JP2001159198A - 建築部材用継手装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 在来軸組工法と枠組壁工法の両特徴を混合し
た建築物等に適した骨組を構築し得る継手装置を提供す
る。 【解決手段】 板面が鉛直方向に延び、材軸が鉛直方向
に延びる柱を連結するためのボルトが挿通される挿通孔
１１ａが開設された部材連結板部１１と、板面が水平方
向に延び、上面に部材連結板部１１の下端が固定され、
柱の下端面を受ける受板部１２と、板面が水平方向に延
び、建築構造物の基礎に固定するためのアンカーボルト
が挿通される挿通孔１３ａが開設された固定板部１３
と、板面が鉛直方向に延び、上端が受板部１２の下面に
固定されると共に下端が固定板部１３の上面に固定さ
れ、受板部１２と固定板部１３とを所定間隔をもって相
互連結する相互連結板部１４と、を含んで継手装置を構
成する。なお、固定板部１３には、建築構造物の基礎に
描かれた芯墨に中心を合致させるための切欠部１３ｂを
形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、木造家屋或いは鉄
筋構造建築物の簡易建築物等を建築するのに好適な骨組
を構築するための建築部材用継手装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の建築物の建築方法として、軸組工
法と枠工法なるものが良く知られている。

【０００３】前者は、スケルトンスキン工法やポスト＆
ビーム工法とも称されるもので、柱、梁を主体として構
成する架構方法である。後者は、ツーバイフォー工法や
プラットフォームフレーム工法とも称されるもので、根
太で組まれた床の枠組に対して構造物用合板又はそれと
同等以上の性能を有する面材を打ち付けて形成した床
に、枠材で組まれた壁の枠組に対して構造用合板その他
これに類するものを打ち付けて形成した壁体をくぎ及び
金物で取り付けて建築物を建築するものである。

【０００４】これら工法の主たる違いを比較して述べる
と、まず、空間の構成は、前者は「軸（線）」、後者は
「版（面）」である。床面、壁面等の剛性付与構造は、
前者は「火打ちばり、筋かい」、後者は「構造用合板張
り」である。使用する木材は、前者は「正方形を主とし
た大断面・長尺材（通し柱）を含む」、後者は「小断面
・短尺材を主とする」である。施工時の工程は、前者は
「一階・二階軸，小屋連続建上げ，床」、後者は「一階
床→一階壁→二階床→二階壁→小屋（ステップ作業）」
である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、木造
家屋等の建築物の施工においては、基礎を構成した後、
木材等の建築部材を巧みに切断し切欠加工してこれらを
構造力学に沿って巧みに組み立て結合し、特に建築部材
の重要接続部分をボルト等で固定している。しかし、こ
のような古来の方法では、建築部材の結合等高度の技量
と熟練を要し、作業能率，建築部材の経済性，結合部分
の強度等に劣り、工期が長く、結局高価となる。

【０００６】一方、近年のプレハブ建築は大量生産によ
り上記の経済性の問題を幾分は解決するが、耐久性，強
度（特に結合部）に劣り、多様性に欠け、建築後使用す
る期間の経過に従ってみすぼらしくなり、長期の使用に
なると、建築の落ち着き感，重量感等の良さを醸し出す
ことができない。

【０００７】そこで、本願出願人は、上記の如き構造部
材の結合について永年鋭意研究の結果、従来の最も簡単
な結合方法、例えば鉄板とボルト・ナットを種々組み合
わせる方法に比して更に簡単であり、しかも、強度にお
いて古来の木造刻み込み方式にも優る建築部材用継手を
開発した。

【０００８】これは、特開昭５１−１０７６２６号公報
によって明らかにされている。即ち、この継手は、立方
体若しくは直方体形状の基本継手本体に対し、該基本継
手本体表面から、該表面に略直交する平面内を外向きに
延びる板状部材を溶接固定したものであり、該板状部材
には、ボルト等の固定具が挿通し得る孔を設けたもので
ある。このものは、基本継手部材本体と板状部材の形
状，数及び方向を変えて組み合わせることにより多数の
種類の継手部材が得られる。

