JP2891324B2 - 電気接続箱の防水シール構造 - Google Patents

電気接続箱の防水シール構造

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    • H02G3/08—Distribution boxes; Connection or junction boxes
    • H02G3/088—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof casings or inlets
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の電気配線などに
使用される電気接続箱の防水シール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の電気接続箱の防水シール構造は、
たとえば、実開平１−５８９８３号公報に提案されてい
るように、図４ないし図６に示すような防水シール構造
が開示されている。これらの防水シール構造は、箱本体
ａに嵌合する防水カバーｂの突合わせ嵌合部ｃに、エラ
ストマーからなるパッキンｄや、ゴム製のパッキンｅ
（図６参照）が固着してあり、このパッキンｄまたはｅ
に箱本体ａの係合突部ｆを突き合わせて、弾圧力によっ
て防水シールを行うようにしている。
【０００３】しかしながら、防水効果を確保するために
は、係合突部ｆとパッキンｄまたはｅに対して強力な圧
迫力を加える必要があり、図７に示すように、係止鉤ｇ
と係合凹部ｈとから成る頑丈なロック用の金具を装着し
なければならず、重量の増加やコスト上昇を来すなどの
欠点がある。また、電気接続箱を装着する車両内の空間
が狭く、防水カバーｂの突合わせ嵌合部ｃを平面にでき
ず、段差を形成した場合などにおいては、段差の部分で
突合わせが不完全となったり、パッキンの接着が剥が
れ、浸水が生じて障害が発生する問題点を有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、防水作用が確実で突合わ
せ嵌合部の形状の自由度が高く、防水カバーと箱本体と
の嵌合力が少なくて済み、軽量、小型で信頼性の高い電
気接続箱の防水構造を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、箱本体と防水カバーのいずれか一方の突
合わせ嵌合部にエラストマーからなる狭窄部を有する嵌
合溝を着設し、他方の突合わせ嵌合部にストッパを備え
た係合突壁を形成し、該嵌合溝内に嵌入した係合突壁を
該狭窄部により狭圧すると共に、前記ストッパが前記嵌
合溝の周縁に当接して該係合突壁の進入が停止し、該係
合突壁の頂部と嵌合溝の天井部との間に空気保留部を形
成するようにしたことを特徴とする。嵌合溝の狭窄部
は、嵌合溝の対向する一方の内壁と他方の内壁の双方
に、隆起を嵌合溝全周にわたって互いに隔離しかつ並行
してそれぞれ設けることにより形成することが好ましい
（請求項２）。
【０００６】
【作用】本発明によれば、一方の突合わせ嵌合部に着設
したエラストマーからなる嵌合溝内に、他方の突合わせ
嵌合部に設けたストッパを備えた係合突壁を嵌入するこ
とにより、嵌合溝の狭窄部が係合突壁を狭圧すると共
に、前記ストッパが前記嵌合溝の周録に当接して該係合
突壁の進入が停止し、嵌合溝の空気保留部内に空気が圧
縮されて保留されるため、箱本体および防水カバー内へ
の浸水が確実に阻止される。本発明の防水シール構造
は、係合突壁でパッキンを押圧する構成ではないので、
強大な嵌合力を必要とするものではなく、低嵌合力で防
水カバーと箱本体との結合が可能となり、ロック用の金
具が簡素化され、金属製によらず合成樹脂材の一体成形
によるロック部材で充分な結合力が得られる。また、係
合突壁にストッパを設けて、嵌合溝の深部に係合突壁が
衝合しないようにしてあるため、突合わせ嵌合部に急角
度の段差を設けた場合や、防水カバーの嵌合が不十分で
あっても、充分な水密構造を保持することが可能であ
る。
【０００７】さらに、嵌合溝の対向する双方の内壁に、
狭窄部を形成する隆起を位置をずらして互いに隔離して
設けることにより、係合突壁の進入が容易となり箱本体
と防水カバーとの嵌合を円滑に行うことができると共
に、狭窄部の間隙を狭く設定しても成形用金型の強度が
保持できるので設計上の自由度が向上する。
【０００８】
【実施例】図１は、本発明の実施例に係わる電気接続箱
Ａの防水カバー１と箱本体２とを分離して示す斜視図で
ある。箱本体２内には、複数のコネクタ３を配設した配
線板４が収納されており、箱本体２の上に防水カバー１
を被せて、防水カバー１の突合わせ嵌合部５と箱本体２
の突合わせ嵌合部６とを嵌合し、防水カバー１のロック
鉤１ａと箱本体２に突設したロック爪２ａとを係合させ
てロックすることにより、防水カバー１と箱本体２とを
密閉して外部からの水の浸入を防止する防水構造を形成
している。
【０００９】防水カバー１の突合わせ嵌合部５は、防水
カバー１の開口部全周にわたって二重壁構造に形成さ
れ、図２に示すように、二重壁の内側全周にエラストマ
からなる嵌合溝７が設けられている。防水カバー１は、
ポリプロピレン系樹脂、ポリプロピレンとタルクの混合
物、ポリプロピレンとガラスとタルクとの混合物などの
合成樹脂材の成形加工により形成されており、エラスト
マからなる嵌合溝７も一体成形によって形成されてい
る。エラストマとしては、オレフィン系エラストマや、
スチレン系エラストマなどが用いられる。
【００１０】嵌合溝７の開口部の近傍において、対向す
る一方の内壁８および他方の内壁９に、それぞれ嵌合溝
