JP4597856B2 - 接続箱の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、接続箱本体の嵌合部に弾性のブーツの嵌合部を挿入して両嵌合部を防水させる接続箱の防水構造に関するものである。
図6〜図7は、従来の接続箱の防水構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この接続箱50は、合成樹脂製の接続箱本体55とカバー53とを備え、カバー53の裾部に断面略コの字状の嵌合壁54を有し、嵌合壁内に略コの字状の合成ゴム製のシール部材52(図7)を有し、シール部材52の内側に接続箱本体55の垂直な上壁部56を挿入させると共に、上壁部56の外面下側に形成された断面略L字状の停止壁51をシール部材52の鍔部57に当接させて、接続箱本体55とカバー53との間の防水を図っている。接続箱50は電気接続箱と呼称してもよい。
図7の如く、シール部材52の外面は嵌合壁54の内面に密着し、シール部材52の両内面には水平方向のリップ部58が突出形成され、各リップ部58に上壁部56の外面と内面が密着し、シール部材52の下端の外向きの鍔部57の下面に停止壁51の上端が当接密着する。
図6の如く、接続箱本体55の内側には複数のリレー装着部59やヒューズ装着部60が配設され、各装着部59,60にリレーやヒュージブルリンク等の電気部品(図示せず)が装着され、各装着部内には各端子が収容され、各端子は接続箱本体内のバスバーや電線等の回路(図示せず)に接続されている。
図8〜図10は、従来の接続箱の防水構造の他の形態を示すものである(この形態は既存のものであるが特許文献には記載されていない)。
この接続箱61は、電子制御ユニット62に合成ゴム製のブーツ(シール部材)63を装着したものであり、ブーツ63の内側には合成樹脂製のインナ部材64(図9)が装着され、インナ部材64のロック爪65を電子制御ユニット62の接続箱本体66のロック爪67に係合させると共に、ブーツ63の先端側のリップ部68を接続箱本体66の鍔部69に密着させて、電子制御ユニット62の電線導出側の防水を行わせている。
電子制御ユニット62から導出された電線又は電子制御ユニット62にコネクタで接続された電線は、ブーツ63の小径な筒状部70で防水されつつ外部に導出される。電子制御ユニット62は合成樹脂製ないし金属製の接続箱本体66と、接続箱本体内に収容された回路基板や回路基板に実装された電子部品等とで構成されている。
特開平7−321478号公報(第2〜3頁、図1〜図3)
しかしながら、上記従来の前者(図6〜図7)の接続箱50の防水構造にあっては、接続箱本体55とカバー53との接合力すなわち接続箱本体55の停止壁51がカバー側のシール部材52に押接する力が弱い場合に、シール部材52の鍔部57の外面52aとカバー53の嵌合壁54の内面54aとの間の密着力が低下し兼ねないという懸念があった。
また、上記従来の後者(図8〜図10)の接続箱61の防水構造にあっては、ロック(係止)のオーバーストロークや樹脂成形時の寸法誤差等により両ロック爪65,67の間に隙間(ガタ)を生じた場合に、電子制御ユニット62の接続箱本体66の鍔部69とブーツ(シール部材)63のリップ部68との密着力が低下し兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、接続箱本体側とシール部材側との接合力が弱い場合や、接続箱本体とシール部材(ブーツ)側のインナ部材とのロックのオーバーストローク等があった場合でも、シール部材が優れた密着性を確保して、良好な防水性を発揮することのできる接続箱の防水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る接続箱の防水構造は、弾性のブーツの環状の嵌合部を接続箱本体の環状の嵌合部内に挿入嵌合させる接続箱の防水構造であって、前記ブーツの嵌合部が内側壁と該内側壁から折り返された外側壁とを備え、該内側壁と該外側壁との表面にそれぞれリップ部が形成され、該内側壁と該外側壁との裏面側の隙間に環状のインナ部材が装着され、各リップ部が前記接続箱本体の嵌合部の内面に密着することを特徴とする。
