JP2001049155A - インクジェット用水性顔料インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用水性顔料インクおよびインクジェット記録方法

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JP2001049155A
JP2001049155A JP22310599A JP22310599A JP2001049155A JP 2001049155 A JP2001049155 A JP 2001049155A JP 22310599 A JP22310599 A JP 22310599A JP 22310599 A JP22310599 A JP 22310599A JP 2001049155 A JP2001049155 A JP 2001049155A
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ink
aqueous pigment
latex
pigment
image
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JP22310599A
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English (en)
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Hirotaka Iijima
裕隆 飯島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐擦過性の高い画像が得られ、か
つ、インク保存性が良好であり、ノズルの目詰まりが起
きにくく、吐出安定性に優れるインクジェット用水性顔
料インクを提供すること、表面光沢度が高いインクジェ
ット用光沢紙およびインクジェット用光沢フィルム上に
記録する場合においても、耐擦過性の高い画像が得ら
れ、かつ、インク保存性が良好であり、ノズルの目詰ま
りが起きにくく、さらに吐出安定性に優れるインクジェ
ット用水性顔料インクおよびインクジェット記録方法を
提供すること。 【解決手段】 水、顔料およびラテックスを含有する水
性顔料インクにおいて、水性顔料インク中のアルカリ金
属イオン濃度の合計濃度が100ppm以上3000p
pm以下であり、かつ、2価以上の金属イオンの合計濃
度を20ppm以下としたインクジェット用水性顔料イ
ンク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット用
顔料インクおよびインクジェット記録方法に関し、中で
も水性のインクジェット用顔料インクおよび該顔料イン
クを用いたインクジェット記録方法に関する。特に、メ
ディア上に耐水性および耐擦過性に優れた画像が形成可
能であり、かつ、インクの保存性に優れ、また、ヘッド
の目詰まりが起きにくく、吐出安定性に優れたインクジ
ェット用水性顔料インクおよび該顔料インクを用いたイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来技術】インクジェット記録方法は、比較的簡単な
装置で高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速
な発展を遂げている。広範囲の分野でインクジェット記
録方式を採用したプリンタが製造されており、また、そ
の使用用途に応じてインクの種類も多岐に及んでいる。
【0003】例えば、光による褪色に強い画像を必要と
する用途向けのインクとして、染料に比べて耐光性が比
較的良好である顔料を着色剤として用いる顔料インクが
使用されている。しかし、一般にインクジェット用光沢
紙、インクジェット用光沢フィルムといわれるような表
面光沢度の高いメディアに記録する場合、メディアへの
固着性が顔料インクでは染料インクと比較して劣る傾向
にあり、画像の耐水性が不足したり、耐擦過性が不足し
たりすることが往々にしてあった。これは、表面光沢度
の高いメディアでは顔料が普通紙やコート紙のようにメ
ディア内部に入り難いため、顔料の大部分がメディアの
表面外部に定着することが大きな要因の一つと考えてい
る。
【0004】顔料インクの耐水性を高めるために、例え
ば、油溶性溶剤を用いた油性顔料インクを使用すること
が考えられる。油性インクを用いると記録画像の耐水性
は良好になる場合が多いが、溶媒の臭気や安全性等の問
題、また、油性インク専用のメディアが必要になるなど
が問題であった。また、油性インキにおいても耐擦過性
は依然として問題であった。
【0005】また、固形ワックスを溶解して吐出するい
わゆるソリッドジェットインクと呼ばれるインクを用い
て耐水性を改良することも考えれられる。ソリッドジェ
ットインクでは臭気や安全性、また、メディアの選択の
問題は油性顔料インクに比較して少ないが、プリンタの
内部機構が複雑になり装置が大型化しやすいこと、イン
クの溶解に大きなエネルギーを必要とすることなどが問
題であった。また、油性顔料インキと同様にソリッドジ
ェットインキにしても耐擦過性に問題があった。
【0006】水性インクの耐水性、耐擦過性を改良する
べく様々な技術手段が考案されている。例えば、特開昭
56−84992号公報、同59−20696号公報、
同59−155089号公報には、記録メディアの記録
層中にカチオン性の化合物を添加することにより水性イ
ンク中のアニオン性色素を固着させ耐水性を改良するこ
とが記載されている。しかし、この方法ではメディアの
表面に定着される顔料インクの耐水性の改良が十分では
なく、また、記録に際して専用の記録メディアを使用す
る必要があるといった問題が残されていた。