７内に突出した山形の隆起８ａ、９ａが、互いに隔離し
た位置で並行して嵌合溝７の全周にわたって設けられて
いる。隆起８ａ、９ａの突出によって、内壁８と９との
間隙が狭められ、嵌合溝７の開口部に狭窄部７ａが形成
され、嵌合溝７の深部には内壁８、９に囲まれた空気保
留部７ｂが形成されている。
【００１１】箱本体２の突合わせ嵌合部６は、箱本体２
の開口部全周にわたって係合突壁１０が設けられてお
り、係合突壁１０の外側にはストッパ１１が突設されて
いる。係合突壁１０の厚みｓは、嵌合溝７の狭窄部７ａ
の間隙ｔより厚く形成されており、嵌合溝７の狭窄部７
ａで嵌入された係合突壁１０を挟圧するようにしてい
る。
【００１２】図３は、嵌合溝７内に係合突壁１０を嵌入
した状態を示しており、係合突壁１０が、嵌合溝７の狭
窄部７ａに押し入れられ、隆起８ａおよび隆起９ａによ
る圧迫を受けながら嵌合溝７内に進入し、ストッパ１１
の端縁１１ａと、嵌合溝７の周縁１２とが当接した位置
において係合突壁１０の進入が停止するようにしてい
る。
【００１３】ストッパ１１が嵌合溝７の周縁１２と当接
する位置は、係合突壁１０の頂部１０ａが嵌合溝７の天
井部１３と衝合する前にストッパ１１の進入が阻止され
るように設定されており、空気保留部７ｂ内に空間が保
持され、ストッパ１１の進入によって圧縮された空気が
保留されるようにしてある。
【００１４】隆起８ａおよび隆起９ａは、その位置をず
らして互いに隔離して設けられているため、係合突壁１
０の進入が容易となり箱本体２と防水カバー１との嵌合
を低嵌合力で行うことができる。また、狭窄部の間隙を
狭く設定しても成形用金型の強度を保持できる利点があ
る。
【００１５】
【発明の効果】本発明の防水シール構造は、係合突壁で
パッキンを押圧する構成を採用していないので、強大な
嵌合力を必要とするものではなく、防水カバーと箱本体
との結合が低嵌合力で可能となり、ロック用の金具が簡
素化され、金属製によらず合成樹脂材の一体成形による
ロック部材で充分な保持力が得られ、軽量化、小型化、
コスト低減等が達成される。また、エラストマーからな
る嵌合溝を突合わせ嵌合部に一体的に着設してあるた
め、パッキンを装着する作業が不要となり作業性が向上
すると共に、ストッパが嵌合溝の周縁に当接して、嵌合
溝の深部に係合突壁が衝合しないようにしてあるため、
突合わせ嵌合部が平面的に構成されていない場合や、防
水カバーの嵌合が不十分であっても、充分な防水作用が
保持され、信頼性が著しく向上する。さらに、嵌合溝の
対向する双方の内壁に、狭窄部を形成する隆起の位置を
互いに隔離して設けることにより、係合突壁の進入が容
易となり箱本体と防水カバーとの結合を円滑に行うこと
ができると共に、狭窄部の間隙を狭く設定しても成形用
金型の強度が保持でき、設計上の自由度が増大するなど
の多大な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係わる電気接続箱の防水カバ
ーと箱本体を分離して示す斜視図である。
【図２】図１の防水カバーおよび箱本体の突合わせ嵌合
部を示す断面図である。
【図３】図２の突合わせ嵌合部相互の嵌合状態を示す断
面図である。
【図４】従来の電気接続箱の防水構造を示す斜視図であ
る。
【図５】図４の突合わせ嵌合部の断面図である。
【図６】従来の他の電気接続箱の突合わせ嵌合部の断面
図である。
【図７】図６の突合わせ嵌合部相互を固定するロック用
の金具を示す説明図である。
【符号の説明】
Ａ 電気接続箱 １ 防水カバー ２ 箱本体 ５ 突合わせ嵌合部 ６ 突合わせ嵌合部 ７ 嵌合溝 ７ａ 狭窄部 ７ｂ 空気保留部 ８ 内壁 ８ａ 隆起 ９ 内壁 ９ａ 隆起 １０ 係合突壁 １０ａ 頂部 １１ ストッパ １３ 天井部
フロントページの続き (72)発明者 清水 一宏 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株 式会社内 (72)発明者 熊谷 文男 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株 式会社内 審査官 川端 修 (56)参考文献 実開 平５−62125（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−26862（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−82078（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H05K 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 箱本体と防水カバーのいずれか一方の突
    合わせ嵌合部にエラストマーからなる狭窄部を有する嵌
    合溝を着設し、他方の突合わせ嵌合部にストッパを備え
    た係合突壁を形成し、該嵌合溝内に嵌入した係合突壁を
    該狭窄部により狭圧すると共に、前記ストッパが前記嵌
    合溝の周緑に当接して該係合突壁の進入が停止し、該係
    合突壁の頂部と嵌合溝の天井部との間に空気保留部を形
    成するようにしたことを特徴とする電気接続箱の防水シ
    ール構造。
  2. 【請求項２】 嵌合溝の狭窄部が、嵌合溝の対向する一
    方の内壁と他方の内壁の双方に、隆起を嵌合溝全周にわ
    たって互いに隔離しかつ並行してそれぞれ設けることに
    より形成されている請求項１に記載の電気接続箱の防水
    シール構造。
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