JP3322803B2 - スペーサの係止構造 - Google Patents

スペーサの係止構造

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JP3322803B2 JP23785596A JP23785596A JP3322803B2 JP 3322803 B2 JP3322803 B2 JP 3322803B2 JP 23785596 A JP23785596 A JP 23785596A JP 23785596 A JP23785596 A JP 23785596A JP 3322803 B2 JP3322803 B2 JP 3322803B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続端子をハウジ
ング内でロックするためのスペーサの係止構造に関し、
詳しくはスペーサをハウジングに設けられた空洞部に係
止させるためのスペーサの係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスペーサの係止構造に関しては
種々なものが知られている。例えば、特開平5−144
499号公報に開示されたものが知られている。図6に
示す従来のスペーサの係止構造51は、内部に前後方向
に延伸された複数の端子収容室6を配列すると共に一方
の外周壁3、例えば、天壁3aの中間に隔壁4を横切っ
て縦方向に貫通する空洞部5を設けたハウジング2と、
複数の端子収容室6に対応する開口部8を有し、この開
口部8に接続端子7を係止するロック部9を有し、空洞
部5から挿着されて仮係止位置から本係止位置に移動す
る格子状の端子ロック用のスペーサ60とから構成され
ている。
【0003】前記スペーサ60を構成する縦壁部61の
前端面側に仮係止突起12が設けられ、後端面側にスリ
ット63を介して本係止突起14を有する両持ち梁状の
可撓性部材65が設けられている。また、ハウジング2
には開口部8が端子収容室6と実質的に合致する位置ま
で挿入されたとき、仮係止突起12と係合する仮係合部
16が設けられている。また、仮係止位置からロック部
9が接続端子7に係止されて後抜けを防止する本係止位
置に達したとき、本係止突起14と係合する本係合部1
7が設けられている。
【0004】なお、上記可撓性部材65がスペーサ60
の両端に位置する縦壁部61としての側壁61aに設け
られると共に、スリット63が天壁68のスリット開口
部63aまで貫通して設けられている。しかし、可撓性
部材65の一端は天壁68の連結部68aで側壁61a
と連結固定されているので可撓性部材65は両端固定の
両持ち梁である。そして、本係止突起14は可撓性部材
65の後端面の略中央部に設けられている。
【0005】また、複数の端子収容室6の前部底壁21
に対向した内周壁にはロック部9とは別に接続端子7の
係止穴25に係合する可撓性ロック腕24が設けられて
いる。更に、係止操作を容易にするために、仮係止突起
12の下面および仮係止部16の上面には傾斜面12
a,16aが設けられている。また、本係止突起14の
上下面および本係止部17の上面にはそれぞれ傾斜面1
4a,17aが設けられている。
【0006】上述した構成の従来のスペーサの係止構造
51においては、先ず、スペーサ60がハウジング2の
空洞部5の上方から挿入され、仮係止位置に達すると仮
係止突起12が仮係止部16に係止される。すると、ス
ペーサ60の開口部8が端子収容室6に実質的に合致す
る。そして、後部に電線26が加締められた接続端子7
が端子収容室6の後端部から挿入されると、係止穴25
が可撓性ロック腕24に係止されるので接続端子7は後
抜け防止されることになる。次に、スペーサ60がさら
に下方に押圧されると、本係止突起14が本係止部17
に係止されるのでスペーサ60は本係止位置に係止され
ると共に、接続端子7がロック部9に係止される。よっ
て、接続端子7は二重に後抜け防止されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスペーサの係止構造51においては、可撓性部材6
5が図9に示すような両端固定の両持ち梁であるので、
本係止突起14の位置における撓み量を本係止部17に
