JP2001237019A - ホルダ抜け防止コネクタ - Google Patents
ホルダ抜け防止コネクタInfo
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Abstract
挟持するホルダの外れを防止する。 【解決手段】 コネクタハウジング2の端部に装着され
るホルダ6と、ホルダの装着方向とは直交する方向から
コネクタハウジングの中間部に挿入されるスペーサ7と
を備え、ホルダ6に係止部材を突設し、係止部材に係止
部41を設け、スペーサ7に、係止部に対する係合部5
1を設け、ホルダの完全装着時に係合部が係止部に係合
する。ホルダ6の不完全装着時に係合部51が係止部材
に当接する。係止部材が係止板39を含み、係止部41
が係止板に設けられた切欠孔又は孔部であり、係合部5
1が係合突部である。係合部51をスペーサ7の孔部5
0内に設け、係止部材を孔部内に進入させる。係止部材
が係合部51で押圧された際にコネクタハウジングの内
壁面65に当接する。
Description
グに電線付きの端子を挿入すると共に防水パッキンを装
着し、防水パッキンをリヤホルダで押圧し、端子をサイ
ドスペーサで二重係止させるコネクタにおけるリヤホル
ダの外れを防止したホルダ抜け防止コネクタに関するも
のである。
タを示すものである。このコネクタ81は、合成樹脂製
のコネクタハウジング82と、コネクタハウジング82
内に図示しない電線付きの端子を収容した状態で、コネ
クタハウジング82の後部開口83に嵌合される合成ゴ
ム製の板状の防水パッキン(シール部材)84と、コネ
クタハウジング82の後部に係止され、防水パッキン8
4の抜け出しを防止する合成樹脂製のリヤホルダ85と
で構成される。
ヤホルダ85に対するガイド突条86と係止突起87と
が形成されている。リタホルダ85は矩形枠状に形成さ
れ、その両側において係止突起87に係合する係合枠部
88が前方に突出形成されている。防水パッキン84は
各電線(図示せず)を挿通密着させる複数の挿通孔89
を有している。
ネクタハウジング82の端子収容室毎に防水ゴム栓(シ
ール部材)を嵌入し、各防水ゴム栓を略板状のリヤホル
ダ(図示せず)で押える構成も公知である。また、リヤ
ホルダに端子係止杆を突出させて、コネクタハウジング
内の端子をコネクタハウジングの係止ランス(図示せ
ず)と共に二重に係止させる構成も公知である。また、
コネクタハウジングにフロントホルダを用いる構成も公
知である。
従来のリヤホルダ付きコネクタ81にあっては、リヤホ
ルダ85の組付後に何らかの外力がリヤホルダ85に作
用した場合に、リヤホルダ85の係止が不意に解除さ
れ、リヤホルダ85が離脱してしまうという懸念があっ
た。この場合には、例えば防水パッキン84や防水ゴム
栓が車両走行中の振動等で抜け出したり、リヤホルダに
よる端子の係止が解除されてしまう。また、コネクタハ
ウジング82に対するリヤホルダ85の係止が不完全で
ある(リヤホルダ85の組付が不完全である)場合にも
リヤホルダ85の外れが生じやすく、それを防止するた
めにリヤホルダ85の不完全組付を確実に検知し得る手
段が切望されていた。
意な離脱を確実に防止することのできると共に、ホルダ
の不完全組付を確実に検知できるホルダ抜け防止コネク
タを提供することを目的とする。
に、本発明は、少なくともコネクタハウジングと、該コ
ネクタハウジングの端部に装着されるホルダと、該ホル
ダの装着方向とは直交する方向から該コネクタハウジン
グの中間部に挿入されるスペーサとを備えるコネクタに
おいて、前記ホルダに係止部材が突設され、該係止部材
に係止部が設けられ、前記スペーサに、該係止部に対す
る係合部が設けられ、該ホルダの完全装着時に該係合部
が該係止部に係合することを特徴とするホルダ抜け防止
コネクタを採用する(請求項1)。前記ホルダの不完全
装着時に前記係合部が前記係止部材に当接可能であるこ
とも有効である(請求項2)。また、前記係止部材が係
止板を含み、前記係止部が該係止板に設けられた切欠孔
又は孔部であり、前記係合部が係合突部であることも有
効である(請求項3)。また、前記係止部材が前記コネ
