JP2010108765A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】マットシールに傷を付けることなく、マットシールの貫通孔を通してコネクタハウジング内部に端子を挿入できるようにする。
【解決手段】コネクタハウジング1の後部のシールセット部4にマットシール20を押圧させるシール押圧壁5を設ける。マットシールに圧縮力を付与するリヤホルダ30の前面にマットシールを一体化させて設け、コネクタハウジングとリヤホルダの間にリヤホルダを仮係止位置に保持する仮係止手段8と本係止位置に保持する本係止手段9を設ける。リヤホルダが仮係止位置にある時にマットシールとシール押圧壁との間に空間6が確保され、リヤホルダが本係止位置にある時にマットシールがシール押圧壁に押圧されるように、仮係止位置と本係止位置を設定する。マットシールの貫通孔22の内周に電線55の外周に強く密着するリップ24を設け、互いに隣接する貫通孔のリップを貫通孔の貫通方向に位置を交互にずらして配置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタハウジングの後端に装着したマットシールとリヤホルダにより、端子から後方に延びる電線とコネクタハウジングの隙間を止水するようにした防水コネクタに関するものである。
従来、防水コネクタとして、図9および図10に示すように、複数の端子150と、これら端子150を収容するコネクタハウジング101と、コネクタハウジング101の後面に装着されるマットシール120と、マットシール120の後面に配置されるリヤホルダ130と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
コネクタハウジング101は、各電線155の先端に取り付けられた端子150を後端より挿入可能な複数の端子収容室102を有すると共に、これら各端子収容室102の後端103が開口するシール押圧壁104を、コネクタハウジング101の後端のシールセット部105に有している。
マットシール120は、ゴム等の弾性材料製の肉厚のマットシール本体121に、各端子150および電線を挿入可能な複数の貫通孔122を形成したもので、端子150をコネクタハウジング101の各端子収容室102に挿入する前に、コネクタハウジング101のシールセット部105に装着される。そして、その後から貫通孔122を通して端子収容室102に端子150が挿入されることで、各端子150の後方に延びる電線155の外周に密着して電線155とコネクタハウジング101との間を止水する機能を果たす。なお、マットシール120の各貫通孔122の内周には、電線155の外周に強く密着する断面山形のリップ124が設けられている。
リヤホルダ130は、このマットシール120の背後からコネクタハウジング101に装着されてロックされることで、シール押圧壁104にマットシール120を押圧させて、マットシール120に圧縮力を作用させると共に、マットシール120を脱落しないように止める役目を果たす。
このリヤホルダ130は、マットシール120の後面に当接する板状のホルダ本体131に、各端子150および電線155が挿通するための複数の挿通孔132が形成されたものである。
また、このリヤホルダ130とコネクタハウジング101の間には、リヤホルダ130を本係止位置より手前の仮係止位置に保持する仮係止手段と、リヤホルダ130を仮係止位置より更に押し込んた本係止位置に保持する本係止手段とが設けられている。ここでは、リヤホルダ130側の係止凸部133とコネクタハウジング101側の仮係止凹部108により仮係止手段が構成され、前記係止凸部133とコネクタハウジング101側の本係止凹部109により本係止手段が構成されている。
この防水コネクタを組み立てる場合、図10に示すように、まず、コネクタハウジング101のシールセット部105にマットシール120を装着する。次いで、リヤホルダ130をマットシール120の背後から、コネクタハウジング101に装着し仮係止位置に係止する。これによりマットシール120の脱落を防止することができる。
その後、電線155の先端に取り付けた端子150を、リヤホルダ130の挿通孔132およびマットシール120の貫通孔122を通してコネクタハウジング101の端子収容室102に挿入し、端子収容室102の内部に保持させる。そして、端子150を端子収容室102に完全に挿入した後で、リヤホルダ130を仮係止位置より前側の本係止位置まで押し込んで、本係止させる。