係止されるための所要撓み量δ2 とするためには、片持
ち梁と比較して可撓性部材65の長さl2 、即ちスリッ
ト63の長さを後述に理論式で説明するように長くしな
ければならない。従って、スペーサ60の高さL2 が高
くなるのでハウジング2も大型化するという問題があ
る。
【0008】また、可撓性部材65の長さを切り詰める
と、やはり後述に理論式で説明するように可撓性部材6
5内に発生する最大引張り応力が大きくなる。従って、
スペーサ60がハウジング2の空洞部5に頻繁に着脱さ
れると、可撓性部材65がへたって塑性変形を起こした
り、場合によっては破損してしまうという問題がある。
【0009】次に、上述した片持ち梁の可撓性部材75
と、両端固定の両持ち梁の可撓性部材65との特性的差
異を図7乃至図9を参照しながら説明する。図7および
図8に示した片持ち梁の可撓性部材75の長さl1 、作
用点としての本係止突起14にかかる押圧力W1 、作用
点における撓みδ1 、可撓性部材75に生ずる最大曲げ
モーメントM1 max 、梁の断面形よる断面二次モーメン
トI、材料の縦弾性係数Eとすると、撓みδ1 は、 δ1 =W1 ・(l13 /3EI ・・・・・(1) M1 max =W1 ・l1 ・・・・・・・・・・(2)
【0010】同様に、図6および図9に示した両端両持
ち梁としての可撓性部材65のスパン長さl2 、作用点
としての本係止突起14にかかる押圧力W2 、作用点に
おける撓みδ2 、可撓性部材に生ずる最大曲げモーメン
トM2 max 、梁の断面形よる断面二次モーメントI、材
料の縦弾性係数Eとすると、 δ2 =W2 ・(l23 /192EI ・・・(3) M2 max =W2 ・l2/8 ・・・・・・・・(4)
【0011】ここで、両端固定の両持ち梁と片持ち梁の
可撓性部材65,75に設けられた本係止突起14が本
係止部17を乗り越え、かつ強力に保持されるために同
一の撓みで同一の保持力としての押圧力を発揮させるた
めの条件、即ちδ1 =δ2 、W1 =W2 の条件である
と、式(1)と式(3)から W1 ・(l13 /3EI=W2 ・(l23 /192EI ・・・(5) とおける。この式を上記の条件で簡略化すると
【0012】 l2=4・(l1) ・・・・・・・・・・・・(6) が導かれる。この式(6)によると、上記の条件では両
持ち梁の可撓性部材65のスパン長さl2は片持ち梁の可
撓性部材75の腕長さl1 の4倍を要する。よって、可
撓性部材65が両端固定の両持ち梁にであると、前記ス
ペーサ10およびハウジング2の高さ寸法が大きくなり
大型化するという問題がある。
【0013】次に、可撓性部材65,75の上記長さを
等しいとおいて、l1=l2とした場合、撓みδ1 =δ2
ときの可撓性部材65, 75に生ずる最大引張り応力を
比較すると、断面形状および材料が同一であるから発生
する最大曲げモーメントM1max とM2 max を比較す
る。この条件で上記式(5)を簡略化すると W2 =64・W1 ・・・・・・・・・・・(7) が導かれる。さらに式(4)を式(2)で除したものに
式(7)を代入すると
【0014】 M2 max =8・M1 max ・・・・・・・・(8) が導かれる。この式(8)は上記条件では両端固定の両
持ち梁の可撓性部材65に生ずる最大引張り応力が、片
持ち梁の可撓性部材75に生ずる最大引張り応力の8倍
になることを示している。よって、両端固定の両持ち梁
の可撓性部材65の場合には、片持ち梁の可撓性部材7
5に比べて発生する最大引張り応力が大きいから、スペ
ーサ10が頻繁にハウジング2に着脱されると可撓性部
材65がへたって塑性変形を起こしたり、場合によって
は破損してしまうという問題がある。
【0015】さらに、上記の問題点を解決しようとして
図7に示したように可撓性部材75を片持ち梁にするに
は、図6に示した天壁68の連結部68aを切断して除
去すると共に、可撓性部材65を天壁68および中間隔
壁69から切り放すためにカット溝70を設けないと片
持ち梁としての機能を発揮しない。よって、成形型が複
雑になりコストアップにつながるという問題がある。
【0016】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、本係止突起に所要の保持力を確保すると