クタハウジングの内部に挿入されることも有効である
(請求項4)。また、前記係合部が前記スペーサの孔部
内に設けられ、前記係止部材が該孔部内に進入可能であ
ることも有効である(請求項5)。また、前記係止部材
が前記コネクタハウジングの空室の内壁面に近接して位
置し、前記係合部で押圧された際に該内壁面に当接可能
であることも有効である(請求項6)。また、前記ホル
ダと前記コネクタハウジングとの間にシール部材が密着
することも有効である(請求項7)。また、前記ホルダ
と前記スペーサとに仮係止手段と本係止手段とがそれぞ
れが設けられ、該ホルダと該スペーサの各仮係止状態で
前記係止部材と前記係合部とが直交方向に対向し、該ホ
ルダの本係止状態と該スペーサの仮係止状態で該係合部
が前記係止部に対向し、該ホルダと該スペーサの各本係
止状態で該係合部が該係止部に係合することも有効であ
る(請求項8)。
例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係
るリヤホルダ抜け防止コネクタの一実施形態を示す分解
斜視図である。
抜け防止コネクタ)1は、図1の如く、前部及び後部を
開口した合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング2と、
コネクタハウジング2の前部開口3に嵌合する合成樹脂
製のフロントホルダ4と、コネクタハウジング2の後端
に密着する矩形状の合成ゴム製の防水パッキン(シール
部材)5と、コネクタハウジング2の後部との間に防水
パッキン5を挟み着けて保持させる合成樹脂製のリヤホ
ルダ(ホルダ)6と、コネクタハウジング2の下側から
コネクタハウジング2内にコネクタ嵌合直交方向に挿着
される合成樹脂製の端子係止用のサイドスペーサ(スペ
ーサ)7と、コネクタハウジング2内に挿着される図示
しない電線付きの各端子とで構成される。
複数の端子収容室8を多段に並列に有すると共に、雄・
雌両コネクタの電気的嵌合検知用の短絡端子(図示せ
ず)を前部開口3から収容する空室9や、エアバック誤
爆防止用の短絡端子(図示せず)を前部開口3から収容
する空室10を有している。
側の雌コネクタ(図示せず)に対する可撓性のロックア
ーム12が設けられ、下壁13(図3)の前後方向ほぼ
中央には、サイドスペーサ7を挿入するための下部開口
14(図3)が設けられている。この下部開口14はコ
ネクタハウジング2の両側の側壁15の小さな矩形状の
切欠部16に連通し、切欠部16は前後方向の溝部17
に続いている。コネクタハウジング2の後端の外周に
は、防水パッキン5の前端を密着させるフランジ部19
が一体に形成されている。
れ、コネクタハウジング2の端子収容室8に連通する相
手端子挿入孔20や、各空室9,10に連通する切欠開
口21や相手端子挿入孔22を有している。フロントホ
ルダ4の外周に係止突起23が設けられ、コネクタハウ
ジング2の前部開口3の内周に、係止突起23に対する
係合穴24が設けられている。フロントホルダ4によっ
てコネクタハウジング2の前後方向の成形型抜きが可能
となり、成形が容易化している。なお、後述する本発明
の構成の主要部はフロントホルダ4を用いないコネクタ
ハウジング(図示せず)に対しても適用可能である。
と、基壁25の外側に一体に形成された周壁26とで構
成され、周壁26の内側にリヤホルダ嵌合空間27(図
3)が形成されている。基壁25には、端子付きの電線
(図示せず)を挿通密着させる複数の挿通孔28が多段
に且つ並列に形成され、周壁26には複数条のリップ2
9が形成されている。
通孔28の中間に左右一対の水平方向のスリット状の挿
通孔30が形成され、基壁25の上半部において中央か
らやや一側寄りに左右一対の垂直方向のスリット状の挿
通孔31が形成されている。これらの挿通孔30,31
にはリヤホルダ6の各係止部材32,33が挿通され
る。上側の挿通孔31の間には、コネクタハウジング2
のフランジ部19の上側の孔部34に嵌合する位置決め
用兼ロック解除部材挿通用の筒部35が形成されてい
る。
間27(図3)の深さと同じ板厚の基板部36と、基板
部36の後端外周に形成された押圧操作用のフランジ部
