JP2001110507A - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2001110507A
JP2001110507A JP28971999A JP28971999A JP2001110507A JP 2001110507 A JP2001110507 A JP 2001110507A JP 28971999 A JP28971999 A JP 28971999A JP 28971999 A JP28971999 A JP 28971999A JP 2001110507 A JP2001110507 A JP 2001110507A
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groove
cover
connector housing
electric wire
connector
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JP28971999A
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Hikari Nabeshima
光 鍋島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部材の装着作業性等を損なうことな
く、防水性を向上させることが可能な防水コネクタを提
供する。 【解決手段】 防水コネクタ10は、複数のキャビティ
12が形成されたハウジング11の後部に設けた後端筒
部13内に、シール部材20を配してカバー30で押え
るようにして組付ける。シール部材20を後端筒部13
に収容する際、シール部材20にはカバー30側に開口
する溝が形成されて、圧縮変形し易く、容易に装着する
ことができる。また、シール部材20の電線挿通孔21
に端子金具Tを挿通させる際にも、周溝24の存在によ
って変形性が高まっているから、挿通作業は容易であ
る。そして、その後に、ハウジング11にカバー30を
組み付けると、カバー30の突壁33が、周溝24を押
し広げながら圧入され、シール部材を強く圧縮してシー
ル性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水コネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】防水コネクタとして、例えば特開平5−
266941号公報に記載されたものが知られている。
この防水コネクタ1のコネクタハウジング2には内部に
端子金具Tを収容するための複数のキャビティ5が形成
され、図9に示すように、そのキャビティ5がコネクタ
ハウジング2の後端において開口している。コネクタハ
ウジング2の後部には、キャビティ5の後端開口群を包
囲する短い後端筒部6が形成され、その後端筒部6には
全てのキャビティ5の後端開口を一括して覆う大きさの
厚板状をなすゴム製のシール部材3が収容されている。
このシール部材3には各キャビティと対応する位置に電
線挿通孔7が設けられており、後端筒部6に取り付けら
れるカバー4によって抜け止めされる。端子金具Tは、
シール部材3を後端筒部6に嵌め込んでカバー4にて抜
け止めした状態で、シール部材3の電線挿通孔7を貫通
させることでコネクタハウジング2のキャビティ5内に
挿入される。端子金具Tがキャビティ5内の正規位置に
収容されると、これにかしめ付けられた電線Wがシール
部材3の電線挿通孔7内を貫通する状態となり、その電
線挿通孔7の内周面と電線Wの外周面との間、及びシー
ル部材3の外周面とコネクタハウジング2の後端筒部6
の内周面との間が水密にシールされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のシ
ール部材3を使用した防水コネクタ1では、シール部材
3から外に向けて導出される電線Wに図9中の矢印Aに
て示す横向きの曲げ力が作用したときには、その電線W
が電線挿通孔7の内周面の片側に強く押し付けられ、反
対側において浮き気味になるという現象が生ずる。この
ため、上述した従来の構造の防水コネクタでは、電線W
とシール部材3の電線挿通孔7の内周面との間に隙間が
生じたり、或いは、曲げ力が強い場合には、シール部材
3の外周面と後端筒部6の内周面との間にも隙間ができ
たりすることがあった。かかる事態を防止するには、シ
ール部材3の電線挿通孔7を小さめに形成しておいた