上記構成により、ブーツの嵌合部内にインナ部材を挿入することでブーツの嵌合部が補強されて嵌合部の剛性が高まり、その状態で接続箱本体の嵌合部にブーツの嵌合部がスムーズに挿入され、且つブーツの嵌合部の各リップ部が接続箱本体の嵌合部の内面に強い接圧で確実に密着する。各リップ部は嵌合部の挿入方向とは直交する方向に突出し、嵌合部の挿入ストロークとは何ら関係なく常に一定の接圧で相手側嵌合部に密着する。ブーツの嵌合部の表面と接続箱本体の嵌合部の内面との間が各リップ部で密封シールされる。ブーツの嵌合部とインナ部材との密着面すなわちブーツの嵌合部の裏面とインナ部材の表面との間にたとえ水が浸入しても、水はインナ部材の表面に沿って外部に導出されるから、何ら問題はない。
請求項2に係る接続箱の防水構造は、請求項1記載の接続箱の防水構造において、前記外側壁のリップ部が前記内側壁のリップ部よりも潰れ難い形状であることを特徴とする。
上記構成により、外側のリップ部が接続箱本体の嵌合部の外側壁の内面に強く押接され、その反発力で内側のリップ部が接続箱本体の嵌合部の内側壁の内面に強く(適正な接圧で)確実に密着する。これにより、万一、外側のリップ部を通過して水が嵌合部内に浸入した場合でも、内側のリップ部がそれ以上の(ブーツ内や接続箱本体内への)水の浸入を確実に防止する。
請求項3に係る接続箱の防水構造は、請求項1又は2記載の接続箱の防水構造において、前記インナ部材に係止突起が設けられ、該係止突起が前記外側壁の孔部から突出して前記接続箱本体の係合部に係合することを特徴とする。
上記構成により、インナ部材の係止突起がブーツの嵌合部の孔部に係合することで、インナ部材がブーツに位置決めされ、その状態でブーツの嵌合部を接続箱本体の嵌合部に挿入することで、係止突起がカバーの係合部に係合し、接続箱本体とブーツとインナ部材との三者が一つの係止手段で同時に係止固定される。孔部はブーツの嵌合部の外側壁に設けたから、たとえ孔部に水が入っても内側壁に達することなく、インナ部材の外面に沿って外部に排出される。係止突起と孔部とは密着していることが好ましい。
請求項4に係る接続箱の防水構造は、請求項1〜3の何れかに記載の接続箱の防水構造において、前記内側壁に続く段部と前記外側壁に続く鍔部とに前記インナ部材の各鍔部が当接することを特徴とする。
上記構成により、ブーツの嵌合部の内側の段部と外側の鍔部とがインナ部材の内側と外側の各鍔部で支持されて、ブーツの嵌合部が接続箱本体の嵌合部に向けて起立した状態に安定した姿勢に維持されると共に、接続箱本体の嵌合部へのブーツの嵌合部の挿入性が高まる。また、インナ部材の内外の鍔部を作業者が手で支持してブーツの嵌合部を接続箱本体の嵌合部内に容易に挿入することができる。
請求項1記載の発明によれば、インナ部材でブーツの嵌合部が補強されるから、ブーツの嵌合部を接続箱本体の嵌合部内にスムーズ且つ容易に挿入することができると共に、ブーツの嵌合部のリップ部が接続箱本体の嵌合部の内面に強い(最適な)接圧で確実に密着して、確実な防水シール性を発揮することができる。また、ブーツの嵌合部の内側壁と外側壁との表面に各リップ部が設けられており、ブーツの嵌合部を接続箱本体の嵌合部に挿入するストロークに関係なく各リップ部が一定の接圧で嵌合部の内面に接触するから、接続箱本体側とブーツ側とのロックのオーバーストロークやブーツ嵌合方向のガタ付きがあったり、接続箱本体側とブーツ側との接合力が弱い場合でも、それらに関係なく確実な防水性が発揮される。
請求項2記載の発明によれば、ブーツの嵌合部の外側のリップ部で一次防水し、内側のリップ部で外側のリップ部よりもさらに確実に二次防水することができるから、接続箱の防水の信頼性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、接続箱本体とブーツとインナ部材とを一つの係止手段で相互に固定させることができるから、係止構造が簡素化・低コスト化され、しかも係止手段の孔部がブーツの防水性に影響を与えることがない。
請求項4記載の発明によれば、インナ部材でブーツの嵌合部の姿勢が正しく確保され、接続箱本体の嵌合部への挿入作業をスムーズ且つ確実に行うことができる。
図1〜図5は、本発明に係る接続箱の防水構造の一実施形態を示すものである。
