JP2888166B2 - インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

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JP2888166B2
JP2888166B2 JP10164695A JP10164695A JP2888166B2 JP 2888166 B2 JP2888166 B2 JP 2888166B2 JP 10164695 A JP10164695 A JP 10164695A JP 10164695 A JP10164695 A JP 10164695A JP 2888166 B2 JP2888166 B2 JP 2888166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置により、被記録材に記録を行う為のインクジェット記
録用インク(インクと称する)およびそれを用いるイン
クジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式の原理は、ノズ
ル、スリットあるいは多孔質フィルム等から液体あるい
は溶融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等に記録
を行うものである。インクを吐出する方法については、
静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電
荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを
吐出させる、いわゆるドロップオンデマンド方式(圧力
パルス方式)、高熱により気泡を形成、成長させること
により生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわ
ゆる熱インクジェット方式等、各種の方式が提案されて
おり、これらの方式により、極めて高精細の画像を得る
ことができる。このようなインクジェット記録方式に使
用するインクとしては、各種の水溶性の染料または顔料
を水または水溶性有機溶媒からなる液状媒体に溶解また
は分散させたものが知られ、かつ使用されている。
【0003】上記の如き従来のインクにおいて種々の改
善に関する検討が行われている。インクジェットプリン
ターに使用されるインクに関しては、 (1)コピー用紙、ボンド紙等の普通紙上でもソリッ
ド、ライン濃度ともに高濃度であり、かつ滲みのないこ
と。 (2)紙上においてインクの速乾性が良いこと。 (3)目詰まりが発生せず、常に吐出安定性、吐出応答
性が優れていること。 (4)長期保存安定性が良いこと。 (5)熱インクジェット方式においては、ヒーター上へ
の焦げつき(Kogation)の発生がないこと。 の観点から検討され、これらの要求を満足すべく従来よ
り多くの提案がなされている。特に普通紙上において、
高画像濃度が得られ、かつ滲みのない画像を得る提案が
従来から数多く提案されている。例えば、特開平1−1
49872号公報においては、エチレングリコールおよ
びジエチレングリコールからなる群から選択された約5
ないし10重量%のグリコールを用いることが提案され
ており、普通紙上での画質は満足のいくものの、目詰ま
りの発生という点で十分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
現状に鑑み、その問題点を解決し、すべての要求を満足
させることを目的としてなされたものである。すなわ
ち、本発明の目的は、普通紙上でも滲みのない高濃度画
像が得られ、目詰まりが発生せず、常に吐出安定性、吐
出応答性に優れ、かつ長期保存性がよいインクジエット
記録用インクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、水、水溶性染料および水溶性有機溶媒を必須成
分として、水溶性染料対イオンとしてカリウムイオン
を含む少なくとも2種のものよりなり、インク中のカリ
ウムイオンが450ppm以上、10000ppm以下
であり、かつ、水溶性有機溶媒として、グリセリン5な
いし20重量%を含有するインクが上記目的を全て満足
させることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、水溶性染料としては、目詰まりの防止、インク
固化の防止のため、染料は2種以上混合して使用する。
その場合少なくとも1種は、スルホン酸基およびカルボ
ン酸基の両者を有しているものが好ましい。これは、水
蒸発後においても、染料の結晶化を防止するためと考え
られる。また、本発明において水溶性染料は対イオンと
してカリウムイオンを含むものが使用され、そして、イ
ンク中にカリウムイオンの量が450ppm以上、10
000ppm以下になるような量で含有させることが必
要であり、好ましくは500ないし5000ppm、特
に好ましくは500ないし2000ppmの範囲であ
る。インク中のカリウムイオン濃度が10000ppm
を越えると、インクのバランスがくずれてしまい、ノズ
ルなどにつまりが発生しやすくなる。また、450pp
mより少ないと、耐水性が不十分となり、好ましくな
い。
【0007】水溶性染料としては、例えば、プロジェッ
ト・シアン1、プロジェット・マゼンタ1、プロジェッ
ト・マゼンタ1T、プロジェット・イエロー1G(以上