共に、小型でかつ可撓性部材がへたったりすることがな
いスペーサの係止構造を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1記
載のスペーサの係止構造であって、内部に前後方向に延
伸された複数の端子収容室が配列されると共に一方の外
周壁の中間に隔壁を横切って貫通する空洞部が設けられ
たハウジングと、前記端子収容室に対応する開口部と接
続端子をロックするロック部とを有し、前記空洞部から
挿着されて仮係止位置から本係止位置に移動する接続端
子ロック用のスペーサとを備え、前記スペーサ前後の一
端面側に仮係止突起が設けられると共に、他端面側にス
リットを介して本係止突起を有する梁状の可撓性部材が
設けられ、前記開口部が前記端子収容室と実質的に合致
する位置まで挿入されたときに前記仮係止突起と係合す
る仮係合部が前記ハウジング側に設けられていると共
に、前記ロック部が前記接続端子と係合して後抜けを防
止する本係止位置に達したときに前記本係止突起と係合
する本係合部が前記ハウジング側に設けられているスペ
ーサの係止構造において、前記本係止突起が前記スペー
サの側壁と天壁または底壁の何れか一方との角部近傍に
設けられていると共に、前記スリットが前記角部近傍の
側壁と天壁または底壁に跨って設けられ、該スリットに
より形成された前記角部近傍の側壁と天壁または底壁の
前記可撓性部材が前記角部で連結されていることを特徴
とするスペーサの係止構造によって解決することができ
る。
【0018】前記構成のスペーサの係止構造によると、
本係止突起がスペーサの側壁と天壁または底壁の何れか
一方との角部近傍に設けられると共に、スリットが前記
角部近傍の側壁と天壁または底壁に跨って設けられ、該
スリットにより形成された前記角部近傍の側壁と天壁ま
たは底壁の可撓性部材が前記角部で連結されている。従
って、互いに直角方向に設けられた2本の片持ち梁の可
撓性部材の先端が角部で連結固定された形状になってい
るので撓み量に対してスリット長さを短くすることがで
きるからスペーサの高さも小さくすることができる。よ
って、スペーサおよびハウジングの小型化を図ることが
できる。
【0019】また、単純な片持ち梁の可撓性部材に対し
て撓んだときに生ずる最大応力を増加させずに本係止突
起の保持力としての押圧力を倍増させることができると
共に、押圧力が大きいにも係わらず可撓性部材に生ずる
最大応力を小さく押さえられるのでスペーサをハウジン
グに頻繁に着脱しても可撓性部材がへたって塑性変形を
起こしたりするようなことはない。
【0020】また、上記課題は、請求項2記載のスペー
サの係止構造であって、内部に前後方向に延伸された複
数の端子収容室が配列されると共に一方の外周壁の中間
に隔壁を横切って貫通する空洞部が設けられたハウジン
グと、前記端子収容室に対応する開口部と接続端子をロ
ックするロック部とを有し、前記空洞部から挿着されて
仮係止位置から本係止位置に移動する接続端子ロック用
のスペーサとを備え、前記スペーサ前後の一端面側に仮
係止突起が設けられると共に、他端面側にスリットを介
して本係止突起を有する梁状の可撓性部材が設けられ、
前記開口部が前記端子収容室と実質的に合致する位置ま
で挿入されたときに前記仮係止突起と係合する仮係合部
が前記ハウジング側に設けられていると共に、前記ロッ
ク部が前記接続端子と係合して後抜けを防止する本係止
位置に達したときに前記本係止突起と係合する本係合部
が前記ハウジング側に設けられているスペーサの係止構
造において、前記スリットにより形成された前記可撓性
部材が前記スペーサの側壁と天壁または底壁の何れか一
方との角部近傍で分離されると共に、前記分離された
可撓性部材の一方の可撓性部材先端に前記本係止突起
が突設され、かつ該本係止突起が他方の可撓性部材先端
に接していることを特徴とするスペーサの係止構造によ
って解決することができる。
【0021】前記構成のスペーサの係止構造によると、
互いに直角方向に形成された可撓性部材は角部近傍で分
離されると共に、これらの可撓性部材の一方の先端に本
係止突起が突設されており、かつこの本係止突起の一部
が他方の可撓性部材先端に接している。従って、本係止
突起の保持力としての押圧力が片持ち梁の可撓性部材の
