aを形成しておき、このスリット11a、12aを
結合用板部3aに嵌合し、挿通孔7a、7b、11b、
12bを介してボルト及びナットからなる締結手段によ
って固定される。ここで、横架材11下面に第1の応用
継手部材3の受板部3bの逃げ11cを予め形成してお
けば、横架材11の下面が基礎13と同一面に配置され
るようになるので、例えば、横架材11の下部に基礎1
3がある場合には、横架材11の撓み等を防止すること
ができる。
横架材11及び斜材12は、第1の応用継手部材3への
結合方法と同一であるので、その説明は省略する。な
お、以上説明した本発明の実施形態では、締結手段の一
例としてボルトとナットを使用したが、この締結手段に
限らず、例えば、図5に示すようなドリフトピン(図5
(a) 及び(b) )或いはラグスクリュー(図5(c) )等の
締結手段を使用してもよい。但し、図5に示す締結手段
は、本実施形態の締結手段を必要とする全ての箇所で使
用できるわけではなく、例えば、図4における横架材1
1及び斜材12を連結する場合のように、建築部材にい
かなる方向の荷重が加わっても、建築部材がコネクタか
ら外れるおそれのない場合にのみ使用できる。
は、本発明の出願人が現在特許出願中のものである。以
上説明したコネクタ1A〜1Cによれば、単なるボルト
締め等の締結手段を用いるという単純な作業によるのみ
で、建築部材としての柱への横架材及び斜材の結合が完
了できる。そして、建坪及び高さも極少量の定尺品で自
由に変えることができ、建築完了後においても、予め増
改築を予定して、それ用の継手装置を用いておけば、そ
の増改築も極めて容易であり、あたかも色々な形状のブ
ロック玩具を組み合わせる如く、少数規格品を用いて需
要者の要求に応じて各種各様の家屋を次々に構成するこ
とができる。又、継手装置及びこれによって接続される
建築部材を規格化できるので、継手装置を工場で全て用
意し、使用する建築部材のみを工場でプレカットして用
意すれば良い。更に、継手装置を用いて行う建築部材の
結合は極めて強固であり、従来公知の単なる鉄板やボル
ト・ナットを用いる方法に比して圧倒的に強度が大であ
る。
りである。即ち、従来の立方体若しくは直方体形状の継
手本体に代えて、単なるH形断面形状の継手部材を基本
のものとして使用するので、継手装置として重量並びに
材料の低減を図れ、コストダウンを図れると共に、重量
が軽い結果、取扱も簡単で、建築部材の結合作業が容易
である。
が少ない等工数が少なく、製作性に優れるものである。
明によれば、継手装置として重量並びに材料の低減を図
れ、コストダウンを図れると共に、建築部材としての柱
への横架材及び斜材の結合作業の簡略化を図れ、作業能
率をより向上できる。又、製作性に優れ、建築部材間の
寸法に誤差が生じ難い。
築部材の締結が行え、アイテムを少なくすることがで
き、製作性の向上やコスト低減に貢献する。特に、本発
明の継手装置を使用した建築方法は、複雑な仕口、継手
が不要であり、構造上の強度のばらつきもなく、建築部
材の結合は極めて強固である。又、建築作業が非常に行
い易く、工期が著しく短縮でき、極めて経済的であり、
少数規格品を用いて需要者の要求に応じて各種各様の建
築物を次々に構造することができる。
施例を示す斜視図
ンの一例を示す斜視図、(b) はドリフトピンの他の一例
を示す斜視図、(c) はラグスクリューの一例を示す正面
図
Claims (1)
- 【請求項1】以下のAに示される締結手段と共に用いら
れ、Bに示される基本継手部材にC及びDに示される第
1及び第2の応用継手部材の少なくとも1つを組み合わ
せて構成された建築部材用継手装置。 A 締結手段 B 鉛直方向に所定間隔をもって平行に対面して配置さ
れる一対の第1及び第2の側板部と、板面が鉛直方向に
延び、前記側板部の相対する内面の中央部に両側端が固
定されて両側板部を相互連結し、かつ、第1の前記締結
手段が挿通される挿通孔が開設された中間板部と、板面
が水平方向に延び、周端の一端が前記第1及び第2の側
板部並びに中間板部に固定される端板部と、を含んで構
成され、材軸が鉛直方向に延びる少なくとも1つの鉛直
建築部材の端部が嵌合される空間を構成するH形の水平
断面形状をなす基本継手部材。 C 板面が前記基本継手部材の中間板部と同一面内に延
び、一側端が前記基本継手部材の一方の側板部外面中央
部への固定部となり、材軸が水平方向に延びる水平建築
部材を連結するための第2の前記締結手段が挿通される
挿通孔、及び、材軸が斜め方向に延びる少なくとも1つ
の斜め建築部材を連結するための第3の前記締結手段が
挿通される挿通孔が開設された第1の連結用板部と、板
面が水平方向に延び、一側端が前記基本継手部材の一方
の側板部外面への固定部となると共に、上面に前記第1
の連結用板部の下端が固定され、前記水平建築部材を受
ける第1の受板部と、を含んで構成された第1の応用継
手部材。 D 前記基本継手部材に嵌合される前記鉛直建築部材の
端部のうち前記中間板部に平行な少なくとも1つの側面
に固定取付けされる第4の前記締結手段が挿通される挿
通孔が開設された第3の側板部と、板面が鉛直方向に延
び、一側端が前記第3の側板部外面中央部への固定部と
なり、前記水平建築部材を連結するための第5の前記締
結手段が挿通される挿通孔、及び、少なくとも1つの前
記斜め建築部材を連結するための第6の前記締結手段が
挿通される挿通孔が開設された第2の連結用板部と、板
面が水平方向に延び、一側端が前記第3の側板部外面へ
の固定部となると共に、上面に前記第2の連結用板部の
下端が固定され、前記水平建築部材を受ける第2の受板
部と、を含んで構成された第2の応用継手部材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33144995A JP2893580B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 建築部材用継手装置 |
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---|---|---|---|
JP33144995A JP2893580B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 建築部材用継手装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09170268A JPH09170268A (ja) | 1997-06-30 |
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ID=18243783
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JP33144995A Expired - Lifetime JP2893580B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 建築部材用継手装置 |
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JP (1) | JP2893580B2 (ja) |
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1995
- 1995-12-20 JP JP33144995A patent/JP2893580B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101906499B1 (ko) * | 2017-04-28 | 2018-10-10 | 에이치엔디종합건설 주식회사 | 고층목조건물용 목재 결합조립체 |
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JPH09170268A (ja) | 1997-06-30 |
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