JP3107868B2 - インクジェット捺染インクおよびインクジェット捺染方法 - Google Patents
インクジェット捺染インクおよびインクジェット捺染方法Info
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Description
インク組成物に関し、特に、木綿等の、反応性染料で染
色可能な主としてセルロース繊維から構成される織布ま
たは不織布あるいはこれらの繊維と他の合成繊維からな
る混紡織布あるいは混紡不織布の捺染に適したインクジ
ェット捺染用インクと、これを用いたインクジェット捺
染方法に関する。
ローラー捺染である。これらの方式はは、多品種少量生
産に不向きであり、流行への迅速な対応も困難であるこ
とから最近では、無製版の電子捺染システムが要望され
ている。この要望に対してインクジェット記録による捺
染方法が数多く提案されており各方面からの期待も大き
くなっている。
(1)発色に十分な濃度を与えること、(2)ヘッドの
ノズルを目詰りさせないこと、(3)インクが布帛上で
速やかに乾燥すること、(4)布帛上で不規則なにじみ
が少ないこと、(5)保存中に物性の変化、固形分の析
出がないこと、(6)長期にわたる耐久においても吐出
特性に変化のないこと、特に熱エネルギーを利用した方
式による場合は発熱ヘッド上での断線や異物の沈着が生
じない、等の性能が要求される。
来からは以下のような手段がとられてきた。まず(1)
については、染料の濃度を高くすることで十分な濃度を
与えるというのが一般的な手段であり、特に200pl
以下の小液滴を用いたり、吸収力の強い布帛に対する場
合は、必須技術である。しかしこうしたインクは、ノズ
ル先端からのインクの蒸発のため増粘したり、固形分で
ある染料が析出して(2)の問題を引き起こすに至る。
そこで(2)に対しては、グリセリン等の多価アルコー
ルを添加する等の手段がとられてきたが、染料濃度が5
%を越えるような場合は特に解決策はなく、染料と溶剤
の極めて特異的な組み合わせ以外は、満足な結果は得ら
れない。(3)については、布帛の撥水度の影響が大き
いが、例えばセルロース繊維を主体とした布帛に対して
水系インクを用いる場合は特に問題はない。(4)につ
いては、すでに数多くの提案がされており、例えば特開
昭61−231289においてはタンニン、特開昭62
−283174においてはカルボン酸基含有ポリマーの
インクへの添加が挙げられるがいずれも(2)の問題
は、避けられない。(5)(6)については、染料の構
造に起因する場合があるが詳しい検討がなされておらず
十分な問題解決に至っていない。以上のごとく従来の技
術では個々の性能を単独で満足させる手段は見出せて
も、これらの性能を同時に満足させ、係る一連の問題を
解決する捺染インク及びインクジェット捺染方法は今迄
のところ知られていないのが現状である。
は、被染色布帛をセルロース繊維を主体として構成され
る布帛に限定した上で、上述のごとき従来の一般的な捺
染インク及びインクジェット捺染の問題、すなわち鮮明
で且つ高濃度の染色物を得るという染色上の問題と、短
期あるいは、長期にわたって安定し、信頼性の高い印捺
を可能とする吐出性能上の問題を同時に満足するインク
及び捺染方法を提供することである。このような本発明
の目的は以下の本発明によって達成される。
明からなり、第一発明は、反応染料及び水性液媒体から
構成されるインクジェット捺染用インクにおいて、前記
液媒体中に少なくとも、(a)成分としてカルシウム元
素及び/又はマグネシウム元素;及び(b)成分として
珪素、鉄、ニッケル及び亜鉛から選ばれる少なくとも1
つの元素、を含み、且つ該(a)成分を0.1〜60p
pmの濃度で含み、該(b)成分を0.1〜30ppm
の濃度で含んでいることを特徴とするインクジェット捺
染用インクであり、第二発明は、セルロース繊維を含有
する布帛に対し捺染用インクを熱エネルギーを利用した
インクジェット方式により付与し、ついで染着処理する
インクジェット捺染方法において、前記捺染用インクと
して、反応染料及び水性液媒体から構成され、前記液媒
体中に少なくとも(a)成分としてカルシウム元素及び
/又はマグネシウム元素;及び(b)成分として珪素、
鉄、ニッケル及び亜鉛から選ばれる少なくとも1つの元
素、を含み、且つ該(a)成分を0.1〜60ppmの
濃度で含み、該(b)成分を0.1〜30ppmの濃度
で含んでいるインクを用いることを特徴とするインクジ
ェット捺染方法である。
て、前述の如き種々の要求性能を同時に満足させるべく
インクの改良を行つた結果、インク中に一定量のカルシ
ウム及び/又はマグネシウムを含有させることによっ
て、均染性、染着率等の発色特性が格段に改善できるこ
とを知見した。この現象は分子レベルでの染料の反応特
性を最大限に発揮させる何らかの効果がこれらの物質に
存在するためと思われる。
ケル、亜鉛の群からなる物質を含有させることによっ
て、長期にわたって安定した吐出特性が得られることを
知見した。この効果は、熱エネルギーを利用したインク
ジェットヘッドを使用した場合特に顕著である。この理
由としては過剰なこれらの物質の含有はヘッド上の沈着
物による発泡力の低下を引き起こすが適度の添加による
沈着物の形成は、発泡力の低下を引き起こすことなしに
消泡時におけるキャビテーションを緩和し、断線を防ぐ
ことが挙げられる。
に反応染料を用い多価金属含有量を一定範囲に制御した
インクが開示されているが、発泡力の低下なしに断線を
防ぐという本発明の目的を達成するには極めて限定され
た物質を極めて限定した量添加せねばならず不十分なも
のである。
クは、少なくとも反応染料と水性液媒体から構成され特
定の物質を特定量含むことを特徴としている。まず第一
に本発明にて使用し主として本発明を特徴づける物質は
カルシウム及び/又はマグネシウムであり、インク中へ
の添加量は、0.1〜60ppm、好ましくは、0.5
〜40ppm、より好ましくは、1〜30ppmの範囲
である。この範囲であれば、通常懸念される目詰まり性
の問題は、捺染分野での使用においては対応可能であ
る。カルシウム及び/又はマグネシウムの含有量が0.