そうすると、マットシール120が背後のリヤホルダ130により押されてシール押圧壁104に押圧されることで圧縮され、その圧縮により、マットシール120の貫通孔122の内周部が、端子150の後方へ延びる電線155の外周に強く密着し、これにより、マットシール120によって、電線155とコネクタハウジング101の間が止水された防水コネクタが完成する。
特開2008−4471号公報
ところで、上記従来の防水コネクタの場合、端子150を、リヤホルダ130の挿通孔132およびマットシール120の貫通孔122を通してコネクタハウジング101の端子収容室102に挿入する際に、端子150の角などによりマットシール120に傷を付けてしまい、その結果、防水性能が落ちてしまうことがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、マットシールに傷を付けることなく、マットシールの貫通孔を通してコネクタハウジング内部に端子を挿入することのできる防水コネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、電線の先端に取り付けられた端子を後端より挿入可能な複数の端子収容室を有すると共に、これら各端子収容室の後端が開口するシール押圧壁をシールセット部に有したコネクタハウジングと、前記電線の先端に取り付けられた各端子を挿入する複数の貫通孔を有し、前記端子を各端子収容室に挿入する前に前記コネクタハウジングのシールセット部に装着され、その後から前記貫通孔を通して前記端子収容室に前記端子が挿入されることで、各端子の後方に延びる前記電線の外周に密着して、該電線と前記コネクタハウジングとの間を止水する弾性材料製のマットシールと、前記コネクタハウジングの後端に装着されることで、前記シール押圧壁に前記マットシールを押圧させて、該マットシールに圧縮力を作用させると共に、該マットシールを脱落防止するリヤホルダと、を具備した防水コネクタにおいて、前記リヤホルダの前面に前記マットシールを一体化させて設けると共に、前記リヤホルダとコネクタハウジングの間に、前記リヤホルダを本係止位置より手前の仮係止位置に保持する仮係止手段と、前記リヤホルダを前記仮係止位置より更に押し込んた本係止位置に保持する本係止手段とを設け、前記リヤホルダが仮係止位置にあるとき、該リヤホルダに一体化されたマットシールと前記シール押圧壁との間に、端子挿入時の前記マットシールの変形を許容する空間が確保され、且つ、前記リヤホルダが本係止位置にあるとき、前記マットシールが前記シール押圧壁に押圧されるように、前記仮係止位置および本係止位置が設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の防水コネクタであって、前記マットシールの各貫通孔の内周に、他の部分よりも内径が小さく形成されることにより前記電線の外周に強く密着する断面山形のリップが設けられており、互いに隣接する前記貫通孔の前記リップが、該貫通孔の貫通方向に位置を交互にずらして配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、マットシールに傷を付けることなく、マットシールの貫通孔を通して、コネクタハウジングの端子収容室に端子を挿入することができ、防水信頼性を高めることができる。その点について以下に述べる。
本発明の防水コネクタを組み立てる場合は、まず、リヤホルダを仮係止位置に保持した状態で、端子をマットシールの貫通孔に通してコネクタハウジングの端子収容室に挿入する。そうすることにより、マットシールとシール押圧壁との間に空間を保った状態で、端子の挿入を行うことができる。従って、その空間が確保されていることにより、端子の挿入に伴ってマットシールが自由に変形できるようになり、挿入する端子によってマットシールをシール押圧壁に向け引き伸ばしながら、端子をマットシールの貫通孔に挿通させることができる。その際、マットシールが厚み方向に伸びることによって、端子を貫通させようとする貫通孔の径が広がることになるため、マットシールに大きな負荷をかけずに、端子を貫通孔に通してコネクタハウジングの端子収容室に挿入することができ、マットシールの傷付きを防ぐことができる。
つまり、従来のようにシール押圧壁にマットシールが密着した状態で、端子をマットシールの貫通孔に挿通させようとした場合は、マットシールが変形しづらいので、貫通孔も広がりにくく、そのため端子の挿入によりマットシールに負荷がかかるおそれがあったが、本発明によれば、マットシールとシール押圧壁との間に空間を保った状態で端子を挿入できるので、マットシールの自由な変形を許容することができ、それにより、マットシールに大きな負荷をかけずに、マットシールの貫通孔を広げながら、端子を端子収容室まで挿入することができ、マットシールの傷つきを防止することができる。