37とを備え、基板部36に略スリット状及び略L字状
の電線挿通孔38が多段に形成されると共に、基板部3
6の下半部において二段の挿通孔38の中間に左右一対
の水平な係止部材32が前方(コネクタ嵌合方向)に突
設され、基板部36の上半部の中央寄りにおいて左右一
対の垂直な係止部材33が前方に突設されている。各係
止部材32,33は防水パッキン5の挿通孔30,31
を貫通してコネクタハウジング2内に突出する。下側の
各係止部材32は一段目と二段目の端子収容室8の間の
外寄りの各空室10の後半部に挿入される。
39と外寄りの短い係止アーム40とで構成されてい
る。左右一対の係止部材32は対称に形成されている。
係止板39は水平方向に長方形状に延びている。係止板
39の先端側には矩形状の切欠孔(係止部)41が設け
られている。切欠孔41は係止板39の外端から内向き
に切欠されている。この切欠孔41が本発明の主要な構
成部分の一つである。
配置され、係止板39の付根側と一体化し、係止板39
と同一の板厚で、先端に向かうにつれてテーパ状に細く
形成され、先端側の外端に略台形状の本係止突起(本係
止手段)42を有している。係止アーム40の先端は係
止板39の切欠孔41の後端とほぼ同一面に位置してい
る。係止アーム40と係止板39との間にアーム撓み隙
間43が形成され、係止アーム40は係止板39に向け
て水平方向に撓み可能である。
く、係止アーム40よりも長く形成され、上下方向の幅
は同一で、左右方向の板厚が先端に向かうにつれてテー
パ状に薄くなっている。係止部材33はいわゆる係止ア
ームであり、外側面の先端側に、コネクタハウジング2
に対する略台形状の仮係止突起(仮係止手段)44を有
し、外側面の長手方向中間部に略三角形状(爪型)の本
係止突起(本係止手段)45を有している。係止部材3
3は前記係止アーム40と同様に内向きに撓み可能であ
る。
2の端子収容室8の位置に対応した複数の端子挿通孔7
9を有し、各端子挿通孔79の前端と、二段目の端子収
容室8の底壁46をなす水平方向の壁部47の前端とに
端子二重係止用の垂直な係止面48が形成されている。
水平方向の壁部47の下側に一段目の端子収容室8に対
応した端子挿通孔79が並列に形成されている。端子挿
通孔79はサイドスペーサ7の仮係止状態で端子収容室
8に整合し、サイドスペーサ7の本係止状態で係止面4
8が端子収容室8内に突出する。
ヤホルダ6の係止板39に対する左右一対の矩形状の孔
部50が前後方向に貫通して設けられ、各孔部50内の
後端側に、係止板39の切欠孔41に対する矩形状の係
合突部(係合部)51が設けられている。この係合突部
51が本発明の主要な構成部分の一つである。孔部50
の横幅は係止板39の横幅よりも若干広く形成され、孔
部50に沿って係止板39が案内され、係止板39の切
欠孔41と孔部50内の係合突部51とが正確に位置決
めされる。孔部50の高さは係止板39の板厚と係合突
部51の高さとの総和よりも若干高い程度である。
側寄りに配置され、孔部50の底面52(図11)から
上向きに突出され、図11にも示す如く孔部50の高さ
の半分以下の高さに上端面53を有している。係合突部
51の一側は孔部50の一側面(外寄りの面)54と一
体化し、係合突部51の他側面(内側面)55は孔部5
0の底面52の中央寄りに直交している。
も外側の下部に、コネクタハウジング2に対する短い仮
係止アーム(仮係止手段)57が高さ方向に突設されて
いる。仮係止アーム57は先端部に前向きの爪状の仮係
止突起58を有している。また、仮係止突起58の上側
においてサイドスペーサ7の両側面56の後端寄りに、
コネクタハウジング2に対する本係止突起(本係止手
段)59が設けられている。仮係止突起58は一段目の
端子挿通孔79とほぼ同じ高さに位置し、本係止突起5
9は図11の如く係合突部51やコネクタハウジング2
の突起72よりやや下側に位置している。
1の組立状態を示す外観図である。コネクタハウジング
2の前端部にフロントホルダ4が嵌合係止され、コネク
タハウジング2の後端のフランジ部19に防水パッキン
5の前端面が密着し、防水パッキン5の内側にリヤホル