【0007】また、特開平63−299971号公報、
同64−69381号公報、特開平6−99576号公
報、同8−20159号公報、8−218498号公報
には、カチオン性の化合物を含有した無色のインクをア
ニオン性の色材を含有するインクと記録画像上で合一さ
せることにより耐水性を改良することが記載されてい
る。しかし、この方法では無色インクを吐出させるため
に専用ノズルが少なくとも1系列必要であること、ヘッ
ドのクリーニング機構が複数必要なことなど装置が複雑
化、大型化しやすいという問題があった。
【0008】また、特開平8−311383号公報に
は、平均粒径0.3ミクロン以下の顔料を1〜10重量
%および顔料の3倍以上の重量平均分子量が20,00
0以下のアルカリ可溶性樹脂の中和物を水性インクに添
加することにより画像の耐水性、擦過性を改良すること
が記されている。しかし、この方法では樹脂の含有量が
多くなることに起因して、インク全体の粘度が高くなり
吐出に際して高いエネルギーが必要になったり、場合に
よっては安定に吐出させることが難しくなること、ま
た、ヘッド内での目詰まりが発生しやすいことなどの問
題があった。
【0009】また、特公昭60−32663号公報、特
開平4−18462号公報には、インク中にラテックス
を含有させることにより耐水性、擦過性を改良すること
が記されている。しかし、この方法では、表面光沢度の
高いメディアにおいても耐水性、耐擦過性が十分に発揮
される量のラテックスをインクに添加するとインクの保
存性の低下やヘッドのノズル部の目詰まりやフィルター
部の詰まりによる吐出不良が生じやすいという問題があ
った。
【0010】また、特開平3−6270号公報には、架
橋構造を有するとともにNMRのスピン−格子緩和時間
が1.2秒以下である平均粒子径200nm以下のポリ
マーラテックスを必須成分とすることにより耐水性を改
良することが記されている。しかし、この方法では長期
保存によるインク粘度の変動が大きくなり易いなどの問
題があった。このように従来の方法では顔料インクの耐
水性および耐擦過性の改良は困難であり、また、同時に
インク保存性の劣化、ノズルの目詰まり、吐出安定性の
劣化等を生じやすいという問題を抱えていた。
【0011】また、特に記録されるメディアが表面光沢
度の高いインクジェット用光沢紙やインクジェット用光
沢フィルムの場合には、顔料はメディア表面に定着され
るため、顔料がメディア内部に定着されやすい普通紙や
コート紙に比較して、耐水性や耐擦過性の改良はより一
層難しいという問題があった。そこで、本発明者は鋭意
研究の末、インクジェット用顔料インク中にラテックス
と共にアルカリ金属イオンを100ppm以上3000
ppm以下含有させることで、驚くべきことにインクの
保存安定性や吐出信頼性に優れ、かつ、インクジェット
用光沢紙、インクジェット用光沢フィルムを含めた各種
メディアにおいて優れた耐水性、耐擦過性が得られるこ
とを見出した。
【0012】
【解決しようとする課題】したがって、本発明の第1の
目的は、耐水性、耐擦過性の高い画像が得られ、かつ、
インク保存性が良好であり、ノズルの目詰まりが起きに
くく、吐出安定性に優れたインクジェット用水性顔料イ
ンクを提供することにある。本発明の第2の目的は、表
面光沢度が高いインクジェット用光沢紙およびインクジ
ェット用光沢フィルム上に記録する場合においても、耐
擦過性の高い画像が得られ、かつ、インク保存性が良好
であり、ノズルの目詰まりが起きにくく、さらに吐出安
定性に優れたインクジェット用水性顔料インクおよびイ
ンクジェット記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決する手段】上記の目的は、 (1)少なくとも水、顔料およびラテックスを含有する
水性顔料インクにおいて、水性顔料インク中のアルカリ
金属イオン濃度の合計濃度が100ppm以上3000
ppm以下であり、かつ、2価以上の金属イオンの合計
濃度を20ppm以下とすることを特徴とするインクジ
ェット用水性顔料インク。 (2)ラテックスの固形分添加量が0.3重量%以上5
重量%以下であることを特徴とする上記(1)に記載の
インクジェット用水性顔料インク。 (3)ラテックスがソープフリーラテックスであること
を特徴とする上記(1)または(2)に記載のインクジ
ェット用水性顔料インク。 (4)インク中に含まれるアルカリ金属イオンの中でナ
トリウムイオンの濃度が最も大きいことを特徴とする上
記(1)〜(3)のいずれかに記載のインクジェット用
水性顔料インク。 (5)白地の60度光沢度が30%以上であるメディア
に、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のインクジェ
ット用水性顔料インクを用いて記録することを特徴とす
るインクジェット記録方法。により達成された。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明のインクジェット用水性顔料インクに用いら
れるラテックスについて説明する。本発明において、ラ
テックスとは媒質中に分散状態にあるポリマー粒子を指
す。用いられるポリマーとしては、例えば、スチレン−
ブタジエン共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル共重合体、
ポリウレタン、シリコン−アクリル共重合体およびアク
リル変性フッ素樹脂等が挙げられるが、なかでも、アク
リル酸エステル共重合体、ポリウレタンおよびシリコン
−アクリル共重合体が好ましい。
【0015】ラテックスは、乳化剤を用いてポリマー粒
子を分散させたものであても、また、乳化剤を用いない
で分散させたものであってもよい。乳化剤としては、通