2倍になると共に、可撓性部材の最大引張り応力が小さ
な値に抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスペーサの係止構
造の実施の形態例を図1乃至図5に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明のスペーサの係止構造の第1実施の
形態例を示す分解斜視図、図2は図1におけるスペーサ
の係止状態を示す作動説明図、図3は図1における組付
け完了状態を示す縦断面図、図4は図1におけるスリッ
ト周りの作動説明図、図5は本発明のスペーサの係止構
造の第2実施の形態例を示す側面図である。
【0023】図1乃至図3に示すように本発明の第1実
施の形態例のスペーサの係止構造1は、内部に前後方向
に延伸された複数の端子収容室6が配列されていると共
に、一方の外周壁3、例えば天壁3aの中間部に隔壁4
を横切って縦方向に貫通する空洞部5を設けたハウジン
グ2と、複数の端子収容室6に対応する開口部8を有
し、かつ開口部8に接続端子7を係止するロック部9を
有し、空洞部5から挿着されて仮係止位置から本係止位
置に移動する格子状のスペーサ10とから構成されてい
る。
【0024】本実施の形態例のスペーサ10を構成する
縦壁部11には、その前端面側に仮係止突起12が設け
られると共に、後端面側にスリット13を介して本係止
突起14を有する梁状の可撓性部材15が設けられてい
る。また、ハウジング2には開口部8が端子収容室6と
実質的に合致する位置まで挿入したとき、仮係止突起1
2と係合する仮係合部16が設けられると共に、その係
止位置からロック部9が接続端子7の係止穴25と係合
して後抜けを防止する本係止位置に達したとき、本係止
突起14と係合する本係合部17が設けられている。
【0025】また、本係止突起14がスペーサ10の両
端に位置する縦壁部11である側壁11aと天壁18と
の角部20近傍に設けられると共に、スリット13が側
壁11aと天壁18の角部20に跨って設けられてい
る。なお、複数の端子収容室6の前部底壁21に対向し
た内周壁にはロック部9とは別に接続端子7の係止穴2
5に係合する可撓性ロック腕24が設けられている。ま
た、係止操作を容易にするために、仮係止突起12の下
面および仮係止部16の上面には傾斜面12a,16a
が設けられていると共に、本係止突起14の上下面およ
び本係止部17の上面にはそれぞれ傾斜面14a,17
aが設けられている。
【0026】上述した構成の本実施の形態例のスペーサ
の係止構造1においては、先ず、図2(a)に示すよう
にスペーサ10がハウジング2の空洞部5の上方から挿
入され、仮係止位置に達すると仮係止突起12が仮係止
部16に係止される。このとき、スペーサ10の開口部
8が端子収容室6に実質的に合致する。そして、接続端
子7が端子収容室6の後端部から挿入されると、係止穴
25が可撓性ロック腕24に係止されることで接続端子
7の後抜け防止が行われる。
【0027】次に、図2(b)に示すようにスペーサ1
0がさらに下方に押圧されると、本係止突起14が本係
止部17に係止されるのでスペーサ10は本係止位置に
係止されると共に、接続端子7がロック部9に係止され
るので、図3に示すように接続端子7は二重に後抜け防
止が行われることになる。
【0028】上述したスペーサの係止構造1は、本係止
突起14がスペーサ10の両端に位置する側壁11aと
天壁18との角部20近傍に設けられると共に、スリッ
ト13が側壁11aと天壁18との角部20に跨って互
いに直角方向に設けられている。従って、図4に示すよ
うに双方の片持ち梁の可撓性部材15a,15bの先端
が角部20で連結されたような構成であるのでスリット
長さl3を短くすることができ、スペーサ10の高さL3
も小さくすることができる。よって、スペーサ10およ
びハウジング2の小型化を図ることができる。
【0029】また、単純な片持ち梁状の可撓性部材(図
8参照)が撓んだときに生じる最大応力を増加せずに本
係止突起14の保持力となる押圧力W3 を略2倍にする
ことができると共に、押圧力W3 が大きいにも係わらず
可撓性部材15a,15bに生ずる最大応力を小さく押
さえられるので、スペーサ10をハウジング2に頻繁に