また、全部の端子を、マットシールの貫通孔を通してコネクタハウジングの端子収容室に収容したら、リヤホルダを本係止位置まで押し込んで本係止する。そうすると、コネクタハウジングのシール押圧壁にマットシールが押圧されるので、マットシールに圧縮力が作用し、その圧縮力によりマットシールの貫通孔が締まり、それによりマットシールと電線の密着度が高まる。
また、本発明によれば、端子挿入時にマットシールを自由に変形できる状態にして端子を挿入することができるので、マットシールの貫通孔を最初から大きめに開けず、ある程度小さめに開けておくことができる。即ち、小さめに貫通孔を開けておいても、マットシールの自由な変形による貫通孔の広がりにより、端子を楽に貫通孔に通せるからである。従って、小さめの貫通孔を開けておくことによって、最終的に電線に対するマットシールの密着度を高めることができる。そのため、マットシールに対する圧縮を低く抑えておいても、電線との密着度を保つ上で十分な性能を発揮できることになり、リヤホルダの押し込み力を減らすことができる。また、マットシールの変形自由度を大きく保った状態で端子の挿入を行うことができるので、マットシールの傷つき防止のためにマットシールの材料の硬度を上げることもできる。
請求項2の発明によれば、互いに隣接する貫通孔のリップを、貫通孔の貫通方向に位置を交互にずらして配置しているので、端子の挿入に伴う貫通孔の広がりを促進させることができる。従って、端子の挿入をよりスムーズに行うことができるようになる。また、互いに隣接する貫通孔のリップの位置がずれているので、マットシールの圧縮時の材料の逃げ場ができやすくなり、圧縮変形しやすくなる。そのため、リヤホルダの本係止時の押し込み力を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の防水コネクタの組み立て前の外観を示す斜視図、図2は同防水コネクタの防水部材を構成するリヤホルダの斜視図、図3は同リヤホルダとマットシールを一体化して構成した防水部材の外観斜視図、図4は同防水部材の部分断面図、図5は同防水部材をコネクタハウジングに装着して仮係止した状態を示す部分断面図、図6は図5のように仮係止した状態において端子を挿入した場合のマットシールの伸びを説明するための部分断面図、図7は防水部材をコネクタハウジングに本係止した状態を示す断面図、図8は図7の要部の拡大図である。
本実施形態の防水コネクタは、図1に示すように、樹脂製のコネクタハウジング1と、その後部に装着される防水部材10と、電線55の先端に取り付けられてコネクタハウジング1の内部に挿入セットされる複数の端子50(図6)とからなる。
コネクタハウジング1は、後部周壁3の内側に凹部空間としてのシールセット部4(図5参照)を有している。また、電線55の先端に取り付けられた端子50(図6参照)を後端より挿入可能な複数の端子収容室2を有すると共に、これら各端子収容室2の後端2a(図5参照)が開口するシール押圧壁5を、シールセット部4の底壁として有している。
図1および図3に示すように、防水部材10は、シールセット部4に装着されるゴム製(または、軟質樹脂などの弾性材料製)のマットシール20と、その後面26側に一体化された硬質樹脂製のリヤホルダ30とからなり、マットシール20とリヤホルダ30を二色成形することにより形成されている。
マットシール20は、組み立て段階において前面25がシールセット部4のシール押圧壁5に押圧されるゴム等の弾性材料製の肉厚のマットシール本体21に、各端子50および電線55を挿入可能な複数の貫通孔22を形成したもので、端子50をコネクタハウジング1の各端子収容室2に挿入する前に、コネクタハウジング1のシールセット部4に装着される。そして、その後から貫通孔22を通して端子収容室2に端子50が挿入されることで、各端子50の後方に延びる電線55の外周に密着して電線55とコネクタハウジング1との間を止水する機能を果たす。
マットシール20の各貫通孔22の内周には、図4に示すように、他の部分よりも内径が小さく形成されることにより、電線55の外周に強く密着する断面山形の環状のリップ24が設けられており、互いに隣接する貫通孔22のリップ24が、貫通孔22の貫通方向に位置を交互にずらして配置されている。つまり、1つおきのAの位置の貫通孔22のリップ24はPaの位置に配置され、Aの隣りのBの位置の貫通孔22のリップ24はPbの位置に配置されている。但し、PaとPbの位置は、貫通孔22の貫通方向に半ピッチだけずれている。