Zeneca社)、AE−SF VP344、Duas
yn BrilliantRed F3BSF VP1
80、Bayscript Yellow BG(以上
ヘキスト社)、Basacid Black X34
liquid、Basacid Black X38
liquid、 Basacid Red495 li
quid、Basacid Blue 752 liq
uid、Basacid Blue 624 liqu
id、Basacid Blue765 liqui
d、Basacid Yellow SE0840 l
iquid、Basacid Yellow SE01
73 liquid、Basacid Yellow
099 liquid(以上BASF社)、スペシャル
・ブラックSPリキッド、スペシャル・ブラックHF
(Bayer社製)、C.I.ダイレクトブラック−
4、−9、−11、−17、−19、−22、−32、
−80、−151、−154、−168、−171、−
194および−195、C.I.ダイレクトブルー−
1、−2、−6、−8、−22、−34、−70、−7
1、−76、−78、−86、−142、−199、−
200、−201、−202、−203、−207、−
218、−236および−287、C.I.ダイレクト
レッド−1、−2、−4、−8、−9、−11、−1
3、−15、−20、−28、−31、−33、−3
7、−39、−51、−59、−62、−63、−7
3、−75、−80、−81、−83、−87、−9
0、−94、−95、−99、−101、−110、−
189および−227、C.I.ダイレクトイエロー−
1、−2、−4、−8、−11、−12、−26、−2
7、−28、−33、−34、−41、−44、−4
8、−86、−87、−88、−135、−142およ
び−144、C.I.フードブラック−1および−2、
C.I.アシッドブラック−1、−2、−7、−16、
−24、−26、−28、−31、−48、−52、−
63、−107、−112、−118、−119、−1
21、−172、−194および−208、C.I.ア
シッドブルー−1、−7、−9、−15、−22、−2
3、−27、−29、−40、−43、−55、−5
9、−62、−78、−80、−81、−90、−10
2、−104、−111、−185および−254、
C.I.アシッドレッド−1、−4、−8、−13、−
14、−15、−18、−21、−26、−35、−3
7、−52、−249および−257、C.I.アシッ
ドイエロー−1、−3、−4、−7、−11、−12、
−13、−14、−19、−23、−25、−34、−
38、−41、−42、−44、−53、−55、−6
1、−71、−76および−79等があげられる。イン
ク中のカリウムイオンは、水溶性染料の対イオンに由来
するものが多く、水溶性染料の対イオンのカリウムイオ
ン量を制御すればよい。これらの水溶性染料をイオン交
換樹脂等を用いて、上記対イオン量となるように処理
し、用いることができる。対イオンとしては、Kの他
に、Na、Li,アンモニウム塩等を含有していてもよ
い。
【0008】このように対イオン量を調整することによ
り、良好な耐水性が得られ、かつ目詰まりの発生を著し
く改善でき、吐出安定性を得ることができ、また、ヘッ
ド部材に用いられる樹脂、例えば、ポリイミド、エポキ
シ等への化学的アタックを抑制でき、長期保存性が得ら
れる。なお、K、Li、Na量は、種々分析法にて求め
ることができるが、原子吸光分析あるいは高周波誘導結
合プラズマ発光分析(ICP−AES)によって最も精
度良く求められることができる。染料濃度は、2種以上
の合計量が、好ましくは、2.0ないし10重量%、よ
り好ましくは3ないし6重量%である。
【0009】本発明においては、水溶性有機溶媒とし
て、保湿効果を有するグリセリンを含有させることが必
要である。グリセリンを含有させることにより、画像の
滲みを発生させないばかりでなく、目詰まりを発生させ
難く、大気中に放置してもインク固化が発生しない等多
くの効果が得られる。グリセリンの含有量は5ないし2
0重量%、好ましくは、5ないし17重量%、より好ま
しくは、7ないし15重量%の範囲である。グリセリン
の量が5重量%より少ないと、ヘッド先端部で染料が析
出しやすく好ましくない。また、20重量%より多い
と、インクの粘度が高すぎて、吐出安定性が得られなく
なる。本発明において、上記水溶性有機溶剤として、さ
らに2,2′−チオジエタノールを3ないし20重量
%、特に4ないし10重量%含有するのが好ましい。そ
の量が3重量%より少ないと、カビ発生の防止、pHの
変性防止、異物の析出の防止に効果がなく、また、20
重量%より多く添加すると、画質に滲みが発生し好まし
くない。さらに、本発明のインクにおいて、P、Mg、
Si量が、合計で10ppm以下である場合には、長期
保存で異物が析出する現象がなくなり、保存性が良好に
なるので好ましい。
【0010】本発明のインクには、さらに、紙上での乾
燥性を改善するために種々の添加剤を添加することがで
きる。例えば、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等
の多価アルコール誘導体、ピロリドン、N−メチル−2
−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノ
ールアミン等の塩基性溶媒、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等
のアルコール類等があげられる。これらの添加量は、画
像の滲みが発生しない量にすることが必要であり、通
常、0.5ないし5重量%、好ましくは1ないし3重量
%である。
【0011】染料や顔料の溶解、分散状態をさらに安定
化させるため、いわゆる界面活性剤、分散剤、包接化合
物等を添加してもよい。界面活性剤としては、ノニオ
ン、アニオン、あるいは両性界面活性剤のいずれを用い
てもよいが、特にノニオン界面活性剤が好ましい。ノニ
オン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アルキロールアミド等があげられる。アニオ
ン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩、アルキルフェニルスルフォン酸塩、アルキルナフタ
レンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩のフォルマリン縮合物、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エ
ステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルフ
ォン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩、
およびスルフォン酸塩、高級アルキル、スルフォンアミ
ドのアルキルカルボン酸塩、スルフォコハク酸、エステ
ル塩等、また両性界面活性剤としては、ベタイン、スル
フォベタイン、サルフェートベタイン等が使用し得る。
【0012】その他、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸またはその塩を単量体成分とする水溶性ポリマ
ー、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、セルロース誘導
体、シクロデキストリン、大環状アミン類、クラウンエ
ーテル類、尿素、アセトアミド等を用いることができ
る。その他、必要に応じてpH調整剤、防カビ剤、粘度
調整剤あるいは導電剤等を含有させることも可能であ
る。
【0013】本発明のインクジェット記録方法は、ヘッ
ド材料としてシリコン、ガラス、セラミックまたはプラ
スチック等を用いた装置を用いて行うことができる。そ
のヘッド内には、流路と加熱手段が設けられている。加
熱手段はポリシリコン等からなる発熱体とその保護層を
有している。また、発熱体の駆動周波数は1から12k
Hzで用いることができる。このような駆動周波数を印
加することにより、ヘッド内のインクが加熱され、液滴
として吐出され、被記録体に印字される。
【0014】
【作用】インクにおいては、一般に保湿効果のある水溶
性有機溶媒の添加が種々提案されている。その中で、特
に普通紙上においても滲みを防止し、高いソリッド、ラ
イン濃度を得るためにできるだけ紙表面に染料分子を残
すことが必要であり、その結果、特に3価以上のアルコ
ール類、中でも特にグリセリンを用いることが最も効果
的である。対イオン量を上記の通り調整した混合染料を
用いた場合では、普通紙上においてさらに滲みやすい
が、この組合わせにおいて、画像の滲みを発生させない
ばかりでなく、目詰まりを発生させ難く、大気中に放置
してもインク固化が発生しない等多くの効果が得られ
る。上記のように、カリウム量を調整した少なくとも2
種の染料と、グリセリンの組合わせにより、特に優れた
特性が得られるが、常時でpHが著しく低下し、上記染
料が析出しやすくなる。これを防止するために、一般に
用いられるpH緩衝剤を添加しても十分な効果が得られ
ない場合がある。また、インクにカビが発生しやすい。
通常、カビ発生には防カビ剤を用いるが、ヒーター上へ
の焦げつき、すなわち、コゲーションを発生させやすく
好ましくない。さらに、インク中にP、Si、Mgが不
純物として含有されていた場合、長期保存で異物が析出
しインク流路が詰まる場合がある。ところが、水溶性有
機溶剤として、さらに2,2′−チオジエタノールを3
ないし20重量%、含有させると、上記問題が解決さ
れ、かつ要求特性を満足させるインクが得られるのであ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。下記表1の各成分を十分撹拌混合し、0.2
μmフィルターで加圧濾過しインクを調した。ただ
し、各インクに用いられる染料の対イオンは、イオン交
換樹脂を通過させることにより、対イオン量の調整を行
った。
【0016】各インクについて、以下のテストを実施し
た。得られた結果を表にまとめて示す。 (1)印字テスト 試作したプリンター(熱インクジェット方式、300d
pi)を用いて、ソリッドパターン、ライン、および文
字画像を打ち出した。被記録紙としてFX−L紙(富士
ゼロック社製)、4024紙(ゼロックス社製)を用い
た。ソリッド濃度は、X−rite404(X−rit
e社製)を用いて測定し、ライン濃度は、マイクロデン
ストメーターを用いて測定した。 ソリッド濃度は、1.2以上を○、1.2未満を×とし
て表した。 ライン濃度は、0.8以上を○、0.8未満を×とし
た。 滲みは、文字画像部を評価し、以下の相対評価を行っ
た。 ○…良好、△…受容できる、×…不良 (2)目詰まりテスト (1)で用いたプリンターで、問題なく印字できること
