JP3119119B2 - 圧接ジョイントコネクタ - Google Patents

圧接ジョイントコネクタ

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JP3119119B2
JP3119119B2 JP07143906A JP14390695A JP3119119B2 JP 3119119 B2 JP3119119 B2 JP 3119119B2 JP 07143906 A JP07143906 A JP 07143906A JP 14390695 A JP14390695 A JP 14390695A JP 3119119 B2 JP3119119 B2 JP 3119119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョイントターミナル
を用いて複数本の電線を短絡させる圧接ジョイントコネ
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧接ジョイントコネクタとしては、図1
2に示すものがある。これは、ケース1と、このケース
1に装着されるカバー2と、ケース1に装着されるジョ
イントターミナル3とから構成される。ケース1には、
その上面及び両側面に開口して電線Wが嵌入可能な複数
の圧接溝4が並列して形成されている。ジョイントター
ミナル3は、その複数の電線受け溝(図示せず)を夫々
圧接溝4内に待機させた状態でケース1に取り付けら
れ、電線受け溝の受入部に形成した圧接刃が圧接溝4の
開口部に位置している。カバー2は、ケース1に対して
その上面及び四方の側面を覆うように取り付けられるよ
うになっており、カバー2の天井面には圧接溝4内に進
入可能な圧接突起5が形成されている。
【0003】かかる圧接ジョイントコネクタは、まず圧
接溝4に電線Wを浅く嵌入して仮係止状態とし、この仮
係止状態においてカバー2をケース1に装着するという
手順で組付が行われる。この組付け動作においては、そ
のカバー2の圧接突起5が電線Wを圧接溝4内に押し込
み、これに伴って、圧接刃が電線Wの被覆を切開すると
共にその芯線が電線受け溝の両側縁と接触するようにな
る。これにより、圧接溝4に嵌入された全ての電線Wが
ジョイントターミナル3を介して導通可能状態に接続さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の圧接ジョ
イントコネクタにおいては、ケース1の底面に、圧接溝
4のケース1の側面への開口部と連続する切欠部6が形
成されており、ケース1にカバー2を組み付けた状態で
は電線Wが切欠部6を通ってケース1及びカバー2の外
部へ引き出されるようになっている。したがって、ケー
ス1とカバー2とによってジョイントターミナル3を内
包するように形成される空間内は、切欠部6と電線Wと
の隙間を介すことによって外部と連通されることにな
り、ケース1の底面に水がかかった場合には、その水
が、切欠部6と電線Wとの隙間を通ってジョイントター
ミナル3が内包されてる空間内に浸入するという虞があ
る。このため、従来の圧接ジョイントコネクタは、例え
ば自動車のエンジンルームのように水がかかる虞のある
場所には使用することができなかった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ジョイントターミナルが内包される空間内
への水の浸入を防止することのできる圧接ジョイントコ
ネクタを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
本の電線が装着可能であり、この複数本の電線同士を圧
接刃との接触により短絡させるジョイントターミナルが
装着されたケースと、前記ジョイントターミナルを内包
するように前記ケースに組み付けられるカバーとを備え
て構成されるものにおいて、前記ケースの上面には、前
記ジョイントターミナルを全周に亘って取り囲むように
シール溝を形成するとともに、前記カバーの天井面に
は、前記ケースのシール溝と対応するようにシール溝を
形成し、その双方のシール溝に、互いに密着可能とされ
ているとともに前記電線を挟み付け可能とされた弾性を
有する一対のシールリングを装着し、前記ケースのシー
ル溝に装着したシールリングがその上部を前記ケースの
上面よりも上方へ突出させているとともに、前記カバー
のシール溝に装着したシールリングがその下部を前記カ
バーの天井面から下方へ突出させており、この一対のシ
ールリングにより、前記ジョイントターミナルが内包さ
れる空間内を水密状態に保持する構成としたところに特
徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記シール溝に対し前記シールリングが離脱規制状