リヤホルダ30は、コネクタハウジング1の後端に装着されることで、シール押圧壁5にマットシール20の前面25を押圧させて、マットシール20に圧縮力を作用させる役目を果たす。
このリヤホルダ30は、図2および図4に示すように、マットシール20の後面26に前面が一体化される板状のホルダ本体31に、各端子50および電線55が挿通するための複数の挿通孔32が形成されたものである。
また、このリヤホルダ30とコネクタハウジング1の間には、リヤホルダ30を本係止位置より手前の仮係止位置に保持する仮係止手段と、リヤホルダ30を仮係止位置より更に押し込んた本係止位置に保持する本係止手段とが設けられている。ここでは、リヤホルダ30側のロックアーム33と該ロックアーム33が係合するコネクタハウジング1側の仮係止凸部8とにより仮係止手段が構成され、前記ロックアーム33と該ロックアーム33が係合するコネクタハウジング1側の本係止凸部9とにより本係止手段が構成されている。
そして、図5および図6に示すように、リヤホルダ30が仮係止位置にあるとき、リヤホルダ30に一体化されたマットシール20とシール押圧壁5との間に、端子挿入時のマットシール20の変形を許容する空間6が確保され、且つ、図7および図8に示すように、リヤホルダ30が本係止位置にあるとき、マットシール20がシール押圧壁5に押圧されるように、仮係止位置および本係止位置が設定されている。
次に組み立て方法について説明する。
この防水コネクタを組み立てる場合は、まず、図5に示すように、マットシール20とリヤホルダ30が一体になった防水部材10を、コネクタハウジング1の後端に仮装着して、ロックアーム33を仮係止凸部8に係合させ、リヤホルダ30を仮係止位置に保持する。
そして、その状態で、電線55の先端に取り付けた端子50を、リヤホルダ30の挿通孔32およびマットシール20の貫通孔22に通して、コネクタハウジング1の端子収容室2に挿入する。そうすることにより、マットシール20の前面25とシール押圧壁5との間に空間6を保った状態で、端子50の挿入を行うことができる。
従って、その空間6が確保されていることにより、端子50の挿入に伴ってマットシール20が自由に変形できるようになり、挿入する端子50によってマットシール20をシール押圧壁5に向けて図6中矢印Hで示すように引き伸ばしながら、端子50をマットシール20の貫通孔22に挿通させることができる。その際、マットシール20が厚み方向(図6中矢印H方向)に伸びることによって、端子50を貫通させようとする貫通孔22の径が広がることになるため、マットシール20に大きな負荷をかけずに、端子50を貫通孔22に通してコネクタハウジング1の端子収容室2に挿入することができ、マットシール20の傷付きを防ぐことができる。
つまり、従来のようにシール押圧壁5にマットシール20が密着した状態で、端子50をマットシール20の貫通孔22に挿通させようとした場合は、マットシール20が変形しづらいので、貫通孔22も広がりにくく、そのため端子50の挿入によりマットシール20に負荷がかかるおそれがあったが、本実施形態の防水コネクタよれば、マットシール20とシール押圧壁5との間に空間6を保った状態で端子50の挿入を行うことができるので、マットシール20の自由な変形を許容することができ、それにより、マットシール20に大きな負荷をかけずに、マットシール20の貫通孔22を広げながら、端子50を端子収容室2まで挿入することができるのである。
そのようにして全部の端子50を、マットシール20の貫通孔22を通してコネクタハウジング1の端子収容室2に収容したら、図7および図8に示すように、防水部材10を更に押し込んで、ロックアーム33を本係止凸部9に係合させ、リヤホルダ30を本係止位置に本係止する。
そうすると、コネクタハウジング1のシール押圧壁5にマットシール20の前面25が押圧されるので、マットシール20に圧縮力が作用し、その圧縮力によりマットシール20の貫通孔22が締まり、それによりマットシール20と電線55の密着度が高まる。
また、本実施形態の防水コネクタによれば、端子挿入時にマットシール20を自由に変形できる状態にして端子50を挿入することができるので、マットシール20の貫通孔22を最初から大きめに開けず、ある程度小さめに開けておくことができる。即ち、小さめに貫通孔22を開けておいても、マットシール20の自由な変形による貫通孔22の広がりにより、端子50を楽に貫通孔22に通せるからである。