【０００９】しかしながら、かかる従来の継手にあって
は、次のような問題点があった。即ち、上記のような立
方体若しくは直方体形状の基本継手本体を適用した結
果、継手として重量がかなり嵩み、材料費も多く必要と
なって、コスト的に不利である。又、重量が重い結果、
取扱に苦慮し、建築部材の結合作業が難しい。

【００１０】更に、継手を製作するに当たって、溶接箇
所が多い等工数が掛り、製作性に劣るものである。本発
明は以上のような従来の問題点に鑑み、建築部材とし
て、規格化されたプレカット部材を使用可能とし、これ
を結合して建築物の骨組を形成するに好適な規格化され
た継手部材からなる建築部材用継手装置であって、在来
軸組工法と枠組壁工法の両特徴を混合した建築物等に適
した骨組を構築し得る継手装置を提供することを課題と
する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】このため、請求項１記載
の発明は、板面が鉛直方向に延び、材軸が鉛直方向に延
びる鉛直建築部材を連結するための第１の締結部材が挿
通される挿通孔が開設された少なくとも１つの部材連結
板部と、板面が水平方向に延び、上面に前記部材連結板
部の下端が固定され、前記鉛直建築部材の下端面を受け
る受板部と、板面が水平方向に延び、建築構造物の基礎
に固定するための第２の締結部材が挿通される挿通孔が
開設された固定板部と、板面が鉛直方向に延び、上端が
前記受板部の下面に固定されると共に下端が前記固定板
部の上面に固定され、該受板部と固定板部とを所定間隔
をもって相互連結する少なくとも１つの相互連結板部
と、を含んで建築部材用継手装置を構成した。

【００１２】かかる構成によれば、建築構造物の基礎の
鉛直建築部材を固定する場合、次のようにして鉛直建築
部材が固定される。(1) 建築構造物の基礎に、第２の締
結部材を介して固定板部が固定される。

【００１３】(2) 部材連結板部に、第１の締結部材を介
して鉛直建築部材が固定される。このとき、受板部と固
定板部とは、相互連結板部により相互に連結されている
ため、鉛直建築部材の先端部高さが、実際の鉛直建築部
材の長さよりも高くなる。このため、例えば、和室の天
井高さと洋室の天井高さを同一にする場合でも、畳の厚
さを考慮した相互連結板部を選択することにより、共通
する長さを有する鉛直建築部材を使用することができ、
部材点数の削減が図られる。

【００１４】請求項２記載の発明は、前記固定板部に
は、前記建築構造物の基礎に描かれた芯墨に中心を合致
させるためのマークが形成された構成とした。かかる構
成によれば、建築構造物の基礎に継手部材を固定する際
に、基礎の中心と継手部材の中心とを容易に合致するこ
とができ、継手部材に連結される建築部材がねじれるこ
とが防止される。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図１〜図６は、本発明に係る継手装
置（以下「コネクタ」という）の各種実施形態を示して
いる。かかるコネクタは、建築構造物の基礎に固定さ
れ、主として、材軸が鉛直方向に延びる鉛直建築部材と
しての柱を連結するために使用されるものである。

【００１６】コネクタの第１実施形態を示す図１におい
て、コネクタ１０は、夫々金属製の、部材連結板部１１
と、受板部１２と、固定板部１３と、相互連結板部１４
と、を含んで構成される。部材連結板部１１は、板面が
鉛直方向に延びた矩形形状をなし、鉛直建築部材をコネ
クタ１０に連結するための締結部材としてのボルトが挿
通される挿通孔１１ａが２ヶ所開設される。受板部１２
は、板面が水平方向に延びた矩形形状をなし、上面の略
中央に部材連結板部１１の下端が溶接等により固着され
る。また、受板部１２は、その上面に鉛直建築部材の下
端が当接することで、鉛直建築部材に作用する軸方向の
荷重を支持する。固定板部１３は、板面が水平方向に延
びた矩形形状をなし、図示しない建築構造物の基礎から
突出するアンカーボルトが挿通される挿通孔１３ａが４
箇所開設される。また、固定板部１３には、建築構造物
の基礎上面に描かれた芯墨に中心を合致させる目安とな
るマークとしての切欠１３ｂが形成される。相互連結板
部１４は、板面が鉛直方向に延びた矩形形状をなし、上
端が受板部１２の下面の略中央に、下端が固定板部１３
の上面の略中央に、夫々溶接等により固着される。即
ち、相互連結板部１４は、受板部１２と固定板部１３と
を所定間隔をもって相互連結するために設けられる。

