JP5979276B2 - インクジェット用水性インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
市販のC.I.アシッドレッド447の7.0質量%、エチレングリコール20質量%、グリセリン10質量%、サーフィノール465(アセチレンジオールにエチレンオキサイドを65%付加したもの;エアープロダクツ社製)を添加することで、30〜40mN/mに調整した。また、防腐剤としてプロキセルGXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン;アーチケミカルズ社製)を0.5質量%添加した。pH調整は希塩酸または水酸化ナトリウム水溶液を用い、イオン交換水で100%に調製した。得られた、粗製インク組成物を吸着剤(活性炭、ゼオライト、ケイソウ土等)もしくはイオン交換樹脂とを混合し、攪拌後、濾別する、または液組成物を、吸着剤もしくはイオン交換樹脂(陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂)が充填されたカラム中を通過させる、あるいは限外濾過装置によって脱塩精製を行うなどいずれかの精製過程単独であるいは組み合わせて脱塩処理を行い、NaとKとLiの含有量がそれぞれ、4500ppm、450ppm、及び50ppmのインクジェット用水性インク(インク番号1)を得た。
染料濃度、グリコールエーテルの種類と量、NaとKとLiの含有量及びpHをそれぞれ表1になるように変えた以外はインク番号1と同様にして、インク番号2〜16を作製した。
粘度は回転粘度計と恒温槽(東機産業社製:VISCOMETER TV−33、VISCOMATE VM−150III)を用いて測定した。恒温槽で15℃に設定し測定開始1分後と3分後の粘度を測定した。以下の基準で評価した。
×;3分値が1分値より高い。
φ5cmのシャーレにインクを10g入れふたをせずに室温で放置し、以下の基準で評価した。
○:3日以上放置しても析出が見られない
△:3日以上放置すると小さな粒が数個見られる
×:3日以内に明らかに析出が見られる。
ノズル径20μm、駆動周波数30kHz、液滴体積4ng/drop、ノズル数が128個のインクジェットヘッドから各インクを吐出させ、吐出状態をストロボ発光方式の観察装置を用いて吐出と発光の同期をとることにより観察した。この時のノズルプレートとの垂線方向からの角度のズレが3度以上あるノズルを曲がりがある状態として以下のランク付けを行った。
○:1〜5個のノズルで曲がりがある
△:6〜10個のノズルで曲がりがある
×:11個以上のノズルで曲がりがある。
インクを50℃14日間保存し、ノズル径20μm、駆動周波数30kHz、液滴体積4ng/drop、ノズル数が128個のインクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタで100ドットを記録した。サテライト(主ドットから離れて記録されている主トッドに比較して小さいドット)の個数を数えて評価した。記録媒体には普通紙を用いて、以下の基準で評価した。
△:サテライトが50個未満
×:サテライトが50個以上。
(絹布の前処理)
絹布(120g/m2)に20g/lのアルギン酸ナトリウム及び100g/lの尿素を含む液体をパッド塗布(絞り率:70%)した後、乾燥した。
上記調製した各インクを用いてインクジェットプリンタNassennger−V(コニカミノルタ社製)を用いて、上記前処理した絹布上にベタ画像をプリントした。
上記プリントした絹布を25℃、相対湿度50%の環境下で24時間放置した後、103℃の飽和蒸気中で12分間の定着処理を行い、ついで冷水で10分、ソーピング剤、炭酸ナトリウム処理した40℃の溶液で5分、40℃の温水で5分、更に冷水で10分すすいだ後、乾燥して、定着処理を行った。
未プリントの布をプリント布と同様の定着処理を行い、20枚重ねた上にプリント布をおき、X−Rite938Spectordensitometerを用いて、レスポンスTにおける画像濃度を測定し、下記の基準に則り画像濃度の判定を行った。
○:画像濃度が1.0以上、1.5未満であり品質上、若干問題がある
△:画像濃度が0.5以上、1.0未満であり品質上、相当問題である
×:画像濃度が0.4未満、実用不可。
Claims (5)
- 少なくとも、C.I.アシッドレッド447と、水と、グリコールエーテルとを含有するインクジェット用水性インクにおいて、
該グリコールエーテルの含有量が0.5〜2.5質量%であり、
NaとKとLiとの該インクジェット用水性インク中での含有量の合計が1500〜8000ppmであることを特徴とする、インクジェット用水性インク。 - 前記C.I.アシッドレッド447の含有量が5〜10質量%であることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット用水性インク。
- 前記インクジェット用水性インクのpHが5〜9であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインクジェット用水性インク。
- 前記グリコールエーテルが、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(DEGEE)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGBE)、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(テトラEGME)、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル(テトラEGEE)、テトラエチレングリコールモノプロピルエーテル(テトラEGPE)、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル(テトラEGBE)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(DPGME)、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル(DPGEE)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(DPGPE)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用水性インク。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット用水性インクを用い、布帛上にインクジェット記録することを特徴とする、インクジェット記録方法。
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