図1に接続箱の組立状態の斜視図、図2に接続箱の分解斜視図を示す如く、この接続箱1は、合成ゴム製等の弾性部材で形成された柔軟なブーツ(シール部材)2と、ブーツ2の環状の嵌合部3(図2)の内側に挿入される合成樹脂製の硬質な環状(枠状)のインナ部材4(図2)と、インナ部材4を挿入した状態でブーツ2の嵌合部3を挿入嵌合させる合成樹脂製の接続箱本体5とを備えている。
接続箱本体5は例えば複数のリレーやヒューズ等の部品(図示せず)を装着するリレーブロック本体として機能する。接続箱本体5は例えば、上壁7と前後左右の壁部(周壁)8とで成る矩形箱状部9と、箱状部9の内側に一体樹脂成形された部品装着部(図示せず)と、箱状部9の裾部に一体形成された嵌合部6とで構成されている。接続箱本体5をカバーと呼称することも可能である。
図3に図1のA−A断面図を示す如く、接続箱本体5の嵌合部6は、箱状部9の前後左右の周壁8の下部側に続く垂直な内側壁10と、内側壁10の外側に断面略L字状に一体に突出されて内側壁10を全周に渡って覆う環状の覆い壁11とで構成され、覆い壁11は内側壁10に直交する水平な支持壁12と、支持壁12に直交する垂直な外側壁13とで構成されている。外側壁13は内側壁10よりも短く形成されている。外側壁13と内側壁10との間に縦断面矩形状の溝部38が形成されている。
図2の如く、嵌合部6の覆い壁11には要所に可撓性の係合枠片(係合部)14がスリット15で分離して覆い壁11とほぼ同一面に設けられている。ブーツ2の上端の嵌合部3には、係合枠片14の内側の孔部16に対応して矩形状の孔部17が設けられ、孔部17に対応してインナ部材4に係止突起18が設けられている。
図4の如く、ブーツ2は、前後左右の壁部でなる垂直な周壁19と、周壁19の下側に続く底壁20と、周壁19と底壁20とのほぼ交差部から外側に突出した電線導出用の筒状部21と、周壁19の上部に一体に形成された嵌合部3とで構成されている。
図3及び図5(図4のB−B断面図)の如く、ブーツ2の嵌合部3は、周壁19の上端から外向きに直交して突出した水平な短い段部22と、段部22から垂直に立ち上げられた内側壁23と、内側壁23の上端部から折り返されて下向きに続く垂直な外側壁24と、外側壁24の下端で外向きに折り曲げられた水平な短い鍔部25とを備え、内側壁23の表面(ブーツ2の内側を向く面)に上下一対のリップ部26が周方向に水平に突出形成され、外側壁24の表面(ブーツ2の外側を向く面)にシール用兼面圧保持用のリップ部27が周方向に突出形成されている。
各リップ部26,27の突出方向はブーツ2の嵌合部3を接続箱本体5の嵌合部6に挿入する方向とは直交している。内側壁23の裏面(外側壁24に対向する面)と外側壁24の裏面(内側壁23に対向する面)との間にはインナ部材4を挿入する隙間(空間)30が形成されている。
外側壁24は内側壁23よりも高さ方向に短く形成され、内側の各リップ部26は断面略半円状に形成され、内側上部のリップ部26とほぼ対称な位置に外側のリップ部27が配置され、外側のリップ部27は、内側のリップ部26よりもなだらかな傾斜で幅広な略直角三角形状に形成されて、外側壁24の上端部の傾斜面29に接線方向に続いている。外側のリップ部27は、内側のリップ部26よりも潰れ難い形状で形成され、内側のリップ部26よりも剛性を有している。
外側の傾斜面29と対称に内側壁23の上端部の傾斜面28が形成され、内側と外側の両傾斜面28,29で嵌合部3の上端部がくさび状に形成されて、接続箱本体5の嵌合部6にスムーズに挿入可能となっている。内側壁23と外側壁24と各リップ部26,27とはそれぞれ周方向に環状に続いている。
嵌合部3の内側壁23と外側壁24との間にインナ部材挿入用の垂直方向の隙間(空間)30が形成され、隙間30の上部は内外の傾斜面28,29に沿ってテーパ状に形成されている。嵌合部3の外側の鍔部25の下面にインナ部材4の外側の鍔部31が当接し、嵌合部3の内側の段部22にインナ部材4の内側の鍔部32が当接する。嵌合部3の外側壁24の上部の孔部17(図4)からインナ部材4の係止突起18が外向きに突出する。図2の如く、孔部17は外側のリップ部27を貫通して設けられ、孔部17の内面に係止突起18の外面が密着する。