態とされている構成としたところに特徴を有する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、ケースにカバーを
装着すると、その中のジョイントターミナルを内包する
空間はシールリングによって水密状態に保持されるた
め、この水密状態に保持された空間内に外部から水が浸
入することはない。
【0012】また、ケースにカバーを装着すると、電線
の存在する箇所ではその電線がケース側とカバー側の双
方のシールリングで挟圧され、電線の存在しない箇所で
は双方のシールリング同士が直接密着し、もって、ケー
スとカバーとの隙間が水密状態にシールされる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ジョイントタ
ーミナルを囲む環状領域の全体に亘り、電線の有無に拘
わらずシールリングによって水密状態に保持されるか
ら、ケースとカバーとによってジョイントターミナルを
内包するように形成される空間内への水の浸入が阻止さ
れ、本発明の圧接ジョイントコネクタを水がかかるよう
な環境下に設置した場合でも、上記空間内に収容されて
いるジョイントターミナルやジョイントターミナルの圧
接刃と電線との接触部分が水に濡れるのを防止すること
ができる。
【0017】シールリングはケースとカバーから離脱す
る虞がない。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例を図1乃
至図6を参照して説明する。
【0022】本実施例の圧接ジョイントコネクタは、ケ
ース10、ジョイントターミナル20、カバー30及び
シール手段から構成される。
【0023】ケース10は、合成樹脂材料からなり、全
体として左右方向に細長い形状をなすケース本体11と
このケース本体11の底部に設けた台座部12とから構
成される。ケース本体11の上面には複数の圧接溝13
が左右方向に並列して形成されている。各圧接溝13
は、夫々、ケース本体11の前後方向に形成され、ケー
ス本体11の上面及び前後両側面において外部に開放さ
れている。
【0024】台座部12は、ケース本体11の底部から
前後左右の全周面に亘って外側へ張り出すように形成さ
れている。台座部12の上面には、図2に示すように、
ケース本体11を全周に亘って囲むように環状のシール
溝14が形成されている。このシール溝14には、弾性
を有するゴム製のシールリング(本発明の構成要件であ
るシール手段)15が装着されている。シールリング1
5は、図4に示すように、上部が台座部12の上面より
も上方へら突出されており、後述するカバー30のシー
ルリングと対向するようになっている。
【0025】台座部12の左右両端には、壁状に立ち上
がり、外側への弾性撓み可能なロック部16,16が形
成されている。このロック部16には、後述するカバー
30の係止突起34と係合可能な係止孔17が形成され
ており、係止孔17と係止突起34との係合によりケー
ス10とカバー30が組み付け状態にロックされるよう
になっている。
【0026】ジョイントターミナル20は、導電性材料
からなる金属板材を所定形状に打ち抜くと共に曲げ加工
することによって成形されている。ジョイントターミナ
ル20は、上方に開放する略「U」字形をなして前後で
対をなす複数対の圧接刃21と、板面が水平になる姿勢
で隣接する圧接刃21,21同士を連結する複数の連結
部22とからなる。かかるジョイントターミナル20
は、その各対の圧接刃21,21を圧接溝13内におけ
る前端位置及び後端位置とに配すると共に、連結部22
をケース本体11の上面に密着させた状態でケース10
に取り付けられている。
【0027】ケース10にジョイントターミナル20が
取り付けられた状態において電線Wが圧接溝13内に押
し込まれると、その電線Wの被覆が圧接刃21で切開さ
れてその圧接刃21が芯線と電気的導通可能に接触する
と共に、圧接刃21,21同士を連結している連結部2
2により各圧接溝13に押し込まれたすべての電線Wが
電気的導通可能に短絡接続されるようになっている。
【0028】カバー30は、合成樹脂材料からなり、下
面のみが開放された箱形形状をなしていてケース本体1
1を覆うようにケース10に組み付けられるようになっ
ている。カバー30の下面の4辺の開口縁のうちの前後
両縁(長手方向の縁)は、ケース10への組付け状態に
おいて台座部12の前後両外側面との間に電線Wを挿通
させるための電線引出空間31を空けるようになってい
る。
【0029】また、カバー30の前後両縁の内面には、
その長手方向において適当間隔を空け、且つ、圧接溝1
3の開口部とは対応しない複数位置から台座部12の前
後両外側面に向かって突出する電線案内部32が形成さ