ダ6の基板部36(図1)が嵌合し、防水パッキン5の
後端にリヤホルダ6のフランジ部37が近接している。
コネクタハウジング2の各空室9,10には短絡端子6
0…が挿着されている。サイドスペーサ7(図1)がコ
ネクタハウジング2の下側から挿入され、仮係止アーム
57の突起58が溝部17に係合して、サイドスペーサ
7の仮係止状態を得ている。
リヤホルダ6が半挿入(仮係止)すなわち不完全組付で
ある状態を示す縦断面図である。図3の状態のようにリ
ヤホルダ6の押し込みを忘れた場合には、サイドスペー
サ7を上向きに押し込もうとした際に、図4にも示す如
く、サイドスペーサ7の係合突部51の上端面53がリ
ヤホルダ6の係止板39の下面61に突き当たり、サイ
ドスペーサ7の押し込みができない。それにより、作業
者がリヤホルダ6の押し込み忘れであることに気付き、
リヤホルダ6を完全に押し込んで本係止(完全装着)さ
せる。
ネクタハウジング2の後部開口62から端子収容室8内
に電線付きの雌型の端子(図示せず)が挿入される。こ
の際、サイドスペーサ7の端子挿通孔79が端子収容室
8と同心に位置し、端子挿通孔79を経て端子収容室8
の前半部に端子(図示せず)が挿入される。端子挿通孔
79は端子収容室8の中間部を構成する。
ッキン5の挿通孔28に挿通させておき、端子挿入後に
防水パッキン5とリヤホルダ6の組付を行うこともでき
るが、予組付をなくして組付作業性の向上を図るべく、
図3のリヤホルダ6の仮係止状態で電線付きの端子をリ
ヤホルダ6の孔部38を経て柔軟な防水パッキン5の電
線挿通孔28からコネクタハウジング2内に挿入するこ
とで、リップ63が外側に逃げて嵌合空間27内に撓む
から、端子を容易に挿入できる。次いで図5の如くリヤ
ホルダ6を防水パッキン5の内側に嵌合し、リヤホルダ
6の基板部25で電線挿通孔28を縮径方向に押圧する
ことで、電線挿通孔28内のリップ63が電線を締め付
けて、電線とリップ63との密着性を向上させることが
できる。
ら一段目と二段目の端子収容室8の間に矩形状の空室1
0が設けられ、空室10内にリヤホルダ6の係止板39
と係止アーム40(図1)とが挿入されている。空室1
0は短絡端子挿入用の空室を兼ねており、係止板39と
係止アーム40すなわち係止部材32の挿入スペースの
無駄をなくしている。
ッキン5の水平な孔部30(図1)を貫通して空室10
の後半部に突出し、リヤホルダ6の仮係止状態で係止板
39の先端部がサイドスペーサ7の矩形状の孔部50内
に進入する。空室10と孔部50とはサイドスペーサ7
の仮係止状態で同心に整合する。係止板39は空室10
の上部側に位置し、係止板39の上面64は空室10の
上側の内壁面65に近接して対向する。これにより、サ
イドスペーサ7の係合突部51が係止板39を押し上げ
た際に、係止板39は空室10の内壁面65に当接し
て、係止板39の撓みが阻止され、係合突部51の当接
力が高まって、サイドスペーサ7の押し込みが確実に阻
止される。
合突部51の上端面が係止板39の先端部の下面に近接
して位置する。それにより、図5の如くリヤホルダ6を
前向きに押圧することで、係止板39の先端部がサイド
スペーサ7の係合突部51と何ら干渉することなく、ス
ムーズにサイドスペーサ7の孔部50内を前進し、リヤ
ホルダ6が完全に押し込まれて本係止される。この状態
で、図6にも示す如く、係合突部51の上端面53に対
向して係止板39の切欠孔41が同心に位置する。
向きに押し込むことで、係合突部51が係止板39の切
欠孔41内に進入し、それによってリヤホルダ6の後抜
けが阻止される。すなわち、端子付き電線の引張等でリ
ヤホルダ6に抜き方向の力が作用した場合に、図8の如
く係合突部51の前端面66が係止板39の切欠孔41
の前端面67に当接して、リヤホルダ6の後方への移動
が確実に阻止される。係合突部51と切欠孔41とは面
接触で当接し、且つ係止板39が水平方向に真直に延び
ており、係止板39に前後方向の座屈ないし伸びが生じ
ないから、強い係止力が発揮される。
押圧して防水パッキン5を圧縮させた状態でサイドスペ
ーサ7を挿入し、図6の如く係止板39の切欠孔41に