常、低分子量の界面活性剤が用いられているが、高分子
量の界面活性剤(例えば、可溶化基がグラフト結合して
いるポリマー、可溶化基を持つ単量体と不溶性の部分を
持つ単量体とから得られるブロックポリマー)を乳化剤
として用いることもできる。低分子量の界面活性剤を用
いていないラテックスは、高分子量の界面活性剤を用い
たラテックス、乳化剤を使用しないラテックスを含めて
ソープフリーラテックスと呼ばれている。
【0016】本発明に使用するラテックスは、乳化剤を
使用したものであっても、使用しないものであってもよ
く、また、乳化剤を使用する場合、用いる乳化剤の種類
はいずれであってもよく、また、その分散の形態も問わ
ないが、優れたインクの保存安定性が得られることから
すると、ソープフリーラテックスを用いることがより好
ましい。近年、ラテックスのポリマー粒子として、粒子
全体が均一であるポリマー粒子を分散したラテックス以
外に、粒子の中心部と外縁部で組成を異にしたコア・シ
ェルタイプのポリマー粒子を分散したラテックスも存在
するが、本発明においては、このタイプのラテックスも
好ましく用いることができる。
【0017】本発明において、ラテックス中のポリマー
粒子の平均粒径は150nm以下であることが好まし
く、更50nm以下であることがより好ましい。ラテッ
クス中のポリマー粒子の平均粒子径は光散乱法やレーザ
ードップラー法を用いた市販の測定装置を使用して簡便
に計測することができる。本発明において、ラテックス
は固形分添加量としてインクの全重量に対して0.1重
量%以上10重量%以下となるように添加することが好
ましい。更に、ラテックスの固形分添加量を0.3重量
%以上5%重量%以下とすることが特に好ましい。ラテ
ックスの固形分添加量が0.1重量%未満では、耐水性
に関して十分な効果を発揮させることが難しく、また、
10重量%を越えると、経時でインク粘度の上昇が起り
易くなったり、顔料分散粒径の増大が起こりやすくなる
などインク保存性の点で問題が生じることが多い。
【0018】本発明においては、水性顔料インク中のア
ルカリ金属イオン濃度の合計濃度が100ppm以上3
000ppm以下であるが、アルカリ金属イオンとはナ
トリウムイオン、カリウムイオンおよびリチウムイオン
を指し、インク中のアルカリ金属イオンの合計濃度とは
各々のアルカリ金属イオン濃度を合計した値をいう。本
発明において、アルカリ金属イオンはナトリウムイオ
ン、カリウムイオンおよびリチウムイオンの中から選ば
れた任意のイオンであってもよく、また、これらイオン
の中から任意のイオンを組み合わせたものであってもよ
いが、アルカリ金属イオンがナトリウムイオン、カリウ
ムイオンおよびリチウムイオンの中から選ばれた任意の
イオンの組み合わせである場合、ナトリウムイオンの濃
度を最も大きくすることがより好ましい。
【0019】本発明において、水性顔料インク中のアル
カリ金属イオン濃度の合計は100ppm以上3000
ppm以下であることが必要であるが、アルカリ金属イ
オン濃度の合計を300ppm以上1000ppm以下
とすることがより好ましい。水性顔料インク中の各アル
カリ金属イオン濃度は、イオンメーターやICP発光分
析等の方法により定量的に求めることができる。アルカ
リ金属イオンは、水、顔料、ラテックス、その他水性顔
料インクを調製する原料に含有する不純物として水性顔
料インク中に導入されるが、アルカリ金属イオンを有す
る無機塩や無機塩基を直接水性顔料インクに添加した
り、乳化剤、分散剤、アルカリ可溶性樹脂、ラテックス
ポリマー、アニオン性界面活性剤等の親水性基の対イオ
ンとして水性顔料インクに添加したりすること等によっ
て必要とするアルカリ金属イオン濃度とすることができ
る。
【0020】必要とするアルカリ金属イオン濃度とする
ために用いるアルカリ金属イオンを有する無機塩や無機
塩基としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫酸ナトリウム、
燐酸水素二ナトリウム、燐酸水素一ナトリウム、塩化リ
チウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウムが挙げられ。
【0021】本発明において、水性顔料インク中のアル
カリ金属イオン濃度の合計を100ppm以上3000
ppm以下に調整する方法としては、アルカリ金属イオ
ンを予め過剰に含むインキを調製し、過剰のアルカリ金
属イオンを除去して所望量に調整する方法、アルカリ金
属イオン濃度の所望量よりも小さい濃度でインクを一度
調製してからアルカリ金属を含有する前記化合物を添加
して調整する方法が挙げられるが、操作の簡便性からす
る後者の調整方法が好ましい。
【0022】また、本発明においては、多価金属イオン
の添加は必ずしも必要ではないが、20ppmまで量を
添加することができる。用いることができる多価金属イ
オンとしては、例えば、カルシウムイオン、マグネシウ
ムイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、銅イオ
ン、ニッケルイオン、珪素イオン、バリウムイオン等が
挙げられる。水性顔料インク中の各多価金属イオン濃度
は、イオンメーターやICP発光分析等の方法により定
量的に求めることができる。
【0023】本発明において、顔料としては、従来公知
の有機及び無機顔料が使用できる。これら有機及び無機
顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、
縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタ
ロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラ
キノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、
チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロ
ニ顔料等の多環式顔料、塩基性染料型レーキ、酸性染料
型レーキ等の染料レーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、
アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボ
ンブラック等の無機顔料が挙げられる。
【0024】顔料を分散するために使用される分散剤と
しては、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アル
キルエステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコ
ハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリ
セリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の活性剤、あるい
は、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導
体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレ
イン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル
酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体から
なるブロック共重合体、ランダム共重合体およびこれら
の塩を挙げることができる。
【0025】顔料の分散には、ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェ
ルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パー
ルミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種
を用いることができる。また、遠心分離装置を使用し
て、あるいは、フィルターを使用して顔料分散体から粗
粒分を除去することも好ましい。本発明の水性顔料イン
クに使用する顔料分散体の平均粒径は200nm以下が
好ましく、100nm以下がより好ましい。
【0026】本発明の水性顔料インクには、必要に応じ
て、水溶性有機溶剤を添加することができる。好ましく
用いられる水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコー
ル類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、
セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペ
ンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベン
ジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペン
タンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオ
ジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコー
ルモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエ
タノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレ
ンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラ
メチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホ
ルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピ
ロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシ
ルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
【0027】本発明の水性顔料インクには、必要に応じ
て、界面活性剤を含有させてもよい。本発明の水性顔料
インクに好ましく使用される界面活性剤としては、例え
ば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリ
コール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
ブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アル
キルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン
性界面活性剤が挙げられる。これらの中で特に、アニオ
ン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好まし
い。
【0028】本発明の水性顔料インクには、この他に、
防腐剤、防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じて含有させ
てもよい。
【0029】本発明の水性顔料インクを用いて記録する
メディアとしては、普通紙、コート紙、インクジェット
用光沢紙、インクジェット用光沢フィルム等が挙げられ