図2,図5の如く、インナ部材4は略矩形枠状に形成され、その四角部33は円弧状に形成されており、垂直方向の板状のインナ主体部34と、インナ主体部34の上部に形成された係止突起18と、インナ主体部34の外側面の下端側に形成された外側の鍔部31と、外側の鍔部31よりも下側においてインナ主体部34の内側面の下端に形成された内側の鍔部32とで構成されている。係止突起18は上側の傾斜面と下側の係止面とを有している。図2で外側の鍔部31には係止突起18の型抜き用の切欠部35とその両側の突起36とが形成されている。
図2の状態からインナ部材4の内側にブーツ2の筒状部21を挿通させ、図4,図5の如く、インナ部材4をブーツ2の嵌合部3の内側の隙間30に挿入嵌合させる。インナ主体部34の外面は嵌合部3の内面に密着し、係止突起18は外側壁24の孔部17に進入密着して外側に突出し、インナ部材4の内外の各鍔部31,33の上面がブーツ2の嵌合部3の鍔部25や段部22の下面に当接密着する。ブーツ2とインナ部材4とでブーツ組立体37が構成される。
インナ部材4をブーツ2の嵌合部3内に挿入することで、ブーツ2の嵌合部3が補強されて嵌合部3の剛性がアップする。嵌合部3の弾力性、特にリップ部26,27の弾性力は変わることなく良好な状態に維持される。リップ部26,27が内側からインナ部材4で支持されることで、接続箱本体5の嵌合部6の内面10a,13a(図3)に対する接圧すなわち密着力が高まる。
図1,図3の如く、ブーツ組立体37を接続箱本体5に装着する。すなわち、ブーツ組立体37の嵌合部3を接続箱本体5の嵌合部6の溝状の内側空間(符号38で代用)に挿入嵌合させる。これにより、係止突起18が嵌合部6の係合枠片14に係合し、それと同時にブーツ2の嵌合部3の内側の各リップ部26が接続箱本体5の嵌合部6の内側壁10の内面に弾性的に密着しつつ、外側のリップ部27が嵌合部6の外側壁113の内面に弾性的に密着する。
図3の如く、外側のリップ部27は内側のリップ部26よりも幅広であるから剛性が高く、嵌合部27の外側壁13に対する接圧が高く、外側壁13の内面に強く押接し、その反発力で内側の各リップ部26を嵌合部6の内側壁10の内面に大きな接圧で強く密着させる。これにより、外側のリップ部27と外側壁13との密着性はもとより、内側のリップ部26と内側壁10との密着性が高められ、防水性が向上する。
また、各リップ部26,27が従来(図8〜図10)のような接続箱本体5とブーツ2との接合方向(上下方向)ではなく接合直交方向(左右方向)に突出し、接続箱本体5の嵌合部6の平行な内側壁10と外側壁13とに摺接自在に接触するから、例えば係止突起18と係合枠片14との嵌合寸法のばらつきや誤差等でロックのオーバーストローク等を生じて、リップ部26,27の摺接ストロークが変化しても何らその影響を受けることなく、常に一定の潰し代でリップ部26,27が壁部10,13に確実に密着する。
そしてこの際、ブーツ2の嵌合部3の内側の段部22(図3)が接続箱本体5の内側壁10の下端10aに当接してもしなくてもよく、接続箱本体5とブーツ2との間の防水は外側と内側の各リップ部26,27のみで行われるから、従来(図7)の停止壁51でシール部材52を押圧する構造が不要で、シール構造が簡素化される。
従来(図7)の構造においては、停止壁51でシール部材52を押圧しないと、シール部材52とカバー53の嵌合部54との間の密着性が低下する懸念があったが、本実施形態によれば、ブーツ(シール部材)2の嵌合部3と接続箱本体5の嵌合部6との間に各リップ部36,37が位置するから、両嵌合部3,6の密着性が向上し、また、ブーツ2の嵌合部3とインナ部材4との間は特に防水の必要がないから(ブーツ2の嵌合部3とインナ部材4との間に水が浸入してもインナ部材4を伝わってブーツ2の外側に導出され、ブーツ2の内側に水が入ることがないから)、本実施形態は従来(図7)の構成とは全く相違している。ブーツ2の嵌合部3の外側壁24に係止突起18に対する係合用の孔部17があっても、上記理由によって何ら防水性の低下をきたすことがない。
ブーツ2の嵌合部3の上部側において接続箱本体5の嵌合部6との間に空間38(図3)が形成されており、この空間38はブーツ2の嵌合部3のストロークを吸収すると共に、空間内が内外のリップ部26,27で一定圧力に密封されることで、外部からの水の浸入を確実に防ぐことができる。
図1,図3において、接続箱本体5の嵌合部6の外側壁13の下端面13bをブーツ2の嵌合部3の外側の鍔部25の上面に当接密着させることも可能である。これは、嵌合部6の内側壁10の下端面10aをブーツ2の嵌合部3の段部22に当接密着させるのと同時に行わせてもよい。