係合突部51を進入させ、次いで図7の如くリヤホルダ
6の押圧をやめることで、リヤホルダ6が防水パッキン
5の弾性力で後方に押され、図8の如く切欠孔41の前
端67に係合突部51の前端66を当接させることも可
能である。この構成によれば、防水パッキン5がコネク
タハウジング2とリヤホルダ6との間に強く密着して良
好なシール性を発揮すると共に、防水パッキン5とリヤ
ホルダ6のガタ付きが確実に防止される。
子収容室8の下壁13に一体に形成され、端子を一次係
止する可撓性の係止ランスを示す。図7の完全組立状態
(端子も収容した状態)でコネクタ1を相手側雌コネク
タ(図示せず)に嵌合させた際に、パッキン5の外周リ
ップ29は例えば相手側雌コネクタハウジング(図示せ
ず)の嵌合室内壁面に密着可能である。
すような周囲を完全に囲まれた矩形状の孔部(係止部)
69を有する係止板70を用いることも可能である。図
6の係止板39は横幅が狭くて済み、狭い端子収容室8
に対応してコンパクトに形成することができる。図9の
係止板70は例えば電源端子等の大型の端子を収容する
端子収容室に好適であり、孔部69の前後左右が閉止さ
れているから、孔部69の変形が起こらず、係合突部5
1に対する係止力が高まる。
にサイドスペーサ7を仮係止させた状態を示す側面図と
縦断面図である。図10の如くサイドスペーサ7はコネ
クタハウジング2の下側にやや突出し、両側の仮係止ア
ーム57が切欠部16内に位置し、仮係止突起58の水
平な係止面58aが水平な溝部17の下面17aに当接
し、その状態で図11の如くサイドスペーサ7の上側の
本係止突起59の上側の傾斜面がコネクタハウジング2
の内壁71の突起72の下側の傾斜面に当接している。
これらにより、サイドスペーサ7がコネクタハウジング
2にガタ付きなく仮保持(仮係止)されている。
ネクタハウジング2に挿入する際に切欠部16の内面に
摺接しつつ後方に撓んで、溝部17内への突起58の進
入を許容する。図11で符号8は端子収容室、79は端
子挿通孔、50は、リヤホルダ6(図1)の係止板39
を進入させる孔部、51は、係止板39に対する係合突
部を示す。
にサイドスペーサ7を本係止させた状態を示す側面図と
縦断面図である。サイドスペーサ7を押し込むことで、
図12の如くサイドスペーサ7の仮係止アーム57が無
抵抗で上昇し、アーム57の上端72が溝部17の上端
面17bに突き当たる。それと同時に図13の如く本係
止突起59がコネクタハウジング2の突起72を乗り越
えて、本係止突起59の下側の傾斜面が突起72の上側
の傾斜面に当接する。これらにより、サイドスペーサ7
がコネクタハウジング2にガタ付きなく本係止される。
面積がサイドスペーサ7の係止面(上部前端面)48に
よって縮小され、例えば図示しない雌端子の箱型の電気
接触部の後端(肩部)が係止面48で二次係止される。
ダ6を仮係止させた際のリヤホルダ6の下側の係止部材
32の状態、図15は同じく仮係止における上側の係止
部材33の状態を示す横断面図である。図14,15で
防水パッキン5は図示を省略している。
ーム40の突起(本係止突起)42の前端の傾斜面がコ
ネクタハウジング2の側壁73内面の横断面矩形状の突
部74の後端の垂直面に当接すると共に、図15の如く
上側の係止部材(係止アーム)33の前端側の仮係止突
起(仮係止手段)44がコネクタハウジング2の横断面
矩形状の突部75を乗り越え、仮係止突起44の後端の
係止面が突部75の前端に当接し、且つ中間の本係止突
起(本係止手段)45の前端の傾斜面が突部75の後端
面に当接し、すなわち仮係止突起44と本係止突起45
との間に突部75が挟まれて係合する。これにより、リ
ヤホルダ6が前後方向のガタ付きなく確実に仮保持され
る。
5はリヤホルダ6の係止部材32,33で貫通されてい
るから、外れ落ちることがない。コネクタハウジング2
の突部74,75は後部開口62から若干前側の位置に
おいて両側壁73の内面に例えば高さ方向に連続して形
成されてもよい。図14で係止板39の先端部はサイド
スペーサ挿入空間76に若干突出している。図15で符
号32は下側の係止部材を示す。
ダ6を本係止させた際のリヤホルダ6の下側の係止部材