1ppm以下の場合は、発色性の改善効果が、不十分で
あることは勿論、インクの保存性劣化を引き起こす場合
もある。また60ppmを超えて含有すると発色性の問
題以外に、ノズル径がかなり大きい場合でも、ノズル先
端付近で酸化物形成による目詰まりを起こす。次に本発
明にて使用し主として本発明を特徴づける第二の物質は
珪素、鉄、ニッケル、亜鉛の群からなる物質であり、イ
ンク中への添加量は合計で0.1〜30ppm、好まし
くは、0.2〜20ppm、より好ましくは0.3〜1
0ppmの範囲である。合計含有量が0.1ppm以下
の場合は、熱エネルギーを利用したインクジェットヘッ
ドを使用した場合、5X108 程度の駆動によりヒータ
ー破壊がある確率で生じる。また30ppmを超えて含
有するとヘッドヒーター上に沈着物の堆積が起こり発泡
力の低下による不吐出が発生する。
ど全てのタイプが使用できるがモノクロルトリアジンお
よびビニルスルフォン基を有するものが中でも好適であ
る。具体例としては、これらの染料に限定されるもので
はないがC.I.リアクティブイエロー2,15,3
7,42,76,95 C.I.リアクティブレッド2
1,22,24,33,45,111,112,11
4,180,218,226 C.I.リアクティブブ
ルー 15,19,21,38,49,72,77,1
76,203,220 C.I.リアクティブブラック
5,8,31,39等が挙げられる。これらの染料の使
用量としては、一般的にはインク全量に対して2〜30
重量%、好ましくは3〜25重量%、より好ましくは5
〜20重量%の範囲である。
ンク全量に対して30〜95重量%好ましくは40〜9
0重量%、より好ましくは50〜85重量%の範囲であ
る。
一般的な有機溶剤も併用できる。例えば、アセトン、ジ
アセトンアルコールなどのケトン又はケトアルコール
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のオキシエチレン又はオキシプ
ロピレン付加重合体;エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、ブチレングリコ
ール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレング
リコール等のアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を含
むアルキレングリコール類;チオジグリコール;グリセ
リン;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキル
エーテル類;トリエチレングリコールジメチル(又はエ
チル)エーテル、テトラエチレングリコールジメチル
(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ジア
ルキルエーテル類;スルホラン、N−メチル−2−ピロ
リドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が
挙げられる。
インクの全重量に対して重量%で5〜60%、好ましく
は10〜50%の範囲である。
混合物としても使用できるが、もっとも好ましい液媒体
組成は、該溶剤が少なくとも1種の多価アルコールを含
有するものである。中でも、チオジグリコール単独もし
くはジエチレングリコール、チオジグリコール混合系は
特に良好なものである。
あるが、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整
剤、表面張力調整剤、蛍光増白剤等を必要に応じて添加
することができる。例えば、ポリビニルアルコール、セ
ルロース類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;カチオンある
いはノニオン形の各種界面活性剤;ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝液
によるpH調整剤、防カビ剤等を挙げることができる。
本発明のインクを使用する方法であり、インクジェット
記録方式は、例えば、特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させる方式であ
る。このような方式において本発明のインクを使用する
ことにより、長時間連続的に記録を行ってもその発熱ヘ
ッドでの異物の沈着や断線が発生せず、安定した印捺が
可能である。特に本発明のインクを使用し、特に効果の
高い捺染方法が得られる条件としては、吐出液滴が20
〜200pl,インク打込量が4〜40nl/mm2 ,
駆動周波数1.5KHz以上、ヘッド温度35〜60℃
が好ましい。
帛上に付与されるがこの状態では単に付着しているに過
ぎないので、引続き繊維への染料の反応定着及び未定着
の染料の除去工程を施すのが好ましい。このような反応
定着及び未反応の染料の除去方法は、従来公知の方法で
良く、例えば、スチーミング法、HTスチーミング法、
サーモフィクッス法、アルカリパッドスチーム法、アル
カリブロッチスチーム法、アルカリショック法、アルカ
リコールドフィックス法等による処理の後、洗浄する従
来公知の方法に準じて行うことができる。
としては、記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対応
した熱エネルギーを与え、該熱エネルギーにより液滴を
発生させる装置が挙げられる。
2、3に示す。なお、図1は、インク流路に沿ったヘッ
ド13の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断
面である。ヘッド13はインクを通す溝14を有するガ
ラス、セラミックス、またはプラスチック板等と、感熱
記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜ヘッドが
示されているが、これに限定されるものではない)とを
接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン系で