【００１７】図２は、コネクタの第２実施形態を示す。
なお、第１実施形態と同一構成については同一符号を付
し、その説明を省略する（以下同様）。第２実施形態の
コネクタ２０は、受板部１２の上面の両端部に、板面が
鉛直方向に延びた矩形形状をなす部材連結板部２１が夫
々固着された構成である。即ち、部材連結板部２１は、
所定間隔をもって平行に対面して配置される一対の矩形
形状の板により構成され、その間に鉛直建築部材が挟持
される。なお、各部材連結板部２１には、先の第１実施
形態と同様に、鉛直建築部材をコネクタ２０に連結する
ためのボルトが挿通される挿通孔２１ａが２ヶ所開設さ
れる。

【００１８】図３は、コネクタの第３実施形態を示す。
第３実施形態のコネクタ３０は、受板部１２の上面に、
受板部１２に対して部材連結板部１１が９０°回転した
位置に固着された構成である。

【００１９】図４は、コネクタの第４実施形態を示す。
第４実施形態のコネクタ４０は、相互連結板部１４の両
側に、３つの側端が受板部１２、相互連結板部１４及び
固定板部１３の中央に夫々固着される矩形形状の補強用
の相互連結板部４１が追加された構成である。補強用の
相互連結板部４１を追加することで、相互連結板部１４
の座屈強度が著しく向上し、より強大な鉛直建築部材の
荷重を支持することが可能となる。

【００２０】図５は、コネクタの第５実施形態を示す。
第５実施形態のコネクタ５０は、第１実施形態における
相互連結板部１４に代えて、板面が鉛直方向に延びた矩
形形状をなし、上端が受板部１２の下面の両端に、ま
た、下端が固定板部１３の上面の両端に、夫々固着され
る相互連結板部５１が含まれた構成である。即ち、受板
部１２、固定板部１４及び２つの相互連結板部５１によ
り、断面形状が矩形形状のボックスが形成される。かか
る構成によれば、受板部１２に作用する鉛直建築部材の
荷重が２つの相互連結板部５１により固定板部１４に伝
達されるため、１つの連結板部５１が受け持つ荷重が１
／２となる。従って、第４実施形態と同様に、より大き
な鉛直建築部材の荷重を支持することが可能となる。

【００２１】図６は、コネクタの第６実施形態を示す。
第６実施形態のコネクタ６０は、第１実施形態のコネク
タ１０に加えて、受板部１２の下面両端と固定板部１４
の上面両端とを相互連結する補強用の相互連結板部６１
が追加された構成である。かかる構成によれば、受板部
１２に作用する鉛直建築部材の荷重が相互連結板部１４
及び２つの補強用の相互連結板部６１により固定板部１
３に伝達されるため、相互連結板部１４及び補強用の相
互連結板部６１が受け持つ荷重が１／３となる。従っ
て、さらに大きな鉛直建築部材の荷重を支持することが
可能となる。

【００２２】なお、以上説明した第１実施形態〜第６実
施形態におけるコネクタは、その構成を相互に適用する
ことも可能である。また、第４実施形態〜第６実施形態
における固定板部１３には、第１実施形態の切欠部１３
ｂと同様な機能を有するマーク、例えば、線等を形成し
てもよい。