32の状態、図17は同じく本係止における上側の係止
部材33の状態を示す横断面図である。
きに撓みつつ係止アーム40の突起42がコネクタハウ
ジング2の突部74を乗り越えて、突起42の後端の急
勾配の傾斜面が突部74の前端に当接すると共に、図1
7の如く上側の係止アーム33が内向きに撓みつつ係止
アーム33の中間の本係止突起45がコネクタハウジン
グ2の突部75を乗り越えて、本係止突起45の後端の
急勾配の傾斜面が突部75の前端に当接する。この際、
コネクタハウジング2の後端とリヤホルダ6の前端との
間に防水パッキン5が圧縮された状態で保持される。こ
れらにより、リヤホルダ6と防水パッキン5とがガタ付
きなく確実に固定される。
グ2の外側ではなく内側に収容されるから、各係止部材
32,33が外部と干渉することがなく、リヤホルダ6
の不意な外れが起こらない。万一、リヤホルダ6の本係
止が解除されてしまっても、リヤホルダ6が仮係止手段
44でコネクタハウジング2に保持されるから、図3の
ようにリヤホルダ6の基板部36の先端が防水パッキン
5の内側空間27に少し係合し、リヤホルダ6で防水パ
ッキン5が軽くではあるがコネクタハウジング2に押し
付けられた状態に保持され、シール性が確保される。図
16の状態で係止板39の切欠孔41はコネクタハウジ
ング2のサイドスペーサ挿入空間76に位置する。
5に代えて端子収容室8毎の防水ゴム栓を用い、各防水
ゴム栓をリヤホルダで押え付けて、防水ゴム栓の抜け出
しを防止することも可能である。また、リヤホルダ6に
端子係止杆(図示せず)を突設し、サイドスペーサ7で
端子を一次係止させ、端子係止杆で端子を二次係止させ
ることも可能であり、この場合はシール部材を用いない
こともあり得る。
ダ(ホルダ)に係止板や係止部材を設け、係止板の切欠
孔等をサイドスペーサ7の係合突部51に係合させるこ
とも可能である。また、リヤホルダ6の係止板39とサ
イドスペーサ7の係合突部51の構成はフロントホルダ
4を用いないコネクタハウジングにも適用可能である。
また、図3のリヤホルダ6の係止板39とサイドスペー
サ7の係合突部51との突き当て作用を考慮しなけれ
ば、リヤホルダ6の係止板39に係合突部51を設け、
サイドスペーサ7に切欠孔41や図9の周囲を閉止され
た孔部69を設けることも可能である。また、係止板3
9の板厚を厚くできる場合には、切欠孔41や孔部69
に代えて凹溝部を形成することも可能である。また、係
合突部51や孔部41,69は矩形状に限らず円形でも
可能である。
ば、ホルダの完全装着時にスペーサの係合部がホルダの
係止部に係合することで、ホルダの抜け出しが確実に防
止され、たとえホルダに外部の何物かが強く干渉した
り、強い引張力等が作用した場合でも、ホルダの外れが
起こらない。それにより、例えばホルダとコネクタハウ
ジングとの間に装着された防水パッキンの外れや、コネ
クタハウジング内の端子の抜け出しが確実に防止され
る。
ダの不完全装着時にスペーサを完全装着しようと押し込
んだ際に、スペーサの係合部がホルダの係止部材に当接
することで、それ以上のスペーサの押し込みができず、
それにより作業者がホルダの不完全装着に気付き、ホル
ダを押し込んで完全装着させる。このようにして、ホル
ダの不完全装着が確実に防止される。それにより、ホル
ダの不完全装着に起因する前記防水パッキンや前記端子
やホルダの外れやシール性不良等が防止される。
ダの不完全装着時にスペーサの係合突部の先端が係止板
の表面に当接して、スペーサの押し込みが阻止され、そ
れによりホルダの不完全装着が検知される。また、切欠
孔の場合は係止板の狭幅化が可能で、構造がコンパクト
化される。孔部の場合は、係合突部に対する係止力が増
大され、ホルダの抜け防止が一層確実化する。
ダの係止部材がコネクタハウジング内で保護されるか
ら、係止部材が外部と干渉することがなく、これによっ
てもホルダの不意な外れが確実に防止される。また、請
求項5記載の発明によれば、係止部材が孔部に沿って案
内されることで、係止部材の振れが防止され、係止部材
の係止部と孔部内の係合部との位置決めが正確に行われ