形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1、1
7−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、畜
熱層19、アルミナ等の放射性の良い基板20より成っ
ている。インク21は吐出オリフィス(微細孔)22ま
できており、圧力Pによりメニスカス23を形成してい
る。
ると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱
し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、その
圧力でメニスカスが突出し、インクが吐出し、オリフィ
ス22より記録小滴24となり、被記録材25に向かっ
て飛翔する。図3は図1に示すヘッドを多数並べたマル
チヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝2
6を有するガラス板27と、図1に説明したものと同様
な発熱ヘッド28を接着して作られている。
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態を成す。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に設置され、また、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当設しキャッピングを行
なう構成を備える。さらには、63はブレード61に隣
接して設けられるインク吸収体であり、ブレート゛61
と同様、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持
される。上記ブレード61、キャップ62、吸収体63
によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及び
吸収体63によって、インク吐出口面の水分、塵埃等の
除去が行なわれる。
吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを
吐出して記録を行なう記録ヘッド、66は記録ヘッド6
5を搭載して記録ヘッド65の移動を行なうためのキャ
リッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可
能に係合し、キャリッジ66の一部またはモータ68に
よって駆動されるベルト69と接続(不図示)してい
る。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った
移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域およ
びその隣接した領域の移動が可能となる。51は、被記
録材を挿入するための供給部、52は不図示のモータに
より駆動される送りローラである。これらの構成によっ
て記録ヘッド吐出口面と対向する位置へ被記録材が供給
され、記録が進行するにつれて排出ローラ53を配した
排出部へ排出される。
終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64
のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避し
ているが、ブレード61は移動経路中に突出している。
この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当
接してキャッピングを行なう場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中へ突出するように移動する。記録ヘ
ッドがホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても、記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述した記録ヘッドのホームポジションへの移動
は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッド
が記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記
録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動
に伴って上記ワイピングが行なわれる。
して供給されるインクを収容したインクカートリッジ4
5の一例を示す図である。ここで40は供給用インクを
収納したインク袋であり、その先端にはゴム製の栓42
が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入す
ることにより、インク袋40中のインクの記録ヘッドへ
の供給が可能となる。44は廃インクを受容するインク
吸収体である。
置としては、上記のようなヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図6に示すようなそれ
らが一体となったものも好適に用いられる。図6におい
て、70はインクジェットカートリッジであって、この
中にはインクを含浸させたインク吸収体が収納されてお
り、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィス
を有するヘッド部71からインク滴として吐出される構
成になっている。72はカートリッジ内部を大気に連通
させるための、大気連通口である。このインクジェット
カートリッジ70は、図4で示す記録ヘッド65に代え
て用いられるものであって、キャリッジ66に対して着
脱自在になっている。
具体的に説明する。なお文中部及び%とあるのは重量基
準である。 実施例1
8.1に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィル
ターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、
本発明の水性インク(A)を得た。