【００２３】次に、かかるコネクタを使用した建築部材
の結合方法を、図７〜図９に基づいて説明する。ここで
は、代表例として図１に示す第１実施形態のコネクタ１
０について説明し、他のコネクタ２０，３０，４０，５
０及び６０については、基本的にはコネクタ１０と同様
であるのでその説明は省略するものとする。

【００２４】先ず、図７に示すように、建築構造物の基
礎７０に埋設されているアンカーボルト７１を、コネク
タ１０の固定板部１３の挿通孔１３ａに挿通する。そし
て、基礎７０の上面に描かれた芯墨７２が切欠部１３ｂ
に合致するようにコネクタ１０を位置決めし、固定板部
１３から突出したアンカーボルト７１に、ワッシャ７３
及びナット７４を嵌合して、コネクタ１０を基礎７０に
強固に固定する。

【００２５】次に、図８に示すように、材軸が水平方向
に延びる横架材７５を、基礎７０に固定する。即ち、基
礎７０に埋設されたアンカーボルト７６を、横架材７５
に開設された挿通孔（図示せず）に挿通し、横架材７５
の上面から突出したアンカーボルト７６にナット７７を
嵌合することで、基礎７０に横架材７５を強固に固定す
る。なお、図８では、横架材７５は基礎７０に１本しか
固定されていないが、図の下側における基礎７０にも同
様にして横架材７５を固定する。

【００２６】その後、図９に示すように、材軸が鉛直方
向に延びる柱７８を、コネクタ１０に固定する。即ち、
柱７８の下端に形成されたスリット７８ａをコネクタ１
０の部材連結板部１１に嵌合する。そして、柱７８に形
成されたボルト挿通孔７８ｂから、部材連結板部１１の
挿通孔１１ａを挿通するように図示しないボルトを挿通
し、柱７８の端面から突出したボルトにワッシャ及びナ
ットを嵌合する。なお、図２に示したコネクタ２０を使
用する場合には、柱７８にスリット７８ａを形成する必
要はない。

【００２７】なお、以上説明した本発明の実施形態で
は、締結部材の一例としてボルトとナットとを使用した
が、この締結部材に限らず、例えば、図１０に示すよう
なドリフトピン（図１０（ａ）及び（ｂ））或いはラグ
スクリュー（図１０（ｃ））等を使用してもよい。但
し、図１０に示す締結部材は、本実施形態の締結部材を
必要とする全ての箇所で使用できるわけではなく、例え
ば、図８における横架材７５を結合する場合のように、
建築部材にいかなる方向の荷重が加わっても、建築部材
がコネクタから外れるおそれのない場合にのみ使用でき
る。

【００２８】ここで、図１０（ｂ）におけるドリフトピ
ンは、本発明の出願人が現在特許出願中のものである。
以上説明したコネクタによれば、単なるボルト締め等の
締結部材を用いるという単純な作業によるのみで、基礎
への建築部材の結合が完了できる。そして、建坪及び高
さも極少量の定尺品で自由に変えることができ、あたか
も色々な形状のブロック玩具を組み合わせる如く、少数
規格品を用いて需要者の要求に応じて各種各様の家屋を
次々に構成することができる。又、継手装置及びこれに
よって接続される建築部材を規格化できるので、継手装
置を工場で全て用意し、使用する建築部材のみを工場で
プレカットして用意すれば良い。更に、継手装置を用い
て行う建築部材の結合は極めて強固であり、従来公知の
単なる鉄板やボルト・ナットを用いる方法に比して圧倒
的に強度が大である。

【００２９】上記継手装置の特記すべき特徴は、次の通
りである。即ち、従来の立方体若しくは直方体形状の継
手本体に比べて、継手装置として重量並びに材料の低減
を図れ、コストダウンを図れると共に、重量が軽い結
果、取扱も簡単で、建築部材の結合作業が容易である。