り、シール部材3自体をコネクタハウジング2の後端筒
部6よりも大きめに形成しておくことが考えられるが、
しかし、これではシール部材3を後端筒部6に装着する
作業や、電線挿通孔7に端子金具Tを貫通させる作業が
困難になり、作業性が大幅に低下することになる。本発
明は、上記事情に鑑みてなされたもので、シール部材の
装着作業性等を損なうことなく、防水性を向上させるこ
とが可能な防水コネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、電線の端末に接続された端
子金具が収容される複数のキャビティを設けたコネクタ
ハウジングと、前記コネクタハウジングの後部に設けら
れた後端筒部内に収容されて前記複数のキャビティの後
端開口を一括して覆いかつこれらのキャビティと対応す
る位置に電線挿通孔が形成されたシール部材と、前記シ
ール部材を後方から押えるように組付けられかつ前記端
子金具の挿入口が形成されたカバーとを備え、前記シー
ル部材は、外周面に前記後端筒部の内壁へ密着させる筒
壁シール面と、前記電線挿通孔の内周面に前記電線の外
周へ密着させる電線シール面とを設けた防水コネクタに
おいて、前記シール部材には、カバー側に開口する溝が
形成され、前記カバーには、前記溝と対向する面に前記
溝の開口幅よりも厚肉で前記溝内に圧入される突壁が設
けられているところに特徴を有する。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
防水コネクタにおいて、前記カバーと前記コネクタハウ
ジングとには、前記突壁が前記シール部材の前記溝内へ
圧入されない仮係止位置に前記カバーを前記コネクタハ
ウジングに保持する仮係止機構と、前記突壁が前記溝内
に圧入された本係止位置に前記カバーを前記コネクタハ
ウジングに保持する本係止機構が設けられているところ
に特徴を有する。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2のいずれかに記載の防水コネクタにおいて、前記
溝は、前記シール部材のうち前記各電線挿通孔の周囲に
位置して形成されているところに特徴を有する。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の防水コネクタにおいて、前記溝
は、前記シール部材のうち前記筒壁シール面に沿って形
成されているところに特徴を有する。
【0008】請求項5に係る発明は、端子金具が収容さ
れるキャビティを設けた一対のコネクタハウジングを備
えるとともに、一方のコネクタハウジングには他方のコ
ネクタハウジングが嵌合可能なフード部を備え、前記一
方のコネクタハウジング又はフード部には、環状をなし
て前記コネクタハウジングの外周面とフード部の内周面
との間に位置して密接するシール部材を設けた防水コネ
クタにおいて、前記シール部材には相手方のコネクタハ
ウジングに向けて開口する溝が形成され、その相手方の
コネクタハウジングには、両コネクタハウジングの嵌合
に伴い前記溝に圧入されかつこの溝の開口幅よりも厚肉
をなす突壁を備えるところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
発明の防水コネクタを組み立てるに際しては、まず、コ
ネクタハウジングの後端筒部にシール部材を収容する。
この際、シール部材にはカバー側に開口する溝が形成さ
れているから、内側への圧縮変形は容易であり、後端筒
部内に容易に装着することができる。また、シール部材
の電線挿通孔に端子金具を挿通させる際にも、溝の存在
によって変形性が高まっているから、挿通作業は容易で
ある。そして、その後に、コネクタハウジングにカバー
を組み付けると、カバーの突壁が自ずと溝内に進入す
る。この突壁の厚さ寸法は溝の開口幅よりも大であるか
ら、溝を押し広げながら圧入され、シール部材をその面
方向に強く圧縮することになって電線挿通孔の内周面
(電線シール面)が電線に強く圧接し、また、シール部
材の外周面(筒壁シール面)が後端筒部の内周面に強く
圧接することになり、防水性が高まる。
【0010】<請求項2の発明>請求項2の発明によれ
ば、カバーは仮係止位置と本係止位置とに係合され、仮
係止位置では、突壁の溝への圧入が規制されつつシール
部材をコネクタハウジングに保持する。そして本係止位
置では、突壁を溝へ圧入させてシール部材を圧縮するこ
とでシールを行う。これにより、仮係止位置のカバー