なお、上記実施形態においては、内側のリップ部26を二つ並列に設けたが、内側のリップ部26を一つ又は三つとすることも可能である。一つの場合は外側のリップ部27と対称に配置することが好ましい。また、図3において接続箱本体5の垂直な壁部8と同一面に嵌合部6の内側壁10を設けたが、垂直な壁部8を嵌合部6の水平な支持壁12に直交させることも可能である。
また、係止手段として、接続箱本体5の係合枠片14に代えて係合凹部や係合穴を嵌合部6の外壁13に設けることも可能である。また、接続箱本体5の係合枠片14を下方に延長し、インナ部材4の下端側に係止突起18を設けて、ブーツ3の孔部17を不要とすることも可能である。また、係止手段として、例えばインナ部材4の下端から外側に係止アーム(図示せず)を立ち上げて設け、接続箱本体5の嵌合部6に、係止アームに係合する係止突起(図示せず)を設けることも可能である。また、ブーツ2を合成ゴムに代えて柔軟な弾性の合成樹脂材で形成することも可能である。
また、上記実施形態においては、接続箱本体5としてリレーブロック本体を用いたが、リレーブロック本体に代えてヒューズブロック本体を用いたり、図6の従来例の接続箱本体55の底部(下端)に本実施形態の嵌合部6を一体形成し、その嵌合部6にブーツ2を装着することも可能である(この場合、接続箱本体55の上部はカバー53等で防水する)。また、接続箱本体の上部に本実施形態の嵌合部6を一体形成し、ブーツ2を上下反転させて嵌合部6に嵌合させることも可能である(この場合、接続箱本体55の下部は別のカバーで覆ったり、本実施形態のブーツ2で防水することが可能である)。また、図6のカバー53に本実施形態の接続箱本体5の嵌合部6を一体形成し、図6の接続箱本体55に代えて本実施形態のブーツ2を用い、ブーツ2の内側にカバー53で支持したり、あるいは単独でリレーブロック等の接続箱本体を収容することも可能である。
また、図8の従来例の電子制御ユニット62に本実施形態の接続箱本体5の嵌合部6を形成し、図8のブーツ63に本実施形態のブーツ2の嵌合部3を形成し、図9のインナ部材64に代えて本実施形態のインナ部材4を用いることも可能である。
本発明における接続箱の一実施形態を示す斜視図である。 同じく接続箱を示す分解斜視図である。 接続箱の防水構造の一実施形態を示す図1のA−A断面図である。 接続箱のブーツとインナ部材との組立体であるブーツ組立体の一実施形態を示す斜視図である。 同じくブーツ組立体を示す図4のB−B断面図である。 従来の接続箱の一形態を示す分解斜視図である。 同じく従来の接続箱の防水構造を示す縦断面図である。 従来の接続箱の他の形態を示す斜視図である。 同じく接続箱の防水構造を示す図8のC−C相当断面図である。 同じく接続箱の防水構造を示す組立状態の要部縦断面図である。
符号の説明
1 接続箱
2 ブーツ
3,6 嵌合部
4 インナ部材
5 接続箱本体
14 係合枠片(係合部)
17 孔部
18 係止突起
22 段部
23 内側壁
24 外側壁
25,31,32 鍔部
26,27 リップ部
30 隙間

Claims (4)

  1. 弾性のブーツの環状の嵌合部を接続箱本体の環状の嵌合部内に挿入嵌合させる接続箱の防水構造であって、前記ブーツの嵌合部が内側壁と該内側壁から折り返された外側壁とを備え、該内側壁と該外側壁との表面にそれぞれリップ部が形成され、該内側壁と該外側壁との裏面側の隙間に環状のインナ部材が装着され、各リップ部が前記接続箱本体の嵌合部の内面に密着することを特徴とする接続箱の防水構造。
  2. 前記外側壁のリップ部が前記内側壁のリップ部よりも潰れ難い形状であることを特徴とする請求項1記載の接続箱の防水構造。
  3. 前記インナ部材に係止突起が設けられ、該係止突起が前記外側壁の孔部から突出して前記接続箱本体の係合部に係合することを特徴とする請求項1又は2記載の接続箱の防水構造。
  4. 前記内側壁に続く段部と前記外側壁に続く鍔部とに前記インナ部材の各鍔部が当接することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の接続箱の防水構造。
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