着脱しても可撓性部材15a,15bがへたって塑性変
形を起こしたり、場合によっては破損してしまうような
ことはなく、コネクタの信頼性の向上を図ることができ
る。
【0030】さらに、本実施の形態例のスペーサ10に
おける可撓性部材15は、片持ち梁の可撓性部材15
a,15bが角部20で連結された構成なので、片持ち
梁の可撓性部材75(図8参照)に比較して撓みは同じ
でも発生する最大引張り応力は大きく、また押圧力とし
ての保持力W3 は略2倍になるのでコネクタの信頼性の
一層の向上を図ることができる。
【0031】次に、本発明の第2実施の形態例のスペー
サの係止構造を説明する。本実施の形態例ではハウジン
グ構成は同一であり、スペーサ30は、側壁31aの前
端面側に仮係止突起32が設けられている。そして、後
端面側の側壁31aと天壁38に跨って設けられたスリ
ット33を介して本係止突起34を有する梁状の可撓性
部材35が設けられている。この可撓性部材35は、先
端部が2分離されており、双方の可撓性部材35a,3
5bが近接状態に配置されている。そして、本係止突起
34が可撓性部材35a先端に突設されていると共に、
本係止突起34の先端が可撓性部材35b側に重なるよ
うに延設されている。従って、保持力は2倍になり、し
かも発生する最大引張り応力も小さい値になり、コネク
タの信頼性の一層の向上を図ることができる。
【0032】なお、本発明は上述した実施の形態例に限
定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の
態様でも実施することができる。例えば、本実施の形態
例ではスペーサのスリットは側壁と天壁に跨って設けら
れていたが、側壁と底壁に跨って直角に設けられていて
も良い。但し、この場合には本係止突起は底壁側の角部
に設けられると共に、本係止部もハウジングの底壁近く
の対応する位置に設けられなければならない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のスペーサの係止構造によれば、本係止突起がスペー
サの側壁と天壁または底壁の何れか一方との角部近傍に
設けられていると共に、スリットが前記角部近傍の側壁
と天壁または底壁に跨って設けられ、該スリットにより
形成された前記角部近傍の側壁と天壁または底壁の可撓
性部材が前記角部で連結されている。従って、互いに直
角方向に設けられた2本の片持ち梁の可撓性部材の先端
が角部で連結された構成になっているので撓み量に対し
てスリット長さを短くすることができると共にスペーサ
の高さも小さくすることができる。よって、スペーサお
よびハウジングの小型化を図ることができ、コネクタの
コスト低減を図ることができる。
【0034】また、単純な片持ち梁の可撓性部材に対し
て撓んだときに生ずる最大応力を増加せずに本係止突起
の保持力を略2倍にすることができると共に、保持力が
大きいにも係わらず可撓性部材に生ずる最大応力を小さ
く抑えることができるのでスペーサをハウジングに頻繁
に着脱しても可撓性部材がへたって塑性変形を起こした
り破損するのを確実に防止することができ、コネクタの
信頼性の向上を図ることができる。
【0035】さらに、請求項2記載のスペーサの係止構
造によれば、スリットにより形成された可撓性部材が
ペーサの側壁と天壁または底壁の何れか一方との角部近
傍で分離されると共に、分離された可撓性部材の一方の
可撓性部材先端に本係止突起が突設され、かつ本係止突
起が他方の可撓性部材先端に接している。従って、スリ
ットにより互いに直角方向に形成された2本の可撓性部
材の先端が角部近傍で分離され、一方の可撓性部材先端
に突設された本係止突起が他方の可撓性部材先端に接し
ているので、撓み量に対してスリット長さを短くするこ
とができると共にスペーサの高さも小さくすることがで
きる。よって、スペーサおよびハウジングの小型化を図
ることができ、コネクタのコスト低減を図ることができ
また、本係止突起の保持力が単純な片持ち梁の可撓
性部材の2倍になると共に、可撓性部材の最大引張り応
小さい値に抑えることができるので、スペーサをハ
ウジングに頻繁に着脱しても可撓性部材がへたって塑性
変形を起こしたり破損するのを確実に防止することがで