7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィル
ターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、
本発明の水性インク(B)を得た。
7.9に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィル
ターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、
本発明の水性インク(C)を得た。
8.2に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィル
ターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、
本発明の水性インク(D)を得た。
7.7に調整し、2時間撹拌した後、フロロポアフィル
ターFP−100(商品名、住友電工製)にて濾過し、
本発明の水性インク(E)を得た。
発明の水性インク(F)を得た。
発明の水性インク(G)を得た。
G)を、特開昭54−59936号公報に記載されてい
る熱エネルギーの作用によるインクジェットヘッドであ
るカラーバブルジェットコピアPixel pro(商
品名、キヤノン製)用ヘッド(ノズル数256,飛翔液
滴20〜40pl)を利用して、10本のノズルで1×
108 パルスの連続印字を行ったときの、ノズルの目詰
り、吐出液滴量や吐出速度の減少等の有無を調べた。ま
た、同じヘッドで3分間連続して英数文字を印字した後
印字を停止し、キャップをしない状態で3分間放置した
後、再び英数文字を印字して文字のカスレ、欠け等の有
無を調べた。更に、同じヘッドで3分間連続して英数文
字を印字した後印字を停止し、キャップをしない状態で
3日間放置して、ノズルの先端付近での固形物の付着に
よる目詰りを調べた。(ヘッドはいづれも45〜60℃
の範囲に昇温して使用した。)また、各水性インク(A
〜G)100ccをガラスビンに入れ、40℃に3日間
保存し、インクの保存安定性を調べた。インクの性質及
び評価結果を表1に示す。
性インク(A〜G)をカラーバブルジェットコピアPi
xel pro(商品名、キヤノン製)に搭載し、予め
アルカリ処理した綿100%のジョーゼット生地にプリ
ントを行い、100℃で2分間の蒸熱処理による定着を
行い、その後、中性洗剤で洗浄して、染色品の鮮明性及
びニジミ性について評価した。その結果を表2に示す。
(プリントは2×10cmのベタサンプルをインク打込
量16nl/mm2 の条件で作成した。)
て分析した結果を示す。 上段:Ca及びMgの含有量(ppm) 下段:Si,Fe,Ni及びZnの含有量(ppm) *2:10本のノズルで 1×108 パルスの連続印字を行
ったときに、ノズルの目詰り、吐出液滴量や吐出速度の
減少等がおこらなかったノズル数。 〇:10本 △:6〜9本 ×:5本以下 *3:3分間連続印字後、キャップをしないで3分間放
置して再印字した。 〇:一文字目から不良箇所なし。 △:一文字目の一部がカスレまたは欠ける。 ×:一文字目からまったく印字できない。 *4:3分間連続印字後、キャップをしないで3日間放
置した時のノズルの先端付近での固形物の付着による目
詰りの状態。 〇:目詰り無し。 △:目詰りはあるが吸引により回復。 ×:吸引しても目詰りは回復しない。 *5:インクを40℃に3日間保存した後、ガラスビン
内に異物が発生するか否かを目視判定した。 〇:異物無し △:異物発生小 ×:異物発生大
た。 ○:良好 △:やや劣る ×:劣る *2:肉眼で観察した。 ○:良好 △:やや劣る ×:劣る
れば、被染色布帛をセルロース繊維を主体として構成さ
れる布帛に対して、滲みがなく鮮明で且つ高濃度の染色
物を得ることが可能となる。また、本発明のインクによ
ればインクジェット捺染において、長期間にわたってヘ
ッドノズルにおける目詰り等の発生しない吐出性能の信
頼性の高い印捺を行うことができる。特に、熱エネルギ
ーによるインクの発泡現象によってインクを吐出させる
タイプの記録においては、格段に良好である。
流路に沿ったヘッドの断面図である。
外観図を示す。
記録装置の斜視図である。
るインクを収容したインクカートリッジの一例を示す図
である。
成を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 反応染料及び水性液媒体から構成される
インクジェット捺染用インクにおいて、前記液媒体中に
少なくとも、 (a)成分としてカルシウム元素及び/又はマグネシウ
ム元素;及び (b)成分として珪素、鉄、ニッケル及び亜鉛から選ば
れる少なくとも1つの元素、を含み、且つ該(a)成分
を0.1〜60ppmの濃度で含み、該(b)成分を
0.1〜30ppmの濃度で含んでいる ことを特徴とす
るインクジェット捺染用インク。 - 【請求項2】 セルロース繊維を含有する布帛に対し捺
染用インクを熱エネルギーを利用したインクジェット方
式により付与し、ついで染着処理するインクジェット捺
染方法において、前記捺染用インクとして、反応染料及
び水性液媒体から構成され、前記液媒体中に少なくとも (a)成分としてカルシウム元素及び/又はマグネシウ
ム元素;及び (b)成分として珪素、鉄、ニッケル及び亜鉛から選ば
れる少なくとも1つの元素、を含み、且つ該(a)成分
を0.1〜60ppmの濃度で含み、該(b)成分を
0.1〜30ppmの濃度で含んでいる インクを用いる
ことを特徴とするインクジェット捺染方法。
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JP24763691A JP3107868B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | インクジェット捺染インクおよびインクジェット捺染方法 |
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-
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