が、コネクタハウジングからシール部材が脱落すること
を防止するので、コネクタハウジングにシール部材を組
付けてから電線を組付けるまでの間の運搬及びコネクタ
ハウジングへの電線の組付けが容易にできる。従って、
防水コネクタは、組付け作業性を向上させることが可能
となる。
【0011】<請求項3の発明>請求項3の発明によれ
ば、電線挿通孔の周囲の溝に挿入口の周囲の突壁が圧入
されると、シール部材のうちこの突壁の内側に位置する
部分が個別に圧縮されるから、各電線挿通孔の内周の電
線シール面を電線の外周に確実に密着させることができ
ると共に、電線が引っ張られてシール部材が変形されて
も、その変形が他の箇所へ及ぶことをこの突壁によって
規制できる。従って、防水コネクタの防水性を一層向上
させることができる。
【0012】<請求項4の発明>請求項4の発明によれ
ば、外周面のシール面に沿った溝に対応する突壁が圧入
されると、シール部材のうちこの溝よりも外側に位置す
る部分が外側へ押し広げられ、シールド部材外周面の筒
壁シール面を後端筒部の内壁に対してより確実に密着さ
せることができる。これにより、電線が引っ張られてシ
ール部材に変形が生じても、外周の筒壁シール面に影響
することをこの突壁が規制してシール部材と筒部の内壁
とのシールを保持できる。従って、防水コネクタの防水
性をより一層向上させることができる。
【0013】<請求項5の発明>請求項5の発明によれ
ば、コネクタハウジングが相手側コネクタハウジングの
フード部に嵌合されると、突壁が溝内に周囲を押し広げ
ながら圧入される。この結果、シール部材はシール面を
コネクタハウジングの外壁とフード部の内壁とに十分密
着させることができる。従って、防水コネクタの防水性
を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1〜図3は第1実施形態を示す。本
実施形態に係る防水コネクタ10は、コネクタハウジン
グ(以下、単に「ハウジング」という)11に、シール
部材20とカバー30とを組付ける構成である。ハウジ
ング11は、合成樹脂製で略角柱形状をなすと共に、前
部に外周を覆うフード部11Aが設けられている。ハウ
ジング11の内部には前後に貫通する複数のキャビティ
12が上下に亘り例えば3段設けられている。各キャビ
ティ12の内部にはランス12Aが設けられ、電線Wの
端末部に接続された雌型の端子金具Tがランス12Aに
係止されてキャビティ12内に抜止状態で収容される。
また、ハウジング11の後部には全てのキャビティ12
の後端開口部を外周から取り囲むように後端筒部13が
設けられており、この後端筒部13内にシール部材20
が配置される。
【0015】シール部材20は、ゴム製でキャビティ1
2の後端開口部を全面に亘り被覆する一括型のものであ
って、横長の略長方形をなす厚板状に形成されている。
シール部材20の外周面には、後端筒部13の内壁に密
着可能な図示3条のシールリップが形成された筒壁シー
ル面22が設けられている。また、シール部材20に
は、複数の電線挿通孔21が上述した各キャビティ12
と対応する位置毎に形成されると共に、各電線挿通孔2
1の内周面には、電線Wの外周に密着可能な図示3条の
リップが形成された電線シール面23が設けられてい
る。そして、このシール部材20は、後面に配設された
カバー30によって押えられる。
【0016】カバー30は、合成樹脂製でシール部材2
0よりも一回り大きい横長の略長方形をなす後壁30B
と、後壁30Bの外周縁から前方に突設した側壁30S
とからなる。カバー30の後壁30Bには、端子金具T
の挿入口31が、上述したキャビティ12及び電線挿通
孔21と対応する位置に貫通形成されている。また、カ
バー30の側壁30Sには、係止片32が、ハウジング
11の外周面に設けられた係止突部14に対応させて撓
み可能に設けられており、カバー30は、係止片32と
係止突部14とを係合させることで、ハウジング11に
組付けられる。
【0017】ここで、係止突部14は、ハウジング11
の後端側に位置する仮係止突部14Aと、この仮係止突
部14Aよりも前方に位置する本係止突部14Bとから
なる。これらの係止突部14A,14Bは、カバー30
の係止孔32と係合されることで、シール部材20を後
端筒部13に保持可能とするもので、仮係止突部14A
と係止片32とが係合した状態において、カバー30は
「仮係止位置」に保持され(図1参照)、本係止突部1