、コネクタの信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペーサの係止構造の第1実施の形態
例を示す分解斜視図である。
【図2】図1におけるスペーサ周りの作動説明図であ
り、(a)はスペーサの仮係止状態を示し、(b)はス
ペーサの本係止状態を示す。
【図3】図1における組付け完了状態を示す断面図であ
る。
【図4】図1におけるスリット周りの作動説明図であ
る。
【図5】本発明のスペーサの係止構造の第2実施の形態
例を示す側面図である。
【図6】従来のスペーサの係止構造の一例を示す分解斜
視図である。
【図7】従来の他のスーペーサの係止構造の一例を示す
部分斜視図である。
【図8】片持ち梁の可撓性部材の原理説明図である。
【図9】両端固定の両持ち梁の可撓性部材の原理説明図
である。
【符号の説明】
1 スペーサの係止構造 2 ハウジング 3 外周壁 3a 天壁 4 隔壁 5 空洞部 6 端子収容室 7 接続端子 8 開口部 9 ロック部 10 スペーサ 11 縦壁部 11a 側壁 12 仮係止突起 13 スリット 14 本係止突起 15,15a,15b 可撓性部材 16 仮係止部 17 本係止部 18 天壁 19 底壁 20 角部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に前後方向に延伸された複数の端子
    収容室が配列されると共に一方の外周壁の中間に隔壁を
    横切って貫通する空洞部が設けられたハウジングと、前
    記端子収容室に対応する開口部と接続端子をロックする
    ロック部とを有し、前記空洞部から挿着されて仮係止位
    置から本係止位置に移動する接続端子ロック用のスペー
    サとを備え、前記スペーサ前後の一端面側に仮係止突起
    が設けられると共に、他端面側にスリットを介して本係
    止突起を有する梁状の可撓性部材が設けられ、前記開口
    部が前記端子収容室と実質的に合致する位置まで挿入さ
    れたときに前記仮係止突起と係合する仮係合部が前記ハ
    ウジング側に設けられていると共に、前記ロック部が前
    記接続端子と係合して後抜けを防止する本係止位置に達
    したときに前記本係止突起と係合する本係合部が前記ハ
    ウジング側に設けられているスペーサの係止構造におい
    て、 前記本係止突起が前記スペーサの側壁と天壁または底壁
    の何れか一方との角部近傍に設けられていると共に、
    記スリットが前記角部近傍の側壁と天壁または底壁に跨
    って設けられ、該スリットにより形成された前記角部近
    傍の側壁と天壁または底壁の前記可撓性部材が前記角部
    で連結されていることを特徴とするスペーサの係止構
    造。
  2. 【請求項2】 内部に前後方向に延伸された複数の端子
    収容室が配列されると共に一方の外周壁の中間に隔壁を
    横切って貫通する空洞部が設けられたハウジングと、前
    記端子収容室に対応する開口部と接続端子をロックする
    ロック部とを有し、前記空洞部から挿着されて仮係止位
    置から本係止位置に移動する接続端子ロック用のスペー
    サとを備え、前記スペーサ前後の一端面側に仮係止突起
    が設けられると共に、他端面側にスリットを介して本係
    止突起を有する梁状の可撓性部材が設けられ、前記開口
    部が前記端子収容室と実質的に合致する位置まで挿入さ
    れたときに前記仮係止突起と係合する仮係合部が前記ハ
    ウジング側に設けられていると共に、前記ロック部が前
    記接続端子と係合して後抜けを防止する本係止位置に達
    したときに前記本係止突起と係合する本係合部が前記ハ
    ウジング側に設けられているスペーサの係止構造におい
    て、 前記スリットにより形成された前記可撓性部材が前記ス
    ペーサの側壁と天壁または底壁の何れか一方との角部近
    傍で分離されると共に、分離された前記可撓性部材の一
    の可撓性部材先端に前記本係止突起が突設され、かつ
    該本係止突起が他方の可撓性部材先端に接していること
    を特徴とするスペーサの係止構造。
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