るが、これらメディアとしては、白地の60度光沢度が
30%以上であるメディアが好ましい。白地の60度光
沢度が30%以上であるインクジェット用光沢紙、イン
クジェット用光沢フィルム等に本発明の水性顔料インク
を用いて記録するときには、従来の顔料インクを用いた
ときと比較して、特に優れた耐水性、耐擦過性が得られ
る。メディアの光沢度は、(株)村上色彩研究所製Tr
ueGlossGM−26PRO光沢度計で測定を行っ
た値である。
【0030】本発明のインクジェット記録方法で使用す
るインクジェットヘッドはオンデマンド方式でもコンテ
ィニュアス方式でも構わない。また、吐出方式として
は、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティ
ー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン
型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電
気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、
バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電界制
御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、
スパークジェット型等)などを具体的な例として挙げる
ことができるが、いずれの吐出方式を用いても構わな
い。
【0031】本発明において、インクジェット用顔料イ
ンク中にラテックスと共にアルカリ金属イオンを100
ppm以上3000ppm以下含有させることで優れた
保存安定性や吐出信頼性が得られ、かつ、インクジェッ
ト用光沢紙、インクジェット用光沢フィルムを含めた各
種メディアにおいて優れた耐水性、耐擦過性が得られる
理由として、本発明者は次のように推定している。僅か
なアルカリ金属イオンが添加された場合、高いラテック
ス濃度、顔料分散体濃度を有するインク中ではラテック
ス、顔料分散体の凝集力が高まり、安定性を劣化させる
が、通常のインク濃度では安定性には殆ど影響を与え
ず、高いインク保存安定性は維持でき、また、吐出安定
性の劣化も殆どない。
【0032】インクが光沢メディアに吐出されると、メ
ディアの目よりも粗い顔料とラテックスはメディア表面
に残り、溶媒はメディアに吸収される。溶媒がメディア
に吸収され、溶媒が減少することによりメディア表面の
ラテックス粒子濃度と顔料分散粒子濃度が急激に高くな
る。この濃度が高くなった状態では、微量のアルカリ金
属イオンの存在により凝集力の強さが著しく高まり、結
果として、耐水性、耐擦過性が高くなるもと考えてい
る。このようなイオン濃度による顔料とラテックスの凝
集性の制御は、アルカリ金属イオンの他にカルシウムイ
オンやマグネシウムイオン、アルミニウムイオンといっ
た多価金属イオンでも行うことが可能だが、多価金属イ
オンではアルカリ金属イオンに比べて、極微量で凝集性
が変化するため、多価金属イオンのみでは、インクの保
存性と耐水性、耐擦過性を両立する点を見出すのが困難
である。したがって、本発明では多価金属イオンを加え
ても、その濃度を凝集力に影響を与えない程度まで低く
抑えておき、アルカリ金属イオンの濃度で凝集力の制御
を行うことでインク保存性や吐出安定性と記録された画
像の耐水性及び耐擦過性を両立可能にしたものである。
【0033】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。
【0034】実施例1〜7、比較例1〜3 以下により、イエロー顔料分散液、マゼンタ顔料分散
液、シアン顔料分散液を作成した。 (イエロー顔料分散液) C.I.ピグメントイエロー74 95g デモールC(花王(株)製 65g エチレングリコール 100g イオン交換水 120g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、イエ
ロー顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径
は122nmであった。なお、粒径測定はマルバーン社
製ゼータサイザ1000により行った。
【0035】 (マゼンタ顔料分散液) C.I.ピグメントレッド12 105g ジョンクリル61(アクリル−スチレン系樹脂、ジョンソン社製) 60g グリセリン 100g イオン交換水 130g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、マゼ
ンタ顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径
は85nmであった。
【0036】 (シアン顔料分散液) C.I.ピグメントブルー15:3 100g デモールC 68g ジエチレングリコール 100g イオン交換水 125g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、シア
ン顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径は
105nmであった。
【0037】得られたイエロー顔料分散液、マゼンタ顔
料分散液、シアン顔料分散液を用い下記のインク1〜1
0を作成した。 (インク1) イエロー顔料分散液 110g Nipol LX844B(日本ゼオン(株)製;固形分40%) 50g エチレングリコール 200g トリエチレングリコールモノブチルエーテル 150g オルフィン1010(日信化学(株)製) 4g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 2g 塩化ナトリウム 0.3g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク1を得た。