4Bと係止片32とが係合した状態において、カバー3
0は「本係止位置」に保持される(図2参照)。
【0018】さて、上述したシール部材20の後面、す
なわちカバー30の後壁30B側の面における各電線挿
通孔21の周囲には、図3に示すように、周溝24(本
発明の「溝」に相当する)が形成されている。尚、この
周溝24の深さは、例えばシール部材20の厚さの半分
強としてある(図1参照)。一方、カバー30の後壁3
0Bの前面には、周溝24内に圧入可能な突壁33が各
挿入口31の周囲からシール部材20へ向けて突設され
ている(図3参照)。この突壁33の肉厚は周溝24の
開口幅よりも大きく設定されているので、突壁33が周
溝24に圧入されると、周溝24の開口を押し広げるよ
うになる。また、突壁33の長さ寸法は、カバー30が
「仮係止位置」にあるとき、突壁33の先端は周溝24
の外側にあり、「本係止位置」に移行すると、突壁33
が周溝24内に圧入するように設定されている。
【0019】このように構成された、本実施形態に係る
防水コネクタ10の組付け工程について説明する。ま
ず、ハウジング11の後端筒部13にシール部材20を
収容する。この際、シール部材20にはカバー30側に
開口する周溝24が形成されているから、内側への圧縮
変形は容易であり、シール部材20を後端筒部13内に
容易に装着することができる。その後、ハウジング11
にカバー30を組付けると、最初に係止片32が係止突
部14の仮係止突部14Aと係合して仮係止位置とな
る。このとき、カバー30は、シール部材20がハウジ
ング11から脱落することを防止するが、カバー30の
突壁33は周溝24に突入されていないので、変形性が
高まった状態となっている。防水コネクタ10は、この
ようにカバー30を仮係止位置に組付けた状態におい
て、例えば、部品工場からハーネス工場に運搬される。
このとき、防水コネクタ10は、ハウジング11とシー
ル部材20とカバー30とが一体となって各構成部品の
紛失等が防止される。
【0020】そして、ハーネス工場に運搬された後、防
水コネクタ10に端子金具Tが挿入される。すなわち、
電線Wの端末部に固着された端子金具Tを、カバー30
の挿入口31からシール部材20の電線挿通孔21に挿
入すると、端子金具Tは電線挿通孔21を弾性的に広げ
つつその中を通過してキャビティ12内に進入する。こ
のとき、シール部材20は周溝24によって変形性が高
まっているから、電線挿通孔21への端子金具T及び電
線Wの挿通作業は容易である。そして、端子金具Tが、
正規位置まで挿入されると、ランスにより抜け止め状態
に係止され、また電線挿通孔21の電線シール面23が
復元変形して後方に延出する電線Wの外周に密着する。
このようにして、各キャビティ12内に端子金具Tが収
容される(図2参照)。
【0021】この状態から、カバー30を本係止位置に
係合すると、カバー30に形成された突壁33が自ずと
周溝24内に進入する。この突壁33の厚さ寸法は周溝
214の開口幅よりも大であるから、周溝24を押し広
げながら圧入される。すると、カバー30の突壁33
が、シール部材20をその面方向に強く圧縮することに
なって、シール部材20は、電線シール面23と筒壁シ
ール面23とのそれぞれを電線Wの外周と後端筒部の内
周面とに強く圧接させる。特に、本実施形態では、カバ
ー30における各挿入口31の周囲に形成された突壁3
3が、シール部材20のうち突壁33の内側に位置する
箇所を個別に圧縮することで、電線挿通孔21の電線シ
ール面23を一層電線Wの外周に密着させてシールを確
実なものとする(図3参照)。
【0022】このように、本実施形態に係る防水コネク
タ10によれば、突壁33が周溝24を押し広げるよう
にして圧入されることで、シール部材20を圧縮してシ
ール性を高めることができる。特に、突壁33が、シー
ル部材20のうち突壁33の内側に位置する箇所を個別
に圧縮して、各電線挿通孔21に挿通された電線Wを締
付けているので、防水コネクタ10は、各電線Wの外周
に対して電線シール面23を十分に密着させることがで
きる。それに加えて、電線Wが引っ張られてシール部材
20が変形されても、突壁33によってその変形が他の
箇所へ及ぶことを規制できる。従って、防水コネクタ1
0は、防水性を一層向上させることが可能となる。
【0023】さらに、防水コネクタ10は、仮係止位置
のカバー30が、シール部材20への端子金具T及び電
線Wの挿通を容易な状態としつつ、ハウジング11から