れている。この電線案内部32により、圧接溝13から
延出した電線Wが左右いずれかの方向に曲げられること
が防止されるようになっている。
【0030】一方、カバー30の下面の左右両縁33
は、前後両縁よりも高い位置となるように切欠されてお
り、ケース10への組付け状態において台座部12の上
面におけるシール溝14とロック部との間の位置に当接
するようになっている。
【0031】カバー30の左右両端外側面には、前記ロ
ック部16の係止孔17に内側から係合可能な係止突起
34とこの係止突起34を挟むように位置する一対のガ
イド部35,35が突出形成されている。カバー30を
ケース10に組み付ける際には、カバー30の左右両外
側面がロック部16の内面に接触することによって左右
方向の位置決めがなされると共に、両ガイド部35,3
5がロック部16の両側面に摺接することによって前後
方向に位置決めがなされ、もって、カバー30はケース
10に対して一定姿勢を保持しつつ平行移動して組み付
けられるようになっている。
【0032】そして、組付け状態では、係止突起34と
係止孔17との係合によりケース10とカバー30が離
脱不能にロックされる。なお、ロック状態でロック部1
6を外側へ弾性変形させると係止孔17が係止突起34
から外れるため、カバー30をケース10から取り外す
ことが可能になる。
【0033】カバー30内の天井面には、ケース10へ
の組付けに伴って各圧接溝13内に進入可能な複数の圧
接突起36が形成されている。この圧接突起36は、圧
接溝13に沿わせてその上部位置に載せた電線Wを圧接
溝13内に押し込む機能を有している。
【0034】同じく、カバー30内の天井面には、ケー
ス10への組付け状態においてその台座部12のシール
溝14と対応するように環状にシール溝37が形成され
ている。このシール溝37には、ケース10側のシール
リング15と同じく弾性を有するゴム製のシールリング
(本発明の構成要件であるシール手段)38が取り付け
られている。このシールリング38の下端部は、ケース
10側のシールリング15と対向するように天井面より
も下方へ突出されている。
【0035】次に、本実施例の作用について説明する。
【0036】電線Wの圧接を行う際には、まず、電線W
を前後方向(長手方向に対して直交する方向)に向けて
各圧接溝13に浅く嵌め込む。そして、ケース10の上
にカバー30を軽く被せてカバー30の左右両外側面を
ケース10のロック部16に対応させると共に、ロック
部16の両側にガイド部35,35を嵌合させ、この状
態からカバー30を強く押し下げてケース10に組み付
ける。これに伴い、カバー30の圧接突起36によって
圧接溝13内に電線Wが深く押し込まれ、その被覆を圧
接刃21が切開して芯線と接触し、もって、各圧接溝1
3内に嵌入されたすべての電線W同士がジョイントター
ミナル20を介して互いに電気的に導通可能な状態とな
る。
【0037】カバー30の左右両側壁の下端33が台座
部12の上面に当接すると、カバー30はそれ以上押し
下げることができなくなり、同時に係止突起34と係止
孔17とが係合する。これにより、ケース10カバー3
0との組付けが完了し、このカバー30とケース10が
離脱不能にロックされる。また、電線Wの圧接溝13か
ら延出した部分は台座部12の上面から前後両側面に沿
って下向きに曲げられ、電線引出空間31を通って底面
側から外部へ引き出される。
【0038】組付け状態において、ケース10側のシー
ルリング15とカバー30側のシールリングとは次のよ
うな状態となる。シールリング15の形成されている環
状の経路において電線Wが存在していない箇所では、双
方のシールリング15,38が共に潰れるように弾性撓
みを生じた状態でその互いに対向する面同士を直接密着
させている。また、電線Wが存在している箇所では、双
方のシールリング15,38が共に潰れるように弾性撓
みを生じた状態でその互いに対向する面を電線Wに密着
させており、電線Wは、上下から双方のシールリング1
5,38により若干押し潰された状態で挟圧されること
になる。
【0039】したがって、ケース10とカバー30とに
よりジョイントターミナル20を内包するように構成さ
れる空間S内は、上記双方のシールリング15により水
密状態に保持されることになり、この空間S内に外部か
ら水が浸入することが防止されている。これにより、本
実施例の圧接ジョイントコネクタを自動車のエンジンル
ームのように水のかかる虞のある場所に設置した場合で
も、ジョイントターミナル20及びこのジョイントター
ミナル20と電線Wとの接触部分が水で濡れる虞はな
い。
【0040】また、本実施例では、カバー30に設けた
電線案内部32により、電線Wが電線引出空間31内に