る。また、請求項6記載の発明によれば、係止部材が内
壁面に当接することで、係止部材の撓みが阻止され、係
合部の強い突き当て力が発揮される。これにより、スペ
ーサの押し込みが確実に阻止され、ホルダの不完全装着
の検知精度が向上する。
ダの係止部とスペーサの係合部との係合によってシール
部材の密着状態が良好に確保されることは勿論のこと、
シール部材の弾性反力によって係止部の一端が係合部の
一端に当接し、係止部と係合部との係合がガタ付きなく
行われる。それによりリヤホルダのガタ付きが防止さ
れ、振動による係止部と係合部の磨耗等が防止される。
ダの仮係止状態で係止部材にスペーサの係合部が当接す
るから、ホルダの本係止忘れが検知され、作業者により
ホルダが確実に本係止される。また、ホルダの本係止状
態でスペーサを仮係止から本係止に引っ掛かりなくスム
ーズに移行させることができる。また、ホルダとスペー
サの各本係止状態で、係止部に係合部が係合して、ホル
ダの本係止が強固に維持される。
形態を示す分解斜視図である。
す斜視図である。
不完全装着を検知した状態を示す縦断面図である。
態を示す平面図である。
である。
置関係を示す平面図である。
止させた状態を示す縦断面図である。
合付態を示す平面図である。
である。
係止状態を示す側面図である。
面側から見た縦断面図である。
ある。
断面図である。
の状態を示す横断面図である。
である。
の状態を示す横断面図である。
である。
示す分解斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくともコネクタハウジングと、該コ
ネクタハウジングの端部に装着されるホルダと、該ホル
ダの装着方向とは直交する方向から該コネクタハウジン
グの中間部に挿入されるスペーサとを備えるコネクタに
おいて、前記ホルダに係止部材が突設され、該係止部材
に係止部が設けられ、前記スペーサに、該係止部に対す
る係合部が設けられ、該ホルダの完全装着時に該係合部
が該係止部に係合することを特徴とするホルダ抜け防止
コネクタ。 - 【請求項2】 前記ホルダの不完全装着時に前記係合部
が前記係止部材に当接可能であることを特徴とする請求
項1記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項3】 前記係止部材が係止板を含み、前記係止
部が該係止板に設けられた切欠孔又は孔部であり、前記
係合部が係合突部であることを特徴とする請求項1又は
2記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項4】 前記係止部材が前記コネクタハウジング
の内部に挿入されることを特徴とする請求項1〜3の何
れかに記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項5】 前記係合部が前記スペーサの孔部内に設
けられ、前記係止部材が該孔部内に進入可能であること
を特徴とする請求項4記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項6】 前記係止部材が前記コネクタハウジング
の空室の内壁面に近接して位置し、前記係合部で押圧さ
れた際に該内壁面に当接可能であることを特徴とする請
求項1〜5の何れかに記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項7】 前記ホルダと前記コネクタハウジングと
の間にシール部材が密着することを特徴とする請求項1
〜6の何れかに記載のホルダ抜け防止コネクタ。 - 【請求項8】 前記ホルダと前記スペーサとに仮係止手
段と本係止手段とがそれぞれが設けられ、該ホルダと該
スペーサの各仮係止状態で前記係止部材と前記係合部と
が直交方向に対向し、該ホルダの本係止状態と該スペー
サの仮係止状態で該係合部が前記係止部に対向し、該ホ
ルダと該スペーサの各本係止状態で該係合部が該係止部
に係合することを特徴とすることを特徴とする請求項1
〜7の何れかに記載のホルダ抜け防止コネクタ。
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