シール部材20の脱落を防止するので、ハウジング11
にシール部材20を組付けてから電線Wを組付けるまで
の間における運搬及びハウジング11への電線の組付け
が容易にできる。従って、防水コネクタは、組付け作業
性を向上させることが可能となる。
【0024】<第2実施形態>図4〜図6は本発明の第
2実施形態を示す。この第2実施形態は、周溝24に代
えて、シール部材20の後端面に筒壁シール面22に沿
って外周溝25を形成し(図4及び図5参照)、カバー
30に外周溝25に圧入させる突壁33を設けた点(図
5参照)が上記第1実施形態と異なる。その他の構成に
ついては上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成
については、同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0025】本実施形態の防水コネクタ10は、カバー
30を本係止位置に組付けると、突壁33が外周溝25
を押し広げて圧入されてシール部材20が圧縮されるこ
とで筒壁シール面22を後端筒部13の内壁により一層
密着させることができる(図6参照)。
【0026】このように、本実施形態の防水コネクタ1
0によれば、シール部材20の筒壁シール面22を後端
筒部13の内壁に対してより確実に密着させることがで
きると共に、電線Wが引っ張られてシール部材20に変
形が生じても、筒壁シール面22に影響することをこの
突壁33が規制してシール部材20と後端筒部13の内
壁とのシールを保持できる。従って、防水コネクタ10
は、防水性をより一層向上させることができる。
【0027】<第3実施形態>図7及び図8は本発明の
第3実施形態を示す。本実施形態の防水コネクタ50
は、合成樹脂製で、端子金具Tが収容されるキャビティ
53を設けると共に互いに嵌合する一対のコネクタハウ
ジング(以下、単に「ハウジング」という)51,52
を備えるとともに、両ハウジング51,52の嵌合面の
間には、ゴム製で環状をなすシール部材60を配設する
ものである。雄ハウジング51は、前面に、雌ハウジン
グ52を内嵌するフード部51Aが設けられている。そ
して、フード部51A内には、その内周面に沿うように
してシール部材60が設置されている。シール部材60
は、内周面と外周面とにそれぞれシールリップを設けた
シール面が形成されており、これらのシール面を、雌ハ
ウジング52の外周面とフード部51Aの内周面壁とに
密着可能としている。
【0028】さて、本実施形態のシール部材60は、軸
方向の端面のうち雌ハウジング52と対向する側に、全
周に亘り側溝65が形成されている。その一方、雌ハウ
ジング52の側面から前方に向かい側溝65の開口幅よ
りも厚肉をなす筒状の突壁33が形成され、側溝65へ
圧入可能となっている。
【0029】そして、雄ハウジング51と雄ハウジング
52とを嵌合させると、突壁55は側溝65を押し広げ
ながら圧入されるのでシール部材60を圧縮してシール
面を十分密着させる。
【0030】このように本実施形態の防水コネクタ50
によれば、雄ハウジング51と雌ハウジング52とがシ
ール部材60を介して嵌合されると、突壁55が側溝6
5を押し広げながら圧入されてシール部材60をシール
面方向に強く圧縮するから、シール部材60はシール面
を雌ハウジング52の外周面とフード部51Aの内周面
とに十分密着させることができる。従って、防水コネク
タ50は、防水性を向上させることが可能となる。
【0031】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)上記実施形態において、第1実施形態のシール部
材20に周溝24を形成し第2実施形態のシール部材2
0に外周溝25を形成し、それぞれのカバー30に対応
する突壁33を設けたものであったが、シール部材20
に周溝24と外周溝25との双方を形成し、カバー30
に両溝24,25に対応させて突壁33を設けるもので
あっても良い。 (2)上記実施形態では、シール部材20、60はシー
ルリップを設けたシール面を備えるものであったが、平
坦面をなすシール面を備えるものであっても良い (3)上記第1実施形態及び第2実施形態では、カバー
30はコネクタハウジングに対して仮係止位置に係合さ
れてから本係止位置に係合されるものであったが、本係
止位置にのみ係合されるものであっても良い。 (4)上記第3実施形態では、雄ハウジング51にシー