【００３０】又、継手を製作するに当たって、溶接箇所
が少ない等工数が少なく、製作性に優れるものである。
特に、本発明に係る継手装置においては、和室と洋室と
で使用される柱を共通化しつつ、和室及び洋室の天井高
さを同一とすることができる。即ち、和室には畳が敷か
れるため、和室で使用される柱は、畳の厚さを考慮して
洋室で使用される柱よりも長いものが使用される。この
ため、従来の工法では、和室用の柱及び洋室用の柱を別
々に用意しなければならず、柱の管理が大変であった。
しかし、本発明に係る継手装置を使用すれば、受板部１
１は固定板部１３に対して所定高さだけ嵩上げされてい
るので、畳が敷いていない和室における天井高さを、前
記所定高さ分だけ洋室における天井高さよりも高くする
ことができる。従って、かかる所定高さを適当に設定す
ることにより、畳を敷した後の天井高さを洋室の天井高
さと同一とすることができる。このようにして、準備し
ておかなければならない柱の種類を減らすことができ、
柱の管理を容易にすることができる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、継手装置として重量並びに材料の低減を図
れ、コストダウンを図れると共に、基礎への建築部材の
結合の結合作業の簡略化を図れ、作業能率をより向上で
きる。又、製作性に優れ、建築部材間の寸法に誤差が生
じ難い。

【００３２】特に、本発明の継手装置を使用した建築方
法は、複雑な仕口、継手が不要であり、構造上の強度の
ばらつきもなく、建築部材の結合は極めて強固である。
又、建築作業が非常に行い易く、工期が著しく短縮で
き、極めて経済的であり、少数規格品を用いて需要者の
要求に応じて各種各様の建築物を次々に構造することが
できる。

【００３３】更に、本発明の継手装置を使用すること
で、和室及び洋室の天井高さを同一にしつつ、柱の長さ
を共通化することができ、柱の管理労力を低減すること
ができる。

【００３４】請求項２記載の発明によれば、建築構造物
の基礎に継手部材を固定する際に、基礎の中心と継手部
材の中心とを容易に合致することができ、継手部材に結
合される建築部材がねじれることを防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る建築部材用継手装置の第１実施
形態を示す斜視図

【図２】 同上の第２実施形態を示す斜視図

【図３】 同上の第３実施形態を示す斜視図

【図４】 同上の第４実施形態を示す斜視図

【図５】 同上の第５実施形態を示す斜視図

【図６】 同上の第６実施形態を示す斜視図

【図７】 同上の継手装置を使用した建築部材の結合方
法の第１工程図

【図８】 同上の継手装置を使用した建築部材の結合方
法の第２工程図

【図９】 同上の継手装置を使用した建築部材の結合方
法の第３工程図

【図１０】 各種締結手段を示し、(a) はドリフトピン
の一例を示す斜視図、(b) はドリフトピンの他の一例を
示す斜視図、(c) はラグスクリューの一例を示す正面図

【符号の説明】

１０，２０，３０，４０，５０，６０ コネクタ １１，２１ 部材連結板部 １１ａ，２１ａ 挿通孔 １３ 固定板部 １３ａ 挿通孔 １３ｂ 切欠部 １４，５１ 相互連結板部 ４１，６１ 補強用の相互連結板部 ７０ 基礎 ７８ 柱

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】板面が鉛直方向に延び、材軸が鉛直方向に
   延びる鉛直建築部材を連結するための第１の締結部材が
   挿通される挿通孔が開設された少なくとも１つの部材連
   結板部と、 板面が水平方向に延び、上面に前記部材連結板部の下端
   が固定され、前記鉛直建築部材の下端面を受ける受板部
   と、 板面が水平方向に延び、建築構造物の基礎に固定するた
   めの第２の締結部材が挿通される挿通孔が開設された固
   定板部と、 板面が鉛直方向に延び、上端が前記受板部の下面に固定
   されると共に下端が前記固定板部の上面に固定され、該
   受板部と固定板部とを所定間隔をもって相互連結する少
   なくとも１つの相互連結板部と、 を含んで構成されたことを特徴とする建築部材用継手装
   置。
2. 【請求項２】前記固定板部には、前記建築構造物の基礎
   に描かれた芯墨に中心を合致させるためのマークが形成
   された構成である請求項１記載の建築部材用継手装置。