を確認後、10分間プリンターをキャッピングさせず停
止させ、再度印字させて印字開始部での画像抜けの発生
有無を確認した。(環境は、20℃、50%RH)また
キャッピングさせず1週間放置後、プリンターに搭載し
た吸引装置で吸引後、吐出不能ノズル数を調べた。 ○:全ノズル回復。 ×:回復不能ノズルあり。
【0017】 (3)吐出安定性テスト (1)で用いたプリンターを用いて、10℃、15%R
Hおよび30℃、85%RHの雰囲気中でそれぞれ印字
テストを行い、画像の抜け等の発生有無、紙上でのドッ
ト経時変化を観察した。評価は、次の基準で行った。 ○:100枚プリントの間、問題発生なし。ドット径変
化±15%以下。 △:100枚プリントの間、問題発生10箇所以下およ
びドット径変化±15%以下。 ×:100枚プリントの間、問題発生11箇所以上およ
びドット径変化±15%以上。 (4)pH経時変化、カビ発生テスト 20℃、50%RHで、初期のpHに対し1ヶ月間放置
後のpHを測定し、経時変化量を調べた。同時に、カビ
発生を目視にて観察した。 (5)異物析出テスト 10℃の環境においてインクを密閉して1週間放置し、
10μmフィルターを通過させ、異物析出有無を確認し
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用インク
は、上記の構成を有するから、普通紙上においても滲み
のない高濃度の画質が得られ、ノズル先端でのインク乾
燥による目詰まりが発生せず、吐出応答性、吐出安定性
が良好である。また、保存性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 英輔 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 小島 均 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 淳司 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 橋本 健 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−66268(JP,A) 特開 平1−182380(JP,A) 特開 昭61−113673(JP,A) 特開 平5−86313(JP,A) 特開 平1−182383(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、対イオンとしてカリウムイオンを含
    有する少なくとも2種の水溶性染料および水溶性有機溶
    媒を含有してなり、インク中のカリウムイオンが450
    ppm以上、10000ppm以下であり、かつ水溶性
    有機溶媒として、グリセリンを5ないし20重量%含有
    することを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 【請求項2】 水溶性有機溶媒として、2,2′−チオ
    ジエタノールを3ないし20重量%含有してなることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用イン
    ク。
  3. 【請求項3】 水溶性染料が、スルホン酸基およびカル
    ボン酸基を有することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 インク中のリン、マグネシウムおよびケ
    イ素の合計量が10ppm以下であることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録用インク。
  5. 【請求項5】 水溶性染料を2.0ないし10重量%含
    有してなることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録用インク。
  6. 【請求項6】 インク液滴をヘッドから吐出させて記録
    を行うインクジェット記録方法において、インクとし
    て、水、対イオンとしてカリウムイオンを含有する少な
    くとも2種の水溶性染料および水溶性有機溶媒を含有し
    てなり、インク中のカリウムオインが450ppm以
    上、10000ppm以下であり、かつ水溶性有機溶媒
    としてグリセリンを5ないし20重量%含有してなるも
    のを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 加熱方式を用いてインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項記載のインクジェット記録方
    法。
JP10164695A 1995-04-04 1995-04-04 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP2888166B2 (ja)

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KR1019960010005A KR100216643B1 (ko) 1995-04-04 1996-04-03 잉크제트 기록용 잉크 및 잉크제트 기록방법
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