ル部材20を配するものであったが、雌ハウジング52
にシール部材60を配し雄ハウジング51に突壁を備え
るものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る防水コネクタのカ
バーが仮係止位置に係合された状態の断面図
【図2】カバーが本係止位置に係合された状態の断面図
【図3】シール部材及びカバーの斜視図
【図4】第2実施形態に係る防水コネクタのシール部材
の斜視図
【図5】カバーが仮係止位置に係合された状態の断面図
【図6】カバーが本係止位置に係合された状態の断面図
【図7】第3実施形態に係る防水コネクタの嵌合前の断
面図
【図8】防水コネクタの嵌合後の断面図
【図9】従来例の斜視図
【符号の説明】
10…防水コネクタ 11…コネクタハウジング 12…キャビティ 13…筒部 16…嵌合凹部 20…シール部材 21…電線挿通孔 22…外周シール面(シール面) 23…内周シール面(シール面) 24…周溝(溝) 25…外周(溝) 26…側溝(溝) 30…カバー 31…挿入口 33…突壁 50…防水コネクタ 51…雄コネクタハウジング(コネクタハウジング) 51A…フード部 52…雌コネクタハウジング(コネクタハウジング) 53…キャビティ 55…突壁 60…シール部材 65…側溝(溝) T…端子金具 W…電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の端末に接続された端子金具が収容
    される複数のキャビティを設けたコネクタハウジング
    と、 前記コネクタハウジングの後部に設けられた後端筒部内
    に収容されて前記複数のキャビティの後端開口を一括し
    て覆いかつこれらのキャビティと対応する位置に電線挿
    通孔が形成されたシール部材と、 前記シール部材を後方から押えるように組付けられかつ
    前記端子金具の挿入口が形成されたカバーとを備え、 前記シール部材は、外周面に前記後端筒部の内壁へ密着
    させる筒壁シール面と、前記電線挿通孔の内周面に前記
    電線の外周へ密着させる電線シール面とを設けた防水コ
    ネクタにおいて、 前記シール部材には、カバー側に開口する溝が形成さ
    れ、 前記カバーには、前記溝と対向する面に前記溝の開口幅
    よりも厚肉で前記溝内に圧入される突壁が設けられてい
    ることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記カバーと前記コネクタハウジングと
    には、前記突壁が前記シール部材の前記溝内へ圧入され
    ない仮係止位置に前記カバーを前記コネクタハウジング
    に保持する仮係止機構と、前記突壁が前記溝内に圧入さ
    れた本係止位置に前記カバーを前記コネクタハウジング
    に保持する本係止機構が設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記溝は、前記シール部材のうち前記各
    電線挿通孔の周囲に位置して形成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の防水
    コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記溝は、前記シール部材のうち前記筒
    壁シール面に沿って形成されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の防水コネクタ。
  5. 【請求項5】 端子金具が収容されるキャビティを設け
    た一対のコネクタハウジングを備えるとともに、一方の
    コネクタハウジングには他方のコネクタハウジングが嵌
    合可能なフード部を備え、前記一方のコネクタハウジン
    グ又はフード部には、環状をなして前記コネクタハウジ
    ングの外周面とフード部の内周面との間に位置して密接
    するシール部材を設けた防水コネクタにおいて、 前記シール部材には相手方のコネクタハウジングに向け
    て開口する溝が形成され、その相手方のコネクタハウジ
    ングには、両コネクタハウジングの嵌合に伴い前記溝に
    圧入されかつこの溝の開口幅よりも厚肉をなす突壁を備
    えることを特徴とする防水コネクタ。
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