おいて左右方向に曲げられることを規制するようになっ
ているから、電線Wの両シールリング15,38で挟圧
されている部分がシールリング15,38と直交する方
向に対して斜めになる虞がない。したがって、電線Wが
斜めになることに起因して電線Wの両側で双方のシール
リング15,38同士の間に隙間が生じることが防止さ
れている。
【0041】また、上記実施例において、シールリング
15,38がその互いに対向する面において粘着力を有
する性質のものからなる構成とすることもできる。この
粘着力を有する材質のものとしては、例えばブチルゴム
等がある。
【0042】このように、シールリング15,38が粘
着力をもつ場合には、シールリング15,38同士の密
着面、及び、シールリング15,38と電線Wとの密着
面におけるシール性が向上する。また、シールリング1
5,38が電線Wに密着する部分と相手側のシールリン
グ15,38と密着する部分との境界部分では、シール
リング15,38が電線Wの外周面から途中で離れてし
まって双方のシールリング15,38と電線Wとで囲ま
れる三角形状の隙間が生じ易い。ところが、シールリン
グ15,38が粘着力を有する場合には、シールリング
15,38同士の密着力及びシールリング15,38と
電線Wとの密着力が高くなるため、隙間が空くことを防
止することが可能であり、もって、防水効果を高めるこ
とができる。
【0043】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図7乃至図9を参照して説明する。本実施例の
圧接ジョイントコネクタは、上記実施例1においてシー
ルリング40をケース41に一体成形により設ける構成
としたものである。
【0044】その成型方法について説明すると、まず、
一次成形工程においてケース41が成形されるが、この
段階で形成されるシール溝42は、図7に示すように、
シール溝42の両内側面が互いに平行であって、このシ
ール溝42と共にケース41を成形するための上側の金
型(図示せず)を真上方向に型開きすることが可能とな
っている。
【0045】このようにして一次成形したケース41
は、二次成形工程において、上記一次成型用の金型とは
別の金型43によりシール溝42の外側の部分を内側へ
歪むように変形させられ、これにより、図8に示すよう
に、シール溝42の開口幅がその底部幅よりも狭められ
る。また、同時に、シール溝42の上方には金型43に
よりシールリング40用の成形空間が構成されるから、
この成形空間内にシールリング40の溶融素材を充填す
る。
【0046】これが固化した後に金型43を型開きする
と、図9に示すように、シールリング40がシール溝4
2からの取外し不能な状態となって一体化されたケース
41が製造される。
【0047】本実施例では、シールリング40がケース
41と一体成形されているから、ケース41の成形用と
は別にシールリング40を成形するための専用の金型が
不要であると共に、シールリング40をケース41に装
着する工程が不要である。したがって、製造及び組付け
に際してのコスト低減と組付け作業における作業性の向
上とを図ることができる。
【0048】また、シールリング40がケース41に一
体化されていることによりシールリング40がケース4
1から離脱する虞がない。したがって、搬送中における
取り扱いが容易になると共に、組付け作業などにおける
作業性に優れている。尚、図示はしないが、カバーにつ
いても上記ケース41の製造と同様の方法をとることに
より、シールリングを一体化させた状態で製造すること
ができる。
【0049】<実施例3>次に、本発明を具体化した実
施例3を図10乃び図11を参照して説明する。本実施
例の圧接ジョイントコネクタは、シール手段として上記
実施例1におけるシールリング15,38とは異なるも
のを用いた構成になるものである。その他の構成につい
ては上記実施例1と同じであるため、同じ構成について
は、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略
する。
【0050】本実施例においては、シール手段として高
粘度であってある程度の流動性を有する充填剤50を用
いている。この充填剤50としては、例えばシリコン系
のもの等を用いることができる。かかる充填剤50は、
ケース10のシール溝14とカバー30のシール溝37
に、夫々、充填される。このときの充填量は、充填剤5
0がシール溝14,37から外側へ盛り上がる程度とす
る。
【0051】充填剤50が充填された状態で電線(図示
せず)を圧接溝13に載せてケース10にカバー30を
組み付けると、電線(図10及び図11には示さず)の
存在する箇所ではその電線の外周が充填剤50で覆わ
れ、電線の存在しない箇所ではケース10側とカバー3