【0038】 (インク2) イエロー顔料分散液 110g Nipol SX1706(日本ゼオン(株)製;固形分48%) 62.5g エチレングリコール 200g トリエチレングリコールモノブチルエーテル 150g オルフィン1010(日信化学(株)製 4g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 2g 塩化ナトリウム 1.5g 水酸化カリウム 1.4g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク2を得た。
【0039】 (インク3) マゼンタ顔料分散液 140g Nipol SX1105(日本ゼオン(株)製;固形分45%) 56g エチレングリコール 150g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 120g ペレックスOT−P(花王(株)製) 4g プロキセルGXL 2g 水酸化ナトリウム 0.1g 硝酸カリウム 1.8g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク3を得た。
【0040】 (インク4) マゼンタ顔料分散液 140g Nipol SX1503(日本ゼオン(株)製;固形分42%) 95g エチレングリコール 150g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 120g ペレックスOT−P(花王(株)製) 4g プロキセルGXL 2g 水酸化リチウム 1.7g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク4を得た。
【0041】 (インク5) シアン顔料分散液 110g タケラックW−605(武田薬品(株)製;固形分30%) 267g エチレングリコール 100g ジエチレングリコール 140g エマルゲン913 4g プロキセルGXL 2g 塩化ナトリウム 1.3g 塩化カリウム 0.3g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク5を得た。
【0042】 (インク6) シアン顔料分散液 110g タケラックW−6060(武田薬品(株)製;固形分30%) 100g エチレングリコール 100g ジエチレングリコール 140g エマルゲン913 4g プロキセルGXL 2g 塩化ナトリウム 0.3g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク6を得た。
【0043】 (インク7) シアン顔料分散液 110g AE120((株)JSR製;固形分36.5%) 123g エチレングリコール 100g ジエチレングリコール 140g エマルゲン913 4g プロキセルGXL 2g 燐酸水素一ナトリウム 1.0g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク7を得た。
【0044】 (インク8) イエロー顔料分散液 110g Nipol SX1503(日本ゼオン(株)製;固形分42%) 107g エチレングリコール 200g トリエチレングリコールモノブチルエーテル 150g オルフィン1010(日信化学(株)製) 4g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 2g 塩化ナトリウム 0.1g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク8を得た。
【0045】 (インク9) マゼンタ顔料分散液 140g タケラックW−605(武田薬品(株)製;固形分30%) 67g エチレングリコール 150g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 120g ペレックスOT−P(花王(株)製) 4g プロキセルGXL 2g 硝酸ナトリウム 12.8g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク9を得た。
【0046】(インク10) シアン顔料分散液 110g AE379A((株)JSR製;固形分55%)73g エチレングリコール 100g ジエチレングリコール 140g エマルゲン913 4g プロキセルGXL 2g 塩化カリウム 0.15g 硫酸マグネシウム 0.15g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を2度通過させ、インク10を得た。
【0047】得られたインク1〜インク10について、
下記によりインク保存性の評価及び目詰まり性の評価を
行った。 (インク保存性の評価)各インクを液温25度に調整
し、インクの粘度を粘度計(ビスコメイト VM−1A
L;山一電気(株)製)を用いて測定した。また、各イ
ンクを容量100ccのガラス製サンプル管に詰めて密
栓後、60度の恒温槽で30日保存した後、恒温槽から
取り出し、液温を25度に戻し、上記と同様にして粘度
を測定した。得られた粘度を用いて下記により粘度の変
化を求め、インク保存性の評価とした。 インク保存性(%)=[(恒温槽で30日保存した後の
粘度)/(保存前の粘度)]×100
【0048】(目詰まり性の評価)20℃、30%RH
の環境で、ノズル孔径20ミクロン、駆動周波数12k
Hz、ノズル数各色128、同色間のノズル密度180
dpiであるピエゾ型ヘッドを用い、1滴当たり8ピコ