従って、小さめの貫通孔22を開けておくことによって、最終的に電線55に対するマットシール20の密着度を高めることができる。そのため、マットシール20に対する圧縮を低く抑えておいても、電線55との密着度を保つ上で十分な性能を発揮できることになり、リヤホルダ30の押し込み力を減らすことができる。また、マットシール20の変形自由度を大きく保った状態で端子50の挿入を行うことができるので、マットシール20の傷つき防止のためにマットシール20の材料の硬度を上げることもできる。
また、本実施形態の防水コネクタでは、互いに隣接する貫通孔22のリップ24を、貫通孔22の貫通方向に位置を交互にずらして配置しているので、端子50の挿入に伴う貫通孔22の広がりを促進させることができる。従って、端子50の挿入をよりスムーズに行うことができるようになる。また、互いに隣接する貫通孔22のリップ24の位置がずれていることにより、マットシール20の圧縮時の材料の逃げ場ができやすくなり、圧縮変形しやすくなる。そのため、リヤホルダ30の本係止時の押し込み力を低減することができる効果も得られる。
以上のように、本実施形態の防水コネクタによれば、マットシール20に傷を付けることなく、マットシール20の貫通孔22を通して、コネクタハウジング1の端子収容室2に端子50をスムーズに挿入することができ、防水信頼性を高めることができる。
本発明の実施形態の防水コネクタの組み立て前の外観を示す斜視図である。 同防水コネクタの防水部材を構成するリヤホルダの斜視図である。 同リヤホルダとマットシールを一体化して構成した防水部材の外観斜視図である。 同防水部材の部分断面図である。 同防水部材をコネクタハウジングに装着して仮係止した状態を示す部分断面図である。 図5のように仮係止した状態において端子を挿入した場合のマットシールの伸びを説明するための部分断面図である。 前記防水部材をコネクタハウジングに本係止した状態を示す断面図である。 図7の要部の拡大図である。 従来の防水コネクタの組み立て前の状態を示す斜視図である。 同防水コネクタの組み立て途中の状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 コネクタハウジング
2 端子収容室
4 シールセット部
5 シール押圧壁
6 空間
8 仮係止凸部(仮係止手段)
9 本係止凸部(本係止手段)
20 マットシール
22 貫通孔
24 内周リップ
30 リヤホルダ
33 ロックアーム(仮係止手段、本係止手段)
50 端子
55 電線

Claims (2)

  1. 電線の先端に取り付けられた端子を後端より挿入可能な複数の端子収容室を有すると共に、これら各端子収容室の後端が開口するシール押圧壁をシールセット部に有したコネクタハウジングと、前記電線の先端に取り付けられた各端子を挿入する複数の貫通孔を有し、前記端子を各端子収容室に挿入する前に前記コネクタハウジングのシールセット部に装着され、その後から前記貫通孔を通して前記端子収容室に前記端子が挿入されることで、各端子の後方に延びる前記電線の外周に密着して、該電線と前記コネクタハウジングとの間を止水する弾性材料製のマットシールと、前記コネクタハウジングの後端に装着されることで、前記シール押圧壁に前記マットシールを押圧させて、該マットシールに圧縮力を作用させると共に、該マットシールを脱落防止するリヤホルダと、を具備した防水コネクタにおいて、
    前記リヤホルダの前面に前記マットシールを一体化させて設けると共に、前記リヤホルダとコネクタハウジングの間に、前記リヤホルダを本係止位置より手前の仮係止位置に保持する仮係止手段と、前記リヤホルダを前記仮係止位置より更に押し込んた本係止位置に保持する本係止手段とを設け、前記リヤホルダが仮係止位置にあるとき、該リヤホルダに一体化されたマットシールと前記シール押圧壁との間に、端子挿入時の前記マットシールの変形を許容する空間が確保され、且つ、前記リヤホルダが本係止位置にあるとき、前記マットシールが前記シール押圧壁に押圧されるように、前記仮係止位置および本係止位置が設定されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 請求項1に記載の防水コネクタであって、
    前記マットシールの各貫通孔の内周に、他の部分よりも内径が小さく形成されることにより前記電線の外周に強く密着する断面山形のリップが設けられており、互いに隣接する前記貫通孔の前記リップが、該貫通孔の貫通方向に位置を交互にずらして配置されていることを特徴とする防水コネクタ。
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