0側の双方の充填剤50,50同士が一体化する。これ
により、ケース10とカバー30との間の隙間はジョイ
ントターミナル20を囲む全周に亘って充填剤50で埋
められ、ジョイントターミナル20を内包する空間(図
示せず)は水密状態に保持される。これにより、ジョイ
ントターミナル20及びジョイントターミナル20と電
線との接触部が水で濡れることが防止される。
【0052】本実施例では、シール手段として、固体の
部材ではなく、流動性を有する充填剤50を用いたか
ら、ケース10とカバー30との隙間の隅々までシール
機能が発揮されるから、確実な防水効果を得ることがで
きる。また、充填剤50は高粘度であるから、シール溝
14,37の外部へ簡単に流れ出す虞がなく、シール機
能は長期間に亘って維持される。
【0053】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0054】(1)上記実施例1及び実施例2では、シ
ールリングの相手側シールリングとの対向面が平坦であ
る場合について説明したが、シールリングに電線と対応
する弧状の凹部を形成するようにしてもよい。このよう
な構成にすると、電線の存在する箇所と電線の存在しな
い箇所との境界部分において双方のシールリングと電線
とに囲まれる三角形状の隙間が生じる虞がなくなるた
め、高いシール効果を得ることができる。
【0055】(2)上記実施例2では、シールリングを
ケースとカバーの双方に一体化させた場合について説明
したが、本発明によれば、シールリングを一体化させる
のはケースとカバーのいずれか一方だけにする構成とし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の分離状態の一部切欠斜視図
【図2】実施例1のケースの平面図
【図3】実施例1のカバーの底面図
【図4】実施例1のケースとカバーの組付け前の状態の
断面図
【図5】実施例1のケースにカバーを組み付けた状態の
断面図
【図6】実施例1のケースにカバーを組み付けた状態の
断面図
【図7】実施例2において一次成形済みのケースをあら
わす断面図
【図8】実施例2において二次成形工程中のケースをあ
らわす断面図
【図9】実施例2において二次成形済みのケースをあら
わす断面図
【図10】実施例3のケースに充填剤を充填している状
態をあらわす斜視図
【図11】実施例3のカバーに充填剤を充填している状
態をあらわす斜視図
【図12】従来の圧接ジョイントコネクタの一部切欠斜
視図
【符号の説明】
W…電線 10…ケース 15,38…シールリング(シール手段) 20…ジョイントターミナル 30…カバー 50…充填剤(シール手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 301 H01R 4/24 H01R 31/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の電線が装着可能であり、この複
    数本の電線同士を圧接刃との接触により短絡させるジョ
    イントターミナルが装着されたケースと、前記ジョイン
    トターミナルを内包するように前記ケースに組み付けら
    れるカバーとを備えて構成されるものにおいて、前記ケースの上面には、前記ジョイントターミナルを全
    周に亘って取り囲むようにシール溝を形成するととも
    に、 前記カバーの天井面には、前記ケースのシール溝と対応
    するようにシール溝を形成し、 その双方のシール溝に、互いに密着可能とされていると
    ともに前記電線を挟み付け可能とされた弾性を有する一
    対のシールリングを装着し、前記ケースのシール溝に装着したシールリングがその上
    部を前記ケースの上面よりも上方へ突出させているとと
    もに、 前記カバーのシール溝に装着したシールリングがその下
    部を前記カバーの天井面から下方へ突出させており、 この一対のシールリングにより、前記ジョイントターミ
    ナルが内包される空間内を水密状態に保持することを特
    徴とする圧接ジョイントコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記シール溝に対し前記シールリングが
    離脱規制状態とされていることを特徴とする請求項1記
    載の圧接ジョイントコネクタ。
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JP6397962B1 (ja) * 2017-05-24 2018-09-26 京セラ株式会社 梱包物
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