リットルを吐出する条件で、クリーニングをせずに1週
間連続して吐出を続けた後、ノズルの状態を下記の評価
基準より評価した。 〈評価基準〉 ○;全ノズルから正常に出射 △;1〜3ノズルに目詰まりが見られるがノズル面から
の吸引クリーニングにより回復 ×;4ノズル以上に目詰まりが発生、あるいは、吸引ク
リーニングにより回復不可能な目詰まりが1ノズル以上
発生。
【0049】また、得られたインク1〜インク10を用
いて画像パターンを記録し、下記により耐水性の評価及
び耐擦過性の評価をした。 (耐水性の評価)各インクをノズル孔径25ミクロン、
駆動周波数12kHz、ノズル数各色128、同色間の
ノズル密度180dpiであるピエゾ型ヘッドを搭載
し、最大記録密度400×400dpiのオンデマンド
型のインクジェットプリンタを使用して、表2に記載の
インクと記録メディアの組み合わせで、反射濃度1.0
を与える画像パターンを記録した。印字された画像を2
0℃、50%RHの環境下で1時間乾燥させた後、画像
部分を二分割し、片方を20℃のイオン交換水中に30
分浸漬した。画像を水から引き上げた後に両面の水を拭
き取り、20℃、50%RHの環境下で十分に乾かし
た。
【0050】この後に光学濃度計;X−Rite938
(日本平版機材(株)製)を用いて、水浸漬処理を行っ
た画像部分の光学反射濃度(浸漬処理部分の反射濃度)
と行わなかった画像部分の光学反射濃度(浸漬未処理部
分の反射濃度)を計測し、下記により色素残存率(%)
を求め、この色素残存率(%)をもって耐水性を評価し
た。
【0051】色素残存率(%)=[(浸漬処理部分の反
射濃度)/(浸漬未処理部分の反射濃度)]×100 光学反射濃度の測定にいおて、画像の色と測定する色の
関係は下記のとおりである。 イエロー画像 ブルー濃度 マゼンタ画像 グリーン濃度 シアン画像 レッド濃度 ブラック画像 ビジュアル濃度
【0052】(耐擦過性の評価)各インクをノズル孔径
25ミクロン、駆動周波数12kHz、ノズル数各色1
28、同色間のノズル密度180dpiであるピエゾ型
ヘッドを搭載し、最大記録密度400×400dpiの
オンデマンド型のインクジェットプリンタを使用して、
表2に記載のインクと記録メディアの組み合わせで、反
射濃度1.0を与える画像パターンを記録した。印字さ
れた画像を画像が表面になるように平面性が保たれた定
盤に張り付け、消毒用ガーゼを付けた板(3cm角)に
2kgの荷重をかけた器具を画像表面に当て、機械的に
100往復画像表面を擦った。擦る前と擦った後での画
像の光学反射濃度を3ポイントで測定し、平均値をもっ
て、擦る前の光学反射濃度(耐擦過性試験前の反射濃
度)及び擦った後での画像の光学反射濃度(耐擦過性試
験後の反射濃度)とした。得られた耐擦過性試験前の反
射濃度及び耐擦過性試験前の反射濃度から下記により色
素残存率(%)を求め、この色素残存率(%)をもって
耐擦過性を評価した。
【0053】色素残存率(%)=[(耐擦過性試験後の
反射濃度)/(耐擦過性試験前の反射濃度)]×100 光学反射濃度の測定にいおて、画像の色と測定する色の
関係は下記のとおりである。 イエロー画像 ブルー濃度 マゼンタ画像 グリーン濃度 シアン画像 レッド濃度 ブラック画像 ビジュアル濃度 得られた結果を併せて表2に示す。また、インク1〜1
0の組成を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】表1及び表2から明らかなように、本発明
のインクジェット用インクは保存安定性、耐目詰まり性
に優れており、また、耐水性、耐擦過性の優れる画像を
得ることができる。また、記録するメディアが白地の6
0度光沢度が30%以上のメディである場合にも、耐水
性、耐擦過性の優れる画像を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明のインクジェット用水性顔料イン
クは、インク保存性が良好であり、ノズルの目詰まりが
起きにくく、吐出安定性に優れており、また、白地の6
0度光沢度が30%以上のメディアにも、耐水性、耐擦
過性の高い画像を形成することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水、顔料およびラテックスを
    含有する水性顔料インクにおいて、水性顔料インク中の
    アルカリ金属イオン濃度の合計濃度が100ppm以上
    3000ppm以下であり、かつ、2価以上の金属イオ
    ンの合計濃度を20ppm以下とすることを特徴とする
    インクジェット用水性顔料インク。
  2. 【請求項2】 ラテックスの固形分添加量が0.3重量
    %以上5重量%以下であることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット用水性顔料インク。
  3. 【請求項3】 ラテックスがソープフリーラテックスで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のインク
    ジェット用水性顔料インク。
  4. 【請求項4】 インク中に含まれるアルカリ金属イオン
    の中でナトリウムイオンの濃度が最も大きいことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット
    用水性顔料インク。
  5. 【請求項5】 白地の60度光沢度が30%以上である
    メディアに、請求項1〜4のいずれかに記載のインクジ
    ェット用水性顔料インクを用いて記録することを特徴と
    するインクジェット記録方法。
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